死ぬ程洒落にならない怖い話をあつめてみない?154

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515本当にあった怖い名無し
今から書く話だが、信じてくれなくても構わない。
だが俺はこの話を書く事を今日この場を借り一回限りにする、後は墓まで持って行く覚悟だ。
携帯、長文だがどうか付き合ってくれ、頼む。

昨日、久々に俺はM県にある実家に帰省。
上京してから6年振りという事もあったが、実家までの景色は全く様変わりはしていなく懐かしく思えた。

だが、実家に着いた途端なにかがおかしい事に気づいたんだ。
最初のうちは久々に帰ってきたからか、と思いあまり気にはしなかった。

家へ入るため、車を車庫に入れようとハンドルをきった瞬間…俺は頭の中をかき回される感覚がし、思わず車内で吐いてしまった。
「あー、やっちまった!」と言う前に、その時は「俺はじゃない!(父親の名前/健在)だ!」となぜか一人で呟いていた。
俺はふとゲロからサイドミラーに目を移し、車庫の横に目をやった。
ここでようやく今の実家が、前の実家となにが違うかに気がついた。
俺が産まれるより、もっとずっと昔からある小さな倉庫が綺麗さっぱりなくなっている。
「19歳までは絶対に入ってはいけない」と念を押さた。
うろ覚えだが扉には大きな黒紙に白字で「封 殺 納 孫」と書かれており、たしか「納」の字だけが赤字だったはずだ。


それから俺は変わった様子もなく元気な家族に会い手土産を渡し、車内にあるゲロを片付け気づけば夕方になっていた。
夕飯を食べようと居間に行くと、そこには飯だけが用意されており両親と祖父母の姿はない。