1 :
GMおぶざでっど ◆JYoydosxvU :
200X年、夏
様々な人々を乗せ、海の上を行く豪華客船Caryu-Maru
バカンスを謳歌する者、ビジネスに追われる者、はたまた偶然あたったチケットでクルーズを楽しむ者
生まれた国も話す言葉も違う彼等を乗せ、船は行く。
どこまでも続く青い海、そしてそれを見守る果てしない空
この航海は希望に満ちていた。
筈だった・・・。
*船はオーストラリアを出港し日本を目指しています
トラブルがなければ10日程の快適な船旅になるでしょう。
*プレイヤーはルール、見取り図を確認して下さい。
*しばらくの間はB1〜B3と操舵室を除くエリアを自由に移動できます。
*時間表記は【1日目 15時 場所 通しレス番】より開始して下さい。
【1日目 15:00 自室 1】
これで一人海外旅行は何回目になるかな?
毎年、夏になる度に一人旅をするけど、こんな船に乗るのは初めて。
というのも、うちのおかんがこの船のチケットを懸賞で当てたからなんやけど。
「いつまでもフラフラしとらんと、今年こそはええ人見つけ」
やって。大きなお世話やわ。
しかし、こんな豪華な船はうちには似合わんな…
ま、なかなか乗れるもんやないし、ちょっと探検してみよか。
キャビネットの上の見取り図を確かめてみる。
「カジノがあると思ってんけどな〜」
無い。残念。
時間は午後3時。中途半端な時間や…
「あ、プールなんかあるやん」
行ってみよか。まだ晩ゴハンには時間あるしな。よし、決まりや。
水着、タオル、その他もろもろトートにつめて、部屋を出た。
「マースカットマースカットマースカットやん〜
マースカットマースカットマグロ納豆やん〜…」
【1日目 15:00 6階エレベーターホール 2】
チーンという乾いた音と共にエレベーターの扉が開かれる。
俺は脇に置いていた小さなブリーフケースを手に取り、エレベーターから出た。
降りてすぐの目の前に、『バーボンハウス』と標された洒落た看板が見えた。
早一年以上通っている俺の職場だ。
店名はこれだが、別にバーボンだけ扱っているというわけではない。
では何故、『バーボンハウス』なのか、と一時期思ったが、
先任のバーテンダーに聞いても首を傾げられたので追求することは止めた。
正面の大きな木製の扉を素通りし、もう一つのスタッフ用の扉を目指す。
正面の扉は客用だし、それに今は営業時間外だから開けるつもりも無い。
こじんまりとしたスタッフ用の扉の前についた俺は内ポケットから鍵を取り出すと、その錠を解いた。
夕方頃には忙しくなる。それまでにつまみの下拵えをしなければならないだろう。
そんなことを考えながら、俺は『バーボンハウス』へと入った。
【一日目 15:00 五階VIPルーム 3】
「――ああ、そう。その通りだ。このツアーが最後だ。俺は抜ける。
カウンセラー? ハ、今頃は頭の傷でも縫ってる頃だろうよ。
奴の言う“マトモな人間”てのになるぐらいなら犬とファックしたほうがまだマシさ。
商標! イメージ戦略! タイアップ!いい加減うんざりだ。下らねェママゴトは俺抜きでやってくれ」
回線の向こうで昆虫じみた金切り声を上げるクソマネージャー。通話をオフに。
そのまま携帯をバスタブに放り込むと、俺は馬鹿みたいにデカいベッドに寝転んだ。
……他のメンバーは、もう日本に着いてる頃だろうか。
あいつらは飛行機嫌いの俺を笑うが、俺からすればあんな鉄クズに何の不安も抱かない奴らの気が知れない。
古今東西、どれだけのロックスターが飛行機事故で死んでると思ってる。
「……ハハ」
笑える話だ。
レコード会社の客引きピエロに成り下がってるクズが、ロックスター?
ベッドから起き上がる。
――しっかりしろジム・トラヴィス。
たとえクズだろうと、日本じゃライブを楽しみにしてくれるファンが待ってるんだ。
腐ってる暇があったらリフの一つも作るのが筋ってもんだろう。
「……だな」
よし、と気合を入れて煙草とライターをポケットに突っ込み、豪勢な部屋を後にする。
さて、BARはどっちだったかな………?
【1日目 15:00 6Fプールサイド 4】
「ふぅ、風が気持ちいいわぁ…」
帰国したら口煩い親父の待っている老舗葬儀屋の跡を継ぐことになっている。
最後のわがままで飛び出した今回の豪華旅行、もちろん親のお金。感謝してるわ。
覚悟は決めた!だから日本に着くまでは思いっきり楽しむわよ。
ボーイからトロピカルジュースを受け取りプールサイドを優雅に散策。
「イイ男いないかしら?てか紫のスーツ浮いてるわね」
ふと船首のほうを見下ろすとバカップルがタイタニックゴッコをやっていた。
「チッうざ!氏ね」
「ハァーやっぱり暑いわね。中に戻るか」
【1日目 15:00 5F客室 5】
「思ったよりつまらんな…」
周りは海ばかり、窓の外からは顔をしかめるほどの眩しい日差しが差し込む
会社からの20年勤続の褒賞で船旅がプレゼントされたが大した面白みもない
せめて妻が一緒に参加できたなら多少は楽しめたのだろうが…
だが妻は大事な仕事があると言って参加を拒んだ
ならば私も行かないと言えば折角だからと半ばこの船に無理やり乗せられた
何か裏があると思ったが何も言えなかった
大きく深呼吸をした後 私はミニバーからウイスキーの小瓶を取り出し グラスに注いだ
「……美味い…」
喉に染みるような刺激が心地よかった
【1日目 15:00 6F プール 6】
「マースカットやん〜♪
こーれーマグロ納豆やん〜♪」
ワクワクしながらドアを開けると、思ったよりずっと広いプールがそこにはあった。
どこかの高級ホテルにあるような、セレブリティな空間?
「おお〜」
うちみたいな庶民には縁のないところやけど、今はれっきとした客!
………
……
…
「よしっ」
バッチリ着替えて、髪も結わえて、準備完了や。泳ぐぞ。
「は〜」
仰向けに、ぷかぷか浮いてみる。オーストラリアの海でも十分泳いだけど、これはまた違う感動があるな〜。
「!?」
そんな事をしてると、突然視界に変な物が映った。
>>7なんか、えげつないスーツ着てるおっさんがおる。なんか飲んでる。
金持ちのセンスは、わからんな〜…
【1日目 15:00 6FBAR『バーボンハウス』店内→エレベーターホール 7】
「準備完了っと」
下拵えと言ってもレストランに比べれば簡単なものだ。
酒がメインで出す食べ物はつまみ、よくて軽食程度であるバーなのだから当たり前ではあるのだが。
「さて…」
店内を意味も無く見渡す。
落ち着いたシックな空間に統一された店内。
カウンターの一番端にはマスコットだというバーテンダーの制服を着た
しょぼくれた顔つきの白い猫らしきぬいぐるみが鎮座している。
ちなみに俺はこのぬいぐるみを割と気に入っている。
そして、カウンターの向こうの店内には、幾つものテーブルが並んでいる。
「ん?」
自分以外の人気を感じない店内を見渡していて、あることに気がついた。
「他の奴らはどうした?」
下拵えに集中していて気がつかなかったが、
店内の準備を行なう他の従業員がまだ来ていないのだ。
開店にはまだ時間があるものの、普通はとっくに出勤してきている頃である。
「…後で電話してみるか」
とりあえず、今日のオススメを書いた看板を表に出してからにしよう。
そう思い、看板を抱えてスタッフ通用口からエレベーターホールへと出た。
【1日目 15:00 6Fプールサイド→6Fエレベーターホール 7】
「ハァーやっぱり暑いわね。中に戻るか」
あら?さっきは浮かれてて気づかなかったけど人があまりいないわ。
「…あ、いた」
視界の先には日本人らしき女
>>9がぷかぷか浮いていた。
こちらを見ている。何かしら?まさか…!
「うふ、ごきげんよう」
軽く会釈しつつその場を去る。
「女に惚れられても困るわ!罪なオカマよね」
どこ行こうかしら?とりあえずエレベーターホールへ向かう。
すると看板を抱えたスタッフと思わしき男
>>10が立っていた。
あら、好みだわ!
「Hello〜♪」
【補足】
現在、船内にゾンビは発生していません。
乗員乗客3000余名はいつもどおりの船上生活を営んでいます。
【1日目 15:00 2F客室→2F階段 8】
「フフ・・・フフフ・・・アーハハハハッ」
今でも思い出すと笑ってしまう。
あの傲慢社長の金に目が眩んだニヤケたツラ・・・
俺の名前は相馬明。
チンケな詐欺師だ。
まぁ、この名前で人前に出る事は滅多に無いのだが。
俺はうまい儲け話があると、とある不動産会社の社長に話を持ちかけた。
社長は信じられない位、簡単に俺の与太話に食いついてくれた。
そこからは簡単。社長から120万ほど引き出してトンズラ。
社長が騙されたと気づいた頃には、俺はオーストラリアって寸法だ。
社長も良い勉強になった事だろう・・・
俺は事の次第を思い出しながら、部屋のベッドに寝転んでいた。
「ぐぅぅぅ〜」腹の虫が鳴いた。
そういや今日は朝から何も口にしてないな・・・・
ベッドから起き上がり、スーツの上着を羽織って部屋を出た。
たしかレストランは1Fだよな・・・
14 :
キャロル 23 女 日・英:2008/03/05(水) 23:47:09 ID:BA9LeBPQ0
【13:00 一日目 展望室→レストラン】
パシャッ
私は潮風に当たりながら大きめのカメラを構えて写真を撮った。
ここから見える風景は最高!なんて言ったって入道雲の白と海の蒼のコントラストがとても綺麗。
わざわざ船で来ることにした甲斐があるってものね。まあ、目当てはオーストラリアにあるグレートバリアリーフなんだけど。
エメラルドグリーンの海は写真を撮る人間にとっては恰好のモデル。それでなくても、オーストラリアに名所は多い。
アイルランドではこんな海はなかなかお目にかかれないから、余計にどんな風景に逢えるか楽しみだ。
ただ、これまで山の風景が多かったせいでダイバーの免許を持っていないのが残念。・・・今度とらなきゃね。
それにしても・・・ここは静か。聞こえるのは細波の音と微かなエンジン音だけ。こういう空間に居ると落ち着いて撮影に集中できるから、いい。
「あっ・・・と」
危ない!もう少しでカメラを落とすところで受け止めた。
商売道具を壊すわけにはいかない・・・そう思いながらカメラと三脚を鞄にしまった。お腹が空腹を訴えていたので、そろそろお昼でも食べに行くことにした。
たしか、レストランは一階よね。ちょっと遠いけど。
私は、レストランに向かった。
15 :
キャロル 23 女 日・英:2008/03/05(水) 23:57:09 ID:BA9LeBPQ0
すみません、間違えました。【15:00】でお願いします。
【1日目 16:00 2F階段→1Fロビー 1】
部屋から出て階段へ向かう。
「さすが豪華客船と歌うだけあるな。階段まで豪華でやがる。」
独り言をつぶやきながら階段を降り、周りを見渡してみた。
搭乗した時は気にもしていなかったが、何やらいろいろな退屈しのぎがあるようだ。
子供の声のするほうに目を向けると、数人の少年達がバスケットボールをしてるのが目に入る。
バスケットのコートもあるのか・・・運動音痴の俺には関係ないな・・・
階段を降りきり、広いロビーを見渡しながらレストランを探しながらロビーを歩く。
レストランより先に喫煙スペースが目に止まった。
喫煙スペースを見つければ体が勝手に吸い寄せられる。
俺は喫煙スペースにあるベンチに腰を下ろし、内ポケットから愛煙のLUCKを取り出した。
タバコを咥えながらライターを探すが、内ポケットには入っていない。
立ち上がりズボンのポケットも探してみるが、やはり入っていなかった。
・・・くそっ!ライターを部屋に忘れてきた!
【1日目 16:00 6Fエレベーターホール→BAR『バーボンハウス』店内 2】
>>11「Hello〜♪」
正面扉の横で看板を設置していた俺は、その野太い猫なで声に思わず顔を上げた。
顔上げた先には
>>11紫スーツの男。
…何だ?お客だろうか?
腕時計に目をやるとまだ開店の時間には時間がある。
しかし、お客(仮)を追い返して稼ぎの可能性を無碍にする必要もない。
まあ、少しくらい開店を早めてもいいか。
「ああ、今お店開けるんで、もう少し待っていてください」
お客(仮)にそう伝え、そそくさとスタッフ通用口に引き返した。
が、店内へ入った時点で従業員が俺以外にいないことを思い出す。
「うーむ、呼ぶか」
壁に掛かっていた内線電話を手に取り、数人の従業員に電話を掛けた。
【一日目 16:00 6F エレベーターホール→BAR『バーボンハウス』正面 3】
流石に客船というべきか、エレベーターは振動というものをほとんど感じさせない。
ふとミラー仕様の壁に目をやると、はだけたシャツの胸元からタトゥーが覗いているのに気がついた。
「………」
少し迷ったが、やはりそのままにしておくことにした。
もうイメージがどうとかの理由で自分を繕うのは真っ平だ。万事好きにやらせて貰うさ。
澄んだ音を立てて、エレベータのドアが開く。
ホールの向こうには人影が二つ。紫のド派手なスーツを着こなした男と、いかにもバーテンといった身なりの男。
BARの名前は……『バーボンハウス』か。なるほど、分かりやすくていい。
二言三言会話を交わすと、バーテンはスタッフ用のバックドアに消える。
念の為サングラスをかけると、俺は紫スーツの男に背中から声をかけてみた。
>>11 「良いスーツだ。……ここ、まだ準備中かい?」
19 :
キャロル 23 女 日・英:2008/03/06(木) 15:33:16 ID:wsrr2FNN0
【一日目 16:00 一階レストラン→ロビー】
「ふぅ・・・」
私はレストランで遅い昼食を済ませた。「Fu-Neak」なんて、変わった名前。
さて・・・夕食までまだまだ時間はある。
どうしてようかな、と思いつつだだっ広いロビーを見まわす。
流石。凄く豪華。 ちょっと見て回ろうっと。
バスケットボールのコートもあるけど、あんまり好きではない。
免税店・・・確か、前に見た。それに、友達の土産も買ったし。
・・・友達、と言えばあの人の事がふと頭に浮かんだ。
ちょっと前に、私に「別れよう」と言ったあの人。
日本で結構長くつきあっていたが、あっけなく赤の他人になてしまったあの人。
まだ日本では暮らすつもりだけど、優しい口調の、しかし突き刺さるようなあの言葉はなかなか離れてくれない。
オーストラリアの名所も目当てだったけど、慰安旅行も兼ねてたのかもね。
やだやだ、何思い出してるの。あの人はもう関係ない。思い出したくないし、その必要もない。
いい写真も沢山撮れたんだし、よかったよかった。
こうしている間にも、船はどんどん日本に向かってるんだし、高いお金出したんだから最後まで遊ばないと損かな。
と、ロッククライミングの施設が見えた。
よーし、食後の運動でもするかな。
【一日目 16:00 1Fロビー 5】
やはりポケットというポケットを探してみたが、ライターは見当たらなかった。
喫煙スペースを見渡すと俺の他に外国人の男性が一人、タバコをふかしていた。
容姿は少々小太りでポロシャツに短パンを着こなしている。
頭は多少ハゲ上がって、顔にはダンディーな髭を生やしていた。
・・・タバコというよりは、葉巻だなアレは。
きっとどこぞの金持ちのオヤジだろう。
俺はこの金持ち?オヤジに火を借りる事にした。
「・・・そーりー。ぇと・・ふぁいやー。ぷりーず」
咥えタバコに右手でライターを点ける仕草をしながら、出来る限りの英語で話しかけた。
金持ちオヤジは一瞬眉をひそめ、煙たそうな顔をしたが、なにやら英語で一言言うと
すぐに高そうなキラキラしたライターでタバコに火を点けてくれた。
「さんきゅー」
おれが言い終える前に金持ちオヤジは葉巻を消し、去って行った。
再びベンチに腰を下ろし、何気なくロビーの人々を見渡しながらタバコを吸い終えた。
遠目の壁に様々な色をした無数のデコボコ。これが何なのか気になったが
・・・まぁ、いいや。
俺はタバコを灰皿に落とし、またロビーを歩き始めた。
【1日目 16:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 6】
「…ああ頼む、なるべく早く来てくれ」
言い終えるが早いか、受話器を元に戻す。
電話した四人の従業員のうち、二人は体調不良を訴え、もう一人は電話に出なかった。
まったく予想もしていなかった事態である。
唯一、ウェイターのウィリアムが来ると言っていたのが救いか。
二人での切り盛りは少々厳しいかもしれないが、体調不良の二人を引っ張り出すのは気がひける。
連絡がつかなかったもう一人には後でもう一度電話を掛けるとして、今はお客を中に入れるのが先だな。
俺は正面扉に歩み寄ると、その施錠を解く。
扉を開けると、待っているお客が二人に増えていた。
「どうぞ、開きましたよ」
『そちらのお客さんも中へどうぞ』
表の札をCLOSEDからOPENに直しながら、先ほどの紫スーツの男に言う。
そして、もう一人のサングラスをした…西洋人だろうか?
日本語が通じるか怪しかったので、とりあえず英語で伝えることにした。
すっこけそうなほどにツマラナイ
なら見るなよ^^;
保守
【1日目 16:00 1F-デッキ 7】
ムシャムシャムシャ・・・
「ん〜、やっぱりお菓子の王様はチョコレートだよね」
お菓子を食べている僕の名は潘優(パン・ヨウ)。
僕のパパは日本人とのビジネスが成功してちょっとした金持ちだ。
そんなパパは僕の将来をすごく不安視してるみたいで日本への語学留学を強く望んでいた。
もちろん僕は反対したさ、僕はこうやって毎日お菓子を食べていければそれでいいのに・・・
そして、オーストラリアへ家族旅行に行った時、僕の帰りのチケットは無く代わりにパパからこの船のチケットを手渡された。
向こうでの手続きは全て済ませてあり後は僕が行くだけだそうだ。
僕はハメられた・・・
食べ終わったお菓子の包みを海へ次々投げ捨てながら僕はオーストラリアでの事を思い出していた。
【1日目 16:00 6Fバーボンハウス前→エレベーター 8】
「Hello〜♪」
スタッフらしき男はあたしに見惚れていたのか出遅れて答えた。
>>17「ああ、今お店開けるんで、もう少し待っていてください」
そう告げると店の中に入っていった。バーテンかしら?
開店準備中だったのね。アハン。オーケイオーライ♪
あ、でももうちょっと船の中を探索したいわね。まだ16:00だし…。
そんなことを考えていると後ろから声を掛けられた。
>>18「良いスーツだ。……ここ、まだ準備中かい?」
サングラスかけた外人だわ。セクシー系だわ。
んふ、見る目あるじゃない。
「もうすぐ開くわよ。お待ちになってプリーズ♪」
ガチャッ
>>21「どうぞ、開きましたよ」
『そちらのお客さんも中へどうぞ』
さっきのバーテンが快く迎えてくれた。
「なんか急かせちゃったみたいでごめんなさいね。」
「でも急用思い出しちゃって。夜にまた来るわ!」
そう言うと颯爽とエレベーターに乗り込んだ。ホントきまぐれよね。
【1日目 16:00 6Fバーボンハウス前→バーボンハウス店内 9】
>>17 「もうすぐ開くわよ。お待ちになってプリーズ♪」
紫スーツの男は何ともキュートな仕草で身体をくねらせる。
何を言っているのかはわからなかったが(アジアンだったのか!)、なるほど、と笑みを返しておいた。
……もちろん俺にそっちの気は無い。が、音楽業界にはいわゆる「オネエ系」も多い。
知り合いにも何人か居たし、彼らはみな繊細で、タフで、そしてクリエイティブだ。
パッと見はデザイナーのようだが―――
>>21「どうぞ、開きましたよ」
『そちらのお客さんも中へどうぞ』
さっきのバーテンが扉から顔を覗かせて言う。
へえ、流石に船のバーテンってのは流暢なもんだな。ネイティブとほとんど大差ない。
>>26「なんか急かせちゃったみたいでごめんなさいね。」
「でも急用思い出しちゃって。夜にまた来るわ!」
紫スーツの“彼女”は日本語(か韓国語か?)で何か返事を返すと、さっさとエレベーターに乗り込んでしまった。
……やれやれ。昼間から酒を呑むには良い相手だと思ったんだが。
気を取り直して店内へ。
まだ客は一人も居ない。そして……ああクソ、良いBARだ。
清潔で、しかしお上品過ぎず、静かで、落ち着いている。俺は人目でこのBARが気に入った。
カウンターの端を陣取り、アメリカン・スピリットに火を着ける。
クソマネージャーのたわ言も、自己嫌悪も、煙草の煙と一緒に深く吸い込み、そして吐き出す。肺が空っぽになるまで。
ふと誰かの視線を感じて隣を見ると、白い猫のぬいぐるみがあった。
そのいかにも「一杯奢ってくれよ」というしょぼくれた顔つきに、どうしようもない共感を覚える。
カウンターを指で叩いてバーテンを呼ぶ。
「マティーニ。辛味(キック)の利いたやつを二つだ」
【1日目 16:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 10】
>>26「なんか急かせちゃったみたいでごめんなさいね。」
>>26「でも急用思い出しちゃって。夜にまた来るわ!」
そう言うと紫スーツの男はエレベーターに乗って行ってしまった。
お客じゃ無かったのか、と思っているともう一人の西洋人が中へと入っていく。
どうやらこちらは本当にお客だったらしい。
俺は彼の後ろについて店内へ入った。
>>28「マティーニ。辛味(キック)の利いたやつを二つだ」
カウンター端の席に座った彼は、英語でそう注文してきた。
「了解」
こちらも英語で答えながら、カウンター内へと入る。
辛いマティーニを二つね…二つ?…まあ、いいか。
辛味が利くジンとベルモットを棚から取り出し、シェイカーへと注ぐ。
そして適度にシェイク。用意した二つのグラスへ注ぎなおす。
添えるのはベターにオリーブでいいだろう。
「ドライ・マティーニ、二つ」
出来上がったマティーニを彼の前へと差し出した。
【1日目 17:00 1F ロッククライミング施設 1】
イベント:うずくまる少女
ディナータイムに備え、少しずつ客足が引いていく各施設
その一角でうずくまり泣いている少女がいた。
それに気づくものもいたが、彼等は足早に自室へと戻っていく。
海はまだ、凪いでいた。
イベント詳細
*【エージェントプレイヤー以外】のプレイヤーは
彼女に話しかける事ができます。
*1、これより船内の移動は各フロアの移動施設(階段、エレベーター)に
つくまでに2レスを必要とします。
2、移動施設につくまでの2レス+移動施設利用時の1レスで移動したいフロアに移動できます。
*複数のプレイヤーが少女に接触を試みる場合、先着順に会話レスを投下して下さい。
*少女はドイツ国籍です、誰かが彼女に接触した時点で次のイベントが投下されます。
【1日目 17:00 1F-デッキ→ロビー 2】
「うぅ、なんかオシッコしたくなってきたな・・・」
「ここでしてもいいよね?」チャックを下ろすと僕のオシッコは放物線を描き海へ消えて行く、何か爽快な気分だ。
不意に横を見ると他の乗客達がこっちを見てひそひそし船のクルーがこっちに来るのが見えた。
明らかに顔が怒っている。
「わわ!!なんかヤバそう」
急いで身体をぷるぷるさせロビーへ駆け込む。
ロビーの中はレストランに行く人や免税店、その他施設を使う人々で賑わいを見せていた。
さっきのクルーは入口付近で僕を探しているようだ。
「ぶふ〜、ぶふ〜、まったくしつこいな〜」
荒い息を整えていると目前にロッククライミング施設があった。
「ぶふ!ふ〜、ちょっとここで休憩しようかな?」
【1日目 17:00 1Fロビー 3】
ズボンのポケットに手を突っ込み、レストランに足を向ける。
少し足を進めると、気になっていた壁のデコボコの正体がわかった。
・・・あぁ、アレか。ロッククライミングとかなんとか言うヤツね
まぁ、コレも運動音痴の俺には用は無い。
そんな事を思いながら足を進めていると、ロッククライミング施設の傍らに
一人の少女がうずくまり、肩を揺らしている。
どうやら泣いている様子だ。
・・・ガキとネコは苦手なんだよ
面倒はごめんだ。両親が大金持ちってんなら話は別だがな。
俺は右手で無精髭をさすりながら、足早にレストラン店内に入った。
【1日目 17:00 3Fエレベーター→自室 4】
チーン
ここは3F。あたしの部屋のあるフロアよ。
ぷらぷらしようと思ってたけどもうすぐディナーだから
ひとまず部屋に戻って身だしなみ整えないとね。
廊下を歩きながらこれからの綿密なスケジュールを立てる…。
シャワー→メイク→窓辺でちょっと黄昏(笑)→ポワゾンひと吹き(笑)
→1Fでちょっと遊ぶ(カジノあったかしら?)→レストランで食事
→BARでしっぽり→セクシーナイト♪
完璧だわ。あくまでも予定だけど…。
着いたっと。ガチャ
【1日目 17:00 6F『バーボンハウス』→エレベーターホール 5】
>>29「ドライ・マティーニ、二つ」
グラスを受け取り、一つを白猫の前へ。もう一つに口をつける。
「………ふう」
喉を灼いて胃に滑り落ちていくアルコールの感触に、ため息が出る。
……旨い。
二本目の煙草に火をつけ、サングラスを外す。
左のカカトでリズムをとり、構想中の曲のフレーズを思い浮かべる。
……オーケイ……いい感じだ……
イメージが膨らんでいく。冒頭はカッティング、そこから思いっきりスイングさせてヘヴィなリフへ――
気がつけば、灰皿には吸殻がこんもりと山を成していた。
腕時計に目をやると、もう一時間以上が経っている。
……BAR(止まり木)に長居するってのもスマートじゃないな。
(小腹も減ったし……メシでも食いに行くか)
グラスの下に紙幣を挟み、サングラスをかけて席を立つ。
「チップ込みだ。おかげで良い曲が出来そうだよ」
バーテンに声をかけ、BARを出た。
適度に回ったアルコールが、心地よく頭を痺れさせる……。
「さて……レストランは……」
【1日目 17:00 1Fロッククライミング施設】
視線の先、垂直に立つでこぼこの壁。
私は落ちないように命綱をつけて、でこぼこに手をかけつつ、壁をよじ登る。
天然の崖なら、何も付けずに登る人もいるらしいけど、高いところは割と平気とはいえそこまで勇気はない。
もう半ば過ぎあたりまで登ったかな・・・と思った時だった。
「・・・っうわわっ」
がちゃんっと命綱を繋ぐ金具が音を立てて、私は宙づりになった。足を滑らせちゃった・・・。
壁につかまり直してふと部屋を見下ろしてみる。いつの間にか客が少し減っている。
・・・そっか。夕食が近いのね。うーん、さっき軽食を取ったのはちょっと失敗だったかな。まあ、バイキングなら食べられる分だけとればいいと思うけど・・・。
と、扉の音に、
>>31新しい客が入ってきたのに気づいた。東洋人だ。日本人・・・?うーん、ちょっとわからないけど。
走って来たのかな。ちょっと息が荒い。
それと。端っこでうずくまってる女の子。
いつから入って来たのかな?あの子は西洋人みたいだけど・・・。
肩を揺らして、泣いている様子。
可哀想に、迷子かしらね。迷子センター・・・はないわね。どうしよう、スタッフにでも知らせた方がいいかな。
手が疲れて来たので、私はゆっくり壁から降りた。ロビーの方を見る。子を探している様子の大人は、見当たらない。うーん・・・そういえば、英語、通じるかな。でも、このまま放っておいて、夕食に遅れたら大変だし。
私は綱を外し、その子に近づいた。とりあえず、話しかけてみよう。英語が通じるか、わからないけれど…
「どうしたの? こんなところで・・・ママとはぐれたの?」
私はしゃがんで、微笑みかけた。
【1日目 17:00 1Fロッククライミング施設 6】
イベント:うずくまる少女
偶然居合わせたキャロルはゆっくりと少女に近寄り
そして声をかけた。
「どうしたの? こんなところで・・・ママとはぐれたの?」
優しく問いかけるキャロル
しかし少女はこちらに背を向けて泣き続けている。
見兼ねたキャロルは足をもう一歩踏み出した・・・・。
その時!!!!
突然振り返りキャロルに抱きついてくる少女!!
彼女は泣き顔のまま、ポケットから一枚の写真を取り出した。
【1日目 17:00 1Fロッククラミング施設 6(イベント投下の為時間固定)】
イベント:うずくまる少女 終了
キャロルが少女に話しかけた為、次の展開へ進みます。
このイベントに参加する方は引き続き少女のいる場所を目指して下さい。
イベント:猫を探す少女
泣いていた少女はポケットから一枚の写真を取り出した。
そこには真っ黒で気まぐれそうな猫が写っている。
どうやら少女はこの猫とはぐれた事で泣いていた様だ。
イベント詳細
*少女は猫を探しています。
*プレイヤーは彼女と共に船内の移動可能な場所(操舵室、B1〜B3以外の施設)を
移動し少女の猫を探すことができます。
*船内の移動は前のイベントと同じく各フロア移動施設(階段、エレベーター)までに2レス
移動施設の利用に1レスを必要とします。
*少女の設定は状況確認スレッドに投下されています。
*このイベントに参加しない方は18:00よりレストランにてディナーに出席して下さい。
【1日目 17:00 ゲームセンター7】
金属の枠に残すパネルは3枚。
「ピッチャー振りかぶって……
第8球投げました!」
ガン!
