жжZOMBIE.†.GAME-R-жжscene3
>>103【02:00〜 4階:通路】(13/13)
>>196 もう4階にも煙が来てやがるのか・・・。
中央ホールの吹き抜けが仇になったんだろうな。煙はあっという間にモールを内側から支配しようとしていた。
こりゃあ3階はもう使えねえだろうな。
俺は4階に使えそうなものがないか、壁にかかっているモール内の地図を眺めた。
ゲームセンター、書店、CDショップ…どれもこれも役に立ちそうもねえ。
こうなりゃ裏に回るしかねえか。
俺は『従業員以外立ち入り禁止』と書かれている通路へと進んでいった。
事務室か何かあるだろう。少なくとも売場よりはマシだ。
ゾンビも煙もな。
【0、6、9で支配人室 2、5、8で総務 1、3、7でPOP室を見つける 4なら何も見つからない】
>>103【02:00〜 4階:通路】(13/13)
>>201 俺はひとつのドアの前で足を止めた。
「支配人室か…」
まァ、特にあてがあるってわけでもねぇしな。とりあえず調べてみるか。
ドアのノブを回そうとして、俺は手を止めた。中に何かいやしねえだろうな。
大体、ここの支配人はどこに行きやがったんだ。真っ先に逃げたか、それとももう生きてねぇかどっちかなんだろうが…。
まあ、この際考えても仕方ねえか。いたところで役に立つとも思えんしな。
それに、俺がここの支配人なら真っ先に逃げ出す。それがだめならここに立て篭もって外部と連絡取るんじゃねェかなァ。
下手に出ると危険だろうし、それが利口だな。
【偶数なら鍵がかかっている 奇数ならかかっていない】
>>103【02:00〜 4階:支配人室】(13/13)
>>202 ドアに鍵はかかっていなかった。
俺は用心しながら中へ踏み込むと、ドアを閉め鍵をかけた。
銃を構えて室内を探ってみる。見たところ、ゾンビの気配はなかった。
支配人の机は何かを探したんだろうか、引き出しがめちゃくちゃに散乱していた。
まあ、ここに武器があるとも思えんし、俺は産業スパイじゃないからな、大して金目のものはないと判断していいだろう。
火災の影響で電話もインターネットも使えない。この部屋で俺の役に立ちそうなものは・・・と。
机の下に小さな扉がある。よく事業所にあるような床埋め式の金庫みたいなもんだな。
しかし、当然鍵がかかっていてあかねえ。もっとも、仮にこの中に大量の札束があったとしても、俺には用がないがな。
とりあえずこの部屋で見つかったのは鍵束くらいのもんだ。
変電施設からレジの鍵まで揃ってやがる。ただここまで数が多いと咄嗟にどれを使っていいのか分からんな・・・。
役には立ちそうだし腰にぶら下げておくか。どこを通って脱出することになるかまだはっきりしてないんだ。
【鍵束を入手】
>>103【02:00〜 4階:通路】(13/13)
>>203 支配人室を後にした俺は、再び通路を進み始めた。
しかし、この階にいた従業員は全員逃げたのか?
従業員のゾンビでも出ると思ってたんだが、静かなもんだぜ・・・。
【奇数で総務室 0、2でPOP室 6、8で放送室 4の場合はゾンビと遭遇】
>>103【02:00〜 4階:総務室前】(13/13)
>>204 なるほど・・・総務課か。
俺はひとつの扉の前で壁にかかったプレートを見上げると、ゆっくりと足でドアを押した。
鍵は・・・かかってやがる!
銃でぶち抜こうとして、考え直した。
支配人室で見つけた鍵であかねえかな。試してみるか。
しかしどれがそうなんだよ・・・クソ!
一つ一つに小さなプレートがついていて用途は書いてあるんだが、数が多すぎる。
俺がそろそろブチ切れて拳銃に手を伸ばそうとした時、ようやくそれらしい鍵を見つけた。
そいつを差し込んで、回してみる。
>>70【〜01:00 屋上】(6/13)
>>187 ジェリーが悲痛な思いで屋上に書いたSOSの血文字に救援ヘリが漸く気が付いた!
私は力いっぱいヘリに向かって手を振った。
ビームライトを浴びせるUFOの様に救援ヘリはモールの屋上に降下して来た。
州兵の人たちが降りてきて、私たちを保護してくれた。
「この人は殺人犯人です…」
私とジェリーはその場でファーエル殺害の犯罪経緯を証言し、ジャクソン
>>103の犯罪を記録させた。
ジャクソンは失神したまま引きずられ、LEの人間に緊急逮捕され、虚ろな状態で権利を読み上げられていた…
「おまえには黙秘権がある。しゃべった事はすべて裁判の時の証拠になる。それに、おまえには、弁護士を呼ぶ権利がある。」
あんな状態でミランダ警告して意味があるのだろうか…?
案の定、ジェリーは残ると言い始めた…。
なんとなく、ファーエルを撃った辺りから雰囲気から察していたので、私は何も言わなかった…。
私はジェリーを残して救難ヘリに乗り込んだ…。
【レルカ-脱出】
>>103【02:00〜 4階:通路】(13/13)
>>205 確かに鍵は合ってた。
かちゃりと音がして鍵を開けると、俺は鍵束をベルトにぶら下げ、銃を構えてドアを蹴り開けた。
静かだな、思ったよりも。
壁際にはスチール製の棚が並び、ファイルのつまったラックがある。
机とパソコンが整然と並び、ごくありふれた事務所の風景だ。
ドアを閉め、とりあえず鍵をかけた。用心はしておかねえとな。
とりあえず目ぼしい所でも調べてみるとするか・・・。
奥に鍵の幾つかかかったボードがあるな。ありゃ何の鍵だ?
ボードに近付こうとしたとき俺はあることに気付いた。
誰がここの鍵を閉めたんだ?それとも、逃げるときにわざわざ鍵をかけてから逃げたってのか?
そりゃあずいぶんと用心深いってか几帳面なヤツだな。
そこらじゅうの机の下辺りから、ゴソゴソと何かの動く気配がし始めた。
SIGを構え音のするほうへ向けた。
【ゾンビ出現 奇数なら3体 0、8・・・5体 2、6・・・4体 4・・・6体】
>>103【02:00〜 4階:総務室】(13/13)
>>207 ワイシャツの男がふらりと立ち上がって俺を見ていた。
肩に巻かれた包帯がどす黒く染まっている。そいつに銃を向けようとした途端、別の場所から何かが起き上がった。
事務服の女だ。こいつも腕にどす黒い包帯を巻いていた。
俺は思わず後ずさった。
クソ・・・なんてこった!
部屋の奥にも2体いやがる・・・!
