『 百 物 語 』 〜弐〇〇七年・彼岸〜

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325トンファ ◆ZybGQ0APoE :2007/09/23(日) 04:33:25 ID:kjmQXGhg0
(3/3)
トモダチは、倒れてはいなかった。PCの前の椅子に座って、ボクの方を見ながらブルブルと震えていた。
その顔は、尋常ではなかった。
目を大きく見開き、顔じゅうに汗がにじんでいて、身体全体がケイレンでも起こしたかのように大きく振動していた。
「なあ……!一体どうしたんだよ!?」
ボクはただならぬ不安を感じ、そのトモダチに聞いてみた。
するとトモダチが、ぽつりと、
「……来るな」
「……え?」
「……来るなぁ」
「……なんだよ……どうし」
「来るなああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
トモダチが絶叫した。
「こっちに来るな!!おまえはここに来ちゃいけないんだ!!!」
何をいってるんだコイツは。ボクはトモダチに近づいていく。
「おまえから電話だって?そんなの来るわけがないんだ!」
かなり興奮してるようだ。ボクはさらにトモダチに近づく。
「オレはこの目でちゃんと確認したんだ……!」
トモダチの前でボクは止まる。信じられないような目でこっちを見ている。
「ちゃんと殺した……10回以上も刺したのに……」
……トモダチの顔を見ていると、不意に可笑しくなって笑いがこみ上げてきた。
「なんでオレの目の前に立ってるんだよおおおおおおおおお!!!!!」



「キヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒッヒッヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒッヒヒヒ」



ボクは、トモダチの、くびに、手をかけた。

(完)
326本当にあった怖い名無し:2007/09/23(日) 04:33:46 ID:Y+6wAwuA0
八十九本目の蝋燭が消えようとしています……
トンファ ◆ZybGQ0APoEさん  ありがとうございました…


    ξ
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第九十話
あか ◆7URfw5wlqw さん お願いします…

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8月31日金曜夜・『百 物 語』準備室
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327あか ◆7URfw5wlqw :2007/09/23(日) 04:35:14 ID:9bkKu/o8O
【90/100】
とある男子高校生の会話

「少し前のことなんだけどさ」
「うん」
「夜中に小腹が空いたから近所のコンビニまで行ったのさ」
「ああ、よくあるよくある」
「そんでよ、歩いてたら道の隅っこに占いやってるお爺さんがいたんだよ」
「夜中だといろんな人いるよな」
「そしたらそのお爺さん、俺に話し掛けてきてよ」
「なんて?」
「あなたは死を見たことがありますか、だって」
「うわぁ、不気味…」
「そのときは軽くスルーしたんだけど、今考えてみるとさ…」
「……」
「そのお爺さん、顔の感じがお前そっくりだった気がしてさ…」
そう言い終えた少年は、昨晩急死した親友の棺の前で手を合わせた。
少年は棺の前で語りかけるように一人で喋っていただけだったが、死んだ親友が話に相槌を打ってくれていたような気がしたという…
328本当にあった怖い名無し:2007/09/23(日) 04:38:36 ID:Y+6wAwuA0
九十本目の蝋燭が消えようとしています……
あか ◆7URfw5wlqwさん  ありがとうございました…


    ξ
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第九十一話
四暗刻 ◆d/FbbQaSTc さん お願いします…

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329四暗刻 ◆d/FbbQaSTc :2007/09/23(日) 04:39:41 ID:sxKUHzVN0
【91/100】
肝試し
(1/5)

私が学生の頃の話しです。
深夜に部活の後輩と4人で麻雀をしていて、今から車でどこかへ行こう、という話になりました。
そこが田舎だったこともあり、こんな時間に行くところもないので、
地元の後輩の案内で心霊スポットに行くことにしました。
彼もおよその場所は知っているものの、まだ行ったことがないらしいその場所は、山の中でした。
山奥に神社があり、そこから先に進んだところに、今ではもう使われることのなくなった,
いわくつきの古いトンネルがあるそうです。
さっそくボロい車に後輩達を乗せて、小一時間走っていると、やがて暗い山道に入りました。
しばらく進むと、暗い闇の中にぼんやりと浮かぶ神社がありました。
車を降りて、周辺を散策してみると、
数年前の立て看板やポスターが古ぼけた姿のままで、放置されていました。

<199○年、7月頃にこの辺りで亡くなられた40歳ほどの男性の情報をご存知の方、
いらっしゃいましたら○○署までご一報ください。>

<このあたりで先月起きた事故を目撃された方、
ジーンズに白いセーター姿の20歳頃の若い女性を見かけた方は…>といった感じです。

辺りの暗さもあり、なにやら陰鬱な雰囲気に、嫌な気分になりながら、再び車に乗り込みました。
さて、どうしようか?と、相談すると、
「とりあえず進みましょうよ!」と中でも一番元気がありノリのいい後輩のFが答えました。
私は「そうだな…そうするか。」と車のエンジンをかけ、そのまま進んでみることにしました。
330本当にあった怖い名無し:2007/09/23(日) 04:41:23 ID:sxKUHzVN0
(2/5)

