実話恐怖体験談 四談目

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130本当にあった怖い名無し

10年程前に、実家新築に伴って駅から徒歩2分程の空家を仮住まいとして、
それも無料で提供される事になった。
今考えると、駅の目の前の一軒家が空家で無料提供と言うのも変。

その家は作り自体も不思議な、何となく不気味な家でした。
元日本舞踊のお稽古場か何かだったんだと思いますが、私の部屋は壁一面鏡+板張り、無理やり真中を壁で仕切って二部屋にした窓も無い様な二部屋続き。
(奥は、押入れとして使用。何となく怖くて近寄れなかった。)

向かいにチープなバスルームがあり、その隣の部屋を兄が使っていました。
深夜に歩き回る様なドタバタする音を何度も聞きましたが、当時兄と仲の悪かった私は
何も言わずに寝る様にしていました。
引っ越してから何度か金縛りに遭い、一番怖かったのは寝てる状態で
大きな黒い影(多分男性)に、上から手首を握られて顔を覗き込まれていた事です。
夢だと自分に言い聞かせたのですが、手首にはしっかりと握られた後があり、
怖くなって両親の寝室の片隅で寝させてもらった事もありました。

ある日シャワーを浴びる音、キャスター付きのイスで遊んでいる様なドタバタに、
いい加減切れた私は、兄に抗議をしようと部屋を出ようとした瞬間、本人が怒鳴り込んで来ました。
兄の言い分では「毎晩毎晩騒音を立てて、もう我慢が出来ない」と言うもの。
私も同じ意見だったので、二人して「は???」って感じでした。
兄はシャワーも浴びてなかったし、部屋にはキャスター付きのイスすらありませんでした(!)
聞くと兄も毎晩毎晩、騒音に悩まされていたとの事。
ちなみに仮住まいは近所とも隣接していませんでした。

あの家はなんだったんでしょうか?
私たちが毎晩のように聞いた騒音は、ポルターガイストだったのでしょうか・・?