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本当にあった怖い名無し:
俺の住んでいる街にも、地方都市でありながらそんな話がある。
一昨年亡くなった爺さんから聞いた話。
俺の街では空襲で1,000人以上が死んだ。
特に、当時本家のあったあたりは酷くて、一家まるごと焼け死んだ家も少なくはなかったらしい。
隣近所でも、遺体がどれだか判らなくて、とりあえず亡くなったという事になっている人や、生死不明
のまま、実家に引っ越して行ったと思われる人など、様々だったらしい。
昭和30年代になって、爺さんが隣県の縁者の結婚式に出席したときに、空襲前まで隣に住んでいた
人と偶然再会し、懐かしい昔話に花を咲かせたのだが、その時に妙な話を聞かされた。
その隣人のさらに隣家は一家まるごと焼け死んだはずだったのに、戸籍上ではみんな存在しているらしい。
その隣人は金融機関に勤務のため、何かの縁でそんな話を耳にしたらしく、気になって調べたようだ。
なんとか、現在の住まいを突き止めて、何気なく接触したところ、言葉の感じからその隣家の人とやらは
朝鮮人のなりすましのようだと言っていた。
爺さんは、戦後はこんな話が多くあったんだよって、憮然とした感じで話してくれたのを思い出したよ。
その話を聞いたときには、まるでウルトラセブンの何話かの話みたいだな〜 と思った。