死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない?194
952 :
本当にあった怖い名無し:2008/07/17(木) 21:19:26 ID:rO2pvDEWO
四、五年くらい前の話なんだが、
いつものように車で出勤していたら、自転車を漕ぐ中学生が見えた。
その道は通学路になってたし、中学生がいて当たり前なんだが
その子は足から血をダラダラ流してた。白い靴下にも染みてた。
でもその子は平然とした顔で自転車を漕いでた。本当に異様な光景だった。
そして車と自転車がすれちがう瞬間、その子に睨まれた。
近くには事故がよく起こる交差点があるし、幽霊だったのかもしれない。
単にチャリで転んで怪我して
とりあえず家まで帰ろうとしていただけじゃ
いや、きっとその中学生は女の子で・・・(ry
コンビニで深夜のバイトをしていた時の話。
レジで会計をしていると表ででかい急ブレーキ音
そして衝突の音。何事かと目をやると
丁度コンビニ前の道を吹っ飛んでいく自転車が見えた。
俺も店にいた客も、突然の出来事にしばし止まっていた。
レジにいた客と救急車呼んだ方が良くない?などと話していると
自動扉が開く音が聞こえ、雑誌を立ち読みしていた客が悲鳴を上げた。
見ると、頭から血を流し手首が変な方に曲がり足を引きずった男の人が入ってきた。
きっと車に撥ねられた人なんだろう。
「だ、大丈夫ですか・・・い、今救急しゃ」と俺が焦っていると
その男は動く方の手で「ちょっと待って」的な動作をし
店の中を歩いていく
え?と思っているとレジに缶コーヒーと雑誌2冊(漫画雑誌とでらべっぴんだった)
を持ってきて「多分入院するんで」と血まみれの顔で恥ずかしそうに笑った。
あの笑顔は一生忘れないだろうな。
全俺が泣いた
958 :
本当にあった怖い名無し:2008/07/17(木) 23:49:56 ID:KN6uf+y60
田代って91年ごろからやってたらしいね。
だいじょぶだー終わった頃かな?
その血塗れの人に憧れる
960 :
本当にあった怖い名無し:2008/07/18(金) 00:04:43 ID:UBnwCvcAO
ただいま☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
アイカゴちゃんが戻って参りましたよー
961 :
本当にあった怖い名無し:2008/07/18(金) 00:08:34 ID:J6EUsj56O
あなたアク禁ですよ
963 :
本当にあった怖い名無し:2008/07/18(金) 00:13:38 ID:UBnwCvcAO
アク禁なんかこわくないよーだばーか
お邪魔します。
少し長めのを3つ、お話しさせて下さい。
965 :
本当にあった怖い名無し:2008/07/18(金) 00:21:37 ID:diZHXqVzO
スレ違いかもしれないけど今自室にいたら、押し入れから物凄い音がしたんだ〜どぉしよ(つд`)
友達の松岡はオタクの会社に勤めていた。
いや、今も勤めているが、これは何年か前に聞いた話だ。
そして具体的に言うと、同人誌即売会の関連書籍を作っているらしい。
即売会は日曜や祝祭日に行われる訳で、
畢竟、連休前や中高生の長期休暇前には仕事が立て込む事になる。
出社時間にもよるのだが、退社時間が日付け変更を大幅に過ぎるなど日常茶飯事で、
その時も夜間一人で作業をしていたそうだ。
松岡がいるフロアは一人ずつの机がパーテーションで区切られている。
大抵の机の上やパソコンまわり、パーテーションの内側には、
何かしらのアニメやゲームのキャラクターグッズが飾られていた。
人のいない隣の部署は真っ暗で、自分の部署も薄暗い。
自分のブースの中、ポチポチとひたすらデータを入力していると、
不意に近くの電話が鳴った。
内線のランプ。
