色って色や形の世界って意味だから、漢訳仏典の漢字一文字の羅列だと慣れるのに
ある意味、無駄な時間が掛かる。色即是空という漢字のイメージとゴロの音で覚えられるけれど、
意味を考えるとなると数学の記号とかシンボルとして考えた方が良いと思う。
現象として目に見える「色形」・・・つまり、物質で構成されて起きている現象世界は
空(諸要素の集まり)という性質を持っている。要するにパンっていうのは小麦粉と水と
玉子と牛乳と塩と膨らまし粉と油とで火の熱を加えて作られたものだから、その条件を少しでも
変えたらパンじゃなくてケーキになるとか、煎餅になるとかという意味です。或いは、うどんやスパ
それに中華ソバにソーメン、日本蕎麦にさえなる。だから、人生の苦悩もパンなら不合格だけれど
ちょっと材料を買えれば煎餅になるから合格とか、条件を知恵に照らして少し工夫すれば、絶対に
無理だと思うような複合的な困難さえ解決できる。当然、深い深い神秘の世界と関係している魂とか
死ぬ生きるの世界さえも条件を変えたり工夫すれば解決できる。考え方が柔軟に自在にそれでいて
確かな道筋をつける訓練が空の知恵の修行だと思います。
自転車と空とか、ニートと空とか、マイナスをプラスに転じる空とか拘りの無い大空の様な心で
大きな知恵が生まれる。その為の絶対の不動の大地が不動の信念とか決意とか不動の原理とか
不動の戒律とか不動心の禅定とかです。五大の地水火風空と六大目の識大の五大と六大の五輪塔が
密教の基本本尊です。それが、大日如来の真言のオン アビラウンケン です。