思考盗聴システムは実在している!!!その4

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633記憶喪失した男 ◆cnhIMeWufo
ポプラ社小説大賞について、機密の中から見た状況を報告しておこう。
おれは文化振興を目的に、漫画や小説などの業界の編成作業をしていた。
ラノベの応募先を電撃大賞ひとつにまとめた。が、電撃大賞にまとめるは失敗に終わったようだ。
一度、応募作をぜんぶ公開して審査が正常なものか確かめるということなどを指示した。
これは、このミス大賞で実行されて、審査はおおむね妥当との結果が出たらしい。
その作業の終わり頃、ポプラ社が大きな文学賞をつくりたいので助けてほしいと通信が入った。
おれは、世間の需要は新機軸の時間ものにあると見て、機密機関の力で選出した最適者に時間ものを書かせ、
大賞とすればポプラ社の賞はうまくいくだろうと手をうった。
三法にもとづき、三人の合格者を金、銀、銅で選び、銅には女性作家をおいた。
応募作の題名も考え、機密機関と連動して作品が機能するようにした。
しかし、その後、その賞から美味しい汁を吸おうとする連中が妨害に入り、
せっかく完成させた組み合わせに余分なものをくっつけ、崩してしまった。
余分なものが付けられた数は、題名にくっ付けられた単語の数だけある。
その作品は、そのくっつけられた単語の数だけ、つまらなくされた。
『3分26秒の削除ボーイズ―ぼくと春とコウモリと―』これが最終的な題名だ。
いかにつまらなくされたかがよくわかる。長い副題はいったい何なのか。機密機関で構想を練った効果がだいなしだ。
このように、第一回ポプラ社小説大賞は、機密の中から見れば出来レースである。
第二回の大賞はおれがもらえるはずだったが、おれが応募もしてないのに大賞なんて意味がわからないと断った。
のち、約一年後、精神病院を出たおれは第二回ポプラ社小説大賞に応募して落選するのである。
第二回の受賞理由は、題名が月を扱っているからだ。二回目に月は、機密から見て縁起が良い。
第二回に落ちたおれは、第三回に受かろうと思い、機密の中で画策したが、
おれは通ったと思い、まわりのやつらはダメだったといっていた。
結果、どうやら、一次落ちのようだ。第三回は銅法の回なので、期待していいだろう。
ポプラ社小説大賞とおれはこのような因縁があり、機密を利用して合格しようとした自業自得として落選したのである。