先日は、神との対話カテゴリの小説を読みますた
●「ONE(ワン)」(リチャード・バック/集英社文庫/1996年12月20日第1刷)
└併行世界モノという事で、量子力学的な展開を期待してたがそうでは無く、
退屈だった が、途中(p.137辺り)から突如神対的になってビビッタ
「死後のトンネルのイメージは、実は愛の光そのもの
それ以外の方向が存在しないから、そう感じる」(p.279)
「アイデアとは考えでは無く、構築物で、水晶で出来ている」(p.338)
等の箇所はフィクションとは言え真実に繋がり得るイメージを与えてくれます
2012年という設定は出て来ません
古典になっちゃいますが、お勧めするならこれ(全てのオカルティストへ!)
●「デミアン」(ヘルマン・ヘッセ/岩波文庫/1959年04月05日第1刷発行)
└「グノーシスの秘密結社を描いている」、と一般に言われていますが
(この作品に出て来る悪魔の名称「アプラクサス」で検索)、
そういう事を抜きにしても深い霊的テーマを描いています
「霊界への参入」を成し得る者を表現したと思しき、
「カインのしるし」(額のしるし)という聖書由来の言葉が、
キーワードとして要所に出て来ます 「秘密結社」の実体は物質世界に
見出すべきものでは無い事がよく分ります しるしを持つ者同士の絆は
「霊的」なものであり、これを理解し得ない者だけが唯物的に陰謀を
見出し、覚者(或いは覚醒する事)に怯え、これを盲目的に排斥する
のかも この作品は「あらゆる陰謀論はナンセンス」という
それまでの個人的直観(主観)を裏付けてくれた気がします
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※参考……■ヘッセの『デミアン』にみる、秘密結社と成功哲学のすすめ(2006/01/12)
http://www.mypress.jp/v2_writers/hirosan/story/?story_id=1304014 ―――――――――――――――――――――――――――――
小松氏(及びオカ板的ノリ)と違い阿千ションは内的なものと思っている
ので、巨大宇宙船とか超常現象・陰謀論的な珍奇(チョウ・イン・チキ)な世界
を期待する人にはお勧め出来ませんが、参考まで(どちらも2012とかアセンションという語は無いけど)