>>924 >>世界が一つの言語、一つの文字で成り立っていた時代。
ねーよ 馬鹿
>>924 それとお前の話なんか痔夜以上に誰も待ってないんでもう書き込むな
時間の無駄だしレスの無駄
前世物語INオカ板はこのスレで終るべきなんだからな
928 :
99 197 :2007/05/28(月) 18:05:44 ID:LhDdtG04O
わかった。そのようにする。スレ汚し、板汚しすまなかった。m(_ _ )m だが、これだけは覚えておいてくれ。 世界には、未だに秘密がある。 不特定多数の人間の内、真実に辿り着けた人間もいることを信じたい。 俺のような、人間もいて、せめぎ合う勢力も存在している。世界中の都市と記号と数字と成り立ちは全て繋がっている。 契約ギリギリの範囲で、伝えたかったのは、真実を知るべきであると思ったからだ。 一つの言語、文字が成り立っていた事を、本当に、知らないのか?。 それは無いだろうorz 本当の事が必要でない輩もいるんだな。 宝塚カラオケ店ビートの火災、芸能人の身内の相次ぐ事故死、日米の銃乱射騒動、首切断関連事件、相次ぐシステム障害。全ては関連している。 確かに先読みと予見では可能性のある事柄だろう。 だが、地名や特定の地域、店名や死者数、個人名を特定するのはどれくらいの確率だろね。 俺がここから、離れても、俺の仕事は続いていく。 役目は果たした。辿り着けた人間もいるしな。 みなさんはこれからも、謎を追求し、話に花を咲かせてくれ。 俺はあくまで見る側に移る事にする。 楽しかったよ。ありがとう。 全ては忘却の彼方…。 記憶は消し去られるだろう。 FORGET MY NAME 最後にみなさんが幸多き人生を歩める事を(−人−)なむなむ… 祈りつつ、約束の仕事に戻る事にする。 それじゃ。
思わぬ電波が涌いたな
>>928 この世界の始まりは一つなのだから当然の事ではある。
だけどムー大陸すらどんな高度文明だったのか物的証拠で説明出来ない今現状で真実だの言われても信じる人間はほぼいないだろう。
真実は求める人だけ知ればいいと思うよ。
最古の文明で文字を使ってました・・・・・か その時点でお前らの話はアウトだろ
>>931 俺もこれが真実だとは思わないけどな
個人的には世界って始めは一つなんだと思うから納得はしたけど実際は知らん
933 :
本当にあった怖い名無し :2007/05/28(月) 20:49:56 ID:zGGeQDiG0
ID:fRGtsFW80=自夜
934 :
99 197 :2007/05/28(月) 21:26:06 ID:LhDdtG04O
>>924 嵐から一夜明け、彼女は宮殿の広間にいた。王を始め、神官が脇を固め、王の近親者、支配階級の賢者達がこぞって詰めかけた。
彫文師見習いである俺も、師の脇について広間の隅にいた。
広間の門は堅く閉じられていたが、広場に詰めかけた民衆のざわめきが聞こえてくるようだった。
中央に座る彼女の横顔は、とても凛としていて、神々しささえ漂っていた。
噂はたちまち、国中に広がっていて、皆が噂するのは彼女の美しさだった。
広間に集まった人間が、自分も含め、魅了されたのは言うまでもない。
彼女のそばに行き、髪や肌に触れ、抱きしめ、愛し合う。
俺は息を押し殺して、そんな妄想をしていた。
背を正して座る彼女は、静かにこちらに顔を向け、目と目が合う。
全て見透かされているようで、胸の高鳴りと恥ずかしさを押し殺すのが、精一杯だった。
なんて美しい人なんだろう…。
彼女はゆっくりと正面を向くと話をし始めた。
もう一つの帝国から、この国へ預言を伝えるために来たということ。預言を書き記した石碑を国の集会所の中央に建てる事、この国ともう一つの国の二つの預言の石版が繋がり合い、人々がそれに乗っ取った行いが出来た時に、永久の繁栄と平和が訪れる事。
そして、預言に縛られる事無く、常に未来は不定形であること。
そう、常に未来は不定形だということ。
ざわめきは広間にも広まっていった。
一度、海に捨てられた運命がまた動き出すのを、俺は密かに感じていた。
935 :
本当にあった怖い名無し :2007/05/28(月) 21:44:48 ID:zGGeQDiG0