投げたボールは金属の枠に弾かれゲームセット。
「あー。」
パパは迎えに行くまでこのあたりで待ってなさいと言ったけどいい加減退屈だ。
来る時間が分からないからバスケにも参加できないし。
とここでゲームセンターの外で泣いている女の子に気づく。
女の人が声をかけてるけど船員とか知り合いじゃなさそうだし行ってみよう。
幼いハリネズミ、ハリーがまだ寝ているのを確認し
ポッケに入れそちらへ向かう。
【1日目 17:00 レストラン「Fu-Neak」 8】
レストラン「Fu-Neak」
「ふーねあく?」
レジカウンターに置いてあったマッチを見ながら、何気なく読んでみた。
・・・うーむ、やっぱり英語は苦手だなぁ
マッチをポケットにしまい、バイキング形式に並んでいる食べ物を物色する。
ボイルされたウインナーソーセージ数本とポテトサラダを少量皿に盛り、テーブルに付く。
酒は店員に直接頼めば持ってきてくれるらしい。
「あ、すみませーん、生ひとつ〜」
通りかかったウエイトレスに注文した。
ウエイトレスはすぐに生ビールを持って来てくれた。
「ありがとう」
ウエイトレスは生ビールをテーブルに置き、俺にこう言った。
「本日18:00時より、ディナータイムですので、よろしかったらどうぞ」
ニッコリ笑顔を投げかけて、ウエイトレスは去っていった。
乾いた喉に生ビールを流し込む。
・・・ふ〜ん、ディナータイムねぇ
【1日目 17:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 9】
うーむ…何処かで見たことがあるな。何処だったかな。
サングラスを外した彼を時々横目見て、胸中で呟く。
小さく音がするのは彼が足でリズムを取っていることが原因のようだ。
音楽関係者だろうか…思い出せないな。
彼が刻む小気味いいリズムと共に時間は流れていった。
「チップ込みだ。おかげで良い曲が出来そうだよ」
ふと思い出したかのように彼が席を立つ。
そして、そのまま店から去っていった。
『ありがとうございました、またのご来店を』
酒を奢ってもらったらしい白猫の視線も何処となく彼を見送っているようだった。
「よう、いい酒奢ってもらったな」
返事が来るはずもないが、話し掛けてみる。
…この酒はもう少し置いておくか。
その時、スタッフ通用口が開いた。
そちらに視線を向けると、ウィリアムが入ってくるのが見えた。
「おいおい、もう先客は勘定済ませちまったぞ」
「まあ、ディナータイム後が戦争だしな。他の奴らが来れないらしいから二人で頑張るぞ」
ウィリアムの頷きを確認すると、俺は彼が飲んだグラスの処理に掛かった。
【1日目 17:00 6F プール 10】
「はっ」
と気付いたら、プールサイドのベッドの上にいた。寝てたんか…
周りを見回すと人影は無く、腕時計を見ても結構な時間になってた。
「…戻ろか」
そろそろ晩ゴハンの時間や。
淋しいプールの風景に何となくいたたまれず、そそくさと着替えて部屋に向かった。
髪は濡れたままやったけど、背中まである髪を乾かすにはここは落ち着かんし…
スケジュールでは、6時からディナー。間に合うかな?
まぁ連れもおらん事やし、どうとでもなるやろ。これが一人旅の気楽さやな〜。
しかし、広い船やな…ゴハン食べたら、少し探検してみよか。
【1日目 18:00 1F-ロビー→ロッククライミング施設 1】
ぶふ〜、ぶふ〜〜
ロビーを見てもさっきのクルーの姿はない。
「ふひ〜、しつこい人だったよ…あれじゃ女の子にもモテないよ、しつこい男はモテないってパパが言ってたもんね」
>>35《がちゃんっ》
頭上から金属音が鳴り音に釣られて上を見上げると・・・
「お し り ??」
いや、よく見ると人が宙づりになっているんだ。
>>35その人は颯爽と壁づたいに降りてきて僕の前を通り過ぎると、傍らにうずくまる少女に話し掛け始めた。
「・・・ティエン シー(天 使)」
空から降りてきたお姉さんに思わず呟き二人に駆け寄った。
「おっ、おおお姉さん、ぼ、僕の名前は潘優。い〜ぃまからぼっ僕とディぃにぁあにぃい〜きませんか?・・はひっ、そっそれともチョっチョコ食べる?」
リュックからチョコを差し出し満面の笑みを浮かべる。
【1日目 18:00 レストラン「Fu-Neak」→ロッククライミング施設 2】
この手のマッチはなかなか上手く点けられない。
食後の一服の為にちぎって擦るタイプのマッチを、3本ほど使った。
ディナーって言われてもな・・・もう十分に飯は食ったよ
伝票を手に取り、テーブルを立った。
レジで会計を済まし、再びロビーに出る。
・・・さてと、どうすっかな
様々な人々の行き交うロビーを歩き出した。
ロビーを歩きながら、さっきの少女の事を思い出し、ロッククライミング施設の方に目を向けた。
迷子の少女?は、まだそこいた。
少女の傍らに母親にしてはまだ若そうな女性が寄り添っている。
・・・はいはい、良かったですね〜
そんな事を思いながら足はロッククライミング施設の前まで差し掛かった。
なぜか目に入る少女と女性。
良く見ると少女に寄り添う女性の背後に、男性がいることに気が付いた。
男性は女性に向かい、何やら差し出している。
心なし息使いが荒い様にも伺える。
泣いている少女に寄り添う女性、その背後には息の荒い男性
・・・面白そうだな
ガラス張りの施設のドアを開け、少女達から少し離れた壁に寄りかかる。
俺は聞き耳を立てる事にした。
【1日目 18:00 レストラン「Fu-Neak」1】
私は服装を部屋着からタキシードに着替え レストランに向かう
ビュッフェスタイルであるため そこまで肩を張る必要は無いのだが
生憎夕食に見合った丁度いい服装は持ち合わせておらず
黒のタキシードを着ていく他なかった。
レストランの中は夕食という事もあり それなりの数の客が食事を楽しんでいる
私もウェイターに案内され 席に付いた
その後 切り分けられたロースト・ビーフなど幾つかの料理を適当に取り席に戻る
「わざわざ自分で行かなければならんとは面倒だ…
それに私の服は浮いてるな…」
確かに周りはそこまでカジュアルな服装ではないものの それなりにフォーマルな感じではある
しかし私ほど正装をしている人間は見あらたらない。
「適当なスーツでも持ってくれば良かったか…
予備も同じタキシードだしな…」
私はそう呟いて 付け合わせの人参を口に放り込んだ
【1日目 18:00 1F ロッククライミング施設→ロビー4】
「これは・・・あなたの猫?」
女の子が差し出してきた写真には、黒猫が写っていた。
気まぐれそう・・・いや、殆どの猫がそうか。
小学校の一年生から二年生くらいか。
彼女は泣きながらこちらになにか訴えているけど何を言っているのかさっぱりだ。
発音の仕方から言うと・・・ドイツ語?
どちらにしろ、英語は通じない様子。
でも、なんとなく言いたいことはわかるような気がする。
多分この子が迷子なのではなくて、猫が迷子みたい。
猫探し・・・か。言葉も通じないし、どうしよう・・・
女の子の眼は泣き腫らして真赤だ。
そ・・・そんな顔で見られると断りづらい・・・
「・・・・え?」
と、
>>42後ろから、さっきの息の荒い、東洋人の男の人が話しかけてきた。
彼はなにやら言い、にぱーっと笑ってこちらにチョコレートを差し出してきた。日本語じゃない。
やっぱり、何を言っているのかわからないけれどチョコ、くれるのかな。
ああ! なるほど! 確かにお菓子をあげたら泣きやんでくれるかもね!
私はそう解釈し、ありがたくチョコを受け取り、
「あのね。これこのお兄ちゃんがくれるって」
と、とりあえず通じないが英語で言い、それを小さな手に持たせた。
それを口に含んで暫くして、ようやく泣きやんでくれた。
「ありがとう。助かったわ」
私はアジア人の男性に礼を言った。
とりあえず・・・こんなところに猫がいるとは思えない。
別の所を探した方がいいと思う。
私はロビーに出た。猫がいそうな場所・・・どこかな。
そう思っていると、
>>38今度はゲームセンターの方から東洋人の女の子が向かってくるのに気づいた。
この子より年上っぽいし、人種も違うけど・・・お友達?ひょっとして。
【一日目 18:00 1F ロビー→レストラン「Fu-Nak」 5】
一階についた。
あーと、レストランはどこに……
「……?」
人ごみに賑わうロビーの端に、妙なオブジェがある。
オブジェというか壁か。オールドミスの肌みたいに凸凹したそれは天井近くまで続いている。なんとも壮観だ。
横目にロビーを抜け、レストランに入る。
絵に描いたようなディナータイムのレストランだ。様々な人種の人々が、様々な格好で夕食を楽しんでいる。
幸いな事にビュッフェ・スタイルだ。通りがかったウェイトレスに声をかける。
「ハイ。喫煙席って空いてる?」
「あ、ごめんなさい。満席なんです」
眉をくもらせて、ウェイトレスがホールの一角を示す。そこには――
>>44「わざわざ自分で行かなければならんとは面倒だ…」
タキシードの男が、きりっと背筋を伸ばしてローストビーフの皿をつついていた。
………タキシード? 何かのジョークか?
しかし一見して、男はジョーク好きには見えなかった。むしろ典型的なビジネスマンタイプだ。
興味を惹かれて、男の方に足を向けかけ――
「――と、何しに来たんだよ」
皿を手にとってビュッフェに向かうと、好物のメキシコ料理をたっぷりと皿に乗せる。ナチョス、タコス、ブリート、ワカモレ……。
仕上げに真っ赤なチリソースを満遍なくかけ、改めてミスタータキシードの席へと向かう。
サングラスを額の上に上げ、男の肩を叩いた。
「ヘイミスター、ここいいか?」
【1日目 18:00 1F-ロッククライミング施設 6】
>>45お姉さんは僕の差し出したチョコに少し戸惑っていたがすぐに受け取ってくれた。
「ややっぱり、天使ちゃんもチョコ好きなんだね?ぼ僕もチョコ好きだよ。だってチョコはお菓子の王様なの・・・」
僕が喋っていると、天使ちゃんは何を思ったのかそのチョコを横にいた子供にあげてしまった。
「ああーー・・・」
天使ちゃんチョコ嫌いなのかな?
・・・そうか!
もう一つあげればいいんだ!
>>45『ありがとう。助かったわ』
リュックをごそごそしていると天使ちゃんは僕に何か言って子供とロビーへ行ってしまった。
・・・何て言ったんだろ?何処の言葉かな?
「パパ・・・僕日本語より天使ちゃんの話す言葉を勉強したいな・・・・」
二人の背中をしんみり見送っているとお腹がぐる〜と鳴った。
「・・お腹空いた」
【1日目 18:00 3F自室 7】
シャァァァァァ......キュッキュ
「ふぅ〜さっぱりした〜」
さてと…ミニバーからミネラルウォーターを取り喉を潤す。
ボトルを見ると「AQUAQUEEN」と書いてある。オーストラリアの水みたい。
「アクアクイーンですって。あたしにピッタリね」
「…味はうん、美味しいわ。日本のと変わらないわ」
おもむろにメイクに取り掛かる。
ぱふぱふ...ぱふぱふ...
メイクしながらCaryu-Maruの見取り図を見る。
ディナーは1Fのレストラン「Fu-Neak」と…フニーク?変な名前ね。
「あら?カジノないの?豪華客船でしょーが!しけてるわねプンプン」
アクアクイーンをぐびぐび。
「ん〜よしバッチリね。」
メイクも終わりお腹も空いてきたぞと。
時計を見ると18:00を回っていた。窓を見ると夏なのでまだ明るい。
「黄昏るにはまだ明るいわね。行っちゃおっと♪おっとこれしとかないとね」
姿見を見ながらポワゾンを吹き付けた。
「う〜ん…ゴージャス!」
【1日目 18:00〜 レストラン「Fu-Neak」8】
>>46「へい ミスター ここいいか?」
何者かが私の肩を叩き こう言った
私は振り返り声の主の方を見る
声の主は若い男 手にはタコスやらメキシコ料理を持った皿が、チリソースの匂いが鼻に付く
「ああ、かまわんよ 掛けてくれ」
一人で退屈をしていた所だ 同席を求める相手をわざわざ断る理由は無い
私は手で椅子に座るよう促した。
【1日目 18:00 1F-ロッククライミング施設→1Fロビー 9】
少女は泣きながら、女性に向かって紙のようなものを差し出していた。
>>45女性はその紙のようなものに一瞬目を落として、少女に声をかける。
少女は女性の問いかけを聞いていないのか、何かをしきりに訴えている。
・・・英語か・・・聞き耳を立てるがサッパリ理解が出来ないな
女性は泣きじゃくる少女に気を取られて、後ろの男性には気が付いてないようだ。
男性・・・と言うよりまだ少年か。
少年は何とも人懐っこそうな笑顔で、女性に何かを差し出したままだ。
>>47おっ、女が少年に気が付いたな。言葉からして少年は中国人か?
中国人少年が差し出していたのはチョコレートだった。
少女は女性にチョコレートを与えられると、やさしさに安心したかのように泣き止んだ。
女性は中国人少年に一言言葉をかけ、少女を連れてロビーへ出て行った。
・・・期待していた様なドタバタは無かったな
俺もこの場を後にしようと思い出入り口に向かうと、中国人少年がションボリ立ちすくんで
なにか独り言をつぶやいている。
・・・なるほど、中国人少年はあの女性が目当てだったのかぁ
俺は中国人少年の元に向かい肩をポンッと一回叩き
「気にするな少年。これも青春だ」
言葉が通じるかは分らないが、少年に一言かけてロビーに出た。
【1日目 18:00 ゲームセンター→ロビー 10】
しっかりしてそうな女の人と頼りになさそうなお兄さんが
上手いこと泣き止ませたみたい。
問題解決?
…でもまだ落ち着いてないっぽい感じだし
お兄さんもどっかいったみたい。
まずは当たって砕けろで聞いてみよう。
「困りごとですか?ヘルプミー?」
二人に駆け寄り知っている限りの英語を混ぜて聞いてみる。
【1日目 19:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 1】
「…っと、もう七時か」
そろそろディナーを終わらせた客が来る頃だ。
残りのクラブハウスサンドを急いで食べる。
ウィリアムが最後の一つを手に取ってから、皿を流し台へと持っていく。
「おいおい、そんなに慌てて食べなくてもいいぞ」
放っておけば咽に詰まらせそうな勢いで食べるウィリアムに言う。
まあ、自分が作った料理を人が美味そうに食べることに悪い気はしないのだが。
流しに皿を入れ、カウンターへと戻る。
ウィリアムももう食べ終えたらしい。
『ごちそうさまでした、美味しかったですよ』とにこやかに日本語で答えてくれた。
「そうか、ならまた今度作ってやろう」
平静を装ったが内心、少し嬉しい。
『よし、それじゃあ戦争のお時間だ。二人で頑張るぞ』
「YES Sir!」
明るくノリがいい性格のウィリアムとは話していて本当に飽きない。
最後に英語で景気付けをして、やって来る客を待ち構えることにした。
【1日目 19:00 1F-ロッククライミング施設→ロビー 2】
ぎゅるるるる〜〜
「お腹空いたね?レストランそこにあったよね?」
お腹の大合唱に話し掛けていると肩をぽんと叩かれた。
>>50「―にするな――。これも――だ」
肩を叩いたその人はそう言うとロビーに消えていった。
日本語?何て言ったんだろ?僕の知り合いかな?
言葉の印象だと励まされた感じだよね?
よく解らないけどきっと僕と天使ちゃんを応援してくれたんだね。
最後の「これも――だ」って・・・
「これも・・運命だって言ったんだね!ぶふ〜、僕賢い〜」
僕は
>>50男性にお礼を言うためロビーに行きその男性を見つけ近付いた。
「こんにちは、僕の名前は潘優。さっきはありがとうね、僕も天使ちゃんとは運命だと思うんだよね」
リュックから飴玉を3つ出すと男性にまた話し始める。
「それと・・君、僕の事知ってるみたいだけど、僕君の事知らないんだ。ごめんね・・・
でも、次会った時は友達だから大丈夫だよ」
にま〜と男性に笑いかけ飴玉を渡した。
「 再 見 」
男性にそう言い残しレストランに向かった。
【1日目 19:00 1Fロビー 3】
年齢の割にしっかりしていそうな女の子はこちらに駆け寄って来て、言った。
>>51『困りごとですか?ヘルプミー?』
日本語だ! よかったぁ〜、言葉が通じる!
困ってる! 大いに困ってる!
でも、どうもこの子とは知り合いじゃないようね・・・
迷子で困ってるようにも見えない。
さて、どうしよう・・・
そうだ、こういう時はやっぱり聞き込み調査ね。
猫がこんな船の中で飼い主もおらずうろついていたら、目立つに決まっている。
見たなら、覚えてるかも。
そういえば、この子の服のポケットで何かが時々もぞもぞしているけど、何なのかしら。
まあ、いいか。
私はしゃがんで猫の写真を見せ、日本語で尋ねた。
『・・・あのね。こんな猫、どこかで見なかった?』
【1日目 19:00 自室→レストラン「Fu-Neak」4】
はぁ、結構時間食ったなぁ。
髪を乾かしてメイク直して、一応スーツに着替えて…なんて事してたら小一時間もかかってた。
「ま、ええか?」
お気に入りの水色のネクタイを締めて…
しかし、豪華客船なんて言うのも善し悪しやな。
たかだか晩ゴハン食べに行くにもこんなカッコ、めんどくさいわ。
去年行ったハワイのディナークルーズはアロハシャツでよかったのに…ブツブツ。
なんて文句言いながら、レストランに到着。
おお、いるいる、金持ちそうな客だらけや。当然か?
っと、ここはビュッフェ?
てっきりテーブルが予約されてて、コースが出てくるもんやと思ってたわ。
「はー♪ふー♪」
さっそく、ベトナム料理のテーブルを回る。
前にニューヨークに行った時は、現地の食べ物が口に合わへんくて
ベトナム料理に助けられたもんや…懐かしいな。
【1日目 19:00 1Fロビー 5】
俺はエレベーターの方向に歩き始めると、こんな声にまた足を止められた。
>>51「困りごとですか?ヘルプミー?」
なんだかずいぶんと久しぶりに聞いた日本語のような気がする。
声の方に視線を向けると、活発そうな少女がさっきの女性と少女に話しかけている。
・・・はは、おこちゃまがもう一匹増えたな。
思わず笑ってしまった。あの女性はきっと面倒見が良いのだろう。
部屋に戻ろうと再びエレベーター方面に視線を向けると、今度は後ろから声をかけられた。
俺はビックリしてたじろいだ。後ろから声をかけられるのは苦手だ。日頃の行いのせいだろう。
振り向くとそこには中国人少年がいた。
少年はリュックに手を入れながら、怒っているのかと思うような早口でまくし立てる。
さっきまでのショボくれてた少年とは別人のようにハイテンションだ。
・・・おいおい、なんだ?
少年は俺に向かって何とも言えない笑顔を見せたかと思うと
おもむろに俺の手を掴み、飴玉を3つ手のひらに乗せて一言。
『ツァイツェン』
こう言ってロビーの人ごみの中に入っていった。
敵意は感じられなかった。悪い気はしない・・・不思議な少年だ。
>>54『・・・あのね。こんな猫、どこかで見なかった?』
聞こえてきた声に思わず身構える。
・・・猫だと!?猫がいるのか!?
ガキの頃、頭を噛まれて以来、俺は猫が・・・怖い
【一日目 19:00 1F 「Fu-neak」店内 6】
>>49「ああ、かまわんよ 掛けてくれ」
タキシードの男は鷹揚に頷いて、席をすすめてくれた。
まさに企業戦士という感じの落ち着いた声だ。
男の服装は確かに周りから浮いているが、タキシード自体は男にしっくりと馴染んでいる。
大方、パーティか何かで着なれてるんだろう。
椅子を引いて腰を下ろし、右手を差し出す。
……見た感じロックを聞きそうなタイプでもないし、仮にバレたところで大騒ぎをするタイプにも見えない。
「ジム・トラヴィスだ。この船にはビジネスで?」
【1日目 19:00 3F自室→1Fレストラン「Fu-Neak」 7】
出遅れちゃったわね。結構混んでるわあ。
「ちょっと、禁煙席空いてる?」
ちょうど2人席のカップルが席を立つところだった。
ウェイトレスが手際よく片すとほどなくその席に案内される。
ここはビュッフェになってるのね。どれも美味しそうだわ。
迷わず中華コーナーへ。オーストラリアで肉食い過ぎたわ。
とりあえずは小龍包、春巻き、茄子とピーマンの味噌炒めをチョイス。
それらをテーブルに並べるとすかさずコール。
「ちょっと、ビール大ジョッキでお願い」
【1日目 19:00 1Fロビー 8】
>>54『・・・あのね。こんな猫、どこかで見なかった?』
「んー、見てないです。」
いろいろ思い出してみるけど記憶はない。
って外人さんなのに日本語ペラペラだ!
いや、驚いている場合じゃない。
この子は写真の猫がどこかいっちゃったから泣いてたのか。
何かあったらこの子も黒猫さんもかわいそうだ、よし。
「良かったら探すの手伝いますよー。」
【1日目 19:00 1Fロビー9】
>>59『んー、見てないです。』
その子は私が日本語を喋れるのにいささか驚いたようだったが、暫く考えて答えてくれた。
知らないか…残念。
まあ、驚かれるのも無理ないわね。
私だって他の国の人が自分の母国語ペラペラだと驚くもの。
でも、言葉を共有してると、なんか安心するのよね。
初めに日本に来た時も、英語が使える人がいたら初対面なのに、なんだか安心したから・・・
『良かったら探すの手伝いますよー。』
と、女の子は私に申し出た。
なんてしっかりした子なんだ。感心するわ・・・
でも、嬉しい申し出だけれど、いいのかなぁ・・・まぁ、今の気分はまさに稲にもすがる思いなんだけれど。
あれ、なんか違う?
『嬉しいけど・・・パパとママはいいの? ごはんも・・・』
私は女の子に、もう一度尋ねた。
【1日目 19:00 1F レストラン「Fu-Neak」10】
>>57 私が座るよう促すと男は椅子に腰掛け 右手を差し出してきた
私も手を伸ばし 握手に応じる
「私の名前はヴィクトル・ウィンストン」
対面に座る男は見た目は何か軽いような感じがしないでもないが
意外と礼をわきまえており好感が持てる
だが この男の服装を見る限り私のタキシードはより一層浮いてしまうだろう
「ジム トラヴィスだ
この船にはビジネスで?」
なるほどこの男の名前はジムというのか
「宜しく ジム
ビジネス?いや、そんな大層な物じゃない
ただの旅行だよ 会社からの報奨でね
生憎 一人で退屈していた所だ
君が声を掛けてくれて正直助かったよ」
【1日目 20:00 1F-ロビー→レストラン「Fu-Neak」 1】
「ぶふ〜、お腹空いた〜」
人いっぱいだね、僕の席空いてるかな?
しばらくすると店の人が席まで案内してくれたよ。
「ありがとうね」店の人にお礼を言い料理を取りに行く。
「料理取りに行くのすごく面倒だよ、でもまた怒られるから仕方ないよね?」
初日の日に置いてある料理を直接お箸でつまんでたらすごく怒られたよ、だから僕こうやって料理を取りに行くのね。
料理は向こう、食べるのはこっち・・・おかしいよね?みんなでつまんで食べるのが当たり前だし楽なのにね。
>>58『ちょっと、―――――‐――でお―い』
日本語で呼ぶ声がし釣られて隣の席の人を見ると・・・・・
――あれ?・・・女の人?・・男の人だよね??
この人変わってるね、男の人なのにママみたいに化粧してるよ。
少し近付いて顔をジーっと見てると・・ぷるぷるっと身体が身震いする。
「ぶふ、何だろう?」
それが面白くてしばらく料理も取りに行かずそれを繰り返していたよ。
――ぷるぷるっ
【1日目 20:00 1F-ロビー 2】
会話の主は女性と少女達だ。
>>59・60会話は更に続いている。
本当にこの船内に猫が野放しになっているのか?
信じ難い話だが・・・
俺の聞き間違いなのか?
猫という単語に過剰反応したのかもしれない。
日本語が通じるようなので、ちょっと話しかけてみる事にした。
「失礼。ちょっと話が耳に入ったもんでねぇ。」
俺は女性と少女達の会話に割って入った。
「猫がどうかしたのかい?」
とりあえずは当たり障りのない質問からしてみよう。
【1日目 20:00 1Fロビー→1Fレストラン「Fu-Neak」 3】
>>60『嬉しいけど・・・パパとママはいいの? ごはんも・・・』
「パパは忙しいみたいだから…」
とポッケで大きく動き出してきたハリーに気付き取り出す。
「あーっ、この子にご飯あげる時間だ。
……ごめんなさい。」
お姉さんと少女にペコリと頭を下げる。
>>63「猫がどうかしたのかい?」
と今度は日本人のおじさんが来た。
「この子の猫がいなくなっちゃったみたいなんです。
どこかで見なかったですか?」
人がいっぱい集まってきてるし早く見つかるかな?
「きっと早く見つかるよ。元気出して!
それじゃっ。」
少女の頭をなでその場を立ち去った。
【1日目 20:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 4】
「ん?」
店内に入ってきた客に目を向けたところであることに気がついた。
その客が扉を開けた瞬間、何かがするりと扉の隙間を抜けてきたのだ。
何だろう、と思いよく目を凝らす。
…猫、猫だ。
客が連れてきた猫なのだろうか?
「どうします?」とウィリアムが聞いてくる。
もう一度、猫に目をやる。
別段騒ぐ様子も無く、端のテーブルの下にちょこんと座っている。
『まあ、大丈夫だろう』
『何かあるようだったら、外へ出そう』
とりあえず猫は保留することにして、俺達は業務へと戻った。
【1日目 20:00 1Fロビー 5】
さっきからモゾモゾしているものの正体が分かった。
>>64『パパは忙しいみたいだから・・・』
そう言って、それが動いているのに気づき、ポケットからとりだした。
『あーっ、この子にご飯あげる時間だ。……ごめんなさい。』
取り出したのは、ハリネズミ!?
ちっちゃい・・・かーわいいー。
以外とペット連れてる人、多いのね。
ごはん・・・そうか。私も、早く猫を見つけてご飯、食べないと。この子も夕飯抜きは可哀想だ。
>>63『猫がどうかしたのかい?』
と、どこから聞いていたのか、話かけてきたのは、日本人の男性。すると、女の子は
『この子の猫がいなくなっちゃったみたいなんです。どこかで見なかったですか?』
と、尋ねた。
そして、私の隣にいる子の頭をなでて、
『きっと早く見つかるよ。元気出して! それじゃっ。』
と言って、行ってしまった。
『こんな猫』
と、男性に写真を見せつつ私は猫の行きそうな場所を考えた。
1、隙間 2、高いところ 3、・・・鼠?か、食べ物
なら、レストランのキッチンが怪しい。
でも、唯一の入口の受付に人がいるのに、そうやすやすと入れるとは思えない。
それに、こんなに人がいるんだ。
だとすると・・・上の条件を満たしているのは6Fのバーくらい?
客室は鍵がかかっているし、人通りも多いから、違うと思う。
うーん・・・
【1日目 20:00 1Fレストラン「Fu-Neak」 6】
ビール到着。
「ではでは、いただきます♪」
ぐびぐび…「プハァ、うめえーー!」
あらやだ!ごめんあそばせ。
空きっ腹にはきくわね。よっしゃ食うわよ〜!
早速熱々の小龍包に手を伸ばす。
「ん・・・?」
隣から視線を感じる・・・!
振り向くと
>>62男がこちらをジーっと見ている。
なにこの男、ぷるぷるしてるわ。
でも今は熱々の小龍包も気になるのよ…
早くスープをチューチューしたいのよ。
まだ見てる・・・・・・
んもう、仕方なくめんどくさそうにこう言ってやった。
「何?なんなのアンタ?トイレなら向こうよ」
【1日目 20:00 1Fロビー 7】
やはり船内に猫が野放しになっているらしい。
>>66猫を見なかったかと尋ねられるし、とどめに写真まで見せられた。
・・・俺が昔、頭を噛まれた黒猫にソックリじゃないか!?
写真の猫は鋭い目つきでこちらを睨んでる様に見える。
会話の途中で一人の少女はこの場を離れていったが
もう一人の少女は一旦は泣き止んだみたいだが、また目を潤ませ始めていた。
・・・そんな目で俺をみるなよ。悪いけど俺も去らせてもらうぜ。
「そうですかぁ、見つかるといいですねぇ。それじゃ。」
何か考え込んでいるのか、口数少ない女性に軽く会釈しこの場を去ろうとした時
上着の裾が何かに引っ張られた。
裾に目を向けると、今にもこぼれそうなくらい涙をためた少女が裾を掴んでいた。
軽く腕を引いてみるが、ガッチリ掴まれている様で離れない。
・・・おいおい、勘弁してくれよ
おれは女性に向かって、困惑した顔で視線を向けた。
【1日目 20:00 1F-レストラン「Fu-Neak」 8】
―ぷるぷるっ
男女の人見れば見る程身体に寒気走るね。
>>67『―?なんなの―――?―――なら―こうよ』
――!!
「ぶふ!ご、ごめんなさい」
僕ちょっと見すぎたね、多分あっちに行けって言われたんだよね?
逃げるように中央まで行くとご飯いっぱい置いてあったよ。
――ぎゅるるるるる
「ぶふ〜、おいしそうだね〜」
唐揚げソーセージかに玉パスタチキンライスに寿司ポテサラハンバーグミートボール生ハムグラタン焼売・・・
お皿に山盛り料理を乗せ席に戻る・・あっ、そういえば・・・あっち行け言われたけど戻っていいよね?
>>67僕、男女の人に近付き恐る恐る話しかけたよ。
「あ・・あの僕の名前は潘優、さっきはごめんなさい。
僕ここで食べていいよね?他に席空いてないしここで食べるよ」
――ぎゅるるるるる〜
ぶふ〜、僕もう駄目お腹空いたよ。
男女の人の返事待たずに席につき、僕ご飯を食べ始めたよ。
【1日目 20:00 3F自室 9】
「なんで?約束と違うじゃん。先に行っててって言うから乗ってたのにパパ…、父さんも母さんも船に乗って来ないし。
俺、船が出てからずっと一人でつまんないんだけど!」
‐由、あなたももう21歳、大人でしょう?そこでお友達つくったらいいじゃない‐
「そんなんじゃなくてさーなんで一人で船旅しなきゃなんないの?」
‐お父さんもお母さんも由にしっかりして欲しいの。あと数年したらあなたが会社を動かすのよ?
