8月11日  百 物 語

このエントリーをはてなブックマークに追加
1クリやん ◆aHHsHtXLnA
このスレは『実際に起こった話』を百物語にして語っていくスレです。

【語り部ルール】
○まず、受付・業務連絡および雑談用スレにてエントリーをお願いします。
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
 受付時よりHNが必要です。名前欄には必ずHNをお願いします。
 受付完了後、本スレにて案内人の指示がでるまでお待ちください。
○名前欄・レスに(現在のページ→)1/2(←総ページ数)を入れて下さい。
 また、文章の終わりには必ず【完】をお入れ下さい。
●●●投稿する文章はメモ帳等に全部書き終えてから、一気に投稿しましょう●●●
○他の人が書き込んでいる途中で話を投下しないよう、注意しましょう。
●●●書き込む前に更新チェックを欠かさずに●●●
○「あまり恐くないかも」等の前置きは必要ありません。遠慮せず書き込みましょう。
◯以下に該当する話は、投下をご遠慮願います。
 内容の一部が抵触すると思われる話にも、前書きをする等の配慮をお願いします。
・差別的な内容を含むもの
・『読んだら呪われる、もしくは死ぬ』話
○不思議体験もOK。心配なときは受付用スレで訊いてみてください。

【全体ルール】
○本スレの進行の妨げにならぬよう、雑談は↓のスレにてお願いします。
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
○気分が悪くなったり、変なものが見えた際には>>2のお守りなどを利用してください。
○age進行です。
○怖くてトイレに行けなくなりますので、事前に済ませておいてください。
2本当にあった怖い名無し:2006/08/11(金) 20:05:34 ID:TL+No2S00
●お経リンク集●

不動明王真言 FLASH
ttp://www.naritasan.or.jp/faith/shingon/
般若心経音声 FLASH
ttp://jin.zen.or.jp/~sato/bunko/oto.html
般若心経 MP3
ttp://www.niji.or.jp/home/myoho/keidai/naizin.html
祓詞 大祓詞 十種神宝 MP3
ttp://www5.ocn.ne.jp/~hakoniwa/akitsujinja-koushikihp.htm
光明真言 FLASH
ttp://www.kongohin.or.jp/recite2.html
光明真言 MP3
ttp://www2u.biglobe.ne.jp/~skizuka/kyou-syouwa/koumyousingon01.htm


●ちょっとしたお守り作成法● (オカ板住人が過去スレから抜粋編集してくれました)

カッターでもペーパーナイフでも何でもいいから、剣のカタチしたものを用意。
日本酒かけて流水でよっく洗って水分飛ぶまで拭う。
このとき「(自分の名前)の名において**と名付ける」といった感じでつけること。(名前は太郎でもなんでも)
この方法で作ったお守りは捨てることになったらちゃんと感謝してあげて下さい。

なるべく古くて、かつ自分が信用できる(安心できる)刃物に名前付けたほうが効き目あり
守り刀は、鉄鋼関連が良いらしく、亜鉛合金や真鍮など卑金属は良くないそうです。
3本当にあった怖い名無し:2006/08/11(金) 20:12:02 ID:F2XN6lpp0
案内役は私、自殺 ◆5izEvL3bjEが務めさせていただきます。
よろしくお願いいたします・・・


-------------------------------------------------
今宵また百本の蝋燭に火が灯る。
さあ貴方を、恐怖の扉へ誘いましょう……

扉の先には何があるのか──それは貴方が開けるまで判りません。
百の“異界”の封じられた扉、さあ今その手で……──

この地球に生きる限り付き纏う“見えざる者”の恐怖。
貴方の忘れられない体験、異界の記憶。
今夜、言葉として紡ぎ百の物語を完成させましょう。

蝋燭を吹き消すのは皆さんです。
百の怪を語り、読むことにより、貴方の身には何かが起こりうるかもしれません。
覚悟は出来ましたね? それでは一つ目の蝋燭を手に……


―――では、冬耶さん、第一話お願いします……

------------------------------------------------
4冬耶:2006/08/11(金) 20:18:06 ID:IAgBPhP30
では、一話目行きます

「長い髪の女」
1/2
これは私が高校3年の修学旅行で体験した話です。
修学旅行先は沖縄でした。
1日目に戦争関係の跡地を巡ってから宿へ、と言う流れでした。
その見学地の中にはガマも入っていて、行く前から友人と
「何か出そうで嫌だね」なんて話をして笑い合ったりしていました。
私と友人は二人とも霊感と言うものはほぼ無いに等しいような人間で、何か感じる程度の物でした。
問題のガマに入ってから暫くして、私は急に息苦しくなってきたのですが、
空気の届きにくい地下にある場所なのでその所為だと思って(実際何人か気分が悪くなって外に出ていたので)
友人に支えてもらって中にいました。
暫くして、明かりを消して黙祷を捧げる事になり、ガイドさんの指示に従って皆で黙祷をささげました。
1分間と言う短い時間だったのですが、私はその間、後ろからじーっと此方を見るような視線を感じていました。
しかし、背後は段差になっており、一緒に入ったクラスメイトが居る筈も無く、
またその手のものは良く感じていたので気のせいだと思う事にしました。
黙祷が終わり、ガマから出てバスで宿に移動したのですが、移動中も宿についてからも私の息苦しさは消える所か、気持ち悪さまで感じるようになっていました。
5冬耶:2006/08/11(金) 20:18:39 ID:IAgBPhP30
2/2
やがて、消灯の時間になり、部屋の皆で怖い話をしようと言う事になりました。
具合は悪いままだったのですが、怖い話をするのが大好きな私は当然参加しました。
いくつかの話をした後、ふと視線を感じ、自分の左斜め後ろにある洋服かけの上を見ると
じっとこちらを見る長い髪がぼさぼさになった女の人と目が合いました。
目が合った瞬間にやばいと思った私は慌てて前を向き、女の人の事を忘れ様と俯いていました。
あまりに私の動きがおかしかったのか、周りの子達が心配してくれたのですが、なんとなく言ってはいけないような気がして、何でも無いと言っていました。
ですが、私の前に座っていた子(この子は霊感があるらしい)が、「長い髪の女の人?」と突然問い掛けてきたのです。
どうやら、その子にも女の人が見えていたらしいです。
その子曰く、多分実害はないとの事なので放っておいたのですが、沖縄に居た3日間、背後からじっと見つめられるような感覚は治まらず、吐き気と息苦しさも治まりませんでした。

後日談
帰ってきてから暫くの間、吐き気と息苦しさは治まらず、それが治まったと思ったら今度は視界の端にちょくちょく黒い影が横切るのが見えるようになりました。
段々不安に成ったので、タロットの得意な霊感体質の友達に相談して占ってもらった所、「危なくは無いがあまり良いものはついてないので、今度あった時に祓う。それまで左手の怪我に気をつけろ」との事
その3日後、私は通学中に左腕の手首を捻りました。
また、その友人とは現在音信不通になってしまっています。

【完】
6本当にあった怖い名無し:2006/08/11(金) 20:19:37 ID:F2XN6lpp0
1本目の蝋燭が消えました・・・
                      γ
                      (
                      _ノ

                   /
                __
             ,、'"   .  `' 、
             i`ー  _    ',
.             l| !|      i""!|
                 }: }i    |{  !j
               〈| 'J |!   }j  :}
            _ノ;し  i}  {J  |
         ,、-,、'         ハ- 、
         ( .( '、_    _ ,ノ  ノ:i   )
        ,、'""`ー---‐'"フ、_ - _,、' -'"
        (  _   ,、'"    ̄
         `ー--─'"
>>4-5、冬耶さん、第1話ありがとうございました。
引き続いて冬耶さん、第2話、お願いいたします。

●●●語り部希望の方は、まず下記スレにて受付をお願いします●●●
【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
7冬耶:2006/08/11(金) 20:22:34 ID:IAgBPhP30
2話目行かせて頂きます
「足の綺麗な女」
これはつい最近体験した話です。
私は、霊感と言うものがほぼ無いに等しい人間なのですが、霊感体質の友人と一緒に居ると一時的に見える体質になるようです。
その日私はとても疲れていて、自宅に帰るとMDウォークマンを付けたままベッドに倒れこんで寝てしまいました。
普通なら、朝までぐっすりと眠るのですが、その日は急に目が覚めました。
時計を見ようとして体を起こそうとするのですが、起きられません。
どうやら金縛りにあっているようです。
暫くして、私の耳元で「くすくす」と子供が笑うような声が聞こえました。
始めは小さかった声が段々大きくなり、声の数も増えていきました。
その内、笑う声に混じり「遊ぼうよ」と言うお誘い(?)の声まで聞こえてきます。
やばいと思ったのですが、金縛りにあっているため動けません。
段々と足元から何か重いものが上がってくる感覚がしてきました。
益々焦るのですが、どうにもなりません、腹の上まで重いものが来た瞬間、
耳の近くで急に聞きなれた音楽が鳴りました。
MDウォークマンに入っている曲です。
その瞬間、腹の上の重いものは消え、金縛りも解けました。
その日は怖くて寝れなかったのですが、結局朝まで何も起こりませんでした。
次の日の夜、昨日の事もあったのでMDウォークマンを付けてから寝る事にしました。
夜中、予想通りと言うかなんと言うか、やっぱり金縛りに合いました。
しかし、聞こえてきたのは子供ではなく女の人の笑い声でした。
女の人はただ笑うだけで、何をしてくる気も
笑い声は聞こえ続け金縛りも解けず、じっとその状態で耐えていましたが、暫くして聞きなれた音楽が聞こえてきました。
その瞬間、女の人の笑い声は消え、金縛りも無くなったので私は安心して寝返りを打ちました。
そして、今まで閉じていた目をすっと開けると
目の前には真っ暗闇浮かび上がる白くて細長い綺麗な足が見えました。
一瞬で消えてしまったそれは、その後度々私の前に現れるようになりました。
ですが、特に被害は無いので放って置いています。

【完】
8自殺 ◆5izEvL3bjE :2006/08/11(金) 20:24:01 ID:F2XN6lpp0
2本目の蝋燭が消えました・・・
                      γ
                      (
                      _ノ

                   /
                __
             ,、'"   .  `' 、
             i`ー  _    ',
.             l| !|      i""!|
                 }: }i    |{  !j
               〈| 'J |!   }j  :}
            _ノ;し  i}  {J  |
         ,、-,、'         ハ- 、
         ( .( '、_    _ ,ノ  ノ:i   )
        ,、'""`ー---‐'"フ、_ - _,、' -'"
        (  _   ,、'"    ̄
         `ー--─'"
>>7、冬耶さん、第2話ありがとうございました。
十三墓さん、第3話、お願いいたします。

●●●語り部希望の方は、まず下記スレにて受付をお願いします●●●
【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
9本当にあった怖い名無し:2006/08/11(金) 20:32:35 ID:9G1Skjft0
78 :十三墓 :2006/08/11(金) 20:32:03 ID:js6CvGxhO
本当にすみません。メモが見つからなくてなってしまいました。すみませんか先すすめて下さい。

らしいです。
10本当にあった怖い名無し:2006/08/11(金) 20:33:19 ID:Nm/QH+NR0
BGMあるとまた違う雰囲気でいいと思うけどなー。

妖怪大戦争・・・みれないじゃんw
11ネス ◆Ness.AmS0A :2006/08/11(金) 20:33:27 ID:93SIQhAb0 BE:212516328-BRZ(3001)
では3話目行きます
1/2
【祟り?】

俺が友達と飲んでベロベロに酔っ払った帰り道の話。
あれは午前2時ぐらいだったかな、恥ずかしながら酔ったら破壊癖があるもんで、
看板やら目に付くものを蹴ったりしながら1人で千鳥足で帰ってたんだ。
そこは場末の駅前通りで夜中なんて人っ子一人通らないような場所で
電話BOXがポツンと一つあるだけ。その電話BOXで事が起きた。
ーーーーーー電話BOXの中に誰かいる?ーーーーーーー
少し遠い位置からだったからよく見えなかったけど電話BOXの中に白い人影があった。
俺は「こんな時間に気持ち悪いことしてんじゃねーよ死ね」などと呟きながら
その電話BOXに近づいて行った。
でもなんか様子がおかしい、、、
近づくにつれて電話BOXの中から張り付いてこっちを見てることが分かった。
ソレの容姿は白い服に長い黒髪で、車に潰されたカエルみたいな格好で電話BOXの中から
張り付いてこっちを見てる。ホント、ベタベタな幽霊って感じだった。
うわあ・・と思いつつも帰るにはその電話BOXの横を通るしかない。
それに酔っていた俺は少し気が大きくなっていた。
大体、幽霊じゃなくてそこらのキチガイかもしれないしね。それはそれで怖いけど。
とにかく俺は気にせずに横を通って行くことに決めたんだ。
一歩、また一歩近づいていく。あと5メートルぐらいってとこか。。。気持ち悪い。。。
その時、神の助け!反対車線から車が走ってきたんだ。俺はチャンスと思って
車がすれ違う瞬間にその電話BOXを通り過ぎようと思った。
タイミングを計る。あともう少し・・・よし、そろそろだ!
と思った瞬間、車のライトが電話BOXに当たった。
光ってる・・・?
12進行役@自殺 ◆5izEvL3bjE :2006/08/11(金) 20:33:34 ID:F2XN6lpp0
では、ネス ◆Ness.AmS0Aさん 第3話目 お願いいたします。
13ネス ◆Ness.AmS0A :2006/08/11(金) 20:33:58 ID:93SIQhAb0 BE:119540333-BRZ(3001)
2/2


もう車は通り過ぎていった。電話BOXがライトに照らされたのも一瞬
でも光は消えない、ソレの周りに光が留まってゆっくりと光が消えていく・・・
俺は呆然と立ち尽くして見ていた。
光が全部消えたと思ったら、ソレはいつの間にか水を浴びた透明人間のような感じになって
消えていった。しばらく時が止まった気がした。
ハッと気付き俺は車道を全速力で駆け抜けていった。
酔っ払ってたといえど、あれは幻覚の類ではないと思う。
それまでは霊体験もなかったし信じてすらいなかった。
でも今では、ソレを見てからはよく金縛りにあうようになった。
金縛りにあうのは決まって朝方4時ごろ。
いきなり身動きが取れなくなって「おきてー!おきてー!おきろーおきろー!!!」
と耳元で叫ばれる。
目覚まし代わりにはなるけどこれはちょっとした迷惑行為だ。
何かいけないものを壊してしまった祟りなのかもしれん

                     【完】
14進行役@自殺 ◆5izEvL3bjE :2006/08/11(金) 20:35:02 ID:F2XN6lpp0
3本目の蝋燭が消えました・・・
                      γ
                      (
                      _ノ

                   /
                __
             ,、'"   .  `' 、
             i`ー  _    ',
.             l| !|      i""!|
                 }: }i    |{  !j
               〈| 'J |!   }j  :}
            _ノ;し  i}  {J  |
         ,、-,、'         ハ- 、
         ( .( '、_    _ ,ノ  ノ:i   )
        ,、'""`ー---‐'"フ、_ - _,、' -'"
        (  _   ,、'"    ̄
         `ー--─'"
>>11>>13、ネス ◆Ness.AmS0Aさん、第3話ありがとうございました・・・
ハンミ ◆FJypzoorzoさん、第4話、お願いいたします・・・

●●●語り部希望の方は、まず下記スレにて受付をお願いします●●●
【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
15ハンミ ◆FJypzoorzo :2006/08/11(金) 20:40:51 ID:cxMpWchnO
「赤いワンピース」


友人が来た時の話。
うつ病を発症してまだ日が浅い時の事、薬のせいで幻覚症状のあった私ですが、ようやく収まってよろよろしながらも穏やかに日々を過ごしてました。

ある日友達が寝不足で倒れてしまい、一番家の近い私の家に運びこみました。友人を寝かせて私はもう一人の友人に麦茶をいれてた時です。


もぞっがりっ


玄関の方から(キッチンと玄関は隣接してます)聞こえるんでネズミかなんかかと思ってたんですけど…


16ハンミ ◆FJypzoorzo :2006/08/11(金) 20:45:21 ID:cxMpWchnO

ネズミじゃなくて髪を振り乱した赤いワンピースの女性でした。貞子のようにうずくまっていて、玄関先でうずくまってるんで幻覚なのかもしかしたらなんか苦しいのかと近づいてみたら。


胴体と足が透けて玄関にある靴が見えてました。

人間じゃないのは分かったんですけど幻覚と現実の区別のつかなかった当時の私は華麗にスルーして友人にお茶を配りました。
女性はガリガリと音をたててましたがしばらくするとそれも止んで、寝ていた友人が起き出しました。


友人達を見送る時に女性も起き上がり倒れていた友人の側に寄り添う様にしてドアが閉まると同時に消えました。
多分、女性は友人の守護霊じゃなかったのかなぁと今では思ってます。




17進行役@自殺 ◆5izEvL3bjE :2006/08/11(金) 20:46:06 ID:F2XN6lpp0
4本目の蝋燭が消えました・・・
                      γ
                      (
                      _ノ

                   /
                __
             ,、'"   .  `' 、
             i`ー  _    ',
.             l| !|      i""!|
                 }: }i    |{  !j
               〈| 'J |!   }j  :}
            _ノ;し  i}  {J  |
         ,、-,、'         ハ- 、
         ( .( '、_    _ ,ノ  ノ:i   )
        ,、'""`ー---‐'"フ、_ - _,、' -'"
        (  _   ,、'"    ̄
         `ー--─'"
>>15-16、ハンミ ◆FJypzoorzoさん、第4話ありがとうございました・・・
クリやん ◆aHHsHtXLnAさん、第5話、お願いいたします・・・

●●●語り部希望の方は、まず下記スレにて受付をお願いします●●●
【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
18本当にあった怖い名無し:2006/08/11(金) 20:46:21 ID:B/s2OkO/0
BGMいいな
なんかフリー的な怪談用BGMうpするか
19クリやん ◆aHHsHtXLnA :2006/08/11(金) 20:47:32 ID:TL+No2S00
第5話 『主(ぬし)』

田舎に移り住んだ両親が、新しく建てたばかりの家でのこと――――。
そこは住宅街ではあったが、小高い丘の南側を段々畑のように切り崩し、造成された土地だった。
夜中になれば野生動物が徘徊し、夏はカブトムシが飛んでくる、そんな場所。
2階の広間は3方向すべてに窓があり、ドアがある南側が玄関の吹き抜けに通じていた。
全ての窓を開け放すと、まるで屋外にいるかのように風が気持ちいい。
夕方の4時頃だっただろうか。
広間に仰向けに寝転び、目を閉じてくつろいでいた、その時だった。
階段を上ってくる足音。母親だろうか。
階段では確かに、それは人の足音に聞こえた。
しかし2階へ上りきったところで、足音は別の何かに変わっていた。
妙に軽やかで、歩幅の狭い…まるで、4本足の動物のような。
足音が変わった瞬間、金縛りになった。
足音は「タタタッ」と軽快に、真っ直ぐこちらに向かってきた。
つい今し方まで窓の外から聞こえていたはずの、川の水音がまったく聴こえない。
かわりに間近で聴こえたのは、体の周囲をグルグルと歩き回る動物の足音。
そして、犬のような動物が匂いを嗅ぐときのような、鼻を鳴らす音。
『それ』はまもなく、部屋の外へ出ていった。階段を下りる音はしなかった。
金縛りもフッと解けたが、暫くの間は天井を見つめたまま呆然としていた。
後で母に確認すると、やはり「2階には行っていない」という。家には他に誰もいない。

辺りが暗くなった頃、母が庭にパンをばら撒いていた。
「ここにね、沢山の狸がごはんをもらいにくるんだよ」

ああ、そうなのか、と思った。
恐怖ではない、あのときの奇妙な感覚。悪いものではない気がしていた。
あれはきっと、この土地を守る動物の霊。
この場に住み着く人間がどんな奴らか、ちょっと見に来ていたのだろう。

【完】
20進行役@自殺 ◆5izEvL3bjE :2006/08/11(金) 20:48:03 ID:F2XN6lpp0
5本目の蝋燭が消えました・・・
                      γ
                      (
                      _ノ

                   /
                __
             ,、'"   .  `' 、
             i`ー  _    ',
.             l| !|      i""!|
                 }: }i    |{  !j
               〈| 'J |!   }j  :}
            _ノ;し  i}  {J  |
         ,、-,、'         ハ- 、
         ( .( '、_    _ ,ノ  ノ:i   )
        ,、'""`ー---‐'"フ、_ - _,、' -'"
        (  _   ,、'"    ̄
         `ー--─'"
>>19、クリやん ◆aHHsHtXLnAさん、第5話ありがとうございました・・・
引き続いてクリやん ◆aHHsHtXLnAさん、第6話、お願いいたします・・・

●●●語り部希望の方は、まず下記スレにて受付をお願いします●●●
【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/

21クリやん ◆aHHsHtXLnA :2006/08/11(金) 20:48:45 ID:TL+No2S00
第6話 『2時14分』

1/2
小学生の頃に祖父が亡くなり、祖母は広い家に一人きりとなった。
親族での話し合いの末、私たち家族が引越し、祖母と同居することに決まった。
そこは父親の実家で、驚くほど何もない、うんざりするような田舎だった。

田んぼと民家だらけで店はない、電灯が少なく夜は真っ暗闇。
祖母の家にも以前、女性が「助けてください!」と駆け込んできたことがあり、
通り魔によって人が亡くなった事件もあった。
ようするに、田舎といってものんびりした田舎ではなく、物騒な土地なのだ。
まだ子供であった私自身も、その土地には嫌なものを感じていた。

引っ越してまもなく、生まれてはじめての金縛りに遭遇した。
私たちの寝所は子供部屋ではなく、祖母の部屋の隣にある空き部屋だったが、
一緒に寝ている姉と弟にも、隣の部屋の祖母にも、私は何も言わずにいた。
それは3日に1度くらいの頻度で起こり、怯えて床につく日が続いた。
私は、横を向いてしか眠れなくなっていた。
仰向けで金縛りに遭うと、上に何かが乗ってくるのがわかるからだ。

1年が過ぎた頃、祖母が突然「子供達は別の部屋で寝るように」と言い出した。
その頃、祖母と母親の折り合いが悪くなっていた。そのためなのだろう。
私には優しい祖母であったが、両親と喧嘩をするときはまるで別人だったのを思い出す。
丁度姉が高校受験を控えていたため、これを機に子供達も各自部屋を与えられた。
今まで子供部屋だった場所は姉の個室となり、姉は一人、そこで眠る。
私と弟は、部屋に布団を仕舞う押入れがないという理由から仏間で眠ることになった。
22クリやん ◆aHHsHtXLnA :2006/08/11(金) 20:49:07 ID:TL+No2S00
2/2
その日を境に、金縛りは毎晩となった。
仏間をウロウロと歩き回り、時には添い寝までしてくる“それ”。
やってくるとまず、絨毯の下の畳がきしむ。まぎれもなく、人が歩く時の音であった。

私の背中にぴったりとくっつき、並んで寝ている“それ”の息遣いを後頭部に感じた。
間近に向かい合って寝ているときもあり、私は必死に目を閉じていた。
心の中で読経していたら、顔を殴られたような不思議な衝撃を受けたこともある。

夏になっても、全身に何かを被っていないと眠れなくなった。
すると時折、布団の端がふわりと持ち上がり、ぱたりと落ちることがあった。
すっと体が持ち上がるような、浮遊感を感じることもある。
精神の限界。
親に相談したが、寝所を移してはもらえなかった。
ただ、横で聞いていた姉が蒼ざめた顔で私に言った。

『それ、2時14分じゃない?』

仏間の隣の個室にいた姉も、怪現象に毎晩悩まされているのだという。
それは足首を掴んだり、首に手をかけたりするらしい。
掴まれた感触は、朝になっても生々しく残っている。
それが居なくなった後で時計を見ると、いつも2時14分を差していたのだそうだ。

母と祖母はますます険悪になり、私たち家族は2年足らずで家を出た。
祖母は10年後に他界するまで、あの家で暮らしていた。
たった一人、10年もあの場所で。
姉は言っていた。“それ”は姉の部屋を通り、仏間のほうへ行っていたと。
そして姉の部屋と仏間の延長上、そこには祖母の部屋があった。

【完】
23進行役@自殺 ◆5izEvL3bjE :2006/08/11(金) 20:49:25 ID:F2XN6lpp0
6本目の蝋燭が消えました・・・
                      γ
                      (
                      _ノ

                   /
                __
             ,、'"   .  `' 、
             i`ー  _    ',
.             l| !|      i""!|
                 }: }i    |{  !j
               〈| 'J |!   }j  :}
            _ノ;し  i}  {J  |
         ,、-,、'         ハ- 、
         ( .( '、_    _ ,ノ  ノ:i   )
        ,、'""`ー---‐'"フ、_ - _,、' -'"
        (  _   ,、'"    ̄
         `ー--─'"
>>21-22、クリやん ◆aHHsHtXLnAさん、第6話ありがとうございました・・・
引き続いてクリやん ◆aHHsHtXLnAさん、第7話、お願いいたします・・・

●●●語り部希望の方は、まず下記スレにて受付をお願いします●●●
【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
24クリやん ◆aHHsHtXLnA :2006/08/11(金) 20:49:52 ID:TL+No2S00
第7話 『おばあちゃん』

母方の祖母にとって初孫にあたる姉は、祖母から本当に可愛がられていた。
姉も勿論おばあちゃん子で、同じ市内にある祖母宅へ一人でも頻繁に行ったそうだ。
辛いことがあると、母ではなく祖母のもとへ打ち明けていたらしい。
勿論姉だけではなく、私も従兄弟たちも皆、やさしい祖母が大好きであった。

中学生になった頃、祖母は遠くに住む長男夫婦と同居することになった。
私は寂しかったが、姉はそれ以上に寂しかったに違いない。
そして祖母もきっと、誰よりも姉のことが気がかりだっただろう。

―――数年後のある日、真夜中に電話が鳴った。
姉が受けたその電話は、祖母が亡くなったという知らせだった。
両親は翌朝飛行機で向かうことにし、そのまま朝を待つことになったらしい。
私は期末試験の前日で、布団にテキストを広げたまま何も知らず眠っていた。

電話から数分の後、姉は金縛りになった。
そして傍らに、亡くなったはずの祖母の気配を感じた。
「○○ちゃん、○○だからね。」
優しく繰り返す祖母の声は、生きていた頃と同じ優しい声だったそうだ。
しかしそこにいるのが幽霊だとわかっていた姉は、どうしようもなく怖かった。
恐怖で目をぎゅっと閉じ、よく聞き取れない言葉に必死に頷いていたらしい。

いつも姉を気にかけていた祖母は、最後のメッセージを託しにきたのだろう。
にも関わらず『怖い』と思ってしまった自分を、姉はずっと責めていた。
「仕方ないよ、わかってくれてるよ」と慰めながら、私はやはり姉が羨ましかった。

怖くてもいい。最後に会いたかったよ、おばあちゃん。
姉ちゃんに負けないくらい、おばあちゃんが大好きだったんだよ。

【完】
25進行役@自殺 ◆5izEvL3bjE :2006/08/11(金) 20:50:15 ID:F2XN6lpp0
7本目の蝋燭が消えました・・・
                      γ
                      (
                      _ノ

                   /
                __
             ,、'"   .  `' 、
             i`ー  _    ',
.             l| !|      i""!|
                 }: }i    |{  !j
               〈| 'J |!   }j  :}
            _ノ;し  i}  {J  |
         ,、-,、'         ハ- 、
         ( .( '、_    _ ,ノ  ノ:i   )
        ,、'""`ー---‐'"フ、_ - _,、' -'"
        (  _   ,、'"    ̄
         `ー--─'"
>>21-22、クリやん ◆aHHsHtXLnAさん、第7話ありがとうございました・・・
引き続いて十三墓さん、第8話、お願いいたします・・・

●●●語り部希望の方は、まず下記スレにて受付をお願いします●●●
【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
26十三墓:2006/08/11(金) 20:51:48 ID:js6CvGxhO
八話目 峠
僕は、実家がかなりの山の中なので高校時代は市内の親戚の家に下宿していました。
夏休みに入り、実家に帰っていたんですが、あまりにも暇だったので自転車で市内に遊びに行くことにしました。
市内にでるには峠を一つ越えなければならず、帰りは時間がかかることは分かっていたので、早めに帰るつもりだったのですが滅茶苦茶遊んでしまい峠の麓に着いたときにはすっかり暗くなっていました。
峠にはほとんど街灯がなくかなり怖かったのですが、しかたがないので我慢して上り始めました。
27十三墓:2006/08/11(金) 20:55:25 ID:js6CvGxhO
親父曰く
(今から二・三十年程前あそこの峠の頂上付近で焼身自殺があった)
とのことです。
それを聞いて理解出来ました。あれは自殺者の手だったのだと、
枝のような物は焼け焦げた指だったのだと。完
28進行役@自殺 ◆5izEvL3bjE :2006/08/11(金) 20:55:43 ID:F2XN6lpp0
8本目の蝋燭が消えました・・・
                      γ
                      (
                      _ノ