しばらく進むと、<この先、通行禁止>と書いた大きな看板が、道を遮っていました。
ふと、備え付けのカーナビを見ると、すでにそこに道はなく、
画面には、暗い闇の中で車の現在地を表す目印だけがチカチカと点滅していました。

「もうちょっとだけ行ってみます? ちょっとあの看板、どけて来ますね!」
後輩達が、車を降りて、看板をせっせと道の端に寄せました。
少し抵抗がありましたが、私達はノリでそのまま進んでみることにしました。
周囲に明かりはまったくありませんでした。
時折、急に道沿いに浮かび上がる民家や倉庫のようなものは、
全て廃屋となっていて、それが一層、不気味でした。
やがて道はだんだん細くなり、行き止まりか?と思いきや、
真っ暗闇の中にただれた古いトンネルがうっすらと見えました。
車がギリギリ入らないような細さの真っ暗なトンネルです。
皆、こんなトンネル絶対に入りたくない、と内心思っていたはずです。
ですが、ここまで肝試しに来た以上、へたれ呼ばわりされたくなかったのか、
誰一人として、「帰ろう。」と言う者はいませんでした。

「じゃあジャンケンで順番決めようか」
私達は、とりあえず、一人づつトンネルを往復することにしました。
ジャンケンの結果、初めはFです。
懐中電灯は一つしかなかったので、他の3人は彼が戻ってくるまで車で待機です。
「じゃあ…行ってきます。」
彼はしばらくトンネルの入り口で出たり入ったりを繰り返し、何度もこちらを振り返っていましたが、
やがてゆっくりとトンネルの奥へ消えていきました。
うっすらと懐中電灯の明かりがこちらからも確認できていましたが、
すぐに闇に溶けてなにも見えなくなりました。
後輩の一人はその姿を見届けると、ぽつりと言いました。
「あいつ、マジで行きましたね」
「ああ、行ったな」
331本当にあった怖い名無し:2007/09/23(日) 04:42:18 ID:sxKUHzVN0
(3/5)

わりと長いトンネルで、Fの歩みが遅いのか、戻ってくるのにはもう少し時間がかかりそうでした。
私は言いました。
「じゃあ、そろそろ帰るか」
「…えwwwww」
「行くぞ、早く乗れよ」
「はい、じゃあそろそろ行きましょか。」
私はやっぱり怖いのは嫌いです。面白い方が好きです。
ですが、後の笑い話のネタになるだろう、これぐらいやった方がFの肝試しも盛り上がる。、
べつにおれは怖いわけじゃないんだ、とわけのわからないことを言いながら私達は車に乗り込みました。

そしてなんのためらいもなく山を降りていきました。

なぜか3人とも急に楽しくなり満面の笑みです。
「ちょっと怖がらせるだけだ。10分ぐらいしたら戻ろう。」
私達は少し走ると車を停め、10分ほどニコニコと談笑しながら一服しました。
そして、「じゃあ迎えに行こうか」と、再度、山道を登り始めました。

トンネルが近づいてきたので、私は、車のライトを消し、ゆっくりと近づいて行きました。

前方に、なにか、おかしな影が見えました。
咄嗟に、ブレーキを踏み、目をこらしました。

「おい…なんだあれ?」
なにか、人間のような影がぴょんぴょん飛び跳ねながら、
狂ったようにあっちこっちを走り回っているのです。
一言でいうと、キチガイそのものでした。
あまりにも異様な光景で、一瞬、背筋が凍りつきました。
332本当にあった怖い名無し:2007/09/23(日) 04:43:29 ID:sxKUHzVN0
(4/5)

Fです。

Fが、わけのわからない叫び声をあげながら、
自分の、首、肩、足、腕、などを両手でしきりに叩きながら、くるくるくるくる回っていました。
そして飛び跳ねているのです。

私は一体何が起こったのか、わけのわからなさに少し涙目になりながら、驚いて車のライトを点け、さらに近づきました。

Fがこちらに気付いて、大声をあげながら走ってきました。

それを見て、私は一瞬、もうこいつはダメだ。と思いました。
正直に言うと、(あれはもう知り合いじゃない。敵だ。敵が来た。)
そう感じたのです。
「鍵しめろ!!」と、私はすぐに後輩に声をかけました。
後輩も「うわぁあああああああ」と言いながら、急いでドアのロックを確かめました。
すると、Fは車のドアをしきりに叩きながら、なにかわめいています。
333本当にあった怖い名無し:2007/09/23(日) 04:45:59 ID:sxKUHzVN0
(5/5)

よく聞くと、こう言っていました。
「…ちょ、、ちょおおお!!!!あけて!!なんで!?なんであけてくれないのん!??
鬼か!!おまえら鬼か!!」と、半泣きでわめいていたのです。

私がおそるおそる車のドアをあけると、彼は乱暴に乗り込んできました。
「なにがあった!?大丈夫か!」
彼が肩で息をして、何も言わなかったので、私はすぐに車を出し、山道を降り始めました。
彼は、落ち着いたのか、やがてこう言いました。