首から腹にかけて黒い染みを作ったスーツの男と、喉元をごっそりえぐられた女だ。
こいつらは包帯を巻いてないな・・・。
俺は自分でもわからねえが喉の奥で妙な笑いを漏らしていた。
こいつらこの負傷者をここに運び込んで手当てし、鍵をかけて立て篭もってたんだな。それでそいつらがゾンビ化してこのザマってわけか。
お前らがさっさとそんなゴミクズほっといて逃げてれば俺がこんな目に合わずに済んだんだ。
胸糞悪いぜ・・・チクショウ。
ゆっくりと近付くゾンビどもに向けて発砲した。とにかく確実に1匹ずつ仕留めねぇとヤベェな。
【SIG SAUER P226(11/15)→(9/15)】
【2、6、8で失敗 4なら銃がジャムる それ以外なら1体倒す】
>>103【02:00〜 4階:総務室】(13/13)
>>208 乾いた炸裂音と薬莢の転がる金属音がして事務服の女が崩れ落ちた。
やつらになるべく接近して撃ちたいところだが、気を抜くと挟み撃ちになりそうだ。
机を盾にしてやつらの接近を防ぎ、なるべく必中距離で戦えば弾の無駄も防げるか。
机が列のように並んでいるため、やつらは簡単に俺に接近できない。
慎重にやればどうってことはないさ。
しかし、ここにいるのがこいつらだけとは限らん。
死角の多いこの場所は俺にとっても不利だ。机の下に潜んでいないとも限らないからな。
包帯の男に狙いをつけながら、慎重に机の列を回り込んだ。
唸りながら机越しに掴みかかろうとするそいつに向かって引き金を引く。
【SIG SAUER P226(9/15)→(7/15)】
【1、5、8で失敗 4なら死角にゾンビが潜んでいる それ以外なら1体倒す】
>>103【02:00〜 4階:総務室】(13/13)
>>209 向かい合って並ぶ机の列を挟んでゾンビに銃を向け、連続して2発叩き込んだ。
しかし、俺に掴みかかろうとするゾンビは無謀にもその机にダイブし、這いずるようにして進んできた。
俺の放った銃弾はやつの頭があった場所を突き抜け、はるか向こうでなにかに炸裂した。
歯噛みしても遅い。ヤツは机の上を進んで俺に掴みかかろうとしていた。
【0、6、9で掴まれるカウンター-1 4ならカウンター-2 それ以外なら回避成功】
>>122【02:30 屋上】(6/13)
>>200 マスターキーを使って屋上に出る。
屋上は一面水浸しだ。
丁度給水塔の貯水タンクのバルブを開いてから1時間だ。
しかし屋上のイルミネーションに流水が透過しているのはどこか夜景の噴水の様でもあるな…。
水面下の屋上床に描かれた”SOS"の大きな血文字は水に流されずにイルミネーションに浮き上がらされていた。
誰がエが描いた血文字なんだろう?
水で流されないって事はこの大量の血が乾燥する程前に書かれたって事を示しているな。
給水塔の方の方から人間が3体流れて来た…つい1時間前まで俺が居た所からだ 。
俺が貯水タンクで作業していた時には既に活動を停止していたゾンビだったのかな…ラッキーだった。
水の流れは階段方面に向いているの自然と俺の方にゆっくりと流れて来た。
屍体等最早気にも止めなくなっていた俺は特に警戒する事も無く、屋上に進み出た。
すると…!
「チクショウ!」
ヤツ等は突然起き上がり襲って来た。
「…死んだフリ系の待ち伏せゾンビかよ?!」
巨大広告看板で四隅を囲われた給水塔で俺が襲われなかったのは、ヤツ等がトラップ系の待ち伏せゾンビだったからだ。
1時間前、俺は既にヤツ等に遭遇していたのだ。
それと気付かず、たまたま俺は”あのとき”偶然近付く事も無かったのだろう。
それが今、水流によって引き寄せられて来たのだ!
【ゾンビ3体出現】
>>122【02:30 屋上】(6/13)
>>201 【散弾銃(9/9)】 【予備弾10発】【拳銃(7/8)】
【鎮痛ドラッグ 4-2回分】 【無線機】【懐中電灯】
俺はショットガンを構えた。
【秒数判定】難易度+4
0.1で1発消費して3体を仕留める
2.3で2発消費して3体を仕留める
4.5で3発消費して3体を仕留める
6.7で4発消費して3体を仕留める
8.9で5発消費して3体を仕留める
>>122【02:30 屋上】(6/13)
>>202 俺はショットガンを構えると3連射して3体のゾンビを薙ぎ払った。
ゾンビ共はその場に倒れ、大量の血が水中にしみ出し、屋上に描かれた血染めの”SOS”を更に大量の血で覆い尽した…。
しかし、その血幕もやがて水流によって押し流されてしまうだろう…。
現に今しがた倒したゾンビはプッカリと水面に浮かび、ゆっくりと階段入り口の方に流されて行った。
「………」
俺は黙ってショットガンに弾を補充した。
すると背後から”パシャ”という不吉な音が立った。
振り返ると。そこには散弾を喰らって顔面をぐしゃぐしゃにした1体のゾンビが1mも離れず立っていた!
「ちっ」
ぬかった――――またしても撃ち損じかよ?!
しかし対処するにはショットガンの寸法じゃ却って距離が近過ぎる。
俺はヤツに掴み掛かられた。
ヤツの顔面が迫る…!
しかし、ヤツのぐしゃぐしゃになった顔にはもう散弾によって吹き飛ばされ、噛み付く顎が存在していなかった。
噛み付かれる事が無いと分かると、俺は少し冷静になれた。
ショットガンを持ち替えて、ヤツの両腕に銃口を宛てがい2発撃った。
俺を掴んでいた両腕は吹っ飛び、やっとヤツから開放された。
俺はヤツを蹴って引き剥がすとショットガンを構え直してトドメの6発目をぶち込む積りでいた。
「畜生、3体仕留めるのに6発も消費するのかよ…屈辱だゼ」
その慢心が油断を生んでるのだと、自覚しつつも俺は言葉に吐き出さずにはいられなかった。
しかし、離れたゾンビにトドメの1発を放ったのは俺ではなかった。
遠方からの狙撃でゾンビは頭部を撃ち抜かれて倒された。
「――――――誰だ?!」
>>122【02:30 屋上】(6/13)
>>203 給水塔の上を見ると兵隊がアサルトライフルを構えていた。
「スマン、スマン、大丈夫か?アンタ」
二人の州兵の姿が見える。
俺は水から立ち上がると、ショットガンを振って応えた。
俺は彼等と合流する為、屋上から一段高くなっている給水塔の登り梯子を登った。
「…銃声を聞き付けて慌てて銃を構えたんだが、アンタが掴まれてて近過ぎてなあ、援護できなかったワ」
出迎えた州兵はロジャーとピーターと名乗った。
「俺はケンティス・A・フォーリー …ケンだ」
ショットガンに予備弾を込めながら俺は応えた。
【散弾銃(4/9)→(9/9)】 【予備弾5発】
「残念だったな…ヘリは1時間以上前に行っちまったぜ…」
どうやら俺がマゴマゴしてる間にヘリは行っちまったらしいな。
「ここのタンクの水を垂れ流したのはアンタの仕業かい?」
「お陰でオレたちは迎えのヘリが来るまでヘリポートで待機できなくなっちまった…ハハッ」
ロジャーとピーターは交互に話す。
「俺たちゃ、とんだ貧乏クジの居残り組さ」
M16ライフルをなでながらピーターは言った。
>>122【02:30 屋上】(6/13)
>>204 「貧乏クジ?」
俺がそう訪ねると、ロジャーはヘラヘラしながら答えた。
「だってそうだろう?こんな所で迎えのヘリを待たなきゃならない上に、あんたの起こした浸水だ」
「…そりゃ、どーも」
「で、結局水浸しのヘリポートデは待ってられんので、一段高いこの給水塔まで退避して来って訳さ」
「そりゃまたなんで?」
幾ら水浸しとはいっても、せいぜい踝か膝下程度の水嵩でしかない…。
大の男が何を言ってるのかと思っていると、ピーターとロジャーは顎を酌ってある方を見てみろと俺を促した。
ピーターとロジャーが顎を酌ったその方向を見ると、そこには1人の女性が寝転ぶ大男の上にドッカリ腰を降ろしていた。
あれは確か、警備室のモニターで見た録画映像に映っていたヤツ等だ…そうか、あの映は屋上の情景だったのか…でも一人足りない様だが?
