箱の中の少女について

語れ

http://syarecowa.moo.jp/43/636.htm
http://hp.kutikomi.net/yamakowa/?n=column10&no=73

やなこった

636 名前：631:1/5 投稿日：03/07/03 18:07
十年以上前の話です。当時、私の祖父は腕の良い建具職人でした。
私はそんな祖父の仕事ぶりを眺めるのが好きで、よく仕事場に出入りしていました。

その日、私はいつものように祖父の家を訪れ、落ちている木ぎれを拾って遊んでいました。
目の前で、祖父が作業台の前に座って黙々と仕事をしています。
ごつい手が器用に動いて、木を削ったり部品同士を組み合わせたり、
その技の冴えに、私はしばし遊びの手を止めて見とれていました。

しばらくして、妙なものに気づきました。
祖父の背後の壁に、使い込まれて黒光りする木の板が何枚か立てかけてあったのですが、。
その板と板の隙間からおかっぱ髪の少女の顔が覗いています。
板と壁の隙間から顔の右半分を出して覗いているような格好で、体は見えません。
白い顔の半分だけが、暗い部屋の隅にぽつんと浮かんでいるように見えました。

私は、黙々と手を動かしている祖父の横を通り過ぎ、壁際へと歩み寄りました。
私が近づいても白い顔は微動だにせず、祖父の背中をジッと見つめていました。
やはり体と顔の左半分は見えませんが、壁と板の間には人が入れる程の隙間はありません。
私は少女の顔に声をかけようとしました――

637 名前：631:2/5 投稿日：03/07/03 18:09
「…話しかけたらあかんぞ」
突然祖父が声を上げました。聞いたこともないような低い声。
振り返ると、祖父は相変わらず作業台に向かったままでこちらに背を向けています。
――おじいちゃん、この子だれ？
「そいつはな、俺がそこの木で作った箱の中におった女や。ええから放っとけ」
その言葉の意味は分からなかったのですが、私はとりあえず壁際から離れました。
その後も祖父は背後を振り返ることなく仕事を続けていました。
私は再び木ぎれで遊び始めましたが、何となく気になって祖父の背後を見やると、
いつのまにか顔は姿を消しており、後には艶めいた黒い板が並んでいるばかり。

祖父の家にはその後も良く遊びに行きましたが、その顔を見ることはありませんでした。
それから十年程たった一昨年の初春、祖父は病に倒れて入院し、間もなく亡くなりました。


638 名前：631:3/5 投稿日：03/07/03 18:10
葬儀の当日、棺の中に入れるために祖父の思い出の品を集めました。
その中に小さな木の箱がありました。10cm角くらいの黒っぽい艶のある箱
それを見た途端、あの日壁に立てかけられていた木の板が脳裏に浮かびました。
――あの板で作られた箱ではないか？
持ってみると意外にも重い。蓋がないので振ってみましたが、何の音もしません。
死の直前まで面倒を見ていた叔母が言うには、
晩年の祖父はこの箱をとても大切にしており、病院でも枕元に置いていたそうです。
それではと、箱は祖父の頭の側に置くことにしました。

やがて葬儀が始まりましたが、その際に妙なことがありました。
お坊さんがしきりに棺の方を覗き込むのです。不審に思った父が聞くと
「この人、本当に死んでますよね？」
などと良く分からないことを言います。父は少しあきれた様子でした。

お経を読んでいる最中にも、お坊さんはしきりに棺を気にするような仕草を見せ、
何度か読経が止まりかけました。

639 名前：631:4/5 投稿日：03/07/03 18:11
葬儀が終わり、祖父の遺体は火葬場で焼かれました。

焼き上がった骨を拾うために親族が呼ばれ、焼却炉から大きな台が運ばれてきました。
近づくとまるでストーブのように熱い台の上には、白い骨が灰に埋もれていました。
それを鉄の箸で拾うと、係員が骨の部位を教えてくれます。
「…頭蓋骨はあとで蓋に使うので置いといて下さい」「のど仏はどれ？」「これです」
拾った骨は次々に壺に入れられました。しかし壺はなかなか一杯になりません。
「もっと拾って下さい」「はぁ…でも、あまり残ってないんですね」
「ここの炉は新しいので、殆ど焼けてしまうんです」「お年寄りの方は大抵少ないですよ」「この方のは多い方です」「丈夫な人でしたから…」「これは？」「それは骨盤ですね」
「その横が太股の骨ですね」「これは？」「のど仏ですね」