                   /
                __
             ,、'"   .  `' 、
             i`ー  _    ',
.             l| !|      i""!|
                 }: }i    |{  !j
               〈| 'J |!   }j  :}
            _ノ;し  i}  {J  |
         ,、-,、'         ハ- 、
         ( .( '、_    _ ,ノ  ノ:i   )
        ,、'""`ー---‐'"フ、_ - _,、' -'"
        (  _   ,、'"    ̄
         `ー--─'"
>>26-27、十三墓さん、第8話ありがとうございました・・・
くろさん ◆LdvZfU9b6Iさん、第9話、お願いいたします・・・

●●●語り部希望の方は、まず下記スレにて受付をお願いします●●●
【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
29くろさん ◆LdvZfU9b6I :2006/08/11(金) 20:56:29 ID:Nm/QH+NR0
9話目を語らせていただきます・・・

「笑い声」1/2

今も連綿と続く「福岡の心霊スポット」スレ。二年前、このスレから派生して
「犬鳴村」を探すスレがたった。

当時福岡心霊スポットスレに出入りしていたわたしはその犬鳴き村探索スレにも参加し、
スレたて人の動向をいつも楽しみにしていた。
スレたて人は多少霊感のある人で、よく霊を連れて帰ってはラップ音がするという実況もしてくれた。
かなり盛り上がった記憶がある。

そのスレたて人がネタではなく現実に犬鳴き村を探しているということを信じられたのは、
彼がまさしく現場の写真を順序だてて紹介してくれるからだ。
今はなき峠のホットドック屋、そこで映した心霊写真。それは確かに見間違いでもなく、何かが映っていた。
当時は携帯からアクセスできなかったので、アップローダも今とは違うものを使っていた。
そこに彼は毎回貼り付けてくれた。

とうとう犬鳴き村のような山の中にある村にたどり着き、
彼はその入り口にある「入るべからず」(記憶おぼろげ)のたて看板をはじめ、
次々と彼が気になる場所をカメラにとっていった。
それは何の変哲もないJPG画像。今もそうだが、当時はGIF画像にドッキリを仕込んでいたり、
ウィルスを仕込んでいたりすることがあり、わたしはかなり用心していた。
JPG画像だとそういう仕込ができないというのも学んでいた。
けれどある山の茂みの中を映した画像を開いたとたん、
30くろさん ◆LdvZfU9b6I :2006/08/11(金) 20:57:00 ID:Nm/QH+NR0
2/2




キ ャ ハ ハ ハ ッ キ ャ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ





と女の笑い声がスピーカーから響き渡った。ギョッとしたがそれ以上は何も起こらなかった。
怖い画像が飛び出すかもしれないという恐れからウィンドウを即座に閉じた。

けれど、すぐにわたしはその画像が加工できないJPGであることを思い出した。
・・・・・・恐る恐るもう一度画像を開いてみたが、何も起こらない。
念のためベランダから外を覗いたが昼間なのに子供もいない。
しかし笑い声ははっきりとスピーカーから発せられていた。

そのことを犬鳴き村のスレに書き込むと、わたしのほかに2,3人の方が女の笑い声を聞いたという。
同じ笑い声かはわからないが・・・・今になっては確認のしようもない。
31進行役@自殺 ◆5izEvL3bjE :2006/08/11(金) 20:57:51 ID:F2XN6lpp0
9本目の蝋燭が消えました・・・
                      γ
                      (
                      _ノ

                   /
                __
             ,、'"   .  `' 、
             i`ー  _    ',
.             l| !|      i""!|
                 }: }i    |{  !j
               〈| 'J |!   }j  :}
            _ノ;し  i}  {J  |
         ,、-,、'         ハ- 、
         ( .( '、_    _ ,ノ  ノ:i   )
        ,、'""`ー---‐'"フ、_ - _,、' -'"
        (  _   ,、'"    ̄
         `ー--─'"
>>29-30、くろさん ◆LdvZfU9b6Iさん、第9話ありがとうございました・・・

突貫小僧 ◆IMp05UWXicさん、第10話、お願いいたします・・・

●●●語り部希望の方は、まず下記スレにて受付をお願いします●●●
【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
32クリやん ◆aHHsHtXLnA :2006/08/11(金) 21:04:55 ID:TL+No2S00
突貫小僧さんにアクシデント発生です。
次はカザミさんにお願いしましょう。
33進行役@自殺 ◆5izEvL3bjE :2006/08/11(金) 21:07:50 ID:F2XN6lpp0
ではガザミ◆NmKUrJ9ZXs さん 10話目 お願いいたします・・・
34ガザミ ◆NmKUrJ9ZXs :2006/08/11(金) 21:10:24 ID:Uln/hjyPO
第10話 後ろの男

部屋に一人で居た時のこと。
その時俺は漫画読みながら音楽聴いてた。
急に後ろから肩を叩かれ、
「おい」
って声を聴いた。
てっきり親が叱りにきたと思って、後ろを振り返ると誰も居なかった。
その時俺は知らなかったんだが、家は誰も居なくてその時にそのことに気付いた。
ちなみに家はマンションの10階
確かに感触あった。
ちなみにそれは今までで二回あった。
シチュエーションはまったく一緒。
不安覚えつつ、俺は真面目に机に向かう事にした。

【完】
35進行役@自殺 ◆5izEvL3bjE :2006/08/11(金) 21:11:35 ID:F2XN6lpp0
10本目の蝋燭が消えました・・・
                      γ
                      (
                      _ノ

                   /
                __
             ,、'"   .  `' 、
             i`ー  _    ',
.             l| !|      i""!|
                 }: }i    |{  !j
               〈| 'J |!   }j  :}
            _ノ;し  i}  {J  |
         ,、-,、'         ハ- 、
         ( .( '、_    _ ,ノ  ノ:i   )
        ,、'""`ー---‐'"フ、_ - _,、' -'"
        (  _   ,、'"    ̄
         `ー--─'"
>>29-30、ガザミ ◆NmKUrJ9ZXs さん、第10話ありがとうございました・・・
区切りの10話目が終わりました・・・ あと90話・・・

浮世絵さん 第11話 お願いいたします・・・
●●●語り部希望の方は、まず下記スレにて受付をお願いします●●●
【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
36クリやん ◆aHHsHtXLnA :2006/08/11(金) 21:11:40 ID:TL+No2S00
10本目の蝋燭が消えました・・・
                      γ
                      (
                      _ノ

                   /
                __
             ,、'"   .  `' 、
             i`ー  _    ',
.             l| !|      i""!|
                 }: }i    |{  !j
               〈| 'J |!   }j  :}
            _ノ;し  i}  {J  |
         ,、-,、'         ハ- 、
         ( .( '、_    _ ,ノ  ノ:i   )
        ,、'""`ー---‐'"フ、_ - _,、' -'"
        (  _   ,、'"    ̄
         `ー--─'"
>>34ガザミ ◆NmKUrJ9ZXsさん、第10話、ありがとうございました・・・

浮世絵さん、第11話をお願いします・・・

●●●語り部希望の方は、まず下記スレにて受付をお願いします●●●
【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
37浮世絵:2006/08/11(金) 21:16:32 ID:WVn4G94m0
猿夢1/3
私は、夢をみていました。昔から私は夢をみている時に、たまに自分は今、夢をみているんだと自覚する事がありました。
この時もそうです。何故か私は薄暗い無人駅に一人いました。ずいぶん陰気臭い夢だなぁと思いました。
すると急に駅に精気の無い男の人の声でアナウンスが流れました。
それは「 まもなく、電車が来ます。その電車に乗るとあなたは恐い目に遇いますよ〜」
と意味不明なものでした。
まもなく駅に電車が入ってきました。
38浮世絵:2006/08/11(金) 21:19:27 ID:WVn4G94m0
それは電車というより、よく遊園地などにあるお猿さん電車のようなもので数人の顔色の悪い男女が一列に座ってました。
私はどうも変な夢だなと思いつつも、自分の夢がどれだけ自分自身に恐怖心を与えられるか試してみたくなりその電車に乗る事に決めました。
本当に恐くて堪られなければ、目を覚ませばいいと思ったからです。
私は自分が夢をみていると自覚している時に限って、自由に夢から覚める事が出来ました。
私は電車の後ろから3番目の席に座りました。辺りには生温かい空気が流れていて、本当に夢なのかと疑うぐらいリアルな臨場感がありました。
「出発します〜」とアナウンスが流れ、電車は動き始めました。これから何が起こるのだろうと私は不安と期待でどきどきしていました。
電車は ホームを出るとすぐにトンネルに入りました。紫色ぽっい明かりがトンネルの中を怪しく照らしていました。私は思いました。(このトンネルの景色は子供の頃に遊園地で乗った、スリラーカーの景色だ。
この電車だってお猿さん電車だし結局過去の私の記憶にある映像を持ってきているだけでちっとも恐くなんかないな。)とその時、またアナウンスが流れました。

39浮世絵:2006/08/11(金) 21:27:44 ID:WVn4G94m0
後程更新するので次の方へどうぞ
40くろさん ◆LdvZfU9b6I :2006/08/11(金) 21:28:29 ID:Nm/QH+NR0
12話目を語らせていただきます・・・

「熱い」

長崎にカニ食べ放題のパック旅行に主人といった。
ホテルは中華街から15分、異人が住んでた丘の上の屋敷からは
だいたい5分くらいのところにあった。電車どおりに面していたので、
角部屋の窓からは海が見えた。
カニをたらふく食べて、ツインの部屋に戻り、いたすことをいたしたあと、
乾燥防止のためにユニットバスに水をためて、わたしは窓際のほうのベッドで床に就いた。
季節は11月で、暖房をつけるくらい肌寒かった覚えがある。
乾燥したホテルで暖房をつけて寝るとのどが痛くなるので、
わたしは必ず空調を切って寝ることにしていた。
寝静まってしばらくたったころだと思う。なんだかものすごく暑くて寝苦しくて目が覚めた。
目を開けると、うだるような暑さとのどの渇き。
体が重たくて、起き上がれなかった。金縛りとは少し違う感じだった。
カーテンを閉め切った窓に目が行った。何も見えないけれど、たくさんの人の気配がした。
窓のほうからたくさんの人間がうなだれたままこちらに歩いてきている。
気がつくと、なにをするでもなく苦しそうな人たちがベッドを取り囲んでいた。
実際に見えていないので気のせいかもしれないけれど、
暖房を切っているのに、むんむんするような熱気が周りから押し寄せてくる。
ただ熱くて苦しいという感情が押し寄せてくる。
体は自由に動いたので、わたしはとっさにベッドから這い出て、
旦那の眠るベッドにもぐりこんだ。途端に涼しい空気に包まれた。
あたしは何にも考えずに旦那にしがみついて眠った。
次の日何の異変もなくホテルを出た。


ちなみに旦那は長崎や広島では恐ろしいものを見るので行きたがらない。
41クリやん ◆aHHsHtXLnA :2006/08/11(金) 21:29:02 ID:TL+No2S00
まったりと進めていますので、さほどお時間かからないようでしたら、このままお待ちしますよ
42クリやん ◆aHHsHtXLnA :2006/08/11(金) 21:31:59 ID:TL+No2S00
11本目の蝋燭が消えました・・・
                      γ
                      (
                      _ノ

                   /
                __
             ,、'"   .  `' 、
             i`ー  _    ',
.             l| !|      i""!|
                 }: }i    |{  !j
               〈| 'J |!   }j  :}
            _ノ;し  i}  {J  |
         ,、-,、'         ハ- 、
         ( .( '、_    _ ,ノ  ノ:i   )
        ,、'""`ー---‐'"フ、_ - _,、' -'"
        (  _   ,、'"    ̄
         `ー--─'"
>>40くろさん ◆LdvZfU9b6Iさん、第12話、ありがとうございました・・・

みぃみぃさん、第13話をお願いします・・・

浮世絵さん、また後ほどおねがいします・・・

●●●語り部希望の方は、まず下記スレにて受付をお願いします●●●
【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
43犬バカ ◆Tsi7Uqno3c :2006/08/11(金) 21:39:33 ID:hJLXrhsr0
167 :みぃみぃ :2006/08/11(金) 21:35:19 ID:UYkit6ah0
すみません
何故か本スレの方が開けないのいで
復旧するまで私の番を飛ばさせていただけないでしょうか;

らしいです
次の人居なくなっちゃった。。。
44浮世絵:2006/08/11(金) 21:46:42 ID:WVn4G94m0
次は活けづくり〜活けづくりです。」
活けづくり?魚の?などと考えていると、
急に後ろからけたたましい悲鳴が聞こえてきました。
振り向くと、電車の一番後ろに座っていた
男の人の周りに四人のぼろきれのような物をまとった小人がむらがっていました。
よく見ると、男は刃物で体を裂かれ、本当に魚の活けづくりの様になっていました。
強烈な臭気が辺りをつつみ、耳が痛くなるほどの大声で男は悲鳴をあげつづけました。
男の体からは次々と内臓がとり出され血まみれの臓器が散らばっています。
私のすぐ後ろには髪の長い顔色の悪い女性が座っていましたが、
彼女はすぐ後で大騒ぎしているのに黙って
前をを向いたまま気にもとめていない様子でした。
45ネコ○:2006/08/11(金) 21:48:28 ID:RcdPr2VF0
13話目「お盆」1/1
小学校のときの話し。
私の叔母はどうやら「見える」人らしい。
でも、大体の霊は怖いものじゃないと言ってるし
恐怖体験的なことは一度もないんだそうだ。ただ、「見えて」声が「聞こえる」
そんな叔母の家にお盆なので挨拶回りに行った。
そしたら、誰も居ない空間に向かって楽しげに話してるもんだから、
「誰か来てるの?」と聞いた。
「うん、お祖父ちゃんがね、来てるのよ」
そう言った叔母の表情もその時の家の雰囲気も温かかったので、
なんとなく幽霊って怖くないんだと思った。ただそれだけの話。

【終】
46浮世絵:2006/08/11(金) 21:52:13 ID:WVn4G94m0

私はさすがに、想像を超える展開に驚き、
本当にこれは夢なのかと思いはじめ恐くなりもう少し様子をみてから目を覚まそうと思いました。
気が付くと、一番後ろの席の男はいなくなっていました。しかし赤黒い、
血と肉の固まりのようなものは残っていました。
うしろの女性は相変わらず、無表情に一点をみつめていました。
「 次はえぐり出し〜えぐり出しです。」とアナウンスが流れました。
すると今度は二人の小人が現れ、ぎざぎざスプーンの様な物でうしろの女性の目をえぐり出し始めました。さっきまで、無表情だった彼女の顔は、痛みの為ものすごい形相に変わり、私のすぐ後ろで鼓膜が破れるぐらい大きな声で悲鳴をあげました。目から眼球が飛び出しています。
血と汗の匂いがたまりません。
私は恐くなり震えながら、前を向き体をかがめていました。
ここらが潮時だと思いました。
これ以上付き合いきれません。
しかも、順番からいくと次は3番目に座っている私の番です。
私は夢から覚めようとしましたが、自分には一体どんなアナウンスが流れるのだろうと思い、
それを確認してからその場から逃げる事にしました。
47系 ◆.zmseS0Uic :2006/08/11(金) 21:52:25 ID:M7+bnX8tO
ネコ〇さん、第13話ありがとうございました
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴
48浮世絵:2006/08/11(金) 21:54:16 ID:WVn4G94m0

「次は挽肉〜挽肉です〜」とアナウンスが流れました。最悪です。どうなるか、
容易に想像が出来たので神経を集中させ、夢から覚めようとしました。
(夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ)
いつもはこう強く念じる事で成功します。
急に「ウイーン」という機会の音が聞こえてきました。
今度は小人が私の膝に乗り変な機械みたいな物を近づけてきました。たぶん私をミンチにする道具だと思うと恐くなり、
(夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ)
と目を固くつぶり一生懸命に念じました。
「 ウイーン 」という音がだんだんと大きくなってきて、顔に風圧を感じ、もうだめだと思った瞬間に静かになりました。
なんとか、悪夢から抜け出す事ができました。全身汗でびしょびしょになっていて、目からは涙が流れていました。
私は、寝床から台所に向、水を大量に飲んだところで、やっと落ち着いてきました。
恐ろしくリアルだったけど所詮は夢だったのだからと自分に言い聞かせました。
次の日、学校で会う友達全員にこの夢の話をしました。でも皆は面白がるだけでした。
所詮は夢だからです。それから4年間が過ぎました。
49系 ◆.zmseS0Uic :2006/08/11(金) 21:56:23 ID:M7+bnX8tO
ハンミ◆FJypzoorzoさん、第十四話をお願いします。
50浮世絵:2006/08/11(金) 21:56:51 ID:WVn4G94m0

大学生になった私はすっかりこの出来事を
忘れバイトなんぞに勤しんでいました。
そしてある晩、急に始まったのです。
「 次はえぐり出し〜えぐり出しです。」あの場面からでした。
私はあっ、あの夢だとすぐに思いだしました。すると
前回と全く同じで二人の小人があの女性の眼球をえぐり出しています。
やばいと思い (夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ)とすぐに念じ始めました。
今回はなかなか目が覚めません。
(夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ)
「次は挽肉〜挽肉です〜」
いよいよやばくなってきました。「 ウイーン 」と近づいてきます。
(夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ、覚めてくれ)
ふっと静かになりました。どうやら何とか逃げられたと思い、
目をあけようとしたその時「 また逃げるんですか〜次に来た時は最後ですよ〜」
とあのアナウンスの声がはっきりと聞こえました。目を開けるとやはり、
もう夢からは完全に覚めており自分の部屋にいました。
最後に聞いたアナウンスは絶対に夢ではありません。現実の世界で確かに聞きました。
私がいったい何をしたと言うのでしょうか?それから、現在までまだあの夢は見ていませんが
次に見た時にはきっと心臓麻痺か何かで死ぬと覚悟しています。こっちの世界では心臓麻痺でも、
あっちの世界は挽肉です。完
51ハンミ ◆FJypzoorzo :2006/08/11(金) 21:58:08 ID:cxMpWchnO
「学校の噂の具現化」


トイレの花子さんを知ってるだろうか?
有名な話だが、子供の頃に聞いた話にはうちの学校に花子さんは登場しなかった。
出てきたのは妊婦の女の人だった。
女子トイレの奥に居るという女性は昔、トイレで流産して屋上から飛び降りて自殺したという。

そこまでは学校のありがちな噂話だが、現実になった事がある。

運動会の日だった。

一人の女性がうちの小学校の噂の三階の一番奥のトイレに入った。
女の人は用を足すとトイレから出ようとした時だった。

ビチビチビチビチ

52ハンミ ◆FJypzoorzo :2006/08/11(金) 21:59:14 ID:cxMpWchnO



濡れた布を叩きつけたような音が個室の中に響いた。女の人は不思議に思ったがその音は大きくなっていく。

ビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチ…
女の人は凍り付いてしまったように動けなくなったそうだ。
まだ音は続いていた。

ビチビチビチビチビチビチビチビチ…


女の人の足元から濡れた音が未だに続いていた。女の人が恐々と足元を見ると。白い便器の縁が赤くなっていた。小さな手形状の赤い付着したものの端に本物の小さな手があった。


ビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチ…


という音は小さな手が便器から出ようともがいていた音だった。
女の人は悲鳴を上げたが学校には人は居なくて誰にも届かない。
必見で女の人は鍵を開けて屋上へ向かったらしい

53ハンミ ◆FJypzoorzo :2006/08/11(金) 22:00:21 ID:cxMpWchnO



女の人はフェンスに乗り出し助けを呼んだ。
すると近くにいた用務員のおじさんが女の人をフェンスから下ろしてあげたらしい。


不思議なことに女の人の足には赤いものがベタベタとくっついていたそうだ。
これは自分が小学校三年生の時の話。



54耳袋の夜 ◆ryof9hzfa. :2006/08/11(金) 22:03:35 ID:a2WtXGJw0
「病院」 15話 1ページ
この話は私の友人が体験した話で、中々教えてくなかったお話なんです。
時期は今みたいな暑い日が続く夏で、中々寝付けない日が多くてその日もそうだったんですが
彼、仮にK君としておきますが、K君は学生ですから、世間では夏休みだっていうのに
左足を骨折してしまって、入院していたんですよ、えぇ
でね、病院っても冷房が全然聞いていませんから、消灯の時間になっても暑くて
寝られたもんじゃないんだなぁ
K君以外にも寝られず、喫煙室なんかでタバコやら談笑してる人たちがいた
まぁ、K君はタバコの煙が苦手なもんで、外に出ようとエレベーターに乗ろうとしたんです。
彼が入院している階は、7階で1階に止まってたエレベーターが来るまで時間があったんですが
K君は松葉杖でたってるのも大変だったんで廊下にあった椅子にすわってたんだなぁ
「まだかな、おそいかな」
てなもんでK君は待ってるんですが、各1階ごとにエレベーターが止まるんですよ、
1階から乗った誰かがいたずらでもしたのかなぁなんて思ってた
でもね
ようやく6階までエレベーターが来て次やっとくると思って立ち上がったんですが
またエレベーターは下に降りていったんですよ、えぇ
「あれ?何で降りていくんだろう。6階で人が乗ったのかな」なんておもってたらしいんですが
何回待っても6階で下に降りて行っちゃうんですよ
55耳袋の夜 ◆ryof9hzfa. :2006/08/11(金) 22:04:17 ID:a2WtXGJw0
続き 2ページ
で、7階まで来ないのならってことで6階まで階段で降りることにしたそうなんですが
何しろ足を折ってますからね、松葉杖で階段を降るなんて結構きついんですよ
でも何とか6階まで辿り着いてエレベーターを待ってたんです。
エレベーターは6階に止まってウィーンって開いたんで乗った
で、1階のボタンを押して下にエレベーターが降り始めたんですがね
さっきまで上がるときも降りるときもエレベーターは各1階ずつ止まってたのに
K君が乗ったらまっすぐ1階まで降りていったんですよ
彼もこのときあれ?って思ってたと思いますよ
でね、1階でエレベーターから降りて病院からでて外の空気を吸いにいったんだなぁ
で、それから10分後くらいに病室に戻ろうとエレベーターに乗ったんですが
7階を押してもその階に止まらないんですよ、なぜか6階で止まってしまう
5階とか違う階を押しても必ず6階でとまってしまうらしいんですよ、
K君も意地になって7階に止まるまで降りる気がなかったんだなぁ
でも、何回押しても6階で止まる。もう何十回も試したんで
次で止まらなかったら諦めようと思ったんですよ
結局6階で止まりうぃーんと扉が開いた瞬間
6歳くらいの男の子が起ってたんです
で、よーく見てみると彼の体が透けてるんですよ
「うわっ」と叫んだときエレベーターの扉が閉まって7階に止まったそうです
56系 ◆.zmseS0Uic :2006/08/11(金) 22:04:35 ID:M7+bnX8tO
ハンミ ◆FJypzoorzoさん、第14話、浮世絵さん第十五話、ありがとうございました
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴
57:2006/08/11(金) 22:07:10 ID:QZLTaZZu0
第十六話 【部屋の女】

3年前、私の兄はとあるアパートの1階に住んでいた。
スーパーやバス停などは近かったが、窓のすぐ向かい側に高い塀が
そびえているせいで部屋はいつも薄暗く、常に湿気に満ちた陰鬱な部屋だった。

ある日曜日の昼間、うとうとと仮眠を取っていた時のこと。
兄は何となく人の気配を感じ、まだ頭がはっきりしないまま目を開けた。
仰向けの兄の上に見知らぬ人間が馬乗りになり、顔をのぞき込んでいる。
長めの髪と体型で、かろうじて女だと分かった。
「あ……れ……」
女はぶつぶつと、何かを呟いている。

眠気が一瞬で吹き飛んだ。
体を動かそうとしたが、ぴくりとも動かない。
それどころか悲鳴さえ出せない。
兄がもがいている間に、女は両手を近づけてきて、兄の首をぎゅっと締め上げた。

「……れ……あや……謝れ……」
女の言葉が次第に聞き取れるようになってきた。
低く絞り出すような声で、そう呟き続けている。
「ごめんなさい! ごめんなさい!」
分かった瞬間、兄は叫んだ。声は出なかったが、少なくともそのつもりだった。
そして直後、気を失った。
やがて気がついた時には、室内には誰もいなくなっていた。

現在は別のアパートに引っ越しているが、あの部屋で何かあったのか、
何を謝れと言っていたのか、3年経った現在でも分かっていない。

【終】
58系 ◆.zmseS0Uic :2006/08/11(金) 22:08:21 ID:M7+bnX8tO
耳袋の夜 ◆ryof9hzfa.さん、第十六話ありがとうございました
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

@さん、第十七話をお願いします。
59系 ◆.zmseS0Uic :2006/08/11(金) 22:10:12 ID:M7+bnX8tO
耳袋の夜 ◆ryof9hzfa.さん、第十六話ありがとうございました
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

十三墓さん、第十七話をお願いします。
60十三墓:2006/08/11(金) 22:14:36 ID:js6CvGxhO
蔵婆

僕が小学校の頃の話です。
何をやらかしたか忘れてしまいましたが、お仕置きのために、庫に閉じ込められたことがありました。
幼い頃から
「蔵には蔵婆とゆうのがおって悪い子は食べられてまうんやよ」言われていましたが。信じてはいませんでした。
蔵の中は真っ暗でしたが。それほど怖くなく
「まあ、その内出してもらえるやろ」と思い、ぼんやりと考え事をしていました。
何時間たったでしょうか。いきなり背後で何者かが飛び降りたような
「ドタン」という音がして僕はあまりのショックに大声で泣き出してしまいました。
その声を聞き付けた母が僕を出してくれ、その日はそのまま寝ました。
次の日「あれは、積んである荷物が崩れたかなんかしたんやろう」
と結論ずけた僕は確かめのに行ってみました。
鍵を開けて蔵に入ると中の荷物はきちんと整理され、全く乱れていませんでした。
祖母が片付けたのかとも思いましたが、僕が蔵を出た後は誰も蔵には入っていませんでした。
あれはなんだったのでしょうか
祖母は、「蔵婆が上から飛び降りてきたんや」と言ってましたが。
61系 ◆.zmseS0Uic :2006/08/11(金) 22:15:35 ID:M7+bnX8tO
十三墓さん、第十七話ありがとうございました
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

けせらんぱさらん捜索隊長 ◆E5DXTL365gさん、第十八話をお願いします。
62けせらんぱさらん捜索隊長 ◇E5DXTL365g(代理投稿):2006/08/11(金) 22:21:34 ID:TL+No2S00
第18話 『イヤホンの向こう側】

私は、メル友から教えてもらった「スカイプ」と言うものをよくやっています。
そのスカイプで知り合った、同じ歳の女性がいました。
はじめはチャットしかしていませんでしたが、ひょんなことで
「電話もしてみよーか」ってことになりました。
そして、相手からかかってきた電話を取り、話を始めました。
そして、
「げぇっ、虫が出た!」
と言った瞬間に、明らかにその子の声ではない
「アーハッハッハッ...フフフフフフ...」
と、笑い声が聞こえ始めたのです。
相手にはそれが聞こえてないようで、「アハハ、大変だね」などと言っていました。
その後も私が何かを言うたびに、後ろでコソコソと何かを話しているように
「えーっありえなくない?アハハハハ」
とか、たくさんの人の声が入っているんです。
今考えると、イヤホンマイクは耳にかけてつけてるんですから、
そんなにハッキリ聞こえるのはおかしいですよね。
怖くなった私は、いったん電話をやめようと言い、電話を切りました。
そうして再度チャットをはじめたときに、「ねぇ、今部屋に誰かいる?」と、聞いてみました。
「今?いないよー。一人だからさみしいよぅ。。」
そのときに私は、幽霊だ!と確信しました。
その後も2回ほど電話はかかってきましたが、やはり謎の声は入っていました。
その後は、彼女と連絡が取れなくなってしまいました。
イヤホンの向こう側では、何が起こっていたのか・・・今もわからないままです。
霊感のない私の、2つの霊体験のうちの1つでした。[完]
63系 ◆.zmseS0Uic :2006/08/11(金) 22:22:49 ID:M7+bnX8tO
けせらんぱさらん捜索隊長 ◆E5DXTL365gさん、第十八話ありがとうございました
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

和蝋燭さん、第十九話をお願いします。
64和蝋燭:2006/08/11(金) 22:23:25 ID:tEekR7BT0
十九話『キュルキュル』
1/6
これは中学のとき国語の先生から聞いた話。その先生も怖がりだけど怖い話が好きって人で、
よく余った時間に怖い話をしていた。今はもう殆どは思い出せないんだけど、何個か覚えてて、
「友達の友達から又聞きした話」っていう話。それを特に覚えてる。