その時までにあなたに一人でなんでも出来るようになって欲しいの。
「こんなことしないでもなんでも一人で出来てるじゃん。無駄に広いファミリー向けの部屋とかとって俺を騙したりして。もういいよ。」
携帯の電源を切ってベッドに放り投げ、部屋をでる。
マ…母さん達が子供あつかいしてるだけじゃん。俺だって酒飲んだりできんだよ。
確か船内にBARがあったはず…。
【1日目 20:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 10】
全てのお客が居なくなり、少しの安息が訪れる。
いや、全てのお客が居なくなったと言うには語弊があるかもしれない。
端のテーブルの下、そこには相変らず小さなお客がいるからだ。
毛繕いを行なっているその小さなお客、黒猫を眺める。
結局、店に来たお客のペットでは無いことは分かった。
…では、どうすべきか。
考えに浸っていると、ウィリアムが視界に現れた。
はたきを手に持っている。どうやら猫にちょっかいを出すつもりらしい。
まったく、いい歳して何をしてるんだか。
黒猫の前へ屈み込み、右へ左へとはたきを動かすウィリアムを見ながら溜息を吐く。
一方、黒猫はというと興味を示さずに明後日を見ている。
ある意味、滑稽な光景だ。
『お客が来る前に止めろよ』
一応、言葉で制し、改めて猫をどうするべきか考えることにした。
【1日目 21:00 1Fレストラン「Fu-Neak」 1】
退屈な船旅の味気ない夜食
見知らぬ男との会話が
ヴィクトルには少しだけ心地よかった。
しかし話が弾むのも待たず
彼のポケットベルがプライベートタイムに終わりを告げる。
ヴィクトルに課せられたクライアントからの依頼
在ル 人物ヲ コノ航海ノ間 護衛スルコト
それは報酬の割りにあまりに簡単なものの筈だった。
【1日目 21:00 5F 208号室 1(イベント投下の為時間軸固定)】
白髪の老人はいつも通り不機嫌な顔でヴィクトルにこう告げた。
「孫が見当たらん、すぐ探して連れてきてくれたまえ。」
あまりにもくだらない依頼に内心怒りを覚えつつも頷き部屋を出ようとするヴィクトル
その彼を引きとめ、老人が手渡した物にヴィクトルは何を思うのか・・・・
「これを・・・・持っていきなさい、念の為だ、深く考える必要はない。」
【エージェントイベント:少女を探せ】
*このイベントはエージェントプレイヤーにのみ投下されるイベントです。
*エージェントプレイヤーはイベント投下前の居場所に関わらず、5F208号室よりリスタートします。
*これよりエージェントプレイヤーは各フロア間の移動に1レス+移動施設(階段、エレベーター)の利用1レスが必要になります。
*老人から受け取ったのは「エミリ」の写真と「オートマチックの拳銃(弾丸は13発)」です。
*このイベントに関してエミリと同行しているプレイヤーがヴィクトルと対面した場合
エミリの処遇はプレイヤーとエージェントプレイヤーのレスで解決して下さい。
*現在イベント【猫を探す少女】に参加していないプレイヤーに関しては、
エージェントプレイヤーか【猫を探す少女】参加プレイヤーと同行する場合にのみ移動規制が発生します。
(フロア間移動のレス数はイベント参加プレイヤーが複数の場合、プレイヤーのレス数の合計になります。)
【1日目 21:00 レストラン→5F 208号室 2】
>>57 話はこれからという時に私のポケベルに仕事の連絡が入った
「申し訳ないジム ちょっと野暮用ができてしまった…
悪いがこれで失礼させて貰うよ
良かったら後でバーで酒でも飲もう」
野暮用というのはある人物の護衛らしい
私は急いで席を立ち 依頼主の部屋に向かった。
部屋に入ると依頼主の老人は顔をしかめている
相変わらず彼の機嫌は悪そうだ まあ彼と関わりあってから機嫌が良い時など一度も見たことが無い
そして仕事の内容が彼の口から直接聞かされた
今回の任務 孫を探し 依頼主の本に連れてくる事
私は自分の耳を疑った
孫を探すぐらい船の係員に頼めば直ぐに見つけられるだろうに
わざわざ金を払ってまで私に頼む必要はないのでは…
だが 金を払ってくれる以上文句は言えない
私は渡された彼の孫孫の写真を眺める
まあ 子供一人見つけるのに手間はとらないはずだ
子供の行く場所など大体見当は付く
私は黙って頷き 捜索に向かおうとすると老人は私を引き止め
ある物を渡した
ベルギー製のブローニングハイパワー 弾は13発程だ
「ではお孫さんは私が必ずお連れ致します」
私は銃を懐にしまい 部屋を後にした
【1日目 21:00 6FBAR『バーボンハウス』 2】
ここだよね?
『バーボンハウス』その看板をみて少し躊躇する。
バーボン?バーボンって酒の種類だよね。それしかないってこと?
いや、客船のBARがそんなマニアックに一種類の酒だけ出すなんて聞いたことない、ってかBARとかよく知らないけどさ。
うーん…まあいい、バーボンしかないならそれを飲んでやるさ。
俺も大人だし。
扉を押し店内へ入る。
客は…俺一人じゃん!いささかの気まずさを感じるもいまさら後に引けるわけもなくカウンターに近づいた。
【1日目 21:00 1Fロビー 3】
ちょっと待った。バーって確か6Fよね。
こんな小さい子が、そこまでうろちょろする・・・?
・・・うーん・・・また振り出しに・・・
猫が好きなもの・・・あ、そういえば日本語でこんなのがあったような。
えーっと。猫に・・・なんだっけ?
猫に・・・猫に・・真珠?
>>68『そうですかぁ、見つかるといいですねぇ。それじゃ。』
男性は、そう言って去ろうとしたが、何かに引っ張られたのか、少しバランスを崩した。
上着の裾をしっかり握るその手は、女の子の手。
あーあー、まぁた泣きそうになってる・・・
どうしよう、今度は恵みのチョコも無い。
「大丈夫よ、探しにいこ」
そう言って、諌めるがその子は目に涙をためて男性の裾を離さない。
男性は困ったような表情を浮かべている。
困ったなぁ・・・
でももし引き離せば、それこそ今度は大声で泣き出してしまいそうな勢いだ。
仕方ない。
この人には迷惑かけるけど、ダメもとで頼んでみよう。
こうなったら、虱潰しに探し回るしかない。
なんてったって、相手は気まぐれな猫だ(多分。)
それに、一人より二人の方が効率がいい。
『あのー・・・出来れば探すの、手伝ってもらえませんか。だいたい猫の行きそうな場所って限られてるし・・・』
【1日目 21:00 1Fロビー 5】
俺は女性に困った表情で助けを求めた。
すると女性は
>>76「大丈夫よ、探しにいこ」と言って、少女を呼び寄せている。
しかし少女は手を離せばすぐさま俺が逃げ出す事を悟っているのか、一向に離そうとはしない。
・・・こ、こんなとこで泣き出さないでくれよな〜
周りの通行人は、この奇妙な状態にうっすら気が付いているようだ。
・・・確かにガキは嫌いだが、わざわざ泣かす様な事はしねぇよ
声に出して言いたいが、ここは堪えるとしよう。
もう一度、彼女に助けを求めるため、話しかけようとした時だ。
>>76 『あのー・・・出来れば探すの、手伝ってもらえませんか。だいたい猫の行きそうな場所って限られてるし・・・』
・・・やっぱりそうなるのね
こうなる事は、途中から予想は出来てたけどな。
俺は中国少年からもらった飴玉をポケットから取り出し、少女に一つ差し出した。
すると少女は、裾を掴んでないほうの手を差し出した。
・・・なるほど。そう簡単には逃がしてくれないのね。
諦めはついたよ。猫でもなんでも探しましょう。
「お姉さんも一つどうですか?飴。」
女性にも飴を一つ手渡し、俺も残りの一つを口に放り込んで
「さて、とりあえず上から探しましょうかねぇ?」
人目が気になるので、早くこの場から離れたかった。
俺は女性をエレベーター方面に促し、ロビーを歩き始める。少女を引き連れながら・・・
(移動レス1)
【1日目 21:00 1Fロビー→エレベーター】
男性はポケットから飴玉を取り出し、その子にあげた。
が、裾を掴んでない方の手で受け取る。
・・・案外賢い?
でも、お菓子作戦は有効なようだった。
と、男性はもう一つ飴を取り出して、
>>77『お姉さんも一つどうですか?飴』
と、飴を差し出した。
『ありがとう。』
有り難く、飴を受けとって口に含む。
口に広がる、優しく甘い味。リンゴ味だ。
『さて、とりあえず上から探しましょうかねぇ?』
うん。それが得策だ。というか、それしかない。
なんだか変な感じだ。
ついさっきまで全く知らなかった二人と船を歩き回るなんて。
まぁ、この子にかまったのも私だし、手伝いを頼んだのも私だけど。
・・・こんなんだからお人よしって言われるのかね・・・
はぁ・・・
まぁ、乗りかかった豪華客船だし、やるしかないよね。
まずは、エレベーターに乗らないと。
(移動レス2)
【1日目 21:00 5F 208号室前→エレベーター 7】
依頼主の部屋を出るや否や
私は急いでエレベーターに向かう
子供の行く場所など大体見当は付くが 小さな子供なだけに予期せぬ行動をとる事もある
何はともあれ早急に確保せねばならない
金を貰っている以上取り返しのつかぬ事だけは避けたいのが本音だ
事実船の上には警察などは居ない為 誘拐や殺人などの事件が起きても
解決しない事はもちろん表沙汰にならない事もそう珍しい事では無い
私はこの世界に入ってそれなりに長いが
この世界で依頼の不履行だけは決して許されない
自分の信用や所属している組織の面子を失墜させるからだ
だから私はどんな任務にも決して手を抜いた事は無い
いかに自分にとって下らぬ仕事でも金を貰っている以上 全力でやり抜く義務がある
数基のエレベーターのボタンを全て押し
全部のエレベーターを呼ぶ
しばらくして一番最初に真ん中のエレベーターの扉が開いた
幸い中には誰も居ない
「これで少し確認ができるな…」
私はそう呟くとエレベーターに乗り 扉を閉めた。
【1日目 21:00 1Fレストラン「Fu-Neak」 8】
>>69『ぶふ!ご、ごめんなさい』
そう言うとビュッフェコーナーに行ってしまった。
え?日本人じゃないのか…今の中国語っぽいわね。
格好からしてまだコドモのようね。メタボってるわ。
オーストラリアから日本行きの船でなんで中国人?
よくわかんないけどまあ色々と事情があるのね…?
などと謎の中国人に思いを馳せているとヤツが料理をどっさり抱えて戻ってきた。
>>69『あ・・あの僕の名前は潘優、さっきはごめんなさい。
僕ここで食べていいよね?他に席空いてないしここで食べるよ』
全然わかんないわ。中国語なんてニーハオとシェイシェイしか知らないわよ。
それとも中国人じゃないのかしら?東南アジアって感じの顔してないし
ニダって言わないから韓国じゃないだろうし…。やっぱり中国人よね?
何ガツガツ食ってんのよ。いい気なもんね。
でも美味しそうに食べるわね。アタシも負けないわよ!
【1日目 21:00 エレベーター→1F ロビー 8】
私は呼吸を整え 1Fのボタンを押す
1Fにはゲームセンターを始め 子供向けの施設が多いため、依頼主の孫がいる可能性が高く
万一居ないとしても 1Fからの方が探すとしても何かとやりやすい
私は懐から依頼主の孫の写真を取り出し 改めて確認を行う
写真には微笑んでいる金髪の女の子が映っていた
裏には恐らく依頼主の直筆と思われる字で孫の名前が書かれている
『エミリ』
「なるほどエミリというのか…
だけどあの依頼主はドイツ人だったよな…
という事は孫は…」
何という事だ 私と彼女とでは言葉が通じぬ可能性がなきにしもあらずだ
残念ながら私はドイツ語は全く理解できない
なぜ私に頼んだのだろうか 東京にもオーストラリアにもドイツ語を使える人間はいるというのに
まあ 無理に連れ戻さずとも彼女の安全さえ確保できればいいだろう
そんな事を考えている間にエレベーターは一階に到着
「さて…エミリさんはどこにいらっしゃるかな…」
私はエレベーターを降り 周囲を見回した。
【1日目 21:00 6FBAR『バーボンハウス』 10】
「すみません。」
カウンター内の人物に呼びかける。
日本語通じるよね?希望も込めて日本語で呼びかける。
「ここってバーボンしかないんですか?それならバーボンを1つ。そうじゃないならなんか…おいしいお酒お願いできますか?」
一仕事終えた気分になって辺りを見回す。
なーんかさすが豪華客船って感じだ。
BARの中を見ながら先ほどの電話を思い出す。
父親は日本では割と名の知れた会社の社長。
息子だからといって、もちろんそのまま社長になれるわけではない…両親は継がせるつもりらしいが。
一人っ子ということもあって21の今までかなり甘やかして育てられたという自覚はあった。それが突然、「ひとりだちしなさい。」
どうやらその始まりがこの豪華客船での一人旅らしい。
日本に帰ったら何が待ってることやら。
「はぁ。」
【2日目 22:00 レストラン→… 1】
フォー、ブンボーフエ、コムガー、バインセオ、生春巻き。
「ごちそうさま」
たらふく食べた!ちょっと調子に乗って食べ過ぎたかな。
でもやっぱりアジア人のうちにはアジア料理が一番や。
オーストラリアの肉は生臭いし、デザートは激甘か激すっぱいのばっかりでまいったからな…
今日はちょっとデザート食べる余裕ないけど。
さて、どうしようかな。
と、ふと周りを見回すと、プールで見たおっさんが座ってる。
うわぁ、あっち系の人か。最初見た時は顔までは分からんかったもんな。
それにしても、おっさんもすごいけど連れもすごいな…
あかん、濃いわ。
胸やけしそうや。
げんなりしながら、レストランを出た。
【1日目 22:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 2】
考えたのだが、結局結論には至らなかった。
暇を持て余してウィリアムと猫の押し問答を眺めていたところに、
扉が開いてお客
>>75が入って来た。
>>82「すみません。」
>>82「ここってバーボンしかないんですか?それならバーボンを1つ。
そうじゃないならなんか…おいしいお酒お願いできますか?」
ぎこちない足取りでこちらに来たお客
>>82は、注文をするとカウンター席に座り込み、辺りを見回し始めた。
「分かりました」
一目で日本人と分かったので、日本語で応対することにする。
そして、どうやらこういう場所に来るのも初めてらしいということも分かった。
…となると、最初は軽めで飲みやすい酒にするべきだな。それとメニューも必要か。
ウィリアムに視線でメニューを出すよう伝えると、既に用意していたらしく、
てきぱきとメニューを取り出し、それをお客
>>82の傍らに置いた。
しっかり空気を読んでくれたらしい。よく出来た奴だ。
それを確認すると、俺は棚からシードルを取り出す。
シードルは林檎を発酵させて作る発泡性のアルコール飲料のことだ。
フランス・ブルターニュ地方で作られたもので、口当たりもよく、とにかく飲みやすい酒だ。
それを一杯グラスに注いで、ボトルと一緒にお客
>>82の前に置いた。
「どうぞ、シードルです」
【1日目 22:00 1Fロビー→エレベーター 3】
女性が先頭を歩き、俺はその一歩後ろに続いた。
相変わらず少女は裾を離さない。
少々歩きにくいが、泣きわめかれるよりはマシか・・・
向かって左、一番近場のエレベーターの前に着いた。
エレベーターのランプは4Fを示し、ちょうど下に降りて来てる途中。
ランプが3Fになった時、中央のエレベーターがロビーに降りてきたらしく、中から人が降りてきた。
・・・まぁ、コッチもすぐ来るだろう。わざわざ移動する事もないな。
チラッと少女の様子を窺う。ジッとエレベーターのランプを見ていた。
エレベーターはすぐに1Fまで降りてきた。
スーッと扉が開き中年夫婦らしき2人を見送り、俺たちはエレベーターに乗り込んだ。
エレベーター内は小さな音でクラッシック音楽が流れている。
最上階6Fのボタンを押し、再び扉がスーッと閉まった。
特に会話も無いままエレベーターは静かに上へと動き出した。
「あのぅ、おれは相馬です。日本語が上手ですねぇ。」
俺は女性に話しかけた。
「この子は妹さんですか?」
とりあえずは無難な質問。母親でも妹と言われれば悪い気はしないだろう。
陰ながら裾を引っ張るが、やはり少女は離す気は無いようだ・・・
(施設利用レス1)
【1日目 22:00 1F-レストラン「Fu-Neak」→ロビー 4】
お皿の料理をぺろりと平らげ僕また料理を取りに行ったよ、5回くらい往復してやっとお腹が満腹になってきたね。
食べてる時、
>>80隣の男女の人何かこっち意識して食べてたような気がしたよ・・・何だろうね?
「ぶふ、わかった!・・僕と友達になりたいんだね?」
僕友達大歓迎ね。
リュックを取り出し中のお菓子を見ると板チョコ一枚と飴玉二つしかなかったよ。
お菓子残り少ないね・・・
席を立って
>>80男女の人にお菓子を差し出したね。
「このチョコあげるね、これ最後の一つだけど僕後で買うから大丈夫よ」
にま〜っと笑顔で渡し、
>>80男女の人に手を振りながら店を出たね。
ロビーに出ると僕、一目散にコンビニを目指したよ。
「ぶふ〜、僕も早くチョコ食べたいね」
【1日目 22:00 船内の何処か 4(イベント投下の為時間軸固定) 】
最初に現れたソレは、
最悪な事にまだ人間の原型を留めていた。
だから運悪くソレに遭遇した人々は
人々の持つ常識でソレに対処したし
後からこの災厄に巻き込まれる多くの乗員乗客に比べれば
感じた恐怖は少なく、そして短かったかもしれない。
とてもとても心地よい風が吹き
この船が初公演のバンドたちの演奏が
華やかにデッキを彩る頃
まだ多くの人が気づかない場所で
ソレは低く、くぐもった産声をあげた。
とてもとても心地よい風には
少しずつ生ぬるい血の匂いが混ざりだし
何処にも逃げ場の無い海の上で
地獄の蓋がゆっくりと開こうとしていた。
【イベント:宴】
*このイベントは船内の状況の変化を告げる為のものです。
*現状、ソレが発生した場所は隔離されている為、プレイヤー及びその他の乗員乗客はソレには遭遇しません。
*引き続き、参加イベント、船内での生活を存分にお楽しみ下さい。
【1日目 22:00 1Fロビー→エレベーター 5】
男性がエレベーターに乗り込んで押した階は6F。
怪しいと思ったバーがある階だ。
名前はなんだっけ? 確か、バーボンハウス。
エレベーターの中で男性は静寂を破り、
>>85『あのぅ、おれは相馬です。日本語が上手ですねぇ。』
と、話し掛けてきた。相馬さん、ね。
そうだ、私も名前くらいは名乗っとかないとね。
『私は、アン・キャロルっていいます。日本で暮らしてて、それで日本語は大体喋れます』
『この子は妹さんですか?』
『違いますよ。施設の隅っこにいて、それで・・・』
妹かぁ。確かにこんなに可愛い妹がいれば、嬉しいけど。
柔らかなストレートの金髪に青い目。焦げ茶で生まれつき緩いパーマのかかった私には、ちょっと羨ましい。
そう言えば、この子はなんていうんだろう?でも、言葉が通じないからなぁ・・・
チーン。
そう思っている間に6Fに着いたようだ。
「開」のボタンを押して相馬さんと女の子を促しながら、裾を掴んで離さない女の子を見る。
ちょっと微笑ましい。
『ふふ、すっかり懐いちゃってますね』
自分も外に出ながら言う。そうして見回す6Fにはバーとプールだけがあって、客室は無い。
もう十時なので、窓から少し見えるプールには人がいない代わりにライトの緩い光が揺れていた。
『じゃ、バーからチェックですね』
【1日目 22:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 5】
>>84「どうぞ、シードルです」
言葉少ななバーテンさんの出してくれたお酒は一見するとジュースに見える。
まさか未成年と思われたわけじゃなぁないよね?
身長はあるのだが、短く切った髪と言葉づかいのせいか、日本でも実年齢より下に見られることはよくあった。
そう思いながらもなれないBARに入った緊張で渇いたのどを潤すために、口をつける。
飲みやすいけど、ちゃんとお酒だ。未成年に間違われたわけじゃないと安心し、声をかける。
「美味しいですね、これ。すげー飲みやすいです。」
グラスの中を一気に飲み干しグラスに注ぐ。
「おなかいっぱいだけどこれだけじゃ寂しいのでなにか軽いものありますか?」
メニューをおいてくれたもう一人の男性に話しかける。
と、端のテーブルの近くに一匹の猫がいることに気づく。
猫…そしてカウンターの端にも猫のぬいぐるみ。ここのイメージキャラかなんかなのかな?
そのぬいぐるみと、落ち着いた内装のBARや黒いジャケットでキメた2人との対比が面白く思わずふきだした。
【1日目 22:00 6FBAR『バーボンハウス』 7】
寝るにはまだ早い、中途半端な時間。
意外とこの船の中には時間を潰せる場所が少ない。温泉とか無いんかなぁ?
廊下を歩きながら、見取り図を思い出してみる。
それらしい場所なんて、バーくらいしか無いな?
映画で見た豪華客船のイメージより、ずいぶんチャチやな。
まあええわ、ちょっと寄ってみよか。
エレベーターで6階に向かい、正面のバーへ。
ドアを開けると、この時間に客はほとんど入ってないみたいやった。大丈夫かいな、この店。
カウンターの一番奥に座って、目でバーテンを呼ぶ。
「マッカラン、ダブルで」
【1日目 22:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 8】
>>89「美味しいですね、これ。すげー飲みやすいです。」
どうやら気に入ってくれたらしい。
早々に一杯目を飲み干し、二杯目を注ぐ彼を見て、安堵した。
>>89「おなかいっぱいだけどこれだけじゃ寂しいのでなにか軽いものありますか?」
何を出せばいいのでしょう?
注文を受けたウィリアムは視線でこちらに聞いてくる。
俺が何か作ろうか、そう伝えようと思った時に扉が開いて二人目のお客
>>90が現れた。
『BLTサンドの小さいやつ、お前作れるだろ?』
英語で手短かに言った。
俺は新しいお客の応対をしなければない。
幸いテーブル客は居ないので、ウェイターが少し欠けても問題無いだろう。
それを聞いたウィリアムは、了解とばかりに軽く敬礼すると厨房スペースへと引っ込んでいった。
>>90「マッカラン、ダブルで」
お客の女性
>>90は、カウンター席の端に座って注文してきた。
マッカランねえ…12年物でいいか。
(続き)
てきぱきと棚から目当ての品を取り出すと、それをグラスへと注ぐ。
「どうぞ、マッカランの12年物です」
グラスを置きながらふと思い出したように端のテーブル下へと視線を流す。
相変らずあの猫はそこに佇んでいた。
少し気にはなったが、また業務に戻る事にした。
【1日目 22:00 1Fレストラン「Fu-Neak」 9】
しかしよく食うわね。もう5回は取りにいってるわよ…。
一体何往復する気よ!?ありゃ大食い選手権に出れるわ、うん。
半分呆れながら見ていたがこちらもシッカリと飲み食いは怠らない。ウマウマ。
「ん?」
ヤツは食べ終わったようだ。なんかリュックに手突っ込んでガサゴソやってる。
…ま、これで落ち着いて食事できるわね。よかった。
ガタッ
ヤツは席を立つとこちらに話しかけてきた。
>>86『このチョコあげるね、これ最後の一つだけど僕後で買うから大丈夫よ』
なんとも人なつっこい笑顔でチョコを手に持って差し出している。
「え?あたしに?」
「あ」
お礼を言う前にヤツは手を振りながら出て行ってしまった。
「ふ〜ん・・・結構イイヤツじゃん」
よぅし、あたしも最後の〆行っちゃうわよ。
大好物の海鮮あんかけチャーハンとマンゴープリンを持ってくると
あっという間に平らげた。
「ふぅ、ごちそうさまでした」
【1日目 22:00 1F-コンビニ→デッキ 10】
コンビニ入ってお菓子コーナーに行ったよ。そしたらチョコがいっぱいね。
「ぶふ〜、どれもおいしそうだね」
僕、袋詰めのチョコ二袋と飴とポテチを一袋づつ買って店を出たね。
「ぶふふ、お菓子も買ったしそろそろ部屋に帰らないとね・・・そうだ!寝る前に星空見ていくよ、きっと綺麗だよね?」
さっき買ったポテチを食べながらデッキに行ったら・・何だろう?デッキの方から音楽が聞こえるね?
「ぶふ、何これ?みんなすごく楽しそうね。僕こんなのやってるなんて知らなかったよ」
デッキには軽快な音楽に合わして踊る人、リズムをとる人、談笑する人達でいっぱいね。
僕しばらくその光景に見とれていたよ。
何かが跳ねる音につられて海を見ると不気味な程真っ暗で静かね・・・でも、それがこの満天の星空とデッキの華やかさを彩ってるんだと僕は思ったよ。
「・・僕この船乗ってよかったね」
【1日目 23:00 エレベーター→6FBAR『バーボンハウス』 1】
>>88女性は アン・キャロル と名乗った。日本で暮らしていて、日本語は大体しゃべれるらしい。
・・・大体ってレベルじゃないだろ。めちゃくちゃうまいじゃない
そう思い、少しニヤケてしまった。
・・・少女はあかの他人か・・・やはり面倒見のいい女性なんだな。
「そうですかぁ。まぁ、泣いてる子供を放っとく訳にもいかないからねぇ」
思わず心にも無い事を口走ってしまう。俺の悪い癖と言うか性分だな。ハハ。
チーン。
扉が開いて目の前が開けた。一番最初に目に付いたのは小洒落た看板だった。
『バーボンハウス』と書かれている。そして大きな木製の扉に『OPEN』の札。
キャロルがエレベーターの扉を開けてくれているので、俺は先にエレベータを降りた。
大きな木製の扉の横に、今日のオススメと書かれた小さな看板のも目に入った。
・・・BARなのにオススメはクラブハウスサンドなのか
まぁいいや。腹は減ってない。
「おじょうちゃんはお腹減ってないかい?」
少女に話しかけるが、相変わらずの涙目で俺の顔をジッと見つめるだけ。返事は返ってこない。
・・・まぁいい。ヘタになつかれて、やかましいよりはいい
俺は木製の大きな扉を開け、エレベーターから降りて来たキャロルをエスコートする真似事をした。
・・・外人さんはこの手の事にうるさそうだからな。レディーファーストってやつだ
そして小さなレディーは相変わらず俺の横で裾を握りしめている。
【1日目 23:00 1Fロビー→エレベーター 2】
エレベーターを降り 目標を探すため周りを見回す
金髪の女の子と言ってもこのロビーだけでも数人いる
その時、背格好も髪の色も一致した女の子が目の前を横切った。
「あのお嬢さん…」
私の呼び掛けに女の子が振り向いた
違った!この子じゃない
その女の子はエミリとは似ても似つかぬ顔
その子に一言詫びを入れ 改めて周りを探す
「…どこだ…どこに行った…」
一通り探すもやはりロビーや一階には居ない
「あの申し訳ないが…この女の子を見かけなかったかな?」
私は付近を歩いていた係員にエミリの写真を見せ 彼女を見かけたかどうかを尋ねる
係員は2人組の男女がエレベーターに連れていったと返事をした
当然エミリとの関係を聞かれたが当たり障りの無い答えで煙に巻く
そして私は係員にチップを渡し 再度エレベーターに急いで乗り込んだ
「しまった…何てミスだ…
まさか連中がこの船に乗っていたのか…」
これは我々や依頼主と敵対する組織が連れていったとしか思えない
それなら依頼主が私に銃を渡したのも頷ける
「っ…何階だ…」
私は思わず6階のボタンを連打した
【1日目 23:00 エレベーター→6F 3】
何故依頼主は彼女に護衛の1人も付けて置かなかったのだろう
もちろん護衛するよう頼まれたのは私だが 仕事の概要を知ったのはついさっきだ
祖父である依頼主も重要な人物なのだから孫が狙われるくらい想定できるだろうに
「…落ちつけ…落ちつくんだ…」
大きく深呼吸をした 少し気持ちを落ちつけねば
私は確かに焦っている 狙われるくらい想定できるだろうとは思ったが
まさか私自身連中が乗り込んでいようとは夢にも思っていなかった
自分の思慮が浅いとは言われればそれまでだが 現にエミリは連れて行かれてしまっている
私はそっと懐に手をいれ銃の所在を確認した
「……何としてもお守りせねば…」
6階に付きエレベーターの扉が開いた
【一日目 23:00 1Fレストラン→エレベータ 4】
>>61 「私の名前はヴィクトル・ウィンストン」
分厚い手のひらで右手を握り返しながらタキシードの男――名乗る。
「よろしくジム。ビジネス? いや、そんな大層な物じゃない。
ただの旅行だよ。会社からの報奨でね。生憎一人で退屈していたところだ。
君が声をかけてくれて正直助かったよ」
苦笑いを浮かべてヴィクトルが肩をすくめる。
なるほど、馴れないバカンスってワケか。
会社から休めと言われたが、実際のところ休み方がわからない……みたいなところなんだろう。
なんというか、頭が下がるな。
「そいつはまた――」
と言い掛けたところで、ピリリ、と電子音が鳴った。
>>47 「申し訳ないジム。ちょっと野暮用ができてしまった…。悪いがこれで失礼させて貰うよ
良かったら後でバーで酒でも飲もう」
ポケベルを確認するが早いか、ヴィクトルは席を立ち、レストランを出て行ってしまった。
その大柄な身体からは想像も出来ないような素早さに、しばし呆気にとられる。
「…………」
案外、本当はCIAのエージョントだったりしてな。
そう考えてみれば、タキシード姿も何かの小道具じみて思える。
「……BARで合ったらシェイクのウォッカ・マティーニでも勧めてみるか」
結局会話らしい会話は無かったが、充分楽しめた。
冷めたタコスを平らげて、席を立つ。
まったく、退屈しない船だ。
【1日目 23:00 6F『バーボンハウス』4】
お洒落なバー。中には男性と女性の客が一人ずつ。二人ともグラスに入った酒を楽しんでいる。
なんか、飲みにでも来たみたいね。でも、実を言うと私は酒が飲めない。
一杯でも飲もうものならべろんべろんに酔っぱらってしまう。ただ、おすすめのクラブハウスサンドはちょっと食べてみたいかも。よく考えてみれば、夕食をとっていないし。
猫、探してからでも食べられるかな?
・・・それはさておき。猫。そう、猫君。君だ。ここにいるのだろうか。 そう思い店内を見回す。
酒のボトルが並べられている棚の上。カウンター。椅子の下。
そして、テーブルの・・・・下。
気まぐれに動く尻尾。写真にも写っていた、唯一暗がりにまぎれない、刺すような鋭い瞳。私は思わず、
「ねこ!!」
と、いきなり英語で大声をあげたので客やバーテンの驚きの視線が一斉に注がれた。
うぅ・・・恥ずかしい・・・
女の子はというと、はっとしたように猫を凝視している。やっぱり、この子のようだ。
こういう相手は、刺激しないのが一番だ。ひとまず、カメラの入った鞄を地べたに置き、しゃがむ。
『・・・おいでー。いい子だから』
と、猫なで声で交渉を持ちかける。
「ふ――――っ!」
ところが、猫は背中の毛を逆立てこちらを威嚇する。・・・交渉決裂?
そんな、やっと見つけたのに来てもらわなきゃ困る!凄く困る!
『恐がらなくて大丈夫よ。おいで』
と、猫を抱きかかえようとした時だった。
「みゃあっ」
『あっ!』
猫は私の横をすり抜け、あろうことかぴょーんっと高くジャンプし・・・私の後ろ、つまり相馬さんの方に。
『相馬さん! そっち行きました!』
【1日目 23:00 6F『バーボンハウス』 5】
キャロルを店内にエスコートし、俺と少女は彼女に続く。
・・・猫探しはキャロルに任せて、一杯ひっかけたいとこだな
俺はカウンター席の前で足を止め、棚に並ぶいろいろな酒瓶を眺めていた。
店内にはバーテンダー2人と客が2人。もういい時間なのに閑散としてる。
妙な視線を感じてカウンターの一番端に目をやると、3人目のバーテンダーがこちらを見ている。
3人目といっても、バーテンダーの格好をした猫らしきぬいぐるみだ。
俺はそのぬいぐるみを手に取り、少女に見せた。
「ほらぁ、猫ちゃんですよぉ〜。」
少女は自分の猫を思い出したのか、さらに涙目になってしまった。
慣れない事はするもんじゃない。ちょっと恥ずかしい。
>>99『ねこ!!』
キャロルがいきなり大声で叫んだ。
俺は、なぜかカウンターの端に置いてあったはたきを手に取り身構える。
キャロルはしゃがみこみ、テーブルの下に向かってなにやら話している。
・・・そ、そこに猫がいるのか?
