オカルト真言蔵　雲巻

デビルは思うんだけど、越法と言うのは知識だけを手に入れて天狗になり、あるいはお師匠
様の検証無しに会得したと思い込んでいる誤りを、自分勝手にこねくり回して何も知らない
人に与え、植え付ける行為であって、本当にきちんと修行されている方は、きっとそんな
真似をなさらないでしょう

荘子の言葉にこういうものがあるわ
　「世の道に貴ぶ所の者は書なり。書は語に過ぎず。語に貴ぶもの有り。語の貴ぶ所の
　　者は意なり。意に随う所有り。意の随う所の者は、言を以て伝うべからざるなり。
　　而るに世は言を貴ぶに因りて書を伝う。世これを貴ぶと雖も、我は猶お貴ぶに足らず
　　とするなり。其の貴ぶはその貴きに非ざるが為なり」

言葉で大切なのは意味内容で、それはあるものに付き随って出て来る
意味内容が付き随って出て来る究極のものは、言葉（文字）では他人に決して伝達出来ないものだ
だから、世間では書物が貴ばれているが、私は貴ぶに価しないとおもう
それが真に貴いものではないから