「…トンネルから戻ったら、誰もいなくて…真っ暗で…、そしたら急に頭が真っ白になって、もうやばかった。
まさか置いていかれるとかありえないだろ?ありえないし、、なにが起こったのか全然理解できなかった。
まさか、おれ出口に向かってると思ったら、入り口に向かってた?
…え、なに?あれ?ポルナレフ?とか思って、そしたら、
その瞬間に、首に誰かの手が触れたような感触がして、びっくりして振り返ったが誰もいなかった。
気のせいか、と思う暇もなく、次は身体中をなにかに触られたり、捕まれる感触があって、
気が狂いそうになった。それでどうしたらいいのかわからなくて…、
とにかく大声を出してジャンプしたり、逃げてたんです。」
そう言い終わると、後輩の一人が、「ジャンプすんなw」と笑いました。

その瞬間、Fは恐ろしい顔でそいつをにらみながら、

「…ああ、次、おまえの番だから。なんか呼んでるから死んでこいよ。」、と言いました。

私達は謝り、どうにかFをなだめて、逃げるように山を降りました。
人間、すごい恐怖に襲われると、感覚がおかしくなるのか、なにがあったのかわかりませんが、
それ以来、肝試しに行こうと誰も言わなくなりました。

     完

334本当にあった怖い名無し:2007/09/23(日) 04:46:40 ID:Y+6wAwuA0
九十一本目の蝋燭が消えようとしています……
四暗刻 ◆d/FbbQaSTcさん  ありがとうございました…


    ξ
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第九十二話
fumei ◆dHO9YOYv/A さん お願いします…

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335本当にあった怖い名無し:2007/09/23(日) 04:48:03 ID:/XE86pNP0

【92/100】1/2

数年前の話し。

その夜、彼氏とラブホテルに行ったの。
よくあるインタ−チェンジ沿いにある、おしゃれなファッション・ホテルだった。

ホテル内には、カラオケしたりDVDを観たりと
二人でキャッキャッと騒いで楽しんだのですが。。。

することもして、やることもして(汗)深夜。
お互い疲れて寝てしまったのですが・・・。

真夜中3時頃のことでしょうか・・・ふと目をさますと、
隣の彼氏がいない?
ベッドがぽっかりと空いている。

どうしたんだろう−と思ってたら。
浴室からシャワ−の音がシャャャャャャャャ−と
鳴り止まぬかんじで続いていたんです。

あぁ−シャワ−浴びてんだぁ−と思って
一息ついて、冷蔵庫から缶ビ−ルを取って呑み始めたの。

んでっ数分経った頃、部屋のドアがガチャッと開いて
誰かが入ってきた。。。
336本当にあった怖い名無し:2007/09/23(日) 04:48:42 ID:/XE86pNP0

【92/100】2/2

誰なの!!!っと思ったのですが、それは・・・彼氏でした。

どうしたの?と不思議顔の彼氏。

いやぁ−と絶句した私は、おそるおそる浴室に行ってみた。
だがそこには誰もいなく、幻影と幻聴だったのかと。。。

もしかして、あの日勝手に部屋に入ってきた他人がいたのかも。
それとも・・・。

つづく(嘘)w

 おしまい。
337本当にあった怖い名無し:2007/09/23(日) 04:49:00 ID:Y+6wAwuA0
九十二本目の蝋燭が消えようとしています……
fumei ◆dHO9YOYv/A さん  ありがとうございました…


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第九十三話
◆6N57uayiF2 さん お願いします…

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338 ◆6N57uayiF2 :2007/09/23(日) 04:50:17 ID:InWvc5NT0
【93/100】


二年ほど前

当時俺はよく金縛りになってて、その日も金縛りは起こった、夜中の一時頃
でもその日はちょっと違っていた
偶然にもその日は寝てる俺のすぐそばに弟がいた、つまり弟は俺に起きた金縛りに立ち会ったってこと

体が動かないまま目をあけると、弟は俺の目の前でマンガを読んでいた
声にならないような呻き声(口も動かないorz)で呼びかけてみたが、全然弟は気付いてない
それどころか変な音が聞こえてきたり、急に部屋の照明が紫色になって明るくなったり暗くなったりしてるのに弟は全く気付かない
たまにこっちを見るんだけど、何気なく見たという感じで異変を感じ取っている様子は無かった

後で聞いてみたが、部屋そのものに変化は無かったし、俺の声も聞こえなかったらしい
ただ、目だけはしっかりと開いていたらしい・・・
金縛りが始まってから終わって、俺が起きるまで目は開けていたから夢じゃないって自信はある
やっぱりこういうことって本人にしか分からないんだろうか・・・

俺自身ほとんど霊感はないがこの出来事は強く印象に残っている


〜完〜
339本当にあった怖い名無し:2007/09/23(日) 04:50:50 ID:Y+6wAwuA0
九十三本目の蝋燭が消えようとしています……
◆6N57uayiF2 さん ありがとうございました…


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第九十四話
バイカル◆3apsZowCfA さん お願いします…

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340バイカル ◆3apsZowCfA :2007/09/23(日) 04:54:09 ID:IqQHLXjD0
高校生の頃の実話です