ID:LhDdtG04O=自夜
936 :
99 197 :2007/05/28(月) 22:18:57 ID:LhDdtG04O
未来は不定形故に…。 子どもを捨てるって、似てる。 師が助けてくれた日、春先で温かで浜辺にはたくさんの人がいた。 泣き喚けば、誰かが気づいてくれたろうに、泣き声一つ出さなかった。 海から引き上げて、水を吐かせても、泣かずに、家に連れて帰り、寝かせて、ようやく、大声で泣き叫んだとか…。 これは余談です。
>>934 荒唐無稽に徹してる分私にとってはじやよりは面白い。
続き書いて。なんなら避難所にスレ立てるよ。
占有はLR違反だからね。
938 :
自夜 ZB070193.ppp.dion.ne.jp :2007/05/29(火) 07:47:11 ID:w5WSmaTi0
妖怪志願 第九話 その壱 狢は鼻をひくつかせる。 「なんや、人間の匂いや。それも侍の匂いや」 気が付くと、狢はあの集落の近くまで来ていた。 集落は、焼け野原と変わっていた。土まんじゅうも無残に壊され、暴かれ ている。焼け野原には侍が何人か。 「やつら、山狩りでもするつもりか」 ここで一暴れしてもいいが、結局その場しのぎの快楽でしかない。 狢は踵を返し、棲処に戻る。 途中、棲処を取り囲むように要所要所に術を施す。獣も人間も、術を施し た場所に近づくと、感覚を惑わされて同じ処をぐるぐる彷徨う羽目になる。 「これで棲処には近づけんやろう。やつらとは、関わり合いにならんのが 一番や」 狢が棲処に戻る頃にはすっかり暗くなっていた。棲処を偽装するために植 えた木々。一見、岩山の懐に密生した木々、棲処の入り口でもある。 狢が苗木から育て、何年も、何十年もかけて狢の意のままに動くように育 てた木々。それでも木々の心を狢は読み取ることが出来ない。 つづく
939 :
自夜 ZB070193.ppp.dion.ne.jp :2007/05/29(火) 07:50:07 ID:w5WSmaTi0
妖怪志願 第九話 その弐 「所詮、獣と草木や。分かり合えるのは無理っちゅうことか」 木々の心は読めないが、木々は狢に逆らおうとはしない。それで充分だと 狢は思う。 狢の目を何かが捉える。 「なんや、こりゃ」 木々の端、ほぼ岩肌に接する辺りにこんもりとした盛り上がり。昼間の娘 であった。 ちょうど、木と木の間が躰を休める窪みを与えている。娘は昨夜の逃亡か らの疲れが溜まっていたのか、気持ちよさそうに寝息を立てている。 「結界を張る前に潜り込んだか」 おそらく娘はここが狢様の棲処とは気付いていないだろう。 「おまえら、この娘を守る気か?」 木々は、素知らぬふりで葉をそよそよと揺らす。 「わしは知らんぞ。おまえらが勝手にしたことやからな」 狢は小言を言いながら、入り口と思しき方に進む。木々の幹がしなりと動 き、洞穴への入り口を開ける。 つづく
940 :
自夜 ZB070193.ppp.dion.ne.jp :2007/05/29(火) 07:52:16 ID:w5WSmaTi0
妖怪志願 第九話 その参 「まったくなんちゅうこっちゃい」 寝床についても狢の怒りは治まらない。 確かにこの棲処の近くにいれば安全だ。夜、獣達に襲われる心配はない。 思い起こせば、狢がどの頂にいても娘はやってきた。娘には獣達の気配を 感じる能力があるのだろう。獣達の気配が少ない方、獣達の気配がしない 方に進んで狢を探り当てた。そして、同じ事をして自分の塒を探り当てた。 加えて、つい先ほど、山狩りの手からも守る術を結果的に狢自身がかけた。 狢にはそのことが我慢ならない。と言って、結界を解く訳にはいかない。 娘は狢の棲処の辺りを自分の塒と決めたようだ。狢にとっては迷惑な話だ。 狢が外に出る場合、まず外の様子を探り、娘の気配を探り、そしてこそこ そと棲処を出る必要がある。 娘は獣を捕ることを覚え、その肉を喰らうようになった。 山狩りの侍の気配が消え、狢が結界をようやく解くことが出来るようになっ た頃、季節は実りの秋を迎え、他の獣達が冬に備えて喰らいまくるのと同 じように、娘は逞しくなった。 そんな秋のある日、狢はとある頂の岩の上に大狢に化けて居た。 第拾話につづく