ある三人の仲の良い大学生が、夏に伊豆か何処か…泳げるに所に何日か旅行に行った。
一日目、海はとても楽しくて、あっと言う間に時間が経った。三人、旅館に戻ったらへとへとで、
部屋で食べる晩御飯が準備されるのを待ってた。ああいうものは準備が始まってから終わるまで、
結構時間かかる。頼んだのは少なめの刺身とすき焼きで、だから余計に時間が掛かった。
そのうちの一人は、食欲が旺盛な奴で、まだかまだかと、割り箸を既に割って待っていた。
それで、準備が終わってやっと食える!というときにそいつの携帯が鳴ったんだ。
普通はさあ食うぞって時に電話鳴ったら嫌だろう。そいつも嫌な顔して振り返って、でも無視しようとした。
でも他の二人が、食べるのは待ってるから、出たほうが良いと言う。そうして、そいつは渋々電話に出た。
はい?と電話取って、聞き取りにくいのか、もしもし?って何度も繰り返す。
すると段々機嫌が悪くなってきて、しまいには何かを怒鳴って電話を切った。
65和蝋燭:2006/08/11(金) 22:25:08 ID:tEekR7BT0
2/6
どうしたんだ、と二人が聞くと、女の声で、「あなた、『キュルキュル』の?」って繰り返されたんだと答えた。
その『キュルキュル』と言うところは、早送りにしているようで、なんと言っているのかわからず、
同じ事ばっかり聞くからきっとテープか何かでイタズラされていると思ったらしい。
なんにせよタダのイタズラだ、ということになった。楽しく鍋と刺身を食べて、疲れてたからすぐ寝てしまった。
でもそいつは、次の日に溺れて死んだ。プカプカ浮かんでて、二人は最初、正直ありえないと思った。
そいつからは、水泳を子供の頃から10年近くやってて、泳ぐのやめてからも50メートルでは36秒位は楽勝だと聞いていた。
遠泳も記録を聞く限りそれなりだったし、手足が攣っても呼吸ができるとも聞いていた。
それで、残った二人は予定を早めて帰る事にした。当然だ。人が死んだのに旅行なんかが楽しめる訳がない。
帰って数日後には葬式があった。でもそのときに、二人は、そいつが溺死じゃなくてショック死だと聞いた。
考えたらわかることだった。溺れるなら、肺に水が入って沈む。でも、浮いてたんだから肺に空気が入ってる。
二人はこういう話をそいつから会話の中で聞いていた。必ず当てはまる訳ではないことだが…とも聞いていた。
でも、林の川のような場所ならまだしも、海でショック死?二人は揃って不自然だと思った。
しかし、自分が考えても仕方ないと思ったのと、恐ろしい死に顔を思い出して、ただ心の底からひたすらに冥福を祈った。
66和蝋燭:2006/08/11(金) 22:26:04 ID:tEekR7BT0
3/6
また数日経って、旅行に一緒に言った一人から、電話があった。声は掠れ、まるで一気に老人になったようだった。
どうしたのかと慌てて聞くと、自分のところにも電話が掛かって来たという。一瞬なんのことかと思ったが、
すぐに、旅行中死んだやつが出た電話に思い当たった。掛かって来た電話の内容を注意して聞くと、
6つのことがわかった。おそらくはショック死の発端は電話にあること、自分にもその電話が掛かって来たこと、
自分は恐ろしさのあまりに電話を切ってしまったこと、そしてそのせいで自分も死ぬであろうということと、
きっとお前にも電話は来るだろうということ、そして早送りの様な『キュルキュル』に鍵があるであろうこと。
彼は怖い話が好きで、夏にもなればいつも話していた。だからそこまで思い至ったのだろう。
それを聴いた男も、いつもなら笑い飛ばすところだったが、人の死と、数日でしゃがれた声、
そのふたつの現実を前にすっかり信じた。しかし、それを信じるなら彼は死んでしまう。彼の元へ行くというが、
彼は老人のような声で、どうせ助からないから、お前は電話に出られる準備をしておけ、と言った。
それでも男は言うことを聞こうとしないが、彼は、『キュルキュル』を最後まで聞いて、
そしてまたあの世で会うことがあったら土産に聞かせてくれ、と言った。そう言われて、その男は従った。
彼がどうしても助からないことを、なんとなくではあるが感じ、また、正直に言うと男も命が惜しかった。
そうして、家でじっと過ごした。次の日の夜には彼が死んだと親から携帯にメールがあった。
交通事故だったようで、見ていた人の話では、道のずっと向こうから走ってきて道路に飛び出し、撥ねられたそうだった。
近く葬式をするから来てほしいという内容で閉め括られていた。男はしばらく画面をじっと見続けていた。

電話が掛かって来た。
67和蝋燭:2006/08/11(金) 22:27:03 ID:tEekR7BT0
4/6
突然の事に男は驚き、思わず携帯を取り落とした。電話に出なくてはと思うが、手は震え、携帯に触れることができない。
それでも男は必死に手に取ったが、今度はボタンを押すことができない。指を当てる。ほんの少しの力で押せる。
ここで出なければどうねるのか?それを考えれば身が凍り、電話への恐怖には手が震えた。
頭が恐怖に真っ白になりかけたとき、電話が、ピッ、と軽い電子音を立てた。はっと驚き画面を見つめる。
そこには通話中、と表示されていた。強い震えのせいか、または何かの力か、ボタンは押されていた。
後は耳にあてるだけ。男は一瞬動けなかったが、そのときに、電話を切ってしまった、という言葉が頭に響いた。
彼は電話を切って死んでしまった。ならば電話が切れる前に出なくてはいけないのでは…
新しい恐怖が湧いた。すると電話を持った男の腕は、死への恐怖が勝ったのか、ゆっくりと耳へと当てられた。
そうして、搾り出すように、もしもし、と一言発した。電話の相手は答えた。

「あなた、『キュルキュル』の?」
68和蝋燭:2006/08/11(金) 22:27:56 ID:tEekR7BT0
5/6
男は、何も答えられなかった。答え様がなかった。黙っていると、電話の相手は続ける。

「あなた、『キュルキュル』の?」「あなた、『キュルキュル』の?」「あなた、『キュルキュル』の?」

何度も聞いているうちに男の恐怖が爆発したのか、相手に叫ぶ。何が言いたいのか。何か答えてくれ。
頼むからやめてくれ。俺を殺さないでくれ。大別すればおそらくはそんな内容だった。
電話の相手はただ同じ内容を繰り返し、男も叫び続けた。何時間も何時間も聞き続け、
とうとう朝になってしまった。そのころには男の顔は涙と鼻水でくしゃくしゃで、
それでも枯れた涙声で相手に聞き続けていた。ずっと叫び続けていたせいか、咳が出て、
なかなか止まらず咳き込み、叫ぶのをやめて呼吸を正そうとした。そして男はあることに気がついた。
今まで早送りのようで何を言っているのかわからなかった『キュルキュル』が、ゆっくりになっている。
耳を傾けていると、またゆっくりになった。男は凍りつき、呼吸するのも忘れて聞き入った。
だんだんと遅くなっていく。まだ何をいっているかわからないが、『い』だと聞き取れた。
また遅くなった。今度は『に』と聞こえた。まだ遅くなる。『た』と聞き取れる。
次第に遅くなるが、まだ全体が聞き取れない。どうやらそんなに長い言葉ではないようだ。
手が汗でべとべとし、反対に喉はからからで張り付く。必死に聞き耳をたてる。
もう一度で聞き取れるかもしれない。それはすぐだったが、喋るまでの間が長く感じた。

「あなた、死にたいの?」
69和蝋燭:2006/08/11(金) 22:28:46 ID:tEekR7BT0
6/6
男は凍りつき、返事をできなかった。電話は最後に喋ったあとに切れており、返事をする暇はなかった。
そのことを考えると、どうやら助かったようだった。男は緊張の糸が切れ、後ろに倒れこんだ。
葬式にいかなければならないことを思い出したり、海で死んだやつが、最後に何か怒鳴っていたことを、
何らかの肯定を返してしまったのかもしれないと考えたりと、しばらく倒れこんで
考え事をして、そのうち意識が薄れて眠り込んでしまった。


聞いた内容はここで終わり。丁度授業が終わって、それでもうこの話をすることはなかった。
ひょっとしたら続きがあったかもしれない。最後の一言までに、言っていることに気付いて
返事をしなければならなかったのかも知れない。あるいはこのまま何も起こらなかったかもしれない。
何にせよ、不気味な電話には迂闊な返事をしてはいけない。何が起こるかわからないから…

70系 ◆.zmseS0Uic :2006/08/11(金) 22:29:21 ID:M7+bnX8tO
和蝋燭さん、第十九話ありがとうございました
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

くろさん ◆LdvZfU9b6Iさん、第二十話をお願いします。
71くろさん ◆LdvZfU9b6I :2006/08/11(金) 22:30:47 ID:Nm/QH+NR0
 20話目を語らせていただきます・・・

「呼ばれる」


わたしが大学生のころ、わたしの家には名前を呼ぶ何かがいた。
友達が遊びに来たとき、居間でもてなしながら
わたしは居間から扉を三つほど隔てた離れたトイレで用を足していた。
恥ずかしながらトイレのドアを開けて用を足していたら、
バン
バン
と扉が開き、トタトタトタトタと足音が近づきながら、
友達の特徴のあるイントネーションでわたしの名前を呼ぶ声がした。
トイレの扉とその部屋に入るための扉も開いていたので、
「いまトイレ、どうかした?」と大きな声で聞いたけれど、
足音はトタトタトタトタと近づいて開けたトイレの扉の手前で立ち止まった。
待たせていると思い急いで水を流して、「まった?」と顔を出すと、誰もいない。
「え?」とバンと開いた扉のほうを見ると、扉は開いていなかった。
扉が開く音は一度だけ。閉じる音はなかった。
居間にいる友達にさっき来たかと尋ねたら、ずっとここにいたという。

わたしの家にいる名前を呼ぶ何かは今もいる。

【完】
72系 ◆.zmseS0Uic :2006/08/11(金) 22:32:55 ID:M7+bnX8tO
くろさん ◆LdvZfU9b6Iさん、第二十話ありがとうございました
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

ドクロ ◆S2Szlotveoさん、第二十一話をお願いします。
73本当にあった怖い名無し:2006/08/11(金) 22:36:14 ID:3ULFdsK/O
>>62
イヤホンマイクじゃなくて普通のマイクだったんじゃないの?
そうじゃなくても指向性が弱いマイクだったら周りの音が入るし。
テレビついていたか、周りに大勢いたんだろう。
74本当にあった怖い名無し:2006/08/11(金) 22:37:11 ID:C/hqaOitO
聞いた話← …



75ドクロ ◆S2Szlotveo :2006/08/11(金) 22:38:47 ID:A2jmk6K+O
二十一話「花束は誰のもの」1/2

 何してるのかしら―
 帰宅中,土砂降りの街道を車で北上していた吉田さんの目に飛び込んで来た男はどこか異様だった。
 午後11時頃。小学校付近小学校付近の交差点。
 30歳前後で長身,痩せ型。煙草でも買いに出てきたようなラフな格好で,傘を差さずにガードレールの傍らにじっと立って足元を見つめている。
 何を見つめているのか気になり,吉田さんは首を伸ばす。そこには干からびた花束が置いてあった。
 知り合いでも亡くしたのかしら―
 その時,男が不意に顔を上げ,目が合った。てっきり哀しみに暮れていると思っていたその目は何故かギラギラと輝いていた。
 やだ―
 吉田さんは睨まれたと思って目をそらした。だが,視界の端で男が何かをしている。男は干からびた花束を拾い上げると,それを持ったまま歩きはじめた。
 どうする気?―
 そのまま男は去った。吉田さんは訳が分からなかったがそのまま帰宅し,彼の事はすぐに忘れた。
76本当にあった怖い名無し:2006/08/11(金) 22:39:03 ID:9ESQnRTNO
このスレクソみてーに怖くないでしょ!


■     ■
 ■ ■  ■
 ■■■■■
   ■        ■
  ■■■      ■■
 ■   ■      ■■■
 ■   ■     ■■■■
77系 ◆.zmseS0Uic :2006/08/11(金) 22:41:15 ID:M7+bnX8tO
>>73>>74
雑談はこちら。

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
78ドクロ ◆S2Szlotveo :2006/08/11(金) 22:42:29 ID:A2jmk6K+O
2/2

しかし次の朝,車に乗り込んだ時,ふと彼を思い出した。車体が昨日の雨で濡れていたからだ。
 嫌な予感がした。しかし彼女は車を発進させるしかなかった。と,その時。
 バリッ…
 タイヤの下で何かが砕ける音がした。普段なら意識しない小さなものだが,彼女は車を停めていた。
 何これ―
 前輪の下には干からびたあの花束があった。


その時,それが自分への花束になることなど吉田さんは思いもしなかった。
【完】
79系 ◆.zmseS0Uic :2006/08/11(金) 22:44:42 ID:M7+bnX8tO
ドクロ ◆S2Szlotveoさん、第二十一話ありがとうございました
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

かつこさん、第二十二話をお願いします。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付をおこなってください。

なお、雑談もそちらです。

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
80本当にあった怖い名無し:2006/08/11(金) 22:44:48 ID:gAclQqgzO
【目次】
1「長い髪の女」>>4-5
2「足の綺麗な女」>>7
3「祟り?」>>11-12
4「赤いワンピース」>>15-16
5「主(ぬし)」>>19
6「2時14分」>>21-22
7「おばあちゃん」>>24
8「峠」>>26-27
9「笑い声」>>29-30
10「後ろの男」>>34
81ネコ○:2006/08/11(金) 22:46:20 ID:RcdPr2VF0
「放課後」1/3
私の通っていた中学には「開かずの間」がある。
「開かずの間」は一応窓ガラスがついているが、
開かずの間に通じる階段からコンクリートで塗り固められていて
完全に封鎖されているので、遠目にしか確認できない(開かずの間は4階に有り、教室などは3階にある)
なぜそこが開かずの間になったかについては色々な説があるし、
学校の歴史も今の校舎に建て替えられてからの歴史も古いので、色々な怪談話もある。
実際、私の居る代に学校の授業でカヌー(体育の選択授業の科目だった)
をしに河に行った2年生がその日その河で水死体を発見したという事件もあった。
82ネコ○:2006/08/11(金) 22:47:06 ID:RcdPr2VF0
「放課後」2/3
そんなこんなで怪談、怪事件の多い私の母校で私は生徒会役員なんてやっていて、暗くなるまで学校に残らなきゃいけないこともしょっちゅうだった。
その日も結局遅くなって帰宅しようとしたときには時計の針は8時を指していた。
そして、生徒会のメンバー3、4人で一緒に帰ろうと校舎を出たときに1人が開かずの間を指差して「あれ、おかしくない?」と聞いてきた。
全員で指差された方向(開かずの間)を見るとその部屋がゆっくり明るくなっていく。
認めると怖いので、私は「誰かが電気でも点けたんでしょ」と言った。
「あの部屋には入れないんだよ!?どうやって点けるの!!」
「職員室とかにでも、スイッチがあるんじゃないの?」
「それにしたっておかしいでしょ!?あんなにゆっくり明るくなっていくなんて、電気が点いた時の光り方じゃないよ?」
そう話してる間にも開かずの間の明かりはゆっくり、ゆっくりと明るくなっていく。

83ネコ○:2006/08/11(金) 22:48:19 ID:RcdPr2VF0
「放課後」3/3
“おかしい。“
その場に居る全員がそう感じた。
それでも、確かめに行く事はできない。なにより早く帰りたい気持ちが強くなっている。
「もういいよ。帰ろう」
メンバーの中の1人の一言で足早に全員が家の方向へ歩き始めた。
学校の方は振り向かないようにして。
けれど、私は振り向いて見たのだ。
開かずの間の窓から私たちの方向を向いている影を。

【完】
84系 ◆.zmseS0Uic :2006/08/11(金) 22:50:43 ID:M7+bnX8tO
ネコ〇さん、第二十二話ありがとうございました
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

かつこさん、第二十三話をお願いします。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付をおこなってください。

なお、雑談もそちらです。

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
85かつこ:2006/08/11(金) 22:54:13 ID:pLZ0+eEs0
カーテンのあれ

 これは、私が大学に入ったばかりのころの話です。
 私の大学は、毎年1年生だけでの合宿があります。
 合宿場はとても古く、隣接して地下一階地上一階の体育館がありました。係りの人が「体育館の地下には行かないでください。
実は昔、この近くにある工場で爆発事故がありまして。たくさんの人が亡くなったんです。そのとき、遺体を体育館の
地下に並べていたんです。 それで何がある訳じゃないですが、気持ち悪いので。」
と言ったんです。
 ただ、そう言われてると行きたくなりますよね。行ったんです。夜中に友達と私も合わせて4人で。
地下は、なんかかび臭くて、変な染みとかあったんです。でもそれだけであまり怖くはありませんでした。
 地下を出て、どうしようか話し合ったんですが、今度は爆発事故のあった工場に行ってみようという事になりました。
工場は宿泊場のすぐ近くにあり、すぐに見つけることができました。そこはボロボロで窓は全て破れ、柱も焼き焦げていました。
 しかし、部屋に戻ると、友人の一人が「・・・あのさ。あそこにカーテンなかった?」と聞いてきたのです。あるわけありません。
だって、すべて焼けてたんですから。「でも、なんか人の顔みたいだった。」友人は話しますが、誰も信じません。私も信じてませ
んでした。しかしその夜です。
 私たちの隣の部屋に誰か来たそうです。それは引きずるような音をたてながら寝ている友人(探検に行ってない人)に近づいてき
ました。・・・ずる ・・・ずる・・そこにカーテンを見た友人が遊びに来たそうです。友人が部屋に入ってみると、寝ている人の顔を
老人が覗き込んでいたそうです。 「違う・・・これも 違う・・・ これも 違う」友人が驚いていると、老婆が友人に近づいて
きて、友人の顔を覗き込んで言ったそうです。



 お ま え だ !!!!!!

友人が目を覚ますとそこは体育館の地下室前だったそうです。 あれはなんだったんでしょうか?


86系 ◆.zmseS0Uic :2006/08/11(金) 22:56:03 ID:M7+bnX8tO
かつこさん、第二十三話ありがとうございました
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

みぃみぃさん、第二十四話をお願いします。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付をおこなってください。

なお、雑談もそちらです。

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
87みぃみぃ:2006/08/11(金) 22:56:48 ID:UYkit6ah0
「初体験」1/3

これは私が初めて金縛りにあったときの体験です

中学2年生の冬
学年末テストで勉強をしていた時の事
その日はいつも以上に寒かったのを覚えています

ヒーターをつけ暖をとり、勉強にも集中し始めたころ
廊下から、リン リン と
鈴の音が聞こえてきたんです
気のせいだろうと思い、特に何も思いませんでした
けれどその音は、小さくなったり大きくなったりするだけで
なかなか鳴り止みませんでした
気が散ると、少しイライラし始めたころ
やっとその音は鳴り止みました

何故か寒気がし、なにか直感的に嫌なモノを感じました
怖くなった私は、隣にある母の部屋へ

88みぃみぃ:2006/08/11(金) 22:57:55 ID:UYkit6ah0
2/3

「なんか、鈴の音聞こえへんかった?」
と私は母に尋ねました
「あ〜なんかお坊さん歩いてたみたいやったなぁ」
異様なほど冷静な口調で母は言い
「今日はやばいかもな」
と呟く様に言いました
母は霊感体質でよく金縛りにあったり、予知夢の様なモノを見たりする人でした
その母が言うんですから、きっと今日は出るんだろうと思いました
けれど私は今まで1度もそんな体験をしたことなったので、他人事の様に
「まぁ頑張れ、ママ」
と言って苦笑した母を見、私は部屋をあとにしました

それから何時間か経ち
そのこともすっかり忘れ、そろそろ寝ようとベッドの中に潜り込み
ウトウトし始めたころ

体が硬直し、まるで自分の体じゃないような感覚に襲われました
グワアァァン と、頭の中に機会音のような音が響き
そしてその音と共に酷い耳鳴りとあの鈴の音が聞こえてきたんです

89みぃみぃ:2006/08/11(金) 22:58:40 ID:UYkit6ah0
3/3

そしてその瞬間頭の中に妙な映像が入り込んできました

それはお坊さんが数人と若い女性がとても深刻に話し込んでいるシーンでした
全ての会話はよく聞き取れませんでしたが
「可哀想に・・」
という若い女性の言葉だけがはっきりと聞き取れました
誰が可哀想なんだろう、と私は思い
その言葉を口に出そうとした瞬間
元の自分の部屋に引き戻されました

結局誰が可哀想だったのかは分かりませんでしたが
少し経ってから気付いたというか、思ったんですよ
「可哀想に・・」
と言う言葉は私に向けられていたんじゃないかなと
何故かというと、その体験をしてからというもの
霊的なモノを見ることはありませんが”聞こえる“んですよね
声というか想いのようなものが・・

その体験をするまで1度も無かったことが当たり前になってしまった
それが「可哀想」だったんじゃないかなと私は思っています

【完】
90系 ◆.zmseS0Uic :2006/08/11(金) 22:59:17 ID:M7+bnX8tO
みぃみぃさん、第二十四話ありがとうございました
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

宏之助さん、第二十五話をお願いします。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付をおこなってください。

なお、雑談もそちらです。

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
91宏之助(代理投稿):2006/08/11(金) 22:59:34 ID:TL+No2S00
第25話 【ばーさんVS鹿】

ウチのばーさんは、神奈川のある寺の参道脇で甘味屋をやっていた。
そのばーさんがまだちゃんと若かった時の話らしい。
その甘味屋には困った客が月一で来る。
鹿だ。

寺は山の中に在って、その山からは今でも普通に鹿が降りてくる。

問題の鹿は決まった日時に来る訳ではないのだが、大体月一で店の前にやって来ては、
店先にある土産物のタニシの佃煮をかっぱらっていったそうだ。

それに腹を立てたばーさんは、今度来たらその鹿の尻でもひっ叩いてやろうと、
ホウキを玄関に置いて毎日を過ごしてた。

そんでもって鹿はその気配を察し切れずに、夕方に普段通り佃煮を取りにきた。
ホウキを手に取り、鹿を追うばーさん。
袋詰めの佃煮をくわえ、ばーさんから逃げる鹿。

一人と一頭は参道を駆け下りが、麓の橋の手前でばーさんは鹿にまかれた。
まだ近くに居るかもと、ばーさんは辺りを探してみると、
橋の近くにある神社の鳥居の内側に佃煮の袋が中身ごと捨ててあった。

ばーさんは袋を店頭に戻すか迷ったが、鹿のヨダレまみれになっていたので、
お賽銭替わりに賽銭箱の上に置いていった。

次の月も鹿は来て、ばーさんは追った。そしたら、また神社の中に捨ててあった。
もしやと思い神主さんに聞いてみると、毎月鳥居の内側に佃煮が捨てられていたそうだ。

『鹿は多分、お賽銭替わりに佃煮を供えていったんだろうけど、
供えるんだったらウチの佃煮じゃなくて山の木の実にでもしてくれればいいのに』
と、ばーさんは笑ってこの話をしていた。     【完】
92系 ◆.zmseS0Uic :2006/08/11(金) 23:01:36 ID:M7+bnX8tO
宏之助さん、第二十五話ありがとうございました
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

黒田さん、第二十六話をお願いします。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付をおこなってください。

なお、雑談もそちらです。

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
93黒田:2006/08/11(金) 23:02:35 ID:+Q446QxZ0
「足音」 1/2

私が聞いた不自然な足音の話をします

1.ハイヒールを履いた足
私は中学生のころまで霊感(?)がちょっとあって、
いろいろな変なものや音を見聞きしていました。

ある日部活をおえて帰ってきた私はエレベーターに乗り込んで、
自分の住んでいる階のボタンを押して、ドアを閉めました。
その時私は閉まっていくドアの隙間を見ていたのですが、
隙間が20cmぐらいまでに閉じたとき、
一階の廊下の所に水色のハイヒールを履いた足だけが見えたのです。
それを見たときは、えー、これやばいかな?みたいに思いましたが
家に帰った後などは特に何も起こりませんでした。

後日母にこのことを話したら、
「あー、最近夜中にカンカンハイヒールっぽい足音聞こえんのよ。
もしかしたらそれかなあ?」

94黒田:2006/08/11(金) 23:04:04 ID:+Q446QxZ0
2/2

2.家にやってくる足音

中学二年の夏休み、私は体調を崩して家で1人で寝ていました。
目をつぶっていると、玄関のほうから
ぺたぺた裸足で歩いてくる音が聞こえました。
はじめは母が帰ってきたぐらいにしか思わなかったのですが、
時計を見るとまだ母が帰ってくる時間まで3時間ぐらいあり、
さらに自分が寝ている隣の部屋をぐるぐる回っている音が聞こえたので、
(コレはお母さんじゃない!怖えええええええ!)
と思い、布団を頭からかぶって丸まっていました。
そしてそれは私の枕元までやってきてしばらく周りをふらついた後、
窓を開けるバシーンという音と共に去っていきました。
音がしなくなったあと部屋中の窓を調べましたが、
全て鍵がしっかりとかかっていてゾーッとしたのを覚えています。

同じものがどうか分かりませんが、
その足音は、未だに私が1人のとき家にやってきます。

【完】
95系 ◆.zmseS0Uic :2006/08/11(金) 23:04:28 ID:M7+bnX8tO
黒田さん、第二十六話ありがとうございました
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

ネス ◆Ness.AmS0Aさん、第二十七話をお願いします。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付をおこなってください。

なお、雑談もそちらです。

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
96ネス ◆Ness.AmS0A :2006/08/11(金) 23:05:16 ID:93SIQhAb0 BE:159387034-BRZ(3001)
では27話目始めます
 
【警告音】

去年の夏、友達と4人で心霊スポット巡りをした時の話。
いろいろなスポットを巡ったけど全部アテ外れ、みんなドッチラケムードだったんだ。
もう周る場所も近場にないし、時間は4時、
明るくなってきたし、帰りの車の中でみんなグチグチと文句を言っていた。
「あーあ、この病院が廃病院だったらなあ、、潰れちまえよこの病院」
と、俺が通り過ぎた病院に向かって言った。
みんなは「バチ当たりだなあ」と言いながら笑っていた。
そのとき、「ドンッ!」と、車に衝撃音がなった。後ろの窓に何かが当たったようだ。
中身の入った缶が当たったような音。振動もあった。結構強い感じ。実際車も揺れた。
周りには他の車はないし、普通の一直線の国道、上からも何か落ちてくることもないし
障害物もなかった。
俺たちはその場で止まって車から降りて辺りを捜索した。
でも何も落ちてない。車に凹みや傷もない。
あれぐらいの衝撃なら何らかの痕跡があるハズなのに・・・。
みんなで話し合った結果、俺の不謹慎発言による警告ってことで話はついた。
心霊スポットは全部外れだったから俺たちは「霊現象きたー」って喜んだけど
あれは何だったんだろう。

【完】
97本当にあった怖い名無し:2006/08/11(金) 23:05:39 ID:gAclQqgzO
【目次】
11「猿夢」>>37-39>>44>>46>>48>>50
12「熱い」>>40
13「お盆」>>45
14「学校の噂の具現」>>51-53
15「病院」>>54-55
98系 ◆.zmseS0Uic :2006/08/11(金) 23:06:03 ID:M7+bnX8tO
ネス ◆Ness.AmS0Aさん、第二十七話ありがとうございました
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

はらへりさん、第二十八話をお願いします。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付をおこなってください。

なお、雑談もそちらです。

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
99はらへり:2006/08/11(金) 23:09:11 ID:Kk91nGnV0
『足音』

何年か前のことです。
その頃私はS県の某所で独り暮らししていました。
S県で住んでいた部屋は、度々妙な出来事が起こる部屋でした。
変な事といっても、時々女のうめき声が聞こえたり、
風呂場から ドーン! と大きい音が聞こえたり、といった大した事の無い出来事ばかりでしたが。

そんな部屋である日、部屋の蛍光灯が切れてしまいました。
 あー、明日買ってくればいいか。
と、気にせずPCに向かって怪談を読み続けていき、
そして時刻は深夜3時を回った頃でしょうか。
部屋の外から
   ずっ ずっ ずっ ずっ
と、何かを引きずるような音が聞こえてきたのです。

その音はだんだん近づいて来ているようでした。
   ずっ ずっ ずっ ずっ
少しずつ少しずつ、音は近づいてきます。
   ずっ ずっ ずっ ずっ
その音が部屋の前に差し掛かったとき
     バチバチッ!!
っと切れていた蛍光灯が突然大きな音を立てて明滅したのです。
   ずっ ずっ ずっ ずっ
その音は部屋を通り過ぎてそのまま遠ざかっていきました。