見えるのはしゃがみこんでいるキャロルの背中だけだ。
その時
>>99「あっ!」キャロルが言ったかと思うと、黒い影がこちらに向かって跳びかかってきた。
>>99『相馬さん! そっち行きました!』
「うぁぁぁぁ〜!」思わず出た情けない声。
と同時に2、3歩後ずさり、頭を守る様にはたきを構えた。
・・・あれ?なんともない?猫が襲ってきたんじゃないのか?
少女は俺の裾から手を離していたようで、俺の前で両手で猫を抱きかかえていた。
どうやら猫は俺じゃなく、少女の胸に飛び込んでいったようだ。
俺は頭を噛まれた記憶がよみがえり、はたきを振り上げたままその場で固まってしまった・・・
【1日目 23:00 6F『バーボンハウス』 7】
ほとんどアルコールの類を口にした事がない為か、早くも気分が高揚してくる。
今なら友達つくれるきがする…しかしあいにく店には自分以外の客が見当たらない。
そう思うと同時に扉が開く音がし、女性が入ってきた。女性は馴れた様子でカウンターに座り注文をする。
>>90「マッカラン、ダブルで」
うわぁ…かっこい〜。マッカランもダブルもよくわからないけど、なんか渋い。
よし、次は俺もマッカランっての飲んでみるかな。
浮かれた頭でそう思っていると、再び扉の開く音。
そこには女の人と男の人と…女の子。
腕時計に目をやり、時間を確かめる。
まあ、旅行中って事で特別かな?………BARだけど。
パパらしき人がぬいぐるみで女の子をあやすのを見て、ふと寂しさが込み上げ、グラスを口に運ぶ。
よーし、今日は酔っ払いになるぞ。
突如、
>>99『ねこ!』女性が叫ぶ。と、同時に大捕物が始まった。
結果的に猫は女の子の胸の中。はたきを振り上げたままのパパはそのまま固まっている。
「その猫、娘さんの猫だったんですね。BARに猫なんて珍しいな〜って思ったんですよ。」
潤んだ目の女の子にも話し掛ける。
「猫ちゃん可愛いね。」
【1日目 23:00 1Fレストラン「Fu-Neak」 8
「ふー、食べた食べた。」
人気の少なくなったレストランで
ふくれたおなかをポン、ポンと叩く。
ハリーも食べて活発になってきたし
はやく部屋に戻らないと。
この子まで行方知らずになっちゃいけないもんね。
……あの子の猫、見つかったのかな。
部屋番号聞いておいたらよかったな。
【1日目 23:00 6F『バーボンハウス』 7(イベント投下の為時間軸固定)】
まるでホームドラマの様なワンシーン
それはその場所に似つかわしくないようでもあり
場に居合わせた者たちの微笑みは
それぞれが少し違う意味をもっていたかもしれない。
しかしエミリのそれだけは心からの喜びを表していた。
【イベント:猫を探す少女終了】
*このイベントに参加していたプレイヤーへの移動規制が解けました。
以後、イベント等で指定があるまで自由に行動して下さい。
*エミリの情報が更新されます。
詳細は状況確認スレに投下されています。
*エージェントイベント:少女を探せが続行している為
エミリと同行するプレイヤーは引き続き
イベント:猫を探す少女の移動ルールで行動して下さい
【1日目 23:00 6F『バーボンハウス』 9】
>>100「うぁぁぁぁ〜!」
相馬さんは素っ頓狂な声を上げるとはたきを構え、硬直してしまった。ところが、猫は彼の方へいったのではなかった。
『キャリー!』
女の子は飛び込んできた猫を腕に抱え、慈しむように撫でた。
猫は、さっきの威嚇した態度とは打って変わって少女の腕の中でゴロゴロと喉を鳴らしている。
そっかそっか。この猫、キャリーって言うのね。ならメスかな。
『大丈夫ですか? 相馬さん?』
ぽんぽんっと彼の肩を軽く叩く。
それにしても、随分な怖がりよう・・・ひょっとして、猫アレルギー?
彼女はにっこり笑いつつ顔を上げ、
『Danke Schon!!』
と言った。
だんけしぇーん?・・・ありがとう、かな?多分。
「ふぅー」
一件、落着?
ところが、ふと店内の時計を見たとき新しい一抹の不安が私を襲った。
こんなに小さな子を連れ回してしまった。しかも、こんな時間まで。
きっとこの子の親は心配していることだろう。
彼らにどう言い訳しよう?
それも、彼らも英語が通じないとすれば事情が言えずこってり絞られるのは目に見えている。
・・・せめて部屋のナンバーでも聞ければなぁ・・・
ぐぅうう。
腹が減っては戦は出来ぬ。
とりあえず、ここでせめて軽く食事をとってから戦地に赴こうか。
>>101当の本人はというと、若い男性の客に『猫ちゃん可愛いね。』と話しかけられると、涙を拭いてにこにこしている。
私は手近な席に着き、店の人に注文する。
「クラブハウスサンドください。あ、飲み物は水でお願いします」
【1日目 23:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 10】
この船で早一年、これほど妙な出来事に出合ったことはあるだろうか。
時間に不釣合いな家族連れらしきお客が入って来たと思った直後、店内で大捕物が開始された。
表面はバーテンダーお決まりのポーカーフェイスを気取っているが、
内心は何が起こったのか、という処理が追いつかなかったのが正しい。
とりあえず、小さな女の子があの猫を胸に抱き上げたところで全てが終息したらしい。
>>104「クラブハウスサンドください。あ、飲み物は水でお願いします」
その直後、新たに店内に入って来た三人の内、
欧米人の女性
>>104が席に着いて注文をしてきた。
まだ処理が追いつかない脳でクラブハウスサンドが注文されたことをなんとか理解する。
『分かりました』
返答すると同時にウィリアムが厨房スペースから現れた。
手には先客
>>101が注文したBLTサンドの皿を持っている。
…あー、またすぐ作らせるのも可哀想だな。
『ウィル、少しお客の応対を頼む。それとあっちの方に冷たい水を』
俺はお客
>>101にBLTサンドを出すウィリアムの肩を軽くポンと叩くと、
さっさと厨房スペースへと引っ込んだ。
【1日目 24:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 1】
金髪の少女に話し掛けてるうちに、バーテンさんがBLTサンドを持ってきてくれた。
グラスに残りを注ぎ一緒に次々と口に運ぶ。
皿が空っぽになったところで時計を確認する。
もうこんな時間なんだ!
慌てて席を立ち支払いを済ます。
部屋に戻るかなぁ〜。
慣れないアルコールでわずかにふらつく足で3Fの自室に戻った。
【1日目 24:00 6FBAR バーボンハウス 2】
6Fにある主な施設はプールとバー
まずはこのバーから探すとしよう
もしこの階から下の客室区域に行かれ、部屋に連れてかれてしまった場合探すのはやや困難になる
何としてもここでエミリを見つけ保護しておきたい
バーの中には数人の客がおり グラスを傾け酒を楽しんでいた
私はバー全体を見回し エミリと彼女を連れ去った二人組を探す
その時 私の目に猫を抱いた金髪の女の子が映った
そして女の子の周りには
>>104白人の女と
>>100東洋人の男
私は改めて写真で確認をする 間違いないエミリだ
直接 声を掛け連れ戻すべきか
いや 2対1 下手したら私が殺される
しかしよく見れば二人組はどう見てもプロには見えない もしかしたらあの連中の一員では無いのかもしれない
だが ここでエミリを逃せば連れ戻す機会を失う
私は注意しつつ彼らに近づき 適度な距離を取りながら声を掛けた
「あの失礼だが この方とはどういう関係かな?」
【1日目 24:00 6FBAR バーボンハウス 3】
>>101「その猫、娘さんの猫だったんですね。BARに猫なんて珍しいな〜って思ったんですよ。」
>>104大丈夫ですか? 相馬さん?」
話しかける声は聞こえているが、全く動けなかった。
キャロルに肩叩かれ我にかえるが、まだ緊張が解けない。
少女はキャロルに
>>104『Danke Schon!!』と言うと、俺の方に振り向きニッコリしながら
猫を自慢気に見せた。
・・・あぁ、良かったな。だが、それ以上はコッチに来ないでくれよ。
騒ぎが一段落したとこで、キャロルはテーブル席に着き、英語でなにか注文したようだ。
「おじょうちゃん。キャロルお姉ちゃんのとこに行きなさい」
まぁ、通じてるとは思わないが、少女に語りかける。
少女は一瞬戸惑った表情をするが、キャロルの座る席の隣にちょこんと座った。
・・・お?通じたのか?
さすがに猫と同じ席には着きたくない。俺はテーブル席から一番近いカウンター席に座った。
「おれはビール。あとオレンジジュースをあの子に」
カウンター内にいる外国人バーテンに注文した。
・・・ジュースでも飲んでればしばらくは大人しくしてるだろう。
注文を終えて、落ち着こうとタバコを取り出し一本咥えた。
マッチを探してポケットを探っていると、英語で話す声が聞こえてきた。
>>107『あの失礼だが この方とはどういう関係かな?』
声のほうに視線を向けると、体格の良い男がそこに立っていた。
俺は英語がわからない。視線をそらし、またマッチを探しポケットを探った。
【1日目 24:00 6FBAR バーボンハウス 4】
水を入れてもらい、すっと一口。
「ふあ・・・」
ほっと一息つくとどっと今までの疲れが押し寄せ、大きなあくびを一つ。
事が済んだら、さっさと部屋でシャワー浴びて寝よう。
明日の朝食、またしっかり食べればいいし。
>>108相馬さんに言われ、女の子は私の隣の席に座った。
そして、私のが伝染ったのかやはり大きなあくび。
そりゃそうか。この年代の子はもうとっくに寝てる時間だもんね。
それに、ご飯も食べてないんだ。
>>107と、店の扉が開いた。
入ってきたのは黒いタキシードを着たおじさん。
彼は店を見回し、写真か何かを確認すると女の子に気付いたようだった。
そして、私と相馬さんに
「あの失礼だが この方とはどういう関係かな?」
と、尋ねた。親子にしては年が離れすぎているし・・・ひょっとしておじいちゃん?
やっぱり探してたのね。
でも・・・「この方」?
「いえ、特に。でも、猫ちゃんを探して泣いてたんで一緒に探してて・・・」
幸い、英語は通じるみたい。よかった。
知り合いが来たなら話は早い。
「可愛いお孫さんですね。遅くまで連れ回してすみません」
【1日目 24:00 6Fバーボンハウス 5】
私の言葉に口を開いたのは白人の女のほうだった
東洋人の方は言葉が分からないらしく私から視線をそらす
「可愛いお孫さんですね
遅くまで連れまわしてすみません」
私は少し気が抜ける思いがした
あの連中が英語を理解できないはずは無いし すんなり返してくれるような生易しい奴らではない
どうやらこの2人はエミリのペットの猫を探してくれた一般の人達のようだ
それにこの白人は何か誤解をしているようだが 別にその誤解を説明する必要はないだろう
私は一応 エミリを保護してくれた事や猫探しなど迷惑を掛けた事に礼を述べる
「ええ…保護して下さって何と礼を言えばいいか…
それに猫探しを手伝って頂くなどとんだ御迷惑を…
本当にありがとうございました」
私はそう言って頭を軽く下げた
「それとあちらの方にも御礼を伝えておいて下さい
私は中国語は分からないもので…」
白人に東洋人にも礼を伝えてもらうよう頼むと
私は軽くエミリの肩を叩き 立つように促した
【1日目 24:00 6Fバーボンハウス 5(イベント投下の為時間軸固定】
ヴィクトルの不安は杞憂に終わった。
彼の身なりが幸いしてかエミリとの関係を疑われる様な事もなく
エミリは見知らぬ男が迎えに来る事など日常茶飯事だ
・・・とでも言わんばかりの顔でヴィクトルに手を引かれて行く。
【イベント:少女を探せ終了】
*ヴィクトルがエミリを確保した為、エミリは5F208号室に移動しました。
*全てのプレイヤーの移動規制が解除されました。
*ヴィクトルが使用した弾丸の数は0発です。
また、このイベントの成功により現在装填されている物とは別に 拳銃のカートリッジ(13発)x1 がヴィクトルの所持品に追加されます。
*プレイヤーは以後、2日目 (AM)2:00まで物語を進めてください。
2日目、2:00 をすぎたあたりで新たなイベントが投下されます。
極一般的な船旅ができるのは、ゲーム内時間で残すところ2時間となりました。
各プレイヤーの皆様、これが最後の旅行になる方もいらっしゃると思いますので
悔いの残らぬ様、存分にお楽しみください。
【1日目 24:00 6Fバーボンハウス 6】
タキシードの男の問いかけに、キャロルが答えた。
ポケットからマッチを取り出し、一本擦ってタバコに火を点ける。
運ばれて来たビールを一気に半分ほど飲み干し、俺は聞き耳を立てていた。
>>107『あの失礼だが この方とはどういう関係かな?』
>>109『いえ、特に。でも、猫ちゃんを探して泣いてたんで一緒に探してて・・・』
>>110『それに猫探しを手伝って頂くなどとんだ御迷惑を…本当にありがとうございました』
一連の会話があったが、俺にはサッパリわからなかった。
すると少女は肩を叩かれ席を立ち、男に手を引かれバーボンハウスから出て行った。
オレンジジュースには手をつけず、何ともいえない表情で・・・
・・・ふーん。肉親が迎えに来たにしては、何だかつまらなそうな顔だったな
俺に猫を見せ付けた時の表情とは全く別の表情なのが気になった。
「よぉキャロル、ヤツはなんて言ってたんだい?」
ビールを手に持ち、キャロルの座るテーブルに移動する。
【1日目 24:00 1F-デッキ →3F-通路 7】
――ふわあぁぁ・・・
「ぶふ〜、さっきから欠伸ばっかりね」
近くの時計見るともう0時回ってたよ・・僕もう寝る時間ね。
パーティーもそろそろ終わりみたいだし帰ってもいいよね?
デッキを後にしロビーのエレベーターに乗って3階で降りたね。
廊下に出ると同じドアがずらーっと向こうまで並んでるよ。
・・僕いつも部屋探すのに一苦労ね。
部屋の鍵の番号とドアの番号見ながら廊下を歩いて行ったよ。
「ぶふ、ぶふ、僕の部屋この辺だったよね?」
【1日目 24:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 8】
BLTサンドの皿を片手にカウンターに戻ると、あの男性客
>>106の姿が消えていた。
まあ、時間も時間だから当たり前か。
『遅くなりました、どうぞ』
BLTサンドの皿をテーブルに座る女性客
>>104の前へと置く。
ふと、テーブル上の手付かずのオレンジジュースに気がつく。
…そう言えば一緒に来ていた子供の姿が見えない。
先に部屋に帰したのだろうか?
うーむ…まあ考えても仕方が無いか。
俺はカウンターに戻ると男性客
>>106が残したグラスの掃除に取り掛かった。
【1日目 24:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 9】
紳士は軽く頭を下げ、礼を言うと、相馬さんにも礼を言うように言った。
そして、女の子の肩をたたいてから手を引いて行った。
女の子は少しむすっとした表情で席を立つ。ので「ばいばい」
とち笑って手を振ってみせる。
すると、あちらも一瞬にこっとして猫を抱えていない方の手を振ってくれた。よかったね。
水をもう一口、口に含む
>>112『よぉキャロル、ヤツはなんて言ってたんだい?』
相馬さんはビールを片手に私の居るテーブルに移動すると、尋ねた。
『ありがとうございますって。それと、あなたにもお礼を言っといて欲しい、と。中国人と間違われてたみたいですけどね』
コト。
>>114「遅くなりました、どうぞ」
「あ、どうも」
さっそくテーブルの上のサンドを一口かじる。
ふぅ・・・生き返った。
『そういえば・・・相馬さんてひょっとして、動物のアレルギーとかありました? もしそうなら、巻き込んでしまってすみません。』
【1日目 24:00 1Fコンビニ→ロビー 10】
ハッ!
「あらやだ!もうこんな時間なの〜?」
食後にコンビニの漫画コーナーで立ち読みしてたら
つい夢中になって読み耽っちゃったわ!
明日の朝飲む野菜ジュース買わないとね。ついでにお菓子も買っちゃおっと。
そそくさと会計を済ませ店を出る。
広いロビーにはまだ人がいるけどだいぶ閑散としてきたわね。デッキのパーティーが終わったみたい。
ふとデッキのほうを見ると残ったカップル達が片寄せあってイイ雰囲気だこと。
「ケッ!」
あたしも負けじとロビーの中央で悩殺ポーズ仕掛けたけど誰も立ち止まらなかったわ。
警備員が獲物を見るような目つきであたしを狙ってるような気がしたけど、
生憎好みじゃなかったわ。ノーサンキューよ!
エレベーター前にはカップルが「ヒィ、、フゥ、、ミィ……ハァ。。」
いつもなら構わず乗り込んで冷やかしてやるところだけど、今はちょっとセンチな気分…。
この豪華な階段を登りきれば気分も少しは晴れるかしら?
【1日目 1:00 3F-通路→自室 1】
「あったよ、この部屋だよね?」
鍵の番号と部屋の番号は同じ『3115』番ね。
部屋に入り寝る準備を済ませ最後に歯を磨く・・歯磨き大事ね、これしないとチョコ食べれなくなるね。
「ぶふ〜、今日も疲れたね・・・」
ベッドに入り部屋の電気を消したよ、僕もう寝るね。
僕の身体にこのベッド小さいね、今日は落ちないようにするね・・・
明日はゲームコーナー行って遊ぶね・・・むにゃむにゃ
・・・天使ちゃんも探すね・・・・・むにゃむにゃ・・
「zzzz・・・」
【2日目 1:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 2】
>>115・・・中国人と間違えられたか。やっぱ外人さんは中国人と日本人の
区別が付かないって本当だったんだなぁ。
キャロルは運ばれてきたクラブハウスサンドに手をつけ、さらに言う。
>>115「動物のアレルギーとかありました? もしそうなら、巻き込んでしまってすみません」
「まぁ、アレルギーってほどじゃぁないんだけどねぇ・・・猫がちょっとばかり苦手でねぇ」
俺はそう答えて残りのビールを流し込んだ。
ジョッキが空になったのでカウンター内にいるバーテンダーに声をかける。
「おーい。ビールもう一杯」
ジョッキを上げてカウンター内にいる、日本人っぽいバーテンダーに注文した。
腕時計に目をやると、もういい時間だ。
・・・AM1:00時か
猫のせいで興奮したせいもあって、それほど眠くはない。
店内は人が少なく少し寂しいが、まぁ落ち着いてていいか。
「キャロル。今日はどうするんだい?俺はもう少しここで飲んで行くけど」
もう少し飲むことにした。
119 :
本当にあった怖い名無し:2008/03/24(月) 03:29:50 ID:UnaPO4/60
すごいね
【2日目 1:00 3F 自室 3】
カラカラカラカラカラ
籠の中でハリーが回し車をひたすら回しているのもいい加減見飽きちゃった。
ものすごく眠たいよ。
パパのお仕事の話まだ終わらないのかな。
こっちは着替えていつでも寝られる状態なのに。
待ち疲れたしちょっとだけ横になろう。
身体をバタリとベッドに倒す。
ぐう。
【2日目 1:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 4】
カウンターに立ちながら、ふと腕時計に目をやると時間は午前一時を回っていた。
いつもなら店内にはまだ大勢の客がいる時間なのだが、今日は客の入りが悪いようだ。
>>118「おーい。ビールもう一杯」
テーブル席の男性客
>>118から注文が入る。
俺は棚からジョッキを取り出すと、それをビールで満たした。
そして、所在無さげに突っ立つウィリアムを呼び、ビールを手渡す。
その後はやることもなく、ただぼんやりとジョッキを持っていくウィリアムの姿を目で追う。
「…駄目だ、締まらん。やっぱり暇は敵だな」
と呟き終えてから、頭で思ったことが口から出ていたことに気がついた。
しかし、いまさらどうにも出来るわけでもなく、誤魔化すように頭に手をやった。
【2日目 1:00 6FBAR『バーボンハウス』店内→2F 通路 5】
>>118『まぁ、アレルギーってほどじゃぁないんだけどねぇ・・・猫がちょっとばかり苦手でねぇ』
・・・あちゃー・・・よりによって猫嫌いの人、巻き込んじゃったんだ。
『すみません。ほんと』
相馬さんはビールをぐいと飲み干し、もう一杯注文した。
そして、
『キャロル。今日はどうするんだい?俺はもう少しここで飲んで行くけど』
と、つづけた。
今日ねぇ・・・ 時間・・・もう真夜中の一時を過ぎてる。
この船は今、どこらへんに居るんだろう?
さして揺れるわけでもなく、波の音も聞こえるわけでもなく、ゆっくり、ゆっくり進んでいるんだろう。
『これ、食べ終わったらもうそろそろ部屋に戻ります。時間も時間ですし』
そして、暫くして水も飲み干すと、
『それじゃ。』
と、別れを告げて会計を済ますと、店を出た。
暫く待った後エレベーターに乗り、自分の部屋がある2階のボタンを押す。
「・・・・・・」
ほんとに凄い一日だったな・・・あんなこと、後にも先にもあるだろうか。
結局、あの子の名前も聞けずじまいだし。
2階の通路に出つつ、ごそごそと自分の部屋の鍵を探す。
もう殆どの客は寝静まっているのか、まだ灯りのついた通路は昼間の騒がしさが嘘の様に静寂に包まれていた。
【2日目 1:00〜 5F 自室 6】
長ソファーに座り テレビを付けながら
私は依頼人の老人から頂いた拳銃を改めて確認する
やはり銃という物にはそれぞれ癖があり個性がある
先ほどは幸いにも使わずにすんだが
実際使用する場面になり上手く使えぬようでは自分自身を危険に晒す
銃を握ったり構えたりする事で手に馴染ませ、いざという時に備え使い易くしておきたい
とは言え拳銃如きにそこまで徹底するのは私ぐらいのものだろう
しかし 私達の世界に徹底しすぎるという事はないのだ
この銃に命を預ける以上 確認を徹底しすぎるという事は
銃の確認を終え 私は壁に掛かった時計に目をやる、時刻は午前1:00
「もうこんな時間か…」
大した仕事では無かったとは言え 多少の体力は消耗した
やはり次の仕事に備え 少し仮眠を取り 疲れを取っておきたい
「いつでも起きられるようにしないと…」
連絡用のポケベルをテーブルに起き タキシードの上着を脱ぎ
ソファーに横になった
本当はベッドでぐっすり眠りたいがベッドで寝てしまうと起きるのが辛くなる
少し眠りにくい場所で寝た方が経験上起きやすい
私はテレビの電源を消し 瞼を閉じた。
【2日目 1:00 1F ロビー 7】
「ロッククライミングってのも、意外と楽しいもんだな」
たしかパンフレットによると、6Fにジャグジーがあるらしい。
腕が疲れたし、そっちも行って見るか。さて、今の時間は……
「うげっ!」もう1時過ぎ? ……不味い、早く戻ろう。
どちらにしろエレベーターに向かうことには変わりないが、
少しでも早く着きたいと言う思いでゆっくりだった歩調を速める。
しかし、辿り着いたそこはエレベーター待ちのカップルでいっぱいだった。
「これじゃ、かなり待たされるな…」
そういえば、さっき階段があった気がするな……
よし、エレベーターが無理なら、階段を使えば問題なし、だ!
かなり遅れてるんだ。ちょっとくらいなら大丈夫だろ。
俺は踵を返し、今のところの希望である階段へ向かった。
【2日目 1:00 6FBAR『バーボンハウス』 8】
>>121ビールはすぐに運ばれて来た。
・・・しかし、ここの生ビールはうないな。ビールと泡の比率も完璧だ。
ビール党の俺にはたまらない。
>>122『これ、食べ終わったらもうそろそろ部屋に戻ります。時間も時間ですし』
クラブハウスサンドを食べる手を止めて、キャロルは言う。
俺は無言で軽くうなづきビールを一口飲み、椅子の背もたれにもたれかかった。
>>122『それじゃ。』
キャロルに片手を挙げ、別れの挨拶を返す。
・・・そういや久々に他人に本名を語った気がするな
まぁいい。この船で仕事をしなきゃいい。金ならまだ残ってる。
タバコに火を点け、軽く店内を見渡すが、やはり客はちらほらとしかいない様子だ。
バーテンダーもカウンターの中で暇そうに雑用をこなしている。
俺は咥えタバコのままジョッキを持ってテーブル席を立ち
日本人らしきバーテンダーと向かい合うカウンター席に移動した。
「よぉ、にいちゃん。ここいいかい?」
返事を待つ前に席に着いた。
「悪いねぇ。灰皿くれるかい?」
続けて日本人らしきバーテンダーに言った。
【2日目 1:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 9】
また一人、お客が退店していった。
店内のお客は片手で楽に数えられる程になっている。
>>125「よぉ、にいちゃん。ここいいかい?」
暇を持て余して一人でトランプでも興じようかと思った矢先、
お客の一人
>>125が話し掛けてきた。
男はこちらが返事をする前に、さっさと席に座ってしまう。
まあ、折角話し掛けてもらったのだ。無碍にするつもりは無い。
>>125「悪いねぇ。灰皿くれるかい?」
…灰皿、ね。
「これをどうぞ」
カウンター内にあったガラスの灰皿を取り出すと、それを男の前に置く。
会話を続けるための話題を探すべく、その一瞬でささっと目で風貌を調べる。
スーツを着こなしているが、何故かビジネスマンという感じはしない。
そういえば先刻は女性が一緒に居た。夫婦で旅行でもしているのだろうか。
「…そういえば、奥さんは先に部屋に帰ったんですか?」
何気なしにそう聞いてみた。
【2日目 1:00 6FBAR 2F 通路→自室 10】
ガチャ。
私は扉の『2219』の文字を見つけると、鍵を開けた。
質素なシングル。でも、私一人が船旅を楽しむには十分だった。
窓からうっすらと月明かりが差し込む部屋の灯りをつけ、ぼすんっとベッドに倒れこむ。
つ・・・疲れたぁ・・・
ふかふかの羽根布団。
一気に気が抜けたこともあってつい、うとうとしてしまいそうになる。
とと、駄目駄目。とりあえず、シャワーと歯磨きくらいは済ませないと。
濡れた髪をタオルで拭きながら、外の風景を眺める。
窓を開けると、潮風が吹きこんできた。
空は町と違い邪魔な光が無い為、心置きなく星が輝いている。
「綺麗。」
鞄からカメラを取り出し、広角レンズで一枚。
満天の星空をフィルムに収める。
「・・・・・・」
今日はいろんな人に遭ったなぁ・・・
チョコをくれた少年。針鼠といた女の子。猫嫌いな男性。
あとは、ブロンドの髪の少女と紳士。
一日にこんなにいっぺんに知らない人と、しかも同じようなことをめぐって関わったのはどれくらいぶりかな。
ひょっとしたらまた明日会ったりしてね。
ヒュウウ。
私はぶるっと身震いした。寒い・・・もう寝よう。
三脚とカメラをしまい、窓を閉める。
電気を消してベッドに潜り込む。
明日は何しよう?プールにでも泳ぎに行くかな・・・
そんなことを考えているうちに、微かな凪いだ波音と共に、意識が飛んだ。
【2日目 8:00 1Fデッキ 1】
何も知らない乗客たちが
惰眠を貪り
まだ異変に気づかぬクルーたちが
雑務に追われている頃
ソレは密かに
そして急速に
世界を変容させようとしていた。
【イベント:浮かぶ棺おけ】
*現在船の航行は止まっています。
プレイヤーはデッキにでてその様子をレス内で確認した時点でそれに気づく事ができます。
*船を再び動かす為には
1、操舵室の安全確保と船の操縦
2、B2エンジンルーム及びその他機械室の安全確保が必要になります。
*現在船のライフライン(電気、水、ガス等)は全て正常に機能していますが、
B1以下に行くための業務用エレベーターはB3でとまったままになっています。
*その他B1以下のフロアへの移動手段は
1、レス内でプレイヤー、またはプレイヤー同士の会話で登場した場合
2、イベント投下によって更新されます。
【2日目 8:00 1Fデッキ 1(イベント投下の為時間軸固定】
【イベント:浮かぶ棺おけ】
*これより全てのプレイヤーはフロア間の移動に関して2レス+移動施設(エレベーター、階段など)の利用で1レスを必要とします。
*操舵室前には二人の警備員が立っています。
*操舵室前の警備員にデッキで航行停止を確認したプレイヤーが話しかけた場合、イベントが投下されます。
*操舵室のある4Fへの移動方法についてもB1以下への移動方法と同じ条件で更新されます。
*現在、【ソレ】はまだ隔離されている場所にしか存在していませんが、
プレイヤーの行動によっては遭遇する場合があります。
その場合、【ソレ】との遭遇イベントが投下されます。
*全ての通信手段が無効となりました。
発信は可能ですが相手側と連絡をとることはできません。
【2日目 8:00 2F客室 2】
急激な喉の乾きで目が覚めた。
ベッドからノソノソと起き上がり、冷蔵庫からミネラルウォーターのペットボトルを取り出す。
キャップをひねり、一気に飲み干した。
・・・いやぁ、昨日はなかなか楽しかったな
バーボンハウスのバーテンダーはクールだがなかなか楽しいヤツだった。
>>126「…そういえば、奥さんは先に部屋に帰ったんですか?」
まさかキャロルと夫婦だと思われてたとは・・・いやいやマイッタ。
それから事の次第を話しながら小一時間程飲んでたんだっけ。
・・・着替えもしないでそのまま寝ちまったのか
ベッドの脇に投げられた上着からタバコを取り出し、火を点ける。
・・・もうタバコがない・・・これを吸ったら買いに行くかな
タバコを吸い終え、まだ多少酒が残って重い体を動かす。
洗面所で軽く身支度を整え、部屋のドアノブに手をかけ、扉を開けた。
今日も暑そうだ。上着もネクタイもいらない。(レス1)
【2日目 8:00 6FBAR『バーボンハウス』スタッフルーム→6Fデッキ 3】
謎の寝苦しさに目が覚めた。
寝惚け眼に入って来た天井は自室のものではない。
よく回らない頭でここはどこかを思い出そうとする。
「あー…えーっと…あれだ、思い出した」
昨日、いや正確には今日か。
話し掛けてきた男性客と閉店ギリギリまで話していたんだった。
それで、部屋に帰るのが面倒になり、スタッフルームで仮眠を取ったわけだ。
では、この寝苦しさはなんだ?