週末の夜中に友人Aと一緒に他の友人Bの家に遊びに行く事になったんです
そのBの家に向かう途中、白髪頭の婆さんが両手を挙げて万歳してるようなポーズのまま
身じろぎひとつしないで突っ立ってました
気色悪いとは思いながらもボケてるのかな?などと話しつつ、Bの家に到着し
すっかりそんな事も忘れ、しばらくして、腹が減ってきたのでAと一緒にコンビニに行く事になりました
するとその通り道にさっきの婆さんがさっきと同じ姿で立っているのです(来た道とコンビニに行く道は
正反対です)
さすがに恐ろしくなり、コンビニ行きを諦めてB宅に逃げ戻りました

怖かったのですが、まあ婆さんが徘徊してるのだろうと思い、いい加減な時間になったので
家に帰ることにしました、帰り道「またあの婆さんいたら怖くね?」などと話ながらも
何事もなくAと分かれる道につきました

そしてひとりになってビクつきながらもしばらく歩いているとAから着信が入り、
あの婆さんがまたいて、急いで家に逃げ込んだという内容のメールが届いてました
いくらなんでも俺をビビらすための悪戯だろうと思い、ふと視線を携帯から前に戻すと
いるのです!さっきと同じ婆さんがさっきと同じ姿で!

絶対にこの世のものじゃないと確信して、半泣きになりながら家に帰るのを諦めて
Aの家まで走って逃げ込み、二人で恐怖に震えながら寝ました
今でも夜道を歩いてると思い出して震える時があります

【完】
341本当にあった怖い名無し:2007/09/23(日) 04:54:46 ID:Y+6wAwuA0
九十四本目の蝋燭が消えようとしています……
バイカル◆3apsZowCfA さん ありがとうございました…


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第九十五話
ぱぴ ◆GOZItAWJOQ さん お願いします…

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342ぱぴ ◆GOZItAWJOQ :2007/09/23(日) 05:00:09 ID:q4IJfdh20
母から聞いた話です
母は元看護婦だったのですが

担当の中に少しノイローゼ気味の患者さんがおり
自分は癌じゃないかと思い込んでいたそうです
その患者さんは

諸共にあはれと思え山桜、花より他に知る人はなし

という百人一首の句を残して自殺をしてしまいました
その患者さんの葬式の終わった日に家族の方が挨拶に来ました
その日の夜
寮の二階に寝ていた母は誰かが階段を上がってくる音に気づき
起きようとしましたが金縛りに遭い動けませんでした

するとドアが開き誰かが入ってきた気配が
しかし
目が開けられませんでした

亡くなった患者さんが枕元で顔を覗き込み
「お世話になったね・・」
とお礼を言いに来たそうです

その後階段を下りていく気配がして半分ぐらい行ったところで
気配が消え金縛りがとけたそうです

不思議と恐怖は感じなかったと話しています

343本当にあった怖い名無し:2007/09/23(日) 05:00:20 ID:Y+6wAwuA0
九十五本目の蝋燭が消えようとしています……
ぱぴ ◆GOZItAWJOQ さん ありがとうございました…


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第九十六話
へたれ ◆fBVPwS/qFI さん お願いします…

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344へたれ ◆AiOGu5kkMM :2007/09/23(日) 05:01:30 ID:VAgzDbsT0
1/5
たびたび心霊スポットとして○○郡の廃墟ホテルの名が挙がっているが、
このホテルは全くの無人ではない。
事務員と思われる人が1階の明かりがついた食堂で働いている。
問題なのはその400メートルほど先にある(○○町側)小さな廃墟ホテル。
現在は立ち入り禁止のバリケードが張ってあるが,
2年ぐらい前までは自由に入れた。私が嫌がる弟を説得し突入したの
は5年ぐらい前のことになる。 

某日深夜このホテルに突入,中は真っ暗でガラスのない窓の残骸から
海の音だけが聞こえる。そう,202号線国道沿いではあるが隣は崖
っぷちなのである。

1階の部屋は完全に荒らされた廃墟で何もなかった。
2階に上ると右手に大きな客室があり部屋には黒人の半裸写真と海に
面した窓の下にまだ新しい花束があった。ぞっとして部屋を出て更に
先に進むとピンクの浴槽を発見!田舎の展望浴場といったところか。

かつては眺めの良いホテルのウリだったのであろう。その浴場の隣に
ある部屋に入ったとき私は思わず悲鳴を上げた。そこには壁一杯に赤
いペンキで描かれた殺人を暗示する手描きの絵があった。

「誰が,何の目的で?」懐中電灯で照らされたその絵はいかにも子供
が描いたようで,だがそれにしては巨大で不気味なものであった。
赤1色で描かれた人の絵,赤い涙を流し身体の真中の心臓は包丁で刺
され血を流している。 