941 :
自夜 ZB070193.ppp.dion.ne.jp :2007/05/29(火) 07:55:58 ID:w5WSmaTi0
妖怪志願 第拾話 その壱 娘が下草を掻き分けて、狢の背後に現れる。 「狢様。ご無沙汰しております」 狢は振り返りもしない。 この娘は、まさかわざわざ険しい山を登って会いに来た相手が、自分の塒 である木々に守られた内側に棲んでいるなど思いもしないのだろう。 「ようやく獣のように、獣を捕らえ、血を啜り、肝を囓り、肉を喰らうよ うになれました。このまま山で暮らしておれば・・・」 「無駄なことや」 狢は冷たく言い放つ。見ていなくても、娘の顔が曇るのが判る。 「そがいなことしてたって、物の怪にはなれん」 狢が振り返り、娘の目を刺すように見る。その恐ろしい形相に、娘の膝頭 が震える。 「獣になれたんなら、獣として生きればええ」 娘が拳を握る。俯いた顔に無念の表情が浮かぶ。 「判ったなら、去ね」 娘は頭を下げ踵を返しとぼとぼ戻る。その背中を狢は冷ややかに見ていた。 つづく
942 :
自夜 ZB070193.ppp.dion.ne.jp :2007/05/29(火) 07:57:57 ID:w5WSmaTi0
妖怪志願 第拾話 その弐 その後、娘の態度が変わった。塒にしゃがみ込んだまま、物思いに耽るこ とが多くなった。 狢は益々外出に困難を生じるようになったが、もうじきの辛抱や、もうじ き諦めて山を降りるやろうと自分に言い聞かせた。 やがて、山に白い粉が舞い散り、本格的な冬が訪れようとしていた。 娘はまだ狢の棲処の辺りを塒としていたが、このころになると、遠出でも しているのか、二三日戻らないことが度々あった。 娘が見えないと、気になる狢であったが、木々の間に丸くなり、落ち葉の 布団の中で寝息を立てる娘を見つけては安堵することが続いた。 「なんじゃい、おまえらは。いつもは冬になれば裸になるくせに」 まるで、娘を雪から守るように、低い枝から娘の上に青々した葉さえ茂ら せている。 そして、全ての色が無くなる冬が来た。 相変わらず、木々は娘を白い魔物から守っている。狢は面白くない。 ある、雪のやんだ日、娘が出かけるのを狢は二階の木々の隙間から見た。 狢は暫く逡巡したが、やがて階下へ降りた。 つづく
943 :
自夜 ZB070193.ppp.dion.ne.jp :2007/05/29(火) 08:00:20 ID:w5WSmaTi0
妖怪志願 第拾話 その参 「こら、開けんかい。このわしに逆らう気か」 出入り口の処に狢は来たが、木々は動こうとしない。こんなことは初めて だった。木々は狢より娘を選ぶというのか。 「安心せい、ただ見るだけや。どうこうしようとは思っとらん」 木々はしぶしぶと動き、狢のために出口を作った。 狢は白兎に化け、娘が漕いだ雪の谷間を追った。 人間が雪を漕ぎながら進む速さなどたかが知れている。そう思っていた狢 だが、走っても走っても追いつかない。 いつの間にか、午の刻が過ぎ、いつの間にか、冬の早い夕暮れが訪れよう としていた。 「こりゃ、はぐれたかな」 いや、この漕いだ雪の跡はまだ新しい。狢はまた走った。尾根を越え、谷 を越えて走った。そしていくつ目かの尾根を越えて、ようやく娘が見えた。 娘は谷沿いに雪を漕ぎ進む。周りは灰色一色。娘の先には雪が少しだけ盛 り上がっている。 「そう言えば、この辺りは人間がよく通る峠道やな」 第拾壱話につづく
944 :
自夜 ZB070193.ppp.dion.ne.jp :2007/05/29(火) 08:32:09 ID:w5WSmaTi0
え〜っと、業務連絡になります
なんとかこのスレで終わりそうな雰囲気で連載の方も進行してますが、もし、スレの
方が先に終わってしまったら、
>>1 にある避難所の方で残りをうぷすることになると
思います
次スレを立てるとしたら、同じく避難所と、Web Site の方で連絡します
自夜と狢さんの関係については、避難所の
>>163 で狢さんが解説(?)してますので、
そちらをご参照下さいです
>99 197さん
前世話になるのかな?
