テ ン プ ル 騎 士 団   ス レ ッ ド

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605,絵の中に隠されていた五角星型


レンヌ=ル=シャトーの聖なる地形、、、リンカーンは、BBC調査部の協力によって、(シオンの僧院)の当時
の最有力メンバーがピエール・プランタールと言う人物であることを知った。「プランタール」と言う姓は、
確かにメロヴィング家に連なる高貴な家名だ。会合の席が設けられ、リンカーンはブランタールを招いて、
彼のレンヌ=ル=シャトーものの第二作「司祭と画家と悪魔」を見せた。

会ってみると、彼は親切で礼儀正しい老人――生まれは1920年――だった。そして彼の信
奉者の集団も現存していた。会合に同席した彼の腹心はフィリップ・ド・シュリゼという公爵らし
い。ド・シュリゼはルーヴルにある「秘密文書」の多くを手がけた人物だった。

リンカーンは彼らの後ろに座ってそれとなく観察していた。フィルムの中に例の羊皮紙が登場した。
リンカーンはそこに5角星型を発見していた。これを見た2人の表情がにわかに強張ったのを確
認して、リンカーンはしてやったりと思った。

リンカーンはまた、ブッサンの「アルカディアの牧童」の構成に奇妙な点を見つけた。ルイ14世を不安に
陥れたという「秘密」を探していた彼は、右の牧童の持つ杖が、その腕によって正確に2
等分されていることに気づいたのだ。そして杖の頂点から牧童の人差し指までの距離もま
た、正確にこの長さに一致していた。彼はさらに、同じ長さがこの絵のいたるところにち
りばめられているのに気づいた。この絵は、明らかに幾何学的に構成されていたのだ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%97%E3%83%83%E3%82%B5%E3%83%B3 ニコラ・ブッサン
606,:2008/06/13(金) 10:35:21 ID:TXKEdi2D0

http://academy6.2ch.net/test/read.cgi/archeology/1206868737/69-71
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%84%E9%87%91%E6%AF%94 黄金比


リンカーンは王立美術大学のクリストファー・コーンフォード教授にこの絵を見せた。すると教授はさら
に魅力的な特徴を見出した。この絵の構造は「黄金分割」と呼ばれる(そしてギリシア文字φ
で表される)幾何学的比例に基づいているのだ。

一見したところ、この話は幾何学の教科書に載っている退屈な定義のように思われるかも
しれない。だが実際には、それだけで一冊の本がかけてしまうほど、圧倒的かつ深遠な意
味を持つ事実なのだ。

ごく簡単に言うと、それは一本の線分を2つに分割し、短いほうと長いほうの比を、長い
ほうと全体との比に等しくすると言う方法だ。

一見、電車の中で子供をおとなしくさせておくために買い与えたパズ
ルの本から取ってきた問題のようだが、これの何がそれほど重大なのか?

その理由はどういうわけか、自然が常にこれを用いるということにある。たとえばあなた
の身体。ちょうどヘソの位置がこの分割店に当たっている。葉序の螺旋にも、花の花弁にも、
茎の周囲の葉にも、松かさにも、ヒマワリの種にも、貝殻にも――星雲の腕にまで、これが見
られるのだ。
607,:2008/06/13(金) 10:36:49 ID:TXKEdi2D0

画家たちもまた、非常に古い時代からこれに気づいていた。というのも、画面をこれによ
って分割すると、非常に目に心地よいものになるのである――ちょうど音楽の和音が耳に
心地よいように。

なぜ自然はそれほどこれを好むのか?なぜならそれは無駄な空間を最小化する、充填に最
適の方法だからだ。明らかに、」この一見単純な比率には何か極めて重要なものがある。実
際にはそれは、0・618034、、、、と言う具合に果てしなく続いていく。

φのもう一つの形は、1・618だ。線分をφの分だけ延長するには、それを1・618倍す
ればよい。

レンヌ=ル=シャトーの謎に戻る前に、もうひとつ、数学の話題に触れねばらない。それは、数学者
フィボナッチが発明した数列だ。ここでは、各数はその前の二つの和となっている。だから0か
らはじめるなら、次の数字は明らかに1だ。そして0+1は1。1とその前の1の和は2。
2とその前の1の和は3.以下同様(0、1、1、2、3、5、8、13、21、35、
55、、、、)。

ここでもう一つの興味深い事実がある。フィボナッチ数列から任意の2つの数字を取り、前の数
を後ろの数で割るとその除はどんどん「黄金分割」0・618034に近づいていくのだ。
数が大きいほどそのようになる。たとえば、2を3で割ると0・666、、、。34を55で割
ると0・6181、、、、だ。元の数がそれほど大きくなっても――億や兆の桁になっても―
―その数は決して黄金分割そのものにはならない。
608,:2008/06/13(金) 10:42:17 ID:TXKEdi2D0
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E8%A7%92%E5%BD%A2  5角形

松毬やオウムガイの殻、そして渦状星雲に見られるのはこのフィボナッチ数だ。何故神がこの奇妙な
比率を選んだのかは、誰にも分からない。だが面白いことに、フィボナッチ螺旋は五角形から求
めることができるのである。それに内接する5角星型の一辺を、その「脚」の辺と直角に
置くと、短い線の終端からフィボナッチ螺旋を開始することができる。

まるで、5角星型もまた神のお気に入りであるようだ。

更にいうなら、ヘロトドスによれば(実はこの一説は写字生の誤りを正す必要があるのだが)、
黄金分割は大ピラミッドの各辺の区画にも見ることができる。

さてコーンフォードは「アルカディアの牧童」に関する研究結果をヘンリー・リンカーンに報告した。彼はまず、
古典画家たちが常に用いる2つの「システム」を探すことから始めた。その一つは数字のシステム
で、プラトンの「ティマイオス」(宇宙の創造についての対話篇)に基づいており、ルネッサンスのころに
流行した。だがもう一つは遥かに古いもので、黄金分割に基づく幾何学のシステムだ。