あとで、スイッチを入れなおしてみましたがやはり蛍光灯は付きませんでした。

[完]
100系 ◆.zmseS0Uic :2006/08/11(金) 23:09:36 ID:M7+bnX8tO
はらへりさん、第二十八話ありがとうございました
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

虎さん、第二十九話をお願いします。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付をおこなってください。

なお、雑談もそちらです。

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
101:2006/08/11(金) 23:10:02 ID:sElXTw0i0
29話
エレベーター @

これは、僕の中学の時の友達の西(仮名)の体験談です。

西の家は、かなり古めの14階建てマンションで、遠く離れた場所からでも目印になるくらいのでかさ。
そこに、父親、兄との3人で暮らしてました。
部屋は、1411号。
14階の一番端っこです。
エレベーターも設置され(当然だけど)よくかくれんぼや缶蹴りなどしました。
今では考えられませんが、当時屋上は開放され遊び場になってまいた。
と言う事で、マンション全体が僕らの遊び場でした。
ただし、外観は古いだけあって不気味、さらに自殺の名所でもありました・・・。
102:2006/08/11(金) 23:10:37 ID:sElXTw0i0
エレベーター A

西がこの恐怖体験にあったのは、中学3年の時でした。
西はサッカー部で放課後、毎日練習に明け暮れてました。
朝練は勿論、夕方は真っ暗になってから帰るのが普通でした。
その日は、たまたま早くに終わり、まだ明るいうちに家に着いたそうです。
1階の玄関を通り、2台ある内の右のエレベーターに乗りました。
そのエレベーターと言うのが、窓のついてるタイプの奴でその階を通ると、踊り場が見えるんですよ。
だから、エレベーター待ちをしている人が見えるんです。
その日も、14階を押しいつものようにエレベーターに乗りました。
14階につき、エレベーターを降りても結構部屋までは距離があります。
また、廊下はLの字型のなっており右を見れば外の風景が見える・・・・。
身を乗り出せば、下の駐車場も見えるわけです。
その廊下を西は歩っているたそうです。
すると、屋上に人影が見える・・・。
対面側の上の階・・・。
西の部屋は14階ですから、上は屋上です。
その人影はフェンスを超えて立っている・・・。
先に西にきずいたらしく、こっちをボ〜っと見ていたそうです。
ただ、夕日が逆光になってよく顔が見えませんでした、そしてその人影は西から目線をそらし、下を見たそうです。
そして、次の瞬間その人影は、頭から下に落ちて行きました。
ドスッ!!気持ち悪いですが、落ちた音まで聞こえたそうです。
そして、下からは悲鳴が・・・・。
思わず身を乗り出し、下を見ると遥か下の駐車場の一部が赤く染まっていたそうです。
西は、走って家に帰り管理人に電話し、目撃者として後から警察などに色々聞かれたそうです。
その自殺者は11階に住む専門学校生で、西とも顔なじみでした。
その後、3日間はなにも食べられなかったそうです。
103本当にあった怖い名無し:2006/08/11(金) 23:11:15 ID:a2WtXGJw0
20話あたりから何故かずっと吐き気がするんだが・・・
塩しょっぺぇ・・・・
104:2006/08/11(金) 23:12:09 ID:sElXTw0i0
エレベーター B

それから、3日後。
いつものように、西は部活で遅くなり真っ暗な中を帰ってきました。
マンションにつくと1階の集会所でその人のお葬式が行なわれていたそうです。
「俺も線香あげなきゃ・・・。」
と考えながら、エレベーターに乗りました。
中には誰も乗ってません。
いつもの窓付きエレベーター・・・・。
14階を、押しボーっとエレベーターの窓から踊り場を見ていたそうです。
エレベーターは、10階まで来ました。
「そういえば、あの人結構踊り場でエレベーター待ちしてたな〜、なんか嫌な感じだな〜。」
と思いながら、10階から11階へ・・・。
その時の事を西は「なんか、嫌な予感したんだ。」って言ってました。
エレベーターの窓の上のほうに11階フロアーの窓の下のほうが重なる・・・。
そこに、手が2つ“ペタッ”っとくっ付いている・・・。
よく、子供とかがそういうタイプのエレベーターでやりますよね。
下から来るエレベータを覗きこんでるように・・・。
そんな感じだったそうです。
誰かが西を覗き込んでいる・・・・・。
だんだんその人が見えてきます。
そして11階のあちら側には、間違いなくあの自殺者が、あの11階の専門学生が窓に手を付け、こちらを覗きこんでいたそうです。
いや、覗いてたというよりは、睨んでた・・・。
エレベーターは、そのまま11階を、通過します。
14階について西は走って部屋に戻り兄にその話をしたそうです。
105本当にあった怖い名無し:2006/08/11(金) 23:12:23 ID:a2WtXGJw0
すいません。
誤爆しました・・・
106:2006/08/11(金) 23:12:52 ID:sElXTw0i0
エレベーター C

この話を聞いたとき、思わず「ウソだろ!?」って言いましたよ・・・・。
でも西はこう言いました。
「本当だよ、実は俺1階で葬式やってるの見たとき、正直なんで、俺の見てる前で自殺したんだろ、迷惑だよって思ったんだ・・・。
だから、あの人怒ったのかもな・・・・。」
その後、西はすぐに線香をつけに言ったそうです、悔やみの気持ちを伝える為に・・・・。


自殺者は最後に何を伝えたかったのでしょうか・・・・。
<完>

107系 ◆.zmseS0Uic :2006/08/11(金) 23:13:24 ID:M7+bnX8tO
虎さん、第二十九話ありがとうございました
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

耳袋の夜 ◆ryof9.さん、第三十話をお願いします。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付をおこなってください。

なお、雑談もそちらです。

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
108耳袋の夜 ◆ryof9hzfa. :2006/08/11(金) 23:13:58 ID:a2WtXGJw0
常紋トンネル 30話 1ページ
この話は、ラジオの企画で私が常○トンネルという場所に行って来た時の話です
その日は雲ひとつない青空だったのですが
その場所に、行く前にラジオで行くことを宣言して家を出ました
家からその場所までは40`くらいあり、自転車で向かったのです
が、2時間強かかってトンネルの近くまで近づいてきたとき
晴天だったはずの空がどんどん、雲行きが怪しくなってきたんです
で、その場所に行くため通る駅で一枚写真を撮ってまた走り出しました
トンネルまでは山の中をひたすら走らなければならないのですが
山の中にはいって直ぐの林の中で、真っ黒い犬がボロボロの車の上に座ってこっちを
じっと見ていました。
「きもちわるいなぁ」なんて思いながら先に進んだんです
30分ほど山登りをした後目的地にようやく到着しました
到着したので、山の中で携帯の電波が届かないのかな?と思っていたんですが
3本ちゃんと立っていたので、友人に電話をしたんです。
一人目は話中のため繋がらない。
109耳袋の夜 ◆ryof9hzfa. :2006/08/11(金) 23:14:31 ID:a2WtXGJw0
続き 2ページ
2人目に電話をした。が、私がもしもしと言っているのに、相手は電話を切った。
このあたりで、突然雨が降ってきた。
私はもう一度かけなおしたが、また直ぐ切られた。もう一度かけると現在電源がはいっておりません、と。
3人目に電話をかけると、「もしもし」とこっちが言った途端切れた。
もう一度かけると、友人は電話を切ってないという。が、アンテナは3本立っているのにノイズが入ったり
こちらの声が聞こえなかったりと、不思議なことがおきていた。
そのまま、電話が怖いからとここまできて帰る訳には行かなかったので、
汽車を止めておいてたであろう建物の中を写真で撮ろうとするとシャッターがおりない
何度か、押していると何とか写真はとれたのだが、変な靄がかかっていた。
建物の中以外の部分をとっても靄がかからないのですが
中を撮ると靄がかかってしまう。
それに、さっきから何処からか何人かの男と思われる声が聞こえているんです
もう、ここはやばいと思いその場所から背を向けた途端首筋にものすごい熱いものが当たりました
そして、山から下山するときこの場所に来た犬がいた場所にはもう犬がいなかったため
どこかにいったのか、と思っていたら
突然道の横の草むらの中から「ワンワンワンワン!!!!!」
と犬が飛び出してきました。
その後は犬と私とのまさにドッグファイト
流石に、犬からは逃げ切れないと思った私は
トンネルで食べようとしていたお握りを犬に向かって投げて逃げ切りました。
帰ってから、靄がかかった写真を改めてみると骸骨のように顔が写っていました

110系 ◆.zmseS0Uic :2006/08/11(金) 23:15:15 ID:M7+bnX8tO
耳袋の夜 ◆ryof9.さん、第三十話ありがとうございました
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

うめ2さん、第三十一話をお願いします。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付をおこなってください。

なお、雑談もそちらです。

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
111うめ2:2006/08/11(金) 23:16:12 ID:tk9oWCpS0
第三十一話 偽エビス

 関西の知り合いから訊いた話。
 瀬戸内海のあたりの小島の漁村で、海から流れ着いたものは「エビスさん」
といってありがたがられるらしい。
そんなエビスさんのなかでも、一番いいのは人間の死体で、死体のエビス
さんが流れ着くと必ず大漁が続くんだそうな。
 瀬戸内海は昔は水軍とか海賊とかの根拠地で、けっこう荒くれどもがいた。
 それで不漁が続くと、「偽エビス」っていう儀式? をやったらしい。
 これは他の島にいってこっそり島に上陸して、その島の人間を殺しちゃう。
 殺した人間の死体を、自分たちの島に流れ着くような場所で流すと、自分
たちの島に「偽エビス」が漂着する。
 そうなると、本物のエビスさんほどではないけどかなり大漁になったとか。

 いまでも、不漁が続くと関西の大都市に、ホームレスの人たちを探しにいく
業者みたいなのがいるらしい。

 まあ、言うまでもないけどホームレスの人に仕事があるって言って騙して、
その人が「偽エビス」にされちゃうんだって。

【完】
112系 ◆.zmseS0Uic :2006/08/11(金) 23:17:43 ID:M7+bnX8tO
うめ2さん、第三十一話ありがとうございました
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

Yelemiah ◆WEwX02h9Esさん、第三十二話をお願いします。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付をおこなってください。

なお、雑談もそちらです。

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
113Yelemiah ◆WEwX02h9Es :2006/08/11(金) 23:18:19 ID:PPB4iHRE0
第32話「門外不出」1/3

私の家には門外不出とされているものがあります
そのことについて語りたいと思います

あれは小学生の頃のことでした
「家にある大きな建物」というだけで探検したくなったものです
その時に私はある古い倉庫にはいりました
そこでは珍しい形の貨幣などが見つかりました
年代でいうと現在から数百年昔以前のものだったでしょうか
この貨幣を代表として数々の古い品物を発見しました
あまり丁寧に保管されていたのではなかったため
ほとんど錆びていて状態が悪いものばかりでした
このように大抵のものは雑に扱われるような状態でした

しかし現在も保管され唯一その輝きを失わないものがあります
それはある二振りの「刀」です
この「刀」のみ倉庫ではなく母屋に保管されていました
危険なものなので丁寧に扱っているという理由ではなさそうでした
何故なら他にも脇差と見られるものが倉庫で見つかっています
保管場所が異なり扱いも異なることから疑問が残りました
114Yelemiah ◆WEwX02h9Es :2006/08/11(金) 23:19:35 ID:PPB4iHRE0
「門外不出」2/3

現在は見ることを禁止されているので確認することはできませんが
以前にたった一度だけ見る機会がありました
その時は白く鋭い光を放つその刀身に魅入られるような感覚でした
記憶を辿っていくと時代劇等で使用されるようなものではなく
詳しくはないのでわかりませんが単純に刃と柄という感じのものです
その柄の部分に漢字が細かく書き込まれていました
当時は意味が全くわからなかったのですが今考えてみると
仮名表記が無かったのがとても不思議であるとともに
何か特別な意味を持っているようにも思えます
長く漢字のみで構成される文章その意味も今では確認でしません
これが二振りのうちの片方でもう一振りは見たことすらありません

親に聞くとまだ自分が見たことの無い刀は取り出しても良いらしいですが
以前見た鋭い光を放つ刃の刀はもう見てはいけないそうです
見てよいはずのものを見ることが無く
見てはいけないものを見た
というおかしな状況になっていました
115Yelemiah ◆WEwX02h9Es :2006/08/11(金) 23:20:48 ID:PPB4iHRE0
門外不出」3/3

この「刀」は一体どのような過去があるのか
何故見ることも許されないのか
など様々な疑問が生まれてくるものでした

追記ですが保管場所というのは神棚のさらに上にある小さな棚です
私の家は間違いなく仏教のはずで仏壇きちんとありますが
にも関わらず神棚があり都合のいい様に「刀」が収まる程度の棚もあります
この神棚と「刀」との関係はもう知ることはできません
そこに隠された真実を知る人はもういないのです
私の持つ血の半分を知ることが出来ないように・・・

【完】
116本当にあった怖い名無し:2006/08/11(金) 23:22:04 ID:gAclQqgzO
【目次】
1〜10話>>80
11〜15話>>97
16「部屋の女」>>57
17「蔵婆」>>60
18「イヤホンの向こう側」>>62
19「キュルキュル」>>64-69
20「呼ばれる」>>71
117系 ◆.zmseS0Uic :2006/08/11(金) 23:23:38 ID:M7+bnX8tO
Yelemiah ◆WEwX02h9Esさん、第三十二話ありがとうございました
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

キングケロニャンさん、第三十三話をお願いします。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付をおこなってください。

なお、雑談もそちらです。

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
118キングケロニャン:2006/08/11(金) 23:25:40 ID:sVdBg0kC0
1/2
これは私の友人の姉の話なのですが、この姉さんは霊感が強いらしく、
昔からよく「視る」らしいのだ。その中から一つをお話します。

『夜の声』

その姉さんを仮にMさんとして、Mさんが高校くらいの頃の話。
夜自分の部屋で寝ていると、突然金縛りになり・・・

「お・・・も・・・い・・・おも・・・い」

と聞こえてくるらしいのです。
Mさんは昔からこういうのには慣れて(?)いたものですから、
無視をしていたのですが、次の日の夜も同じように

「・・・どけ・・・て・・・お・・・重い」

と聞こえてきました。
流石に2日連続ではヤバイと思い、近くの神社に行き神主さんを
呼んできました。
神主さんは家の中を色々と見て周り、ふと神棚を見つめてこう言いました。
「原因がわかりました」
そういうと神主さんは神棚の上の天井に「天」と筆で書いて、
「もうこれで大丈夫です。もう声は聞こえませんよ」
と言ってくれました。
119キングケロニャン:2006/08/11(金) 23:27:07 ID:sVdBg0kC0
2/2
Mさんは「あぁだからか・・・」と納得したらしいです。
Mさんの部屋は2階にあり、階段を上りきったら半畳ほどの踊り場があります。
そこにゴミ袋を置いていたのですが、丁度その踊り場の真下が神棚になっていたのです。

どうやら「天」と書いてなかった為、物理的(?)な重さが神棚に掛かってしまい、
神様がMさんに訴えていたようです。

皆さんの家にもし神棚があるのなら天井を確認してみて下さい。
もし書いていなければ「天」と書いてあげて下さいね。つらい思いをしていますよ。

「完」
120系 ◆.zmseS0Uic :2006/08/11(金) 23:28:37 ID:M7+bnX8tO
キングケロニャンさん、第三十三話ありがとうございました
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴




語り手希望の方は、下記のスレにて受付をおこなってください。

なお、雑談もそちらです。

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
121本当にあった怖い名無し:2006/08/11(金) 23:43:14 ID:gAclQqgzO
【目次】
1〜10話>>80
11〜15話>>97
16〜20話>>116
21「花束は誰のもの」>>75-78
22「放課後」>>81-83
23「カーテンのあれ」>>85
24「初体験」>>87-89
25「ばーさんVS鹿」>>91
26「足音」>>93-94
27「警告音」>>96
122ふたりぼっち:2006/08/11(金) 23:46:47 ID:T0jcZs3t0
1/2
夢ってことにしたかったけど、現実だとなんとなく気づいてるし、皆さんもっと怖い体験してたりするしで、認めることにします。

中学生のときの話。

私は塾に通っていて、終わるのはいつも10時を過ぎたくらいだったんです。
で、当然、帰り道は暗いんですよね。夜だから。
場所は人形町なのですが、こういうところって、大通りと細道の、温度差?みたいなものが激しいんですよね。
人気のあるなしの差が顕著で、その極端さが田舎にはない種の恐怖を煽っているような気もしますよね?(適当)
小さな会社が並ぶ細い路地とか、月明かりだけが頼りで。それすらビルに阻まれたりしてて。
比喩ではない文字通りの都会に潜む闇、みたいな。
で、びびりのクセに怖い話とか、なんか出そうなとこが大好きな私は、わざわざそんな道を探したものでした。
そして、いくつめかの路地を通っているとき。
あれ!
と。なにか変なんです。
私、霊感とかは微妙ですが、「不吉なもの」「危険なこと」には、びびっとくるんです。
なんかやばい、なにかおかしい、そういうのは、小さいころからの経験でカンが鋭いんです。
(このまま走ってると怪我するな、とか。)
で、ばっ、とそのいやな感じのする方を見たんです。右手側。
123ふたりぼっち:2006/08/11(金) 23:48:37 ID:T0jcZs3t0
2/2

祠。
ビルとビルの間に、ひっそりと、周囲を木の柵で囲って、赤い絨毯?が奥の祭壇らしきとこまで続いてた。
祭壇といってても、何が祀ってあるかはわからない。神輿で担ぐやつみたいになってた。
変ですよね?そんなの。
私も、変だなぁ、と思って、じっと見てた。




!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


全速力で逃げました。
自分の中のいろんなものが
「スグニココカラニゲロ」っていってた。
不吉も不吉、やばいやばいやばいやばいやばいやばいってマジで!
ひたすらダッシュ。おぼろ丸のように。大通りついて、駅の階段駆け落ちていきました。


こういう話のオチって、想像つくかもですけど。
なかったんですよね。祠なんて。
後日友人を暗くなる前に(夜だと怖いから)連れてったら、なんにもなくって。
でも夢じゃない。その日私は、ちゃんと塾で授業受けてただからホントのことで。
当時の私は夢って思い込もうとしてたけど、平行世界やら何やらと、オカルトチックな話を聞いた後では、
あれはそういうことだったんかなー?とびくびくしてみたりしてます。びくびく。
そんな話。
【完】
124ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/11(金) 23:50:08 ID:eUHn1uKf0
進行役、交代致します。

ふたりぼっちさん、第三十四話ありがとうございました
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

虎さん、第三十五話をお願いします。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付をおこなってください。

なお、雑談もそちらです。

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
125:2006/08/11(金) 23:51:47 ID:sElXTw0i0
エレベーター・・・そのマンションにて 1/2

この話は、第29話 エレベーターと同じマンションに住む後輩から聞いた話です。
夏の事でした。蒸し暑い夜でなかなか寝付けなく、当時の人気深夜TV番組「夢で逢えたら」を見ていたそうです。
見ているうちにだんだん眠くなってきてそのまま、ウトウトし始めました。
そのまま、彼は寝てしまったそうです。

何時間たったのでしょうか、彼が目を覚ました時にはTVは砂嵐の状態だったそうです。
ですが、眠気のせいで身体がだるくそのまま寝転がったままで何分かず〜っと砂嵐のままにしていたそうです。
そして、また寝始めようとした時に「ザーーー」という音が消えたそうなのです。
不思議に思った彼は、TVに目をやりました。
すると、TVには女の人が映っていたそうです。
姿は若く、綺麗でしたがやけに青白い女の人。
恐らく等身大と思われるくらいの大きさだったと言ってました。
驚いたのは、ギョロッとした眼が瞬きをしながらこっちを見ていたそうです。
まるで、TVの中ではなくそこに立っている様に生々しく・・・。
その眼には、憎しみがこもっていたと言ってました。
さすがに、怖くなったそうです。
「これ絶対幽霊だ!!」と、彼は重い身体を起こして逃げようとしたが、身体は動かない。
金縛りです。
その金縛りは、動けないだけじゃなく痛かったといってました。
何分その「女の人」とにらめっこしていたかは忘れたそうですが、後輩は「お願いだから、帰って。」
と心の中で何回も呟いたそうです。
すると、その女の人は穏やかな目になり、口だけが「ニヤッ」と開き微笑みかけてきたそうです。
そして、消えたそうです。
126:2006/08/11(金) 23:52:22 ID:sElXTw0i0
エレベーター・・・そのマンションにて 2/2

金縛りが解けた後輩は、急いで12階の友達の家に逃げ泊めてもらったそうです。
翌日の朝、友達と一緒に自分の部屋に戻ると、TVは付きっぱなしになってました。
気になるのは、そこで「女の人」が自殺した事があるかどうかなのですが、
いっぱい居過ぎて誰なのか分からないそうです。
当時、学校で砂嵐に女が映るって噂になりました。


こんなこともありました。
その、マンションの下に公園があるのですがそこで子供が遊んでいたら、
顔見知りのおじさんが通りがかったそうです。
当然、そのマンションの住人。
そして、その子は「こんにちは」と挨拶したところ、おじさんはこう言ったそうです。
「おじさん、今から死にに行くんだよ。・・・。」
そのおじさん、本当に飛び降り自殺したらしいです。


このマンション、入居者は少ないですが、まだ存在してます。
ただ、慰霊碑のような物が立った後はあまりそう言うような事はなくなったそうです。
なぜか、自殺の話も聞かなくなりました。
ですが、やっぱり今でも不気味な雰囲気を匂わせてますが・・・・。

<完>
127ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/11(金) 23:55:06 ID:eUHn1uKf0
虎さん、第三十五話ありがとうございました
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

残る蝋燭は後六十五本。
語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
128浮世絵:2006/08/11(金) 23:56:21 ID:WVn4G94m0
    宗
今から60年前のことです。ある町に宗(そう)君と言う男の子が、両親と弟と一緒に住んでいました。
その頃、戦局は劣勢に陥り、日本中が空襲の脅威に晒されていました。
そんなある日、宗君の住む町に大きな空襲があり、町中が焼かれて、彼の家も焼失しました。宗君の一家は避難が間に合わず、宗君は大火傷を負ってしまいました。
彼の両親は、逃げるために重傷の宗君を見捨ててしまいました。
「宗、戦争が終わったら必ず迎えに来るから・・・」
「お父さん、お母さん、待って…。置いていかないで・・」宗君は焼け爛れた体を引きずるようにして後を追いましたが、やがて息絶えました。
 やがて戦争は終わりました。ですが、宗君の怨霊は両親への恨みを抱いたまま、さまよい続けています。
宗君が死んでからというもの、毎年戦争が終わった8月15日になると、宗君は幸せそうな家庭に生きている人々を、無差別に呪い殺すようになりました。
そして、この宗君の話を聞いた人のところにも、宗君がやってくるといわれています。
特に、兄弟が多く、仲のいい家庭を持っている人は注意してください。ですが、宗君の怨念を和らげ、遠ざける呪文があるのです。
それは、三つの言葉から成り立っています。
一つ目は、宗君が待ち続けたであろう両親への思いを表した「待つ」。
二つ目は、その思いが成就すると言う意味の「叶う」。
そして三つめは、宗君自身の名前の「宗」。
この、「待つ」、「叶う」、「宗」という三つの言葉を、8月15日が近づいたら、心の中で唱え続けてください。
それが、あなたとあなたの家族を守る唯一つの方法なのです。


129ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/11(金) 23:59:19 ID:eUHn1uKf0
浮世絵さん、第三十六話ありがとうございました
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

キングケロニャンさん、第三十七話をお願いします。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付をおこなってください。

なお、雑談もそちらです。

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
130キングケロニャン:2006/08/11(金) 23:59:56 ID:sVdBg0kC0
1/2
『昼寝』

今はもうないけれど、昔はよく金縛りにあっていました。
そんな昼下がりの午後の出来事。

私はバイトに疲れ、昼寝をしていると金縛りにあいました。
「またか・・・」
結構頻繁に金縛りにあっていたので、慣れっこでしたし、
気合入れて思いっきり動いたら解けるので、今までは気にしませんでした。
そう・・・いつもはそう思うのですが、その日は違ったのです。

「何かが違う・・・怖い?」

そう感じました。明らかに奇妙な感覚で、恐怖で身体が縮こまってしまったのです。
「落ち着け」と自分に言い聞かせ、うっすらと目は明けるので、恐々と見ました。
私は仰向けに寝ていて、布団の横には本棚があり、本が見えました。
131キングケロニャン:2006/08/12(土) 00:00:55 ID:sVdBg0kC0
2/2
と、その瞬間私の顔を覗き込むように黒い何かが見えました。髪の毛です。
前髪が見えた瞬間ぎゅっと目を閉じました。怖くて目なんか開けられません。
すると今度は頬のあたりに生暖かい息が当たってきました。
それが頬の辺りから耳の方に移動した時気づきました。

何か・・・しゃべってる・・・?

