死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?201

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313物部天獄
1956年7月22日、私は生まれた。
ドイツのベルリン郊外にあった生物兵器研究施設で。ヒューマンファームと呼ばれる所。
そこはナチスの残党が運営し、私の部屋にはいつも鍵十字の垂れ幕がかかってた。
いつも鼻を突く臭いと研究者に囲まれて育った。

毎朝アドルフの写真を 見せられて「これがお前の偉大なる父だ。」と言われた。
私は色々な人の血が流れてるの。ナチス親衛隊の人達や運動能力の優れた人達、IQ値の高い人達も。
もちろんお父さんの血も流れてるわ。
ただ、私は人の姿では生まれて来れなかった。1962年の春に、そこが無くなっ てから、私はカネダという日本人に買い取られ、今日本に居るの。
でも1973年の秋にカネダは殺されたの。それからずっと私は独り。

いつも下水道の中に隠れてるの。
でもある日、食べ物を取りに上に上がったら、若い女の子が私を見て驚いてバッグを置いて逃げていったの。
その中に買ったばかりのこの電話が入ってた。だから私はこれを使えば食料に困らないと考えたの。
このメールが届いた人の番号が私の持っているパソコンに転送されるようになってるの。そのパソコンから私の電話に貴方の個人情報が送られてくるの。
そしたら私はその人の所に行けば食料を確保出来るでしょ?
ちなみに私の体にはアインシュタインの血も流れてるわ。
こんなプログラムを造るのは簡単だったわ。
でも私もそこまでは食べ切れないから24時間以内にこのメールを5人に回した人は食べないようにしてるの。
5人に回せばパソコンから貴方の番号は自動消去されるわ。

信じなくてもいいのよ。
責任は自分で取るんだから。
それでは貴方の成果に期待してるわ。
回さなかったら、次の日の夜の2時に貴方の所に向かいます。

会うのを楽しみにしています。
1999.8.6 J、アドルフ,