部屋にいた皆が怪訝な顔を見合わせました。のど仏の骨はさっき壺に入れたはずです。
係員が集めた頭骸骨を調べ始めました。
「これは――骨が多いですね…」

640 名前：631:5/5 投稿日：03/07/03 18:11
それからが大変でした。警察が来て、私達は帰ることが出来ずに火葬場に釘付けです。

火葬場の職員と警察が調べたところ、骨は大方が灰になっていたものの、
とにかく頭部の骨が二人分ある事が判明しました。ただ、それが誰の骨なのかが不明です。
私達は何度も取り調べを受けましたが、なぜこんな事になったのか見当もつきません。
棺の蓋は出棺の直前に参列者の目の前で釘を打ったのですが、
その時まで、もちろん棺の中に人の首など入っていませんでした。
入っていたものと言えば祖父の遺体と遺品の数々、それにあの黒い箱だけです。
大きさからいって、箱の中に人の頭が入っていたとは思えません。
では、中に骨だけが入っていたのか？
しかし、肉の付いていない剥き出しの骨は、すぐに燃えてしまい後には残らないそうです。
結局、何の結論も出ないまま、夜更け過ぎには解散となりました。

祖父の遺骨は一時警察に預けられましたが、四十九日までには返してもらったようで、
今は墓の下に埋まっています。
身元不明の骨については、後日のど仏の部分を警察から譲ってもらいました。
それを小さな箱に入れて祖父の墓の隣に埋め、墓石の代わりに大きな石を置きました。
今のところ特に変わった事はありません。
ことの真相は今も分からずじまいです。

Part28

特殊な方法で作った箱

819:聞いた話◆UeDAeOEQ0o 08/28(月) 23:07 9bnU8pjh0 [sage]
旅先で聞いた話

伐り倒した木を埋めておくと、稀に芯まで真っ黒になることがある。
そんな埋木を使って特殊な方法で箱を作ると、中に女子が育つそうだ。
ただし、箱を開けると中の女子は死んでしまう。
「そんなもの何に使うんだ？」と聞くと
「知らんでええ」と返事が返ってきた。

以上、コピペです。

読んだけどどうしてほしいの？

・何に使うのか？
・ほかの事例
・実際の情報等
ですね。今のところは。

え…えっちな事…？ゴクリ。。。

魍魎の箱に影響されただけだろ

微妙に恐いな

箱の中の花･･･
箱の中の遊戯･･･はっ！
謎は全て解けうわ誰だやめnmnmnmnmn

不思議な話だね

女の子の骨だったのか

箱入り娘の本当の意味もわからんのか最近のオカ板は

アンダーグラウンド気取るならその程度の知識を鼻に掛けないで下さい。

生肉でも置いときましょうか？

特に何があるわけでもない話だな〜やおいだ

木を埋めて腐らずに黒くなることあるの？

>> 17
kwsk

>>22

聞いてくれてありがとうｗ

東北地方で特殊な材料と大切な人の骨を使い(どうやって使うのかは知らんスマソ)箱を百晩かけて作るとその骨の人間の生まれ変わりの女の子が産まれるっていう。

しかし誰かに見られるなりすると死んでしまうとか。

故に誰の人目に触れぬ様、大事に箱で育てる。
これが箱入り娘

>>23
ありがとう


やべー俺箱入り息子wwww

>>24

それはヒキコモリｗｗｗｗ

箱の中の息子について
　
　
　
語れ

>>23
へぇー初めて知りました。
反魂の術みたい。

にしてもお坊さん
＞やがて葬儀が始まりましたが、その際に妙なことがありました。
＞お坊さんがしきりに棺の方を覗き込むのです。不審に思った父が聞くと
＞「この人、本当に死んでますよね？」
＞などと良く分からないことを言います。父は少しあきれた様子でした。
＞
＞お経を読んでいる最中にも、お坊さんはしきりに棺を気にするような仕草を見せ、
＞何度か読経が止まりかけました。
何を感じたんだろ？

女の子に喉仏は無いよね？
あるの？

女子にもあるよ＞喉仏

頸骨の何番目かだったとｵﾓ。座った仏さんのような形の骨だ。

あるに決まってるじゃん

>>28

あるある。
けど喉仏ってめちゃくちゃ燃えやすいから火葬後に残ってる事は少ない。
この話の場合、他の骨が新しい機材だからって理由で燃え尽きてるのに喉仏が残ってるってのはおかしいけどね。

しょうへいへーい

喉仏自分でさわってると気持ち悪くなってくる。

魍魎の

箱入り娘の資料、必死で探しているが見つかんねぇorz
箱入り娘で検索した結果
・世間を知らないやつ
・大事に育てられた（過保護・英才教育等含）
・とあるゲーム
ばっかり・・・
>>23の内容は初耳で興奮してる
明日図書館漁ってみようかな〜