ピーターがこれまでの状況の経緯を説明した。
「つまりな、1人目の様救助者は最初に俺たちが乗って来たヘリで行っちまった…。
しかし、そこに転がってる大男は暴動に乗じた殺人犯な上、怪我人なので、別の救援ヘリを要請しているって訳だ。」
ロジャーが言葉を継いだ。
「で、そっちの彼女は感染者なので、また別口の隔離へりに乗せる必要が在る訳…俺たちはそのお守。」
「ところがアンタがヘリポートを水浸しにしちまっただろ?それじゃあこの失神蓑虫男が溺死しちまう。」
「仕方なく、このクソ野郎を救うべく、俺たちはコイツをエッチラオッチラと、この給水塔まで運び上げたって訳だ」
「……ナル程」
色々あったんだな。
「で?何時救援ヘリは来るんだ?」
――それは俺達の方が聞きたいよ――
と、ピーターとロジャーは口を揃えて言った…。
>>122【02:30 屋上】(6/13)
>>205 モールの火災は勢力を増し、まるで煙のカーテンでも張られたかの様に屋上からの視界を遮っていた。
もう立体駐車場の方はほぼ全階に渡って火が廻り切り、時折、車が爆発でも起こすのか、ボン!ボン!という爆発音が伝わって来る。
つまり隣接している建物の火災の勢いが増している…。
連絡通路が崩れ落ちるのも最早時間の問題だろう。
モールの屋上は幾ら水が張られ、火の危険はないとはいえ、救援が来るまでの矢張り呼吸の確保に懸念が残る。
「所で…俺は階段屋上の踊り場にコンプレッサーを持ち込んでエアタンクにチャージしてるんだ」
「そりゃあいい、多少の装備機材なら俺達もヘリからの持ち出しがあるぞ」
「…早速、取り掛かるか」
ピーターとロジャーは阿吽の呼吸で合意した。
俺達は階段屋上の踊り場に戻って、次々にエアタンクに圧搾空気をチャージしていった。
それをチャージは完了次第、随時給水塔の貯水タンクにまで運び込んだ。
貯水タンクの付近は比較的温度が低いからだ。
消防用の耐熱タンクでないエアタンクが熱で膨張して爆発…なんて事も考えられる。
ピーターとロジャーはラペリング用のハーネスやバンジージャンプでも出来そうなラバーバンドも持ち込んでいたので、タンクを上手く束ねられた。
「これだけじゃイザと言う場合にはまだ人数分は足りない、下階に行ってもっと仕入れて来ようぜ」
「これぞホントの火事場泥棒ってやつだ」
ピーターとロジャーはそう軽口を叩いた。
…俺はどうするかな?
>>122【03:00 屋上→4階】(6/13)
>>206 ピーターとロジャーはガスマスクを持ち込んでいた。
勿論、俺の分もだ。
「警備室には消防用の装備も備え付けてあるし、モール各所にもスプリンクラーだけでなく、消化栓は張り巡らされている…消火活動が行われていないだけでな」
ピーターは雄弁に説明した。
エアタンクは充分にある、有毒ガスを吸い込む事はない。
消火栓からホースを曵きながら消火しながら進めば防火服が無くても、とりあえず再び警備室に辿り付く事が出来る。
「よし、行こう!」
「銃の薬室からは弾を抜いておけ、水で冷やせば熱で暴発する事は無いと思うが万が一の為だ…それにすぐに湿気ってしまう訳じゃ無いが、弾薬を水に濡らすのも良くない。」
俺はショットガンの薬室から1発抜いて薬室を空にしてボルトを戻した。拳銃の回転弾倉も空の部分をレストポジションにしてホルスターに戻した。
ピーターとロジャーは屋上に据え付けてあった消火ホースを引っ張り出して来て、消火栓に繋ぐと、栓を捻って放水を始めた。
「ヒャッハーーーーッ」
放水口を担当したロジャーは有頂天で放水を開始した。
ピーターはその後ろで暴れるホースを支えた。
こうして先ず屋上階段から4階エレベーターホールに出る。
エレベーターホールは業火に包まれていたが、水が階段から溢れ出しているので扉を開けてもバックドラフトを起こすまで温度は上がっていなかった。
とにかく、防火壁に阻まれた炎を鎮火する。
黒焦げになった防火壁の側面通用扉を火傷しない様に開けて通過する。
防火壁の為に火は来てないが、可也の熱が篭っている。
俺はピーターとロジャーが反対側の通溶路の火を食い止めてる内に次の消火栓とホースを準備する。
大概こういうものはエレベーターとか階段のような節目節目の場所に消化器と一緒に配置されている。
火災警報のの非常ボタンの下の扉を開くとすぐに見付かった。
用意ができると、ピーターとロジャーを呼び、再びエスカレーターに向かって放水しながら同じ要領で進む。
しかし1階から4階までの吹き抜けに面しているエスカレーターを通過する事は火の勢いが強過ぎて、とても消火ホース1本程度では通過出来なかった。
>>122【03:00 4階→3階:警備室】(6/13)
>>217 「仕方が無い、階段から3階に降りて行こう」
4階からホースを曵いて階段を下り、3階の防火壁をマスターキーで開ける。
矢張り同じ要領で3階の消火栓をスタンバイする。
その後、俺は4階に戻って防火壁を封鎖した。
そして3階消火栓を曵いて3階にある警備室を目指した。
2階からの火の廻りによって3階フロアはもう本当に火事のような状態だ。
しかし、まだ防火服や本職の消防士でないと手に負えないという程では無い。
相変わらずロジャーは陽気で、火消しを無邪気に楽しめる余裕を残していた。
そしていよいよ警備室の前に到達した。
ホースはそこまで届かないが、なんとか水を浴びせられる距離ではある。
警備室のカギを持って、扉に近付いたが、既に熱で変型している様でも合った…。
「バックドラフトがあるかもしれない…気をつけろ」
ピーターがそういうので、俺は扉の側面に回り、壁際からショットガンで鋼鉄製の扉の蝶番を撃った。
【散弾銃(8/9)→(2/9)】 【予備弾6発】
跳弾に気を着けて充分距離を取って、3箇所ある扉の蝶番にそれぞれ2発づつスラッグ弾を撃ち込むと、鋼鉄製の扉は勢い良く通路に吹き飛んだ。
扉を失った警備室かモウモウとドス黒い不完全燃焼の煙りが溢れ出て来た。
ロジャーが警備室の入り口に向かって放水し、内部に篭っていた温度を下げる。
「中にはホースは届かない…ここからは消化器を使って入っていくしかないな」
ピーターは冷静に言った。
3人ともそれぞれ消化器を持って内部に入る。
入ったすぐの所で火は燃え盛っており、すぐに消化剤を噴射する。
夥しい量の消化剤の粉塵が視界を塞ぐ…そのスモークを掠めてまだオレンジ色の炎が遠方で揺らめいている。
そしてそのスモークの中を防火機材を探していると、ユラリと中から1体のゾンビが現れた。
>>122【03:00 3階:警備室】(6/13)
>>219 股間のチンコが芥子炭の様に、その形状を残し見事に炭化いている…まるで薫製の様に。
ヤツ
>>64だ、オナニストゾンビ…まだクタバッテなかったのかよ。
確か股関節を破壊して立てなくしていた筈だが…?