MDプレーヤーのイヤホンを外して、松岡が手を伸ばすとすぐに呼び出し音が止んだ。
(間違い電話か…。まだ人が残ってる所があるんだ。)
松岡はすぐに作業に戻った。
すると、暗がりで電話が鳴り始めた。
隣の部署の電話が鳴っている。近付いてみると、また内線だ。
受話器を取る。さっきのは、ここにかけようとして間違えたのか。
しかし、取った瞬間に電話は切れた。
背後で呼び出し音がする。今度は松岡の部署だ。
戻る、だがまた取る直前で切れる。
松岡は咄嗟に踵を返し、明かりのない方へ走った。
電話が鳴った。
案の定、人のいない部署の方の電話。
ひとつめのコールが鳴り終わらないうちに、松岡は受話器を取った。
「もしもし!?」
「……」
向こうは無言だった。微かに息遣いのようなものが聞こえる。
「誰?悪戯?用があるならこっちに来いよ!」
松岡は苛立って怒鳴った。
〆切が近いのに、こんな夜中にイタ電なんかしてるのはどこのどいつだ。
相手の返事を待たずに受話器を叩き付ける。
内線と言う事は多分社内からだ。
同じ様に残業している誰かが、明かりがついているのに気付いてやっている。
松岡は机に戻ると、怒りをぶつけるようにキーを叩いた。
暫く作業に没頭して、一息吐いた時にちょうど曲が終わった。
次の曲が始まるまでの僅かな無音の間に、誰かの足音が聞こえた気がした。
松岡はドアの方を見た。
音楽を聴いていても、作業に集中していても、ドアの開く音くらいは分かる。
誰か来たなら気付いた筈だ。それなのに。
足音は部屋の中でしていた。
隣の部署の暗がりの中で。
松岡は振り返ったが、誰もいない。足音もしない。
「…誰?」
めっぽう喧嘩が強く、電車で痴漢をのした事もある松岡。
もし危ないヤツが潜んでいたのならぶん殴ってやる、その位の気概で立ち上がった。
……コン。
乾いた音がした。小さな音。
コン、コン、コン。
暗い部屋の奥の方で、何かを叩く音がする。
左から右へ。
最初は何の音か分からなかった。音は順に移動していた。
部屋の端まで行って、音は折り返す。
右から左へ。
さっきより音が近くなっている。これは。
パーテーションを叩いている!
姿は見えない。生身の誰かの悪戯ではない。
…ならば別にいいか。
松岡は鷹揚だった。
京都で生まれ育ち、ばーちゃんから色々仕込まれ、母親も霊感持ちだったので、
基本的に「そういうもの」には構わない質なのだ。
怖かったり不快だったりするが、関わり合いにならなければ、大抵の場合実害はない。
それなら、今は目前の〆切の方が遥かに重要だ。
暗がりでコツコツと音が廻るのを放置して、松岡は仕事に戻った。
イヤホンから流れる音楽の狭間に聞こえるノックの音は、二曲ばかりのうちに止んだ。
(姿も見せられない癖に…根性のないヤツだ。)
松岡はふっと息を吐いた。
その瞬間。
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドンッッ!!
轟音と共に、目の前のパーテーションが揺れた。
薄明かりの中、松岡の部署のパーテーションと言うパーテーション、
全てが一斉に打鳴らされている!
あまりの大音響に、流石の松岡も「ひっ」と息を飲んだ。
すると、音はピタリと止んだ。
松岡は薄ら寒いものを感じて、やりかけの作業を保存してパソコンの電源を切った。
そのまま急いで会社を出て、以来暫くはなるべく人のいる内に退社したそうだ。
社内ではたまにそんな事が起こるらしい。
俺は怖い。とてもじゃないが、俺ならそんな所で夜まで働けない。
そう言ったら、松岡は「ナオさん、自分の仕事を棚にあげてるねぇ。」と微笑した。
俺の仕事も殆ど夜中に動いている。
なるべくなら、一人で作業している時には思い出したくない。
漫画家の仕事場と言ったら、どんな場所を想像するだろうか。
有名作家のドキュメンタリー、或いはドラマで見るような、
机と資料棚がずらりと並んだ立派な部屋だろうか?