ぶつぶつと何か耳元で仕切りに呟いています。
もう私は訳が分からず心の中で「南無阿弥陀仏・・・どっか言って下さい!!」
と叫んでいました。

それからどれ位か経ち、どうやら私は気を失っていたみたいです。
家には誰も居なく、誰か帰ってきた訳でもありません。
だいたい、私の寝てた頭の方はすぐ壁で、誰か覗き込もうとしても無理なんですから。

「完」
132ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 00:01:41 ID:ECoPjixl0
キングケロニャンさん、第三十七話ありがとうございました
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

残る蝋燭は後六十三本。
語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
133本当にあった怖い名無し:2006/08/12(土) 00:03:47 ID:NbFseQTgO
昨日、うんこ を 3回しました。
そのうち2回は…指にうんこ が つきました。
134ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 00:08:48 ID:ECoPjixl0
百もの物語を紡ぐには、時に休息も必要となりましょう。
しかし、蝋燭の炎がすべて消えなければお話は終いとはなりませぬ。
さてや、新たな記憶を紡いでいただくといたしましょう。

件さん。第三十八話話目の物語をお話しください。
135突貫小僧 ◆IMp05UWXic :2006/08/12(土) 00:12:14 ID:8fBy52abO
第38話「続、謎」
忌々しい出来事(まとめサイトの第10話参照)から一年
あの時の面子は俺以外全員死にました。
死因は何故か全員車に撥ねられて死んでいます
次は俺の番かと思いながら怯えつつ過ごしていました
そして数日前、久々に携帯が鳴りました
典型的なホラー映画では、この時電話に出るとロクな目に会いませんが、話を進める為にも電話に出ました
「もしもし?」「………」もう嫌な予感が的中しそうで膝gkbr…
「誰ですか?」
「去年UCCに来ましたか?」この声…あの幽霊女です」「ええ、行きましたよ」
「そう、なら貴方を殺すわ」あぁ、嫌な予感的中したよ
「俺も死ぬのかよ」
「当たり前じゃない、私があれだけ頼んだのに」
「俺は聞いてないけど…」「だから何?私は貴方を殺したいだけだもの」
思った通り話は通じません「どうにかして助かる条件とかない訳?」
「私に謝りに来なさい」
「そうしたら許してくれるのか?」
「そうよ」
と、言う訳で一昨日に行ってきました、UCC
続きます
136突貫小僧 ◆IMp05UWXic :2006/08/12(土) 00:22:43 ID:8fBy52abO
続き
UCC…一年ぶりに行きました
もう膝が大爆笑しています
そもそも深夜1時にこんな所に来るもんじゃあありません
前回同様裏口から侵入
ただ、室内とはいえヌルい空気が漂い過ぎです
まるで来るなと言わんばかりに起こる霊障の数々
しかし、死にたくないので先に進みます
ええ居ましたよ
物凄く血走った眼
ボサボサな髪
牙の様な歯
新手の都市伝説ですかね?
今では楽観視出来ますが当時はもう恐くて恐くて
ええ、しましたよDOGEZA
しかしその女性の第一声は
私を成仏させてでした
こちらが(゚Д゚)な顔をしていると詳しい経緯を話してくれました。
どうやら、彼女は元々はただの浮遊霊で
偶々ここに来てしまったが為に悪霊に成り下がったらしいです。
去年のあの時も、どうやら助けを求めていたみたいで、それを俺達が盛大に勘違いして、それに幽霊が逆上したそうです
「で、どうしたら成仏するの?」
「私と同等の恐怖を味わって」
簡単に言うと、このUCCでこの夜を過ごせと
我慢大会の始まりです
奇声やポルターガイスト、その他色々…地獄絵図って言葉の意味がよく分かりました
その後、彼女は成仏しました。「負の共有」がキーだったみたいです
表現力の乏しさのせいであまり恐くないかも知れませんが洒落にならなかったのでここに書き記します
137ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 00:24:25 ID:ECoPjixl0
お名前を間違えるとは、大変失礼致しました……
蝋燭の炎に寄せられた何かのいたずらの所為とでもしておきましょうか。
改めまして。

突貫小僧 ◆IMp05UWXicさん。第三十八話ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

黒田さん、第三十九話をお話ください。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
138黒田:2006/08/12(土) 00:26:58 ID:LIB53D4h0


確かおととしぐらいの出来事です。
12月も終わりかけたその頃、私は妙な夢を見ました。
夢の中で父、母、妹、私の家族全員がゲームセンターにいて、
父と母はジュークボックスのようなものの前にいます。
そして父はそれにお金を入れてどこかに電話をかけだしたのです。
話の内容を注意深く聞いていると、親戚のおじさんに電話をしているようでした。
「S市のO(父の名前)だけどさ、N県のばあちゃん亡くなったから、
正月そっちには行けそうにない。ああ、うん・・・・・・」
びっくりして目を覚ますと、丁度部屋に来た母が言いました。
「ああY(私)起きたの。N県のおばあちゃん亡くなったから、これからN県行くよ」
その時はどたばたしていたので、新幹線の中で母に今日見た夢のことを話しました。
すると
母「え、あんたもそんな夢見たの?」
私「何、お母さんも予知夢みたいなの見たの?」
母「うーん、よくわかんないんだけどね・・・・」

母の夢は次のようなものでした。
母はいつも降りる新幹線の駅の入り口の前に立ち、道路の方を見ていました。
するとおばあちゃんの家の方から一台の軽自動車がどんどん近づいてきます。
近づいてくる車をじーっと見ていると、
運転席には私が生まれる前に亡くなったおじいちゃんが、
助手席にはおばあちゃんが座っていて、母の目の前を通り過ぎていきました。
母は、おじいちゃんは車の運転できなかったのに、どうして車を運転してるんだ?
と思った瞬間に、全てを悟ったそうです。
ああ、おじいちゃんはおばあちゃんを迎えに来たんだな、と。

【完】
139ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 00:29:38 ID:ECoPjixl0

黒田さん。第三十九話ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

件さん、第四十話をお話ください。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
140ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 00:39:28 ID:ECoPjixl0
件さん、いらっしゃいませんか?
141ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 00:43:12 ID:ECoPjixl0
百も紡ぐ物語。途中で闇に呑まれる方もおられましょう。

さてや。虎さん、第四十話目をお話ください。
142:2006/08/12(土) 00:43:58 ID:UwBV6ZBN0
火葬場の友達  1/2

僕の体験です。
正確に言えば、僕の母親の体験になるかもしれませんが・・・・。

僕が、4,5歳の時の事です。
つまり、僕はあまり覚えてないのですが・・・。
その日は親戚の方の不幸があり、葬儀でした。
葬儀が終わり、火葬場に僕と母親も同行しました。
季節は秋で、その火葬場は山の中腹辺りにありました、
木々は紅葉して綺麗だったそうです。
ちょうど、その日には他に2,3組の火葬をしていたそうです。
一度火葬場に行った事がある人ならば分かると思いますが、
焼き終わるまで結構時間が掛ります。
その間、待合室で待つのですが僕も飽きたのでしょう。
僕が、いつのまにか待合室からいなくなったそうです。
それにきずいた母は、僕を探しました。
僕は、一人で中庭のベンチに座っていました。
芝生や池があり、明るい感じの場所だったそうです。
母はすぐに声を掛けようとしたそうですが、
僕は何か独り言を言ってたそうです。
母は、そばに寄りその内容を聞きました。
「○○ちゃんは、どこに住んでるのー?」
「なんで、汚い服着てるの?」
「病気なの?」
など、僕は話していたそうです。
母は、「そろそろ、行くよ。」
というと、僕は「○○ちゃん、じゃーね。」
と、言い誰もいない中庭にバイバイしてたそうです。
母は、気持ち悪くなりさっさとその場所から離れました。
143:2006/08/12(土) 00:44:34 ID:UwBV6ZBN0
火葬場の友達  2/2

後から、母は僕に聞いたそうです。
「さっき、火葬場でだれかいっしょだった?」
すると、僕は、「うん、○○ちゃんだよ一人でお外にいたんだ、
なんだか病気みたいだったよ。それに泣いてたよ。」
母は、いっしょの時間に火葬していた方の遺影を思い出してまた気味が悪くなったそうです。


その遺影の方、僕と同い年ぐらいの可愛い女の子だったそうです
144ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 00:45:48 ID:ECoPjixl0

虎さん、第四十話ありがとうございました……
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

残る蝋燭は後六十本。
語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
145ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 00:47:55 ID:ECoPjixl0
第四十一話。うめ2さんお話しください。
146うめ2:2006/08/12(土) 00:51:03 ID:NVmMNfM80
第四十一話 ベルゼン人形


知り合いの軍事オタクから訊いた話。

昔、戦後の日本がGHQの占領下にあった頃、「ドイツ人形」てのが上流階級の間で、
流行ったらしい。
今でいうビスクドールみたいなのを、ドイツを占領したアメリカ軍の将校が日本に
持ち込んで、旧華族とか、巣鴨プリズンにいかずにすんだ高級将校に見せては
自慢していたんだそうな。

ただ、そのなかで「ベルゼン人形」ってのがあって、それはかなりやばい代物だった。

黒髪に青い目の人形だったんだけど、見た人がみんな「なんか気持ち悪い」といって
すごく敬遠されていたんだって。

なんでも肌がなんか油染みていて、呪いの人形とか噂されていたらしいんだけど、
実はその来歴がすごい代物だった。

「ベルゼン」ていうのはナチスがつくったユダヤ人強制収容所で、その人形は
収容所で殺されたユダヤ人の骨と歯と皮膚と髪でつくられていたらしい。
それでさわると、死者の脂とかがついて、べたべたしていたという話。

いまでもどこかのビスクドール集めた人形館とかに飾られてるという説もあるとか。

                           【完】
147本当にあった怖い名無し:2006/08/12(土) 00:54:03 ID:OcWOAFgWO
【目次】
1〜10話>>80
11〜15話>>97
16〜20話>>116
21〜27話>>121
28「足音」>>99
29「エレベーター」>>101-102>>104>>106
30「常紋トンネル」>>108-109
31「偽エビス」>>111
148ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 00:55:08 ID:ECoPjixl0

うめ2さん、第四十二話ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

宏之助さん、第四十三話をお話ください。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
149宏之助:2006/08/12(土) 00:55:33 ID:CCXncTJt0
1/1
_____ _____  _____              __ __.           __.           __
|____  | |____  | |  __ .|          /´\ |__|         __|__|.  ┌┐      |__|   ┌┐
    / /     // .|. └─┘ | ┌───ヽ /_/\ \  ┌───ヽ  |__|    | | l二二"l.       | |
  r丶´/     / _ \  |  r─┐ .| ヽ───┘`´    \ ヽ ヽ───┘  _    ノ .|. l二二´| _   .ノ |
   ヽ ヽ    / / \ \. ̄`  丿丿              ヽ┘        ヽ ̄ ̄  ノ l二二´| ヽ ̄ ̄  ノ
      ̄    ̄`     ̄       ̄                             ̄ ̄ ̄      `   ̄ ̄ ̄
 |    _/__   | \ 
 |     / __  |    
 |     /       |/ ̄ヽ
 ヽ_ノ /  \__   _ノ 

   /   ─┴─
  /     人
  /    /  \      ___         /                    口
 / |  /┌┼┐\    /   / \     /|      \      ──┼──
  │   ├┼┤    /   /    ヽ  ──┼──       /     |
  │   └┼┘    ヽ  /     /     │        /    / | \
  │     │       ヽノ     /     /    ───     /  │   \
  |     └──┘

         _  |     ┼ 
 ー┼┐ヾ 七 | .| `lフ /|   .| -
   | 、|    ノ ノ ∠|/ レ  / ー

【完】
150本当にあった怖い名無し:2006/08/12(土) 00:57:02 ID:OcWOAFgWO
32「門外不出」>>113-115
33「夜の声」>>118-119
34「(有る筈のないもの)」>>122-123
35「エレベーター…そのマンションにて」>>125-125
36「宗」>>128
37「昼寝」>>130-131
38「続、謎」>>135-136
39「夢」>>138
151ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 00:57:32 ID:ECoPjixl0
宏之助さん、第四十二話ありがとうございました……
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

残る蝋燭は後六十本。
語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
152件 1/6:2006/08/12(土) 01:03:47 ID:9jj1BYOi0
霊障ですかね?なかなか書き込めませんでした。
皆様にお詫びします。

さて投下します。

これは、今から数年前、私が大学生だったときの体験談です。

当時、大学一年生の夏休み。
私はある本を読んで感銘を受け、北海道のとある廃線の後を辿る旅にでました。
それは、道東と道北の間を繋いでいた路線で、その当時で廃止から十数年が経ち
痕跡も消えつつある廃線でした。

私は、少しでも路線の遺構が残っているうちに現地を見ておきたくなったのです。
まさか、あんなものまでみてしまうことになるとは・・・まったく予想していません
でした。

旅を始めて数日目の事です。
その日は、朝から天気に恵まれず、私は廃線沿いのとある小さな町の民宿で撮りた
めた写真の整理などをして過ごしていました。
その宿は、俗に言う「鉄の人」が集まる宿としてちょっとは知られた宿でしたので
昼食の後に、他の泊り客と情報交換を兼ねて雑談をしていました。
その際に、私は興味深い話を聞くことが出来たのです。
153件 2/6:2006/08/12(土) 01:04:26 ID:9jj1BYOi0
その話というのは、この町から廃線で数駅離れた今はもう使われていない廃駅に関
する話でした。
その駅は、今では人家の一軒もない山中の廃墟となっていますが、路線が盛んだっ
た頃には、近くの炭鉱からでる石炭の積み込み駅として賑やかだったそうです。
そして、その賑やかだった時代に、とある一つの悲話がありました。

駅の近くで商店を営む一家に、とても美人で評判の娘さんがいたそうです。
その評判は遠く離れた釧路や旭川でも噂になったほどで、東京の映画会社に誘われ
たこともあったそうです。
当然、その娘さんには何人もの男性が交際を申し込みましたが、彼女には子供の時
から仲の良い男性がいました。
その男性は、炭鉱で働く貧しい若者でしたが、働き者で性格も明るく、近所の人た
ちは二人のことを祝福していました。

しかし、そんな二人にやがて悲劇が訪れました。
以前からしつこく交際を申し込んでいた男性の一人、彼は鉱山の労働者を斡旋する
顔役で、まあ簡単に言えばヤクザ者だった男が、あまりに冷たい娘の態度に逆恨み
し、娘の恋人を炭鉱の縦坑に突き落としたのです。
とはいえ、相手は札付きのヤクザ者でも地元の顔役です。
結局、その事は事故として処理されてしまったそうです。

恋人を失った娘は、結局事故として処理されてしまったことに悲観し、精神に異常
を来たしてしまいました。
一説には、恋人を殺した男に乱暴されたという話もあります。
なんにしろ、娘は日々、恋人と待ち合わせていた駅の前のベンチで座り続けていた
とのことです。
そしてしばらく経ったある日、娘は駅から列車に身を投げ、はかない人生を終えた
そうです。
154件 3/6:2006/08/12(土) 01:05:12 ID:9jj1BYOi0
これだけでしたら、良くある悲恋譚なのですが、この話には続きがありました。

今でも、その駅の前のベンチに夜な夜な娘が現れるというのです。
最初は、半信半疑だった私も、地元の人である民宿の人が本当に見たことがあると
いうので、面白半分に見に行くことにしました。

翌日、朝から天気は快晴でした。
私は、廃線の後を辿りながら、昼過ぎに目的の噂の駅に辿りつきました。
まわりは廃屋しかない山の中でしたが、駅舎自体はまだまだ頑強に昔日の姿を保っ
ており、また近くには同じ鉄の趣味の人も数人おり、写真を撮影したり雑談したり
して時間をつぶしました。
私は、なんとしても噂の娘の姿を見たかったので、その廃駅に泊まるつもりだった
のです。

娘が現れるというベンチらしき場所の近くにカメラの三脚を据え、あとは夜になる
のを待つばかりでした。
今考えると、軽率な行為でした・・・
155件 4/6:2006/08/12(土) 01:06:03 ID:9jj1BYOi0
夜になり、あたりは真の闇に包まれました。
明りは自分の電灯だけ。
今か今かと最初のうちは、娘の出現を待っていましたが、なかなか現れません。
やがて退屈しきった私は、噂なんてこんなものだと一人納得し、廃駅の中に寝袋を
広げ、寝ることにしました。
昼間からかなりの距離を歩いたので、すぐに眠りに落ちました。

深夜、時間は判りません。
私は、人の声で目を覚ましました。

駅の前・・・そうです、噂のベンチのある方向から女の人の鳴き声が聞こえてくるので
す。
私は、かなり弱気になりがならも、ここで見ておかないとここまで来た甲斐がないと
思い、設置しておいたカメラの方に近づきました。

・・・ベンチのある場所には誰もいませんでした。
しかし、声だけはかすかに聞こえてきます。
私は、もう完全にびびりながら、カメラのシャッターを切りました。
数枚を撮影した後、私は突然気付きました。

さきほどまで誰もいなかった場所に、女の人がいるのです。

まずい。本物だと思った私は、慌てて後ずさりして駅舎の中に逃げ込みました。
そして、頭から寝袋を被り、震えていました。

しかし、私のほうに足音が近づいてくるのです。
一人で、静かな足音です。
そして、私の前に足音が来たとき、私は恐怖のあまり気を失ってしまいました
156件 5/6:2006/08/12(土) 01:06:47 ID:9jj1BYOi0
気付いたときには、既に夜は明け、私はなぜか線路の上にいました。
恐怖の一夜でしたが、貴重な体験をしたとおもい、私は荷物をまとめ、前日ま
で泊まっていた民宿に戻ったのです。

ここからは、あまりに怖いので簡単に書きます。

宿に着いたとき、私は一人なのに、宿の主人に綺麗な人と戻ってきたねと言わ
れました。もちろん一人きりです。

ベンチを撮影したカメラは故障してしまい、ついに直りませんでした。
メーカーの人も原因不明とのことです。
157件 6/6:2006/08/12(土) 01:07:55 ID:9jj1BYOi0
あと、私が、目覚めた線路の上は、後から聞いたのですが娘さんが身を投げた場所で
した。聞いた時には、正直本当に背筋がぞっとしました。



そして、今でも私は写真に撮られることが嫌です。
なぜなら、見知らぬ、憂い顔の美人が写真に一緒に写ることがあるから・・・


158ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 01:12:12 ID:ECoPjixl0

件さん、第四十三話ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

莓姫さん、第四十四話をお話しください。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
159ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 01:19:49 ID:ECoPjixl0
莓姫さん、いらっしゃいませんか?
160ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 01:24:03 ID:ECoPjixl0
虎さん、第四十四話をよろしくお願いします。
161:2006/08/12(土) 01:24:31 ID:UwBV6ZBN0
えみこの話
〜目玉〜
1/4

僕の友達についてお話します。

小学校6年の時でした。
僕のクラスに転校生が来ました。
名前は、「えみこ」(仮名)
で、この転校生がかなり霊感が強いんです。
なんでも、お婆さんが霊媒師だったそうで。
えみことは、その後も中学校の部活が一緒でいくつかの怖いエピソードがありますが、
それはまた後で。
この話は、えみことの最初のエピソードです。

えみこの霊感が強いという話は瞬く間にクラス中に広がりました。
この時僕は、親友にしか「見てしまう」ことを話していなかったんです。
信じてもらえないと思ってましたから。
ともかく、えみこは瞬く間にクラスの女子の人気者になりました。
クラスのがき大将連中はそれが気に入らなかったのでしょう
えぇ僕もその一人だった訳ですが・・・。
162:2006/08/12(土) 01:25:04 ID:UwBV6ZBN0
えみこの話
〜目玉〜
2/4

えみこが転校して来てから何ヶ月かが過ぎたある日の事。
学芸会の準備の真っ只中。
僕らのクラスは体育館の大掃除係り
チャンスとばかりにクラスのがき大将連中は、体育館の倉庫にえみこを閉じ込めました。
当然僕もその仲間の一人。
当時、その倉庫は幽霊が出るって評判でした。
外側から、男子3人ぐらいでドアを押さえつける。
小さな窓がついていてカーテンが掛っているのですが、少しの隙間から中が見えます。
僕は一部始終をその小さな窓から見ていました。
最初の内は「やめてよ〜。」などと言っていたのですが、突然えみこは
「やだ〜、こないで〜〜〜〜!!。」
と叫び始めました。
中を見てみると、真っ暗闇の中、えみこは何度も後ろを振り返りながらドアを叩いています。
突然の事に、僕らはびっくりしたのですが、一人が「どうせ、あんなのウソだよ。」といったのを聞き、
さらに強くドアを押さえる。
しかし、えみこがドアを叩く音はかなりの力でした、
さらにその叫び声は断末魔の叫びのようで何かに怯えていました。
さすがにただ事ではないと思った僕は、
「やばいよ、本当に何かいるんだよ。」と言いました。
やっとの事で、押さえつけていた3人がドアから離れました。
凄い勢いで、飛び出してきたえみこは泣き喚きながら走って体育館を飛び出していきました。
163:2006/08/12(土) 01:27:10 ID:UwBV6ZBN0
えみこの話
〜目玉〜
3/4

唖然とした僕らは、何も声をあげることが出来ませんでした。
友達の何人かは、中を覗いたりしてましたね。
それで、僕も小さな窓のカーテンの隙間からもう一度、中を覗きました・・・・・・。

すこし時間がたって、僕らは落ち着きまた体育館の掃除を始めました。
結局、その中には何もいないと言う事になり、
皆は「やっぱり、何もいなかった」、「嘘だった。」と
言っていましたが、僕だけは終始無言でした。
なぜかって・・・・?
実は見えたんです・・・。
最後にカーテンの隙間から、中の暗闇を見た時。
すぐあっち側に、同じようにこっちを覗いている目玉があったのを・・・。
眼と眼が合ったと時の事、いまでも忘れられないです。
164:2006/08/12(土) 01:27:40 ID:UwBV6ZBN0
えみこの話
〜目玉〜
4/4

その後、えみことは仲良くなりよく2人で話しました。
あの時えみこは中年の男の人がいるのが見えたそうです。
その男がゆっくりとえみこに近づいてきたそうです。
えみこは言ってました。
「でも、何か可哀相な事したかも・・・、だってあの人とても寂しそうだったんだもん・・・きっと私達が騒いでるのうらやましかったんだよ。」
そして、僕もあの事を話しました・・・・、目があった事を。
そしたら、こう言ってましたよ。
「なに言ってるの、あの人最初からあんたの事見てたんだよ・・・・、私に近寄りながらもずっとね・・・。」

その後、その「男の人」が現れる事はありませんでした。
何でも、その次の日えみこはお婆さんに貰った線香を持ってまたあの倉庫に行ったそうです。
えみこは、そんなやさしい子でした。
(今では結婚して幸せにしてます。)
165ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 01:28:22 ID:ECoPjixl0
虎さん、第四十四話ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

クリやん ◆aHHsHtXLnAさん、第四十五話をお話しください。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
166クリやん ◆aHHsHtXLnA :2006/08/12(土) 01:28:52 ID:+b2E+JKw0
第45話 “バス停のおじさん”

子供の頃は霊が見えやすいというのは、本当だと思う。

『あれは霊だったのでは?』と思ったものを初めて見たのは、小学校低学年の時だった。
その日自分は友人の家へ遊びに行くため、同行している姉の後ろを歩いていた。
その際にバス停の前を通ったのだが、子供心に『?』と思うものを見た。

バス停には数人立っていたのだが、その足元に、一人の“おじさん”が寝転んでいる。
すぐに『こころのびょうきのひとなのかなあ』と思った自分は、“おじさん”の顔を上から遠慮なく覗き込んだ。
バス待ちの人たちの足元、間をぬうように“おじさん”は寝転んでいて、目を開けたまま、瞬きひとつしない。
ひょっとして死んでいるのかと思ったが、周囲の人は気にもとめていなかった。

道草を食っている自分に姉が声をかけたので、その場を去った。
その時、横にいたおばさんにぶつかろうとしたのだが、おばさんは足元も見らすにヒョイと自分を避けた。
今、“おじさん”の体におばさんの足が当たったのでは…と思ったが、さほど気にしなかった。

暫くして、姉に“おじさん”の話をした。
自分を呼ぶ際にこちらを見ていた姉も、勿論その姿を見ていたはずだった。
しかし姉は、怪訝な顔をするばかり。そして話を一通り聞いたあとで言った。
「あたし、その人みてないよ。人なんて寝てなかったよ。」

霊というものが、あんなにもはっきりとした形だとは思っていなかった。
その土地から引っ越すまでの数年間、自分はそのバス停をちゃんと見ることができなかった。

【完】
167ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 01:33:06 ID:ECoPjixl0

クリやん ◆aHHsHtXLnAさん、第四十五話ありがとうございました……
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
168ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 01:41:10 ID:ECoPjixl0
◆m/JHxSGR/wさん、第四十六話をお話ください。
169 ◆m/JHxSGR/w :2006/08/12(土) 01:45:03 ID:pJS6Hl3t0
1/3
バイト先でのこと。
ボクシング等のリングを造るバイトでさらに試合の合間に雑用したりもぎりしたり。
片付けもする。
その日はボクシングの試合だった。
少し終わりが押した以外、特に問題なく興行が終わり、リングの片付けが始まった。
リングの解体は僕以外の人達が現場監督に従い行い。
僕は会場の掃除や控え室のチェック、
セコント用の椅子や選手が口を漱いだ水を入れるポリタンクの洗浄と、
大量の雑用を任せられた。バイトの中では何度も来ていて仕事も覚えているのでと、
監督は判断したらしい。
実際、慣れているしその日も手早く雑用を片付けていき
リングが半分解体された頃にはポリタンクを洗うのみだった。
170 ◆m/JHxSGR/w :2006/08/12(土) 01:46:07 ID:pJS6Hl3t0
2/3
「コレ洗ったら、そっちに回りますね。」
「それよりトラックの積み込みに行って」
「了解」
なんていいながら僕は二つのタンクを持ってトイレにいった。
トイレ奥の清掃用水道でポリタンクを洗う。
血反吐やたまに歯か何かも欠片が入っていてとても汚いし臭い。
いつも通り、タンクの中身を捨て、水でよく洗う。
三回くらい漱いで、今度はタンクのに付いたチューブの洗浄。
チューブの先にカップが付いていて、選手はラウンドのインターバルにそこに水を吐く。
するとチューブを辿ってリング下のタンクにその水が溜まる。
で、そのチューブはカップから水を注いで暫く水を流す。
チューブに肉片なんかが詰まっていると流れが悪くなる。
そうなると流れるまで時間がかかるし、時には専用のブラシで洗い出す必要があり面倒だ。
運悪く、赤コーナーのチューブが詰まっていた。
171 ◆m/JHxSGR/w :2006/08/12(土) 01:47:22 ID:pJS6Hl3t0
3/3
暫く流してみたがなかなか出てこないのでブラシを突っ込んだ。
特に硬い手ごたえも無く、肉片か何かが付いたブラシを想像しつつ引き抜いてみると、
ブラシについていたのは髪の毛だった。しかも長くてチューブの中にまだ続いている。
普通に考えてこのチューブに髪の毛が入ることは無いし、そもそもどうやって入れるのか解らない。
そんな事を考えていたら突然後ろから呼びかけられた。
振り返ると監督が心配そうな顔で立っていた。
どうしたのか尋ねると、悲鳴がしたから何かと思ってきたらしい。
とりあえず大丈夫と伝えタンクを片付けようとして、僕は貧血でぶっ倒れた。
会場にそういう話はないが、ただその興行で赤コーナー選手は全員負けてた。
終わりです。{完}
172ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 01:48:35 ID:ECoPjixl0
四十六本目の蝋燭が消えようとしています……
◆m/JHxSGR/wさん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第四十七話目。宏之助さん、どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
173宏之助:2006/08/12(土) 01:50:12 ID:VfrZHdBQO
【自分の夢】

ある日、私は夢をみた。
それは、母が裏山で地雷を踏み、四肢を吹き飛ばされる、
という夢だった。
夢の中で私はただただ泣くだけで、謝る事すら出来なかった。
一週間後、私は兄を日本刀で切り殺す夢を見た。
その刀はなまくらで、一思いにやらなくてはと思っても、
結果的に何度も切りつけてなぶり殺す事になってしまった。
また一週間後、今度は姉を事故で殺す夢を見た。
私はパクったに車に姉と乗り、警察から逃げていた。
その途中山道に入ってしまい、崖から落ちて姉は死んだ。
五日後、父が死ぬ夢を見た。
真っ黒な玉に追われ、飲み込まれた。
私はその真っ黒な玉に跨っていた。
二日後、私が死ぬ夢を見た。
私は家族を殺してしまったのを悔やみ、線路に飛込んで死んだ。
次の日、私は丸一日寝なかった。
今日寝たら、最後の砦である神棚の神様が殺されて、
実際に家族が死んでしまうと思ったからだ。
今思うと何故そんな考えに至ったのか分からないが、
あの時の私は完全にそれを信じていた。

結果的に何も起こらなかった。
多分ストレスか何かでたまたまそういった夢を続けて
見てしまっただけなんだろう。
でも、夢の中で味わった目の前で家族が自分の所為で死ぬ怖さや、
自分の隣でずっと笑っていた自分の怖さは、
幽霊にも勝るとも劣らないと今でも思う。

【完】
174ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 01:51:48 ID:ECoPjixl0

四十七本目の蝋燭が消えようとしています……
宏之助さん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第四十八話目。アマガエルさん、どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
175アマガエル:2006/08/12(土) 01:52:30 ID:t8XqDnsGO
「ネコ屋敷」1/5

10年くらい前、私が害虫駆除の営業をしていた頃の怖い体験です。
その日に伺う予定だったお宅は以前にウチでシロアリ消毒をしているお客さまでした。
私は訪問する前に前回の調査表を確認すると、備考欄に「ネコ屋敷注意!」と書いてありました。
色んなお客がいるので、私は「ああ、そういうタイプのお客さんか…」と思った程度であまり気にしていませんでした。
176アマガエル:2006/08/12(土) 01:53:53 ID:t8XqDnsGO
「ネコ屋敷」2/5

約束の時間になり、私はお客さまのお宅に伺いました。
外から見る限りでは、築10年も経っていない、その辺りでは割と大きな2階建て物件です。
ただ手入れしている様子はなく、庭は荒れ放題でした。
インターホンを押すとすぐに家主が現れました。ひと目でお気の毒とわかる感じの猫ババアでした。
(現在の訪問販売法には明らかに抵触するであろう、正しい自己判断を行うことが難しい方でした>猫ババア)
177アマガエル:2006/08/12(土) 01:55:04 ID:t8XqDnsGO
「ネコ屋敷」3/5

玄関を開けた瞬間から既に動物を飼っている家の特有の臭いがしました。
家の中は雑然としていて、床は足が張り付くほどにベタベタしていました。さらに強烈な臭いのため鼻で呼吸はできず、目が痛いくらいです。
部屋のあちらこちらにネコがいます。通された部屋に5-6匹、途中にも2-3匹いたのに加え、
気配や鳴き声を入れると裕に倍以上はいる感じです。
猫ババアがお茶を入れてくれましたが、飲む気にはなれませんでした。
178アマガエル:2006/08/12(土) 01:56:21 ID:t8XqDnsGO
「ネコ屋敷」4/5

私は長居は無用とさっそく仕事に掛かりました。作業衣に着替え床下に潜ります。
…ネコは死ぬとき姿を隠すって言いますよね?どこに消えると思います?床下にいました、
防毒マスクのおかげで臭いこそわかりませんが、たぶん想像を絶する臭いだったはずです。
だってそこには、ミイラ化・白骨化したものから、まだ新しい死骸・腐り掛けのものまで、確認できるものだけでも14匹のネコ達がいたのですから…
私はすぐにでも逃げ出したい気持ちでしたが、床下の状況を猫ババアに説明し
「このままでは不衛生だから、もう一度しっかり消毒をした方がよい」旨を伝えました。
179アマガエル:2006/08/12(土) 01:57:42 ID:t8XqDnsGO
「ネコ屋敷」5/5

すると意外にも猫ババアは「ネコ達が可哀相、すぐに消毒してあげて」と再契約の運びになったのです。
そこで受注のため会社に連絡すると「死骸の始末はお前がしてこい、でないと工事は請けられない」と言われました。
私が床下のネコの数を正確に数えることができたのは、一匹ずつ死骸を集めて回ったからです。
以上、茨城県H市の「ネコ屋敷」でした。

【完】
180ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 01:58:53 ID:ECoPjixl0