ヤツは身障者の様に松葉づえを付いて歩いていた。
そのチンコむき出しのゾンビにピーターもロジャーも呆れ顔の筈だ…ガスマスクで見えないが。
「なんだコイツおもしれー」
何の警戒も無く不用意に近付いたロジャーはチンコを揉むと芥子炭の様なチンコは脆くも崩れてしまった。
怒ったゾンビがロジャーに掴み掛かろうとするが、松葉杖を話した為に、見事につんのめって転んだ。
その為にヤツの股間は更に粉々になり、跡形も無くなってしまった。
オナニストゾンビは悲しそうに頭を垂れて自分の股間を見つめている様に見えた…。
そしてロジャーの肩にはヤツの指が残っていた。
「……こうは成りたくないねぇ」
オナニストゾンビはロジャーの足首に縋り付いて、彼のブーツにかじり付いたが、炭化した顎が砕けて外れてしまった。
哀れみを込めてロジャーは自分の肩に残ったオナニストゾンビの指を爪で弾いた。
そんな事は無視してピーターは防火服を探していた。
「あったぞ、防火服が…消防用のエアタンクもな!」
その場で防火服を着込んで警備室を後にした。
オナニストゾンビは出て行こうとする来訪者を追いかけようとして、無理に動き回っって自ら崩壊して果てた。
>>122【03:00 3階→屋上】(6/13)
>>219 屋上に戻って来ると早速、防火用エアタンクにもエアチャージを始めた。
一息ついてからピーターが話し出した。
「上空を覆うこの煙りじゃヘリの着陸は難しいぞ」
確かに屋上は火災を免れているが、まるで天幕を降ろした様に空は見えない。
「でもヘリのローターのダウンウォッシュで煙りなんか福原割れるんじゃないか?」
ロジャーは反論した。
「その前に屋上自体が崩落するこもしれんぜ、土台から焦がされてな…」
俺は2人に言った。
何時迎えのヘリは来るんだ…?
「さっき見た所では階段は安全だった…そして屋上の水は最終的に地下階に流れ着く」
「地下は屋上と同じく火の手からは安全と言う訳か…」
「貯水タンクの水もいつまでも続くわけじゃない」
「地下なら溜ったままだからな…」
「モールが全焼するとして崩落の前にヘリが間に合うか、地下で生き埋めになるか…だな」
「地下から脱出ルートを探すって手も残っている…防火服とガスマスク、エアタンクがあるからな」
「このままヘリを待ち続けるか、自分達でさっさと脱出ルートを探し出すか…か」
もうすぐ夜が明ける…。
>>103【02:30〜 4階:総務室】(13/13)
>>210 間一髪で後ろに飛び退きその腕から逃れる。
男の両腕がばたばたと暴れるようにして俺がいた場所を闇雲に掴んでいた。
ふたつ肩で息をしてから落ち着いてやつの無防備な頭を狙う。
【SIG SAUER P226(7/15)→(5/15)】
【1、8で失敗 それ以外なら成功】
>>103【02:30〜 4階:総務室】(13/13)
>>221 さっきまで暴れていた腕が力なくデスクから垂れている。顔面を2発立て続けに撃たれてそいつは動かなくなった。
周囲を見回せば、残りの2体も接近しつつある。
先に片方をつぶした方がいいんじゃねぇか、こりゃあ・・・。
俺は女ゾンビのほうに銃を構えた。
ここは紳士らしくレディファーストだ。
接近して2発引き金を引く。
【SIG SAUER P226(5/15)→(3/15)】
【0、4、7で失敗 それ以外なら成功】
>>103【02:30〜 4階:総務室】(13/13)
>>222 クソ!まずい!男の動きが思ったより早い。
女のほうにさらに接近しながら2発目を叩き込み、その結果を確認することなく腹を蹴り飛ばした。
素早く男のほうへ銃を向け、警戒しながらすり足で後ずさった。
倒れたままの女を横目で確認すると、どうやら俺の弾は息の根を止めていたらしい。
片目がつぶれ、そこからドロドロとどす黒い血が流れ出していた。
よろよろと進む男ゾンビに照準を合わせた。
まったく、ザマァねぇな。お前の人助けとやらの招いた結果がこれだ。
大人しく逃げ出していればよかったものを、このバカ野郎が!
やつは大きく口を開き、唸り声を咆哮に変えて俺を威嚇した。
俺は銃把をしっかりと握り、その口に向けて発砲した。
【SIG SAUER P226(3/15)→(1/15)】
【2、4、7、9で失敗(4の場合は掴みかかられる) それ以外なら成功】
>>49【00:00 2F:銃砲店】(0/13)
>>194 もう、思い残す事は無い…これで人間的感情を失って畜生道に落ちても悔いは無いってものだ…。
何しろ、俺は復讐を成し遂げて死んだんだからな…俺を撃ったこの眼鏡ヤロウを喰らって…って…え?
『・・・・・・・・・・・』
もう一人の生存者の男がこっちを恐々とした眼差しで見据えている…眼鏡越しに。
え?…なんでもう一人眼鏡ヤロウが?…眼鏡違い?…別人?
…俺はよくよく喰らっている糞ッ垂れ野郎の顔を覗き込んだ!
夢の中で詳細に細部を眺めようとするとアヤフヤな認識の糊塗が剥がれ落ちて目が醒めてしまうように、あたかもゾンビの中の微かな俺の人間的思考も掻き消えていくのが解った。
クソゥ…コイツはリチャードとか言う俺を撃った奴じゃない!!
