本当にあった体験談

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5本当にあった怖い名無し
私がある大学で院生をしていたときの話なんですが。
ある日、見知らぬ人たちが研究室を訪ねて来まして、私を呼び出したんです。
そしてその人たちは、「おれたちはお前のクローンだ。東京からお前に会いに来た」と言いました。
私は「ハァ?」と思いまして・・・

見ると、クローンを名乗るわりには、なんかぜんぜん私に似てないんです。
顔が全く違うし、身長が低いし、手足が妙に短いし、肌がただれていました。
「あなた方、僕と全然似てないじゃないですか。ほんとに僕のクローンなんですかぁ??」
ということになりまして・・・ためしに文字を書かせてみたのです。
そしたら驚きました。
なんとその人たちは私と全く同一の筆跡で文字を書いたのです。
それにその人たちの顔をよくのぞきこんでみると、たしかに私と全く同一の位置にホクロがあるのです。
私はそれでようやく信じる気になりまして
「ええー、本当に僕のクローン人間がいるんですか!」と驚きました。
その人たちは「おれたちは、お前と同じ遺伝子だぞ!」と得意満面でした。

でも、おかしいのです。
その人たちは手足も短く、顔も身体もただれたような感じで、普通でないのです。
私はしばらく考えこみました。
(この人たちは、無理にクローン人間を作ろうとして、できそこなった人達なんだ。『失敗作』の人間なんだ。)
と考えました。それなら遺伝子が同一でも私に似てないこともありうると思いました。
私は恐ろしくなりました。
(実験の失敗作として生まれたこの人たちの一生はどうするんだろ・・・)