四十八本目の蝋燭が消えようとしています……
アマガエルさん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第四十九話目。十三墓さん、どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
181十三墓:2006/08/12(土) 02:02:18 ID:xvhF4y7LO
【 ポキリ】
これは僕の高校の副担任に聞いた話です。
副担任は(A先生として置きます)は相当な登山好きで、学校が休みに入るとしょっちゅう山に出かけていました。
ある年の夏、北アルプスをグループで縦走していたA先生は、山頂近くの万年雪の中からマネキンのような物が突き出しているのを見つけました。
近づいてみると、案の定コチコチに凍った人間の死体でした。
グループ内で相談し、二名程が近くの山小屋まで走り残りのメンバーで死体を担いで下山することになりました。
ジャンケンで担ぐ順番を決め、交代交代担ぎながら下山していきました。
「死体は、ゆっくりと解凍していき柔らかくなり
段々重さが増していくような気がした」とA先生は言っていました。
やっと麓に到着し、A先生がホッとした瞬間
ポキリ
と音がし、伸ひたまま固まっていた両手がまるで抱きつくように垂れ下がってきて
さすがにA先生も腰を抜かしへたりこんでしまったそうです。
あまりのタイミングの良さに
「死体に気に入られたな」とか言われたそうです

ちなみに今でも有名な山では大抵死体下ろしのバイトがあるそうですが
確認は取れませんでした。

182ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 02:03:07 ID:ECoPjixl0

四十九本目の蝋燭が消えようとしています……
十三墓さん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

紡がれた物語も五十を超えようとしています。
そして、ややもすれば丑三つ時を迎えましょう。

第五十話目。じゃさん、どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
183じゃ:2006/08/12(土) 02:04:55 ID:lxlgZAFl0
もう寝るのでごめんだけど書き込みます

あれはぼくがまだ厨房2年の時でした。
昼休みに先生からお前の祖母が脳溢血で危篤とのことであわただしく家に帰りました。
祖母はよその土地で倒れたためぼくらは(兄と)祖母の入院している
病院へと急ぎました。
病院に行ってもただ廊下の椅子に座ってるだけだものなので、とりあえずと家に帰るということになりました。
それからぼくらの部屋(二階)で兄と私と友達と三人で
祖母のことを話していました。
話していると天井のほうで物音がしました
それは大きな音でドラムをむちゃくちゃ叩いてるような音でした。
兄から「天井裏をみてこいよ」と言われたので天井裏に上がりますと
な〜んにもいませんでした、ライトを点けてみてもなんにもいません。
鼠が騒ぐようなちいさな音じゃなかったんです。
兄に「なんにもいない」と言って天井裏からおりてきましたですが
それから一分か二分後母から「祖母が死んだ」と言う電話が入りました。

今考えてもなんにもない所から音がしてそれからすぐ祖母の死を知らされるということは
これが虫の知らせというものだと思っています。

184ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 02:06:06 ID:ECoPjixl0
五十本目の蝋燭が消えようとしています……
じゃさん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第五十一話目。うめ2さん、どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
185うめ2:2006/08/12(土) 02:08:52 ID:NVmMNfM80
第五十一話 摩怛利天

知り合いのオカルト宗教系マニアに言わせると、掲示板でよく「マターリ」
なんて言葉を使ってるけど、正気の沙汰ではないらしい。

「あんなの自分から呪ってくれって言ってるようなもんだ」

なんでかというと、摩怛利天という仏がいるらしい。これは密教の天部の仏で、
もともとは「マダーリー」あるいは「マターリー」というインドの神様。
冗談みたいだけど本当の話。別名、七母天とかもいうらしい。

で、なにがやばいかというとこの摩怛利天、ダキーニーともいう。
ダキニ天も仏教に取り入れられているけど、これはもともと人食いの夜叉の神。

密教だとダキニ天呪法は強烈だけど一番、危険な呪法の一種で、絶対に
素人が手を出したりしてはいけない。もともとが邪神みたいなものだから。
でもそのパワーが強いので、昔は天皇家の即位儀礼でも使われていたというくらい
もうとにかくすごい力がある。

で、「マターリー」というのはダキニの異名なわけで、ふだんは口にしてはいけない。
なぜかというと、神様とか鬼神は自分の名を呼ばれると反応するから。

だから「マターリマターリ」とか書き込むのも本当はかなりやばいことらしい。
自分から、人食いの鬼神に呼びかけて呼び寄せているわけだから。
みんな知らずに使っているけどね……。
                            【完】
186ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 02:09:57 ID:ECoPjixl0
五十一本目の蝋燭が消えようとしています……
うめ2さん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第五十二話目。ネムレス ◆xVcLcXyd7k さん、どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
187ネムレス ◆xVcLcXyd7k :2006/08/12(土) 02:12:37 ID:h2N3bWHB0
第五十二話   

「ジャリ」(1/4)



僕の父の話です。
僕の父は大学生のとき、ツーリング(バイクで旅行)に行くことが趣味で、
休みの日を見つけてはどこかへ旅をしていたそうです。

夏休みになり、父はさっそくツーリングに出かけました。
予定もしっかり立てて、バイトでお金もあるし万全の態勢です。
しかし、夏休みのせいかハメをはずし過ぎて予定より遅れてしまいました。
父は遅れを取り戻そうと、夜中にバイクをぶっとばして山を越えようとしたそうです。
ところが日中遊びすぎて、山道の途中で眠くなってしまいました。
父:「しかたない。テントはるか・・・」
ちょうどよく、テントのはれそうな広い場所を見つけたので野宿することにしました。
河原があったので水を汲み、野原にテントを張って、明日の準備をしテントの灯りを消しました。
明日は早く起きて今度こそ予定通りに。などと寝袋の中で考えていると、

ジャリ ジャリ ジャリ ジャリ ジャリ ジャリ ジャリ ジャリ

と遠くの方で砂利道を歩く音がします。
父:「――なんだろう・・・・釣り人さんかな?」
などと考えているうちに足音は近くまで来ました。しかし、一向に去る気配をみせず、
どうやら父のテントのまわりをぐるぐると回っているようです。
「?」と思った父は外に出てみました。
188ネムレス ◆xVcLcXyd7k :2006/08/12(土) 02:14:02 ID:h2N3bWHB0
(2/4)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

足音どころか人影も見当たりません。
父:「―――月もでているのに・・・おかしいなぁ」
と、はてなマークを増やしつつテントに戻りました。
気にせず寝ようとまぶたを閉じて、眠りに落ちるのを待ちました。

ジャリ     ジャリ     ジャリ     ジャリ     ジャリ

父:「!?」
断続的にしかし確実にまたあの足音が近づいてきます。
父:「強盗とかだったらヤバイな・・・・><」

父はバイク工具のレンチを握り締め、意をけっして外へ飛び出しました。
父:「誰だ!!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
189ネムレス ◆xVcLcXyd7k :2006/08/12(土) 02:15:02 ID:h2N3bWHB0
(4/3)


外にはまた誰もいませんでした。足音すら消えています。
父:「―――これって人間の仕業じゃないんじゃ・・・・」
そう考えた瞬間、急に怖くなってテントに戻り、寝袋へダイブしました。

ジャリ ジャリ ジャリ ジャリ ジャリ ジャリ ジャリ ジャリ

また足音がします。父はガクブルで足音を目で追っていました。
もし生き物なら、月に照らされて影がテントに映るはず、と考えたからです。
しかし、テントの周りから聞こえる足音にあわせて、いくら目を凝らしても
影は見当たりません。
父はいよいよ怖くなりました。
父:「―――もう寝るしかない。。。。」
幽霊(?)のことを考えないように寝よう寝ようと頭を眠ることでいっぱいにしようと
しました。
でも、やっぱり考えてしまいます。そして父はあることに気づきました。
190ネムレス ◆xVcLcXyd7k :2006/08/12(土) 02:15:46 ID:h2N3bWHB0
(4/4)


父:「あれ? 俺って確か河原じゃテントはれないから、野原を選んでテント張ったんだよな・・・
   それに砂利道なんかなかったぞ・・・・」
じゃぁ、この足音はいったい!?
と、ここで、ついに父の頭がパンクしてしまいました。

その後の死ぬ気で「寝る寝る寝る、俺は寝る」と頭の中で繰り返していたらいつの間にか
本当に寝てしまったそうです。

朝になり父はおそるおそるテントからでて、何もないことを確認して安堵しました。
そして今日こそ予定を取り戻すぞ!っと後ろ振り返るとそこには・・・・

慰霊碑がたっていましたとさ。



【完】
191ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 02:16:59 ID:ECoPjixl0
五十二本目の蝋燭が消えようとしています……
ネムレス ◆xVcLcXyd7k さん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第五十三話目。虎さん、どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
192:2006/08/12(土) 02:19:24 ID:UwBV6ZBN0
夢の大人 1/2

夢の話結構ありますね。

小さい頃からよく見る夢がありました。
鮮明な色調の夢。
階段を上がってすぐ右の部屋、ドアを開けるとすぐ僕の部屋。
そこに僕は一人。
コタツに座りベットを背もたれにテレビを見る僕。
すると、階段を上がってくる重い音。
ドシ、ドシ、ドシ、ドシ。
階段を上がるとすぐ僕の部屋。
引き戸の前に立つ気配を感じ、緊張する僕。
ガラッ!!
開く引き戸の外には知らないおじさん・・・・。
そのおじさんは、なんとも言えない顔をしている。
見つめる僕たち二人・・・・。

夢はそこで覚める。
193:2006/08/12(土) 02:20:04 ID:UwBV6ZBN0
夢の大人 2/2

最近、よく見る夢があります。
セピア色の夢。
見慣れた実家、玄関を開けたすぐ右の階段を上ると俺の部屋。
実家には誰もいないようだ。
懐かしさを感じながら上る階段。
しばらく帰っていない実家の自分の部屋の前。
勢いおいよく開ける引き戸。
そこには見慣れた風景。
ベットを背にコタツに入る、少年・・・・、子供の頃の俺!!!!????
見つめう俺と過去の僕。

夢はそこで覚める。

<完>怖い話じゃなくてすいません
194ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 02:21:48 ID:ECoPjixl0
五十三本目の蝋燭が消えようとしています……
虎さん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第五十四話目。ねずみをとこさん、どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
195ねずみをとこ:2006/08/12(土) 02:22:16 ID:7hkTRVhR0
第五十四話 丑の刻参り  1/3

これは知人が大学時代に体験した話
彼はラグビー部に所属にしており、その夏、某所に合宿にいった。
熱心な部だったようで、朝から夕方まで練習に明け暮れていたようだ。
ある晩、友人と二人で寮の部屋で時間を過ごしていると、どちらともなく、
暇だから肝試しにでもいかないか、という話になり、
せっかくだからめちゃくちゃ怖いところに行こうと、
夜中には行ってはいけないと評判の近所の神社に向かった。
196ねずみをとこ:2006/08/12(土) 02:22:57 ID:7hkTRVhR0
2/3
入り口につくと、そこはうっそうと木が生い茂り、空気もどこかよどんでいた。
この嫌な雰囲気には二人も少し気押された。
境内は高いところにあり、そこへすぅっと長い石階段が延々と続いていた。
二人はトボトボと階段を上り始める。
しかし、道がかなり暗く、足元もゴツゴツしていて上るのに骨が折れる。
知人は内心怖かったのだが、それを誤魔化すかのように冗談半分に友人へ話をふる
「しっかし、暗いなぁ、こんだけうっそうとしてると、
誰か丑の刻参りでもしとるんとちゃうか?」
かもなあと、友人が笑っていると、コツーンコツーンと音がきこえてきた
うおっ?となって、ずぅーと音の方向をみてみたら、
白い服をきた女の人がいた。本当に絵で書いたように、ハチマキして白装束で蝋燭を額に立てて、わら人形に五寸釘を、金槌でガン、ガン、と打ちつけている。
それを見て、さすがにラガーマンである二人も背中に冷や水をかけられた風になった。
見つかってはならないと思うのだが、二人とも恐怖で身体が動かない。
中腰のまま動けずに、茂みの中からそれじぃっと見てしまい、目が離せない。
女の人は、真っ青な顔で、一点を見つめて一心不乱にわら人形を撃ちつけている。
30分ぐらい見ていた気分だったが、実際は2、3分だっただろう。
そのうち腰がぬけ、膝がガクガク震えてきた。友人が足をジリと動かした時、
足元にあったコーラの空き缶がカタリと倒れて、石段をカーン、カーン、
カーンと音を立てて落ちていった。そうしたら、女がギッィィッィィとこっちを見て、
目と目があったときに、「みたな」と口を動かした。
その瞬間、二人は金縛りがとけたように、身体が動き、すくっと立ち上がることができ、
セキを切ったかのごとく石段をかけだした。すると、白装束の女が手に金槌をもったまま、
フラーフラーフラーってスローモーションみたいに追いかけてくる。
ラグビー部の二人はラグビーで鍛えた足で階段をものすごい勢いで降りているのに、
後ろを見たら常に自分の肩先あたりに女の人がいる。ずっと。必死で逃げているのに。
ずぅっと合宿先の手前まで肩のすぐそばに顔があった。部屋に駆け込んで、扉をしめて、
すぐに布団をかぶって、震えながら眠りについた。
197ねずみをとこ:2006/08/12(土) 02:23:48 ID:7hkTRVhR0
3/3
次の朝、あまりに恐ろしい出来事だったので、夢だったかも知れないと、
知人が話すと、「いや、夢じゃない、俺もみた」と彼の友人は答えた。
しかし、白装束の女は二人の見間違いだったかも知れないという話になり、
ためしに現場に戻ってみることになった。
神社にきてみると、石段が血でべっとりになっていた。女は裸足で追いかけてきたから、
足の裏が切れたのだろう。その血は合宿先にも続いていて、出るときは気づかなかったが
内部にまで続いていた。自分たちの部屋の前まで続いており、扉の前には血で水溜りが
出来ていた。おそらく、女は一晩中、知人たちが扉から出てくるのを待っていたのだろう。

198ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 02:24:47 ID:ECoPjixl0
五十四本目の蝋燭が消えようとしています……
ねずみをとこさん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第五十五話目。くろさん ◆LdvZfU9b6I さん、どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
199ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 02:34:22 ID:ECoPjixl0
くろさん ◆LdvZfU9b6I さん、いらっしゃいませんか?
200ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 02:36:54 ID:ECoPjixl0
闇に呑まれた方は先刻の方々のように時が経てば戻られましょう。
やもりんさん、第五十五話をどうぞ。
201やもりん:2006/08/12(土) 02:38:43 ID:vGgzvcDe0
(1/2)

妻には昔から不思議な力があるらしい。
俗に言う「霊感」、というのとはちょっとニュアンスが違うのかな?
なんていうのか、人が発する強い念(みたいなもの)を受信する
感度の高い「アンテナ」みたいなものを持っているようだ。

一昨年の秋口の話。

その日朝から妻の具合がどうにも悪く、
心配なので俺も会社を休んで看病することに。

午前10時過ぎくらいだっただろうか?
薬を飲んで眠っている妻の様子がおかしい。
額には大粒の汗をにじませ、なにやらうんうんうなされている。
あんまり長いこと続くので心配になって揺り起こしてみる。
202やもりん:2006/08/12(土) 02:39:31 ID:vGgzvcDe0
(2/2)

「怖い夢をみた。」
握った手が震えている。唇も蒼白だ。

30〜40歳くらいの中年男性が、
人と思えないような鬼気迫る形相で
怒号のような罵声で、ありとあらゆるこの世の全てに対する
恨みつらみを撒き散らしている様を夢に見た、という。

人があんなふうに憎悪に狂う姿はとても言葉に出来ない、と。





目を覚ました妻の体調が少し良くなってきたようなので
少し早めの昼食の準備をしようかなどと思いつつ
なにげなく居間のTVをつけると、程なくしてニュース速報の字幕が流れる。

「池●小殺傷事件の死刑囚の刑が執行」

午後の報道番組で詳細を知ったのだが、刑が執行された時刻と
妻が悪夢にうなされて起きたのはほぼ同時刻だったようだ。

まもなく死に相対する人間がどんなことを想うのか。
つくづく、自分は変なものを受信できない体でよかったと思う。

【完】
203ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 02:40:31 ID:ECoPjixl0
五十五本目の蝋燭が消えようとしています……
やもりんさん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第五十六話目。うめ2さん、どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
204うめ2:2006/08/12(土) 02:46:01 ID:NVmMNfM80
第五十六話 観賞用の猫

猫飼ってる友達から訊いた話。

そいつの近所に「猫屋敷」っていう有名な屋敷があったそうな。
頭のおかしいばあさんが一人ですんでて、家中に野良猫とかが
二十匹くらい出入りしていたらしい。
でも、ある日を境に、ぴたりと猫の出入りがなくなって、変わりに毎日、
猫の鳴き声が家から聞こえるようになった。
気持ち悪くなった近所の人がその家に苦情にいったら、
玄関に猫が一匹、転がっていた。
でもその猫は足を四本とも切り取られていて、置物みたいに置かれていたそうな。
近所の人がびっくりして奥にあがったら、ばあさんが布団にねてて、

「これは観賞用の猫だから」って笑って言ったんだって。

ばあさんの顔にはひっかき傷があって、どうも可愛がっていた野良猫に
ひっかかれたらしい。
それでばあさんぶちきれて家にきた猫の足、刃物とか鋏で全部きりとったらしい。
ばあさんのまわりには二十匹くらいの猫が足きられたまま置物みたいになって
ずーっと泣き叫んでいたんで、近所の人は怖くなって逃げたんだけど、
そのばあさんは、一月もしないうちに死んでるのが見つかった。
死体が発見されたとき、ばあさんも猫もぜんぶミイラ化していたけど、
ばあさんの手足はなにかに囓られたらしくて肉がそっくりなくなっていたって話。

猫は祟るっていうけどね……。
                      
【完】
205ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 02:47:41 ID:ECoPjixl0
五十六本目の蝋燭が消えようとしています……
うめ2さん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第五十七話目。蛇トカゲさん、どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
206蛇トカゲ:2006/08/12(土) 02:49:22 ID:/8JdQ7+C0
『子供たちの見たもの』

仕事先の同僚 I さんの家は霊感家系らしい。
彼女曰く、「特に妹が凄いの」
なんでも妹さんの家自体が霊の溜まり場になっているそうだ。
これは、そんな妹さんの子供たちの話。


兄弟が二人で風呂の湯船に浸かっていると
突然、何者かの手が ニョキ っと出てきて、兄弟の入っている風呂桶のふちを掴んだ。

赤いマネキュアを付けた女の指。

兄弟は息を呑んだ。
怖いのに目が離せない。
女はゆっくりと、風呂桶を這い上がってくる。

 ズズッ ズズッ 

頭が見えた。
ながい髪の毛の女だ。

 ズズッ ズズッ

女の目が見えた。その目が二人を睨み付けている。

恐怖の限界に達した二人が「きゃぁぁぁぁ!!」と叫ぶと、
女はまるで糸を巻き取るかのように、スルスルとドアの隙間へと消えていったと言う。

                                                     【完】
207ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 02:51:56 ID:ECoPjixl0
五十七本目の蝋燭が消えようとしています……
蛇トカゲさん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第五十八話目。黒 ◆9fw1ZntG8Yさん、どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
208黒 ◆9fw1ZntG8Y :2006/08/12(土) 02:52:50 ID:yNwqTCvu0
「老婆」1/3
夜の帰宅電車でのこと。
自分はドアのそばに立っていた。
目の前に一人の若い女性が立っていた。
ドアを背に寄りかかって、文庫本を読んでいる。
長い黒髪の地味そうな子だった。
自分はちょっと距離をおいて立っていたが、次第に増えてくる乗客に押されて近づいてしまう。

真正面から女性と向き合うのも気まずいので、ちょっと身体をずらしてあげた。
ふとドアのガラスを見ると、外が暗いので自分の顔が映って見える。
すぐ隣には例の女性の後ろ姿が。

なんとなく違和感を感じて、ガラスの鏡越しによく見てみた。
光の反射の関係か、女性の髪がやけに白く見える。
目の前の実物女性は、ちゃんと黒髪なのに。
209黒 ◆9fw1ZntG8Y :2006/08/12(土) 02:53:34 ID:yNwqTCvu0
「老婆」2/3
さらに車内が混んできた。
女性とかなり密着してしまう状況になった。
あまりに近いので、女性も本を読んでいられなくなった。
こちらに背を向け、窓の外を見ている。
やっぱり女性の後頭部も髪は黒かった。

すぐ隣でイヤホンを付けた若い男性が、混んでいる車内でやけにソワソワし始めた。
顔を伏せて、ちらちらと目線を上げたり下げたり。
それに妙に身体を突っ張って、ドアから離れようとしている感じだった。

その原因は自分にもすぐ分かった。
ドアガラスの鏡越しに見える女性の顔が、白髪の老婆の顔だったからだ。

女性はしっかり立っていて動かない。
だけど鏡越しのその老婆は、首をかしげながらこちらを交互に見上げている。
その男性とこちらを見ているようだった。
210黒 ◆9fw1ZntG8Y :2006/08/12(土) 02:54:33 ID:yNwqTCvu0
「老婆」3/3
道で幽霊に出くわしたとしたら、一目散に逃げるだろう。
だけど混んでる車内で、得体の知れないものに密着させられている。
必死で女性から離れようと動いて、周りから肘打ちされたりした。
隣の男性は、必死な顔でイヤホンをちぎるように耳から外していた。

ようやく駅について、二人同時に「降ります!」と叫んで人混みをかき分け、反対のドアから飛び出した。
そして振り返ると、まだ車内にはたくさんの人がいるのに、ドアに映る老婆が人の隙間からはっきり見えた。
電車が発車して動き出すまでの数秒間、ずっと老婆はこちらを見ていた。

電車が走り去った後、一緒に呆けている男性と目が合った。
言わなくても分かるが、一応聞いてみた。
「君も見ましたよね?」

同時に彼も口を開いた。
「聞こえましたか?」

彼のイヤホンから、音楽の代わりに老婆が何か呟く声が流れてきたそうだ。
今も耳に残って離れないと言う。

あれが何だったのか一切分からない。
ただ、あのときイヤホンを使っていなくて良かったと思った。

【完】
211ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 02:56:49 ID:ECoPjixl0
五十八本目の蝋燭が消えようとしています……
黒 ◆9fw1ZntG8Yさん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第五十九話目。晧月さん、どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
212晧月:2006/08/12(土) 03:00:40 ID:whWrESFW0
「伝染るんです」
中学んときにスキー教室みたいのに参加したのね。
んで何日目だったか具合悪くなっちゃったもんだからスタッフのおねーさんに頼んで
ホテルに残らせてもらって、保健室用にとってある部屋の一つに連れてってもらったの。
文字通りおねーさんに手ぇ引かれるまんま、子供みたいに部屋の前まで。

んでいざドア開けて後について入ろうとしたら、開けるなりおねーさん
「この部屋は…やめよう。うん」とか何とか言ってそのままUターン。
その時おねーさん越しにこっち向いてベッドに腰掛けてる女の子が見えたから
「あ、先客がいたのか」って思ってその時は気に留めなかったんだけども。

でもあの時のおねーさんの言い方がなんとなく気になったんで後日他のスタッフさんに聞いてみると、
その日自分以外に保健室で休んでた生徒はいなかったという。
そんなはずはと思って自分が見たことを話したら、スタッフさんたちは顔を見合わせて、それからちょっと青い顔して教えてくれた。
なんでもそのおねーさんは霊感の強い人らしくて、ホテルに来たときから「ここは嫌な感じがする」とかなんとか言ってたんだそうな。
しかもたまに一緒にいる人にも「視える」ことがあるらしく、現にそのスタッフさんにも経験があったそうだ。

自分は霊感など微塵もないいわゆる「鈍感」なのだが、その時は彼女に直接手を握られていたのでさすがに視えたらしい。
百物語やってる今でも霊障の一つも確認できない自分の、唯一の幽霊話。

【完】
213ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 03:02:01 ID:ECoPjixl0
五十九本目の蝋燭が消えようとしています……
晧月さん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第六十話目。倉敷さん、どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
214倉敷(代理投稿):2006/08/12(土) 03:02:13 ID:+b2E+JKw0
『落とし穴』

1/3
一昨日、俺の祖父さんの家に行った時に聞いた話。

 俺の祖父さんが子供の頃は地方の田舎、それも結構山奥に住んでいたらしいんだけど
その頃にそこの子供達の間では落とし穴作って友達とか近所の大人を落とす悪戯が
流行っていたらしい。
その当時、遊び道具も手に入りづらい状況だったからか、
大人たちが自分たちが昔遊んだ落とし穴作りを教えたという。
比較的柔らかい地層だったのか、山道とかでも大きめのスコップがあれば、
子供でも根っこに当たりさえしなければ随分と深く掘れたらしい。
大人の膝辺りまでの穴も掘れば、一日がかりで腰も埋まるほどの深さまで
なんていうのまで作っていた。
そこに細い枝を被せて、長い葉を探してきて上に軽く土を盛って、少し乾いた土を振り誤魔化す。
近所の子供同士で、何人かに別れてって感じで遊んでたらしい。
戦時中であまり物のない時代だったせいか、そんな遊びばかりで一日を潰していたようだ。

 近所でそんな落とし穴を作っていたある日、空襲の警鐘が鳴った。
そのまま子供たちは遊びを中断して逃げたんだけど、その後に山に居た近所の大人が一人、
逃げる途中で落とし穴に落ちて這い出す前に撃たれたのか、
そのまま頭でも打って気絶して逃げ遅れた間にだったのか、落とし穴に中で焼けて死んでいた。
落とし穴は、じっくり地面を見ていれば大概は気付くような程度のものだったらしいけど。
逃げる事に気を取られていたその人は気が付かなかったのだろう。
もともと大人達の教えた遊びであった事もあり、子供の遊びとあまり責め立てられる事無く。
ただ近所の大人たちはその後、この遊びをやめさせて祖父さん達も以来それはしなくなった。
215倉敷(代理投稿):2006/08/12(土) 03:02:42 ID:+b2E+JKw0
2/3
 祖父さんはそのまま歳を取り、孫(俺ね)も出来て、見た目通り爺さんになって、
今年になっても通年通り、その田舎の墓参りに行ってきたらしいんだけども
本家(祖父さんの兄の家)から自転車で山の斜面にある墓地に行き。
帰りに野菜類の無人販売に寄って西瓜を買って帰る予定だったんだけど、
その帰りの山の降りに、途中に地面が掘り返された様な跡を見つけたらしい。
一部だけ丸く濃い土の乗ったそこは、丁度人が余裕で入れる大きさで、
それを見ると昔よく作った落とし穴に似ていた。
隠すように盛られた土の間から薄っすらと草や葉の緑が見て取れた。
少なくとも勝手にできるようなものではない。
 祖父さんは何でか瞬時にそれを落とし穴だと察したらしい。
でもそのときは、怖いとかそんなんじゃなくて今でも誰かそんなことする子供が居るのか
って考えてまたしばらく自転車を走らせた。
ところが、またしばらくすると目の前に同じように落とし穴が見えてきた。
二つともちょうど、人幅程度の山道を塞ぐようにあって誤って落ちたら大変だと思って
少し離れて、所々に低い草の生えた道の脇に移動してみたんだけれど、
ペダルを二、三度漕ぐとまた落とし穴がある事に気付いた。
流石に危ないと思って西瓜をカゴに入れて自転車を降りて徒歩で山を降りていくと
今度は進路を塞ぐように不自然に横に並んだ穴の跡を見つけた。
まるで祖父さんを通せんぼしているみたいだった。
祖父さんはその辺りでおかしいと、ようやく気が付いたらしいんだけど。
216倉敷(代理投稿):2006/08/12(土) 03:03:10 ID:+b2E+JKw0
3/3
 この道はつい先ほど、行きに墓場に来る時に通った道と同じところだったんだ。
来る時には落とし穴なんか無かったのにも拘らず、ものの1時間も経っていない
間にこんなに穴が掘られている筈が無い。
祖父さんが引き返そうと思って後ろを向くと、そこにも穴らしき跡ができていた。
たった今自分が踏んで歩いてきた筈の道だった。
逃げようと思って、左右を見てみると祖父さんを逃がさないかの様に
先程まではなんでもなかった場所に、落とし穴がいつの間にか出来ていて、
まるでそれが迫ってきているかのように前後左右共に囲まれていた。
祟られた。とそのとき咄嗟に思ったらしい。
その後直ぐに、あの時落とし穴で死んでいた近所の住人を思い出したという。
念仏の一つも知らない祖父さんは嵐が過ぎるのを待つように目を瞑って
しばらくジッとしてたらしいんだけど、このままでは限が無いっていうんで、
落とし穴に足を突っ込むのを覚悟で逃げようと決めた。
でも、眼をようやく開くと、ちょうど目の前に、本来の山道に戻るように斜めに
若干カーブを描くように、そこの一直線分だけ無事に道が残っていたという。
それに気が付くと祖父さんは形振り構わずに、そこを伝い山道に戻ると、恐怖で手が固まって
離れなかったらしく自転車も無意識に引っ張ってきていたことに気付いた。
その自転車にまたがって脇目も振らず全速で戻ってきたという。
その後に道では落とし穴は一切遭遇しなかった。

