一人で暮らし始めて半年目、食あたりで寝込んでた時の話。
高熱と腹痛で意識が朦朧としながら臥せっていたら、
突然人の気配がして布団の中に何かが入ってきた。
「何だろう?」と思いながら目を開けるのも億劫で、そのままほっといた。
そういえば、前に寝込んだ時に婆ちゃんが添い寝してくれたっけ、と死んだ婆ちゃんの事を考えてると
ジョリジョリとした感触が足に。
「こ、これはもしや、すね毛の感触では?」
驚いた俺はつい咄嗟に「男かよ!」と叫んで起き上がった。
何故かその時には熱も下がって気分爽快になってた。
そして、彼は今でもたまに布団の中に潜り込んで来る。
悪い事しないから別にいいけど、いいかげんすね毛だけは何とかして欲しい。