【ゴードン死亡】
そのゴードンがゾンビ化してもう一人の眼鏡ヤロウ、リチャードを襲い始めた…。
止めろ…そいつは俺だけの獲物だ…お前は手を出すなよ…止めてくれ…!
しかし、俺の人間としての思考力もどうやらここでオーラスの様だ…畜生。
とんだ誤算だったぜ…最後の最後までズレまくった人性だったな…まさか自分の喰らい付いた獲物に本命を掻っ攫われるんだからな…。
最後に俺が思った事、感じた事…それは、勘違いしてぬか喜びしていた自分の愚かさを突きつけられたという…やるせない憤りだった…。
【リチャード死亡】
《危機レス》
以降、235レスまでに、この密室状態でタツとクルスの書き込みが無い場合。
…二人ともゾンビ化
>>103【02:30〜 4階:総務室】(13/13)
>>223 今倒れている女の腕が動かなかったか!?
その動揺が俺の照準を鈍らせた。
弾丸は男の胸板に命中し、僅かにその接近を遅らせたに過ぎない。
俺が距離を取るか迷った瞬間、男は俺のすぐそぱまで迫っていた。
掴みかかるその腕を銃を持っているほうの手で払いのけ、左手でもう片方の腕を掴む。
そのまま体をひねってヤツの上体を引き寄せると、足払いをかけた。
【奇数で成功 偶数なら失敗、カウンター-2(4なら噛まれる カウンター-4)】
>>103【02:30〜 4階:総務室】(13/13)
>>225 決して小柄とは言えないその男の体がふわりと宙に浮き、そのまま床へと叩きつけられた。
背中から受身も取らずに叩きつけられたにも関わらず、すぐさま起き上がろうとしやがる。
俺はその胸板を蹴りつけると足で踏みつけ、右手のSIGをやつの頭に向けて発砲した。
一発残ってたのがお前の運の尽きだな、このバケモノめが。
額に穴を穿たれ動かなくなった男の腕を離した。力なく床に落ちたその腕が幾度か痙攣し、やがて動かなくなった。
最後のマガジンを取り出し交換する。もう派手に撃てなくなってきたな。
周囲にゾンビが残っていないか用心しながら壁にかかっているボードに近付く。
番号ごとにひとつずつ掛けられたその鍵は、恐らく社用車のキーだ。
そいつがあれば、なんとかなるかも知れねえ。
壁にかかっているキーに手を伸ばす。
なんか違うものまで混じってんな。資材室だのそういう場所の鍵はいらねえっての。
【社用車のキー 0、3、8・・・5つ 1、5、7、9・・・3つ 2、6・・・1つ 4・・・車のキーはない】
>>103【02:30〜 4階:総務室】(13/13)
>>226 クソ・・・3つだけか。
他のは誰かが持ち出して逃げたのか元々出払ってやがったのかは俺には分からんが、まあいい。
あとは社用車を探し出してこのモールから脱出する。
どこにあるのかは、まあ大体見当はつくな。あちこちで色々汚ねぇ仕事やってりゃそういう知恵はつくもんだ。
もうここに用事はねえな。俺は銃をホルスターに収めると、社用車のキーをポケットに全てねじ込んだ。
3つありゃどれかは役に立つだろ。でなけりゃ歩いて出るしかねえな、クソったれが。
俺は部屋を後にし、車を探すべく歩き出した。
上手く行くかどうかは俺の日頃の行いと悪運次第って事になるが、まあ前者は問題あるまい。
とにかくもう時間がねえ。
【SIG SAUER P226(13/15)予備弾倉なし】
【社用車のキー(3個)入手】
>>103【02:30〜 4階:通路→立体駐車場】(13/13)
>>227 モールの構造は大体頭に入ってる。ハイスクールの成績は悪かったがそっちのほうは出来がよくて助かったぜ。
細い通路を抜けてエレベーターホールへ出ると、もう煙はここまで着てやがった。
こりゃあモール全体が燻されるか、土台が熱に耐え切れず崩壊するのも時間の問題なんじゃねえのか・・・。
連絡用通路にゾンビの姿はない。そこを走り抜けながら、下を見た。
こいつはひでぇな・・・。煙がもうもうと立ちこめ、2階からも出火が見て取れた。クズグズしてれば駐車場そのものが崩落する危険すらある。
車の数が少ないのが幸いだが、そう楽観視も出来んだろう。
モールに従業員専用駐車場はない。となれば、大抵この手の車両は一番客の来ないフロアにあるもんだ。
煙の這い回る駐車場で社用車を探す。
確かドアにモールの名前とマークが入ってたはずだ。
駐車車両の少ないこの状況ならすぐに見つかりそうなもんだが。
【2、6、8で車が見つかる 4・・・車は見つかるがゾンビと遭遇 それ以外なら見つからない】
>>103【03:00〜 4階:立体駐車場→バックヤード】(13/13)
>>228 袖で煙を吸い込まないように押さえながら駐車場内を走った。
さすがにこの状況はキツイな。急がねぇと酸欠で死ぬぞ、クソ・・・。
ようやく辿りついた駐車場の隅のほうに社用車はあった。そこだけ他の場所とは違う番号が振ってあるな。
キーと車の番号を確認しながら、そのうちの1台に乗り込みエンジンを始動させた。
ここまで来て慌てることはねぇ。焦ってヘマでもするほうが危ねえからな。
ゆっくりと発進させ、出口ではなく連絡通路のほうへ移動させた。まあこの様子じゃ下へは逃げられそうもねェだろう。
そのままフロアへと戻り、バックヤードの入口を探して車をゆっくりと転がす。
どこかにぶつけてオシャカになればまたあの駐車場にもどらねぇといかんからな。あんなところはそう何度も行きたいモンじゃねえ。
通路をゆっくりと進むと、バックヤードへ繋がるドアが見えた。
なんとか車一台くらいは通れるな。後はこの先が通行可能かどうかだ。
多少の障害は無理やり排除できるかもしれんが、その無理がどこまで押し通せるかはわからねえ。
ここまで博打を打たねばならないのも勘弁願いたい話だが、今は贅沢を言ってられんしな。
【奇数なら無事通行できる 偶数なら障害発生】
>>103【03:00〜 4階:バックヤード→リフト】(13/13)
>>229 ギリギリの幅をなんとか通り抜け、俺は搬入出用のリフトを目指した。
デカイ家電やゲームセンターの筐体すら運ぶリフトだ。車の一台くらい乗せたところでどうってことはない。
最悪なことにリフトは地下に降りてやがる。どこのどいつだ、ンなめんどくせえことをしやがったのは。
しかも非常停止中かよ・・・!
