父の実家というのが本家の次にあたる家柄(父の父親、次男ね。)でした。
本家はといえば、毎年夏休みに遊びに行くと田んぼの向こう、少し小高い所に立派な八の字門を構えた家が村を睨むように建っていました。
なんか八墓村のロケ地みたいですよね、でもそんな土地って実際あるんですよ。
ところが最近になって知ったのですが、その本家と言われる家も、実は分家で、昔はその上に更に総本家と言われる家があったそうです。
なる程、確かに近隣には私共と同じ姓を持つ家が幾つもありました。
私が遊びに行っていたその当時、駅から父の実家まではタクシーで20分程でしたが、昔は一族の土地を歩かないでは駅まで行かれないと、そう言われていたそうです。
それ程に勢力を誇っていた家も、今は見る影もなく、目立つのは本家(分家本家ね。)の門と倉ばかりでした。
総本家は一体どこにいってしまったのか。
僅かに当時の事を偲ばせるのは、母が父と結婚した当初に一度だけ参りに行ったと言う渺茫たる墓の群と寺の跡だけです。
正月の折り皆の前で母はその時の事を思い出したようです。
母:あの沢山の卵塔の下にはいったい誰が埋まっていたの?
父曰わく。
お墓の続き読めるかと思ったけどまだだったか。
この人は朝一に書くことが多いみたいだから
今日はもう続き無理かな。
保守
70 :
本当にあった怖い名無し:2008/09/23(火) 21:17:46 ID:1JIroxsP0
あげ
71 :
本当にあった怖い名無し:2008/09/23(火) 21:29:58 ID:JCErH9fpO
蘇民、将来おにいちゃんのおヨメさんになるんだ!テヘッ
は、何ガールですか。
将来蘇る民
73 :
本当にあった怖い名無し:2008/09/27(土) 06:08:21 ID:Ig4p/WyaO
ミ・д・ミ
過疎ってるけど保守されてたんですね。
父曰くの者です。
ごめんなさい、実は文章苦手であの続きをうまく伝えられる自信がないんです。
でも中途半端は書く方も読む方も消化不良だろうから一応仕舞まで話しますね。
読みにくかったらスマソ。
父曰く母の問いにニヤニヤしながら答えました(既に相当量の酒入ってます)。
あの下には誰も入っとらんよー。
そう言って何が可笑しいのか一人でゲラゲラ笑ってました(孫達ひく)。
その後の父の話を要約するとこうです。
総本家とやらが無くなった(何故、何時?)後、必然的に今の本家が諸々のものを引き継ぐ事になったのですが、その中にその墓地も含まれていました。
本家が引き継いで随分たってからだそうです、その墓達が現在の場所に移されたのは。
戦後間もなくの事だそうです。
理由は本家から遠かった(当時は村に車は無かったみたいです)事と、墓はあの川の側にあったそうで川は度々氾濫したからだそうです。
で問題はその移し方で、一族(?)の若いもの総出でリヤカーを何度も往復させて墓石を現在の場所まで運んだそうです。
その後本来なら土を掘り起こして骨を拾うはずなのですが、結果的にそれをしなかった(理由は父はよく話してくれませんでした)。
つまり現在の墓所には上物、墓石だけが整然と並べられていたわけです。
それを聞いた母
それじゃぁ私は、ただの石を(ただの石というわけでもないと思うが…)一生懸命拝んでいたのね、あらまー、あらまーとリフレインしてました。
でもよく考えて見て下さい。
私の家は浄土真宗(たぶん。)ですが私個人は全くの無宗教(というか、そういう事にまったくの無知。)ですけど、世間一般の常識を考えるならば、果たしてそんな事があるでしょうか。
墓石だけ運んで肝心の骨はそのまま置き去りなんて事が。
しかもその時には寺の住職までもが立ち合ったと聞きました。
その日、その場に残された骨に対して盛大な供養が行われたそうですが、骨の埋まっているであろう土には鍬の一振りも入れられる事は無かったそうです。
父の言い訳を聞くなら、あの下に埋まっているものは、絶対に動かしてはならないものだそうです。