実はそこそこ売れている人でも、質素なアパートでやっている事がままある。
俺が一時期手伝いに行っていた先生はその頃、連載が当たり、引っ越しを検討していた。
隔週刊の仕事は忙しく、結局引っ越したのはその連載が終わった後だったのだが、
兎に角当時彼が住んでいた場所は手狭で、アシスタントを沢山入れる事が出来なかった。
学生街の外れ、オレンジ色の屋根、白い壁のアパート。
スイスの山小屋みたいな意味の可愛らしい名前が付いていたが、古くてボロかった。
昔は靴を脱いで上がる構造だったのだろう、玄関があって左に靴箱がある。
内廊下と内階段で、気をつけて歩かないと強烈に軋んだ。
部屋は本来4畳半一間だが、2階の一番端にあたる先生の部屋だけは増築されていて、
6畳あるかないかの洋間が、玄関の屋根の上に乗っかっている。
辛うじてトイレは付いているが、風呂はない。
台所は半畳の広さに僅かな板の間、小さな流しと一口コンロがあるのみ。
冷蔵庫は部屋の畳の上に板を敷いて載せていた。
当時で多分37、8歳だった彼が大学生の頃からいるのだから、相当年季が入っている。
他の住人は多国籍で、土曜の昼間など台所の窓を開けて仕事をしていると、
何語か分からない、異国の歌謡曲らしきものがよく聞こえていた。
その部屋で仕事場にしていたのは増築部分の方。エアコンがこちらにある為だ。
先生(仮に千葉さんと呼ぶ)が机、アシスタントは折り畳みテーブルで作業をする。
4畳半の方で寝られる人数は1人か2人がいいところで、
仕事中は2人いるレギュラーアシが両方か交代で泊まり込んで、
後は漫画家友達や、俺の様な日帰り出来る近隣のヘルプが出入りしていた。
当の千葉さん本人はどこで寝るのかと言えば、
器用に机の下に潜って、短時間の仮眠を取っているのを何度か見た。
ある時、レギュラーアシが2人とも急用で来られなくなった。
その為電車一本の所にいる俺に白羽の矢が立ち、急遽一泊で行く事になった。
俺の作業は滞りなく進み、夜中には手が追い付いてしまう。
千葉さんの作業が進むまでする事がなくなったので、
3時間ばかり寝てくれと言われて、俺は4畳半の方に布団を敷いて横になった。
夏の初めのこと、エアコンのない部屋では寝られないので、
間仕切り代わりの厚手のカーテンは開け放たれている。
明るい部屋から微かな音量で聞こえるミスチルの曲と、
カリカリとペンが紙を引っかく音を子守唄代わりに目を閉じる。
静かだ。
完全に途切れる前の、曖昧な意識の中に。
足音が聞こえた。
玄関に足を向けて寝ている俺の足元を、
右にある仕事部屋と、左にある冷蔵庫の間を行ったり来たりしている。
ああ、千葉さんが何かやってるんだな…と、俺はそのまま眠りの淵に落ちた。
明け方、呼ばれて起き出して行くと「何だか苦悶するような顔して寝てたねぇ」と、
千葉さんは眉間に皺を寄せる真似をした。
俺は、男の寝顔をわざわざ見る趣味があるんかオッサン、と思ったが顔には出さず、
「それ寝てたんじゃないッスよ。先生ずっとこっちの部屋うろうろしてたっしょ?」
足音が気になってすぐには眠れなかった、と応えた。
しかし彼は変な顔をして、「してないよ。」と言う。
「それ坂元君も小津君も同じ事言うんだよ。坂元君なんかあれデカい図体して、
昼間でもオバケの足が歩いてるのが見えるとか何とか。君もそのクチ?」
レギュラーの2人だ。坂元さんは近畿の出で自称土蜘蛛の末裔だそうで、
霊感持ちとは言っていなかったが、いかにもそんな話が好きそうだ。
俺の場合は寝入りばなの事だったし、夢うつつで勘違いしただけですよ、と笑った。
多分、本当に気のせいだと思っていたし。
>>955 動転してんだか冷静なんだかよくわからん人だな。
無事でありますように。
前になんかで読んだんだけど、
交通事故に遭って頭部の一部が陥没した人が、自ら救急車を呼ぶため(だと思われる)に、
電話ボックスまでたどりついたのはいいんだけど、
脳に損傷を負ってるせいで、電話ボックスが何をする場所なのかわからなくなったようで
既に血まみれの頭を更に扉にガンガン頭ぶつけてたって話を思い出した。
それから暫くして、俺はレギュラーで手伝っていた別の先生の所が忙しくなって、
そのアパートに足を踏み入れる事はなくなった。
先生同士が友人だったから、そちらの話は時々聞いてはいたのだが。
涼風が立ち、いつも通りアシ先で仕事をしていたら、千葉さんがひょっこり顔を出した。
取材土産をこちらの先生に持って来たのだ。
駅弁だったので早速一同でありがたくいただいている間、
千葉さんは今準備中の連載が始まる前に引っ越す事になったと話してくれた。
俺はふと思い出して、
「じゃあもう坂元さんはオバケの足に悩まされなくていい訳ですね。」と言った。
だが千葉さんは恐い顔をして、それだよ、と俺を指差した。
「実は先月、僕も足音を聞いたんだ…。」
え?マジで?
