今から数年前、彼女と映画館に行った時の話です。
その映画館は今のシネコンとかと違って、座席指定も上映後の入れ替えもないような所で、
各階入り口で料金を支払って入場するタイプの、地上五階建ての古い映画館でした。
目当て映画は『MATRIX RELODED』。 最上階の一番広い会場でした。
ワクワクしながら五階に向かったのですが、ロビーにはほとんど人がいません。
公開して一週目、さらに金曜の最終上映なのに、
お客さんは僕らを含めて20人くらいとかなり少なかったです。
…まぁ、「田舎なのでこんなものかな」と思いつつ上映開始。
……エンディングを迎え、僕は非常に満足していました。
が、彼女はネオ対100人スミスの辺りからずっとソワソワしていて、
何度もキョロキョロしたりとあまり集中していない感じでした。
まぁ、元々アクション系の映画に興味が無いのは知っていましたし、
彼女と違って僕は一作目からのファンなので内容に没頭してしまい、あまり気にかける事もなく映画に見入っていました。
そして、スタッフロールが流れ出すと即「出よう。」と急かされました。
僕はどんな映画でもスタッフロールが終わって場内が明るくなるまで席を立ちません。
余韻に浸りたいのと、何かオマケ映像があるかも知れない、という思いで。
それは彼女も同じで、今までスタッフロール中に席を立つ事は滅多にありません。
そんな彼女が「早く出よう」としきりに急かすのです。
僕は、何故現実世界でもネオがセンチネルをぶっ飛ばす事が出来たのか?
スミスが現実世界に来ちゃったけど、味方の中に敵がいる、みたいな展開は早めに解決して欲しいなぁ、などと、
次回作を妄想する事でいっぱいで、正直少し鬱陶しく感じてしまい、
「トイレ?先に出ていいよ」と、ちょっと冷たくあしらってしまいました。
彼女は「そうじゃなくて…」と何か歯切れの悪い感じで依然ソワソワしていたんですが、
僕が動く気がないと悟ったのか、「じゃあ一階のミスドにいるから。…早く出てきてね。」
そう言って彼女は席を立ちました。
その際もキョロキョロと周りを伺っていました。
さすがになんかおかしいと思い、会いたくない知り合いでも見つけたのかな?と、場内を見渡してギョっとしました。
……誰もいねぇ! いつの間にか他の客も帰ってしまったようで、広い会場に僕一人。
ズラーっと並ぶ無人の座席が墓石のように見えて、正直ちょっと気味が悪くなりました。
…出ようかな、と腰を上げかけた所でスタッフロールが終わり、『revolutions』の予告が始まりました。
さっきまでの不気味な感じが吹っ飛び、一気にテンションが上がりました。
やっぱ待ってて良かった!他のお客さん可哀想に。 …妙な優越感を感じながら予告を堪能。
「やー、『revolutions』も楽しみだぜ!」と、ホクホクしながら会場を出ました。
当然ロビーには人影はなく、受け付けにロン毛の店員が一人いるだけでした。
挨拶もなく俯いている店員に目礼をし、エレベーターを呼ぼうとした所で背後から、
「すいません。ちょっとエレベーター調子悪いみたいなんで、階段の方からお願いします」と注意されました。
あ、そうなんですか、と了承。エレベーター脇にある狭い入り口をくぐって階段室に入りました。
『revolutions』の事を考えながら、やたら足音の響く階段を四階、三階と降りて行きます。
『reloaded』の終了がその日一番遅かったようで、各階の入り口は既に閉まっていました。
そして二階と一階の踊場に着いた時、パンツの後ろポケットに財布が無い事に気づきました。
映画の料金は僕が払ったので、落としたとしたら会場の中です。
やべー!と思いながら急いで階段を駆け上がりました。
…五階入り口のドアも既に閉まっていてさらに焦りましたが、中から話し声が聞こえました。
僕はホッとして、「すいませーん!」と言おうとした所で、ピタッと話し声が止まりました。
ん?と思いつつも、「すいません、会場の中に落とし物したみたいなんで、開けて下さい」と伝えました。
…何故か沈黙です。なんで?と思いつつ、しばらく呼びかけながらノックしたのですが反応がありません。
さすがにイラッとして、ちょっと強めにドアを叩こうとした所で突然照明が落ちました。
>>944 それ読んで思いだしたけど、親に聞いた話。
うちの近所にちょっといろいろあって頭がアレになってしまった人がいたんだが、
ある日親が庭の手入れをしていたら、その人が前を凝視して道路をずんずんずんずん
直進していく。脇目もふらず瞬きもせずみたいな感じで、何かぶつぶつ言っていた
らしい。
段々近づいてきたので、言っている言葉が聞こえたそうだ。
「ころしてやるころしてやるころしてやるころしてやるころしてやるころしてやる」
「なんかストレスでもあったのかねえ」と親は夜になってのほほんと自分に
話してくれたが、聞いた自分はガクブルですたよ。
死んでる人より、生きてる人のほうがよっぽど……
ごめん割り込んじゃったね(´・ω・`)
いきなりの暗闇にパニックです。うぉっ!っとマヌケな声まであげてしまいました。
踊場に非常灯があるおかげで全くの暗闇ではないのですが、
その弱々しい灯りはかえって不気味さを煽っているようです。