自身の腹の辺りに視線を巡らせると、腹の上に足が見えた。
そして、その足を視線で辿る。
「…」
ウィリアムだった。
こちらの意など解さず、未だ睡眠を貪るウィリアムのその姿に少しイラっと来た。
…罪には罰が必要だな。
ウィリアムの耳元に目覚し時計を設置し終えた俺は、カウンターでコーヒーを淹れていた。
豪華客船だけあって、コーヒーもかなり立派な物を使っている。
美味いものは相応の良い場所で楽しむべきだろう。
そう思い立ち、コーヒーを片手に店内からプールサイドに出るためのスタッフ用の扉に手を掛けた。
直後に鳴り響く機械的な大音量と成人男性の悲鳴。
それをまったく気にせずに俺はデッキへと出た。
【2日目 8:00 3F-自室→通路 4】
「・・・くあ〜、ぶふ〜・・・・・むにゃむにゃ・・」
――いま何時ね?
――ん〜、眠いね〜・・眠いよ〜・・・・・でも起きないと駄目だよね?
「ぶふー!!」
布団をがばっと蹴り僕がんばって起きたね。
顔を洗い、今日もチョコ食べる為に歯磨きするね。
カーテン開けるとお日様が眩しかったよ・・いま何時だろうね?
「ぶふ!もう8時ね・・そろそろ朝ごはんの時間だよ」
急いで身仕度して準備万端ね部屋を出たよ。
「ぶふ、ぶふ、朝ご飯何だろうね♪」
(1/2)
【2日目 8:00 2F-自室→通路 5】
「・・・・・・・っ!」
私は不意に目を覚ました。しかし、視界に入るのは白い天井。
「はぁ・・・」
暫く寝ぼけつつ、あれがただの夢だったことに気づいた。
少し、頭が重い。
元恋人の夢だった。見慣れた風景の中で、彼が現れる夢。
ぼんやりとした意識の中、泣き笑いのような表情で
「別れよう」
と、言うのだった。
・・・そうですか。まだ忘れきれないと。
軽く自己嫌悪に陥りながら時計に目をやる。
八時。もうそろそろ起きててもいいかな。
ぐーぅ。
それに、お腹も減ったし。そりゃそうね。
夕ご飯がサンドイッチだけじゃ足りない。
さっさと支度して朝ご飯、朝ご飯。
顔を洗い、寝ぐせで爆発した髪を整え、それなりにフォーマルに見える服に着替える。
窓の外を見ると、雲ひとつない晴天。太陽がさんさんと輝いている。暑いんだろうなぁ・・・
朝から憂鬱な気分になってしまったけど、ご飯でも食べて忘れよう。
また風景を撮るのもいい。
さてと。
私は手提げの鞄に小物を入れて、外に出た。
(移動レス1)
【2日目 8:00 3F自室→通路 6】
「・・・・んがっ・・・・・・・・・・ん…何時よ・・・・・・・・」
昨夜は軽く凹んだあとションボリふて寝したのよね。
結局BARにも行けなかったわ………しばらくボーっとする。
窓を見るとカーテンの隙間から強烈な日差しが差し込んでいる。
軽く溜め息をつくとカーテンを開けることなくミニバーから野菜ジュースを取り一気に飲み干す。
「うまーし!生きてるって感じ」
あたしの活力源ごちそうさま。テンション上がってきたわ!
テンション上がったらお腹空いちゃった。モーニングビュッフェいただいちゃおうかしら。
「急げ〜急げ〜♪」
とろっとろのオムレツにクロックムッシュ、ミルクティにデザートはフルーツインヨーグルトなんていいわね。
涎のダムが決壊寸前、身支度完了。
今日はなんだか良いことありそうな気がするわ。
姿見に映った自分にウィンクすると足取り軽く部屋を出た。
【2日目 8:00 3F自室→通路 7】
窓からの日差しで目が覚める。
やばい、寝ちゃってた。
身を起こし周囲を見渡す。
そして安堵のため息。
パパは結局帰ってこなかったみたい。
一体何やってるんだか。
ぎゅるるるるー。
「おなか空いた……」
まずは朝ごはんと決め
ちゃきっと身支度、そして寝ているハリーを取り出し部屋を出る。
【2日目 8:00 2F自室→2F通路 8】
・・・コンビニはロビーだよな
通路に出て左を向くとすぐにデッキに続く扉が見える。
小窓から見える外の景色は真っ青。今日も晴天のようだ。
・・・しかし、豪華客船って言っても、2日も乗れば退屈になってくるな
退屈しのぎのパチンコでもあればいいんだが
気だるさを覚えながらも、またあの豪華な階段までたどり着いた。
(2/2)
【2日目 8:00 5F 自室→通路 8】
「うぅー、無理無理……、そんな壁、登れねぇーって……いてっ!」
目の前の断崖絶壁に呻いていると、突然鈍い衝撃がやってきた。
「……んん?」
急いで辺りを見回すが、そこに壁は無く、紙束が乗った椅子があった。
どうやら寝返りを打った拍子に、ベッドから転げ落ちたらしい。
「俺、そんな寝相悪かったかぁ…?」
腕を組み、過去の自分の行動を思い出してみる。
あの後俺は、階段を登っている途中で5Fに続いていない事を思い出し、
結局、人の群れに潰されながらエレベーターを使ったんだな、うん。
そうか、昨日の疲れが響いてるんだな。通りですぐ寝入ったわけだ。
よし、腹はあんまり減ってないが眼は冴えちまったし、朝飯を食いに行こう!
俺は慌しいながらも身支度を済ませ、意気揚々と部屋を後にした。
【2日目 8:00 3F通路→エレベーター前 10】
しっかし長い廊下よねぇ。
部屋に辿りつくまでにもよおしたら絶対漏らすわ。
あたしはね、今猛烈にお腹空いてるのよ。
次に到着したエレベーターに絶対乗るわよ!
「見てらっしゃい!」
あたしはここぞとばかりにダッシュしたわ。
エレベーターまでの距離は100mってとこかしら?
グングン加速するわよ。ふふふ。
途中何人かをごぼう抜きにしたわ。
「ハァハァ…間に合った♪」
エレベーターが来るまで息を整えたわ。
(2/2)
【2日目 9:00 6Fデッキ 1】
流石にこの時間帯にはデッキに誰も居らず、
テーブルもイスも選り取り見取りだ。
俺は手近なイスを占拠すると、コーヒーを啜った。
…うん、旨い。
デッキで朝の潮風にあたりながら飲むコーヒーは格別だ。
「ん?」
違和感。
「…」
コーヒーをテーブルに置き、イスから立ち上がる。
その時、カタン、という微細な音までしっかりと聞き取れた。
…違和感の正体に気がついた。船の推進音が聞こえないのだ。
「停まってるのか?」
船首方向の手すりに近寄り、そこから船首を見る。
本来、船首が曳くべき真っ白なウェーキ。
それがまったく無い。
「おかしい」
事前の航行スケジュールに洋上停泊の予定なんて無かった。
第一、回航している客船が洋上で停まる必要など無いのだ。
…何かが起こった、そうに違いない。
そう結論付けた俺は、店へと踵を返した。
【2日目 9:00 3F-通路→エレベーター前 2】
「ぶふ〜、エレベーターどこ?わからないよ・・たしかこっちだったよね?」
通路でうろうろしてたら後ろから誰か僕を追い越したよ。
――あれ昨日の
>>138男女の人ね。
何か急いでるね・・何かな?
――わかったよ!
男女の人も僕と一緒でお腹空いて急いでるんだね?
「いい・・一緒につ、着いていくね・・ぶふ〜、ぶふ〜」
男女の人の後ろどたどた着いていったけど僕に気付かないね。
「ぶふ!ぶふ!エレベーター・・ぶふ〜・・・あったね」
僕エレベーター前まで行くと
>>138男女の人に話しかけたね。
「ぶふ!ぶふ〜、ご飯もう食べた?」
(2/2)
【2日目 9:00 2F-通路→階段 3】
今日は何が出るんだろう?
フレンチトーストがあたらいいんだけどなぁ・・・
なんて思いつつてくてくと長い長い通路を歩く。
私のほかにも、朝食にむかうと見られる人で賑わっている。
家族連れ、友人、老夫婦、そして、カップル。
私の前で歩く一組のカップルは、朝だというのに楽しそうにいちゃいちゃしている。
なによ、もう・・・
朝っぱらからいちゃいちゃ・・・私は独り身ですよーだ。
私は早足で彼らを追い越しながら気づいた。
・・・って、なんで怒ってるの?私。
ま、いいか。
2Fだし、エレベーターより階段で行った方が早いよね。
と、ようやく辿り着いた階段で行き交う人々の中に、見覚えのある後姿があるのに気づいた。
>>136相馬さん、同じ階に部屋があったんだ。
とりあえず、挨拶くらいは言っといた方がいいかな?
『あ、おはようございます』
【2日目 9:00 6FBAR『バーボンハウス』→6Fエレベーターホール 4】(1/2)
店に入った直後、目の前に幽鬼のような顔が現れ、一瞬たじろぐ。
もっとも、目覚まし時計を握り、怨恨の視線を向けて来る奴の心当たりは一人しかいないが。
『言いたいことがあるだろうが、ちょっと待て』
ウィリアムが何か言い出す前に、さっさとカウンターへと入る。
そして、カウンターの奥にある内線電話を手に取った。
トルルル…トルルル…。
無機質なコール音が受話器から響くが、ブリッジからの応答は無い。
その様子に据えかねたのか、小声でウィリアムが一体どうしたのか、と聞いてくる。
俺は一旦諦めて、受話器を元に戻す。
『船が停まってるんだよ…、そんなこと何も聞かされてないよな?』
問い掛けに驚いたような顔のまま、ウィリアムは首を横に振った。
スケジュールに無いおかしな停船を続ける船。可能性があるとすれば…。
『…機関の故障か、…シージャック?』
思わず不安を煽るワードが口から連なったためか、俺とウィリアムの顔が少し引き攣る。
しかも、後者はこのご時世だから否定できないのがなお辛い。
『あー…、俺がちょっと様子を見てくるから、お前は待ってろ』
百聞は一見にしかず、と言うしな。
未だ顔を引き攣らせているウィリアムが分かりました、というのを確認した俺は店の外へと出た。
【2日目 9:00 2F階段→1Fロビー 5】
・・・タバコを買ったらレストランでコーヒーでも飲むかな
階段を降り始めようとした時、女性の声で呼び止められた。
>>141「あ、おはようございます」声の主はキャロルだ。
「よぉ、おはよう。いや〜昨日はまいったねぇ」
無精髭をさすりながら言う。
「まぁ、退屈しのぎには丁度よかったよ」
雑談をしながら、キャロルと歩調を合わせて階段を降り始めた。
・・・しかし、年頃の女の子だねぇ
キャロルは朝からバッチリ着こなしている。
それに比べて俺は・・・グレーのYシャツを腕まくりし、ノーネクタイ。
・・・髭くらい剃ってくればよかったかな。
【2日目 9:00 3Fエレベーター 6】
エレベーターを待っていると聞き覚えのある声が。
>>140『ぶふ!ぶふ〜、ご飯もう食べた?』
昨夜の中国人じゃないの。アンタも3Fだったのね。
相変わらず何言ってるのかわからないわあ。
まあたぶん目的は同じでしょうしその辺のこと言ってるのよね?
「これからモーニングビュッフェをいただくところなの。もうペコペコよ」
ってこんなこと言っても通じないか?!案の定反応は鈍いわ。
チーン
言葉が通じないって虚しいわね。なんかいい手はないかしら?
…そうだわ!ジェスチャーなら人種が違えど分かり合えるはずよ!
まずお腹に両手を当てて体を小刻みに左右に揺らしたわ。
そして手にどんぶりを持ちガツガツかき込む真似で会心の一撃を確信したわ。
これは世界共通のはずよ!鉄板だもの。
あたしは狭いエレベーターの中でフルボディで表現したわ。
【2日目 9:00 6Fエレベーターホール→業務用階段 7】(2/2)
ブリッジがあるのは四階。
四階部分は船の航行に関する設備しかないため、
業務用エレベーターでしか行くことが出来ない。
しかし。
カチカチ、カチカチ。
「動かないな…」
業務用エレベーターが動かない。
扉の上の表示板にはエレベーターがB3で停まっていることを示していた。
…こんなに都合よく故障することなどあるのだろうか。
いよいよシージャック説が現実味を帯びて来た。
だが、誰かが調べないことには何も始まらない。
「エレベーターが使えない。となると」
俺はエレベーターホールの一角に目を移した。
業務員が連絡用に使う階段である。
エレベーターがあるためか、使われる頻度は限り無く低い。
だが一応、非常階段としての役目も果たしているものだ。
「あれ、下りるか」
【2日目 9:00 業務用階段 7(イベント投下の為時間軸固定)】
各階を繋ぐ業務用階段はS(staff)1からS5までの5つ
長谷川が下ったのはS1だった。
そして地下階で唯一、扉の開いていた業務用階段もまた・・・・
イベント:遭遇
*長谷川は次のレスでこのイベント投下レスの秒数下1ケタの数のゾンビに遭遇します。
*遭遇した後の行動は自由ですが、自ら■■■の■に■■■行動をとった場合、
そのレスの秒数下1ケタが偶数であれば長谷川に死亡フラグが立ちます。
*長谷川の行動によりS1〜S5の業務用階段が使用可能になりました。
但し、S1階段の6F及びB1F以外の階段の扉は内側から施錠されています。
*外側から業務用階段の扉を開くためには専用の鍵が必要になります、
鍵は以降のイベントで入手できる可能性があります。
【2日目 9:00 3F-エレベーター→1F-ロビー 8】(1/2)
>>144『これから――――――‐‐―‐をいただくところなの。もう――――よ』
「ぶふふ、僕と同じね、僕もこれから戴きに行くね」
僕がそう言うと
>>144男女の人急に自分のお腹ぷるぷる揺らし始め何かをかきこむふりしてるよ。
「ぶふふ!ぶふ!ぶふ!」
おもしろいねこの人。
僕手を叩いて笑いながら自分のお腹掴み男女の人の真似したよ。
男女の人我慢できない程お腹空いてるみたいね。
――チーン!
エレベーター着いたみたいね。
「レストランあそこね、もう少しの我慢よ」
レストランを指差し男女の人に向かって親指を立ててにま〜と笑った。
なんだろう?ロビーの人達皆ざわついてるよ・・何かあるのかな?
【2日目 9:00 3F自室→通路 9】 (2/2)
ちょっと遠いけど階段で行こっと。
若いうちからエレベーターに頼っちゃダメだしね。
エレベーターの方はいつも混んでるし。
……レストラン、混んでないといいなぁ。
その心配からちょっぴり早足になる。
階段の人、昨日より増えてる。
ひょっとしてこの船階段とかエレベーター足りてないんじゃ…?
【2日目 9:00 2F階段→1Fロビー 10】(1/2)
>>143『よぉ、おはよう。いや〜昨日はまいったねぇ』
こちらが挨拶すると、相手も快く返事した。
そのまま装飾が施された階段を下りていく。
『まぁ、退屈しのぎには丁度よかったよ』
『でも、相馬さん無茶苦茶怖がってたじゃないですか』
どうってことでもなかったように笑って言うので思わず冷やかすように言ってしまった。
だって、あんなに硬直してたし。
はたきまでしっかり装備してたし。
・・・そういえば。あの子は今どうしてるんだろう?
おじいちゃんに名前くらい聞いても良かったかな。
・・・ありゃ。
ちょっと時間をずらした方がよかったかな?
ロビーは同じく朝食に向かうのかなんなのか、結構混んでいる。
それに・・・ちょっと物々しい感じだ。
『なんかイベントとかありましたっけ?』
【2日目 10:00 1Fロビー 1】(2/2)
キャロルと雑談をしながら階段を降りる。
>>149「でも、相馬さん無茶苦茶怖がってたじゃないですか」
これには返す言葉もなく、ただ苦笑いを浮かべるしかなかった。
・・・まいったねぇ。しっかり見られてたか
階段を降りきりロビーに立つが、少々ざわついてる。
>>149「なんかイベントとかありましたっけ?」
キャロルもそれに気が付いたようで、こう聞いてきた。
「さぁ?なんだろうねぇ・・・」
曖昧な返事を返し、2、3歩足を進め立ち止まった。
ロビーには結構な人数の人が集まって、様々な会話をしている。
性分から盗み聞きはお手のもの。
ちょっと聞き耳を立ててみますか。
「・・・・・デッキ・・・・・動いてない・・・・・・のよ」
「しょうがない・・・・・・・・私に・・・・・・・分らないよ」
少々豊満な御婦人が、旦那と会話していた。
・・・デッキ?動いてない?なんの事だろうねぇ
旦那はヒステリーな御婦人をなだめている っといったところか。
「よぉ、ちょっとデッキに出てみないかぃ?朝の潮風もなかなか気持ちいもんだぜ」
キャロルに声をかけた。
・・・とりあえずデッキに出てみるか。
【2日目 10:00 6F業務用階段→4F業務用階段 2】
「そりゃ鍵が閉まってるよな」
四階の扉の前でボヤく。
なんとなく予想はしていたが、四階の扉はしっかりと施錠されていた。
「うーん…」
ここが駄目なら他の階段?
いや、他も閉まってる可能性があるか。
カン、カン、カン。
そう思案していた俺の耳に足音が聞こえてきた。
階段の手すりから下を見ると、機関員の制服を来た何人かの人間が昇って来た。
…なんか、妙な足取りだな。まあいい、状況を聞くとするか。
「おい、何があっ…」
そこから先の言葉は出て来なかった。
声に反応したのか、機関員の一人がこちらに顔を向けたのだ。
血に塗れ、半分の肉が削げ落ちた、その顔を。
「―――ッ!!」
声にならない悲鳴というのはこういうのを指すのだろう。
頭の妙に冷静な部分で、俺はそう思った。
【2日目 10:00 3F自室→通路】
ピピピ……。
頭の横で目覚ましがわりの携帯の音がなる。
「うわっ頭痛い。」
ガンガンとする痛みを堪えながらベッドから立ち上がる。
これが二日酔いかぁ…。
わずかなアルコールで二日酔いになった事にショックを覚え、再びベッドに倒れ込む。
枕に顔を埋め、うとうとしかけたところで、
おぇっ。
胃液が戻ってくるのを感じた。
「なんか食べとくかなぁ。」
二度寝をあきらめ、服を着替える。適当に顔を洗い歯を磨くと廊下へ出た。
(1/2)
【2日目 10:00 4F業務用階段→6Fエレベーターホール 4】
何だよ、あれ。
おかしい、あり得ない。
目の前の恐怖から逃げようとするが、体が動かない。
その間にも、階段を昇り終えた奴らがこちらへと向かってくる。
血まみれの制服はあちこちが破け、顔同様に肉が露出している。
目は濁っていて、生気を微塵も感じさせない。
俺は安っぽいホラー映画を見ているような、妙な感覚に陥った。
そして、フラフラと覚束ない足取りで向かってきた奴らの一人がこちらに手を伸ば―。
「うわっ!」
情けない声と共にようやく体が動いた。
咄嗟に後ろに飛び退き、奴から離れる。
延ばした手が空振った奴は、そのまま勢いよく床に倒れこんだ。
だが、後続はそれを気にする様子も無く、さらにこちらへと向かってくる。
目標が俺であることは明確だった。
(続き)
俺はもつれそうになる脚を何とか動かし、階段を駆け上がった。
そのまま六階までたどり着くと、開けっ放しだった扉からエレベーターホールへと転がり込む。
そして、扉を勢いよく閉めてガッチリと施錠をした。
ガンッ!
「!」
扉を叩く音に体が強張る。奴らだ。
ガンガンと扉を叩く音がホールに響き渡る。
だが、頑丈な鉄の扉はびくともしない。
叩く音も次第に弱まり、そして途切れた。
どうやら諦めてくれたらしい。
「はっ…はっ…はぁ…」
極度の安堵感から、俺はへなへなとその場にへたり込んだ。
【2日目 10:00 1Fロビー】
>>147『ぶふふ!ぶふ!ぶふ!』
なんか笑ってるわ。ジェスチャーが通じたのかあたしの真似してる。
意思疎通できたのが嬉しくてあたしも一緒になって笑ったわ。
チーン
>>147『レストランあそこね、もう少しの我慢よ』
そう言いながらレストランを指差し笑顔をこちらに向けた。
うんうん、そのジェスチャーを見れば何を言わんとしてるのかわかるぞよ。
あたしも一緒になって指差し笑顔でレストランに向かって歩き出した。
しかし歩き出してすぐ異変に気づいた。
「ん?何か変だわ」
ロビー全体がなんだか物々しい。何かあったのかしら?
あたしは周りをキョロキョロ見渡しながらロビーの中央まで進んだところで側に立っていた老夫婦に聴いてみた。
「あのぉ、何かあったんですか?」
どうやら船が停まっているらしい。こんな海の真ん中でなんで?
老夫婦もそれ以上のことはわからないみたい。少し不安になる。
デッキのほうにも人がいるわね。ちょっと様子見に行ってみようかしら。
あたしはデッキのほうを指差し中国人を誘った。
【2日目 10:00 6Fエレベーターホール 5(イベント投下の為時間軸固定)】
イベント:遭遇>>死亡フラグ該当者無し
*長谷川はイベント投下レスの秒数下1ケタの数が7だった為、7匹のゾンビに遭遇しました。
*遭遇した後の行動は自由ですが、自らゾンビの体に触れる行動をとった場合、
そのレスの秒数下1ケタが偶数であれば長谷川に死亡フラグが立ちます。
【2日目 10:00 6Fエレベーターホール 5(イベント投下の為時間軸固定)】
とても生きている人間とは思えないかつてのクルーと合間見えた長谷川
彼の本能は彼に逃げろと叫んだ!
勢いよく通路に飛び出しすぐさま扉を閉める。
そして鍵を・・・・・
!!!!!!
へたり込む長谷川
その瞬間!
長谷川は扉の向こうから
不快なうなり声と共に再び力が加わるのを感じた。
危機はまだ去ってはいない。
【2日目 10:00 6Fエレベーターホール 5(イベント投下の為時間軸固定)】
イベント:生と死を分ける扉
*階段に続く扉を完全に閉めるためには専用の鍵が必要になります。
*S1階段の鍵は現在6FBARにいるウィリアムが持っています。
*長谷川は扉を開かれるのを防ぐ為、その場を離れる事はできません。
6FのS1階段扉を施錠するには
*長谷川以外のプレイヤーが6Fエレベーターホールで長谷川に会い
ウィリアムから鍵を受け取って戻って来る必要があります。
*このイベント投下レスから現実時間で48時間、又は20レス以内に上記の行動を誰もとらない場合、
6Fエレベーターホールに7体のゾンビが侵入します。
*また■■■■以内に長谷川が■レス以上の書き込みをしない場合、長谷川に死亡フラグがたちます。
【2日目 10:00 1Fロビー 6】
キャロルに声をかけ、またロビーの様子を見渡してみた。
やはり何かただごとではない事態が起こってるらしいな。
>>155「あのぉ、何かあったんですか?」
ちょうど左斜め後ろあたりからもこんな声が聞こえてくる。
・・・ほう、エンジントラブルで船が停止してるってところか?
耳を凝らして聞いていると、こんな事態らしい。
何気なく会話の主を見ようと振り向いてみると・・・
そこには老夫婦とドギツイ紫のスーツにオカッパ頭の男。
心なしかいい香りがするような気がする。
・・・おいおい、紫はないだろぅ
思わず目が釘付けになっていた。
・・・ん?後ろにいるのは昨日の中国少年か?
紫のスーツの男の後ろにあの少年がいる。
俺は紫のスーツの男越に少年に声をかけた。
「よぉ、調子はどうだい?」
小さく右手を上げ、少年に向かって挨拶を送った。
【2日目 10:00 1Fロビー 7】
>>150『さぁ?なんだろうねぇ・・・』
あやふやに呟くと、彼はちょっと前に出て黙り込んだ。
周りの様子をうかがうように。
『よぉ、ちょっとデッキに出てみないかぃ?朝の潮風もなかなか気持ちいもんだぜ』
『・・・え?』
いきなり何?
デッキ・・・デッキにこの雰囲気の原因でもあるのかな?
『そうですね』
確かに、デッキならなにかイベント、小規模なショーくらいなら開催してそうだしね。でも・・・
>>155『あのぉ、何かあったんですか?』
すぐ近くで聞こえる怪訝そうな声。
やっぱり、楽しそうな感じじゃない。
と、声の主を一瞥しておもう。
紫だ。紫のスーツ。そしておかっぱ。
男の人…だよね?でもなんか女っぽいしぐさ・・・
ど・・・どんだけ〜・・・
あ、前のチョコくれた人だ。ひょっとして、知り合い?
『よぉ、調子はどうだい?』
相馬さんも彼を知っているのか、挨拶する。
日本語…通じるのかな?とりあえず、私も挨拶しとこ。
にこっと笑って軽く手を振る。
【2日目 10:00 6Fエレベーターホール 8】
何なんだ、あれは。
服装は機関員のものだったから、テロリストでは無い。
…待てよ、船が停まっているのと、あれは何か関係があるのか?
へたり込んだまま、そう頭の中で考えていた時。
ガン!
「!!」
一際、大音量の音が響いた。扉を叩くあの音だ。
最初より音量が大きくなっている。
「叩いている奴が増えた…のか?」
目の前では簡易錠がミシミシと悲鳴をあげ始めている。
冗談じゃない!
俺は扉に取り付くと、力の限り開くのを抑える。
簡易錠じゃ駄目だ!こっちを閉めないと!
大きな回転式の錠を見る。しかし、これを動かすには…。
「ウィリアム!聞こえるか!ウィリアム!」
確か、あいつは鍵を持っていたはずだ。
何度も呼び掛けるが、防音がしっかりと行なわれた店内には聞こえていない。
これほど店の防音設備を恨んだことはなかった。
【2日目 10:00 3F通路 9】
通路をのんびり歩き、エレベーターへと向かう。
朝飯へ向かう人なのか、エレベーター前には多くの人が待っている。
この分じゃ、レストランも人がうじゃうじゃかなぁ。
…朝は味噌汁と鮭と生卵がいいなぁ。
そんな事をぼんやりと考えながらエレベーターに乗り込む。
自分一人しか乗らない事に疑問を感じ、表示を見ると矢印は上を指していた。
上には、展望室とプールか。
初日にプールで見れたいい眺めを思い出し、6Fのボタンを押した。
【2日目 10:00 1F-ロビー →デッキ 10】
>>155男女の人何があったのか聞いてるみたいよ・・僕それよりご飯食べたいね。
男女の人話終わったと思ったら・・何だろう?デッキの方指差してるよ。
「ぶふ〜!レストランこっちね。僕騒動興味ないよ早く行くね」
レストラン指差して僕言ったね。
>>159『よぉ、――はどうだい?』
向こうから挨拶してくるの昨日の友達の人ね。
「ご飯もう食べたの?僕も男女の人もお腹ぺこぺこね」
僕にま〜と笑い
>>159友達の人に答えたね。
・・あれ?
>>160隣にいる女の人も僕に手を振ってるね・・・・・
――!!
「てぃえ、てぃえ・・天使ちゃん!!」
僕
>>160天使ちゃんにずいずい近付いたね。
「ぶふ、ごごご飯食べたの?レストランそこにあるよ、お腹ぺこぺこだよね?」
――ぶふ?なんだろう?
天使ちゃんの顔引き攣って見えるけど・・気のせいだよね?
んん〜〜・・・・わかったね!
きっと船の騒ぎに不安がってるんだよね?
「ぶふ、僕に任せるね。僕何とかするから天使ちゃん大丈夫ね」
>>155男女の人の感じだとデッキに何か原因あるみたいね。
「ご飯また後ね、僕天使ちゃんに良い所見せるよ」
僕デッキに向かって走ったよ。
164 :
本当にあった怖い名無し:2008/04/03(木) 21:18:44 ID:G6+XkjP40
age gagagagagagagaag
【2日目 11:00 1F-ロビー →デッキ 1】
ちょ・・・ちょっと、近いってば。
>>163その東洋人の男性は私に気づくとはっとしたような表情をした後、なんとも嬉しそうににぱーっと笑ってこっちに近づいてきた。
それが、結構近いんだ。なにもそこまで喜ばなくても・・・
まぁ、いい人っぽいけどね。変わってそうだけど。
彼は喚くように何か私に訴えかけているが、やっぱり何一つ分からない。
『ぶふ、僕に任せるね。僕何とかするから天使ちゃん大丈夫ね』
そう言った後、何故かぽてぽてとデッキの方に走って行ってしまった。
こっちをちょっと気に掛けながら。
・・・うーん・・・どゆこと?
あぁ!やっぱりデッキでなにかあるってこと?
『ちょ・・・ちょっと待って』
とにかく日本語で話しかけつつ、私もデッキへ向かった。
・・・でも、やっぱりイベントはやってなさそうだけど?
殆ど揺れもせず静かに波間に漂っているだけ。
ん・・・・・? 揺れもせず?
『ねぇ・・・この船って・・・』
私は彼に問いかける。
なにか、様子がおかしい。
とにかく、相馬さんとおかっぱのひとを呼んでみることにした。
【2日目 11:00 1F-ロビー →1Fコンビニ 2】
>>163『ご飯もう食べたの?僕も男女の人もお腹ぺこぺこね』
少年はニンマリ笑い何か言っている。
憎めない笑顔だが、やはり言ってる事はサッパリわからない。
すると少年は何か叫んだかと思うと、こちらにすごい勢いで近づいて来た。
俺は素通り・・・後ろにいたキャロルが目当てらしい。
少年はキャロルに近づき、すごい勢いで話しかけている。
少年の猛プッシュにキャロルは少々困惑してる模様。
・・・ハハ、青春だねぇ。頑張れ、少年。
船が止まっている非常事態なのに、なにか微笑ましい光景だ。
少年は一方的にキャロルに話しかけ、デッキのほうに走り出した。
>>165「ちょ・・・ちょっと待って」
少年につられキャロルも後を追い、デッキにへ向かう。
・・・ほほぅ。ここで後を追うのはヤボってもんだろう
俺はそう思い、紫スーツの男に話しかけた。
「ハハ、忙しい連中だねぇ。連れはいつもあんな調子なのかい?
おっと、俺はタバコを買いにきたんだ。それじゃ失礼するよ。また。」
紫スーツの男に言い残し、コンビニに向かった。
【2日目 11:00 6F エレベーターホール】
チン
軽快な音を立ててエレベーターは6階に着いた。
鼻歌を歌いながら早速プールに向かおうとするも、そこには見慣れない光景。
何やってんだろ?
階段の扉の前に男性が一人座り込んでいる。
気分でも悪いのかな?
ガン!
大きな音がエレベータホールに響く。思わず辺りを見回すがあいにくホールには自分と座り込んだ男性しかいない。
男性は何かに夢中になっているようでこちらには気づいていない。
ドアを…押さえてるのかな。
子供じゃあるまいし、悪戯とかしてんじゃないよね?