 家まで戻ると、あのときの人が浮かばれず未だに怒っているのかもしれないと祖父さんは兄と
まだ近所に住む、死んだ人の家族の家を訪れ、一緒にその人の入っている墓を参り
線香と買った西瓜を供えてきた、という。
そのときには落とし穴は一箇所だけを残して綺麗になくなっていた。
その残っていた一箇所というのが、以前そのの人か死んだという場所のすぐ近くだったらしい。
 祖父さんは幽霊とか信じてるのかは知らないけど、その話を親父や伯父さんは笑い飛ばして
ボケてんだよと、ネタにしてたけど祖父さん自身は至って真面目に話してて・・・
本当かは分からないけどその話をしている時の祖父さんの顔が凄く怖かった。

【完】
217ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 03:03:42 ID:ECoPjixl0
六十本目の蝋燭が消えようとしています……
倉敷さん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第六十一話目。ネス ◆Ness.AmS0Aさん、どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
218ネス ◆Ness.AmS0A :2006/08/12(土) 03:05:37 ID:OWz1b0At0 BE:717239669-BRZ(3001)
では61話目いきます。
 
【頭】

友達とドライブしてた時の話。
片側が崖になってる眺めのいい場所を見つけたから
路肩(崖ギリギリ)に駐車して車の中で雑談していた。
時間は12時を周った辺り。遠くのライトがいい感じでムードがあった。
俺は友達(女)を正直狙っていたので恋愛話などに華を咲かせた。
が、しばらくするとその子の様子がおかしいことに気付いた。
俺は「この話題は嫌なのかな?もしかして恋愛対象に見られてない?」
と思い話題を切り替えようとした。
しかし、ついにはガクガク震えながらついには泣き出してしまった。
霊だのに鈍感な俺でも流石にヤバイ!と思って車を出してその場から離れた。
彼女曰く、ふと視界に黒いものが見えた。それは明らかに人の頭で、
運転席の窓、つまり俺の横から頭だけ出して除いてるような感じだったらしい。
ちなみにそこには人は立てない。
大体、俺のすぐ横に人の頭があったらすぐに気付くハズだし俺には何も見えなかった。
手が伸びてくる前に逃げてよかったと思う。
引き込もうとしたのだろうか・・・

【完】
219ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 03:06:21 ID:ECoPjixl0
六十一本目の蝋燭が消えようとしています……
ネス ◆Ness.AmS0Aさん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第六十二話目。件さん、どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
220件 1/3:2006/08/12(土) 03:08:40 ID:9jj1BYOi0
「登山者」

これは、前の職場の取引先の方から聞いた話です。
多分、創作だと思います。


その人は、登山歴数十年の大ベテランです。
地元の県の山岳会の理事もしている、その筋ではちょっと有名な人らしいです。
その人から聞いた、ある山の怪談です。

もう十年ほど前のことですが、その人は山岳会の仲間と定例の登山旅行で、北海道の大雪山に
登ったそうです。
名前は、仮に田中さんとしておきます。
登り始めたときは、快晴だったそうですが、変わりやすいのが山の天気。
途中で、大変なガス(登山家の間でいう霧のこと)に巻かれ、視界が聞かなくなり危険だった
ため、避難小屋で一泊することになったそうです。

普通の人なら慌ててしまうアクシデントですが、その時のメンバーは山のベテラン揃い。
こんなことは日常茶飯事で、平気な顔で用意していた食料と酒で宴会をしていたそうです。
221件 2/3:2006/08/12(土) 03:09:25 ID:9jj1BYOi0
そして宴会が終わりかけていた夜9時頃、避難小屋に一人の登山客が辿り着いたそうです。
まだ若い、学生ぐらいの男性で、メガネを掛けた内気そうな感じの若者だったそうです。

ですが、大変なことに、彼は足を負傷していたのです。
酔いの回った目で見てもかなりの重傷で、自力下山は無理だと判断した田中さんと仲間の方は
翌朝、天候の回復を待って救助を呼ぶことにし、用意の無線で連絡を取った上、朝を待つこと
になったそうです。

しかし、なぜかその若者は、助けを呼んでもらったことに感謝を示したのですが、何度聞いて
も自分の名前や連絡先を言わなかったそうです。
田中さんは、ベテランなので、なにか訳ありなんだろうと考え、特に追求はせずに世間話をし
ていたそうです。
その甲斐あってか、若者は名古屋から一人で着た事。小屋に辿り着くまで迷っていたことなど
を話したそうです。

やがて、夜も遅くなったので、田中さんは明日の朝のことを考え、体力温存のために仲間と眠
ることにしたそうです。
もちろん、若者にも寝て置くように薦めたのですが、若者は首を横に振り、一人ヘッドホンで
カセットを聴いていたそうです。
田中さんは、きっと怪我が痛むんだろうと思い、そのまま眠ったそうです。

翌朝、田中さんや仲間が起きたときには、若者は小屋にいませんでした。
怪我をしていたので、遠くにいけるはずはないのですが、緊急事態と判断した田中さんは仲間と
慌てて近くを捜索したそうです。
しかし、若者は見つかりませんした。
222件 3/3:2006/08/12(土) 03:09:58 ID:9jj1BYOi0
そうこうするうちに、昨晩要請しておいた消防の救難隊が小屋に到着したそうです。
田中さんは仕方なく、救助隊の体調に今までの経過を話し、救難ヘリでの捜索を要請したそうで
す。

しかし、救援隊の隊長の対応は奇妙なものでした。
そのいなくなった若者の特徴を事細かに聞いてきたのです。
田中さんが、知っている限りのことを話すと、隊長はなぜか沈黙し、しばらくして隊員たちを呼び
戻して捜索の中止を告げたそうです。

人命救助をなんだと思っているんだと景色ばんで隊長に詰め寄った田中さんに、隊長はある話をし
たそうです。

十数年前、この山の湿原で倒木を組んだSOSの文字が発見され、捜索の結果、一人の若者の遺体
が収容されたことがあったこと。
その若者の特徴や持ち物が、田中さんが昨晩会った若者と一致すること。
そして、数年に一度、そうした若者の救助要請が舞い込むことを。

その若者は今でも助けを求めて、あの山を彷徨っているのでしょうか・・・



223本当にあった怖い名無し:2006/08/12(土) 03:10:07 ID:OcWOAFgWO
【目次】
1〜10話>>80
11〜15話>>97
16〜20話>>116
21〜27話>>121
28〜31話>>147
32〜39話>>150
224ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 03:11:08 ID:ECoPjixl0
六十二本目の蝋燭が消えようとしています……
件さん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第六十三話目。69 ◆RoVZy1UHxsさん、どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
225本当にあった怖い名無し:2006/08/12(土) 03:11:39 ID:OcWOAFgWO
【目次】
40「火葬場の友達」>>142-143
41「ベンゼル人形」>>146
43「(廃駅で)」>>152-157
44「目玉」>>161-164
45「バス停のおじさん」>>166
46「(チューブの中)」>>169-171
47「自分の夢」>>173
48「ネコ屋敷」>>175-179
49「ポキリ」>>181
22669 ◆RoVZy1UHxs :2006/08/12(土) 03:15:14 ID:PULqPKlbO
【石焼き】


それは真夏の暑い日のことです。A君は中学三年生で受験勉強の真っ只中で、晩ご飯を食べおわるとすぐ塾の夏期講習で出された宿題をやっていました。
A君の家族は都営アパートに住んでいて、窓を開けながら勉強していました。すると季節外れの声が聞こえました。
「い〜し焼〜き…やぁ〜きたて〜ぇ〜…」
「まったく、こんな真夏のくそ暑い中、誰が買うんだよ。うるさくて集中できない。母さん静かにするように言って来てよ。」
しかし母親は黙ったままでした。話をまったく聞いていなかったというより、台所で夕飯の後片付けをしていたため聞こえなかったのでしょう。
しかし、いつまでも聞こえます。
「い〜し焼〜き…やぁ〜きたて〜ぇ〜…」
ちゃんとしたテープ使えよ。芋って言ってねぇじゃんか。自分で行くかぁ…

A君は家を出て階段を降りると、ヤクルトスワローズの帽子を被り黒のジャンパーを来た中年の男でした。
「すいません。今、僕は中学三年で高校受験の為に勉強に集中したいんで、早く移動して欲しいんですが。」
すると男はこう言いました。
「おぉ、すまんすまん。これはお詫びだ、受け取ってくれ。」
と、包まった暖かそうな新聞紙を差出しました。受験生ときいてわざわざ気を利かせてくれたのだろうと、暑いながらもA君は受け取りました。
しかし、次第に湿ってきて何が入っているのか新聞紙を開いてみました。
すると、新聞紙には焼きただれた母の首が入っていました。
男の顔を見ると、焼きただれた父の顔でした。

「うわぁっ」

と言う声とともにA君は起きました。
「何だ夢か…はぁ。でも何か気になるな。」
時間は深夜2丁度でした。寝汗びっしょりのA君は、涼みに外に出ることにしました。
すると、都営アパートの隣の階段で火の手があがっています。走って家に戻り、両親を起こすとすぐ非難したそうです。

【完】
227ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 03:17:19 ID:ECoPjixl0
六十三本目の蝋燭が消えようとしています……
69 ◆RoVZy1UHxsさん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第六十四話目。猫侍 ◆/8nBjf3PZUさん、どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
228猫侍1/5 ◆/8nBjf3PZU :2006/08/12(土) 03:21:57 ID:o3B3bO970
化け猫

 これは、ウチで飼っているキヌ(13歳メス)っていう老猫の話。

 俺はいつも自室で寝ている。
畳の四畳半の部屋で、布団を敷いて寝ている訳だが部屋の場所が家の鬼門なんだ。
そして俺が寝ようとしていると大抵、彼女(キヌ)が部屋にきて、俺に寄り添うか腹の上に乗ってきて、丸まるんだ。
なんていうか可愛い。

 コトが起こったのは二年ほど前の冬。久々にオナった後横になって暫くしたときだった。
部屋の戸(引き戸)がカリカリという音を立てた。
俺は「あぁ、またきたな。」と思い俺は戸を開けてやると彼女が居た。
しかしその日は様子がおかしかった。
いつもなら開けたらすぐに俺の部屋に入ってきて、俺が横になるのを待つのにそのときはじっとして部屋に入ろうとしない。
「変だな」と俺は思った次の瞬間………、

 「今日は玄関で寝ようや。」

 補足しておくが、ウチは二階建ての日本家屋。
ここでは玄関としているがちゃんとした部屋であり、上がり口に障子を隔てた所である。
因みに四方は玄関から、北に壁を隔てて二階への階段、東に襖を隔てて仏壇のある座敷、
南に障子を隔ててガラス張りの戸を隔てて庭の見える板の間に緑の絨毯を敷いた縁側、
そして残る西が先ほどの上がり口という作りだ。

 話を戻すが、そう声がした。 紛れもなく、今現在俺の目の前に居る小動物の口から。
俺は唖然とした。 当たり前だ、彼女は猫だ。人語を話す訳がない。
そのとき俺の頭に一つの言葉がよぎった。
229猫侍2/5 ◆/8nBjf3PZU :2006/08/12(土) 03:22:51 ID:o3B3bO970
 『齢、十をこえた猫は化ける』

まさかとは思った。 『うちの娘に限ってそれは……』なんて不良少年の両親のような考えを持った。
それに今日日『化け猫』はないだろう。 非科学的すぎる。
だが彼女が11歳だというのも事実。
ならば真実を見てやろうと思い、愛用している模擬刀(これが無いと中々寝就けない)を持ち、
彼女の後に付いて階段を降り玄関で横になった。 彼女は俺の腹の上で寝た。

 寝てからどれほど経ったか、ビデオデッキのアナログ時計を見ると夜中の二時半頃だった。
「あぁ、中途半端に目が覚めたな。」なんて思ってふと腹の上を見ると、
暗闇の中彼女の双眸が俺を見つめ爛々と光っていた。
「あっ、来たな。」とか俺が思っているといきなり彼女が「フッッッッ!!!」といって、
俺を見つめたまま戦闘態勢で構えている。 「動くな」と言わんばかりに。

 事実俺は動けなかった。 金縛りかと思ったが違った。 単に彼女の迫力に押されただけみたいだった。
次の瞬間、西と東の襖がガタガタと音を立てた。
「あぁ、ヤバイ殺られる。 やっぱり化けてたか。」と俺は思った。
だが彼女の行動は俺の思ってたものと違った。

 彼女は俺の腹から飛び降り、西の襖を戦闘態勢のまま睨み「フッッッ!!!」と威嚇していた。
不思議に思ってた俺の耳に言葉が聞こえてきた。
230猫侍3/5 ◆/8nBjf3PZU :2006/08/12(土) 03:23:58 ID:o3B3bO970

 『イ……エ…サ……ロ……、イケニエヲ ササゲロッッ!!!』

さっき聞いた彼女と思しき声とは違う別の声が障子の向こうから聞こえた。
声は続けてこう言ってきた。

 『ニエヲ モラウコトハ キマッテイタ
   ジャマヲ スルナ チクショウ フゼイガ』

彼女はなおも威嚇しつづけている。

 『ヨカロウ ナラバ キサマヲ ソノ オトコノカワリニ イタダク。』

俺はヤバイと思った、だって俺の代わりに彼女が生贄になるような感じだ。
俺は咄嗟に体を起こし刀を抜いて構え、「彼女に触れるなと念じた。」

 そのとき『グッッ!!!』という唸り声が聞こえた。
障子の向こうの奴が放った声だった。

 『ヨモヤ マモノガ ニエダッタトハ
   マァイイ ヒダリメハ イタダイタ チモ イタダイタ
   ケイヤクハ ハタシテ モラッタ ショウショウ クチオシイガ
   ケイヤクハ マモラネバ ナラン』

彼がそう言った後障子の振動が南に移りガラスの割れる音と共に怪異は収まった。

 俺は膝を折り、しりもちを付いた。 気が抜けた感じだった。
『はっ』として彼女を見た。 倒れていた。
そこで頭がくらっとして気を失った。 
薄れゆく意識の中でビデオの時計を見ると五時手前だった。
231猫侍4/5 ◆/8nBjf3PZU :2006/08/12(土) 03:25:10 ID:o3B3bO970
 ここからは後日談だが、一言でいうと大変だった。

 だって俺とキヌが二人で倒れてるものだから家族はスゲー焦ったらしい。
その上俺は愛刀を抜いて右手で握り締めている。
だが一番家族がビビったのは、俺の右肩甲骨の辺りにイボがあって、
そこから血が止め処無くジワジワ溢れていたことだ。
起されたとき確かに背中がヌルっとして何だと思い触ったら、手が真っ赤っか。
しかし全く痛みが無いから性質が悪い。
その後、ガーゼとバンドエードとテーピングで何とか蓋をして、開院待って病院へ。
『背部血管腫』っていう血管が肥大する症状らしく、弾けて出血したんだと。
んで血が皮も破って出血したらしい。

 俺よりも彼女の方が大変だった。
左目が濁って視力を失ったらしい。 まさに持って行かれたんだ、俺の代わりに……。

 その日の夜、俺は酷く落ち込んだ。
そのとき彼女が来て、「助けてくれて、ありがとう。」って聞こえた。
俺はその日泣きながら寝た。
232猫侍5/5 ◆/8nBjf3PZU :2006/08/12(土) 03:27:02 ID:o3B3bO970
 以前、この話を以前霊が見える詳しい奴に話したことがあったのだが、
話し終わってから「俺の家を見たい。」と言い出したので連れてきたことがある。
謎はそのときに色々と解けた。

 付いたときのソイツの第一声が「うわぁ」だった。
なんでもソイツが言うには俺の家は昔、密教(黒系)の祭壇があった場所らしく、
建てるときに北東の柿の木の辺りに石を積んで何かを鎮めたらしい。
俺がそれを四、五歳の頃崩してすぐ戻したと言ったらそれが原因と言われた。
「でもすぐに戻したのは良かったな。」とも言われた。
ソイツ曰く、見たところそれは石自体が力のあるモノらしく力の無い者でも邪物を封じれるらしい。
俺がすぐに石を戻さなかったら、
もっと早いうちに彼女の片目の光と俺の血以上のモノを持って行かれてたらしい。

 後、ソイツは彼女が化けたとも言っていた。
俺もそうは思っていたが確信が持てた。
「でもキヌちゃんは悪いモノではないよ。
  寧ろオマエにとっては第二の守護霊みたいなもんだぞ。」ともいわれた。

 因みに彼女は今、俺が掻いてる胡坐の中でゴロゴロいってる。
233猫侍 ◆/8nBjf3PZU :2006/08/12(土) 03:27:43 ID:o3B3bO970
【完】

ゴメン忘れた。
234ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 03:27:55 ID:ECoPjixl0
六十四本目の蝋燭が消えようとしています……
猫侍 ◆/8nBjf3PZUさん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第六十五話目。ハンミ ◆FJypzoorzoさん、どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
235本当にあった怖い名無し:2006/08/12(土) 03:28:18 ID:OcWOAFgWO
50「(祖母)」>>183
51「摩怛利天」>>185
52「ジャリ」>>187-190
53「夢の大人」>>192-193
54「丑の刻参り」>>195-197
55「(不思議な力)」>>201-202
56「鑑賞用の猫」>>204
57「子供達の見たもの」>>206
58「老婆」>>208-210
59「伝染るんです」>>212
236ハンミ ◆FJypzoorzo :2006/08/12(土) 03:30:57 ID:3fSkVGtbO
第六十五話 隙間女

これは私の部活の先輩の話。先輩の家は地元で有名な釣具店を経営していた。その先輩が部活動の最中に私にはなしてくれたことだ

それは先輩が妹さんと休日に店の手伝いをしていた時の事…。

「おーいA子(先輩の名前)冷蔵庫に入ってるお茶と餌だしてくれ。」


餌を保存する小さな冷蔵庫を先輩が開けるとそこには女の人が体を折り曲げる様にして居た。
先輩はぼーぜんとして見ていると女の人はすうっと隙間に吸い込まれて消えた…

それからというもの隙間という隙間に女の人の姿を見かけるようになったらしい。特に先輩の妹さんは遭遇率が高いらしいこんな事も聞いた。

妹さんがタンスを開けるとタンスの引き出しに女の人の首だけがあって妹さんの方を見てゲラゲラと笑っていた。

237ハンミ ◆FJypzoorzo :2006/08/12(土) 03:32:58 ID:3fSkVGtbO
そんなある日、妹さんが洗面所に歯磨きをしていたときだった。
後ろからくすくす…くすくすと笑い声がする。
妹さんは隙間にいるあの幽霊だなぁとぼんやり考えながら歯磨きを続けたそして視線を鏡に向けるとやはり戸棚と戸棚の間に女が居た。女は居るだけで何もしないだろうと妹さんは無視していた。

だが、女は妹さんに腕を伸ばして来たらしい。
そして、えりくびを掴み妹さんは転倒した。
目を空けた妹さんの視界一面に女は居たそして妹さんの肩を掴んで固定しゆっくりを口を動かした

ねぇ?こわかった?あたしがこわかった?ねえこたえてよわたしこわかった?ねぇ……おしえて?



238ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 03:33:55 ID:ECoPjixl0
六十五本目の蝋燭が消えようとしています……
ハンミ ◆FJypzoorzoさん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第六十六話目。エソ ◆0ODRXCXCaYさん、どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
239エソ ◆0ODRXCXCaY :2006/08/12(土) 03:34:38 ID:NHqbGaFx0
第六十六話『迎え』

祖母から聞いた話。

祖母の義母が入院中に危篤になってしまった。
もう覚悟してください、と医者に言われたので泊まり込みで看病していた。

泊りが始まって三日目。
相変わらず義母の意識は無いままだ。

祖母はいつの間にか寝てしまった。目を覚ましたのは真夜中だった。
突然、カーテンと窓が開いた。きちんと閉まっていたのに全開に。

次の瞬間、意識の無かったはずの義母が、

「○○ちゃん(義母の姉の名前)かい?」

と言った。
祖母はそのとき悟った。「ああ、お迎えが来たんだ」と。

やはり、義母は夜が明ける前に息を引き取った。

―終―
240ま ◆bDdWfpw/bM :2006/08/12(土) 03:37:40 ID:ECoPjixl0
六十六本目の蝋燭が消えようとしています……
エソ ◆0ODRXCXCaYさん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第六十七話目。ドクロ ◆S2Szlotveoさん、どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
241ハンミ ◆FJypzoorzo :2006/08/12(土) 03:42:41 ID:3fSkVGtbO
壱さん、次お願いします
242壱(代理投稿):2006/08/12(土) 03:43:35 ID:+b2E+JKw0
「ついてくる」

1/2
私の母が中学生の頃に体験した話。

当時私は父親の仕事で転勤が多く、引っ越しは日常茶飯事という生活をしていた。

新しく住む事となった家は借家で、広い縁側のある古い家。

まだ網戸などはない時代で障子貼りの引き戸で縁側を仕切っている部屋を
私は自室として割り当てられた。

まだ暑い夏の夜、自室で寝ていると障子窓に揺れている木の影が見えた。
眠りに落ちかけていた私は「あー、風が吹いてるのかな?少しは涼しくなるかも」
と思い寝直そうとして・・・気付いた。
庭には影が映るような木が一本もない事に。

その翌日の夜、あるはずのない揺れる木の影の下に髪の長い女の人が
横向きに座っている影が映り始めた。
怖くて仕方ないけど障子は布団の真隣りで無視も出来ない。
そのまま朝を迎え恐る恐る障子を開け縁側を確認すると
女の影があった位置は丸く湿っていた。

そんな日々が続きトイレに行く時には母についてきてもらうようになった。
用をたして母の元へ行くと、母の後ろを長い髪をした女の人が横切った。

私「母さんの後ろに女の人がいる!」
母「何いってんの?ほら戻るよ」
243壱(代理投稿):2006/08/12(土) 03:43:51 ID:+b2E+JKw0
2/2
それから家の中で髪の長い女の人を見るようになった。
困った事に昼間も現れついてくる。

さすがに授業中はついてこないだろうと安心していたんだけど、私が通っていた学校の
教室の窓には開閉できる窓の上に日光を取り入れる為の飾り窓があるんです。

気付いたらそこから例の女の人が逆さに張り付いて私を見ている。

彼女がついてくる事が本気で怖くなり父親に相談したら信じてくれたみたいで
知り合いの祈祷師?にお払いの約束を取り付けてもらえた。

お払いの約束をした数日後、祈祷師の家は全焼。
祈祷師本人は行方不明となりお払いは立ち消えた。
そして私についてきていた女の人も消えた。

彼女は私に何をして欲しかったのか?
祈祷師は私の身代わりになってしまったんだろうか?
そしてあの家は何かある家だったのか・・・。

完。
244ドクロ ◆S2Szlotveo :2006/08/12(土) 03:44:22 ID:1v1HbZ6xO
「ゴミ捨て」

先週の話。私は母に頼まれて夜,妹と一緒にゴミ捨てに出かけた。
 ゴミ置き場のある十字路には街灯がなく,とても暗い。だけど,私は闇目が効く方だから別になんともなかった。
 一足先に出た妹にすれちがいざまに会ったら一言だけ言われた。
「人がいる」
 私は気にしなかった。別に夜の散歩だろうと…
 十字路に到着すると確かにおばさんらしき人がゴミ置き場の前に立っていた。私は気にせずその人の前を通り,ゴミを捨てる。
 その時視線を感じた。背中でもわかった。おばさんがずっとこちらを睨んでいるんだ。
 置きながら考えた。何故この人はどこかに行かないのか?だいたいここにどうしているのか?
 私は捨て終わるとそそくさと来た道を帰り,曲がり角でしゃがんだ。その間にも視線を受けて。少しだけ顔を覗かせてみるけどずっとこちらを見ている。
 「あの人おかしい」
その時,車がやって来た。これでどんな顔の人か分かるなと期待したが,そのライトに写るはずの人はもういなかった。

あれは人なのか霊なのか分からないが,どっちであったとしても嫌な経験だった。
245ドクロ ◆S2Szlotveo :2006/08/12(土) 03:45:45 ID:1v1HbZ6xO
第六十七話「ゴミ捨て」

先週の話。私は母に頼まれて夜,妹と一緒にゴミ捨てに出かけた。
 ゴミ置き場のある十字路には街灯がなく,とても暗い。だけど,私は闇目が効く方だから別になんともなかった。
 一足先に出た妹にすれちがいざまに会ったら一言だけ言われた。
「人がいる」
 私は気にしなかった。別に夜の散歩だろうと…
 十字路に到着すると確かにおばさんらしき人がゴミ置き場の前に立っていた。私は気にせずその人の前を通り,ゴミを捨てる。
 その時視線を感じた。背中でもわかった。おばさんがずっとこちらを睨んでいるんだ。
 置きながら考えた。何故この人はどこかに行かないのか?だいたいここにどうしているのか?
 私は捨て終わるとそそくさと来た道を帰り,曲がり角でしゃがんだ。その間にも視線を受けて。少しだけ顔を覗かせてみるけどずっとこちらを見ている。
 「あの人おかしい」
その時,車がやって来た。これでどんな顔の人か分かるなと期待したが,そのライトに写るはずの人はもういなかった。

あれは人なのか霊なのか分からないが,どっちであったとしても嫌な経験だった。
246本当にあった怖い名無し:2006/08/12(土) 03:51:24 ID:3fSkVGtbO
六十六本目、六十七本目の蝋燭が消えようとしています……
壱(代理投稿)さん
ドクロ◆S2Szlotveoさん
ありがとうございました
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

次の方どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
247蛇トカゲ:2006/08/12(土) 03:55:50 ID:/8JdQ7+C0
『子供たちの見たもの』 其の二

霊感の無い俺の、唯一の不思議な体験。

小学一年生の運動会。
開会式。校長の話が長ったらしく続く。
落ち着きの無い俺は、物凄く退屈してダラダラと体を動かしていた。

何気なく振り返ると、後ろの方から何かがユラユラと回転しながらこちらに向って移動している。
花びら型? クッキーの型抜き型とでも言うのだろうか
大きさは1m程度、円形で縁が波型になっている。
「ねぇ、何あれ?」後ろのクラスメイトに訊いた。
「何かな・・・ 影?」
そう、確かに影。
だが何かおかしい。
天気は快晴。上空には雲ひとつない。
そして ”それ”は列になって並んでいる俺たちの影よりはっきりとしている。
つまり、地面から少しも離れていないところに影を落とす ”何か”が無ければいけないのだ。
だが、何も無い。移動しているのは影その物である。
やがて影は俺の横を通り過ぎ、列の先頭へと消えていった。

時は変わって最近の話。
「俺、一回だけおかしな物を見たことがある」と、仕事場の同じ地元の上司が言った。
「学校から帰る途中でずっと先のほうに影だけがユラユラ動いていた
上には何もなっかたのに… あれは何だったんだろう?」

果たして彼は、俺と同じ ”影”を見たのだろうか?
そして、あの ”影”は今もどこかへ向って、ユラユラと移動しているのだろうか?

