後味の悪い話 その69

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167本当にあった怖い名無し
軽く読んだだけなので思い違いなどあるかも知れないが後味悪かったので。

「分水嶺」 森村誠一

化学系の会社の技術者であるAと医者のBは元同じ大学の登山サークル仲間。
二人とも同じサークル所属の女性Cに思いを寄せている。
Aの告白を受けたCはBに告白をするが、
はっきりしない理由で断られ、Aと結婚する。

時代はベトナム戦争、Aは秘密裏に戦争で使用する毒ガス
(一時的に精神錯乱を起こさせ、後遺症を残さない)の研究を進めている。
Bは発狂してかつぎ込まれた患者(Aの会社の社員)を診察し、
Aのしていることに疑惑を抱くが、Aの妻となり一児を授かったCは
仕事優先のAを悲しく思いつつも口を割ろうとしない。

やがてBは水商売の女性であるDと愛し合うようになり、
自分が被爆者でもう時間が無いことを告げるが、
それでも構わないというDと結ばれ、Dは妊娠する。