犯罪の証拠を掴み
警察に通報するその時まで
私はこの基地外爺さんの戯言を聴かねばならぬのだった
私は証拠となるように小型の録音機でマダラ氏の会話を密かに録音していたのだ
まだシッポを出さないな、あのタヌキ爺ぃいが!
自宅で録音機を再生しながら私は呟いた
ところがッ!
録音機には何も入ってなかったのだ
ただ私の声だけが録音されているのみだった
こんな奇っ怪なことがあるだろうかッ!
私は背に冷たいモノを感じた
深夜、コンビニで買い物をした私は自宅に向かって歩いていた
すると前方に大型犬が歩いているのに気がついた、ドーベルマンだった
よく見ると飼い主がおらず放し飼いのようだ
危ないなと私は思った
おそらく交差点を左に曲がったところに飼い主が待っているのだろう
しかし万一のことがあったらどうするのだ?
ドーベルマンが交差点を左に曲がって視界から消えた
私もそこを左に曲がらないと自宅にたどり着けない
びくびくしながら私が交差点を左に曲がると、ドーベルマンも飼い主もいなかった
その1本道の先には誰も何もいなかったのだ
あのドーベルマンは忽然と消えてしまったのだ
明日も生きていたら
またレスします
次の日曜日も私は支配する会を訪ねたのだった
もうお分かりの通り
支配する会とは地球を支配するという意味なのでした
以下はマダラ氏が語ったことだ
異次元へと追放された我々の仲間全てを復活させ
地球神からもう1度支配権を奪い返さねばならぬのです
お分かりですか?
ワタシのように自力で地球へ帰還できれば
それに越したことはないんですが
なかなか上手くいかないのです
我らが眷族を復活させるためには、地球人のチカラが是非とも必要でしてね
地球人の想念が必要なんですよ
つまり祈りのチカラですよ
その地球神とは聖書に出てくる神様のことですか?
と私は質問してみた
その通りですとマダラ氏が答えた
エホバとかヤハウェとかアッラーだとか呼ばれてる忌々しい奴です
奴も無数の眷族を従えてましてな
なかなか手強いのですよ
その点、日本は無宗教の方が多く、地球神の影響を受けてないので
支配しやすいのだす
良いことです
うんうん良いことです
かつてワタシの弟子だった日本人は恐るべき想念の持ち主でした
ワタシは彼を片腕として可愛がっておったのですが
ある日、妹を連れてワタシの元から姿を消してしまったのです
多分、地球神にたぶらかされたのでしょうな
残念だ
ウンウン全く残念だ
しかしマダラ先生、地球神というのは肉体を持たない精神生命体みたいなもんでしょ?
その神様をどうやってやっつけるんですか?
おっしゃる通り、我々の超科学を持ってしても
地球神に傷1つ着けることはできません
なんせ奴は肉体を持ってませんのでな
地球人には2種類しかいないんですよ
我々の側の地球人と地球神側の地球人と2種類だけです
地球神側の人間が全て死ぬか我々の側についた時
地球神は人間からの想念を受け取ることが出来なくなり
深い永遠の眠りにつくハメに陥ります
奴は人間の想念を食べて生きている生命体なのですからね
その時こそが我々の完全勝利という訳です
56 :
本当にあった怖い名無し:2007/12/04(火) 07:18:12 ID:o4yS3LSeO
2012年までに我々側につかなかっ全ての地球人には
残念ながら死んでもらいます
最終戦争が2012年に起こるからです
とマダラ氏は当たり前のように言い放った
異次元空間で光線銃の撃ち合いでもやってくれればよいものを
結局、地球神と宇宙人との代理戦争を我々地球人がやる訳だ
全くたまったもんじゃありゃしない
そう言えば洗濯物がたまってるのでコインランドリーに行かないとな
…とワタシはふと思い出した
アナタには才能があると一目見て分かりましたよ
かつてワタシの片腕だった男と雰囲気がよく似ておるのですよ
是非とも支配する会に入って欲しいと強く希望するところであります
とマダラ氏が言った
59 :
本当にあった怖い名無し:2007/12/04(火) 08:49:26 ID:SIL7RtCAO
期待したのに(´;ω;`)ウッ
今度、樹海の近くにあるワタシの別荘へ来なさい
そこで正式な入会の儀式を執り行います
そしてあなたは超人として生まれ変わるのです
生まれ変わった後は、もう元の地球人には戻れません
いいですか?