こりゃあ下まで降りてリフトを操作しなければならんな。
俺は階段を駆け下り、地下まで走った。直接火災の被害が少ないとは言え、それでも下層は煙がひどい。
俺は何度もむせながらどうにか地下までたどり着いた。(カウンター-2)
ふらふらと階段からリフトへと歩みより、どこぞのバカが中途半端に操作しやがったリフトの非常スイッチを解除した。
リフトはゆっくりと駆動し、4階へと上がっていく。まったく、疲れる話だぜ・・・。
4階へと戻ると、再び車へ乗り込みバックで慎重にリフトへ乗り入れた。
あとはこのまま地下へ向かい、搬入口から出るだけだ。まあ開いてればの話だが、閉まっていてもこの鍵束でなんとかなるだろう。
今のうちに搬入口のゲートの鍵を確認しておくか。もしもってことはあるしなァ。
>>122【03:30 屋上→地下1階】(6/13)
>>220 モール崩落、焼損による瓦解はもう時間の問題だ。
土台から焼けちまったら幾ら屋上が燃えなくても同じ事だ。
俺達は貯水タンクまで戻った。
「どうすべきか…」
ここにいるのはジャクソン
>>103とかいう失神している犯罪者を合せて5名だ。
ジェリーという感染女が提案した。
「地下階には外に通じる下水道があるらしい…」
防火服は3着、…地下ルートから脱出する場合もう、暗黙の了解でジャクソンは切り捨てられていた。
どの道、1人はヤツに
>>103に就いてギリギリまでヘリを待つ事になる。
「私が残るワ…」
そうジェリーは発言した。
ゾンビに感染しているからって捨て鉢になっている様にも思える。
「ちぇ、呑気に失神なんかしてやがってよお…」
ロジャーは苦々しく苦言を吐いた。
本来ならロジャー達がこの場に残るべき役割だったからだ。
地下1階まではスンナリ辿り着けた…。
ゾンビに出会う事もなく、防火壁と防火服のお陰で何事もなく無事に到着した。
「こりゃあ、ちょっとした室内プールだな…」
モールに流れ出た貯水タンクの水の行き着く先がここ地下1階だ。
しかし室内プールは些か大袈裟な表現だ…辺一面水浸しではあるが。
しかし、そのお陰で排水溝はすぐ見付けられた。
渦潮の様に地下の浸水を吸い込んでいる。
「ここか…」
しかし、なんとかヒト1人が通り抜けられる狭さだ…。
ぶっちゃけると、195cmの俺には無理だ、勿論ジャクソンとか言う巨漢の犯罪者にしてもだ。
「しょうがね…俺は屋上に戻る。折り返しジェリーを寄越すから、アンタ等それまでここで待っててやっちゃあくれないか?」
ロジャーとピーターは頷いた。
「まだヘリが間に合わないは限らねェ…ギリギリまで待ってみるよ。」
そろそろモールの崩落が始まった…急がないと間に合わない。
>>122【04:00 地下1階→屋上】(6/13)
>>231 俺は一人、再び階段を駆け上がると屋上に戻った。
ジェリーは意外そうな顔を見せたが、事情を話すと了解した。
「地下に行く前にちょっくら、アンタに手伝って欲しい事がある」
俺はジェリーに手助けして貰ってジャクソン
>>103と複数本のチャージ済みエアタンクを巨大貯水槽の上まで運んだ。
750KLとデカデカと書かれている…恐らくモールだけでなく、近辺の防火用水としても考慮されている大きさなのだろう。
そしてタンク上部の点検タンクを開けると、点検用タラップとH型の給水パイプが縦に走っていた。
防災グッズのサイリュームライトを折って大量に投げ入れた。
電源無しに 12時間も発光し続ける発光管だ。
サイリュームライトの淡い光に照らし出され、タンク内部の様子が浮き彫りになる。
お誂え向きに点検時の転落防止用のネットが2段階に施されている。
俺はスキューバ用のゴーグルとマウスピースを着けるとエアタンクを抱えて水深5mはあるタンクの底部にタラップを伝って潜っていった。
転落防止用ネットを二度潜り、複数本のエアタンクを底部に通す。
そして荷台固定用ゴムケーブルでグルグル巻にタラップや給水パイプに束ねて固定して、最後に締付金具付き固定ベルトでガッチリ固定した。
転落防止用ネットの間の中間部分の水位の昇降タラップと給水パイプの間にゴムバンドを着け、ジャクソンにハーネスを装着し、呼吸マスクを着けた。
これで緊急時の準備は完了した。
>>122【04:30 屋上】(6/13)
>>232 「ありがとうジェリー…地下で二人が待っている。もう行った方がいい…」
でも、貴方が…と言いかけた彼女の言葉を制し、自分のショットガンを彼女に渡した。
途中ゾンビに立ちはだかれるとも限らない。
「そいつはウチの新製品だ、反動も従来の物に比べて画期的に軽くて女性にも撃ち易いですよ…まだ試作品でどこにも卸していない逸品です」
自然とセールストークになってしまい、彼女も思わずクスリと笑って最後に笑顔を見せてくれた。
彼女が立ち去った直後、屋上のヘリポートに亀裂が走った!
これはいよいよ最後の時が近付いたか?!
彼女が地下に辿り着く前にモールがもってくれれば良いのだが…
そんな事を祈りつつ、俺はジャクソンを貯水槽の中に沈めて、中央水位の昇降タラップと給水パイプの間でゴムワイヤーで宙吊り状態にした。
俺が潜水装具を身に着け、水槽に身を沈めるのと給水タンクの土台が崩れ出したのは、ほぼ同時だった…。
>>103【03:30〜 4階→地下1階:バックヤード】(11/13)
>>230 社用車を載せたリフトはゆっくりと地下へ降下していった。
取り立てて何の変哲もない普通乗用車だ、重量超過ということもないだろう。
地下へと辿りつき、俺はゆっくりと車を前進させた。
コンテナの並ぶバックヤード内をゆっくりと静かに進んでいく。
ここまで来てしくじるわけにはいかないからな。
しかし、ここはいつまで持つんだろうな。
出火場所はどうやら立体駐車場らしいから上階への被害は相当なものだろうが・・・。
まあ、熱で土台が崩れれば地下も安全とはいえないか。崩落の危険もあるしな。
つまりそれは急がねぇとヤバイってことだ。
どうにも矛盾してるが、今はそんなことを気にしていられねぇ。
>>103【03:30〜 地下1階:バックヤード】(11/13)
>>234 そろそろ搬入ゲートが見える頃だろう。
メインストリートとも言うべきリフトとゲートを直結する太い通路を進んでいくと、急に目の前が開けた。
荷下ろしをするスペースか、こりゃあ。
そして案の定ゲートは閉まってやがる。
まあ、この状況なら当然っちゃぁ当然だな。
俺はケートに近付こうとして、慌てて車を止めた。1メートルほどの段差になってやがる。トラックの荷台を直付けして荷下ろしをするためのものか。
左奥にスロープがあるな、あそこから降りるしかねえか。
俺は慎重に車を回し、スロープから車を下に下ろした。
そのままゲート前まで進む。開閉装置はどこだ・・・。