前の連載が無事終了し、休む間もなく次の連載の準備をしていた千葉さんは、
その日もネーム(漫画の設計図みたいな物、絵コンテ)をやっていたらしい。
けれど昼夜の別なく机に向かい、彼はすっかり疲れ切っていた。
仕事中のいつもの癖で、少しだけ眠ろうと机の下に潜る。
どの位時間が経っただろうか。
エアコンの効きを良くする為に閉め切ったカーテンの向こうで、足音がする。
4畳半をひたひたと歩く音。
ああ、坂元君達が言っている足音はこれか……。
千葉さんはぼんやりと思いながらも、そのまま眠ってしまった。
目が覚めると夕方で、千葉さんは随分寝ちゃったな…と思いながら立ち上がり、
作り置きの麦茶を取りに冷蔵庫へ向かおうとした。
ところが。
カーテンを開けると、台所の下の開きと、押し入れが開きっ放しになっていた。
窓には間仕切りと同じ季節感のないカーテンを引いている為に、室内は薄暗い。
だが、押し入れの下段にいれた箪笥は引き出しが全部開けられており、
上段からは布団袋がずり落ちていて、刃物か何かで切り裂かれて中身がはみ出している。
見れば、玄関の扉も半開きになっている。勿論普段は在宅時にも鍵を掛けているのに。
そしてその向こうに、隣人と大家の姿があった。
よくよく聞いてみれば、千葉さんが眠っている間に空き巣が入ったのだった。
このアパートは昼間働いている人が多く、鍵もボロい為に入り放題だったらしい。
千葉さんは本来ない筈の部屋、しかも机の下の陰の部分で眠っていた為、
犯人とはち合わせせずに済んだのではないかと言う話だった。
もし足音が聞こえた時に、その正体を確かめに行っていたら…。
考えるだに恐ろしい。
これですっかりボロ屋に懲りた千葉さんは、
忙しさにかまけて中断していた新居探しを再開したと言う訳だ。
今では立派なマンションの一室におさまっている。
結局千葉さんが聞いたのは生きた人間の足音だったのだけれど、
ならば坂元さん、小津さん、俺がそれぞれ見聞きしたものは何だったんだろう?
2人がそれに遭遇したのは一度や二度ではないし、俺はそれを知らなかった。
千葉さんが引っ越した後もそのボロアパートはあるみたいだけど、
もしそんな場所に住む事になったら、あなたは足音の正体を確かめますか?
漫画家の仕事場と言ったら、どんな場所を想像するだろうか。
有名作家のドキュメンタリー、或いはドラマで見るような、
机と資料棚がずらりと並んだ立派な部屋だろうか?
