不可思議な体験、謎な話〜enigma〜Part36
喜一には彼の言っていることが良く解らなかったが彼も寂しがってくれている事が解ったので少し嬉し
かった。「最後に聞きたいのだが、この電話機の持ち主になる家はお金持ちかい?」彼が不思議なこと
を訪ねた、「?、うんお金持ちだよ、でも嫌なヤツだって親父が言ってたから明日からは電話しない方
がいいかもね」喜一がそう教えてあげると「ハハハ…そうかそれならよかった…また会えるといいね」
彼の言葉に喜一は「まだ会ってないよ、いつか会えるといいねだろ?」そう訂正し最後の電話を切った。
翌日、店に電話機の主人になる人が来た親父の横で電話機を見送ると「お前ずいぶんと電話機と親しく
なったみてぇだな」喜一は心臓が飛び出るかと思うほど驚いた、「なっな何のこと」白を切ろうとした
が親父にはお見通しだった様だ「お前があの貧乏神と仲良くやってくれたおかげで受渡まで家に災難は
無かったし、むしろ売上上々だったしな」さらに喜一は驚いた「貧乏神!?あの電話が?電話の相手
は?」「おめぇ繋がらない電話に人間が出るわけねぇだろ」喜一には電話線と言う物がよく分かって
いなかったのだ。
「ねぇ貧乏神なんか憑いてる物売っちゃっていいの!?」喜一がハッと気づいて問うと「いくら何でも
神さんを払うわけにいくめぇ、それにあそこの親父は昔から嫌なヤツだからな少し痛い目に遭えばいい
さ、金に困ればまた家に売りに来るだろう、その頃には福の神に変わってねぇかなぁ」クククと喉を鳴
らした親父は大きなあくびをして茶の間へと姿を消した。喜一はあの電話の会話をいろいろ回想してい
ると思い出した様に茶の間から顔を出した親父が「今回は特別に泳がせてやったが、調子に乗ってまた
蔵に入るんじゃねーぞ、次勝手に入ってみやがれ裏の木に吊すからな」そう言うとキッと喜一を一睨み
すると喜一はブルっと身を強張らせた。
親父の恐ろしさを改めて思い知らされた今の喜一には充分効果があった。
それからあの電話機がどうなったかは解らない、じいちゃんは初めて電話線が繋がっている電話をとる
とき「申し申し」とまた聞こえないだろうかと期待したもんだと語っていた。
タイトル入れ忘れました。「電話機」でいいかな
>>953 おひさしぶりです。
やっぱ喜一じいちゃんのお話しはおもしろいですね。
じいちゃんの親父さまも凄いw
>>939 ありがとう。
そう思うことにしますよ。
>>941-953 うわあ、お久しぶり! あなたのおじいさんのお話、ずっと好きで楽しみに読んでたよ。
また読めるとは思わなかった。今回も良いなあ。
時間の流れ方と言うのか、漂う空気がゆったりしていた時代の話だよね。
こういう雰囲気って、現代からはすっかり払われ、消えてしまった気がする。残念だ。
「また元の幸せを与える方の仕事に戻れる」と言っているから、貧乏神さんは福の神に変わるんだろうね。
それを親父さんがちゃんと判った上で、ちょっとお仕置をする意味で嫌な金持ちに売る、という筋立てが痛快。
徹底的に立ち直れないほど打ちのめすのではなく、程度を弁えた対応だね。
私も電話機と話してみたいよ。貧乏神だったらちょっと困るけどw
ありがとうございます。喜んでくれる方がいると本当にうれしいです。
おばあちゃん(喜一じいちゃんの妹でじいちゃんとは10以上離れているのでまだまだ元気、
家の都合で幼い頃隣町に住んでいたため喜一の話にはでてきませんでした。)は私や姉より
話しに詳しいのでまたお里に行ったら聞いてきます。
正月に話しをまとめれる時間があったのでまた近いうちに乗せますね。
ありがとう、すごく面白かった!
同じ神様が貧乏神と福の神が時々役割を交代してるなんて想像もつかなかった
次の話も期待してます!