>>103【03:30〜 地下1階:バックヤード】(11/13)
>>235 ゲートの近く、一段高くなった駅のホームのようなものの先端に開閉装置を見つけた。
あらかじめ用意しておいた鍵を持ち、そいつへ近付いた。操作方法は見ればわかるだろう。
操作盤をあけ、中のスイッチを操作する。最後に大きなレバーを力いっぱい押し上げると、搬入口のゲートがゆっくりと開き始めた。
急いで車まで駆け戻る。ゲートの向こうにゾンビでもいたらたまらねえからな。
車に乗り込みドアを閉めた。ゆっくりとバックさせ、ゲートを正面に見据えた。
外の様子はどうなってんだろうな。まあゾンビの集団くらいならどうにでもなるが。
>>103【03:30〜 地下1階:バックヤード】(11/13)
>>236 搬入口が開くに連れ、外の様子が明らかになってきた。
ゲート周辺には10体ほどのゾンビがたむろしているがどうってことはねェ。
俺はゆっくりと車を発進させ、ゲートをくぐった。
ゾンビどもが車の周りに集まり車体を叩くが、この程度の数なら脅威にもならない。
搬入口を後にし、そのまま地上へ出るスロープを通過した。
モール正面には相当な数のゾンビが集まっているな。あれでは強引に通行するのは危険すぎる。
俺はハンドルを切り、裏手へと回ることにした。
>>103【03:30〜 地下1階:バックヤード】(11/13)
>>234 モールの裏手は出入口が細い道へとつながっていた。
大きな通りに向かう正面出入口とは違い、むしろ抜け道的な存在だ。
周囲にゾンビの姿がまばらに見えるが、もう構う必要はない。
とにかく大きな町へ行こう。幸い燃料はたっぷりある。
敷地内を裏口目指して進んだ。
ふとミラーを見ると後ろからかなりの数のゾンビがついてきているようだが、今さらそれがなんだってんだ。
>>103【03:30〜 モール敷地内】(11/13)
>>238 ゆっくりと車を走らせているにもかかわらず、ゾンビたちの姿は小さくなりやがて黒い塊になった。
所詮はその程度だ。まともにやりあわなけりゃゴミクズ以下の相手だな。
とりあえずここを出てどうするか。俺は色々と考えたが、面倒になってすぐやめた。
とにかくここを出りゃあいい。そこから先はそのとき考えればいい。
カーラジオをつけてみるが、非常事態がなんだとかごく当然のことを繰り返すだけだ。
この事態ならどうしようもねえか。正式発表がホイホイでるほどこの国も能天気じゃねぇってことだな。
まあ、それが至極当然のことなんだろう。何せ発生から一日もたってねえモンな。
そんな簡単に原因だなんだとわかりゃ苦労はねえ。
《危機レス》
>>224 【00:00 2F:銃砲店】
リチャードはゾンビ化したゴードンとジョンソンによって食い殺された…。
バリバリむしゃむしゃガツガツ…ごっくん
やがてゴードンとジョンソンの狙いは身動きが出来ないタツに向けられた。
【00:30 2F:銃砲店】
銃砲店内に大量の有毒ガスが吹き込んできた…。
四肢を食われて身動きできなくなったリチャードは、仕方ない、裸体ににされた氷川の遺体にムシャぶりついた。
腸を引きずり出し、クチャクチャと口だけで器用に食べ始めた。
最初はクルスはタツを庇ってゴードンとジョンソンと戦っていたが、煙で目が染みた所を二人のゾンビに捕らえられ噛まれた。
【01:00 2F:銃砲店】
店内に充満する煙で視界を奪われ呼吸困難に陥ったクルスとタツは、狭い店内で、煙や熱をものともしない2体のゾンビから逃げ回っていたが、遂にタツが捕らえられてしまった。
リチャードは氷川の腸に首を突っ込み内部から食べ始めていたが、食べた先から裂けた喉や腹から食いちぎり咀嚼した氷川の肉を漏らしていた。
タツの断末魔を聞きながら、クルスは自殺を図るべきかどうか、店の外で炎上する無数のゾンビの群を見ながら考えあぐねていた…。
【01:30 2F:銃砲店】
タツはゴードンとジョンソンに食べられ、元気に動ける様になった。
そして3体で唯一生きているクルスを追いかけ始めた。
クルスは自分が死ぬ前に、コイツラだけは殺してやろうと心に決めた。
【タツ・死亡】
《危機レス》
>>224 【02:00 2F:銃砲店】
涙が滲む余り見えない目で闇雲にショットガンをゴードンにぶち込み蜂の巣にした。
しかし、まだ動いているので、銃のストックでメッタ打ちにして顔面を潰した。
それでも動いているので、その辺にあった銃剣をショットガンに装着してメッタ挿しにして動かなくなるまで突き立てた。
【02:30 2F:銃砲店】
リチャードは氷川を食べながら胸郭の内部をほぼ食べ尽しつつ、火災によって焼かれていった。
クルスは生きている限り、銃砲店内の銃に弾を込め続け、外に群がる火達磨のゾンビ共に乱射して続けていた。
ジョンソンは半焼けのリチャードを食い尽し、タツはリチャードを食べ続けている最中のジョンソンに齧りついていた。
【03:00 2F:銃砲店】
クルスは最後にタツをデザートイーグルで撃ち、スイカの様に頭を吹き飛ばした。
火災の熱によって店内の弾薬は連鎖的に発火を起こし、全ての弾薬が使えなくなり、自殺のタイミングを逸したクルスは結局、焼死した。
焼死したクルスをすぐにジョンソンが生焼けで食べ始めたので、クルスがゾンビ化する事は無かった。
【クルス・死亡】
【04:00 2F:銃砲店】
それから1時間後、銃砲店は焼け崩れて消失した。
モール全体が崩れ始めていた…。
○【生存】ジェリー (♀23歳-161cm/51kg)博物館の学芸員
●【死亡】氷川 (男 18歳-172cm/62kg)学生
●【死亡】リノ (女12歳 -135cm/ 38kg )黒長髪、大きめのパーカー、スカート
●【死亡】フューリー(男27歳-177cm/74kg)CD屋店員
●【死亡】ドレイク (男42歳-174cm/ 64kg )会社役員
●【死亡】ゴードン (男29歳-180cm/80 kg)家電売り場の店員
○【生存】レルカ (女19歳-160cm/ 48kg )バックパッカー(旅行者)
●【死亡】バート (男30歳-175cm/54kg) フリーのカメラマン
●【死亡】ファーエル(♀17歳-155cm/43kg)実家のレストランの手伝い、通信制の学生
●【死亡】スタージス(男45歳-185cm/110kg)カスタムバイクビルダー
●【死亡】リチャード (男 32歳-177cm/69s)会計士
●【死亡】ディック (男24歳-183cm/76kg)泥棒 :黒人
●【死亡】カミール (女21歳-155cm/43 kg)モールの従業員 食料品売場のアルバイト
●【死亡】タツ (男19歳-178 cm/64 kg)無職
●【死亡】クレイグ (男37歳-178cm/83 kg)警備員