このスレも、もうじき終わりますんで、つづきがあるのであれば、避難所の方を使って
頂いてもかまいませんし、私の Web Site の掲示板なり苦情箱なりメールで連絡して
もらえれば、Web Site の方でうぷさせていただきます。よろしければ、ですけど
(苦情箱がいいのかな。メアド入れなくてもいいし、他人は直接は見れませんから)
ちなみに、私のメアドは、
[email protected] です
ほいじゃ、残りも少ないですが、ご歓談ください
945 :
本当にあった怖い名無し :2007/05/29(火) 09:14:46 ID:TfyGJNg60
>>自夜さん
946 :
99 197 :2007/05/29(火) 10:53:20 ID:seIN2IQaO
>>934 ほとんど、一睡もせずに帰ってきて、今日は何日だったかと思い起こす。書き込みたい時に、書き込めず、会う人との約束に間に合わせて、時間通りに行く事さえ、できない。
現世が現実に引き戻させるが、遠い過去の影は消して、自分から離れる事は無い。
…夜になると、歓迎の為の盛大な宴が広げられていた。
集会所には大勢の人が集まり、笑いと歌と踊りが賑やかに宴を盛り上げた。
夜空を焦がす松明の炎と火の粉が、人々の顔も赤く染めていた。
宴の主役である彼女は、綺麗な白い服を着て、高椅子に座っていた。
自分は石版の隅に腰掛け、人混みを掻き分けて、彼女の姿を追っていた。
豪勢な食事やフルーツ、木の実が用意され、陶酔するための飲み物も配られていた。
ある植物の根から取り、水で割る飲み物は、たちまち自意識を朦朧とさせる。
炎の揺らめきと同調し、現実と虚構の間を揺れ動く。
視界から彼女の姿が消えた。高椅子に座っていた彼女の体はどこへ行ったのか。
冷たい石版に頭を預け、熱を醒まさせる。
服の端を引っ張られているのに気づくまでの時間の記憶が無い。
石版の影から、彼女の顔が炎の明かりに照らされ、浮かび上がる。
朦朧とした中に、くっきりと浮かぶ愛しい顔。
行きましょ。と俺を誘う。
彼女に誘われるがままに、街のはずれから、森に入る。
記憶の鮮明さが戻るのは小高い丘の原っぱに寝転んでいる頃だった。
947 :
99 197 :2007/05/29(火) 12:56:57 ID:seIN2IQaO
>>946 草の匂い。冷たさが心地よい。
すぐ、隣には彼女も寝そべっている。微かな吐息を耳に感じ、二人で空の星を眺めていた。
数え切れない儚い瞬き。少し、指を動かせば、彼女の手に触れられそうだ。
あなたの生まれた星はどこにあるの?