そっと近づき声をかける。
「大丈夫ですかぁ?」
【2日目 11:00 6Fエレベーターホール 4】
ガンガンガン、という音は未だ響いている。
音のたびに押さえている扉が動く。
少し視線を上げると、扉についている小窓に奴らの虚ろな目が見える。
分厚いガラスで出来ている小窓が割れることは無い。
ただ、そこから見える光景は恐怖を煽るには充分すぎる。
奴らが諦めるのが先か。
俺が発狂するのが先か。
ここが押し破られるのが先か。
最悪のチキンレースだ。
一体、どうすればいいんだ!
>>167「大丈夫ですかぁ?」
その時、耳に天佑が届いた。
慌てて、声の方を見る。
そこには昨日のお客
>>167の姿があった。
「そこの店の中に人がいる!鍵を!扉の鍵を持ってきてくれ!頼む!」
もう恥も外聞をあったものではない。
興奮したのか、奴らの攻勢にさらに勢いづいたのだ。
呻き声がさらに大きくなり、扉に加えられる力も大きくなる。
俺は扉を向き直ると、最後の力を込めて扉を押さえつけた。
【2日目 11:00 1Fロビー→デッキ 5】
中国人にデッキに行こうと促すとヤツはレストランを指差し止まっている。
アンタね、お腹空いてるのはわかるけど海の真ん中で船が停まってるのよ。
何かトラブルがあったのよ。暢気にオムレツ食べてる場合じゃないでしょ!
お互い主張を譲らないでいるとこちらのほうに話しかけてくる声がした。
>>159「よぉ、調子はどうだい?」
その声の主の男性の視線はあたしを通り越して後ろにいたヤツに注がれていた。
「あら?お知り合い?」
「ん?」
男性の側にいる連れらしき外国人女性もヤツの知り合いなのか愛想良く手を振っている。
この中国人一体何者?
一瞬騒動のことを忘れ見知らぬ男女と中国人とのやりとりを眺めていると
ヤツが外国人女性のほうに猛烈に詰め寄っていった。
何か言ってるけどもちろんわかるはずもない。
ヤツの勢いに押されて女性の顔が少し引き攣ってるように見えた。
それにしてもヤツの嬉々としたあの表情、
「ふ〜ん、そういうことね」
この3人がどういう関係かは知らないけど
少なくともヤツがあの外国人女性に好意を寄せていることはわかった。
>>163『ご飯また後ね、僕天使ちゃんに良い所見せるよ』
そう言い放つとヤツはデッキのほうに走って行ってしまった。
>>165「ちょ・・・ちょっと待って」
女性も後を追って行ってしまった。
あの女性は日本語喋れるみたいね。後で色々聞いてみよう。
(続き)
溜め息一つ吐くとさっきの男性が話しかけてきた。
>>166「ハハ、忙しい連中だねぇ。連れはいつもあんな調子なのかい?
おっと、俺はタバコを買いにきたんだ。それじゃ失礼するよ。また。」
そう言うとさっさとコンビニに行ってしまった。
「ちょっ」
別に連れなんかじゃないわよ!言い訳もできなかったわ。
てかそんなことより今はトラブルの原因を把握することよね。
館内放送もないことがあたしを一層深刻にさせたわ。
あたしは邪魔を承知でデッキにいる2人に合流することにした。
【2日目 11:00 1F-デッキ 6】
「ぶふ!ぶふ!」
僕デッキまで走って行ったね。
デッキに着いたら手摺りの所人いっぱいね。
みんな船の下や海の方見て指差したりしてるよ。
―そこに何かあるんだよね?
「ぼっ、僕も見るね!」
身体で人垣を押し退けながら手摺までたどり着くと、手摺りの隙間から下を覗き込んで海を見たよ・・・別に何もないね。
隣の日本人の話聞くと止まったとか何とか言ってるのが聞こえるね。
――でも、それ何か問題ね?船の人に言えばすぐ動くよね?
「大丈夫ね、ちょっと船止まってるだけね」
>>165後ろから着いてきた天使ちゃんに海の方指差して言ったよ・・・ぶふ!
>>170男女の人も後ろから追い掛けてるの見えるね。
>>165>>170「騒ぎの原因わかったね、問題解決ね。次はみんなでレストラン行くね」
【2日目 11:00 6Fエレベーターホール 7】
>>168「そこの店の中に人がいる!鍵を!扉の鍵を持ってきてくれ!頼む!」
「は、はい。」
かえってきた激しい口調に戸惑いながら返事をする。状況が飲み込めないながらも、切羽詰まった様子を感じ小走りで店に入る。
「すみません。お店の人いますかぁ?」
営業時間外らしく、昨日に比べ若干薄暗い店内を見回す。
昨日見かけたウェイターらしき男性を見つけ、走り寄る。
日本語…通じるよね?
「あの、お店の人から裏の非常階段の所の鍵を持って来てくれって言われたんですが…。」
【2日目 11:00 3F→1F 階段→ロビー 9】
階段を下りていくとどんどん人が増えてくる。
何このロビーの人、人、人。
一体どうして?
しかもみんな真面目な顔してるし。
ぎゅるるるるるるー。
おなかが鳴る。
うん、まずは腹ごしらえ。
腹が減っては戦はできぬって言うしね。
何かするのはそれからだ!
【2日目 11:00 6Fエレベーターホール 9】
俺の言葉にウェイターらしき男性は若干不思議そうな顔をしつつも、鍵を渡してくれた。
走って店を出、非常階段に走り寄る。
「あの〜、鍵です。お店の外人さんでよかったんですよね〜?」
【2日目 11:00 6Fエレベーターホール 10】
あーくそっ、本格的にまずいかも分からんね。
短いようで長い数分が過ぎ、お客の青年が店から出てきた。
>>175「あの〜、鍵です。お店の外人さんでよかったんですよね〜?」
小走りで近寄ってきて、鍵を見せてくれた。
「あ、ありがとう」
手から鍵を受け取り、なんとか鍵穴に挿そうとするが、うまく出来ない。
奴らの攻勢は未だ弱まらない。
こいつら、何に興奮してやがるんだ?
三度目の試みで鍵穴に鍵が挿さる。
しめたとばかりに、手で大きな回転錠を回す。
縦になっていた鉄のバーが横になり、施錠が完了する。
俺は恐る恐る扉から距離を取った。
ガンガンと音はしているが、今度は開きそうに無い。
血糊が飛び散った小窓から、奴らの恨めしそうな視線が降り注ぐ。
「…入店はお断りだ、化け物め」
二度目の安堵感から、俺は軽口を呟いた。
【2日目 11:00 6Fエレベーターホール 10(イベント投下の為時間軸固定)】
「・・・入店はお断りだ、化け物め」
長谷川と武田の行動によって【彼等】の侵入は防がれた。
イベント:生と死を分ける扉>>死亡フラグ該当者無し
*また48時間以内に長谷川が2レス以上の書き込みをしない場合、長谷川に死亡フラグがたちます。
*以後各階よりS1通路に入った場合、プレイヤーはゾンビに遭遇する可能性があります。
*長谷川は【S1通路の鍵】を入手しました。
*【S1通路の鍵】を所持しているプレイヤーは各階のS1階段への扉を開錠する事ができます。
【2日目 12:00 1Fコンビニ→1Fデッキ 1】
相変わらずロビーはざわついていた。
・・・しかし、船が止まったのがそんなに心配かねぇ?
この時代にこんな豪華客船が遭難なんてこたぁないだろうに
ロビーをフラフラ歩きコンビニにたどり着いた。
自動ドアが開くとレジ前に数人の人だかりができている。
・・・タバコ1個買うのに並ぶのか
人だかりの大外に待機し、順番を待つが何かおかしい。
普通はレジ内にいる店員の姿が見当たらない。
周りの人の会話から、かなりの時間、店員の姿が見えないらしい。
・・・まぁ、いいか
コンビニを後にし免税店へ向かうが、こちらももぬけのからのようだ。
パクろうとも考えるが、こんな事で捕まっては割りに合わない。
・・・うーむ。他にタバコが手に入りそうなところ・・・
とりあえず昨晩のバー『バーボンハウス』を思い出す。
・・・っとその前に、デッキの様子でも見ていくか
外の様子が気になり、デッキへと足を進める。
ロビーからデッキへ出ると、真昼の太陽の日差しが肌を焼く。
船が止まっているせいか、風もない。
・・・やっぱり船は止まってるのか。まぁ、そのうちに動き出すだろう。
俺は暑いのが苦手だ。船が止まっている事だけを確認し、再びロビーに戻った。
【2日目 12:00 5F 通路→エレベーターホール 2】
「『俺はここに篭城するぞ!』と男は……はっ!」
紙面から眼を離し、慌てて今の時刻を確認すると、もう昼だった。
…いい加減腹も減ったし、そろそろレストランに行くか。
「さて、と…」
文を書き留めた紙は纏めて椅子の上に重ね、ペン一式とメモはポケットへ
そして大きく伸びをしてから通路に出た。真っ直ぐエレベーターホールへ足を進める。
ジャパニーズ・フードか、全種類制覇を目指すか…まてよ、
腹に来るモノは出来るだけ避けたほうがいいかもしれないな…
まぁ、着いてからでも考えるのは遅くないだろう。
【2日目 12:00 1Fデッキ 3】
デッキに出て海面を見てみる。
「やっぱり動いてない?エンジン音が聴こえないわ」
停まっているのは確認できたけどわかったところでどうすればいいの?
昨日あたしをイヤラシイ目で見つめてたロビーの警備員の姿もみえない。
「ったく、肝心な時にいないんだから!」
あたしは不安と怒りを抱え2人のもとへ合流した。
「ホントに停まってるみたいね…。
ねえ、これからどうする?とりあえずは食事済ませておく?」
>>171『騒ぎの原因わかったね、問題解決ね。次はみんなでレストラン行くね』
ヤツがなんか言ってるけど一旦スルーしてあたしは外国人女性のほうを見て喋りだした。
「あ、そうだ。自己紹介まだだったわね。あたしはルイ、よろしくね。
あなたさっき日本語喋ってたけど日本語できるのよね?
この中国人とはお知り合いなの?この子の言ってることわかる?」
【2日目 12:00 6Fエレベーターホール 4】
依然、響く扉を叩く音に顔をしかめる。
音自体は先程に弱まっているが、やはり諦めようとはしない。
危ないところだった。彼が来てくれなければ…。
「さっきはありがとうございます」
隣に立つ青年
>>175に礼を述べる。
…そういえば、彼は下から来た。
あいつらも…少なくとも四階より下から現われた。
下はどうなっているんだ?
「いろいろと聞きたいことがお互いにあると思います。一旦、店の方に来てくれませんか?」
ここでは音が五月蝿くてたまらない。
青年を促し、俺は店へと戻った。
【2日目 12:00 エレベーター 5】
デッキからエレベーターに向かう途中に
先ほど中国少年、紫スーツの男と出合った場所を通るが
すでに姿は見当たらなかった。
豪華な階段の脇を通り過ぎ、一番手近なエレベーターまで進んだ。
上のボタン押す。が、すでにボタンは押されてる様で、ランプが灯ったままになっている。
エレベーターはB3で止まっており、一向に昇ってくる様子がない。
・・・ん?おかしいな。B3から昇って来ないじゃないか
2〜3分程待っただろうか。エレベーターはまだB3で止まったまま。
・・・うーむ。しょうがない。他のエレベーターにするか
昇ってくる気配がないので、向かって左のエレベーターに乗る事にした。
表示を見ると、3Fから降りてきている。
・・・こっちは動いてるな
エレベーターは1Fに着き、何人かが降りてきた。
表示を見ると上を指している。
エレベーターに乗り込み6Fのボタンを押し、壁にもたれかかる。
・・・タバコが吸いたいな
【2日目 12:00 1F 1Fロビー 6】
「ちょ・・・ちょっと失礼」
群がる人の間から下の様子をよくよく見てみると・・・
大きな船体にちゃぷちゃぷと波がぶつかるだけ。
白い尾は引いていない。
やっぱり、停まっていた。
ひょっとして、エンジントラブル?
それで止まっちゃってるの?
ところが、中国人の少年はそんなに重要な問題でもないようにように
>>171『大丈夫ね、ちょっと船止まってるだけね』
と、再びにぱーっと笑って海を指差している。
やっぱり何言ってるのかは分からないけど。
この人心配じゃないのかなぁ?なんだかなぁ・・・
ふと後ろを見ると、先に食事にでも行ったのか、相馬さんはいつの間にか消えている。
船はトラブル。
アナウンスも無し。
んで、傍らには言葉の通じない少年が一人。
「はーぁ・・・」
私は溜息をついた。
私・・・どうすればいいの?
(
>>183の続き)
と、途方に暮れていると野太い声で背後から話しかけられた。
振り返ると、声の主は彼と一緒にいたおかっぱの人。
>>180『ホントに停まってるみたいね…。
ねえ、これからどうする?とりあえずは食事済ませておく?』
少年はレストランを指差して行くように言っているようだったけど、彼(彼女?)はスルー。
>>180『あ、そうだ。自己紹介まだだったわね。あたしはルイ、よろしくね。
あなたさっき日本語喋ってたけど日本語できるのよね?
この中国人とはお知り合いなの?この子の言ってることわかる? 』
女口調・・・やっぱりこの人おかまさんだ。
おかまさん、間近で初めて見た・・・
はっ! そうだそうだ、返事しないと!
『あ、はい。日本語は大体。この人は昨日ちょっと会ったんです。でも・・・言ってることは全然。』
ぐぅ。
と、腹の虫が空腹を唐突に訴える。
そういえば、あれこれしているうちにもうお昼になってる。
このまま食べずに倒れちゃ、シャレにならないものね。
一人で食べるのもいいけど、この人たちも誘ってみようか。
相当変わってそうだけど楽しそうだし。
『私はキャロルっていいます。よろしければランチご一緒します?』
【2日目 12:00 1Fデッキ→レストラン「Fu-Neak」 7】
あたしは自己紹介ついでに2〜3質問した。
>>184「あ、はい。日本語は大体。この人は昨日ちょっと会ったんです。でも・・・言ってることは全然。」
ヤツとは昨日会って、言ってることはわからないと。
なんだ、あたしと同じじゃないの。
>>184「私はキャロルっていいます。よろしければランチご一緒します?」
「よろしくねキャロル。あたし実はお腹ペコペコなの。行きましょ!
隣のおデブちゃんも相当空かせてるみたいだから」
穏やかで優しそうな感じの女ね。良かったわ。
でもさっきキャロルの腹の虫が鳴ったのをあたしは聞き逃さなかったわよ。ふふふ。
不安を残したままだが、ここは一旦空腹を満たしにあたし達はレストランに向かった。
【2日目 12:00 6Fエレベーターホール→BAR 8】
>>176「…入店はお断りだ、化け物め」
そういって扉に鍵を閉めた男性を唖然として見つめる。
化け物?
喧嘩…なんかじゃあなさそうだし。
そう思い非常階段の小窓を覗き、見えた光景は俺の背筋を冷たくさせた。
血?怪我?そんな心配をしたくなくなるほどに、扉の向こうの人物は騒々しく音を立てている。
>>181「いろいろと聞きたいことがお互いにあると思います。一旦、店の方に来てくれませんか?」
ぼんやりと扉のほうを見つめる俺に男性が声をかける。
その声に跳ね上がりそうになった体を押さえつけ、うなずく。
こんなところに一人取り残されてはかなわない、そう思い足早に男性の後をついてBARへと向かった。
【2日目 12:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 9】
俺が店に入ると、カウンターに座っていたウィリアムが
怪訝そうに何があったのか、と聞いてきた。
「今、説明するから待っててくれ」
後ろから青年が店内に入ってきたのを確認してから入口を施錠した。
警戒するに超したことはない。
そして、手近な椅子に青年が座るように促し、俺も腰掛けた。
「えーっと…まず何から話せばいいか…」
起こった事柄を同時進行で脳内で纏めながら言葉を紡ぐ。
「お客さん、アレ…を見ましたよね?」
「理由はよく分からないのですが、私はアレに襲われそうになったんですよ」
「用事があって四階に行く途中だったんですが、下の方から奴らが現われて…」
…そういえば、奴ら下から来たな。
下はどうなっているんだ?
「もしかして、下の方で何かあったんですか?」
【2日目 12:00 1F-デッキ→レストラン「Fu-Neak」 10】
>>184-185天使ちゃんと男女の人僕無視して喋ってるね。
―何喋ってるか聞きとれないよ・・・
会話終わった二人ロビーの方に歩いて行くよ、僕も二人について行くね。
どうやら、レストラン行くみたいね。
「ぶふ、もうお昼ね!僕二食分食べるね」
天使ちゃんと男女の人と一緒の席に着くと僕早速料理取りに行ったよ。
「ぶふ〜、お腹空いたね・・!!」
あれ?何か料理の種類少ないね・・・いつももっといっぱいだよね?
「まぁ、いいね。ある中から選べばいいね」
山盛りに盛った皿を持って席に戻ると僕最初の一口を頬張ったよ。
「ぶふふ〜、美味しいね〜」
やっとご飯食べれて僕ほくほくね。
【2日目 13:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 1】
BARへとついて行くと、そこには先程の外人さん。
俺と同じく、事情が分かってなさそうで安心する。
鍵を閉める、いちいちそんな物音にびくつきながらすすめられた椅子に腰掛ける。
>>187「えーっと…まず何から話せばいいか…」
そう言いながら話し出した男性の言葉は、豪華客船には似つかわしくないものだった。
“アレ”“襲われる”“奴ら”
「もしかして、下の方で何かあったんですか?」
その問い掛けも、しばらく理解出来ずに何度も聞き返した。
「下?下って…レストランとか客室ですよね。えーっと…俺の部屋は3階だから…、そこは何もなかったです……多分。
みんな1階に行く為に多分エレベーター待ってて…俺だけ6階にプールに行こうと…えーっと…あの…。
なんかすみません…なんか頭がごちゃごちゃしてて。」
「3階はなにもありませんでした。他の乗客もみんな普通にしてました。」
「多分。」
そう小さく付け加える。
「他の乗組員の人に連絡とかは…しなくていいんですか?
なんかよく分からないけど危なそうですよね?」
【2日目 13:00 1F ロビー→レストラン 2】
お昼ごはんは何が出るのかな?
昨日はこってりしたもの食べたしお味噌汁とお漬物が食べたいな。
前にどこかのホテルで食べたお茶漬けもおいしかったけど
それはレストランに期待しちゃいけないか。
ダメだ、食べ物のことを考えてたら余計におなかが空く。
何も考えないようにしてレストランに行こう!
そんなことを考えながら人ごみを縫いながら足を進めると
人ごみからいろいろと聞こえてくる。
船が止まってる?外で何かイベントやるのかな?
昼ごはん食べたあとでいろいろ聞いてみよう。
【2日目 13:00 6Fエレベーターホール 3】
1Fから一緒に乗ってきた垢抜けない中年男性が5Fで降る。
5Fは展望室もあるVIPルームだったな。
・・・あのオッサンがVIPなのかよ
垢抜けない中年男性の背中を見送り、エレベーターは6Fに着いた。
扉が開くとあの大きな木製の扉が、やはり目に入る。
ガン!ガンッ!
「ア゛ァ〜・・・ウ゛ゥ・・ゥゥ〜」
エレベーターからバーボンハウスへ向かって歩き出すと、
エレベーターホールの一角にある扉から
>>157不快なうなり声と扉を叩く音が聞こえてきた。
一瞬ひるむが、ここは酒場の前。
・・・おいおい、昼間っからもう大虎か?
酔いつぶれるにはまだ早いでしょうが・・・
ガン!ガンガンッ!
相変わらず酔っ払いが扉を叩いている。
俺は相手にせずバーボンハウスの扉に手をかけた。
ガチャガチャ・・・・
・・・ん?まだ開いてないのか
大きな木製の扉には 『CLOSED』 の札。
しかし中からは、かすかに人の話し声らしきモノが聞こえる気がする。
「おーい。まだやってないのかぃ?」
エレベーターホールに俺の声と酔っ払いが扉を叩く音が響く。
【2日目 13:00 1Fロビー→レストラン「Fu-Neak] 4】
>>185『よろしくねキャロル。あたし実はお腹ペコペコなの。行きましょ!』
ルイさんはそう言うとるんるんと人ごみの中に入って行った。
人は相変わらず多かったけれど、鮮やかなパープルはとっても目立つ。
見失う心配はなかった。男の子も待ちわびたようについて行く。
>>188『ぶふ、もうお昼ね!僕二食分食べるね』
レストランに着いて、席に着くや否や彼は料理を取りに行った。
そして、すぐにお皿一杯に料理を盛って帰って来た。
『あはは、それ全部食べきれる?』
よっぽどお腹が減ってたのね。ちょっと待たせちゃって悪かったかな?
私も皿を手に、料理を取りに行く。
・・・あれ?
空っぽのまま放置されたプレート。
誰かがこぼしたのか、スープで汚れたままのテーブルクロス。
別にそれでクレームでも言おうって訳じゃないけど。
でも・・・普通なら誰かが真っ先に直しに来るはず。
私は、自分の席に戻った。なんだか・・・本格的にヤバいのかな・・・
本当にエンジントラブルだけなのかな・・・?
すっごくいやな予感がするんだけど・・・
強い不安を感じながら、私はポテトサラダを口に放り込んだ。
【2日目 13:00 1Fレストラン「Fu-Neak] 5】
>>188『ぶふふ〜、美味しいね〜』
相変わらず美味しそうに食べるわね。無邪気なもんだわ。
あたしも取り分けたポテトグラタンを口に運んだ。が
「・・・・・・」
店内の様子に違和感を覚えた。スタッフの数が昨日より明らかに少ない。
そしてあちこちに後片付けされてない席があった。
キャロルもこの異変に気づいているようである。
「ねえ、なんか変よね?人(店員)が少ないっていうか…
ロビーでも常駐の警備員見かけなかったし…
船が停まっていることと何か関係があるのかしら?あたし凄く不安になってきたわ」
【2日目 13:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 6】
青年
>>189の口振りだと、まだ乗客の間での大きな混乱は見られないらしい。
そういえば、奴らは機関員の制服を着ていた。
何があったかは分からないが、あれは機関員の慣れの果てと考えられる。
機関室で何かあったのなら、船が停まっていることも説明がつく。
>>189「他の乗組員の人に連絡とかは…しなくていいんですか?
なんかよく分からないけど危なそうですよね?」
考えに浸っていた俺の意識を青年の声が呼び戻す。
「連絡したいのは山々なんですが…内線電話が通じないんです」
あの時、ブリッジ以外にも何箇所かに電話をしてみたのだが、何処も応答がなかったのだ。
呼び出し音はしていたから、回線の故障ではないとは思うが…。
「実は船も停まってるんですよ。少なくとも俺と彼は聞かされてなかったので、
ブリッジに確認をとろうとしたら、その、階段で奴らに…」
―ガチャガチャ。
(続き)
その音に言葉が途切れ、体が強張った。
視線を入口に向けると、そのドアノブが動いている。
>>191「おーい。まだやってないのかぃ?」
次に聞き慣れた声が響いた。昨日話したお客だ。
「ちょっと表を見てきます」
青年に声をかけると俺は椅子から立ち上がった。
そして、入口ではなく、スタッフ通用口へと向かう。
「…何か入用でしょうか?」
扉を開けて、扉の前にいる男性
>>191に声をかけた。
【2日目 13:00 6Fエレベーターホール 7】
少し離れたこじんまりとした扉から、昨日のバーテンダーが顔をのぞかす。
>>195「…何か入用でしょうか?」
相変わらずクールな青年だ。
「よう。いやね、一杯飲ませてもらおうかと思ったんだけどねぇ。」
無精髭をさすりながら彼の方に歩み寄った。
「それと・・・タバコあるかい?
コンビニの店員が見当たらなくてねぇ。買えないんだよ」
人差し指と中指を立て、タバコを吸う仕草をしながら聞いてみる。
―ガンッ!ドンドン!
不快なうなり声と扉を叩く音は、より激しくなってきている様にも思えた。
【2日目 13:00 6Fエレベーターホール 8】
店の入口の前には、やはり昨日の男性
>>196がいた。
>>196「よう。いやね、一杯飲ませてもらおうかと思ったんだけどねぇ。」
どうやら何か異変を察知してやって来た…というわけではなさそうだ。
こちらに歩み寄りながら、男性は話を続ける。
>>196「それと・・・タバコあるかい?コンビニの店員が見当たらなくてねぇ。買えないんだよ」
「店員が?」
思わず疑問をそのまま口にしてしまう。
24時間営業のコンビニには常時二、三人のスタッフが居るはずだ。
それが一人も居ない?
ガンッ!ドンドン!
「…ッ」
ホールに響く音に思考を中断せざる得なくなる。
一時は小康したかにみえたのだが、また激しくなってきている。
扉は壊れないとは思うが、あの調子では絶対確実、とは言えない。
早く男性も中に入れてしまったほうがいいだろう。
「確か煙草ならストックが何個かあったと思います。とりあえず中へどうぞ」
軽く手招きしながら男性に伝えると、俺は再び店の中へと入った。
【2日目 13:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 9】
>>197「店員が?」
バーテンダーはこう言った後、言葉を飲みエレベーターホールの一角にある
扉に目を向けた。
妙な間の後にバーテンダーは言う。
>>197「確か煙草ならストックが何個かあったと思います。とりあえず中へどうぞ」
通用口から手招きし、店内へ招き入れられた。
やはり時間が早いのか、まだ開店の準備すらされてない様子だった。
店内には昨日の外国人バーテンとラフな格好の青年がいる。
「ここ・・・いいかい?」
外国人バーテンの座るカウンター席の隣に腰をおろした。
昨晩ドタバタがあった場所とは別の場所みたいに静かだ。
「いやいや、悪いねぇ。せかしちゃったみたいで・・・」
スタッフ3人で開店前のミーティングでもしてたのだろう。
俺は誰に言う訳でもなく言った。
・・・それにしてもタバコが吸いたい
【2日目 13:00 1Fレストラン「Fu-Neak] 9(イベント投下の為時間軸固定)】
どこまでも広がる海の上で
船は行き場を失ったかのように漂う。
人々の表情には不安の色が濃くなりはじめ、。
船内の静けさがそれを浮き彫りにする中・・・
また一つ惨劇が起きようとしていた。
否、惨劇の幕は既に開けている。
船が停まっている事に乗客が気づき始めた頃
スタッフも客もまばらなレストラン内で
待ちに待った食事にありついた者がいた。
イベント:うずくまる少女2
*レストラン内、どこかのテーブルの下に食事中の「何か」が居ます。
*プレイヤーがレス内でそれを発見した場合、イベントが投下されます。
*このイベント投下レスから現実時間24時間以内、もしくは15レス以内に
誰もそれに気づかない場合、イベントが投下されます。
【2日目 13:00 1Fレストラン「Fu-Neak] 10】
ようやくレストランに着いた。
ぺこぺこだし早速よそっていこう!
大量のトマトの野菜サラダに青じそドレッシング、
あとはご飯とスープを入れて〜。
……これじゃ質素にもほどがあると気づきおかず置き場に戻る。
意識して見ると昨日よりおかず少ない?
初日はやっぱり豪華だったのかな?
ま、いっか。
海老シューマイでも食べよっと。
いくつかのおかずを皿に載せ席を探す。
うーん、結構混んでるし片付けられてない席も多いなぁ。
!
あれは昨日女の子と一緒に猫を探してたお姉さん。
どうなったか話を聞きに行こうっと。
皿に注意を向けながらテケテケと進む。
【2日目 14:00 1Fレストラン「Fu-Neak] 1】
>>193『ねえ、なんか変よね?人(店員)が少ないっていうか…
ロビーでも常駐の警備員見かけなかったし…
船が停まっていることと何か関係があるのかしら?あたし凄く不安になってきたわ』
ルイさんはグラタンを口に運びながら言った。
『・・・やっぱりそう思います?』
そうよね。やっぱり変だよ。
相変わらず沈黙を続けるアナウンスが更に不安を煽る。
と、小柄な人影がこちらに近寄ってくるのに気づいた。
あの子は・・・あのハリネズミを連れてた子。
くるみパンの欠片にバターを塗りつつ、笑って挨拶する。
ただでさえこんなよく分からない状態なんだ。
不安な顔を見せて更に不安にさせちゃ、だめよね。
『あら、こんにちは』
近くに親とみられる大人はいない。
もう。どこまで放任主義な親なのよ!
『また一人なの?』
【2日目 14:00 1F-レストラン「Fu-Neak」 2】
天使ちゃんと男女の人が喋ってる間、僕一生懸命ご飯食べたよ。
3皿程食べた所で満腹になってきたね。
「ぶふ〜、僕もう食べれないね・・・後はデザート食べれば満足ね」
>>201『あら、こんにちは』
僕つられて天使ちゃんが挨拶した方へ向いたよ・・・
>>200小さい女の子いたね、天使ちゃんの友達かな?
「こんにちは僕の名前は藩優、君天使ちゃんの友達ならここで一緒に食べたらいいね」
僕椅子を指差してにまっと笑ったね。
・・デザート忘れてたね!
僕急いでデザート取りに行ったよ。
テーブルをいくつか通り過ぎて中央のデザート置いてある場所まで歩いて行ったね。
でも、僕の足途中で止まったね・・・
「・・・誰?」
僕一つの
>>199テーブルの方見て声かけたね。
テーブルクロスが掛けられたそのテーブルとても不自然ね、そこのクロスだけゆらゆら揺れてるね・・・中に誰かいるよね?
テーブルに少し近付くと何か食べてる音するね・・・
「い・・犬か何かだよね?・・ちょ、ちょっと見てもいいよね?」
僕ゆっくりテーブルクロスをめくりテーブルの下を覗いたね。
【2日目 14:00 1F-レストラン「Fu-Neak」 2(イベント投下の為時間軸固定)】
最初にそれを見つけたのは潘だった。
彼女は喰らえども喰らえども満たされぬ空腹に
赤い色の涎をたらしながら夢中になっていた。
しゃがみこむ少女の後姿を見た潘が声をかけようとしたその時
彼は見てしまった・・・・
少女の向こうに横たわる見るも無惨なレア肉
そして少女はゆっくりと・・・
ゆっくりと振り向いた。
【2日目 14:00 1F-レストラン「Fu-Neak」 2(イベント投下の為時間軸固定)】
イベント:満たされぬ空腹
*潘が少女を見つけたためイベントが投下されました。
*現在レストランにいるプレイヤーは次の潘のレス投下を以って
このイベントに「巻き込まれ」ます。
*少女はおなかがすいています、少女の好物は人間です。
*プレイヤーは少女を倒すかその場を逃げるかの行動を行ってください。
*■■■■以内に潘が■■■■をしない場合、レストラン内の全てのプレイヤーに死亡フラグが立ちます。
*少女と戦闘する場合はレストラン内にあるものを使って行ってください。
*少女と戦闘する場合、プレイヤーのレス投下の秒数下1ケタが■の場合、そのプレイヤーに死亡フラグが立ちます。
*また、潘のレス投下後、■■■■以内に■■■■の無いレストラン内のプレイヤーに死亡フラグが立ちます。
【2日目 14:00 1F-レストラン「Fu-Neak」 2(イベント投下の為時間軸固定)】
イベント:満たされぬ空腹
追記
*少女を倒す場合、レス内で少女の■に攻撃を加える書き込みが必要です。
*レストラン厨房内の内線電話が使用可能です。
内戦電話はプレイヤー同士でしかやりとりすることができません。
よって現在通話可能なのは6FBAR バーボンハウス<>1Fレストラン Fu Neak のみです。
【2日目 14:00 1F-レストラン「Fu-Neak」 3】
クロスをめくりテーブルの下覗き込んだね。
中には小さな女の子の背中見えたよ。
「ぶふ、びっくりね・・・こんな所で―――」
僕その瞬間見たよ――女の子の足元に血まみれの腕が見えたね・・・・・『ゴトッ!』
「ぶふーー!!」
床に落ちたそれは無惨に変わり果てた人の生首・・・
そして、女の子の首がぎこちなく振り返ると僕クロスを握ったまま後ろに倒れたよ。
――『ガシャーン!』
テーブルの上に置かれた花瓶や食器が大きな音を立てて床に落ちる中その女の子は姿を現したね。
白のワンピースは赤く染められ虚ろな眼で僕を見たかと思うとこっちに近付いてくるね!