35

地方特有の言い伝えとかなんかな？俺も興味あるし探してみよっと。

俺はゲームやってっからなんか解ったら教えて！

>>24
んー箱入りムスコですと、昔の彫形、つまり、女性の自慰道具になってしまいますね。

>>35-36
語源はこれだな
http://gogen-allguide.com/ha/hakoiri.html

こういうのもある

世間の風にあてないように大事に育てた娘を箱入り娘というのは「竹取物語」からきたもので、
かぐや姫を見つけた竹取の翁の「うつくしき事かぎりなし、いとおさなければ、
篭（こ）に入れて養う」という言葉が語源になったとか言われています！
箱入りは大切なもの、とっておきなものとして用いられます。江戸時代に特に大切なものを箱に入れて保管したり運んだりしたことからです。

>>39
そこ見たんだぜ
>>23と結構繋がるから探究心がわく

>>29-31
へぇ。あるんだー！
ありがとう。

所詮ボックスかソフトパックかの違い程度ｗｗｗ

パズルボックス？

ヘルレイザー？

しょうへいへーい↑

うるせーｗ

火葬場で働いてる友達が言っていたが、火葬自体にもテクニックがあるらしく
上達すると頭蓋骨をほぼ破損無しに残したり喉仏を完璧に残すことも出来るようになるらしい

あと頭蓋骨はよく脳味噌が残ると言ってた

黒い木ね…黒檀かな？会社に一杯あるし、箱作ってみるか

ことり箱みたいだよね

魍魎の匣

匣の中には綺麗な娘がみつしり入ってゐた。
日本人形のやうな顔だ。勿論善く出来た人形に違ひない。人形の胸から
上だけが匣に入ってゐるのだらう。
何ともあどけない顔なので、つい微笑んでしまった。
それを見ると匣の娘もにっこり笑って

「ほう、」

と云った。
ああ、生きてゐる。

「うほっ」

>>1の話はどこの地方の話なんだ？

>>50
なんて読むの？

>>54
ヒント：魑魅魍魎

(´･ω･`)読めるか？

骨盤から足を外して折り曲げ、先程の板と同じく紐で括る。
腕も同じやうに肩から外す。
腐つてゐるから分解は大層簡単である。竈馬の脚を取るやうなものだ。
腕も綺麗に外れた。
腕も紐で括って、愈匣に詰める。分解してあるので隙間無く詰めることが出来る。
ぎうと押し込めて、隙間には零れ落ちた臓腑を詰める。
匣にみつしりと祖母が充満した。
此れで安心だ。もう厭なものが入り込んでくる空間は無い。皆斯うするべきなのだ。
祖母も安心したやうな眼をして、
「ほう」
と云つた。
匣の蓋を閉ぢる前に夜が明けた。

さうだ。簡単な事なのだ。匣の娘も斯くの如く創られたに違ひない。

アリカ様かわいいよアリカ様

http://www.amazon.co.jp/%E9%AD%8D%E9%AD%8E%E3%81%AE%E5%8C%A3%E2%80%95%E6%96%87%E5%BA%AB%E7%89%88-%E4%BA%AC%E6%A5%B5-%E5%A4%8F%E5%BD%A6/dp/4062646676/sr=1-4/qid=1168530073/ref=sr_1_4/249-8307950-4461168?ie=UTF8&s=books
http://www2.tokai.or.jp/studio-HiRo/amakana/amakana01.html

ほう

>>58
ワロスｗｗｗ

>>58

ほう

>>58
ほぅ

>>58
ｗｗｗ

ほう

へいへい

ほう

　
へいへい

ほう

木霊は返るよ

ほう

ほうほうほうほう




ほう

ほう



>>66
kwsk

>>69
サブちゃんの名曲、与作の歌詞の一部よのさ。
>>64->>66まで与作で続いていたのだが>>67で崩れたのさｗ

久保俊公萌え

人の売り買いが在った時代、綺麗な女性等が逃げない様に箱(実際は鍵のかかった部屋)に入れて丁寧に育てたそうだ。毎夜の慰み物のために。
それを見た他の人達は、皮肉って血縁関係も無い奴隷を「箱入り娘」と皮肉ったらしいw

この位、さっさと調べとけ！
以下、「箱入り娘」禁止！

　　　　 ∧＿∧　　　 　　　∧＿∧
　　　　（　月曜）　　　　　 (； '　A` )
　　三 （　 つ　つ　　 　　（つ 　 ,ﾉつ
　　三 人　ヽﾉ　　　　　　／ ゝ　〉
　　　（__（_＿）　　　　　（＿（_＿）


　　　　　　　　　　　　　　　 ∧＿∧　　　 　∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　(；Д⊂彡　　三月曜　 ）
　　　　　　　　　　　　　　⊂　　　　ノ　　三G（　　　こつ
　　　　　　　　　　　　　　　 人　 Ｙ　　　　三（＿,＼　＼
　　　　　　　　　　　　　　　し （＿）　　　　　　　　三＿__）


