【また】ペットにまつわる不思議な話4【会えるかな】

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146本当にあった怖い名無し
父の家で昔猫を飼っていたらしく、とくに父に懐いていたので、
父は母と結婚する時に猫も連れてきた。名前はシマゴロウだったらしい。
その時点でだいぶ年だったシマゴロウは、結婚して間も無くの朝方に突然死んでしまっていた。
父も母も泣いたそうだが、暫くして母の妊娠がわかった。
そして生まれた私が初めて発した言葉は
「にゃあ」
だったそうだ。何かの拍子に出たわけではなく、はっきりと「にゃあ」。
びっくりした母が試しに手帳(子作り計画みたいなものを書いていたらしい)を見返すと、
私を妊娠したのはシマゴロウが死んだ夜だったらしい。
「この子はシマゴロウの生まれ変わりか?それともとりつかれたのか?」
と親は思ったという。
その頃の私の事を母に聞いてみたら
「父が刺身を食べてたりすると特ににゃあにゃあ騒いだ。
シマゴロウも刺身大好きだったから、ほんとにあんたはシマゴロウなんだろうかと思った」
と言われた。
その他に
「一歳二歳の頃、布団で寝てても、いつの間にか居間のソファの上(かつてのシマゴロウの定位置)に円くなって寝てた」
という話も聞いた。

その頃の記憶は当然無いが、今でも猫を見るとなんとなく他人の気がしない。