「これは,やばいもん見たわ」と思い半泣き状態の弟を急かし部屋を出
た。そこで弟が奇妙なことを言い出した。もう一度「さっきの部屋に行
きたい」「おまえ怖くないんか?」と私。「なんか今もたくさん客が居
るような気がするし怖くないよ。」(お・おまえ?)
345へたれ ◆AiOGu5kkMM :2007/09/23(日) 05:02:30 ID:VAgzDbsT0
2
実はさっきこの2階に上り私も声には出さなかったがそんな気がしてい
たのは事実だった。恐怖感は次第にとれて暖かい人の気配さえ感じた。
それは敵対的なものではなく,私達を引きとめておこうとするモノだった。

「帰ろう,早く,ここを出たほうがいい」そういって私は弟と1階へ降りた。
途中一度,はじめの黒人&花束の部屋を一瞥して…

この後地下室にも行って見たのだがここでは恐怖が優先した。これといって
変わったものもなく普通の廃墟だった。無事家に帰りつくまで月並みだが生
きた心地がしなかった。今もあの絵はあるのだろうか?

その後
今年の春に一時帰省。10日間ほどだったが毎晩友人達と飲み歩い
て,その日も○○のスナックでカラオケ三昧だった。そのうち,隣に座
っている40代くらいのおっさんがあんまりうるさいと思ったのか,私
達3人に「ちょっとカラオケやめてくれん?」と言ってきた。「あ,す
いません」と答え,その後も3人で話しつづけた。おっさんは神妙な顔
をして女の子に何か話してる様子。さすがにうざいと思い。「話し声ま
で邪魔になるとや,おっさん!」と友人の一人が言ったところ。おっさ
んは「今怖い話しよると,あんたらも聞くね?」と言ってきた。その手
の話に目の無い私はさっそく「いっすね〜聞かせてくださいよ」と笑顔
で二人の友人を無視しおっさんの幽霊話を聞いた。結構怖い!
346へたれ ◆AiOGu5kkMM :2007/09/23(日) 05:03:10 ID:VAgzDbsT0
3/5
話の流れからこのおっさんは昔○○町で坊さんをしていて,現在は○○
市内の某塾で社会科を教えているということがわかった。私はおっさん
(以下Hさん)に「○○町ってことは,例の幽霊ホテルご存知ですか?」
とさりげなく尋ねた。すると「あの大きいほうの?」「いいえ,その先
にある小さいほうです。昔潜入したことあるんですよ。ははは」Hさんの
顔色が変わった。そして言った「あそこは洒落にならんとこやけんね,実
は私もね,興味本位で入ったことあるんですよ」「いつごろっすか?」
「5,6年ぐらい前」「あ,なら僕といっしょぐらいの時ですね,2階の
赤い絵見ました?」「あなたも見たの?あの絵」「はい,ところで何なん
ですかあのホテル?」「あれはね,実は…」すでに友人たちもバカ話を
止めて食い入るようにHさんの顔を眺めていた。

「あのホテルは20年ぐらい前建ったんやけど,すぐ潰れて荒れ放題
やったと,でそのうち暴走族がたむろするようになって,早く壊せって
地元の人間は言ってたんやけど,壊すのもお金がかかるからそのまんま
やった」「今でもありますよね」と友人。「うん,でね,もう10年ぐ
らい前に事件があって」「どんな事件??」と私。「女の子があのホテ
ル跡地で強姦されて自殺したとよ」それであの花束が…,ということは
あの海側の部屋で…
「あの絵は多分そのときの連中が描いたんやないかねぇ」Hさんによれば
殺された女の子はまだ20歳前後で,強姦されたあとすぐ自分で海へ飛び
込んだそうだ。

「連中つかまったんですか?新聞には??」「未成年やったらしいから
ね地元の人間じゃないことは確かやけど,どこのやつかはわからんかった
ったい。」「花嫁衣裳も着れんで死ぬのは可哀想やってことで,その娘の
母親がその後ウエディングドレス作って,その娘さんが殺された部屋にお
いてやったらしい。花束も添えて毎日拝みに行きよったとよ」本当に悲惨
な話だった。「でもね…」彼の話はまだ続いた。
347へたれ ◆AiOGu5kkMM :2007/09/23(日) 05:04:29 ID:VAgzDbsT0
4/5
カウンターの女の子が「いやーもう聞きたくなーーい。」と言ってボック
スへ移動した。
「うちは実家が寺でしょ,その手の話は檀家の人がしょっちゅう持ってく
るわけですよ」
「その手の話って幽霊ネタですか?どんな??」
「いやね,置いてあったそのウェディングドレスの場所がね,毎日変わる
らしいたい」

一同 まじ〜〜〜??!!