コーンフォードは、プッサンの絵にはティマイオスのシステムが見出されるだろう、と予想した。なぜなら当時、
黄金分割のシステムは極めて古臭いものと見なされていたからだ。実際、彼は予想通りそのシステ
ムの痕跡を発見した。だが、「アルカディアの牧童」に用いられていた主要なシステムは、黄金分割だ
ったのだ。さらに、この絵には五角形の幾何学が充ち満ちていた。
609,:2008/06/13(金) 10:45:47 ID:TXKEdi2D0

この5つの辺(例えば辺AB)と弦(例えば弦AC)の比は1:1・618、つまりφだ。

さらに詳細に調べていくうちに、コーンフォードは画面の外に延びる5角星型を見つけ出した。
つまり、プッサンの絵には5角星型が埋め込まれていたのだ。

そこでコーンフォードは興味深い推測をした。「プッサンが鍵を持つ、、、」のフレーズは、ソニエールが財宝を
探したレンヌ=ル=シャトーの地形に関係があるのではなかろうか?

これに触発されたリンカーンは、彼の最も重要な発見を成し遂げた。

レンヌ=ル=シャトー一帯の陸地測量地図を見ると、あることがただちに明らかとなった。その地方
の3つの重要地点――つまりレンヌ=ル=シャトー、ベズのテンプル騎士団の城、それにブランシュフォール城は、
きれいな3角形を描いていたのだ。そしてそのいずれもが山頂に当たっていた。リンカーンは地
図上にこの3点を頂点とする3角形を描き、その各辺を測定してみて驚愕した――それは
正確な2と右辺三角形だったのだ。すなわち2つの辺の長さがまったく等しかったのであ
る。ベズを頂点として、ブズからブランシュフォールへ引いた直線と、ブズからレンヌ=ル=シャトーへ引い
た直線は完全に等しい長さだった。
610,:2008/06/13(金) 10:46:43 ID:TXKEdi2D0


これは偶然ではありえない。はるかな昔、何者かがこの3つの頂上の測量を行い、これが
二等辺三角形を描いていることを確認した後に、これを秘密のパターンの一つとして選択した
ことは間違いない。

ここでリンカーンは、可能性としては遥かに低いが、もしもあと二つ頂点があれば、きれいな5
角星型が描けるのに、と思いついた。もちろん、ないものねだりに違いない、、、、。だが、
そうやって地図を見て見ると、実際にあと2つの頂上が、まさに正確な位置に存在したの
だ。東側はラ・スラン、西側はセール・ド・ロズ。そしてこれらを繋ぐと正確な5角星型が出現し
たのである。

これは極めて稀な自然の奇観だ。だが、驚きはそれだけではなかったのだ。リンカーンが地図の
中心を調べると、そこにもう一つの山頂、ラ・ピクが存在した。

確かに地図で見るとラ・ピクはど真ん中に見えるが、実際には中心から250ヤード(約22
9メートル)南にずれている。だが、それは想定の範囲内だ。結局のところ、これは人工の地
形ではないのだ。

611,:2008/06/14(土) 11:36:37 ID:SItdSb9/0
,
612,レンヌ=ル=シャトーの聖なる地形、、、:2008/06/15(日) 18:19:30 ID:fba+lKrc0
605-610 :,絵の中に隠されていた五角星型: → レンヌ=ル=シャトーの聖なる地形、、、

なのにラ・ピクが5角星形のこれほど中心に来るというのは十分驚くべきことだ。
これこそがレンヌ=ル=シャトーの基本的な秘密だ。つまりそれは聖なる地形の一部だった。だから
こそ、ダゴベールはレンヌ=ル=シャトーに都をさ定めたのだ(そして彼の息子シギスベルトは、父が殺さ
れた後、そこから逃亡したのだ)。メロヴィング家の聖なる血は、魔術的地形と関連していたの
である。

私も、リンカーンの『聖なるパターンへの鍵』(1997)を読むまでは懐疑的だったが、これ
こそ天然の「魔術的地形」だと気づいたリンカーンも同意見だ。だが奇妙なことに、プランタール氏はリンカ
ーンの推察に同意しなかった。リンカーンがソニエールの暗号文書に5角形の幾何学を発見したとき、
彼とシュリゼが驚愕したのは確かなのに、プランタールは黙して語らなかった。

逆に、ここに書かれた秘密の暗号についてリンカーンがたずねたところ、プランタールは信じられな
いことを述べたのである。つまり、それはシュリゼによる「捏造」だと。いったい何のために?
何年か前に作られた10分のTV番組のためだという。

当然ながら、リンカーンはその話を鵜呑みにはしなかった。この暗号の信じがたいほどの複雑さ
を見る限り、その作成には長い時間と高度な作成技術が必要であることは一目瞭然。

では、なぜプランタールは話をごまかそうとしたのか?というのも、プランタールの――そして(シオン
の僧院)の元来の目的は、この謎に衆目を集めることにあったのはほとんど間違いない。
その目的とは、恐らく、フランスが共和制に飽きたとき、メロヴィング家の子孫をしかるべき地位

に就ける事にあったのだろう。ド・セドはかつてリンカーンにこう言った。「われわれはあなたの
ような人物の注意を惹こうと考えたのです」。いまや、リンカーンはすでにこの話に食いつき、
5角形の幾何学まで発見したというのに、プランタールはなにかちょっとやりすぎたように感じ、
引き返そうとしているように見える。