彼女の手に触れられない。俺は腕を伸ばして、適当に星の数々に指をさした。
あれか、これか、もしかしたら、あそこかも…。
海に捨てられた時に、名前と生まれの星が記された予言も失われた。だから、わからない。
彼女は「私のおばあちゃんは、この星から見れる星の中には無いと言った。」と言っていた。
みんな、自分の居場所を探している。どんな仕事をして、どんな場所で、どんな魂であっても、生まれてきたものは仕方ない。
「生きる事は旅路。みんな、探している。」
自分の居場所か…。
小高い丘の下には、巨大な都市が、栄華を誇示するかのように、夜空を赤く照らしている。
大きな音が聞こえ、山々に木霊し、光が夜に花開いた。
「綺麗ね。この国は豊かね。」
神の光を真似て、かつてこの星にやってきた先祖の船に遺されたものから、作り上げられた神の火。
王族の神殿の地下には、神の怒りに触れる放ってはいけない火があるという。使い方によっては、破滅を導く大きな火が存在している。
彼女は、神の光を見たことがあるか?と聞いてきた。神の火ではなく、本物の光を…。
俺は、時々、この国でも空に見れる時があると言った。
彼女は、大きな神の光を見てみたいと言った。俺は黙って聞き、指を少し動かせば彼女に触れられると思った。
948 :
99 197 :2007/05/29(火) 15:39:55 ID:seIN2IQaO
集会所の中心に、積み上げた巨大な預言用の石版が建てられた。 木の枠組みに縄を通し、滑車を利用した簡易な昇降機を利用して、上から下まで、好きなように文字を彫れるようにしてある。 完成までの間、大衆には開示厳禁という事から、黒い大段幕が石版を囲うようにできていて四方を守護兵が守る。 中に入るのは王族と支配階級の賢者、神官、彫文師と彼女のみが許された。 よく、用も無いのに中に入り、この預言も書いてくれとねだる神官は数名いた。 中でも異文化に興味津々の天気を預言する、金銀財宝に目が無い絶倫神官と、この預言の一文は、俺が書いた事にしてくれと、頼み込む王族の武豪がよく記憶に残る。 ある日、フルーツ売りの女の子が中に入り込んだ。歌を得意とする家の近くに住む子だ。 俺の側まで来ると、内緒だから食べてね。と果物を差し出してきて、ちょっとした騒ぎになった。果物だけもらい、内緒で黒幕の隙間から、逃がした。 猫が迷い込んだ事にしてある。 彼女は、「あなたの事が好きなのね。」と言って不敵に笑った。 何も、嫉妬と好奇心は内輪だけの問題ではなくなる。目張りをする事で、人々の好奇心を刺激し、時間がかかるだけ、好奇心は深くなり、根も葉もない噂が立つ。 噂には嘘が込められ、嘘は妬ましさと混じって、欲と嫌悪を生み出す。 攻撃的な思想が生まれるまでは、時間はかからなかった。 充実した日々は足早に過ぎ去り、満たされた幸福感は、こちらを高慢にさせ、隠された側は妬みと猜疑心を持った。 どちらも卑しさがあったのだと思う。 だが、預言を書き続けた日々はあの時の人生で、一番、幸せな時間だった。
949 :
99 197 :2007/05/29(火) 16:16:44 ID:seIN2IQaO
師は、頭がよい事と、賢い事は違う。 と何度も、会話の最後に必ずと言っていいほど、付けて話をした。 寛容さのみが、人を朗らかにさせると。 俺は若さ故に、預言を書くことに没頭し、取り憑かれていた。 彼女には預言を完成させるという信念があった。果てない懐疑が広まっていたのは、何も大衆だけではない。 守護兵を通して、王族の間でも良からぬ噂が立つようになった。 この預言は、あちら側の国の陰謀なのではないか。彼女は策略なのではないか。 自由の思想のもと、方向性が一つの方向で加速していく。 大段幕から、中に入る時にも、兵士たちの怪訝な表情が付きまとい、民衆の懐疑的な視線も胸に刺さる。 果たして、自分達は正しい事をしているのだろうか? この想いは、内側で作業をする他の彫文師にも、広がっていく。一人また一人と手を引いていき、仮病を使って、休む兵士も出てきた。 果てない猜疑心と良からぬ噂は、世相にも広がり、国の犯罪率はぐんぐん上がっていった。 俺は預言の理想が正しいと信じて疑わなかった。この石に刻まれた文字は希望そのものである。 しかし、相反する世論。低下する国の世相。 帰り道、腐れた果物が転がり、ゴミが散乱する。寛容さのみが人を朗らかにする。 その言葉が頭の中で繰り返される。寛容さ。腐敗していく社会。 最後に残った師も、この件から手を引こうと言ってくる。 彼女は宮殿から、追い出され、行くところもなく、師と俺の住む家の前に立つ。 招き入れて、話を聞く。あきらめない。と彼女は言った。 高まり合ったフラストレーションは、思わぬ形で爆発した。 暴動である。
950 :