Hさんの話を総合すると,殺された娘の母親は結婚することもなく強姦
され身を投げた娘を不憫に思い。娘の殺されたホテルの客室にウェディ
ングドレスを供えてやった。ところが,ある日献花のために部屋に行く
と供えたおいたはずのドレスが無い。盗まれたと思い一応別の部屋に探
しに行くと何事も無かったようにドレスはあった。もとの部屋に戻し次
の日行くとドレスが無い。また別の部屋にあったが,その部屋は昨日と
は違う部屋だった。
「お母さんは娘がまだ成仏しとらんと思って,それからドレスを元の部屋
に戻すのを止め,行きたいところにいきんしゃい!とばかりにそのまま放
っておいたそうやけど…」
「毎日あっちこっち動き回るんで,とうとう家に持って帰り有名
な祈祷師さんに来てもらって供養したらしい。変なうわさが広まったらい
かんしね。けどそのドレスあっちこっち部屋移動した割にはぜんぜん汚れ
てなかったらしいよ。」Hさんは「ドレスが海風で別の部屋に移動すること
は考えられないことだ。」と言う。これは潜入済みの私も同感だった。
348へたれ ◆AiOGu5kkMM :2007/09/23(日) 05:05:00 ID:VAgzDbsT0

5
その後しばらく沈黙が続いた。屈辱的な強姦の直後,彼らの目の前で窓から
飛び降りた女の子の気持ちを考えると何も言う気になれなかった。それにし
ても強姦した連中は一体その時どういう気持ちで彼女の命をかけた最後の
抗議を眺めていたのだろうか?怒りを覚えた。


「その絵見たいねぇ」ふいに友人一人が言った。「おまえ見たっちゃろ,
いいねぇ」もう一人が続けて言った。私は「ああ,見た」と答えHさんの
ほうを見た。「止めとき,不謹慎とは思ったけど,去年塾の夏季講習で
その話を生徒にしたったい。で,つい調子に乗りすぎてその時,あの“
赤い絵”を黒板に描いたとよ,そしたら突然女子生徒の一人がひきつけ
起こして泡吹いて失神したと!びっくりしたよ本当に,舌出してね。
すぐ救急車呼んだよ。」

いったいあの絵を描いたのは誰だ?本当に暴走族の連中? それとも
まさか?
              完
349本当にあった怖い名無し:2007/09/23(日) 05:05:42 ID:Y+6wAwuA0
九十六本目の蝋燭が消えようとしています……
へたれ ◆AiOGu5kkMM さん ありがとうございました…


    ξ
  ┌┴┐
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  ┴─┴


第九十七話
はと ◆grKVSban2w さん お願いします…

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8月31日金曜夜・『百 物 語』準備室
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/occult/1188033870/l50
350はと ◆grKVSban2w :2007/09/23(日) 05:07:39 ID:K0OQ3ZX7O
専門時代の友人の話。
友人は県外の人で、学校から徒歩3分程の小綺麗なアパートで一人暮らしをしてました。
女の子大好き!な友人のこと、ちょっとした城だったみたいです。
私も班レポートやら徹夜桃鉄やらでよく行っていたんですが、そのアパートの隣室で死者も出る火事(大きいボヤ?)がありました。

幸いにも友人宅は水浸し(窓開けっ放しだったらしく…)と焦げくさい臭いが残るくらいの被害で済みました。

その後、友人と居酒屋で飲んだときに、思い出したようにこんな話をしてくれました。
「あの日さぁ「あなたも…あなたも…!」って聞こえてきたんだよね。
痴話喧嘩かなーって思ってたんけどさぁ、亡くなったのって女の人ひとりじゃん?
あれ…俺のことだったのかな?今もときたま聞こえるし」

友人は卒業までそのアパートに住んでましたが、私は遊びにいけなくなりました。
「彼女」に勘違いされると、怖いですから。
(完)
351本当にあった怖い名無し:2007/09/23(日) 05:07:49 ID:Y+6wAwuA0
九十七本目の蝋燭が消えようとしています……
はと ◆grKVSban2w さん ありがとうございました…


    ξ
  ┌┴┐
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  ┴─┴


第九十八話
万夜 ◆NMnaoT1HrA さん お願いします…

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8月31日金曜夜・『百 物 語』準備室
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352万夜 ◆NMnaoT1HrA :2007/09/23(日) 05:09:04 ID:b8rpXUIY0
『消せない』  【98/100】

1/4

私のマンションの自転車置き場の周りはコンクリの壁に囲まれてるのですが
そこに不思議なモノがあります
それは子どもの手形、私の手よりも明らかに小さい幼稚園ぐらいの手形が5,6個ついてるのです
毎朝この自転車置き場を利用してる私にとっては見慣れた子どもの手形
しかしひとつの疑問が頭の中に浮かび上がりました

なぜ手形がこんなところに残っているのか?

このマンションの管理人さんは毎朝マンションの掃除をしている熱心な人で
自転車置き場を通ってマンションの周りの草木を手入れしていく
そう 自転車置き場の手形に気付かないわけがない
ましてや几帳面な管理人さんの性格、自転車置き場を通るたびに
嫌になるほど目につくこの手形を消さないわけがないのです

353万夜 ◆NMnaoT1HrA :2007/09/23(日) 05:09:57 ID:b8rpXUIY0
2/4

ある日私は学校から自転車で帰ると今日もあいかわらずついている手形を確認した後
エントランスホールにあるエレベーターの前にたちました すると
「おう お帰り!」
管理人さんが掃除をしながら声をかけてきました
「ただいま!」と少しの間談笑していましたが、あの手形のことがふと頭をよぎったのです
「ちょっといいですか?そういえば自転車置き場の壁に手形ありますよね?」
管理人さんの掃除の手がとまる だが私はかまわず話続ける
「小さい子どもがつけたような手形がいっぱいあるじゃないですか」
管理人さんがこちらに振り向く
私は思い切って尋ねた
「管理人さん、自転車置き場の壁にある手の跡
なんで消さないんですか?」
しばらくの沈黙あと
管理人は顔を曇らせながらこう返しました
「消さないんじゃなくて消せないんだよ」

