源氏物語 若紫

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1本当にあった怖い名無し
日も永いし、何もすることがないので、
夕暮のたいそう霞わたっているのに紛れて、
あの小柴垣の付近にお立ち出でになる。供人はお帰しになって、
惟光朝臣とお覗きになると、ちょうどこの西面に、
仏を安置申して勤行している、それは尼なのであった。
簾を少し上げて、花を供えているようである。
中の柱に寄り掛かって座って、脇息の上にお経を置いて、
とても大儀そうに読経している尼君は、普通の人とは見えない。
四十過ぎくらいで、とても色白で上品で、痩せてはいるが、
頬はふっくらとして、目もとのぐあいや、
髪がきれいに切り揃えられている端も、かえって長いのよりも、
この上なく新鮮な感じだなあ、と感心して御覧になる。
2本当にあった怖い名無し:2008/11/20(木) 23:30:04 ID:Mey2n1Iz0
小綺麗な女房二人ほど、他には童女が出たり入ったりして遊んでいる。
その中に、十歳くらいかと見えて、白い袿の上に、山吹襲などの、
糊気の落ちた表着を着て、駆けてきた女の子は、
大勢見えた子供とは比べものにならず、たいそう将来性が見えて、
かわいらしげな顔かたちである。髪は扇を広げたようにゆらゆらとして、
顔はとても赤く手でこすって立っている。
3本当にあった怖い名無し:2008/11/20(木) 23:31:39 ID:Mey2n1Iz0
「どうしたの。童女とけんかをなさったのですか」 と言って、
尼君が見上げた顔に、少し似ているところがあるので、
「その子どもなのだろう」と御覧になる。 
「雀の子を、犬君が逃がしちゃったの。
伏籠の中に、閉じ籠めておいたのに」 と言って、とても残念がっている。
ここに座っていた女房が、 「いつもの、うっかり者が、
このようなことをして、責められるとは、ほんと困ったことね。
どこへ飛んで行ってしまいましたか。とてもかわいらしく、
だんだんなってきたものを。烏などが見つけたら大変だわ」と言って、
立って行く。髪はゆったりととても長く、見苦しくない女のようである。
少納言の乳母と皆が呼んでいるらしい人は、この子の後見役なのだろう。
4本当にあった怖い名無し:2008/11/20(木) 23:33:54 ID:Mey2n1Iz0
尼君が、「何とまあ、幼いことよ。お話にならなく(おさなく)いらっしゃることね。
わたしの、このように、今日明日にも思われる寿命を、
何ともお考えにならず、雀を追いかけていらっしゃることよ。
(生き物をとらえるのは)罪を得ることですよと、
いつも申し上げていますのに、情けなく」と言って、
「こちらへ、いらっしゃい」と言うと、ちょこんと座った。
顔つきがとてもかわいらしげで、眉のあたりがほんのりとして、
子供っぽく掻き上げた額つきや、髪の生え際は、大変にかわいらしい。
「成長して行くさまが楽しみな人だなあ」と、
(源氏の君は)お目がとまりなさる。それと言うのも、
「限りなく心を尽くし申し上げている方に、とても 尼君が、髪をかき撫でながら、
 「梳くことをお嫌がりになるが、美しい御髪ですね。
とても子供っぽくいらっしゃることが、かわいそうで心配です。
これくらいの年になれば、とてもこんなでない人もありますものを。
亡くなった姫君は、十歳程で父殿に先立たれなさった時、
たいそう物事の意味は弁えていらっしゃいましたよ。
この今、わたしがお見捨て申して逝ってしまったら、
どのように過ごして行かれるおつもりなのでしょう」と言って、
たいそう泣くのを(源氏の君が)御覧になると、何とも言えず悲しい。
子供心にも、やはりじっと見つめて、伏し目になってうつむいているところに、
こぼれかかった髪が、つやつやとして素晴らしく見える。
5本当にあった怖い名無し:2008/11/20(木) 23:35:23 ID:Mey2n1Iz0
「これからどこでどう育って行くのかも分からない若草のようなあなたを
残してゆく露のようにはかないわたしは死ぬに死ねない思いです」
もう一人の座っている女房が、「本当に」と、涙ぐんで、
「初草のように若い姫君のご成長も御覧にならないうちに
どうして尼君様は先立たれるようなことをお考えになるのでしょう」
と申し上げているところに、 よく似ているので、
目が引きつけられるのであったなあ」と、思うにつけても涙が落ちる。
6本当にあった怖い名無し:2008/11/20(木) 23:36:48 ID:mMbkrhKH0
ジベラバラ、ブボラバラジラバラルゴベラバル。
ごんぶべら、べらぶぼらばったばらばばら
7本当にあった怖い名無し:2008/11/20(木) 23:36:54 ID:Mey2n1Iz0
僧都が、あちらから来て、「ここは人目につくのではないでしょうか。
今日に限って、端近にいらっしゃいますね。
この上の聖の坊に、源氏中将が瘧病のまじないにいらっしゃったのを、
たった今、聞きつけました。ひどくお忍びでいらっしゃったので、知りませんで、
ここにおりながら、お見舞いにも上がりませんでした」
とおっしゃると、「まあ大変。とても見苦しい様子を、誰か見たでしょうかしら」
と言って、簾を下ろしてしまった。
「世間で、大評判でいらっしゃる光源氏を、この機会に拝見なさいませんか。
俗世を捨てた法師の気持ちにも、たいそう世俗の憂えを忘れ、
寿命が延びるご様子の方です。どれ、ご挨拶を申し上げよう」
と言って、立ち上がる音がするので、お帰りになった。
8本当にあった怖い名無し:2008/11/20(木) 23:38:23 ID:mMbkrhKH0
ここから液状うんこにまつわる怖い話募集
9本当にあった怖い名無し:2008/11/20(木) 23:42:14 ID:+2KFvTdXO
まあ 確かに深い読みは感じる
10本当にあった怖い名無し:2008/11/20(木) 23:42:54 ID:mMbkrhKH0
>>9
スレ違い。
ウンコ話をしろ
11本当にあった怖い名無し:2008/11/22(土) 07:11:48 ID:XimD1xcT0
名前:水先案名無い人[sage] 投稿日:2008/11/12(水) 10:48:01 ID:Cqv/5Lbb0
61 :エロゲー好きこそ『源氏物語』を読め! :2008/06/02(月) 21:16:22
いや、凄いですよ。何が凄いかって、光源氏の下半身のだらしなさととヒロインの幅広さですよ!
何というか、もうヒロインの層の厚さに関しては、ハンパなエロゲーなんて相手になりません。