パニくった僕は勢いよくドアを叩きながら、「まだ客います!階段に客います!」と叫びました。
依然沈黙。
僕は何故か背後の踊場から何かがこちらを伺っている、という妄想にとりつかれ、背中が薄ら寒くてしょうがない。
半泣きになりながら、ドアを蹴り開けようと(DQNではないのですが)しました。
その途端、ドアの向こうから笑い声が響いてきました。
それも一人や二人ではなく、大勢で笑い合ってるような…
限界でした。
気合いを入れる為に腹に力を込めて「オ゛ッ!」と叫び、
後は飛ぶように階段を駆け下りました。
途中、勢い余って何度も壁にぶつかりましたが気にもなりません。
なんとか一階についたのですが、薄明かりの中でドアが閉まっているのがわかりました。
ドアに飛びついてノブをガチャガチャと回しましたが開きません。
…勘弁して、と、ドアをガンガン叩きました。
すると予想に反してすぐにドアが開き、一階通路の明かりが差し込んで来ました。
…そこには映画館の制服を着た二人の男が驚いた顔で立っていました。
僕は心底ホッとしました。
…安心するとさっきまで取り乱していたのが恥ずかしくなり、
一度深呼吸をして落ち着かせてから、財布を落とした事を説明しました。
「ああ、はいはい。では一緒に行きましょう」店員は快く了解してくれ、エレベーターのドアを開けました。
…さっきあんな事があったばかりで行きたくはないのですが、財布の為です。
それより、「あれ、エレベーター調子悪いんじゃないんですか?」当然の質問をしました。
店員二人は顔を見合わせ、「…?そんな事はないですが…」 不思議そうに答えてくれました。
………って事は、さっきの受け付けにいた奴の悪ふざけか!
急に怒りがこみ上げて来ました。…もう恐怖なんかはありません。
どんな仕返しをしてやろうかと考えているとエレベーターは五階につき、
チン!と軽快な音を立ててドアが開きました。
…ロビーは真っ暗でした。
先程の事を思い出し、体が固まって降りる事は出来なかったのですが、
店員さんはツカツカと暗闇を進み、照明を点けてくれました。
…特におかしな所はありません。
店員に促され、会場に入って自分が座っていた所を調べると、
予想通り財布は背もたれと座席の間に挟まっていました。 とりあえず一安心。
余裕の出来た俺は帰りのエレベーターの中で、あのロン毛の店員はなんなんすか?と尋ねました。
再び店員は顔を見合わせ、「うちは長髪NGなんで、ロン毛の店員なんかはいませんが…。女の子は別ですけど。」と。
…じゃあなんなのよ?あいつは? 何か釈然としませんでした。
終わり?
その後の彼女の話とかは??
965 :
951:2007/05/12(土) 07:59:56 ID:Y3+e+WPEO
つまんねーくせに連レスしすぎで規制されましたw
ミスドで合流した彼女の話を聞いてさらにビビりました。
上映中、スクリーンの上に客席を見回す首が現れたり、
空席のはずの所にいつの間にか人が座っていて、客の方をジロジロ見てた、と。
それまでもその映画館は何度か利用した事があるのですが、こんな事は初めてでした。
ちなみに、高知の映画館での出来事です。今は潰れてるそうですが。
>>965 無駄な改行をやめたら、もっと少ないレスですんだよ。
>>965 さらっと書いてるけど彼女が見た物スゲーじゃん!!!(;゚Д゚)
ほんのりじゃねーよ!
スミスはいいから彼女の話さっさと書いてよ!
969 :
本当にあった怖い名無し:2007/05/12(土) 10:51:04 ID:odWy/iKC0
ここで1つ投下。あと、この現象の原因がわかる方は教えてください。
自分は一年前から犬に見張られる。初めは偶然だと思っていたのだけど、もう何度もそんな目にあっている。
たとえば、散歩中の見知らぬ犬達に会うたびに伏せを始めてこっちを凝視してくる。
飼い主がいくらひもを引っ張っても、動かない。自分が視界の外に出るまで、頭を回して見つめてくる。
ほかにも、実家への帰る道の途中に自分や見知らぬ人を吼える犬がいたのだが、
吼えるのをやめて、やはり伏せの姿勢で見つめてくるし…。
後ろになにか憑いてるのかなあ…
背中にバカって張り紙が
>自分が視界の外に出るまで、頭を回して見つめてくる。
これを想像するだけでたまらん自分がいる。
一人暮らしをしている大学生の男がいた。
男が住んでいるのはごく普通の部屋だが
たまにおかしなことが起こった。
大学から帰ってくると、
家具の位置やカーテンの形
などが変わっていた。
ある日男は、
原因を調べるために部屋にビデオを設置し
録画状態のまま大学へ行った。
大学から帰ってきて
さっそくビデオを見てみる。
しばらくは何も映らなかった。
しかし、夕方になると
知らない女が包丁を持って部屋に
入ってきたのだ。
その女は押入れに入った。
しかし、いくら早送りをしても女は出てこない。
夜になったところで変化が起きた。
誰かが部屋に入ってきたのだ。
それは自分だった。
そしてビデオの中の自分は録画を止める。
そこでビデオは終わっていた。
女がまだ押入れの中に入っているままで。
>>974 こういう話ってどうして主人公が女だったら包丁持った男、男だったら包丁持った女なんだろう?