そして全ての行事が終わったその日の真夜中になって、そのイベント(行事だね、正式には)に参加した全ての人が、その寺のある場所に招かれ、それを見せられたそうです。
父は既に回らなくなった舌で言います。
ショクシンジョーブツ。
どうやら即身成仏、ミイラの事のようです。
即身成仏については、この板に集まる人には今更説明するまでもないと思いますから、ここでの説明は省かせてもらいます。
ただ地域的な特徴に注目すれば、主に東北地方、それも日本海側に多く見られます。
但しその例は詳しく見れば日本各地に見られる事も付け加えておきます。
但し父の郷里は関東です。
そう戦後の高度成長期を経た後の小学生ならば一度は訪れた事のある場所ではないでしょうか。
またそれ故に、そのように賑やかな場所の、ほんの目と鼻の先にこのような小さな村がある事を誰も知らなかったのかもしれません。
私はその村、その村を含む県にも即身成仏の事例があったことは、ついぞ聞きませんでしたし、今こうしてネットで調べてもヒットするものはありませんでした。
もちろんこの話は父の言葉を全て鵜呑みにする事から始まるのですけど。
母は言います、それにしては随分と年代がかったものだったと。
全ての墓石は苔蒸して、中には文字や絵の彫られているものもある。
その合間合間に五輪塔のようなものが建っている。
それが薄の合間に累々と続いていて、何やら怖ろしいような淋しいような気がしたそうです。
一際母の印象に残ったのは墓の入り口に建てられた石の板。
随分と風化して文字も読めなかったそうですが、そこに彫られていたのが馬頭観音である事はわかったそうです。
話をミイラに戻します。
そのミイラ、抹茶色で金襴の袈裟を着ていたそうです。
頭と手だけが袈裟からでていたそうですが、その寸法が随分と小さい。
立たせても子供の半分くらいしかない。
その辺りには今でも野猿が多いですから或いはその類ではと、まずそう思いました。
でも父は違うといいます、あれは人の子だよと。
猿のように顎が出て無く、犬歯もない。
あれは人間の子供の顔だったと。
それがガラスのケースに収められて、寺の地下に大事そうに仕舞われていたんだと、そう言って父は沈没しました。
その時私は眉唾な話しにとうに退屈もしていましたし、既に白けていました。
だからこの話はひとまずここでお終いです。
>そう戦後の高度成長期を経た後の小学生ならば一度は訪れた事のある場所
日光近辺かな?
場所特定は勘弁してくれ。
何しろあの残してきた骨の埋まっている辺り。
今は住宅街と化し、広い県道が街を縦横に貫いている。
皮肉なことに、県民が今や数少ない自然の緑と触れ合える憩いの場になっている。
ググアースで確認したらそうなっていた。
寺の所在は遂にわからんかった。
ただ当時村の辻々に馬頭観音の石塔があった。
道を広げたとしても壊しはしないだろうから脇に寄せられているんじゃないか。
昔は三方を山に囲まれていて外界から隔絶したような場所だったらしい。
更に村をを守るように囲むように建てられた馬頭観音、それから蘇民信仰。
いつ頃からあったのか定かではなく、しかも何故か相当昔から酒造りが行われ(但し売り物ではない、専ら村内で消費されていたらしい、薬餌か?)ていた村の歴史。
蘇民将来に幾らか通ずる所があるかもしれないと思い書いてみた。
因みにミイラも粉末にして飲めば薬となる信仰は日本各地にある。
相当な昔にあの村の祖先は、何か相当恐ろしい疫病に苦しめられたのかもしれないね。
80 :
本当にあった怖い名無し:2008/10/02(木) 07:12:51 ID:o/w4Gm6A0
age
82 :
本当にあった怖い名無し:2008/10/07(火) 04:39:54 ID:F+hg5aUh0
ほしゅ
83 :
本当にあった怖い名無し:2008/10/09(木) 22:24:36 ID:zYKxrXud0
あげ
84 :
本当にあった怖い名無し:2008/10/12(日) 04:58:11 ID:PCFks+cEO
消された神のことか?