とマダラ氏が尋ねた
1ケ月後の日曜日に山梨と静岡の県境にある別荘で
私に対する入会式が行われることになった
その時こそ犯罪に関わる決定的な証拠を掴めるに違いないのだ
私は護身用にサバイバルナイフと催涙スプレーを用意して、その日に備えた
私の住む町内では
巨大ゴキブリの目撃者が日に日に増えている
そのうちマスコミもやって来るだろう
ついにその日がやってきた
新宿の雑居ビルから黒いワゴンに乗せられた私は、山梨県に向かった
マダラ氏は先に樹海の別荘に行っているとのことだった
運転はプロレスラーのように屈強な男がしていた
私はマズイと思った
こんな屈強な奴がうようよいたら、いくらサバイバルナイフを振り回しても
私は負けてしまうだろ
私は少し怖くなった
ワゴンの後部座席に私と例の綺麗な事務員の女が座った
マダラ先生はアナタにとても期待をしています
正式な会員となった暁にはアナタと一晩中交わりたいわぁ
と女が言っていきなりディープキスをしてきた
こんなに綺麗なのに可哀想に!すっかり支配する会に洗脳されて
他の会員の性の玩具にでもされているのだなと
私はこの女を憐れに思った
やがてワゴンは樹海近くの別荘に到着した
車を降り私と女は別荘の中に入っていった
屈強な男は車を運転してどこかへ走り去ってしまったのだった
儀式が始まるまで2階でくつろいでください、女に言われて
私は2階に案内された
2階の部屋は6畳ほどの大きさでベッドと机とテレビが置かれていた
私はベッドに倒れ込むとボ〜と天井を眺めていた
女の声で目を覚ました
迂濶にも少し寝てしまったらしい
夕飯の支度が出来たので1階に降りてこいとのことだった
1階に降りてみると洋風の食事が並べてあった
テーブルにはマダラ氏が座っていた
ゆっくりと食べてください、ワタシとこの子(事務員の女)は別室で食べますので
そういうと女が車椅子を押してマダラ氏と隣の部屋に消えた
私は広い部屋に1人で食事をする羽目になった
それにしてもマダラ氏が足が不自由なことにその時気がついた私だった
71 :
本当にあった怖い名無し:2007/12/07(金) 07:23:10 ID:Wq06PDmkO
食事が終わってシャワーを浴びた後、しばらく2階の部屋でくつろいでいると
たちまち深夜の12時になった
すると女が私を呼びにきた
いよいよ儀式なのだ
私はドキドキした
スモークオンザうぉぉーーーたぁーーー
1階に降りてみると電気が消されており、蝋燭の炎が揺れていた
床にはペンタグラムが描かれていて、その6つの角には6つの皿が置かれていた
そしてその皿の上には半分に切断された人間の頭部、手足、指、目玉、内臓などが乗せられていたのだ
多分、シリコンで作った玩具であろう
それにしてもその部屋は生臭さかった
今書いていることは
6ケ月前に私が体験したことです
私と同じ経験をして呪いを受け、呪いを解いた方おられますか?
おられたら至急にレス願います
呪いを解く方法を!
