ちっちゃいおっさんvs緑の人 ラウンド2

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214本当にあった怖い名無し
「おまえ、あれを見たのか!?」

俺はいったいなにに怒鳴られてるんだろうと思った。
老犬・ワン太の散歩中、俺が振り向いた先、目のまえの足元には、
五十センチはないであろう身長の、『人』がいた。
口調からして、男の人だと思った。

「うひっ」

驚いた俺は、変な悲鳴を上げてしまった。
だってそいつは、どう見ても人間としか思えない表情で、
人形にはできない感情を表していたから。

「あれを見たのか!?」

小さい男性は、質問を繰り返した。口調には合わない、やたらと甲高い声で。
俺はなにを訊かれているのかまでは頭が回らず、ふいにワン太のほうを見てしまった。
すると彼はいつのまにか座ったままおもらしをしていた。

「あ〜、見たのはこっちか!」

小さい男性が叫んだ。こっち、とはワン太のことか?
ワン太がなにかを見た。
小さい男性のインパクトに、金縛りになったように動けないでいた俺は、それだけを納得していた。
すると小さい男性は、ポケットだろうか? 服にその小さな腕を突っ込み、なにかを取り出したのだ。

時空のおっさんスレへ続く