――最初は私の聞き間違いかと思いました
でも確かに管理人はこう言ったのです「消 せ な い」と
354万夜 ◆NMnaoT1HrA :2007/09/23(日) 05:10:46 ID:b8rpXUIY0
3/4

その夜、私はスプレーを持って目的の壁の前に立っていました
薄暗い電球の光が例の手形を不気味に映し出しています
一呼吸した後、スプレーを手形に向け噴射
壁の手形は私が抱いていたわだかまりと共にかき消されていきました
「なーんだ簡単に消せるじゃん」と思ったその時

「ぇぇぇぇん ぇぇぇぇん」

子どもの泣き声が聞こえたのです
初めは気のせいだと思いました
しかし しばらくするとまた声が

「えええええん ええええええん」

しかもさっきより近くでハッキリと

こんな夜中に子どもが自転車置き場で?

ありえない

怖くなった私はスプレーを床に放り投げ
一目散に家に逃げ帰りました
355万夜 ◆NMnaoT1HrA :2007/09/23(日) 05:11:31 ID:b8rpXUIY0
4/4

翌朝私は呆然としました
確かに消したはずなのに手形がくっきり壁に残っていたからです
昨日放り捨てたスプレーは下に転がっていました
「言ったでしょ? 消せないって」振り向くと管理人さんがにやつきながら立っていました
ようやく私は彼女の言葉の意味を理解しました
そう、管理人さんはなんども手形を消そうとしたのです

なんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんども

スプレーしたり ポスターを貼ったり…
ですが次の日になるとスプレーは落とされポスターは剥がされている
彼女は気付いたのです、この手形は「消せない」のだと
壁を工事する方法も考えたそうですが無理やり消すと
何か悪いことがおこりそうなので結局やめたそうです

管理人さんから真相を聞いた瞬間、壁の手形は不思議なモノから恐怖の対象になりました
あの手形は今も冷たい壁に張り付いています おそらくその主も自転車置き場にいるでしょう
そして毎朝、自転車置き場を利用する私たちを見つめているのです

貴方の身の周りにあるモノ、もう一度確認してみてはどうでしょうか
もしかしたらそれが怪異との接点になるかもしれませんよ

【完】
356本当にあった怖い名無し:2007/09/23(日) 05:11:38 ID:Y+6wAwuA0
九十八本目の蝋燭が消えようとしています……
万夜 ◆NMnaoT1HrA さん ありがとうございました…


    ξ
  ┌┴┐
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第九十九話
ASIAN ◆aYuEZHzg4U さん お願いします…

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357本当にあった怖い名無し:2007/09/23(日) 05:12:07 ID:944fkIOb0
ウンチでそう…
358本当にあった怖い名無し:2007/09/23(日) 05:12:39 ID:944fkIOb0
誤爆シマシタ…
359ASIAN ◆aYuEZHzg4U :2007/09/23(日) 05:13:27 ID:7V7+v3nLO
【99/100】

『隙間』

1/1

隠れん坊は絶対しない。
そう言ってはばからないのは、小学校の頃のC先輩だ。

隠れん坊の度にそう言ってたから、ちょっと空気読んで欲しいとか思ってたが、こないだ十数年ぶりに再開して、その真意をやっと知る事ができた。

曰わく、「隙間から見られる」んだと。

どこに隠れても、「見られる」んだと。

怖くて、隠れたくないんだと。

襖の隙間から、ベッドの隙間から、タンスの隙間から、障子破れ目から、「見られる」んだと。

今でも見られてるんすか?って聞いてみた。
先輩は苦虫を噛み潰したような顔で、オレのシャツの袖口を指差した。


オレ、そのシャツもう着てない。


終わり
360本当にあった怖い名無し:2007/09/23(日) 05:14:12 ID:Y+6wAwuA0
九十九本目の蝋燭が消えようとしています……
ASIAN ◆aYuEZHzg4Uさん ありがとうございました…


    ξ
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第 百 話
上村 ◆UNKNOWN/Sw さん お願いします…

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8月31日金曜夜・『百 物 語』準備室
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361上村 ◆UNKNOWN/Sw :2007/09/23(日) 05:16:02 ID:FxaRJPZVO
【100/100】