実はそこそこ売れている人でも、普通に自宅でやっている事がままある。
俺がレギュラーで手伝っている先生の一人は未婚の女性で、東京郊外の実家住まいだ。
忙しい時は一ヶ月間以上アシスタント達が詰めている事もあるが、
仕事の量にムラがあり、人手がいらない時は何ヶ月も彼女一人でやっている事もある。
そんな訳で、仕事場を借りて毎月家賃を払うよりも、自宅でやる方が効率がいい。
月刊や隔月刊の掲載誌が多い女性向けの漫画の作家の場合、珍しい話ではない様だ。
先生(仮に長野さんと呼ぶ)の私室は、階段を上がり廊下を進んだ一番奥の部屋だ。
仕事中はそこが作業場で、階段を挟んで廊下の反対側の外れの和室を寝部屋にしている。
ある年の7月の今時分、俺は半月程長野さんの家にいた。
アシスタントは入れ替わりでヘルプが来ていたが、
常駐していたのは俺と戸塚さんと言うベテランの女性だった。
部屋に入ってすぐ右手にテーブルがあり、ドアの隣が戸塚さん、
その隣の窓際が俺、ヘルプの人がいる時は戸塚さんの向かいが定位置。
長野さんは部屋の奥、俺が背にしてる窓がある壁に向かって机があり、そこにいる。
仕事は〆切から大幅に押しており、事前に手配したヘルプは手が尽きていた。
レギュラー2人だけが、ずるずると延びる日程の中必死で作業をしていた。
月半ば。
俺は自分の同人誌の〆切を気にしてカレンダーを見た。
大行列の出来るエロ漫画とかを描いている訳ではないから威張れないが、
そこそこ俺を目当てに来てくれる人もいるので、全く何もないのは避けたい。
だが、普通の印刷所の〆切はそろそろだ。こりゃあ間に合わない。
正午を過ぎて、カーテンの隙間からは太陽が刺す様に照りつけている。
お?支援
977 :
本当にあった怖い名無し:2008/07/18(金) 00:47:54 ID:diZHXqVzO
気になって眠れないよ(-"-;)でもあける勇気もないorz
駄目なのか?
979 :
本当にあった怖い名無し:2008/07/18(金) 00:52:16 ID:diZHXqVzO
絶対オカ板の見過ぎでなんか来たって(/_;)
うわぁ〜
支援
981 :
本当にあった怖い名無し:2008/07/18(金) 00:53:38 ID:IKNbjWsV0
>>963 お前(アイカゴ)絶対アク禁にしてやるから覚悟しとけよ!
982 :
本当にあった怖い名無し:2008/07/18(金) 00:56:29 ID:diZHXqVzO
最近よく非通知から電話着てるし(つд`)
ついてねぇよ…
非通知着信が心霊現象とは知らんかったな。
984 :
本当にあった怖い名無し:2008/07/18(金) 01:00:56 ID:diZHXqVzO
今は押し入れの音が気になって気になって
尋常じゃないよあの音
南西の外れにある長野さんの部屋は、夏の午後の暑さが本当に厳しい。
ドアも窓もカーテンさえきっちり閉めても、エアコンの効きが悪い。
色々な意味でげんなりしていると、階下で玄関の扉が開く音がした。
階段の正面が吹き抜けなので、玄関の閉開音は2階にもよく聞こえる。
平日の昼間だ、外出していた長野さんの母親が帰宅したのだろう。
足音がして、それは階段を昇り始めた。
めずらしいな、と思った。
仕事中は勿論、長野さんの家族は彼女の部屋には滅多に来ないらしい。
用事があっても電話で済ませる位だ。
だがまあ、物品の受け渡しを伴う様な用事であれば、来た方が早い。
俺はさして気にも留めず、原稿の方へ視線を戻した。
足音はゆっくりと、しかし比較的軽やかに階段を上がりきり、
右へ折れて真直ぐとこちらへ向かって来る。
そして、扉の前で止まる。明らかに家庭内の誰かの気配がした。
立て付けのよくない扉は軽く軋んで、それからすうっと半分くらい開く。
視界の隅でそれを確かめた俺は、何の気なしに訪問者の姿を見た。
いや、見られなかった。
誰もいない。呆気に取られる俺に気付いた戸塚さんが、俺の名前を呼んだ。
「…今、誰か来ましたよね?」
俺が訊ねると、戸塚さんは不思議そうな顔をした。
長野さんも首を振る。
玄関の開く音、閉じる音、靴を揃えて、階段を昇り、廊下を進む足音。
2人はそんな音は聞かなかったと言う。
しかし現実にドアは開いている。
なんの違和感もない、そこにいるのが自然な人間の、濃密な気配。あれは?