本当にあった怖い名無し :2007/05/29(火) 17:57:57 ID:nPmXRTwi0
ここです。メンヘラ板の人!!専門知識お願いします。
951 :
本当にあった怖い名無し :2007/05/29(火) 18:03:49 ID:nPmXRTwi0
952 :
本当にあった怖い名無し :2007/05/29(火) 18:18:43 ID:nPmXRTwi0
953 :
本当にあった怖い名無し :2007/05/29(火) 19:31:28 ID:/hyuLQUZ0
388 :本当にあった怖い名無し:2007/05/29(火) 19:15:39 ID:lBwMbI3y0 オカルト板でも古いコテの大半は自演だ。 30名のコテがあっても実際に存在する人間はは4名程度だ。 蓋を開けてみれば統失が分裂自演しているだけだ。 住んでいる地域を敢えて晒しているコテがいる。 そういうのも親戚や兄弟の住んでいる地域を名乗っていたりする。 わざとIP晒して裏工作するコテもいる。簡単にトリックは可能だ。 コテの追跡調査をすると面白い。幾つも知っているが晒しはしない。 それは知る者だけの楽しみだ。 感のいい人間はオカルト板の自演統失コテは誰かピンと来ているだろう。 389 :本当にあった怖い名無し:2007/05/29(火) 19:20:32 ID:/hyuLQUZ0 時夜スレのことか? 390 :本当にあった怖い名無し:2007/05/29(火) 19:25:01 ID:lBwMbI3y0 それは新しい仮面に過ぎない。 実体は古株コテだ。怪人二十面相みたいなもんだ。 普段はまともな内容も書くコテだが、統失だから溜まっている狂気を発散しないと 発作を起すらしい。 391 :本当にあった怖い名無し:2007/05/29(火) 19:29:03 ID:/hyuLQUZ0 なおさら時夜スレじゃんw
954 :
本当にあった怖い名無し :2007/05/29(火) 19:56:03 ID:hI/9OjKF0
あげ
955 :
99 197 :2007/05/29(火) 20:01:24 ID:seIN2IQaO
>>949 轟音は地鳴りとなり、押し寄せてきた。
幕は暴かれ、預言は晒される。鋭く研ぎ澄まされた狂気は、すぐに狙いを定めた。
師は急いで、扉に閂を差し、早く、逃げるようにと俺に促した。
彼女の手をつかみ、西に面した窓の方へ引き寄せる。怯えている事はすぐにわかる。彼女の手に触れるのが、こんな機会だなんてと、悲観する。
その腕を師は、力強くつかみ、また彼女の腕もつかんだ。
絶望的な眼差しで、師を見つめたのは、これが初めてではないだろうか。
師の皺が刻まれた目は、泳ぐ事無く、見据えられていた。
彼女と繋がっていた手が引き離される。戸惑いを隠しきれない彼女の瞳と、師の力強い手を交互に見つめ、パニックに陥る。
「奴らの願いはわかるだろう。差し出せば、丸く収まるかもしれない。」
俺はつかまれた腕を振り払おうともがくが、手は離れない。
「お前は、逃げて生きろ。そして、家族を作り、明日に繋げていくんだ」
嫌だ。と叫び、力一杯にもがく。
正面の扉は、押し寄せてきた狂気が怒号となり、今にも打ち破られんと、ガンガン!と音を鳴らし、揺れる。
彼女と目と目が合う。切なさが込み上げる。
次の瞬間、腹を蹴られ、窓から転落する。下を流れる水路に落ちて飛沫が上がる。
師を見たのは、これが最後だ。その後、どうなったかはわからない。生きていてくれたろうか。
水路の水は、前とは違い汚く澱んでいた。無関心で賢い者達は、数日前に国を出た。
扉はやがて破られるだろう。水路を南に下れば、海へ出て、残った船に乗れば脱出できる。北に上がれば、宮殿に辿り着く。
汚水の中を泳ぐ。進む方向は決まっていた。
958 :
本当にあった怖い名無し :2007/05/29(火) 20:12:06 ID:hI/9OjKF0
自夜叩いてなにがおもしろいのか、さっぱりわからんw
960 :
99 197 :2007/05/29(火) 22:07:20 ID:seIN2IQaO
>>959 たくさんの矢が飛び交う中をすり抜け、宮殿の隅に隠れる。
腕や肩に矢が刺さっていたが、鏃を残し、矢を折る。
事態は思ったより、悪くなっていた。王座に王の姿が無い。暴動は大衆の内では無かった。
宮殿の中でも、反乱が起き、王の近親者の誰かが、王を殺したのだ。
民衆は宮殿の中にも、攻め行っており、混乱は増すばかりだった。
今や、誰が敵で誰が見方かも見極めれず、殺戮は繰り広げられる。
小高い丘の原っぱに寝そべり、花火を眺めていた頃が懐かしい。
誰しもが疑心暗鬼に陥り、目の前にいる者の姿も見極めれず、矢を放ち、斧を振り下ろし、剣を突き刺す。