力関係を考えれば主人公男でも包丁持った男の方が女より怖いんじゃないかって思ってみた。
>>974 怖っ!!
そういうので、ベットの下にいて、なにやってんだ!って言ったら、スイマセン、スイマセンって謝りながら出て行った
ってのは聞いたことある
>>975 愛情の裏返しの方が、単なる恨みより怖いからじゃね?
山小屋でビデオ撮ったら自分が死体引っ張り出してた、って話の亜種か。
イマイチだけど。
亜種って言うか、あれ自体がもはや都市伝説級の有名な話
へ?だからその有名な話の亜種じゃね、て言ってるんだが。
>>974自体が有名だよ?という意味で書いたつもりなんだが
あ、これ有名なんだ。
983 :
本当にあった怖い名無し:2007/05/12(土) 23:18:40 ID:Bjf88rAP0
>>977 すまない、マジレスが返ってくるとは思わなんだ・・・。
これってクールに反撃で改変されてたりしないのか?
さっき会社で残業してたら不思議な体験をした。仕事が終わってエレベータで降り
ようと思ったが、なぜかボタンが反応しない。試しに上を押したら反応したが、面
倒だから階段で降りた。8階だから苦ではないが、疲れてたのでゆっくり降りた。
少ししたら上からバタバタ階段を降りる音がした。エレベータのボタンが反応しな
いから、仕方なく階段で降りてるんだろなと思っていたが、一向に足音が近くなら
ない。「妙だな」と思った。急に恐くなった俺は3階のドアを開けた。その後、ド
アに耳を当てるが何も聞こえないので安心した。けど不気味だからエレベータを使
おうと思ったが、やはりボタンが反応しない。ところが、エレベータがゆっくり降
りてきた。5階、4階…もうすぐここにくる。そう思ったとき
「チーン」
エレベーターが3階で止まった。なんだか気味が悪くなった俺はドアが開く前に走
って階段から降りることにした。急いで1階のドアを開け外に出たら西棟の出口だ
った。おかしい…。俺がいつも仕事しているビルは東棟なのに。
西棟と東棟を繋ぐ通路は通っていないから物理的にありえない。
今でも変な感じだ。
私はいっつもギャルに見つめられるよ
何故かギャル限定
いちゃもんつけられるかと思ってgkbrしてるよ
986 :
本当にあった怖い名無し:2007/05/13(日) 00:16:36 ID:ITOvibZ4O
>>974 そういや似た話(これも亜種か)で、こんなのもあったな。
以下うろ覚え↓
俺は女のストーカー被害を受けていた。
犯人は、以前遊びで何回かヤって捨てた真面目な文系女。
ある日を境に、ピタリとストーカー行為がやんだ。安心感も手伝って、部屋でダチと飲み会をする事にした。
飲んで騒いで深夜になり、飲みつぶれて横になったダチがいきなり
『おい!コンビニ行くぞ』
と言い出した。めんどくさいと断っても強引に連れ出そうとしたから、酔いのせいもありキレて部屋からダチを叩き出した。
するとすぐにダチから携帯に着信が。やり過ぎた・・・と思い携帯に出ると、
『おい!ベッドの下に包丁もった女が隠れてるぞ!逃げろ!』
と言われた。全身が凍り付いたまま、恐る恐るベッドの下を覗くと・・・・あのストーカー女が、ベッドの下に隠してたエロ本に夢中になってオナってる!
俺はムラムラきて女を引っ張り出し、押し倒して体中を舐め尽くし奥まで貫いてやった!
というAVないかとビデオ屋の店員に聞いたら
『帰れや童貞』と叩き出された。俺全然悪くないのにイヤミ言われてアタッマきた。
次ス
>>984 毎晩夜遅くまでお疲れ様です
日本の未来はあなたにかかっています。頑張って下さい。
すげー疲れてるんじゃね?
なんか歩いている最中に意識が飛んで変なとこ行ったとか
>>984 うん。お疲れ様です。
きっと疲れてるんだよ!
>>988 >>989 たぶん疲れてたんだろうなってことにしてる。ただでさえ最近、変な夢見たりで
精神的に来てるし。さすがに今日は恐くて友人宅に泊まることにしたが。
1001 :
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千本目の蝋燭が消えますた・・・
新しい蝋燭を立ててくださいです・・・