後味の悪い話 その55

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680S・キング『ジョウント』1/2
さんざんガイシュツだと思うが、スティーヴン・キングの短編『ジョウント』。

近未来。空間を瞬時に移動できる発明がなされる(どこでもドアみたいな)。
最初は金魚やマウスで実験していたが、開発者は問題にぶちあたる。
実験対象が転送先で仮死状態、あるいは死んでしまうのだ。

そしていよいよ人間(死刑囚だったかな)で実験。彼は、転送が終わると
息もたえだえに、「あそこには永遠がある…」と言い残し、死んだ。
つまり、身体は一瞬の転送でも、精神にとっては永遠に感じられるという
わけだった。これを避けるには、転送する人間に麻酔をほどこし、
意識の無い状態で行うしかなかった。そしてついに発明は実用に至った。
681本当にあった怖い名無し:2006/09/28(木) 19:07:07 ID:S0a0NUVx0
マイケルジャクソンの肌の色は病気だし
ジャッキーチェンの鼻は骨折の繰り返しによる
682S・キング『ジョウント』2/2:2006/09/28(木) 19:07:09 ID:OLrut6b00
ある家族が旅行のため転送機に向かう。
本当に大丈夫なの? と不安がる妻にむかって父親は「眠っているから
大丈夫だよ」と言う。それに対し、息子は転送が楽しみでたまらないようだ。
麻酔を受け、一瞬の転送が終わる。……と、ものすごい悲鳴が起こった。
両親が何事かと辺りを見回すと、白髪になり、目を真っ赤に血走らせた
息子が激しく身悶えながら大声で叫んでいた。

「パパ! 案外長いよ! 案外長い! パパ! ママ! 案外長い!」

好奇心の強い息子は、麻酔がかかったふりをして転送されたのだ。
そして息子は止める暇もなく、自らの目を両手で……。   オワリ


うろ覚えでゴメン。でも、この話を思い出すたびに身の毛がよだつんだ。
683本当にあった怖い名無し:2006/09/28(木) 19:09:53 ID:OejPx3nM0
>案外長いよ!
でなんかこう緊張感がプッとなるというか…