オカルト真言蔵　雲巻

ここから先は、デビルの個人的見解ね

今は、お経だけでなく御真言・印相・行法などが、本やネットで簡単に手に入れられるわね
でも、それは幾ら得た所で、ただの知識に過ぎないとデビルは思うの

知識があれば御真言も印相も間違えずに、行法を執り行う事は可能だわ
でも、それら標識の示すところ・本当の意味がわからないのであれば、回数を重ねた所で
所詮は形をなぞっているだけでしょう？
その指の組合せが、何故、ある仏を示す標識になるのか
仏の宣言あるいは命令としての言葉である御真言を、何故数反繰り返して発するのか
対或いは組で仏の御真言を用いるのは何故か
その訳は、行者が自ら実践を重ねる内で会得するもので、他人から教わってどうこう出来る
というものではないとデビルは思うわ
そうやって何度も合点しながら、次第に深い意味を知って行く事が、即ち修行なのではなくて？
行者が体得したものが、誤謬ではないかどうか
それを検証して下さるのはお師匠様だけど、お師匠様の持ってらっしゃる基準は、御大師様
からずっと受け継がれてきたもので、決してお師匠様の勝手な基準ではない筈よね
行を通じて御大師様に繋がる事、それが法統を継ぐと言う事ではないのかしら