死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?171

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248情熱の結果4/5
断続的な眠りをとってようやく外が明るくなり、我慢していたトイレにも行き
シャワーも浴びて一息ついたところで昨夜の郵便受けを見に行きました。
103号のフタが半分開いています。悪いとは思ったのですが覗いてみました。
【昨夜は夜分遅く、大変失礼致しました。○○(例の女性と思われる名前)】
と書かれたノートを数枚折った物が置いてあります。さすがに中身を読むのは
躊躇われすぐに元に戻しました。104号を覗くと
【ご不在に伺い、お会いできず残念です。○○】とあります。うわあ、気持ち
悪いなぁと思いながら、自分の郵便受けを探ってみました。
案の定ノートを数枚たたんだ紙片が入っていました。
【深夜までお仕事だったようですね。ご苦労様です。○○】と書いてあります。
なんだ、これ?と思いながら広げてみると
【U様(私の名前です)。昨夜はお仕事でお疲れの所、突然伺いまして失礼致しました】
とあり、以下その親子が山陰のS県出身であり、親子で△△教に入信していて
全国各地を廻りながら「この人は」と思った人に会って△△様の話をしている、云々と
書かれていました。なんでも一昨日は隣のK県にいて昨日、徒歩で私の住むO区に
やって来たそうです。(因みに私が住んでいたのは都内某空港のそばです)
5月の大型連休の直後でしたから、夜とはいえ徒歩でずっと来たからあのように大汗
をかいていたのだろうか?などと思って読んでいますと最後の方に
【U様のお宅はインターホンが壊れておいでのようですね。】とあります。
【娘が是非お会いしたいと裏でお待ちしていましたが、お気づきになられなくて残念でした】
心臓がドキッとしました。まさか。やっぱりあそこに居た?
慌てて部屋に駆け上がり、カーテンを開けました。するとガラスにくっきりと小さな手形
が付いており、両手の間には丸い湿った跡が有るのです。
あの女の子は両手を付いて、顔をガラスにピタッと付けて中を覗いていたのです。
いったい何時までそうやって私の部屋を覗いていたのでしょうか。