　　　　　　　∧＿∧　　　　　.　　　.　　　 ∧＿∧
　　　　　　 （ ﾌ月曜）ﾌ 　　::∧＿∧:　⊂（月曜　,）
　　　　　　（　　　　）ﾉ　 　 :(　∩∩ ). 　　＼　　　 ）
　　　　　　/　/　/　　　 　::（´　ﾉ ノ::　 　　　（　（　 |
　　　　　 （＿)＿）　　　 　::（￣__）__）::　　 　　し（＿）

結局箱の中の少女はなんなんだ？

大人しくって目立たないんだけど可愛いちょっと気になるタイプっぽい

木霊か浮遊霊を集めたものか？

保守

木が真っ黒くなるってことは炭状になったのか？

ttp://www.yanbow.com/%7Etokimeki/e/hako.jpg

よし作ろう

>>80
お前はまず、真っ黒い木を作ろうとするが失敗する！！

この前ニュースで火山灰の下から芯まで黒くなった木が大量に見つかったって話しやってたな
結構珍しいことらしいけど、詳しい内容は忘れた

ブラックウッド

マジレスすると
>>1の小さな女の子は箱の中で生きていた
だからお葬式のとき、お経をあげているお坊さんには
少女の呼吸の音が聞こえた
お坊さんは>>1の祖父の呼吸だと思い、棺おけの中で生きて眠っていると勘違いした

スレタイだけ見て京極夏彦の魍魎の匣を思い出した
それから>>1のを読んで「寝ずのばん」って映画を思い出した

黒い木だから黒壇だろ。仏壇とかに使う木

話としては面白いが、スレ立てるほどのことでもないな

>>87
それを言ったらおしｍ(ry

>>88
＞それを言ったらおしｍ(ry
＞おしｍ(ry
ｓｈimai
正解
それを言ったr(ry

まあ似たような話がどこかにあれば少しは違うんだろうが

age

jet

何か地方の昔話にこれに関連する話とか無いの？

恐っ

保守

>>28
亀レスだけど。
男女ともに喉仏はあるが、軟骨で出来ているため火葬では完全に燃える。
一般に火葬場で言われている喉仏って所は、首の２番目の骨だったかな？
首を回す為にでっぱっていて、それが仏が座禅組んでいるみたいに見えるから混同される。

恐いよっ

取り敢えず祖父は何の為に少女を…

フィギュア萌え族？

黒い木材を求めたるものに吉報あり
徳島にて黒芯材なる材木の研究に関する発表を見たり。
杉の木材が何らかの影響で黒く育ってしまったもので、
建築材としては赤芯材より価値の劣るものの、
箱娘を作らんとするものには価値のある材料になりえるものと心得る。

>>1
うわぁ懐かしいなあ。
当時読んでぞっとした覚えがあるよ。

>>100
黒檀を使え。仏壇に使う黒い木

まあ、箱の中に女のこがいようが
それだけのことで、特に何の影響もないのだがな。
ツチノコもそうだ！
新種のヘビがみつかったくらいで大騒ぎするな！

箱の中に女の子が居れば俺の人生変わる。

あひゃひゃひゃひゃ！∩(・∀・)∩いあ！すとらま！すとらま！

昔、国語で
主人公がガキの頃、幼馴染みから貰った箱を
死ぬまで大切にしまっていて
死の直前に箱を開けたら、天使の羽を付けた幼馴染みが現れるっていう
物語を見たよ。
あれの関連作品かと思った。

ヾ(･ω･)ゞﾊｺｶﾗﾃﾞﾃﾐﾀ

ほぅ

箱男を思い出した

リアル加菜子ちゃんか

>>109
電波少年懐かしい…

>>106
星新一だね。

いまがいきちがうるさい
武蔵野線

木の箱に人を入れて奇形を作る話なら有る

聞かせてくれ

昔中国だかどこだかで､人工的に奇形を作っていたらしい｡
作り方は幼児を小さい箱に首だけ出して閉じこめる｡
子供が大きくなったら箱をはずす｡
その頃には腕がとぐろ巻いた様になったりするらしい｡
そして見せ物小屋に売り飛ばす･物乞いをさせる｡

前に奇形スレでその写真もうｐされてたし｡
乱歩の孤島の鬼にも似たような話しが書いてあった｡

>>116
いまでもあるよ。
漬物人間

見てぇ

>>117
北朝鮮では兵士にして戦争で使用するらしい

纒足の比じゃないな

状態が想像できない

>>119
伊藤順二のマンガ「ギョ！」
に出てきた旧日本軍考案、自走式悪臭機みたいな感じ?

>>122
あの終わり方は納得出来ない

>>122バボちゃんみたいな感じ

全然関係ないけど阿刀田高っぽい話だな