>>514 物理的な状況と、それを心でどう捉えそしてどう感じ取るかというのは別の問題だ。
多くの場合「これはこうあるべきだ」という自分の心の中に作ったルールから自分が
外れることによってより大きく不幸を感じるようになる。ルールが変われば現状に
変化がなくても不幸は減る。または消える。
架空の話になるが、たとえばこんな夢を見たとしよう。その夢の中の世界では、
人間は指が6本ある。それが標準であり普通だ。しかしあなただけは生まれ
ながらにして指が5本しかない。するとあなたは生まれながらの「障害者」という
ことになる。あなたはそれによって不幸を感じるようになるかも知れない。
みんなと同じように6本だったらよかったのにと思うかも知れない。なんで自分
だけがこんな目にあうんだと嘆くかも知れない。そこで目が覚める。
あなたは不幸なままだろうか? あなたの指の本数は最初から最後まで5本であり
何も変化していない。夢の中で不幸を作っていたものの正体はなんだろうか?