●【死亡】ケビン (男26歳-181cm/80kg)街のごろつき
●【死亡】クルス ( 男24歳-169cm/67kg)フューリーの弟:アメリカ軍伍長
●【死亡】ジョンソン ( 男17歳-177cm/61kg)反社会性病理気質の韓国人
●【死亡】ウオーレン( 男27歳-185cm/78kg)配送業者の従業員
●【死亡】榊 ( 男25歳-177cm/64kg)コラムニスト
○【生存】ジャクソン ( 男24歳-190cm/88kg)無職
○【生存】ケン ( 男25歳-195cm/95kg)ゾンビ駆除に協力する一般市民ハンター
>>103【04:00〜 モール敷地内:裏側出入口】(10/13)
>>239 ルームミラーを見ると、黒煙を上げて炎上し徐々に崩壊していくモールが視界に入った。
まあ、今さら何の感慨もねえな。
他の生き残りがどうなったかとか、俺の知ったことじゃねえ。
適当に上手くやって逃げればそれも良しだ。仮に逃げ遅れて死のうが関係ねぇ。
あの状況なら死んでもゾンビ化できそうにないからな、後の始末もついていいだろうよ。
出入口の側まで来た。
車を止め、振り返った。やはりどうでもいい。
所々で爆発が起き、崩れていくモールをミラーに捉えながら、俺は再び車を発進させた。
とにかくこいつでいけるところまで行くか。そのうち状況もはっきりするだろうし、安全な場所も見つかるだろう。
出入口を抜け、車道に出る。
この後どうするかを考えながら、俺はゆっくりとアクセルを踏み込んだ。
氏名 :ジェリー・コースチナ
性別 :♀
年齢 :23歳
体格 :161cm 51kg
性格 :大人しく、引っ込み思案。だが周りに流されるのが嫌い。
趣味特技:料理
職業 :博物館の学芸員
容姿 :黒髪のベリーショート。肌は白い。眼鏡着用。
白いジャケットに黒のパンツを着ている。
所持品 :携帯電話、バイクのキー
備考 :銃を持ったことがなく、射撃技術は皆無。
格闘に関する技術もないため、よほど有利な状況でない限り、ゾンビとは戦えない。
>>103【04:00〜 】(10/13)
>>243 俺はこの街を出てどこか大きな都市の様子を見に行くことにした。
そこがどうにもならないようなら、あきらめて地方の小さな町へいくさ。
ゾンビの被害の及ばないような僻地まで逃げてやる。
どうせなら海のそばがいい。
【ジャクソン 脱出】
>>244【04:30〜 屋上→階段】(-/13)
階段を下る前に、もう一度だけ屋上を振り返った。
黒い煙が足元からにじみ出るように辺りを覆ってはいるけれど。
かすんで、ひび割れてはいるけれど。
あたしの書いた、赤くていびつな「SOS」は、くっきり見えた。
やっぱりあたしはここにいたんだ。
あたしはここに来て、あれに出くわして、みんなと会ったんだ。
ありがたいことに、これは死にかけのあたしが見た幻想なんかじゃあ、ないんだ。
少なくともあたしがそう思えるのなら、それでいい。
左肩の傷が、飛び起きたかのようにかっと熱くなる。
「ケンさん、ありがとうございました!気をつけてくださいね!」
貯水タンクの中にいるケンさん
>>122に聞こえるかどうかは分からないけれど、
とにかく大きい声でお礼を言って、階段に足をかけた。
>>244【04:30〜 階段→2F:エスカレータ】(-/13)
傷の熱さとは異質の、というか、お馴染みの熱さがモール中を満たしていた。
みんなが言ってたとおり、「あの人達」がいなくても、この建物はいずれダメになってしまうのかもしれない。
詳しいことは分からないけど。
・・・ケンさん
>>122から受け取った銃、ショットガンって言ってたっけ。
『軽くて女性にも撃ち易いですよ』と彼は通販番組みたいに教えてくれたけど、今のあたしには重すぎるわ。
こんなオーブンの中みたいなところで、これを持って階段を下りるだけで、すぐに息が上がっちゃう。
でも手はこの重さに馴染みがあった。
そういえば、昨日の昼頃もこんな大きな銃を渡されたんだっけ。
見た目と違って明るい声で『ジェリー!コイツを頼む』なんて言われて、押し付けられたのよね。
もうその人は、そばにいないけど。
熱い・・・ジャケット、どっかに置いてきてよかった・・・なんて気の抜けたことを考えていると、瓦礫の山に行き当たった。
天井が崩れ落ちてきて、くぐり抜けて行くなんてできそうもない。
やっぱり火事でモールは壊れかかってるんだ。待っている人も危ないから、急がなくちゃ。
廊下に出て、吹き抜けに沿って廊下を進んで、1Fへのエスカレーターに向かう。
何度も通った、見慣れたくないけど見慣れた場所。
それが今はそこかしこで燃えて、ひび割れて、壊れていくのが、不思議なほど苦しかった。
>>244【04:30〜 2F:エスカレータ→1Fホール】(-/13)
よかった、まだあった。
焼け落ちてやしないかとか不安だったけど、吹き抜けにはぽつんとエスカレータが待っていた。
もう誰も使っていないし、これから使われることもないだろうけど、相変わらず待っててくれた。
つまり、あたしが最後のお客さんってことね。
廊下に転がっている車の脇を通って、一段目に足をかけたところで、吹き抜けを見下ろす。
前衛芸術の作品を展示しているみたいに、ホールに派手にスチールパイプの大群が散らばっている。
そうそう、すぐ前まで発作でのびてた人が、ある女の子を助けるために振り回してたんだ。
女の人なのに、いざとなったら何ができるか分からないわね。
ホールに下りると、足元に小さい血痕がぽつぽつと落ちているのに気づく。
恐らく、その女の子の落し物。
その女の子も、彼女を助けるために必死だったのに。
冷たい神様は真っ暗な道にしかエスコートしてくれなかった。
>>244【04:30〜 1F:ホール→階段】(-/13)
そう、このあたり。
吹き抜けの高い天井と、冷たい床と、あたしの腕に包まれて、あの子は死んだんだ。
あの時もうあの子はあの子じゃなくなってたって誰かが言ってたけど、でもあたしは死を感じた。
残酷に言えば、動かなくなる瞬間っていうのかな。よく分からないけど、そういうものを感じた。
あたしが最期に一緒にいてあげられたと思いたい、っていうのもあるかもしれないけど。
それにしても生きてる人はおろか、「あの人達」も全然出てくる様子がない。
本能とかで察知してもう他の場所にいってる・・・とか?
逆に不気味。終わりが近づいてるみたい。
変にドキドキして、熱に浮かされてるような気分。
なんだか焦れてきて、駆け足で廊下を抜けてさっきの階段に向かった。
階段というより、瓦礫の山。
天井やら壁やらのコンクリートの塊が階段を埋め尽くしてた。
上りはちょっと無理そうだけど、下りは瓦礫を乗り越えながらなら何とかいけそう。まあ行くしかないんだけど。
期待あげ