運のいい人は、絶対に理想のパートナーを見つけよう、自分にぴったりの仕事を紹介して
くれる人と話をしようと、意気込んでパーティーや会合に出かけるわけではない。
そうではなく、穏やかな気持ちでリラックスしているからこそ、自分の周りにあるチャンスに
気がつきやすいのだ。
パーティーへ行き、誰かと話をする。
そのときに運のいい人は、自分が見つけたいものを探そうとするのではなく、そこにあるものを見ている。
その結果、偶然のチャンスに出くわす確立がはるかに高くなるのだ。
ネバダ州の会計士ジョンも自分が探しているものにこだわりすぎないおかげで、
たくさんの幸運に巡り合ってきた。
ジョン:僕が幸運な理由の一つは、何か特定のものを探すというより、
肩の力を抜いて目の前にあるものを何でも受け入れるからだろう。
しばらく前に「比較的新しいモデルで燃費もそこそこの車」を探していた。
あのとき「中古のメルセデスで燃費がいい車」がいいと決めていたら、たぶん見つからなかった。
でも、僕は気持ちに余裕があって、条件の幅も広かった。
そして、中古車の広告から最高の車を見つけたんだ。
メルセデスではないけれど、僕にとっては完璧だった。
二月にラスベガスに引っ越ししたときも、二つの物件を見ただけで理想どおりの家に出会った。
もし条件をつけすぎていたら、いい家は見つからなかっただろう。
でも、僕は気楽に探したから、すぐに素晴らしい家が決まったというわけ。
これらの経験からわかったことがある。
欲しいものが具体的に特定されていると、人生はそんなに幸運ではないということになる。
でも肩の力を抜いて許容範囲を広げていれば、すべてのことが、もっとよく見えてくる。
つまり、運のいい人は積極的にチャンスを探しているというより、たまたま出会うチャンスに気がつく才能がある。
普段から肩の力を抜いているおかげで、自分のまわりの出来事に気がつきやすい。
皮肉なことに、チャンスを見つけようと必死に目をこらさないほうが、はるかにたくさんのチャンスが見えるのだ。