喜一じいちゃんの話好きだなー
貧乏神さんも喜一じいちゃんとおしゃべりできて楽しかっただろうね
スレ違いかもしれないけど…
怪我したトンビを拾ったことがあって、小脇に抱えたまま自転車に乗ってたら子供にじろじろ見られた。
見てた子供が大きくなったら、不思議なものを見たと思うのかな。
ちなみに、鳥ってのは掴み方にコツがあって、コツさえ掴めば掴んだときは勿論
床に置いたままでも暫くは大人しくしてるよ。
ニワトリ(縁日のヒヨコ)を飼っていたときに編み出した技が野生の鳥に効くとは思わなかったが…
乙!おもしれーこのシリーズ好きだー
ニワトリ逆さまにしてしばらく目隠しすると目をつぶって
まるで眠ってるみたいにじっとしたまま動かなくなるよね。
あれは可愛い。
喜一の孫のレスを読んでると、木と埃の匂いが
鼻を掠めるのは俺だけ?
書き方がうまいから脳が騙されてるんだろうか。
965 :
本当にあった怖い名無し:2007/01/14(日) 02:39:59 ID:h7ebGiOXO
>>964 わかるぞ俺も孫娘の話はいつもセピアな世界だ。
いつも終わりは何かセツナさやもの寂しさを
感じるのは何故だろうな。
>>950 あんた文才あるね!
言葉の使い方がとてもうまいよ。
今回も楽しませてもらいました。
ありがとう。
大変言いづらいんだけど、その時代は
×「もしもし」
○「おいおい」
「もしもし」はずーっとあと
一般家庭に普及してからもしばらく「おいおい」だから
>>968 もしもしの意味・語源・由来。
もしもしとは、人に呼びかけるときの言葉で、
特に、電話で呼びかけるときに使われる。
もしもしは、「申し(もうし)」を連ね短縮された言葉。
江戸時代には、「申し(もうし)」と単独で使われていた。
電話が開通された当初は、高級官僚や実業家などしか電話を持っていなかったため、
「もしもし」ではなく「おいおい」と呼びかけ、
「はい、ようござんす」と返答されていた。
電話の呼びかけに「もしもし」が使われるようになったのは、
電話交換手が中継ぎをしていた為、繋ぐ相手に失礼とならぬよう
「申し上げます」と言っていたことによる。
日本で初めて電話交換業務が行われたのは、
明治23年(1890年)12月16日、東京・横浜間である。
大変言いづらいんだけど、
喜一じいちゃんの子供時代なら
とっくに「もしもし」の時代なのでは?
>>288 >>288 豚義理・亀ですまんが昨夜まさに同じような事が起きた。
横になってすぐバチッという音と稲妻のような光を感じて
その後ブワッという古いTVを付けたときみたいな耳鳴りがして
右の瞼に水滴が2粒落ちた感触があった(しかも冷てーの)
経験者多いみたいだけどなんだろなコレ。
ついでに不思議な話。
うちの実家にはやたら変な人が良く来る。
お茶売りのお姉さん、托鉢のお坊様、今晩一晩泊めて下さいとかいう人etc
どこが不思議かと言うと、うちは国道に面した商店街なのに狙ったようにうちにだけ来る。
近所の人に聞いても「そんな人来なかったわよ?」とか言われるし。
托鉢のお坊様が次にどこへ行くか張っていたら何処へも寄らずにずんずん帰って行った。
営業(?)なら数こなすと思うんだけどなぁ。
971 :
本当にあった怖い名無し:2007/01/14(日) 17:30:14 ID:ZNZeV+YP0
972 :
aisujahja:2007/01/14(日) 17:37:21 ID:sX9O6aYn0
sineba
?
>>971 以前計った時、上100下50ぐらいでした。
低血圧でなるのか(´・ω・)オカルトじゃなくてスマン。
今何かに頭噛まれた
>>969 一般家庭のガキがいきなり、もしもし言うようになったのは
電話が充分に普及してしばらく経ってからだったと思いますよ
庶民がまだ触ったことも使ったこともない時代なら100%おいおいですね
>>977 おれの記憶では初期には「おいおい」だったけど
えらそうな物言いだという事ですぐに「もうしもうし」「もうすもうす」になり、
それが「もしもし」に変化したという事だ。
極めて初期なら「おいおい」だろうけど、今回は「もうしもうし」で良いんじゃね。
そもそも言い回しの時代考証をどうこうする話なのか?