俺があたふたしながら彼女達に説明していると、当の母親が長野さんを呼んだ。
数分後、長野さんが昼食を手に上がって来た。
娘が外出していたかと問うと、母親は朝からずっと家にいて、
朝洗濯物を干して以来庭にも出ていないと言ったらしい。
勿論、誰も家に入って来た者はいない。
不審がる母に、長野さんはたった今俺が見聞きした事を説明した。
すると、得心が行ったようにこう応えたと言う。
「ああ…それ、おじいちゃんだわ。」
カレンダーを見直す。7月13日。お盆の入りの日だった。
俺の住む辺りでは8月に盆の行事をするので、まるで失念していた。
長野さんの母方の実家がある地方では、7月が盆。
例年は帰郷し、墓地でお迎えをするのが常なのだが、
この時は予想外に仕事が押して、彼女と母親は東京に残っていたのだ。
ただ、彼女や家族の誰かしらがお盆に間に合わないのはけして珍しい事でなく、
そのような年にも彼女の祖父は家を訪れていたのか、そんな疑問が残った。
長野さんは、
「うーん、毎年来てたのに、誰も気が付いてなかったのかな?
今年はたまたま仕事が長引いて、ナオヤ君が居たから判った、なんて事……?」
と笑った。
家族の誰も気付かなくて、赤の他人の俺が気付いても…。
さぞやお祖父さんも驚いた事だろう。
今でも夏場に仕事をしていると、この話は語り草だ。
あれ以来、長野さんはお盆前には仕事を切り上げるようにしているけれど。
すみません、焦って猿に捕まりました。
大変お見苦しく…マジでスマン。
支援助かりました。
以上です。
遅くまでおつき合いありがとうございましたm(_ _)m
988 :
本当にあった怖い名無し:2008/07/18(金) 01:19:30 ID:VmQtYAIDO
>>987 乙でしたノシ
面白かったよ。夜の会社怖い…
989 :
本当にあった怖い名無し:2008/07/18(金) 01:20:31 ID:IKNbjWsV0
>>984 なんの音だよ
気になって眠れないよ
えーん><
990 :
本当にあった怖い名無し:2008/07/18(金) 01:24:08 ID:diZHXqVzO
崩れるほど物は入れてないはずです
わかりません
変なことおこったなら身の回りスレ行け
で、次スレどうすんの?
>>987 乙乙!
オタクの会社っていろいろ渦巻いてそうだなw
そーゆー現象が多いのって、やっぱポスターとかフィギュアとか、人の形してるもんがあるからかね?
993 :
本当にあった怖い名無し:2008/07/18(金) 01:40:25 ID:diZHXqVzO
スレ違でしたね。
時間もたったんし自分で確認します(^^ゞ
お騒がせしましたm(_ _)m
994 :
本当にあった怖い名無し:2008/07/18(金) 01:58:41 ID:TwttUyziO
あと七ツ埋める
995 :
本当にあった怖い名無し:2008/07/18(金) 01:59:42 ID:TwttUyziO
七ツ
996 :
本当にあった怖い名無し:2008/07/18(金) 02:00:04 ID:TwttUyziO
あと六つ
997 :
本当にあった怖い名無し:2008/07/18(金) 02:00:21 ID:TwttUyziO
5
998 :
本当にあった怖い名無し:2008/07/18(金) 02:00:33 ID:+A86FrCH0
埋め
999 :
本当にあった怖い名無し:2008/07/18(金) 02:01:17 ID:LpgOM5BQO
ぽりゃああああああ
1000 :
本当にあった怖い名無し:2008/07/18(金) 02:02:17 ID:9bpRKqPD0
1000なら今年結婚
1001 :
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千本目の蝋燭が消えますた・・・
新しい蝋燭を立ててくださいです・・・