『祖父』

私が中学生の時、おじいちゃんが亡くなりました。

おじいちゃんは優しくて、家に行くといつも「よく来たなぁ、●●」と私に言ってくれました。
おじいちゃんが亡くなって、お通夜(かお葬式か忘れました)をした日の夜中。台所で物音がしました。
夜中だったので、ちょっと寝ぼけ気味だったのですが、食器をいじるような音や、水を使うような音が聞こえてきました。
最初は怖かったのですが眠かった私は、すぐにあまり気にせずに眠っていました。翌日の朝、夜中の物音の事も忘れていつも通り家族と過ごしている時、母が
「夜中、誰かが水を飲んでた」
と言い出しました。私は瞬時にあの物音を思い出しましたが、何も言わずにいました。黙ってただあの音が何だったのか考えていました。そうすると母がぽつりと、
「おじいちゃん、お水を飲みに来たんやねぇ。きっと…」
と言ったのです。
とても優しい声色で。

あれがおじいちゃんだったのかは分かりません。音を聞いただけで、姿を見ていないので分かりません。
だけど私と母は、おじいちゃんが最後にお水を飲みに来たのだと信じています。

ありがとう、おじいちゃん。

【了】
362本当にあった怖い名無し:2007/09/23(日) 05:16:26 ID:Y+6wAwuA0
上村 ◆UNKNOWN/Sw  さん ありがとうございました…


    
    ξ
  ┌┴┐
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これで 最後…
ついに百本の蝋燭全てが消えました……


さあ 鏡をご覧なさいませ
あなたの背後に 何かが映っておりませんか?







…本当に見えないのですか?

ぴったりと…あなたに寄り添っておりますのに………
363本当にあった怖い名無し:2007/09/23(日) 05:21:53 ID:p0WEyAtwO
ウデヤアシヲシバラレテウスグライヘヤニトジコメラレタ



クルシンデクルシンデ



ソシテオレハシンダ
364本当にあった怖い名無し:2007/09/23(日) 05:41:13 ID:KPhxil07O
乙でした!
365本当にあった怖い名無し:2007/09/23(日) 06:40:09 ID:InteeCYH0
横入りでスマソ、良スレだなぁぁここ。。話も面白かったです・・・
366本当にあった怖い名無し:2007/09/23(日) 13:32:18 ID:/Bl7B+mJO
ほっしゅ
367本当にあった怖い名無し:2007/09/23(日) 15:28:18 ID:gV28hJ45O
夜中、途中で寝ちゃって今、全部読み終えた。
みなさん乙でした。
読み終えておかしなと思ったことが2つ。
まず、PCでこのスレを検索したのだがヒットしなかった。
オカルト板のスレッド一覧で探しても見つからない。
昨夜は携帯から見ていて、そのときにブックマークしてあったので、そこからやっとたどり着けた。
あと、携帯からだと長文のレスは省略されて、そこをクリックしないと全文が見れないのだが、
唯一見れたレスがあった。他と同じような長文なのに。
それは2年間寺で修行したという人のレスだ。
368本当にあった怖い名無し:2007/09/23(日) 19:24:54 ID:lcatdj7n0
オカマみたいな声が、嫌になったから聞くのやめた
369本当にあった怖い名無し:2007/09/23(日) 19:55:17 ID:3Cf1xYPq0
>>367
ヒント1 文字の間にスペース
ヒント2 改行数
370赤井 ◆aKQ2SJ2lbM :2007/09/24(月) 05:45:37 ID:gd4+Jz/eO
番外編【失なわれた友達】
大人になった今でも不思議で不思議でしょうがないと思うことがある
わたしが小学校3年生の時、同じクラスに加藤君という子がいて
ドリフターズの加トちゃんの物真似が抜群に上手くて、クラスの人気者だった
そして加藤君はその日予定されているプロ野球の試合結果を、ピタリと言い当てるのだった
その加藤君が2学期の終わり頃に急に転校してしまった
普通、転校する前に挨拶ぐらいして逝くものだが
ある朝、急に机ごと消えてしまったのだ
しかもクラスメートも担任の先生も何も言わないのだった
まるで最初から加藤君なんかいなかったと言わんばかりに
クラスメートの高田君に加藤君のことを聞いたら
「加藤?誰それ?お前の妄想なんじゃないの?」と言われた
さらに高田君はわたしにこんなことを言ったのである

「赤井、俺も不思議に思ってたことがあるんだ
お前ってさ、3年生になってある朝急にクラスメートになってたよな?
まるで最初から友達だったかのように…」

今でも加藤君のやってた「ちょっとだけよ、アンタも好きねぇ〜」の物真似を
はっきりと思い出すことができるのだが…
371本当にあった怖い名無し:2007/09/25(火) 06:44:41 ID:GKqMKCcY0
↑おまいの方が怖いわ・・・何者おまいはwww
372本当にあった怖い名無し:2007/09/25(火) 12:57:01 ID:GbtSXL7G0
また冬にあるだろうからネタはとっておきなさい(`・ω・´)
373本当にあった怖い名無し:2007/09/25(火) 14:12:52 ID:mABlSTDy0
反省会ってもうやってる?
374本当にあった怖い名無し
久しぶりにオカ板覗いたら百物語やってたのかー
8月の百物語でエントリーしたけど急なバイトで辞退させてもらった者です
結構恐い話があるんだけど、
洒落怖に載せるよりかは百物語でみんなとガクブルしたいんで次の百物語まで温存しときます。
次回は絶対エントリーするんでまたやって下さい(´・ω・`)ノシ