ペンタグラムの真ん中に私は立たされた
マダラ氏が何やら変な英語の呪文を唱えた
すると突然腰の下の辺りから何か熱いエネルギーのようなものが
私の背骨を上昇して頭の天辺まで到達した
頭の天辺からス〜ス〜とした抜ける感覚がした
何とも言えない爽快感に包まれた
気がつくと私は射精していたのだった
これでアナタも私達の仲間入りです
マダラ氏が言った
女が隣の部屋から出て来てマダラ氏の車椅子を押して
また隣の部屋へと消えた
私は2階の部屋に戻るとベッドに横たわった
2階で私が寝ていると、1階からガヤガヤと人の話し声がする
1人2人ではない何十もの声がするのだ
やがてガヤガヤという声と足音は野外に出ていった
そして車の走り去る音がした
私はそっと2階から降りてみた
1階には誰もいなかった
ドアをゆっくりと開けて隣の部屋を見た
マダラ氏が車椅子に座っていた
微動だもしない
不信に思った私はマダラ氏に近寄ってみた
マダラ氏の顔に触れてみた
ぽとりッ!マダラ氏の顔が下に落ちた
顔のあった場所にはチューブとスピーカーらしき物が覗いていた
マダラ氏は人間ではなかった
圧縮空気で動くロボット人形だったのだ
部屋の隅からイビキが聞こえてきた
見るとベッドの上にあの事務員の女が寝ていた
マダラという人間は存在せず
あの女の自作自演だったのだ
なんたる悪フザケッ!
宇宙人の話も嘘なのだろう
いったい支配する会とはどういう団体なのか?
私は2階の部屋に戻ったが何とも落ちつかないのだった
私は隣の部屋の前に行き、ドアノブを回してみた
鍵が掛かってなかったので中に入ることができた
私はその部屋の窓の鍵を開けてから、自分の部屋に戻った
私が寝ていると、階段を誰かが上がってくる音が聞こえてきた
その足音は私が寝ている部屋の前までやってきた
そして鍵穴に鍵を差し込む音がした
どうやら部屋へ侵入するのが目的らしい
そしてノブを回す音がした
しかしその足音の主は部屋には入って来ないで
また階段を降りていった
鍵を間違えたのか?
テスト
底辺おめ!ちょっと間借り〜ゴメソ
>>4 ミドリン
もひさ(´▽`)ノ
>>6 ミドリン
ただいま〜体調に気をつけたら年内は乗り切れそうな予感
>>8 テルリン
元気そうで良かった!
>>10 タマチャン
泣く子は放り出すぞ〜怖いぞ〜
>>12 タマタソ
またきてゴロニャン
>>13 ミドリン
アチャ〜別れたのねん、運命の出逢いはマダなのね
何が邪魔してるのかな?
88 :
本当にあった怖い名無し:2007/12/19(水) 22:43:06 ID:YKsy2zWn0
あげてやるぜ
>>87 来年は良い年にするわヽ(´ー`)ノ
このまま滅びないわよ(・∀・)
私はサバイバルナイフを抜いた
すると1階からまた上に上ってくる足音が聞こえた
今度は1人2人ではない、大勢の足音だ
私は飛び起きると、ベッドをドアにぴったりくっ付けてやった
侵入を防ぐためだ
やがてドンドンと私の部屋のドアが叩かれた
ドンドン!アゲロ、アゲロ、ケロケロ…
人間ともカエルとも分からない奇妙な声がドアの向こう側で騒いでいる
遂にドアを強引に開けて中になだれ込もうとしてきた
だがベッドが邪魔になって少ししか開かない
その開いたドアの隙間から奇妙な指先が伸びてきた
鋭い爪と水掻きのついた奇妙な手のひら
私はサバイバルナイフでその指先をスパッと切った
ウギャギョゲェ〜〜〜!
おぞましい悲鳴が上がった
何か茹で卵の匂いのする液体が飛び散った
ぽとりと指が下に転がった
私は窓から外に出ると、隣の部屋の窓を開けて中に入った
隣の窓の鍵は前述した通りあらかじめ開けておいたのだ
私は部屋に入ると窓の鍵を締め、素早くベッドの下へ隠れた
そしてジッと息を殺した