全米で盗まれる道路標識「666」の謎 2008.09.30 Web posted at: 19:43 JST Updated - AP
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200809300027.html 数字「666」と見える道路標識などが全米で盗まれる事件が相次いでいる。
一体どんな人物が、どんな目的で盗んでいるのかは全く不明。
警察や道路管理当局などは、熱狂的な宗教関係者ではないかと推測している。
ニュージャージー州ターンパイク当局によると、この2年間でパークウェイの北行き車線では、
「66.6マイル」の標識が少なくとも4─5回にわたって盗まれている。
設置場所は住居も少ない場所。真夜中に盗まれていることが明らかで、
「666」という数字に何らかの執着を持つ人物が持ち去っていると考えられている。
再設置の費用は約50ドルほどで、それほど高額ではないが、度重なれば負担は大きくなる。
ニュージャージー州モリス郡でも数年前、「666号線」の標識が盗まれた。
当局が再設置するものの、1─2日で再び盗まれるというイタチごっこが続いた。
そこで、当局はこの路線名を「665号線」に変更。標識が盗まれることはなくなった。
ターンパイクのパークウェイでも、同様の措置が取られた。
標識を「66.61マイル」とより「詳しく」表記することで、盗難を避けようという考えだ。
米国では2003年、ユタ、ニューメキシコ、コロラド州を通る全長310キロほどの「666号線」の名前を「491号線」に変更した。
この路線の標識でも盗難が相次いでいたためだ。
盗まれた標識がネットオークションで売られていたこともあるという。
ペンシルベニア州にも「666号線」はあるが、標識の数が少ないためか、目立った被害はない。
しかし、数が多ければ盗まれて当然だろうと、州当局は見ている。
「666」は、新約聖書の「ヨハネの黙示録」に出てくる数字。最後の審判で断罪される者は、
悪魔の印「666」が腕や額に刻印されていると書かれている。
これまでにも、電話番号に「666」が入っていた神学校が番号の変更を求めたり、キリストを題材にした
メル・ギブソン監督の映画で、入場券に「666」と印字されて問い合わせが殺到した映画館などがある。