人伝えの話で言葉の詮索してもあまり意味はないだろ、録音テープじゃあるまいし
なんかお化けは申しって言えないから申し申しって言うようになったとか聞いた事あったんだけどそれウソか
>>981 柳田国男先生が『妖怪談義』で語られたように、
村の辻で人に声をかけるとき『モシ』だけだと妖怪に間違われるから、
こちらが人間であることを確認させるためにことばを重ねた故事にならう
荒俣宏『日本妖怪巡礼団』より
983 :
本当にあった怖い名無し:2007/01/15(月) 20:30:12 ID:RZlvvyUqO
時代考証スレはここですか
もうシモの話はいいよ
インターネットの検索結果を「根拠だよ」と持ち寄る癖
もすもす
987 :
本当にあった怖い名無し:2007/01/16(火) 10:31:29 ID:SoADtlon0
ずっと気になってた事があったので、長文ですがカキコしてみます。
小学校低学年の頃?
その頃夜になると激しい咳で度々目が覚めていました。たまに気付いた
母が起きて来てくれる時もあったのですが、その日は気付かない風で
ぼんやり(来てくれないかなぁ)と布団の上で咳き込んでいました。
ふと左側にある襖を見ると、手首から先の影がじゃんけんの『パー』の
状態で写っていました。?と思い隣に寝ている妹を見ても、寝息を立てて
いるばかり・・・。もちろん自分の手の影でもありません。不思議に思いながら
咳が収まったので寝てしまいました。
中学校の頃
私が通っていた頃の中学校は非常に古い木造で、天井の低い講堂しかなく
体育館がありませんでした。それで部活にはチャリで10分くらいのところの
小学校へ行っていました。
その日いつものように部活を終え帰り支度をしていると、照明を消した
中を出入り口に向かって歩いてくる人影が見えました。
(あ、早く出ないと先生に鍵閉められる)と慌てて出てみると、顧問の先生は
既に外にいて、みんな外に出たか〜?などと言っているのです。他の部員?と
も思ってみたものの、わざわざみんなから離れた暗い所で帰り支度する訳がないし
そもそもたいした人数のいる部ではなかったので、1人離れていたら気が付かない
事はないと思います。結局???と思ったまま、帰宅したのでした。
もう少しあるので一旦投稿します。
>>988の続きです。高校3年の頃
当時高校までチャリで通っていた私は、台風の過ぎた翌朝いつもの道を
ペダルをこいでいました。ある橋まで来てみると、上流から流されてきた木が
引っかかったのか、橋が真中ら辺で折れてVの字のようになっていました。
車はもちろん通れなさそうですが人なら渡れると思い、そのまま渡って学校へ
向いました。
授業が終わって帰宅途中、今朝の橋の見える所まで来ると、向こうから
チャリに乗って渡って来る男の子がいました。(あ、まだ渡れるんだ)と思った
私はそのままその道を進んだのですが、橋のたもとまで来てみるとロープを張って
渡れないようにしてあったのです。もちろん一旦チャリを停め、ロープをまたげば
渡って来れないこともないのですが、それにしても今渡って来たはずの男の子は?
その場所は周りは田んぼしかないので、時間的に姿が見えなくなるのはありえないの
ですが、どこにも彼の姿は見当たりませんでした。
その橋のたもとに車が停まっていて、中に女の人と子供が乗っていました。私は
女の人に「今この橋、学ラン着た子渡って来ましたよね?」と尋ねたい衝動に
かられたのですが、何となく話し掛けずらい雰囲気だったので、そのまま元来た
道を戻り、遠回りして帰ったのでした。
以上です。長い上に読みづらい点もあると思いますが、色々ご意見聞けたらと
思います。
990 :
本当にあった怖い名無し:2007/01/16(火) 12:43:20 ID:4bM2QRWWO
寝ようとしてウトウトし始めるといきなり喉がイガイガ?して咳が出ます。
結構頻繁に
病気だな
ここ数年、結核が広まってきてるって、ニュースか何かで
観たことあるが。まぁ、結核ではないな。
水分多目に取って、お大事に。
ゴホン、と言えば
ロッポンギ
今日は鍋でもつつくか
999 :
本当にあった怖い名無し:2007/01/16(火) 18:15:05 ID:YRThjJSpO
1000
1000 :
本当にあった怖い名無し:2007/01/16(火) 18:16:14 ID:c+QPnqZcO
わい
1001 :
1001:
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千本目の蝋燭が消えますた・・・
新しい蝋燭を立ててくださいです・・・