そ
86 :
本当にあった怖い名無し:2008/10/18(土) 04:44:51 ID:5DQ5iV8+0
んなあ
87 :
本当にあった怖い名無し:2008/10/20(月) 20:27:57 ID:tpRxE43I0
ことないよ
88 :
本当にあった怖い名無し:2008/10/20(月) 21:03:35 ID:X5Y0TEyxO
蘇民将来って有名なんですね
初詣でチノワくぐりをするときに「蘇民将来の海の子」って唱えるけど、チノワくぐりの意味も唱える言葉の意味もちっとも知らなかった。
海の子。
意味知りたいです。
90 :
本当にあった怖い名無し:2008/10/21(火) 15:55:39 ID:/jJFcQzMO
あ、蘇民将来の前に何かついたかも。エミシだったかな?何かそんな感じの。
曖昧ですみません。
91 :
本当にあった怖い名無し:2008/10/25(土) 05:29:54 ID:kFLwaSSM0
家々
保守
93 :
本当にあった怖い名無し:2008/10/29(水) 21:01:04 ID:nnT6Hs4YO
オッシュ ノシ
94 :
本当にあった怖い名無し:2008/11/03(月) 05:59:04 ID:IMoteE4D0
ホシュ
95 :
本当にあった怖い名無し:2008/11/03(月) 08:18:03 ID:XCxVpTik0
茅の輪は知ってたけど、蘇民将来の伝承初めて知った。
96 :
本当にあった怖い名無し:2008/11/04(火) 01:09:53 ID:2I+BnmCL0
>>45 俺が知っているのはスサノオの部分が牛頭天王になっている
バージョンなのだが
牛頭天王のほうが古く明治時代の神仏混合などにより
体系に取り込まれたとかなんかの本で読んだ
牛頭天王は疫病神
大宮の氷川神社がスサノオかと思いきや
実はアラハバキを祀ってたりね
鹿島、香取の神社も結構曖昧だとおも
蘇民ってどっかで見た事有るなと思ったけど
もしかしてポスターが張り出し禁止になったあれと関係ある?
98 :
本当にあった怖い名無し:2008/11/06(木) 05:29:20 ID:DJgHlTm10
出雲系の医療技術の話だろ
99 :
本当にあった怖い名無し:2008/11/09(日) 06:15:03 ID:XGYDR/bb0
民俗学の話、日本人とは何処から来たか。
けっこう大きなカギになっている。
そら文化人類学に任せればいいんじゃねーの。
101 :
本当にあった怖い名無し:2008/11/12(水) 02:08:30 ID:aPZlCG6p0
文化人類学だけでなくいろんな分野で研究すればいいよ
102 :
本当にあった怖い名無し:2008/11/15(土) 15:06:00 ID:mvsOYGne0
あげ
103 :
本当にあった怖い名無し:2008/11/18(火) 21:20:01 ID:Pg0W2o4o0
ほす
104 :
本当にあった怖い名無し:2008/11/22(土) 22:18:35 ID:0NHR0Yx70
ほしゅ
近所の八坂となまえがつく神社が
素戔嗚尊をおまつりしていて、でもなんとなく牛頭天王
っぽい由緒書?みたいなのがあって
不思議だったのでwiki調べて蘇民将来まで来た。
不思議だ。
106 :
本当にあった怖い名無し:2008/11/24(月) 15:06:22 ID:ltSkGPmD0
毒蛇鬼神って何者?
どこを調べても二、三行しか書いていないけど。
日本書紀や古事記にあたる神だと思うんだけど。
108 :
本当にあった怖い名無し:2008/11/25(火) 01:04:37 ID:a1qZDFti0
蛇毒気神だ
それじゃどこ調べても出ないだろうな
109 :
TG:2008/11/25(火) 02:56:51 ID:g92vnWII0
なんで?純粋に
111 :
本当にあった怖い名無し:2008/11/28(金) 10:45:06 ID:i8rd05+p0
112 :
本当にあった怖い名無し:2008/11/30(日) 02:29:31 ID:h7LNqg920
so
113 :
本当にあった怖い名無し:2008/11/30(日) 02:48:02 ID:vM2G5GWXO
ザンギエフっぽい神様らしいな
114 :
本当にあった怖い名無し:2008/12/04(木) 20:38:58 ID:rxMld5Ev0
age
115 :
本当にあった怖い名無し:2008/12/09(火) 05:54:32 ID:GyiqkU6r0
age
sage