墓場まで持っていくつもりだった話 その3?

このエントリーをはてなブックマークに追加
954本当にあった怖い名無し
消防の頃の話。

ある退屈な昼下がり、暇だったので家でゲームボーイをやっていたら、
窓の外から消防車のサイレンがやたらけたたましく鳴り響き出して、
1分と経たない内にどんどん音源・音量がデカくなり、ゲームの音がかき消されるほどだった。

「うるせーな、近くで火事かな?」と思い、窓の外を見た俺は「うおおおっ!?」っと驚愕した。
尋常じゃない程大量の白煙がグオォオオオッと立ち上がり、竜か噴火かという勢いで天を突いている。
信じられない光景に「おい何だ!?一体何が燃えているんだ!?」と頭が混乱して訳がわからなくなった。
唖然呆然としていると、向かいの家の友達が大慌てで家にやってきて、チャイムを連打してきた。

「おい××君、大変だ!学校の裏山が火事になった!すっげー勢いで燃え広がっているぞ!!!」

ウホッ!こりゃ凄い事になったぜ!とばかりにチャリを車庫から引っ張り出し、
全力全開の野次馬ダッシュで俺達は学校に到着。その間に現場は日本の誇る消防隊の活躍で、
素早く鎮火されて事無きを得ていたが・・・

裏山は真っ黒焦げで臭いが酷く、青々とした木々が鬱蒼と生い茂っていた木々は
燃え尽きたマッチ棒の如く焼け落ち、景色はスカスカの殺風景になってしまった。
立ち入り禁止措置は解除されていたので、寂しい気持ちで友達と裏山に入り当たりを探索。
すると、俺達を見付けた先輩が駆け寄ってきてこう言った。
955本当にあった怖い名無し:2008/04/14(月) 06:51:28 ID:LcETOQh90
「知ってるか?裏山は放火されて火事になったんだ。犯人の名字は●●っていうらしい。
 名字は突き止めたんだけど、名前がわからない・・・やりそうな奴を知っていないか?」

・・・裏山に放火して遊ぶ危ない奴・・・「あいつしかない」と、俺はピンと来た。
よく一緒につるんでいた典型的なガキ大将・いじめっ子が居て、日頃の粗暴な行動、名字からして間違い無い。
先輩に詳しく聞けば、そいつが学校の裏山で花火で遊び、その火が燃え移ったのが原因で山火事になったという(汗)

嫌な奴とはいえ、バラせばそいつとそいつの家の将来は弁償だの何だので無茶苦茶になる。
それもやたら貧乏っちい家だったので、可哀相になり、俺達は名前を知らないふりをして答えなかった。
「これが奴の正体だったか。良い奴だと思っていたのに、もう絶好するしかない。」
と、やり切れない気持ちになったが、それでも俺達は奴の真の正体と本当の名前を見抜いていなかった。

奴が<ヽ`∀´>ノだと気付いたのは絶好してから10年以上後、2ちゃんねるで在日の存在と特徴を知ってからだw
そういう訳で、墓場まで持っていく気にはならなくなった消防時代の秘密話。