ことりばこ本館  【8箱+4箱】 

このエントリーをはてなブックマークに追加
642本当にあった怖い名無し
先日初めて>>1のコトリバコの話を読みました。

洒落コワまとめサイトは好きで以前から時々見ていましたが、
この「コトリバコ」の話だけは他の話とは別の意味で不愉快になりました。
話の中で念を押して言われる「差別をしてはいけない」という言葉とは裏腹に
この話はいたずらに部落差別を煽るものだと感じたからです。

身近に部落がない人にはわからないかもしれませんが、
部落と近隣の他集落というのは否応なしに係わり合いを持っています。
時に衝突や摩擦を起こしながらも、何百年も共存しているわけですから。
他集落の人間は、部落を差別したり「怖い」と思ったりしていますが、
そこには穢れた仕事をしている部落の人への「畏怖」の気持ちも含まれており
(もっと悪く言えば「必要悪」です)長きに渡って一方的に迫害だけを
加え続けるというのはあまり現実的なことではありません。

部落の側から見ても、「コトリバコ」の話にあったように
庄屋の一家を殺害して他地域から孤立しては、どうやって生きていくのでしょう。
話の中では「放っておいて欲しい」というようなことを言っていますが
部落は自給自足をしている農村ではありません。
エタや非人たちの仕事が何なのか考えてみてください。
他集落との交流無しに彼らの生計が成り立ちますか。

「コトリバコ」やその種の呪い自体を否定したり
ウソだと決め付ける気は毛頭ありません。
色んな情報を出し合って考察を楽しまれるのもいいと思います。
しかし呪いと部落を安易に結びつけて面白がるのはやめてください。