「に、逃げ・・ぼ僕逃げげ・・・たす・・助け、けて!!」
身体に力入らないね、それにクロスが纏わり付いて上手く動けないよ。
僕クロス被ったまま四つん這いになって女の子から逃げたよ。
「ぶふ!ぶふーー!!」
僕見たよね?あの女の子が人食べてるの見たよね?
あの女の子おかしいよね?異常だよね?捕まったら僕殺されるよね?・・・
【2日目 14:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 4】
店内に男性
>>198を招きいれた後、頼まれた煙草を探すべく棚を漁る。
目当ての品はすぐに見つかった。
「マルボロ…か」
煙草は吸わないので、銘柄にはあまり詳しくない。
その煙草を手にカウンターへと向かう。
男性
>>198はウィリアムの隣に腰掛けていた。
「これしか無かったんですが…いいですかね?」
煙草をその傍らに置く。
その後、ふと時計に目をやると二時をもう回っていることに気がついた。
そういえば、朝から何も口にしてない。
…いろいろとあったのだから、無理もないのだが。
食欲があるとは言えないが、まったく無いというわけでもない。
それに何となくだが、食べれる時に食べておいた方がいいような気がした。
「こんな時間ですし、簡単な物で良ければ食事を用意しましょうか?私の奢りで結構ですので」
一人で食べるのもどうかと思い、店内の全員に問い掛けてみた。
【2日目 14:00 5F 自室 5】
「少し眠りすぎたか…
まあいい…おかげで疲れはとれた」
深夜の2時近くに眠りに付いたと思えばいつの間にか午後の14時
私は丸々10時間以上は寝ていた事になる
だが、逆に10時間近くも眠れたのは特に異常は無かったという事だ
そして何気なく首筋に手をやると少し汗ばんている
心無しかシャツも汗にまみれ背中にくっついてしまっているかのような気がしないでもない
「昨日は風呂にも入れなかったからな…
目ざましにシャワーでも浴びるか…」
ボソッと呟きソファーから立ち上がると風呂場に向かった。
シャワーを浴び終え 改めてベランダの大窓に目をやる
「やはりシャワーはいいな…さっぱりすると気が引き締まる…
ん…」
よく見ると海が動いていない いや船が止まっているのだ
変に思った私は備え付けの電話を掛け問い合わせてみるも繋がらない
「おかしいな…連中では無いとしても…
少し調べてみるか…」
スーツケースから真新しいシャツと蝶ネクタイを取り出し部屋着からタキシードに着替える
昨日着ていた奴とはまた違うタイプのものだ
私は懐に銃をしまい 部屋のドアを開けた
【2日目 14:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 6】
>>198「いやいや、悪いねぇ。せかしちゃったみたいで・・・」
のんきな言葉とともに入ってきたのは、昨日見かけた家族の多分…お父さんだったよね。軽く会釈をして、再度バーテンさんに目をむける。
扉が開いたときに聞こえた音には気づかないふりをした。
彼とバーテンさんのやり取りを聞いてると、どうも船内はちょっと様子がおかしいようだ。
内線電話が通じない、船が停まっている、コンビニに人がいない、加えて非常階段のあの様子。
いや、ちょっとなんてもんじゃないかなりおかしいよなぁ。
>>207「こんな時間ですし、簡単な物で良ければ食事を用意しましょうか?私の奢りで結構ですので」
バーテンさんのその言葉に飛びついた。
「あっ!はーい!俺何か食べたいです。朝ごはんもまだだったんで。本当はレストラン行こうと思ってたんですよ。
ってか、昼ごはんレストランに13時に予約してたけど…って、もう14時じゃん!
レストランも店員さんいないとかじゃないですよね?ここからレストランに連絡とか取れます?」
【2日目 14:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 7】
席に着き隣の外国人バーテンに話しかけた。
「よぉ。調子はどうだい?」
外国人バーテンは明るく笑い親指を突きたてた。
日本語は通じるようだ。
「ははは、オーケーオーケー」
俺も負けずに親指を突きたて返した。
>>207「これしか無かったんですが…いいですかね?」
カウンター越に日本人バーテンがタバコを差し出してくれる。
「あぁ、サンキュー」
小銭を出し、お釣りをもらう一連の流れがあった後
日本人バーテンは食事を作ってくれると言う。
>>207「こんな時間ですし、簡単な物で良ければ食事を用意しましょうか?私の奢りで結構ですので」
この言葉に、軽く会釈を交わしただけの大人しい青年が反応した。
>>209青年はレストランに予約をしてたらしく、キャンセルの為か連絡を取りたがっている
「あぁ、レストランはわからんけど、コンビニも免税店も店員はいなかったぞ」
タバコの封を切りながら青年に言った。
タバコを取り出し火を点けて深く吸い込んだ後に、煙を吐き出しながら続けた。
「そこの非常階段には酔っ払いが何人かいた様だがな・・・
店員が昼間っから酒でも飲んでサボってるんじゃないのか?」
冗談半分でニヤケながら言い、また煙を吸い込んだ。
【2日目 14:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 8】
どうやら青年
>>209はレストランに予約をしていたらしい。
電話か…正直、繋がるかどうかは微妙だ。
「一時間も過ぎてますし、もう取り消しされてるとは思いますが…後で電話を貸しますか?」
>>210「あぁ、レストランはわからんけど、コンビニも免税店も店員はいなかったぞ」
そう言った直後、男性
>>210が口を開いた。
さらに、タバコの煙を吐き出しながらこう続けた。
>>210「そこの非常階段には酔っ払いが何人かいた様だがな・・・
店員が昼間っから酒でも飲んでサボってるんじゃないのか?」
一瞬だが、動揺で俺の体が硬直したことが分かった。
幸いその動揺は顔には出ず、一瞬の硬直が気取られた気配もない。
「とりあえずご飯を作ってきます。ウィリアム、手伝ってくれ」
何となくその場に居づらくなり、ウィリアムをこちらに呼んだ後、厨房スペースへと引っ込む。
…今は奴らについて考えないことにしよう。
そう思いながら、俺は食事を作り始めた。
【2日目 14:00 1Fレストラン「Fu-Neak」 9】
あたしはグラタンを頬張りつつもキャロルに今の不安を訴えた。
>>201「・・・やっぱりそう思います?」
そうよ。やっぱり思うわよ。あたしが変な訳じゃないのよ。
>>201「あら、こんにちは」
>>201「また一人なの?」
「え?」
キャロルの視線の先に目を向けると小さな女の子がこちらに歩み寄ってきた。
「あら?またお知り合い?カワイイ子ね」
改めて店内を見回すと更に人が減っていた。
レストランの入り口カウンターにさえスタッフがいなかった。
…絶対おかしい。
こういうときはやっぱり問い合わせたほうがいいわよね。
確かどの施設にも内線電話があったはず。
「あたし今の状況を電話で聞いてくるわね。アンタたちここで待ってて」
あたしは内線電話を探しに店内を歩き回った。
――ガシャーン!
「きゃっ!なに!?」
振り返るとデザートコーナー付近で尻餅ついてるヤツがいた。
「ちょっとアンタ!ビックリし………!!!!!!!」
「ぎゃあああああああああああああああああ」
【2日目 14:00 1F-レストラン「Fu-Neak」 10】
>>201『あら、こんにちは』
>>201『また一人なの?』
覚えていてくれたようで一安心。
「こんにちわー。」
「お父さんは仕事の方が忙しいみたい……
でもいつも大体こんなものですよー。」
>>202 言葉はわかんないけど相席OKってことだよね?
「こんにちわー。
ご一緒させてもらいまーす。」
言葉は分からなくても笑顔はきっと伝わるはず。
そう思いながら席に着く。
>>212『あら?またお知り合い?カワイイ子ね』
え、え?
わたしのこと?
なれない言葉に慌てふためく。
……褒められんだ、オカマさんにお礼言わないと。
「ありがトウ、ゴザいます。」
何、この不自然な日本語。
身体全身熱くなってきた。
ってそうじゃない、お姉さんにあの子の猫のことを聞かないと。
>>212「ぎゃあああああああああああああああああ」
大きな悲鳴におもわず振り向く。
さっきのオカマの人だ。
見てる方向は、さっきのお兄さんと
…どう見てもおかしい感じの子。
それがお兄さんに向かってる。
うん、取り押さえたほうがいい。
立ち上がりながら何か使えそうなものを探す。
「ごめんなさい!」
言いながら料理のたくさん乗ったテーブルクロスを引き抜く。
【2日目 15:00 1F-レストラン「Fu-Neak」 1】
>>213 そっかー。でも、食事くらい一緒に食べてあげてもいいのにね。
私が口を出すことじゃないけど・・・
そして、彼女も相席して食事を再開する。
うん。やっぱり人数が多い方が楽しいよね。
・・・でも、楽しいのはほんの、ほんの一時だった。
>>212「ぎゃあああああああああああああああああ」
カチャンッ!
突然の悲鳴に驚いてフォークを落とす。
『ちょ、どうしたの!? ルイさん・・・・・!!!!!』
私は彼の視線の先を追ってぎょっとした。
真っ赤に濡れた服。ぱっくりと割れたほっぺの肉。
その少女は、壊れた人形のような足取りで、あの少年に迫っている。
「何・・・・あれ・・・」
私が絶句していると、あの日本人の女の子はきょろきょろした後、手近なテーブルのクロスを引き抜いた。
上の料理がひっくり返されておおきな音がする。
どうするつもり!?そっか・・・取りおささえるつもりなんだ・・・
私は、少女から逃げようとモゾモゾするテーブルクロスを被った人に目をやると、駆け寄った。
「こっち!!」
邪魔なクロスを取り、彼を何とか立たせて少女から距離をとる。
焦点の定まらない様な瞳がこちらをとらえる。
【2日目 15:00 5F エレベーターホール→エレベーター 2】
長い廊下を歩き、俺はエレベーターホールに辿り着いた。
ボタンを押し、待っている間に話の続きを脳内で練り直すことにする。
「……」
ふと、練るのを止めて腕時計で今の時間を確認すると、
時計の針は予定していた時間を大幅に越え、既に3時を指していた。
「あー…やっちまった」
全く、考え事をすると長くなる癖はまだ直らないみたいだな。
苦笑して再度ボタンを押す。運が良かったのか、すぐにエレベーターが来た。
「さて、行くか」
そう呟きエレベーターに乗り込むと、俺はボタンを押した。
【2日目 15:00 1Fレストラン「Fu-Neak」 3】
あたしは目を疑ったわ!
血まみれの白い服の少女!その側に人間の死体が…頭がない!!
少女の口には血がベットリ付いており死体の周囲には肉片が落ちていた。
その少女はぎこちない動きで確実にヤツに近づいていった。
「なにあれ・・・なんなの?ねえ!!あの子が食い殺したってこと???」
ヤツが危ない。腰砕けになってるヤツに対して必死に叫んだ。
今にも追いつかれそうだわ!!
「早く逃げて!!!逃げるのよ!!!!」
「クソっこれでも喰らえ!!」
あたしはその辺にあったグラスやお皿を手に取り化け物に思いっきり投げつけてやった。
(続き)
その時!キャロルと女の子がヤツの体に絡まったクロスを取り除き救出した。
「ナイス!」
今度はキャロルと女の子に照準を合わせたのかゆっくり近づいてくる。
クロス持ってるけどどうするつもりかしら?まさかあれで取り押さえるつもり?
「ちきしょう!」
あたしは店内に飾ってあった大きな花瓶を手に取り参戦した。
もし食いつかれそうになったらこれで思いっきり殴ってやるわ。
「ちょっと!どうするつもり?協力するわよ!」
【2日目 15:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 4】
考えないようにしていたはずなんだがな…。
手を動かしながら、次第に俺の頭は状況の考察へ入っていった。
まず、奴らは何なのか。
白く濁った目、どす黒い血にまみれた服。
船客や乗組員のイタズラ、では無さそうだ。
それに、あれは本気でこちらを仕留めにかかる動きだった。
今思い出しても悪寒がする。
B級映画に出てきそうな怪物、と表現するとピタリと当てはまるかもしれない。
というか、実際に友人のその手の映画を見せられたことがある。
その怪物には何か名前があったはずだが…思い出せない。
悶々と考えている俺の肩に手が置かれた。
慌てて振り返るとウィリアムがサンドウィッチを載せた皿を持って立っていた。
そして、出来上がってるのに何をしてるんですか。と言われた。
ふと、手元を見るとしっかりとオムレツが四皿出来上がっていた。
「ああ、すまん」
残りは後、だな。
俺は皿をお盆に移すとそれを手にカウンター席へと戻った。
【2日目 15:00 1F-レストラン「Fu-Neak」 5】
「ぶふふぅ・・えぐっ・・えぐっ・・・」
クロスで視界遮られた僕何度も何かに頭ぶつけながら進んだね。
突然、僕の回り明るくなったね・・
>>215『こっち!!』声と共に現れたのは天使ちゃんだったよ。
「ぶふぅ!ぶふぅ・・えぐっ・・」
ぼ・・僕鼻水と涙で顔ぐしょぐしょね・・天使ちゃんにこんな顔見せれないね。
近くのクロスで顔拭いて
>>203あの少女の方見ると少女を囲むように、
>>214小さい女の子がテーブルクロス
>>218男女の人は大きな花瓶を持って身構えてるよ。
「あ、あぶないね!!逃げるよ!!」
―僕逃げてもいいよね?
ここに居たらみんな食べられちゃうよ・・・でも・・
友達や天使ちゃんおいて逃げちゃ駄目だよね?
【2日目 15:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 6】
>>211「とりあえずご飯を作ってきます。ウィリアム、手伝ってくれ」
横に座る外国人バーテンとたわいもない雑談をしていると、外国人バーテンが呼ばれた。
・・・ウィリアムね。明るくてこいつもなかなか面白い奴だな
バーボンハウスのバーテンダー2人は厨房内に消えていった。
俺はふたたびタバコを取り出し火を点ける。
店内に残った青年に目を向けるが、なにやら考え込んでるようなので
話しかけるのは止めておいた。
バーボンハウス店内にしばらくの沈黙が続く。
腕時計をチラっと見ると、時間は午後三時をまわっていた。
・・・そういや、キャロルと中国少年はどうなったかな
紫のスーツの男も一緒なんだろうか・・・
焦って少年を追いかけるキャロルの姿を思い出し、少しニヤけてしまった。
タバコをもみ消し、ちょうど手持ち無沙汰になった頃
いい匂いと共に厨房から2人が出てきた。
「お〜、うまそうな匂いだねぇ。何を作ってくれたんだい?」
日本人バーテンが手に持つお盆に目を向けた。
【2日目 15:00 1F-レストラン「Fu-Neak」7】
>>218 「これかぶせてからこかします!
あとは考えてない!」
言いながらクロスを女の子に投げ、そのまま突進。
あー!
スライディングはポケットのハリーがいるからできないや。
かわりに女の子のお腹あたりを目掛け肘からタックル!
【2日目 15:00 1Fレストラン「Fu-Neak」 8】
>>222「これかぶせてからこかします!あとは考えてない!」
そう言うといきなりクロスを少女に投げ覆い被さったところをタックルして倒した。
「ちょっと無茶しないでよ!危ないわよ!」
倒れ込んだ白い物体は動かなくなった。
「……死んだ?」
あたしは花瓶を強く握り締め恐る恐る近づいてみた。
【2日目 15:00 5F→1F エレベーター 9】
扉が閉まり動き出すまで暫し黙考する。
「……しっかし、また練るってのもな」
流石に、さっきの二の舞はやらないぜ!
料理の事を考えるのも、なーんか出尽くした感がするんだよな…
「まぁ、いいか」
すぐ1階に着くだろうし、ゆっくり待つとするかね。
【2日目 15:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 10】
>>221「お〜、うまそうな匂いだねぇ。何を作ってくれたんだい?」
カウンターに戻ると、そう声がかけられた。
「これですか?」
盆上の皿を各々の前に置きながら、言葉を続ける。
「はは、ただのオムレツですよ」
置いた皿にフォークを添え終わると、ウィリアムの方も皿を置き終えたらしい。
準備は完了だ。
「それじゃ、食べましょうか」
全員に促し、フォークを手に取った。
【2日目 16:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 1】
>>225「これですか?はは、ただのオムレツですよ」
日本人バーテンとウィリアムが続けて食事を用意してくれた。
「サンキュー」
一言添えてフォークを手に取った。
>>225「それじゃ、食べましょうか」
俺は日本人バーテンの言葉に返す。
「遠慮なく頂くよ」
フワフワの卵のころもにフォークを入れる。
なんとも旨そうな匂いだ。
・・・うん。うまい!
「そういや兄ちゃん。名前はなんていうんだい?
昨日も呑(や)ったが、名前は聞いてなかったな」
もう一口オムレツを口に運び、飲み込んだ後に続けた。
「俺は相馬。短い船旅だが、よろしくな」
とりあえず店内の3人に自己紹介した。
【2日目 16:00 1Fレストラン『Fu-Neak』店内 2】
>>222『これかぶせてからこかします!あとは考えてない!』
そして彼女はどぉんとタックル。
鈍い音を立てて少女は仰向けに転んだ。
「あーぅ・・うぅ・・・」
彼女はしばらくくぐもったうめき声をあげた後、何故か動かなくなった。
ひょっとして・・・
『死んじゃった?』
>>223ルイさんがゆっくりと近寄る。
・・・そこまでするつもりじゃなかったんだけどな。
この子の親が聞いたら怒られ・・・ううん、きっと警察に捕まる。
でも・・・
私はちら、と寝転がる肉の塊を一瞥した。
猛獣に食い散らかされたようなずたずたの死体。
ころん、と傍らに頭が転がっている。
でも、この近くに猛獣なんていない。
これは、この子がやったとしか思えない。
これは・・・正当防衛だよね?
周りを見渡すと、レストランにいるのは私たちだけ。
他のお客さんは逃げちゃったのかな。
それなら。
『私たちもここから離れた方がいいのかな・・・』
【2日目 16:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 3】
俺が食べ始めたのを皮切りに皆が一斉に食べ始めた。
私評だがオムレツの出来具合は上々のようだ。
ウィリアムが作ったサンドウィッチも皿から取って口に運ぶ。
こっちも良い出来だ。
>>226「そういや兄ちゃん。名前はなんていうんだい?
昨日も呑(や)ったが、名前は聞いてなかったな」
食事を進めていると、男性がこんなことを言った。
>>262「俺は相馬。短い船旅だが、よろしくな」
そういえば、男性―相馬さんには自己紹介などしていなかったな。
ここはこちらも名乗るのが礼儀だろう。
「はい。ちなみに私は長谷川といいます。こちらこそよろしく」
俺に続き、ウィリアムも自己紹介を終え、また各々が食事へと戻った。
保守
【2日目 16:00 1F-レストラン「Fu-Neak」店内 】
崩れた体勢を立て直す。
>>223「死んじゃった?」
「え?」
その言葉に反射的に声が出る。
思いっきりやったけど死ぬなんて、ないよね。
>>227『私たちもここから離れた方がいいのかな・・・』
その声は頭に聞こえなかった。
無意識的に、女の子が包まったシーツをずらそうとする。
【2日目 16:00 1F-レストラン「Fu-Neak」店内 5】
水を打ったように静まり返る店内。
料理の染みと血で汚れたクロスの下のそれは、ぴくりとも動かない。
・・・でも。
いくら酷い怪我をしていたって、布を踏んですっ転んだくらいで死ぬ?
おかしくない?
無感情に手を伸ばす少女が、脳裏に浮かぶ。
>>230女の子が確認しようとのばす手を、私は無言で止めていた。
見ちゃ、駄目だ。
もし、また向かってきたらその時は―――
私は中身がこぼれて空っぽになったワインのボトルを手にした。
一応。一応、ね。
『この子を止めてくれて有難う。でも、あんまり無茶しないでね。怪我、無い?』
【2日目 16:00 6FBAR内 6】
オムレツを食べながら、皆の名前を聞く。
続けて名乗ろうにも、口いっぱいのオムレツを吹きそうになり、慌てて飲み込む。
そうこうしてる間に会話は終わり、名乗るタイミングを逃した事に気付く。
…なんか気まずい。
ちらちらと様子をうかがいつつ、愛想笑いを浮かべながら口を開く。
「一応…俺は武田っていいます。よろしくお願いしまーす。相馬さんと長谷川さんと…ウィリアムさんでいいんですかね。」
「あと、さっき言ってた電話かりていいですか?
今日誕生日なんで親が昼と晩ご飯予約してくれてるんで一応確認しとこうと思って。」
言いながら席を立つ。
【2日目 16:00 6FBAR内 7】
>>228「はい。ちなみに私は長谷川といいます。こちらこそよろしく」
日本人バーテンは長谷川と名乗った。
俺の隣でサンドウィッチを頬張りながらウィリアムも自己紹介をしてきた。
・・・長谷川とウィリアムね・・・残るはあの大人しい青年か。
青年の方に目を向けると、彼はホッペが膨らむ勢いでオムレツを口に運んでいる。
・・・おいおい、そんな詰め込まなくても取りゃしないよ
しかし、オムレツとサンドウィッチ・・・俺は少食なだけに、これは食いきれそうに無い。
長谷川に食いきれないと言いかけようとした時、やっと青年が口を開いた。
>>233「一応…俺は武田っていいます。よろしくお願いしまーす。相馬さんと長谷川さんと…ウィリアムさんでいいんですかね。」
「あと、さっき言ってた電話かりていいですか?
今日誕生日なんで親が昼と晩ご飯予約してくれてるんで一応確認しとこうと思って。」
・・・大人しい青年だと思っていたが、口調は軽い感じだな
青年は武田と名乗り席を立った。
先ほど言っていたレストランに電話を入れるのだろう。
話しの内容だと、どこかの金持ちのボンボンってところか?
席を立つ武田を目で追いながら、思った。
・・・さて、腹も膨れた事だし、お次は・・・
「よう、長谷川君。俺は少食でねぇ。ちょっと量が多かったようだ。すまんねぇ。
ところで、腹も膨れた事だし、みんなで一杯どうだい?」
右手で酒を煽る仕草をしながら、長谷川に話しかけ、ポケットからシワくちゃの一万円札を
取り出し、カウンターテーブルに置いた。
【2日目 16:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 8】
>>233「あと、さっき言ってた電話かりていいですか?
今日誕生日なんで親が昼と晩ご飯予約してくれてるんで一応確認しとこうと思って。」
そう言って、青年―いや、武田と名乗っていたか―が席を立つ。
「電話はカウンターの奥の壁にあります。一応、横に番号表もあるので」
立ち上がった武田さんにそう促すと、食事に戻ろうとする。
すると、今度は相馬さんがおもむろにこんなことを言った。
>>234「よう、長谷川君。俺は少食でねぇ。ちょっと量が多かったようだ。すまんねぇ。
ところで、腹も膨れた事だし、みんなで一杯どうだい?」
相馬さんは右手で酒を煽る仕草をした後、ポケットから一万円札を取り出した。
ちらりと時計に目を移すと、まだ午後四時である。
開店の時刻が迫ってきていることに気がつく。
「そろそろ開店ですし、今片付けますね。もう少し待っていてくれませんか?」
未だ食を進めるウィリアムを何とか促し、手に皿を持って厨房スペースへと向かう。
そして、皿を流し台に入れた時点で。
「…って、待て待て」
廊下での一連のことを思い出し、店内に踵を返した。
【2日目 16:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 9】
>>235「電話はカウンターの奥の壁にあります。一応、横に番号表もあるので」
長谷川さんの言葉に頷きながら席をたつ。
「電話…っと、これかな。」
確認のため再度声をかける。
「これ、借りま〜す!」
テーブルでは、早くも相馬さんが食事を終え、お酒を飲む仕種。
俺も後でなんかもらおっと。
え〜っと…レストランの名前は何だっけ。
番号表を指で辿りながら見覚えのある名前をさがす。
「Fu-Neak」
これかな?
番号を押し、呼び出し音を聞きながら相手が出るのを待った。
【2日目 16:00 1Fレストラン『Fu-Neak』店内 10】
「!!!!」
唐突な呼び出し音に、ワインボトルを握ったままびくっとする。
音はカウンターの電話からだった。
電話・・・誰が?
白いそれを一瞥する。
・・・なんとなくだけど。
静かすぎて余計に怖い・・・
かと言って、目を離すのも不安だ。
それをちらちらと見つつ、カウンターへ向かった。
なんだか取り残された気分だった私は、すがる思いで呼び出し続ける電話に出る。
「・・・はい」
【2日目 17:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 1】
>>「・・・はい」
数回の呼び出し音の後に聞こえた声に安堵のため息をもらす。
長谷川さんや相馬さんの話を聞き言い知れぬ恐怖を抱いていたためか、強張っていた肩をほぐす。
「あ、レストランですか?俺今日の昼と夜予約してた武田ですがー。」
そこまで言うと肩越しに雑談をしている様子の3人に声をかける。
「レストラン、通じましたー。」
再度正面を向き、つづける。
「で、昼食べに行かなかったんですけど夜って予約そのままで大丈夫ですか?
都合つかないとかありますか?」
そこまで一気に話て相手の返事をまつ。
【2日目 17:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 1】
>>235「そろそろ開店ですし、今片付けますね。もう少し待っていてくれませんか?」
長谷川にこう切り返され、ビールは少しお預けになった。
口寂しいのでタバコを取り出し、火を点け、カウンター越しにいるウィリアムに疑問を投げかけてみた。
「外の酔っ払いはここで呑んでたんじゃないのかい?」
ウィリアムの返答は、俺が来る前から準備中で客は入れてないそうだ。
・・・非常階段の酔っ払いはここで呑んでた訳ではなさそうだな
>>236「これ、借りま〜す!」
受話器を手に武田が声をあげている。
俺はタバコを吸いながらぼんやり武田を眺めていた。
少しの会話の後、また武田が声をあげる。
>>236「レストラン、通じましたー。」
武田はなかなか律儀な男のようだ。
事の次第をいちいち報告してくれる。
・・・さて、お次はどんな報告をしてくれるんだい?
タバコをふかしながら、ぼんやり武田を眺める。
【2日目 17:00 1Fレストラン『Fu-Neak』店内 2】
>>238『あ、レストランですか?俺今日の昼と夜予約してた武田ですがー。』
受話器から聞こえてきたのは若い男性の声だった。
日本語・・・日本人だ。
受話器から少し遠く、食器をいじる音に混じってここに通じたことを報告する声が聞こえる。
>>238『で、昼食べに行かなかったんですけど夜って予約そのままで大丈夫ですか?
都合つかないとかありますか?』
と、何も知らない様子で彼は尋ねる。
彼は私をスタッフと思っているみたい。
そりゃそうよね。普通お客が電話になんか出ないし。
『ごめんなさい。私スタッフじゃないんです・・・今ちょっとスタッフの人がいなくって』
話しつつ掛かってきた電話番号を置いてある番号表でチェックする。
彼はバーからかけてきている様子。
確か、あそこは6F。
まだそこまで騒ぎは広まってないのかな?
夕食といえば、私も予約してる。
多分、ルイさん達もそうだと思う。
でも、どう考えてももう食事どころじゃ・・・
『ちょっとトラブルがあって。私も予約とかどうなるのか分からないんです・・・すみません』
その後、この船を見た者はいない
完
【2日目 17:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 3】
内線にでた相手はスタッフではないと言う。
>>240 『ちょっとトラブルがあって。私も予約とかどうなるのか分からないんです・・・すみません』
トラブル?
嫌な予感が頭を過ぎる。
「トラブルって…何があったんですか?」
そう聞いて厨房にいる長谷川さんに声をかける。
「レストランでもなにかあったみたいですよ。」
【2日目 17:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 4】
しかし、このことをどう伝えればいいのか。
血だらけの不審者がいる、とでも言えばいいのだろうか。
仮にそれが認められたとしても、その次は何をすればいいのか。
駄目だ、整理が着かない。
>>242「トラブルって…何があったんですか?」
カウンター近くまで戻ると、そんな声が聞こえてきた。
どうやら武田さんがまだ電話をしているらしい。
…トラブル?まさか…。
>>242「レストランでもなにかあったみたいですよ。」
武田さんがこちらを向いて言った。
出来れば、杞憂であってほしい。
あれがまだ他にもいるなんてことは。
「あの…ちょっと電話代わってもらえないでしょうか?」
【2日目 17:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 5】
・・・熱っ!
武田のやりとりを眺めてるうちに、タバコの火種が手元まで来ていた。
慌てて灰皿で火を消す。
どうやらレストランでは何かトラブルがあったらしい。
>>242「レストランでもなにかあったみたいですよ。」
武田が厨房から出てきた長谷川に声をかける。
俺は長谷川の顔色が変わるのを見逃さなかった。
・・・ほう、船が止まった原因を長谷川は知ってるのか?