俺は唯一、彼女を救う方法を思案していた。彼女を助ける事が、何にも増して、優先的だ。この混乱の中で、他の事がありはするか。
たとえ、あらゆる真実を湾曲され、歪められようとも、けして奪われない言葉があり、文字がある。
這いつくばって、王の間を抜け、書庫に辿り着く。令状の役目を果たす小型の石版と彫文用の工具を手に取り、宮殿を抜け出す。
文面などよく、わからず意味を持たなかった。
身を隠せる場所があれば、それでいい。
彼女が処刑されるまで、時間はそんなに長く無いはずだ。それまでの間に、重罪を犯して、偽造の令状を作らなくては。
処刑の中止である。
血が流れ、汗と涙が目に入り、視界がぼやける。工具を石に打ち込む度、血が溢れる。
集会所には大勢が集まっている。ざわめきが罵声に変わる。きっと、彼女が連れ出されたのだろう。
今にしてみれば、もう言葉と文字に意味など無いことがわかっていたが、必死に彫り続けるしかできなかった。
罵声が大きさを増す。処刑の最初は、大勢が囲む中に連れ出され、身ぐるみを剥がれる。
時間が無かった。日は暮れていた。
>>960 おい・・・・邪魔
何やってんの?
自夜が最後に書き込む分のスペースは残しといてやれよ
お前の書き込みは待ってないって前に言っただろ?
まあ自夜の書き込みも俺としては待ってる訳じゃないが・・・・このスレで終わり
にすると言ってる自夜の言葉を評価するくらいの気持ちは有るんでな
他所でやれ
何も此処でやる事じゃないだろうが・・・去ると言って去らない辺りお前性質が悪
そうだな・・・・他のスレでも電波飛ばしてたし
あと文才は自夜より遥かに劣る様だ
不様な奴
ああ・・・・予め言っとくが俺は自夜じゃない このスレの885
964 :
99 197 :2007/05/29(火) 22:44:00 ID:seIN2IQaO
>>960 夜がやってきて、集会所に火が灯された。
物陰に零れる火の明かりを頼りに、文字を打ち込む。
ざわめきに一瞬の静けさが降りる。
直後、怒涛の勢いで、罵倒と甲高い悲鳴が夜を打ちのめし、切り裂く。
処刑は、二つの長い杭を脇腹から斜めに刺し、鎖骨の隙間から出す。杭と杭が交差するように、心臓を貫き通し、死に至る。そして、鳥が死肉をついばみ、骨になるまで、晒される。
通常であれば、心臓を貫いた時点で死に至る。
だが、彼女の悲鳴は続いた。時に、杭と杭が心臓から外れ、更に肺や気管に血が溜まれば、溺れるように窒息するが、杭の溝や穴を通り、血が流れ、なかなか死なない時がある。
その時は、首を跳ねるのだが、今は王はいない。
罵声はやがて、嘲りに変わった。彼女の口から血が溢れているのがわかった。
くぐもった悲鳴は延々と、一晩中、続いた。きっと、彼女をいたぶっているのだろう。
俺の目は涙で、溢れ、震える手ではまともに、文字を刻めなかった。
まるで、石の雨に打たれているようだった。
彼女の体は傷つけられ、陵辱され、汚され、犯されているのだろう。
一晩中、ずっと、悲鳴と呻きと嘲りが、耳の中で木霊している。
絶望が、腕から力を抜けさせる。俺は文字を刻め続けるだろうか。
言葉の意味はあるのだろうか…。
965 :
99 197 :2007/05/29(火) 23:20:13 ID:seIN2IQaO
>>964 それでも、朝はやってきた。
眩しい朝日が差し込み、日の光に目を射られた。
涙は渇ききり、もう涙は出ないだろうと思う。
瞼さえも閉じずに、光を見続ける。すれば、光を眩しいとさえ感じなくなるだろう。このまま、失明さえすれば。
片手に抱いた不完全な石版を抱き、広場に出る。誰もが疲れ果てたように、地べたにヘたり込んでいる。
中央には、燃やし尽くした大松と木々と薪代わりに乗せられたのであろう黒こげで原型を留めない彼女の亡骸が横たわる。
預言を記すはずだった石版は、途中まで書かれていたはずの文字は全て、削り落とされ、粉になって辺りに散らばっていた。
そして、言葉はもう、すでに許可状などいらないのだと悟る。
石版には、大きく、(死ね)とだけ、綴られている。
言葉と文字は解放された。
彼女の亡骸に近づく。触れられるだろうか。と手を伸ばす。
後ろから、数人の男に捕まえられ、うつ伏せに倒される。
彼女を救おうとした不完全な石版は二つに折られた。
折れた石版は、何人もの男に押さえつけられる中、腕に振り下ろされる。
何度も何度も、振り下ろされて、腕の骨は砕かれ、引っ張られ、千切れる。
何が、そこまで憎しみを駆り立てるのか。引きちぎられた腕から血が大量に流れ出し、意識は遠退く。
彼女を腕に抱く事は、結局、出来なかったわけだ。
死に至る直前に、強烈な光が、空から降り注ぐのが見えた。
戦争の始まりだった。
いやいやいや… 「ご歓談ください」でしょ? 真面目に聞くけど、それのどこが歓談?
