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本当にあった怖い名無し:
???? 赤い糸 トルマリン石 勘助 極楽蝶 ひとつしかない地球 一日を千倍楽しむこと
神の女たちは、その霊力によって男たちを守護する役目を担っていた。
神の女たちは、戦の船の舳先に立って、男たちを煽ったのだった。
ここにもまた、古代的な感受性の一面をみてとることができるのである。
ただ、即物的な交感がそこにはある。霊力という即物性が。
久米島の神女である君南風神女が舳先に立っていた。
君南風は、祈った。
男たちは、舳先に立つ君南風の姿を神々しく見上げ、まもなく訪れる戦いに身を震わせた。
君南風は勝った。君南風は再び舳先に立って、男たちを載せた船に乗って久米島に凱旋した。
久米島の巫女は、君南風と 呼ばれ、特別の存在である。
久米島の総括祭祀権を握る神女。久米島の最高神・君南風。
恵みの雨を乞い、豊穣を祈る 君南風が 祭祀を司る島
稲の穂がさとうきびに代わった今でも島には雨乞いや五穀豊穣を神に祈る君南風という神女の伝統が
脈々と受け継がれている。