>>243「あの…ちょっと電話代わってもらえないでしょうか?」
武田に向かって長谷川が言う。
長谷川が電話口で何を言うのかは凄く興味深い。
もうしばらく黙って様子を伺うとするかな。
【2日目 17:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 6】
>>243「あの…ちょっと電話代わってもらえないでしょうか?」
長谷川さんの言葉に安心し、相手に告げる。
「俺じゃちょっとわからないお店のバーテンダーの方にかわりますね。」
受話器を横のテーブルに置く。
もといたテーブルに戻り、相馬さんに話しかけた。
「レストランもスタッフいないらしーですよ。しかもなんかトラブルとか言ってましたよ。」
【2日目 17:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 7】
武田さんは了解したらしく、受話器を置くとテーブル席の方へと戻っていった。
>>245「レストランもスタッフいないらしーですよ。しかもなんかトラブルとか言ってましたよ。」
テーブルの方からそんな話し声が聞こえる。
スタッフがいない。その単語が聞こえた瞬間、例のアレがフラッシュバックした。
今までの様子からも、アレに遭遇したのは俺だけらしい。
一体、この船で何が…。
また思考に沈みそうになったが、置かれた受話器が視界に入る。
待たせるのは良策とはいえない。
俺は受話器を手に取ると、電話の向こうの相手に話し始めた。
「もしもし電話代わりました」
「失礼ですが、何があったんですか?」
【2日目 17:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 8】
>>245「俺じゃちょっとわからないお店のバーテンダーの方にかわりますね。」
長谷川の言葉に武田はうなづき、受話器を置いた。
武田が受話器を置き席の方に移動すると同時に、長谷川も電話の方へ歩き出す。
カウンター席に陣取る俺の後ろを通り過ぎ、後方のテーブル席に武田は戻った。
>>245「レストランもスタッフいないらしーですよ。しかもなんかトラブルとか言ってましたよ。」
武田が話しかけてきた。
「ほう、レストランもねぇ・・・
と言うことは、ロビーの施設のほとんどから従業員が消えた・・・って事か?」
カウンター席のイスを反転し、武田と向かい合う格好になった。
>>246「もしもし電話代わりました」
「失礼ですが、何があったんですか?」
電話口で長谷川はこう問いかけている。
「んで、スタッフがいないなら誰が電話に出たんだい?」
再び武田に話しかけた。
【2日目 17:00 1Fレストラン『Fu-Neak』店内 9】
>>242『トラブルって…何があったんですか?』
怪訝そうに尋ねる男性。
でも私はすぐには答えられなかった。
信じてもらえる自信がない。
大方、いたずら電話だと思われるだろう。
暫く考え込んでいると
>>245『俺じゃちょっとわからないお店のバーテンダーの方にかわりますね。』
と、彼が言うと少し呑気なメロディーが流れた後にすぐ、違う声が電話に出た。
>>246『もしもし電話代わりました』
『失礼ですが、何があったんですか?』
さっきの気さくそうな彼とは違い、冷静だ。
・・・本当の事だし、言うしかないよね。
信じてもらえなくても。いや、それだとどうしようもないんだけど。
『えっと、テーブルの下で人がぐちゃぐちゃになって死んでいて。その傍に女の子がいて。
でもその子ちょっとおかしいんです。』
『親もいないし、傷だらけで顔色も悪いし。それに・・・死んだ人を食べ・・・うぇ』
うう、回想したらちょっと気持ち悪くなってきた・・・
で、でもちゃんと言わなきゃね。
気を取り直して、説明を続ける。
『そしたら、その子私の知り合いに向かってきて。今は気を失ってるみたいんですけど』
『この騒ぎの前からスタッフの方も少ないようですし・・・あ、悪戯電話じゃないですよ!?
ホントですよ!?』
249 :
◆Oss5jyMASQ :2008/05/13(火) 05:03:41 ID:ly3hjhpi0
tesuto
部外者なんですが状況確認スレ落ちてませんかね?
【2日目 17:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 10】
>>250『えっと、テーブルの下で人がぐちゃぐちゃになって死んでいて。その傍に女の子がいて。
でもその子ちょっとおかしいんです。』
>>250『親もいないし、傷だらけで顔色も悪いし。それに・・・死んだ人を食べ・・・うぇ』
一瞬、電話を取り落としそうになった。
お客さん、昼間から酔っているんですか?
電話の向こうからの話は、普段はそう済ませてしまうような話だった。
しかし、今はそれを真に受けとった。
頭の中で非常階段での出来事が、次々にフラッシュバックしていく。
人を食べる?
冗談じゃない。もしあの時判断が遅れていたら俺は―…。
>>250『そしたら、その子私の知り合いに向かってきて。今は気を失ってるみたいんですけど』
>>250『この騒ぎの前からスタッフの方も少ないようですし・・・あ、悪戯電話じゃないですよ!?
ホントですよ!?』
突然大きくなった声色に、我に返った。
「分かりました。本当に店の中には誰もいないんですね?」
とりあえず、電話の主をそれから離すのが先決だ。
「電話の近くの壁にキーボックスがあるはずです。番号を言うので、中から店の鍵を」
「それで外から表の扉の鍵を閉めてください。それと、その人物には近づかないように」
「それが終わったら、六階の店まで。もちろん怪しい人間と遭ったら、近づかないでください」
次々に指示を出していく途中、俺はあることを思い出した。
「それと、ついでにキーボックスから乗務員用階段の鍵を持ってきてくれませんか?」
>>250 本当ですね。
えーと、ここは建て直すべきでしょうか?
追記:
>>251の台詞横のアンカーが間違えてしまいました。正しくは
>>248です。
ゾ
255 :
本当にあった怖い名無し:2008/05/18(日) 16:21:44 ID:pM0C3ljx0
保守age
【2日目 17:00 6Fエレベーターホール 10(イベント投下の為時間軸固定】
チーン。
扉を叩く音が収まった、静かなエレベーターホールに乾いた音が響いた。
その音を発したのは、先程まで沈黙を保っていた業務用エレベーターだ。
ガラリと扉が開き、中から二つの人影が現われる。
見目鮮やかな青い制服。
一人の腰には警棒。もう一人の腰には革製のホルスター。
そう、この船の警備員だ。
いや、『警備員だった者』が正しいかもしれない。
その青い制服は所々が無残に破れて赤が覗き、周りは湿った濃紺に染まっている。
そして、辺りを見回した目に光は無かった。
二人は虚ろな目でエレベーターホールを見回し、
そしてすぐ側にある木製の大扉へとフラフラと歩いて行った。
【2日目 17:00 6Fエレベーターホール 10(イベント投下の為時間軸固定】
イベント:死者の巡回
*二人はバーボンハウスの正面扉へ向かいました。
*扉の外にいる二人に何らかの形でプレイヤーが気がつく、
或いはこれより3レス後に二人がバーボンハウスに侵入した時点でイベントが開始されます。
*また、その時バーボンハウスにいるプレイヤーはイベントに強制参加させられます。
*二人は元警備員で、武装や無線機等のアイテムはそのまま持っています。
*また二人共空腹のようです。好物はもちろん人間です。
*プレイヤーは二人と倒すか、その場から逃げる行動を行なってください。
*二人と戦闘する場合は、バーボンハウス内にあるものを使うか。
危険を伴いますが、二人から武装を奪ってください。
*二人と戦闘する場合、プレイヤーのレス投下の秒数下一ケタが4の場合、二人のどちらかに組み伏せられます。
*この場合、3レス以内に他のプレイヤーに救助されない限り、組み伏せられたプレイヤーに死亡フラグが立ちます。
*警備員の武装:特殊警棒、H&K USP9(拳銃)
業務連絡:
GM氏の帰還まで臨時でGM代行を勤めさせていただくことになりました。
よろしくお願いします。
【2日目 18:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 1】
武田から答えは帰って来ない。
沈黙の後、タバコを咥え火を点けた。
「・・・・・フ〜」
深く吸い込み煙を吐き出す。
>>251「分かりました。本当に店の中には誰もいないんですね?」
店内が静かな分、長谷川の声は聞き取りやすい。
受話器に向かって長谷川はさらに喋りかける。
>>251「電話の近くの壁にキーボックスがあるはずです。番号を言うので、中から店の鍵を」
「それで外から表の扉の鍵を閉めてください。それと、その人物には近づかないように」
「それが終わったら、六階の店まで。もちろん怪しい人間と遭ったら、近づかないでください」
「それと、ついでにキーボックスから乗務員用階段の鍵を持ってきてくれませんか?」
長谷川は、一気に囃したてた。
・・・怪しい人間?なにやら物々しい話しになってきたな
2日目 18:00 1Fレストラン『Fu-Neak』店内 2】
・・・馬鹿だなぁ、私。
悪戯じゃないなんて言ったら余計それっぽく聞こえるじゃないの。
ところが、私のこの見事なまでに嘘っぽい状況説明を、少し戸惑ったような間はあったものの、あっさり信じてくれた。
>>251「分かりました。本当に店の中には誰もいないんですね?」
「電話の近くの壁にキーボックスがあるはずです。番号を言うので、中から店の鍵を」
「それで外から表の扉の鍵を閉めてください。それと、その人物には近づかないように」
「それが終わったら、六階の店まで。もちろん怪しい人間と遭ったら、近づかないでください」
彼はとても冷静に、的確に指示した。
ん? 怪しい人に会ったら?
それってまるで――――――
「それと、ついでにキーボックスから乗務員用階段の鍵を持ってきてくれませんか?」
「え? 乗務員用階段、ですね?
分かりました。それを取ったら、すぐそっちに向かいます」
私は返事をした後に、電話を切った。
さてと。
私は近くにあった金属の箱に目をやった。
これね。
言われたナンバーを入力すると、カチャンと音がした後開いた。
中にはずらっとよくわからない部屋の鍵まで釣ってある。
・・・なんか一杯鍵があるなぁ。
えーっと、レストランと乗務員用階段・・・
どれも黄色いタグに名前が書いてある。お、あったあった。
私は目当ての鍵を見つけると、ハンドバッグに入れた後にキーボックスを閉めた。
【続き】
なんだか、すぐに信じてもらえたのはよかったけど、ちょっと引っかかる。
この船で、何がおこってるの?
人が死んでるのにこんなに静かだなんて、やっぱりおかしい。
私、帰れるよね?
うん、大丈夫。何とかなるって。
根拠は無いけど・・・多分なんとかなる。
不安がる自分に半ば強引に言い聞かせる。
部屋に差し込む光は既に西に傾き、荒れたレストランを淡い橙色に色付けている。
早く行かないと。
私は振り向いて、一緒にいる3人に声をかけた。
「とりあえず、このままじゃらちが明かないし、ここ出ましょうか。」
【2日目 18:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 3】
電話の主――どこかで聞いたことがあるような声だった―は、
どうやらすぐこちらに来てくれるらしい。
電話を置きながら時計を見やると、既に六時を回っている。
未だ何処からも現状に関する連絡が無い。
「はぁ…」
胸に満ち始めた焦燥を吐き出すように、小さく溜息をつく。
…とりあえず座って落ち着こう。
その時、入口の扉が開いた音がした。反射的に視線を入口へと向ける。
ふらりと店内に入ってきたのは青い制服を着た二人。確か、あの制服は警備員だ。
「何か―…」
一瞬の安堵。
「―!!」
直後の衝撃。
破れた血まみれの制服。生気の無い顔。
入口の明かりに照らし出された二人の姿が、階段で遭った奴らと重なった。
「そ、そいつ等から離れてください!」
咄嗟にそう叫んでいた。
【イベント:死者の巡回
>>256-257開始】
【2日目 18:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 4】
>>247「んで、スタッフがいないなら誰が電話に出たんだい?」
えっ?誰…だっけ?女の人で…若い。予想では〜キレイ系、可愛い系ではないなぁ。
そこまで考えてふと気付くと、相馬さんは興味をなくした様にタバコをくわえていた。
愛想笑いを浮かべて話し掛けようとしたとき、長谷川さんの声が店の中に響く。
その、指示する声を聞きながら「電話かわってもらってよかった〜。」とひとりごちる。
聞こえてきた“怪しい人間”という単語に厄介な事になったなぁ〜
と、ため息をつきつつ電話を終えた長谷川さんの方に身を乗り出す。
>262「そ、そいつ等から離れてください!」
突然叫んだ長谷川さんの視線の先に目をやるとそこには船の上で何度か見かけた警備員…らしき2人。
血だ。
考える間もなく立ち上がり一番近くにいた人…相馬さんの背後に回り肩に手をかけた。
「あ、あ、あのひと達何ですか。血ですよ…そ、相馬さん。」
【2日目 18:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 5】
・・・船が止まったうえに不審者?シージャック?・・・まさかなぁ。
考えを巡らせながらタバコをふかす。
>>263「電話かわってもらってよかった〜。」
後ろから武田の独り言が聞こえてきた。
長谷川は受話器を置いた。電話は終わったようだ。
―――ガコンッ!
鈍い音と共に木製の大きな扉が動き始めた。
・・・・!?ガコンッ?
音につられて入り口に目を向けると、そこには血まみれの人間が二人。
>>262「そ、そいつ等から離れてください!」
長谷川が叫ぶ。
イスから腰を上げようとした時に後ろから肩に手が掛かった。
・・・・!!
驚いて咥えたままのタバコを落としてしまった。
>>263「あ、あ、あのひと達何ですか。血ですよ…そ、相馬さん。」
肩に手をかけたてきたのは武田だった。
「なんですかって・・・普通じゃないことは確かだろうねぇ」
そう答え、イスから立ち上がり、様子を見ながら後方へと後ずさる。
【2日目 18:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 6】
>264 「なんですかって・・・普通じゃないことは確かだろうねぇ」
そう言って立ち上がる相馬さんと一緒に後ずさる。
「さ、さっきエレベータのとこ階段にあれと同じ…血だらけの人がいましたよ。
扉をガンガンやってて…ちょっと、いや、かなりいかれた様子だったけど。
そういや長谷川さん、そいつに襲われたって言ってましたけど。」
そういいながら同意を求めて長谷川さんに目をやる。
「襲われたんですよね?」
なおも後ずさりながら近くにあった椅子に手を伸ばす。
【2日目 18:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 7】
「何で…鍵は閉めたのに…」
からん。後退った足が何かにぶつかった。
一瞬驚き、足元を見た。すると、掃除用のモップに足がぶつかっていた。
咄嗟にそれを拾って構え、入口の奴等を見据える。
カウンターの向こうでは武田さんと相馬さんが
引き攣った顔のまま後退りしてる光景が見える。
>>265「さ、さっきエレベータのとこ階段にあれと同じ…血だらけの人がいましたよ。
扉をガンガンやってて…ちょっと、いや、かなりいかれた様子だったけど。
そういや長谷川さん、そいつに襲われたって言ってましたけど。」
>>265「襲われたんですよね?」
後退りながら武田さんがこちらに言葉を投げかける。
「…ええ」
そう答え、モップを構えたままカウンターの向こうに出て、二人の横に着く。
「さっきの電話…話し相手の人が言うには」
嫌な冷や汗が顔を伝っていくのが感じられた。
「その…カニバル(食人行為)とやらをしていたそうで…」
その答えを待っていたかのように、奴等がこちらへの前進を開始した。
sage
【2日目 18:00 1Fレストラン『Fu-Neak』店内→ロビー 8】
「!」
やだ、厨房のガスコンロに火がついたまま!!
急いで煮立った鍋の乗ったコンロの火を消した。
「ふぅ・・・」
危ない危ない。火事になるとこだったわね。
隣には、まな板の上にみじん切りになったキャベツと包丁が置いてあった。
そこで、ある考えが浮かんだ。
ワインボトルで不審者に向かうのはちょっと心配だ。
いや、出来るだけ逃げるけど、ここぞってときになにか身を守れるものが欲しい。
いらないとは思うんだけどね・・・
ていうか、私に包丁で人をさくっと刺せる度胸があるかどうかも怪しいんだけど。
私は包丁を軽く洗って、ハンドタオルでくるんでバッグに入れた。
ついでに、ボウルに入ってあったリンゴも一個くすねた。
これでよしと。
レストランから出ると、私は入口をきっちり施錠した。
窓からあのテーブルクロスが見えるが、やはりぴくりとも動かなかった。
だだっ広いロビーには、やはりぽつぽつと数人の客が不安げにうろついてるだけだった。
施設にも、スタッフは見当たらない。
キラキラ輝くシャンデリアとかけっぱなしになっているらしい優雅な音楽が空しく感じられた。
でも、シャンデリアがついてるってことはエレベーターも動いてるってことよね。
私は、エレベーターの方へ向かった。
【2日目 18:00 1Fレストラン『Fu-Neak』店内→ロビー 8】
「!」
やだ、厨房のガスコンロに火がついたまま!!
急いで煮立った鍋の乗ったコンロの火を消した。
「ふぅ・・・」
危ない危ない。火事になるとこだったわね。
隣には、まな板の上にみじん切りになったキャベツと包丁が置いてあった。
そこで、ある考えが浮かんだ。
ワインボトルで不審者に向かうのはちょっと心配だ。
いや、出来るだけ逃げるけど、ここぞってときになにか身を守れるものが欲しい。
いらないとは思うんだけどね・・・
ていうか、私に包丁で人をさくっと刺せる度胸があるかどうかも怪しいんだけど。
私は包丁を軽く洗って、ハンドタオルでくるんでバッグに入れた。
ついでに、ボウルに入ってあったリンゴも一個くすねた。
これでよしと。
レストランから出ると、私は入口をきっちり施錠した。
窓からあのテーブルクロスが見えるが、やはりぴくりとも動かなかった。
だだっ広いロビーには、やはりぽつぽつと数人の客が不安げにうろついてるだけだった。
施設にも、スタッフは見当たらない。
キラキラ輝くシャンデリアとかけっぱなしになっているらしい優雅な音楽が空しく感じられた。
でも、シャンデリアがついてるってことはエレベーターも動いてるってことよね。
私は、エレベーターの方へ向かった。
【2日目 18:00 1Fロビー 8(イベント投下の為時間軸固定)】
依然、動く気配を見せない船。
それに対しての音沙汰は無く、対応するべき船員達の姿もほとんど見えない。
ロビーの船客達の間には焦燥の空気が静かに満ち始めていた。
しかし、ロビーの一角から聞こえてきた悲鳴がその空気を吹き飛ばした。
ロビーの一角にあったトイレ。そこから男性客が一人走り出てくる。
余程慌てていたのか、彼は足が縺れて、地面に倒れ込んでしまう。
直後、彼を追うようにトイレから出てきた人影が倒れた彼に覆い被さり、
「やめろ!やめろおおおおおお!」
その首筋に貪りつく。
男性の絶叫がロビーに響き、また静かになった。
一部始終を近くの船客は呆然と見ていた。
目の前で人が食べられている。
その事実を受け入れる事を頭が拒否したかのように。
事切れた男性に蹂躙していた人物が、おもむろに顔を上げた。
血の滴る新鮮な肉を口に詰め込んだまま。
「あ…あ…あああああああああああああああああ!」
それを見て、遂に客の一人が悲鳴を上げた。
そして、先ほどまで満ちていた焦燥の代わりに、ロビーは悲鳴と怒号に満たされた。
【2日目 18:00 1Fロビー 8(イベント投下の為時間軸固定)】
イベント:アウトブレイク
*一階に奴らが現われました。
*一階にいるプレイヤーはこのイベントに強制参加させられます。
*プレイヤーは一階からの避難を行なってください。
*一階は極度の混乱状態に陥っており、他の乗客や船員の援助は期待できません。
*避難完了条件は階段、業務用階段、エレベーター等で他階に移動することです。
*しかし、一階と階段で直接繋がっている二階へ避難しても、しばらくすると奴らが到達します。
*他の乗客の多くは、避難するべく階段やエレベーターに殺到しています。
特に、エレベーターでの移動は困難を極めるでしょう。
*エレベーターで移動する場合はエレベーター前で3レスを消費しなければなりません。
*階段で移動する場合には、1レスの消費が必要です。
*扉の鍵を開錠できるアイテムを所持していれば、
それを使用して業務用階段を利用することができます。
業務用階段での移動には開錠に1レス、移動に1レスの消費が必要です。
*また、一階にいるプレイヤーのレス投下の秒数下一ケタが9の場合、奴らに遭遇します。
*この場合は逃走するか、戦闘を行なってください。
*逃走の場合は1レスを消費、戦闘の場合は2レスを消費します。
*また、戦闘を行なう場合、、プレイヤーのレス投下の秒数下一ケタが4の場合、奴らに組み伏せられます。
*この場合、3レス以内に他のプレイヤーに救助されない限り、組み伏せられたプレイヤーに死亡フラグが立ちます。
上記以外に分からないことがあれば、GMに問い合わせてください。
272 :
本当にあった怖い名無し:2008/05/31(土) 21:01:12 ID:kvX3pWvR0
age
273 :
本当にあった怖い名無し:2008/05/31(土) 21:09:07 ID:7c7XVGBK0
age
。
一番当たって欲しくない予感が、当たっちゃったみたい。
>>270「あ…あ…あああああああああああああああああ!」
一人の客の悲鳴を合図に、人々は一気に冷静さを失った。
スーツのビジネスマン、夫婦、子供、どこかの金持ち、皆入り乱れ理性を失い逃げ出す。
勿論、私も例外というわけじゃなかった。
逃げなきゃ。 逃げなきゃ。食べられるっ!!!!
それで頭がいっぱいで、人の波に飲み込まれていく。
でも、そんなに大勢の人を一度に運んでくれるほどエレベーターは広くない。こういう時に限って来るのが遅い!!
「早くっ」 「逃げないと・・・」
「どけっ! 喰われ」 「キャアアアアアアア」
「こっちに来」
もはや、皆自分が生きることに必死だった。
その間にも彼らは血濡れたまま、無感情に、非情に人の命を奪っていく。かけっぱなしの音楽だけが優雅に流れている。
ドンッ
「痛っ!!」
誰かが思いっきり肩にぶつかり、バッグを落としてしまった。
「もうっ」
慌てて放り出された中身を拾う。と、言っている間に鍵が蹴っ飛ばされた。
「あああ駄目駄目!!!」
手を踏みつけられながらも何とか鍵を拾い上げる。
危ない・・・私に行かなきゃならないのに・・・・!
ん? ちょっと待って。
業務員用階段から・・・逃げられる? ひょっとして。
なんとか人ごみに流されないように階段の扉へと向かう。
【2日目 18:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 10】
>266「その…カニバル(食人行為)とやらをしていたそうで…」
横にたつ長谷川さんが口を開く。
「カニバル?カニバルっていうと…食べたりしちゃうあれですか?」
声が微妙に震えてる気がするがそんなことは気にしてられなかった。
「彼らが…その、えっと、食べたりとかすると思います?」
椅子の背を握る手に力が入る。
ドンッ
背中に当たった壁に沿い、その警備員らしき2人から遠いほうへと動く。
「どうしましょう?どうします?えっとええええっと、どうしよう。」
誰にともなく向けた声が口から漏れる。
【2日目 19:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 1】
>>276「カニバル?カニバルっていうと…食べたりしちゃうあれですか?」
>>276「彼らが…その、えっと、食べたりとかすると思います?」
武田さんが後退りしながら、震えた口調で聞いてくる。
「…よく分かりませんが」
自分の声も思った以上に情けないものだった。
「ただ…あれ正気の目じゃないですよね」
白く濁った目は、見ただけで怖気を誘う。
>>276「どうしましょう?どうします?えっとええええっと、どうしよう。」
依然として後退りしながら、武田さんが続ける。
…どう考えても状況を妥協する方法は一つしかない。
「どうするって」
手に持つモップを一瞥する。
安いスチール製のモップ。果たしてどこまで耐えれるだろうか。
「黙って食べられることはお断りします」
そう言うと、モップで奴らの片割れの足を思い切り払った。
【2日目 19:00 1Fロビー 2】
「ちょ・・・痛い痛い、足踏まないで!」
相変わらず、人々のパニックは収まることが無かった。
ほんの少しスタッフがいたけど、もうこれじゃああの人たちの手に負えない。
人食い(?)の人を止めに入った人は皆無残に食い殺されその死骸に、何人も人が群がって肉を貪っている。
その共食いをしている人たちも、ぱっくりと裂けたお腹からは人間としてお腹に入っているべきモノがぶら下がってたりするのだ。
ようやく業務員用階段に辿り着いたところで、私は口を押さえた。
血の匂いで気持ち悪い・・・
さっさと皆で行ってしまおう・・・って・・・え?
「!!!!」
私はくるっと振り向いた。またまた、当たって欲しくない予感が当たってしまった。
「ルイさん!?」
いない。 ルイさんだけでなく、後の二人も見当たらない。
さーっと血の気が引いた。人ごみの中を必死に探す。
ところが、とても目立つ服装をしていたのに、見当たらない。
「すみません! このあたりで紫のスーツを来た人を」
「うるさいっ どけ!!!」
ためしに助けを求めてみるが、案の定、突き飛ばされてしまった。
「誰か!!!」
大声で叫ぶがこっちに注目したのは、遠くで肉を貪る人食い達だった。
どうしよう!? 離れ離れ!? こんな時に・・・
でも今は・・・行くしかっ
私は人を押しのけ、前に佇む階段の扉の鍵穴に鍵を差し込んだ。
ガチャガチャ・・・
開かないっ!? ってこれレストランの鍵だ!
私は、正しい鍵を刺して、扉を開いた。
保守
ゾ
「説明してくれ!一体なんなんだこれはっ!!。」
豪華な装飾品がちりばめられた室内にエージェントの声が響く。
椅子に腰かけ前鑑で両手を杖の上に添えた老人は静かに口を開いた。
「君たちに与えられた仕事は私と孫の護衛であり、
そして私の出す指示を迅速、かつ的確に処理する事だ・・・
それ以外に私が用意できる答えはな・・・」
黒服の男が老人の言葉をさえぎり彼の胸倉を掴む。
「ふざけるな!
こうなることを知っていたのか?
この仕事をまわしてきたのは誰だ!おまえは何を知ってるんだ!」
282 :
本当にあった怖い名無し:2008/06/10(火) 09:23:04 ID:aOdV7UOY0
くちゃくちゃと不快な咀嚼音と、
普通の人間ならたちまち嘔吐してしまうような匂いが
そこら中に立ち込める。
今生きている人間も、次の瞬間にはそれらの餌になっているかもしれなかった。
この状況を打破するには・・・・
中央階段にある各フロアの防火扉を閉めるしかない。
だが扉は重く、少なくとも3人以上の人間の力が必要だろう。
しかも、防火扉を閉めたフロアより下にいた人間の運命は
その時点でほぼ一つに収束してしまう。
だが、今は何よりもまず素早い行動が生死を分けるはずだ。
保守
【2日目 19:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 3】
>>276「黙って食べられることはお断りします」
長谷川さんはそう言って、元“警備員”らしき男の足を払った。
変なうめき声をあげながら倒れたそいつは、長谷川さんに文句を言うわけでもなく、
ただ立ち上がろうと不恰好な姿勢でもがく。
「…う…うわわあああああっ!!」
上ずる声をあげながら椅子を振りかぶり、もう一人の腹めがけて投げつけた。
「は、長谷川さん、いいんですよね?ね?」
そう尋ね、返事も待たずに近くにある椅子に手を伸ばし再度投げつけた。
GMがスレ放棄するって一体・・・
ゾ
【2日目 19:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 4】
>>284「…う…うわわあああああっ!!」
武田さんの声の直後、椅子が横を飛び抜け、もう一人に命中した。
それは店の備品…なんて言ってる余裕は無いか…。
>>284「は、長谷川さん、いいんですよね?ね?」
武田さんはこちらにそう尋ねながら、二つ目の椅子を投げる。
椅子の直撃を受けた一人がよろけて、床に倒れた。
「正当防衛ってやつです!」
混乱している武田さんに届くよう、大きな声で叫ぶ。
その間に視界の端で、先ほど倒したもう片方が立ち上がった。
どうやらダメージは希薄らしい。
「何でそんなにタフなんだよ…」
かくなる上は…。
「こっちだ化け物!」
俺は化け物の注意を引きながら、カウンターの方に駆け出した。
【2日目 19:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 5】
投げつけた椅子が当たり、派手な音を立てて倒れた…が、気を失うでもなく立ち上がろうとする。
さすがに気味が悪くなり長谷川さんに助けを求めるように視線を向けるがあちらも大変そうだ。
しかし、
>>287「正当防衛ってやつです!」そう叫ぶ長谷川さんに勇気づけられ立ち上がろうとする男に近づき再度椅子を
…今度は頭に振り下ろした。2度、3度と。
ボキッ
変な音がして男は…動かなくなった。
えっ?まさか死んで…ないよね?
椅子の下の頭を確認するのも怖くなり後退る。
「せ、正当防衛だよ。長谷川さんも言ってるし。」
そういうものの、何に対しての防衛かさえもわからずただ震える手を握り締め立ち尽くす。
実際に喰われそうになったわけでも、殺されそうになったわけでもない。
助けを求めるようにあたりを見回す。
2日目 19:00 1Fロビー→業務員用階段】
バターンッ
勢い余って盛大な音をさせて閉まる金属の扉。
唯一階段を照らす蛍光灯はいくつか切れかけているのか、頼りなく、薄暗い。
うぅ・・・こんなところでまたあの人達に会ってしまったら・・・
いやいや、考えたくない。
落ち着け、私。
必死に自分に言い聞かせるも、足がガクガクしてうまく歩けない。
バーは6階。 ここから登っていくには、かなりの気合がいりそうだ。
・・・まぁ、登ったりするのは慣れてるけど。
それでも、いやだ・・・置いて行きたくない・・・折角ここまで一緒に来たのに。
それに、置いて行ったらあの人達は―――――
バァンッ
「!!!」
視界の後ろで何かが思いっきり扉にぶつかった音がした。
「・・・ひっ!!」
どうやら、迷っている暇すら私には与えられていない様だ。
考え込むその前に、私は弾かれる様に階段を駆け上り始めていた。
通し番号付け忘れましたorz
6です。
【2日目 19:00 6FBAR『バーボンハウス』店内 7】
―― ここに置いておくからな。
―― まあ多分使わないとは思うけどな。
以前、主任が言っていたことが頭を過ぎる。
カウンターへ駆け寄った俺は、中に入ろうとした。
「うおっ!」
突然視界に人影が現れ、驚く。
ウィリアムだ。
その手には、主任が言っていた“さすまた”を持っている。
見当たらないと思っていたら、彼も同じことに思い当たっていたらしい。
ウィリアムは俺に退いてください!と言うと、脇を抜けて奴へと向かった。
ウィリアムによって勢い良く突き出されたさすまたが奴を捉える。
その勢いで奴は再度地面に倒れた。
「そのまま抑えてろ!」
俺はもがく奴に近づき、隙を見計らって腰の警棒を奪い取った。
そして、その警棒を奴に思い切り振り下ろす。
ゴッ
鈍い感触と音が伝わり、それっきり奴は動かなくなった。
【2日目 19:00 業務員用階段 8】
「はぁ・・・はぁ・・・」
いくら恐怖に駆り立てられているとはいえ、あの騒ぎで少し疲れていたのもあり、
全力で登りきるには限界があった。
適当な踊り場でちょっと休憩する。
自然と見上げた先には「3F」という黒い文字が見えた。
3Fかぁ・・・
まだ半分しか行ってないんだ・・・
自分の部屋の階は・・・もう過ぎちゃったな。
みんなやっぱり自分の部屋に逃げるのかな。
それにしても。
あの人たちは本当に何なんだろう?
どうしてあんなことするの・・・
故意にやっている、というより本能のままに人を食べてるように見えたけど。
狂犬病みたいなもの?
でもあんなのが地上で起こっていたら、もっと早くに騒ぎになってるはず。
ううん、いろいろ考えるのは後だ。
あのパニックだともう今更戻れないだろうし、行くしかないよね。
息を整えたところで、また登り始める。
保守
そろそろ限界じゃありませんか?
295 :
本当にあった怖い名無し:2008/06/25(水) 17:26:23 ID:wFvBosktO
実質3人(内1名GM)だもんなぁ。
新規募集します?