え?だって…。
実際ヒロイン(要するに光源氏とヤッた女)を抜き出してみると・・・。
・藤壺中宮(義母/年上/亡き母親そっくり)
・葵の上(正統派/幼馴染/親友の妹/ツンデレ)
・空蝉(人妻/年上/控えめ)
・六条御息所(うら若き未亡人/年上/インテリ/嫉妬深い/怒ると怖い)
・夕顔(天然/親友の元セフレ)
・紫の上(ロリ/活発系/藤壺の面影あり)
・末摘花(ブサ/天然)
・源典侍(エロ年増)
・朧月夜(奔放娘/敵対してる家の令嬢)
・花散里(なごみ系/年上)
・明石の上(純朴田舎娘/田舎育ちのコンプレックス持ち)

それにしても…。な…何なんだ、このバリエーションの豊かさは!?

え?だって…

近親相姦から不倫、夜這い、強姦、そんでもって幼女愛まで幅広くカヴァーしてるんだぜ?
12本当にあった怖い名無し:2008/11/25(火) 14:41:31 ID:Xer4TYuuO
どうせなら六条の生霊のとこ貼れよ
13本当にあった怖い名無し:2008/11/26(水) 03:43:06 ID:lbCtbN99O
ヤンデレに相当するね。
葵の上…(/_;)
14本当にあった怖い名無し:2008/11/26(水) 05:27:43 ID:Wt54hxH4O
夕顔ちゃんとちゅっちゅしたいよ〜
15本当にあった怖い名無し
ぺド的なスレ?