出る杭は打たれる
968 :
99 197 :2007/05/30(水) 00:05:29 ID:seIN2IQaO
ここから、先は現世で語られる話だが、 彼女は向こうの大陸においては、運命を司る神の子として、生まれてきたらしく、予言と運命を殺され、狂わされたあちら側の帝国は、凄まじい戦力と科学力で、あっという間にこちら側の国を破壊しつくし、滅ぼした。 しかし、その時の怒りは、神の怒りさえも、呼び起こし、あちら側の大陸は一晩で海に沈み、地球を揺るがすほどのエネルギーの放出は、アースクライシス(ポールシフト)を引き起こした。 思想が断裂した始まりであり、言葉を忌んだ結果、かつての言語を捨てたきっかけであり、 リアルタイムでせめぎ合う争いの始まりの出来事である。 俺達は戦争の末裔。 預言は世界中に散らばった。 策略と陰謀は残っている。だが、希望も残っている。 けして消えぬ影と共に歩み、約束を果たす使命が残っている。 預言の真意は繋げていく事だ。明日に繋げ、次の世代に繋げ、未来に繋げていく事。 あまりに多くの問題を残し過ぎた。 そして、未来とは常に不定形である事を信じたい。 電波な長文m(_ _ )m 俺が一体、何者かは、個人の判断にお任せするが、これだけは言える。 それでは。 また、いつかよろしく。
>>968 おまえの文章、又吉イ○スの演説みたいだな
>>968 これで終わりかな?
ありがとう、面白かった。聖書の偽典みたいで。
でもあんまり日常生活に支障を感じてるようなら病院に行ってくださいね。
ではまたどこかでお会い出来ますようノシ
971 :
99 197 :2007/05/30(水) 17:56:03 ID:nSpXMkqVO
>>970 ご心配頂き、ありがとうございます。
4歳から病気知らずで、怪我も、病歴も無い至って健康体であります。
風邪、体調不良等で、学校や会社を休んだ事は無く、二十年間続いています。休日の前借りは目立つようになりましたがorz
ただ、辛いのは公私共に、仕事があり、睡眠不足でしょうか。
あとはカフェインアレルギーに気をつけなければいけないぐらいでしょうか。
病院に運ばれたのは、四歳の頃、チョコレート食べて、湿疹と高熱を出したくらいです。
普段は至って真面目な勤勉者です。
972 :
本当にあった怖い名無し :2007/05/30(水) 18:02:17 ID:jZL7S+240
>>971 つか、99 197の馬鹿野朗いい加減、雨座員だって氏ねや。
時夜の自演乙
973 :
本当にあった怖い名無し :2007/05/30(水) 18:03:20 ID:jZL7S+240
しねしねしね
974 :
99 197 :2007/05/30(水) 19:53:30 ID:nSpXMkqVO
つか落ち着けよ。 俺とお前は、別物なんだから。 断言するが、俺は名無しにはなっても、他のコテ名をつけた事は無い。 別にいいけどな。 危惧する事は、他のコテも疑われ兼ねない事だ。俺のせいと、お前のせいでな。
975 :
本当にあった怖い名無し :
2007/05/31(木) 17:22:34 ID:GSvTNcDl0 いいかぁ?落ち着いて先ずは氏ね。