                                                     【完】
248ハンミ ◆FJypzoorzo :2006/08/12(土) 03:58:53 ID:3fSkVGtbO
六十九本目の蝋燭が消えようとしています……
蛇トカゲさん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第七十話目の方どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
249クリやん ◆aHHsHtXLnA :2006/08/12(土) 04:00:38 ID:+b2E+JKw0
『鏡の女』


父は元・国鉄職員。
車掌をやっていた時期もあって、夜中に交代して寝台列車に乗ることもあった。
そういう時は早めに休み、交代時間までに起きて準備をするわけだが、
父がよく利用していた某駅舎近くの仮眠所の話を以前してくれた。

夜中のその仮眠所では、顔を洗う際、鏡で自分の顔を見れないのだそうだ。
何故見えないのか…父いわく、
『本来自分が映るはずの鏡に女性の顔が映っていて、自分の顔が映らない』
ということだった。

毎回のことですっかり慣れた父には、さほど怖いことでもないらしい。
何故そこに女性の霊が現れるのかはわからない。
ただ、列車といえば死亡事故はとても多く・・・
飛び込みがあった時など、警察が来るまでの間、職員がご遺体と二人きり
で待つなんてことも当たり前にあるらしい。
それは父自身も実際に経験したそうだ。

鏡の中の彼女は、職員の誰かが事故現場からつれて来た女性なのだろうか。
ちなみに今、その仮眠所は取り壊され、別の建物が建っているらしい。

【完】
250ハンミ ◆FJypzoorzo :2006/08/12(土) 04:03:47 ID:3fSkVGtbO
七十本目の蝋燭が消えようとしています……
クリやん◆aHHsHtXL、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第七十一話目どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
251うめ2:2006/08/12(土) 04:09:58 ID:NVmMNfM80
第七十一話 ウラ本

お盆は盂蘭盆会(うらぼんえ)というけど、それにまつわる話。

エロ本マニアの男がいたらしい。
そいつはいろいろとウラ本が捨ててあるスポットで本を拾い集めては、
実用的に(以下略 にしていた。

ある日、そいつは珍しいウラ本を発見した。
洋物で、かなり古い、七十年代くらいの奴。
さらに珍しいことに、それはいわゆるロリータ系というか、ペド系の奴だった。
つまり子供で(以下略 といういまだと持ってるだけで犯罪になる代物。

そいつは無節操なんでその本を使って(以下略 した。
で、夜中になってその本を見てまたなにかしようとしたら、

子供の写真がみんな、骸骨になっていた。

びっくりして、翌朝、もう一度見たらもとの内容に戻っていた。
なんでも昔の児童ポルノは欧米だと非合法のきわみみたいなもので、
出演した子供がそのまま殺されるなんてことも珍しくなかったらしい。

それで、偶然かどうか、その本を拾って見た日がお盆だった。

お盆には霊が戻ってくるらしいけど、それと関係があるかはわからない。

【完】
252ハンミ ◆FJypzoorzo :2006/08/12(土) 04:12:19 ID:3fSkVGtbO
七十一本目の蝋燭が消えようとしています……
うめ2さん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第七十二話目。どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
253クロ子:2006/08/12(土) 04:12:40 ID:tqtVmULK0
「帰り道」1/3
私が小学校の低学年の時のこと。
家の都合で午前中に早退することになった。
学校は坂の上にあるのだが、その日は何だかとても疲れていて、学校を出てすぐの坂の入り口にある民家の塀と電柱の間で、塀に寄りかかって休むことにした。
なんでそんな所で休んだかと言うと、ちょうどその場所が塀の上からのぞいた竹の葉で木陰ができていたから。それとなんか、道ばたで休むのが恥ずかしくてすこしでも隠れたかったから。
254クロ子:2006/08/12(土) 04:13:27 ID:tqtVmULK0
「帰り道」2/3
帽子をかぶりランドセルを背負ったまま、手提げは足下に置き、目を閉じて深呼吸をした。
・・・(ヤバッ寝ちゃったよ!!)
目を閉じてすぐに寝てしまったと思い私はすぐに目を開けた。しかし目の前に電柱はなかった。それどころか、そこは坂の入り口でさえなかった。もっと私の家のそば、学校と家の中間くらいの民家の塀に私はよりかかっていた。ちょうどサルスベリの木陰の下だった。
255クロ子:2006/08/12(土) 04:14:18 ID:tqtVmULK0
「帰り道」3/3
 なんで自分がそんなとこに居るのか分からなかったけど、元気になったし、どれくらい時間がたったのか分からなかったため、母に寄り道をしたのではないかと怒られるかもしれないと思って、きちんと足下にあった手提げを持って帰ることにした。
家についてすぐに玄関の時計を見た。学校を出てから10分しか経っていなかった。いつもは家から学校まで20分はかかるのに・・・。  「完」

256本当にあった怖い名無し:2006/08/12(土) 04:16:23 ID:6VRxWei60
1分先の予知夢

これは、変な夢を見たときの体験です
夢で寝ているとき携帯電話にメールが届くというものを見た
メールの内容は今日の12時暇?という友人からのものだった
その途端また携帯電話がなり目を覚ました
メールの内容も同じものだった。
そして、また携帯がなり目を覚ました。
そして内容もまた同じものだった。
全部同じシュチエーションで何度もデジャブを見た感じになったのです
こんな不思議な体験をしたことがありました。
257ハンミ ◆FJypzoorzo :2006/08/12(土) 04:16:34 ID:3fSkVGtbO
七十二本目の蝋燭が消えようとしています……
クロ子さん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第七十三話目。耳袋の夜 ◆ryof9hzfa さん、どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
258耳袋の夜 ◆ryof9hzfa. :2006/08/12(土) 04:16:59 ID:6VRxWei60
1分先の予知夢

これは、変な夢を見たときの体験です
夢で寝ているとき携帯電話にメールが届くというものを見た
メールの内容は今日の12時暇?という友人からのものだった
その途端また携帯電話がなり目を覚ました
メールの内容も同じものだった。
そして、また携帯がなり目を覚ました。
そして内容もまた同じものだった。
全部同じシュチエーションで何度もデジャブを見た感じになったのです
こんな不思議な体験をしたことがありました。
259ハンミ ◆FJypzoorzo :2006/08/12(土) 04:20:22 ID:3fSkVGtbO
七十三本目の蝋燭が消えようとしています……
耳袋の夜 ◆ryof9hzfa さん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第七十四話。どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
260蛇トカゲ:2006/08/12(土) 04:21:06 ID:/8JdQ7+C0
『子供たちの見たもの』其の三

ウチの父親の話。
子供の頃、母親に連れられて墓参りにいった。
幼かった父は、はしゃいで墓の間を走り回っていた。

「コラー! ウルサイ!!」

あちゃー 起こられちゃった。と思い、周りを見回したが
自分と母親以外には誰もいなかったという。
ちなみ、にそれは大人の男の声だったそうだ。

もう一つ。

幼い頃、父の家には風呂が無く
その日も近所の共同浴場に行っていたという。
脱衣所で服を脱いでいると、急に目の前を ブン と何かが通り過ぎていった。

ピカピカ光った何か。

特に気にしなかったが、母親が父の顔を見て驚いた。
父のあごがパックリ切れて、血が吹き出していたのだ。

「アレは音速で飛ぶ蛍だった」真顔でそう言う父のあごには
今も三日月形の傷が残っている。

                                           【完】
261ハンミ ◆FJypzoorzo :2006/08/12(土) 04:23:34 ID:3fSkVGtbO
七十四本目の蝋燭が消えようとしています……
蛇トカゲさん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第七十五話目。どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
262元 ◆vqwsSGDLQ2 :2006/08/12(土) 04:25:19 ID:OcWOAFgWO
拾い物ですが
 
「未熟児」
 
数十年ほど前の話ある女が妊娠し、自宅で出産してしまった。
産まれた子供を見ると異様に髪が長く
首に巻きついたその髪のせいで体がうまく育たず超未熟児の状態だった。
それを見て気味悪がり気の狂った母親はその子を川へドボンとすてた。
ある学校でトイレに髪の毛がつまることが頻発した。
その日当直だった用務員の男性Aさんは
そのトイレのつまりを直そうと夜の誰もいないトイレで作業をしていた。
するとどこからか子供の泣き声がする。
 
「おぎゃー・・おぎゃー・・」
 
不思議に思ったAさんがあたりを見回す。
だれもいない。
廊下まで出てみた。
 
だれもいない。
しかし声は確かにするのだ。
「近所の家の赤ん坊だろう」Aさんは作業に戻ろうと
トイレのドアを空けた瞬間
「ここだよう!!!!!」
すさまじい形相の髪の長い女が便器から飛び出してきた。
髪から覗く顔は鬼のような女の顔、体は未熟児だったという。
263ハンミ ◆FJypzoorzo :2006/08/12(土) 04:30:53 ID:3fSkVGtbO
七十五本目の蝋燭が消えようとしています……
元◆vqwsSGDLQ2さん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第七十六話目。どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
264耳袋の夜 ◆ryof9hzfa. :2006/08/12(土) 04:39:04 ID:6VRxWei60
お通夜 1/2

これは私の父が体験したこわーいお話です。
私の父があるお通夜に仕事として行った時の話なんですが
何度かお通夜の仕事に父が行っていてその日もなんともないはずだったんですよ、えぇ
まぁ、お通夜ってってもんだからお坊さんのお経を読んでその後親族たちがあーだこーだ話す雑談の時間になりますよね
でも、その日は違ったんだ。
父がお通夜の準備をしていたときのことなんですけどね
供花っていうんですか、お通夜のときに飾られる花なんですけど
その花がぼとぼと落ちてほとんどが茎だけの状態になったんですよ
この時点でも不思議ですよねぇ
でね
もう時間がないってもんだから茎の横に花を戻して何とかやり過ごしたらしいんです
そして、お通夜に出る人たちがどんどん入ってきて後はお坊さんが来てお経を読むだけの状態だったんだなぁ
でも、いくらたってもこない
10分が30分になり30分が1時間になり
痺れを切らした親族の人がお寺に電話をかけたんですよ。
トルルルルルートルルルルーガチャ
「もしもし!もう予定より1時間も過ぎてるんですけど」
「すいません、こちらの住職がそちらに行く途中事故にあいまして、代理の人を向かわせたので後しばらくおまちください」
っていうんですよ。
265耳袋の夜 ◆ryof9hzfa. :2006/08/12(土) 04:39:50 ID:6VRxWei60
続き  2/2

「わかりました」ってなもんで、親族側は電話を切ったんだ
すると、2〜3分後くらいかなぁ
代理の住職がやってきた
でね
ようやくお経が始まりだした途端
バン!
停電
お通夜に来ていた人たちが
「なんだなんだ」
「誰かブレーカー早く上げろ」とか言ってる
ざわざわしてるときに
「誰か一緒にあの世に来てくれない?」
って声が聞こえたんだなぁ
その瞬間ざわめいていた会場がシーッンとなったんだ
その後電気がついてお通夜が終わって来ていた人たちが口をそろえてこういっていたそうです
「あの声は、人間の声じゃない。だって頭の中からきこえたんだから」

『完』
266ハンミ ◆FJypzoorzo :2006/08/12(土) 04:41:50 ID:3fSkVGtbO
七十六本目の蝋燭が消えようとしています……
耳袋の夜 ◆ryof9hzfa さん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第七十七話目。どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
267晧月:2006/08/12(土) 04:42:39 ID:whWrESFW0
七十七話目 「キミが…」

霊感を持っているという友達から聞いた話。
その友達はバイトで生計を立てており、様々なバイトを経験して来たという。
彼がコンビニの夜勤のバイトをしていたときの話だ。

飲み物が陳列してある冷蔵庫の商品が少なくなっていたので、補充のために入ろうとすると、
 誰かと 目が合った。

 「誰かいるんなら補充しといてくれるだろ…」
そう思って彼はレジに戻った。

しかし、何時間経っても人は出て来ない。
そしてそのまま朝を迎えたという。
確認してみると案の定その時間帯は彼以外のシフトは入っていない。

怖くなった彼はやめさせてもらおうと店長に頼みに行くと、
 「ああ、キミもか…」

なんでもそのコンビニでは過去に何度も落武者の霊などそういった
類いのものが目撃されており、バイトが入ってはやめていくのだという。
しかもよく見ればその部屋の壁にはお札らしきものが貼ってある。

去り際に彼が店長に言われた一言。
 「キミが最後だったのになぁ…」

しばらくして彼がその店を見に行くと店はなくなっていた。

【完】
268ハンミ ◆FJypzoorzo :2006/08/12(土) 04:45:29 ID:3fSkVGtbO
七十七本目の蝋燭が消えようとしています……
皓月さん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第七十八話目。どうぞ。

語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
269宏之助(代理投稿):2006/08/12(土) 04:45:47 ID:+b2E+JKw0
第78話 【しかと】

ばーさんVS鹿の、ある意味後日談。

私が住む実家とばーさんの甘味屋にほど近い。
たまにばーさんの甘味屋や寺に行く途中、鹿を見かける事があった。
その鹿は、例の佃煮の鹿とは違い、極々普通の鹿だ。

んで妙な話なんだが、鹿と会うと、ジーッと見られてる気がするのだ。鹿に。
私が鹿に目をやると鹿は目を反らすんだが、目を離すとまた視線を感じる。

鹿に睨まれるなんて、思い当たるふしがあるだけに気分が悪かった。

ウチのばーさんは、『信心があるのは良いが、人ん家のもんを持ってくのは許せん』と、
鹿がパクりに来る度に鹿を追いかけ、追い付いた時(たまに足の遅いのが来たらしい)は
ホウキで尻を叩いてたらしい。

鹿が私を見つめるのも、そういった先祖の因縁からかも知れない。
けどもただ睨まれてるのもしゃくなので、私はある遭遇日に
『うがーっ!』
吠えて鹿を脅かしてみた。
だが、鹿は私を小馬鹿に(私の主観だが)した様な顔で一別すると、
ソッポを向いて山に入っていった。

あのばーさんとライバルだっただけあって、山の鹿は手強かった。

【完】
270ハンミ ◆FJypzoorzo :2006/08/12(土) 04:49:26 ID:3fSkVGtbO
七十八本目の蝋燭が消えようとしています……
宏の助さん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第七十九話目。どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
271くろさん ◆LdvZfU9b6I :2006/08/12(土) 04:50:26 ID:T/xjXAWb0
79話目を語らせていただきます。

 「地下トンネル」

この話はわたしの通っていたキリスト教系の女学校の話です。
この女学校は丘の上に立っていて、戦時中は国に占拠されて
軍が使用していました。
そのためかこの女学校の古い講堂の地下には大きなトンネルがあったのです。
実際に講堂の掃除当番になった生徒が肝試しに中に入ったりして遊んでいました。
何のための地下トンネルなのか、いろいろと議論が交わされましたが、
どうやら軍が女学院を含む市内の地下に網目状にトンネルを張り巡らして
連絡通路代わりに使っていたとのことでした。
けれど、わたしが在学中の時にはすでにトンネルの奥は崩れてしまって
それ以上進むことはできなかったようです。
実際に中に入った友人は、
「お茶碗や箸や生活雑貨が土に埋もれていて気味が悪かった・・・」
と語っていました。
わたしが在学中より数年前まではもっと奥まで通路は続いていて、
何人かが生活していたあとがあったそうです。
そういう残骸のひとつに古びた日記があったそうです。
日記には当時の戦局や日記の持ち主自身のことなどが書かれていました。
しかし、その文体は少しずつ乱れていき、途中のページでいきなり途切れて、
血がべっとりとついていたそうです。
その日記は最初生徒が持っていたのですが、あまりにも生徒たちが騒ぐので、
学年主任である教師が取り上げて、しまってあるそうです。
わたしが在学中、そのトンネルにもぐりこむ生徒があまりにも絶えない為、
とうとうトンネルの入り口はふさがれてしまいました。

今でも母校の立つ土地の地下には無数のトンネルが誰にも知られずに
存在しているのでしょうか。
                                 【完】
272ハンミ ◆FJypzoorzo :2006/08/12(土) 04:53:20 ID:3fSkVGtbO
七十九本目の蝋燭が消えようとしています……
くろさん◆LdvZfU9bさん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第八十話目。どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
273黒 ◆9fw1ZntG8Y :2006/08/12(土) 04:54:25 ID:yNwqTCvu0
「過ち」 1/3

仲の良かった先輩が職場を辞めて、
家業を継ぐために実家に帰りました。
それから半年ほど経ってから知ったのですが、
先輩は実家の裏山にある川に身を投げて亡くなったそうです。
帰ってから一ヶ月ほどでのことだったそうです。
家業が行き詰まっていたわけでもなく、
一緒に田舎へついていった奥様も原因の心当たりが無いらしいです。

先輩が会社を辞めるときの送別会の帰りに、
電車で二人きりになったときに聞いた話を思い出しました。
274黒 ◆9fw1ZntG8Y :2006/08/12(土) 04:55:27 ID:yNwqTCvu0
「過ち」 2/3
先輩が産まれ育ったのは北関東の山間部で、
実家の裏が山になっていてよく遊んだそうです。
2つ下の弟がいて、しょっちゅう山の中に行って
追いかけっこしたりヒーローごっこをしていたそうです。

先輩が小学校1年生の時、一緒に遊んでいた弟さんが川に落ちて亡くなりました。
両親はとても悲しんでましたが、先輩に対しては
あまり怒ったりしなかったそうです。
兄が目を離したのは悪いけど、
事故はしょうがないと。
それからは高校を卒業するまで実家で暮らしていましたが、
裏山に行くことは禁止されていて、二度と行くことはなかったそうです。

でも、実際には何度か行ったことがあるそうです。
一度目はただ遊びに。
その後は、そこにまだ 弟さんがいるのか を確かめに。

何年かおきに山に行くのですが、
いつも同じその場所に弟さんが立っているそうです。
そして、まだ自分が許されていないことを知るのだそうです。
275黒 ◆9fw1ZntG8Y :2006/08/12(土) 04:56:32 ID:yNwqTCvu0
「過ち」 3/3

「でも、事故なんだから、弟さんも先輩を恨んだってしょうがないじゃないですか」
理不尽で不思議な話に口を挟みました。
「遊んでるときにあいつを突き落としちゃったんだよ」
そう言って先輩はうつむいていました。

高校を卒業するまで弟さんはそこにいたそうです。
それから実家を出るために無理に進学して上京し、
就職して実家にも帰らなかったそうです。
ずっと帰らないつもりだったけど、
どうしても実家の都合で今回帰ることになってしまったそうです。

実家に帰ったとき、弟さんがまだいたのでしょうか。
今となっては確かめることはできません。

【完】
276ハンミ ◆FJypzoorzo :2006/08/12(土) 04:58:20 ID:3fSkVGtbO
八十本目の蝋燭が消えようとしています……
黒 ◆9fw1ZntG8Yさん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第八十一話目。どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
277天使 ◆..BErsdo/E :2006/08/12(土) 04:59:44 ID:HeTfPSLO0
「キューピットさん」 1/3

皆さんはコックリやんやキューピットさんをした経験はありますか?
今日は私の経験した、そんな話に纏わる体験を話したいと思います。

中学一年の時のことでした。
当時はコックリさんによく似たキューピットさんが私達女子の中でとても流行っていました。
キューピットさんというのはコックリさん同様、鳥居のマークやはい、いいえ、50音を書いた紙を用意し、
鉛筆や10円玉を数人で支えて呪文を唱えて霊を呼び出すものです。
呼び出したキューピットさんは私達の質問に対して鉛筆や10円玉で答えを導いてくれるものでした。

その時私は中学生になって初めての夏休みでした。
近所に住む女の子が家に遊びに来て、私達はキューピットさんをやろうということになりました。

キューピットさんを呼び出すことに成功し、私達はそれぞれ知りたいことをキューピットさんに問いかけ答えてもらいました。
散々キューピットさんに色々な質問した後、私はふとある事を思いつきました。
その時私にはクラスメイトに片思いの男の子がいたのですが、小学校が違ったために家を知らなかったのです。
その時一緒に遊んでいた子も家は知らないと言います。
もしキューピットさんがなんでも答えてくれるなら、きっと彼の家を教えてくれるにちがいない・・・。

そして私はキューピットさんに問いかけました。
「キューピットさん、キューピットさん、私は○○君が好きです。でも○○君の家を知りません。
今から紙を10円玉を持って家を出ます。キューピットさん、彼の家まで案内してください」

するとどうでしょう。私達の支える10円玉はゆっくりと『はい』を囲むように円を描きました。
278天使 ◆..BErsdo/E :2006/08/12(土) 05:01:10 ID:HeTfPSLO0
「キューピットさん」 2/3

「これってキューピットさんが家まで案内してくれるってことだよね?」
「うん、そうだよ」

興奮した私はキューピットさんに更なるお願いをしました。

「キューピットさん、キューピットさん、今私達は夏休みなんです。○○君にもなかなか会えません。
家を案内してくれると同時に私を○○君に会えるようにしてください」

するとどうでしょう。またキューピットさんは『はい』と答えたのでした。

このキューピットさんの答えに私達は、紙と10円玉を持って家を出ることにしました。
まずは中学校まで行こう。私達と彼は学区の違う学校だったから、ここから始めるのが一番いいと思ったからです。

そして中学校を拠点とし、道が交差するたびに「ここは右に曲がりますか?」「まっすぐですか?」という問いかけをキューピットさんに繰り返し、
『はい』と答えられた方向に従いどんどんと道を進んで行きました。

ある時T字路に差し掛かり、私達は今までと同じようにキューピットさんに問いました。

「キューピットさん、ここはまっすぐですか?」      『いいえ』
「では左ですか?」                     『はい』

左は道が突き当たりになっており、周囲を住宅が囲んでいます。
キューピットさんの言う事が本当であれば、この一角のどこかに○○君の家がある・・・。

そう思った私達は一軒一軒表札を確認していきました。
するとどうでしょう、○○君と同じ苗字の家が一軒、突き当たりの角に建っていたのです。
279天使 ◆..BErsdo/E :2006/08/12(土) 05:03:08 ID:HeTfPSLO0
「キューピットさん」 3/3

「ねえ、○○君の家ってここなのかな?」
「・・・わかんない、でも、そうなんじゃないかな」

半信半疑な私達は確信を持てないまま、とりあえず来た道へ戻ろうとしました。

そしてその瞬間――――――――

「キューピットさん、キューピットさん、今私達は夏休みなんです。○○君にもなかなか会えません。
家を案内してくれると同時に私を○○君に会えるようにしてください」

会えるようにしてください 会えるようにしてください 会えるようにしてください――――。

まるで夢を見ているようでした。時が止まったようでした。

目の前に、部活帰りであろう○○君がまさにこちらに向かって歩いて来たのです。

私は恥ずかしくて慌てふためいて走って逃げてしまったのですが、
友達の話では彼は私達の見た家の中へ入っていったということでした。

キューピットさんは○○君の家を知らない私達を彼の家へ導き、
そして形はどうあれ、私のささやかな願いであった○○君本人にも会わせてくれました。

恐怖感はまったくなかったけれど、キューピットさんに纏わる私の人生でたった一度だけ遭遇した、
今でも摩訶不思議な体験でした。
あなたももし迷うことがあったらキューピットさんに相談してみてはいかがでしょうか・・・?

【完】
280ハンミ ◆FJypzoorzo :2006/08/12(土) 05:06:37 ID:3fSkVGtbO
八十一本目の蝋燭が消えようとしています……
天使 ◆..BErsdo/Eさん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第八十二話目。どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
281猫侍 ◆/8nBjf3PZU :2006/08/12(土) 05:09:04 ID:o3B3bO970
鼬の怪

 これは、ウチで飼っているキヌ(13歳メス)っていう老猫の話。

 彼女が助けてくれた話(#六十四話参照)はもう一つある。

 これは一年前の話。
そう今日みたいな夏の夜だっただろうか。
俺は高校三年生で学校からの帰路についていた。
当事俺は買い食いするのが好きで、帰りに寄り道して店を見つけては試食のように買い食いした。

 さてその日は新しく店を見つけるべくチャリンコで走っていた。
ふと目をやると何やらワゴン車でカキ氷を売っているのを見つけた。
その日は昨今の温暖化やらで暑くなっている上に更に暑い日であった。
なので俺は即効でチャリンコを道の脇に止め、レモンシロップ(俺はレモンが好きなんだ)カキ氷を買った。

 カキ氷を食ってたら店のオヤジが「うまいか?」って聞いてきた。
俺は「はい、おいしいですよ。暑いから更にうまさが引き立ちます。」って応えた。
オヤジは続けて、「そうか、それは良かった。 ところで……これはどうだい?」といってオヤジは両手で顔を隠した。
俺は「まさか『のっぺらぼう』とでもいうつもりですか?」と尋ねたら、オヤジは両の手をどけた。
その顔は目も口も鼻もある、隠す前のオヤジの顔だった。
そして「はっはっは、驚いたかい。」と笑われた。
282猫侍 ◆/8nBjf3PZU :2006/08/12(土) 05:10:11 ID:o3B3bO970
 さて、カキ氷も食い終わり俺は再びチャリンコに跨って帰路についた。
その途中、女性に呼び止められた。
そして女性は「えーと……」と言いながら俯き、顔を上げながら
「この辺にこんな顔したオヤジは居ませんでしたか?」と聞いた。
その女性の顔は先ほどのオヤジの顔になっていた。

 俺はチャリンコのペダルを力一杯踏んで逃げた。
普通に考えてありえないだろう、俯いた瞬間に顔が変わるなんて。
暫く逃げたら今度は小学生くらいの男の子に呼び止められ、先ほどの女性と同じことをされた。

 また俺は逃げたつくづくチキンだ。
もう半分パ二クっている、そして今度は乳母車を引いた女性に呼び止められた。
今度は呼びとめながら上げた顔がオヤジだった。
俺は道の石に乗り上げバランスを崩してコケた。
それでも逃げようと俺は這いながら逃げようとしたら、
今度は目の前に赤ん坊が仁王立ち。
無論顔はあのオヤジ。
そして驚いた次の瞬間、『キィッッ!!』って声がしたかと思うと、
俺は自宅の庭でしりもちをついていた。
283猫侍 ◆/8nBjf3PZU :2006/08/12(土) 05:11:43 ID:o3B3bO970
 目の前には毛が少し痛んだ鼬が一匹、そして黒猫が一匹いた。
俺と目が合った瞬間鼬は逃げて行った。
その後、黒猫が振り向きざまに一言、

  「なに騙されてんだ、アンタはアホか?」

 そうその黒猫は彼女……キヌだった。
彼女は続けざまに、
「帰ってきたかと思うとそのまま庭に乗り込んで、
  庭石に乗り上げてコケて……
  良く見れば鼬が一匹アンタをじっとみている。
  んで、これは幻を見させられていると思い、鼬を引っ掻いてやったんだよ。
  片目だから、距離感が掴めずにかすっただけだったがね。」
そう言い放って、彼女は猫っぽく欠伸をした。

 因みに店のオヤジは幻ではなく普通の人間だった。
今年もカキ氷の行商をしていることだろう。
284猫侍 ◆/8nBjf3PZU :2006/08/12(土) 05:12:35 ID:o3B3bO970
【完】

眠気がヤバイ。ミスりまくりだ。
285ハンミ ◆FJypzoorzo :2006/08/12(土) 05:15:03 ID:3fSkVGtbO
八十二本目の蝋燭が消えようとしています……
猫侍さん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第八十三話目。どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
286元 ◆vqwsSGDLQ2 :2006/08/12(土) 05:18:07 ID:OcWOAFgWO
また拾い物ですが
「天井裏から見たもの」
1/3
私が小学4年生か5年生の頃ですから、もう20年以上前の出来事になります。
夏休みに祖父母の家に遊びに行きました。古い大きな家でした。
ある日、昼寝から目覚めてみると、家中が静まりかえっていました。
歩き回っても誰もいません。どうやら一人っきりのようです。
昼寝をしていた部屋に戻ると、天井にぶら下げられている大きな梯子が目に付きました。
(これを下ろせば天井裏に上れるんじゃないか?)
そう考えた私は、椅子に上って梯子を引っかけている金具を外しました。
下ろしてみると、それは梯子と言うより収納式の階段のようなものでした。
手の届くところまで階段を登って天井板を押すと、それは案外簡単に開きました。
初めて登る天井裏は薄暗くて、小さな窓から漏れる光に埃が渦巻いていました。
そこかしこに、古そうな箱や戸棚のようなものが置いてあります。
ちょっとの間、それらの箱や棚を探っていましたが、
すぐに飽きてしまい、天井裏を探検することにしました。
箱や戸棚のある区画を外れると、梁に渡してある板がなくなり、足下は直で天井板です。
所々にある隙間から下の光が漏れていましたが、窓がないのでほとんど真っ暗でした。
天井板は薄くてすぐに割れそうだったので、梁の上を伝って移動することにしました。
板の隙間から下を覗こうとしましたが、狭すぎてよく見えません。
一旦戸棚の所まで戻り箸を取ってくると、先端を板の隙間に突っ込みました。
押し込んだ箸の径が太くなるにつれ、隙間が拡がり下の光景が見えるようになります。
そうやって部屋を上から見ると、家具の配置や大きさが普段の目線とは違って見えて、
人のいるスペースがやたら小さく見えました。
そういうのが面白くて、梁を伝っていろんな部屋を覗き見て回りました。
そうこうするうちに、自分の覗いている部屋の位置関係が分からなくなってきました。
部屋の数が多いのに加えて、上から見下ろしていると方向感覚が掴みにくいのです。
しかも周囲は真っ暗。 ちょっと怖くなってきたので、そろそろ戻ろうかと考え、 ぼんやりと明るくなっている方向に向かって歩き始めました。
その時、横に小さな扉があるのに気が付きました。
287元 ◆vqwsSGDLQ2 :2006/08/12(土) 05:19:57 ID:OcWOAFgWO
2/3
(天井裏に扉?)
妙な感じがして、ついその扉を開けました。
するっと横開きしたその先は、他の場所と何ら変わりのない天井裏の光景でした。
やはり下から明かりが漏れている箇所があります。
何となくためらいながらも、箸でその隙間をこじ開けて下を覗きました。
隙間が狭くて一部しか見えませんでしたが、かなり広い部屋のようです。
ただ、見える範囲に家具はひとつも無く、やけに殺風景な部屋でした。
窓が小さいのか、全体に暗い感じです。
変だったのは、床の畳の上には、何かを書き散らした紙が散乱していたことです。
人の顔や文字などが書かれた紙。それぐらいしか覚えていません。
とにかく何十枚もありました。
もう一つ奇妙だったのは、畳の上に白い文字が書かれていたことです。
あまり規則性はなく、書き散らかしているように見えました。
漢字だったと思うのですが、当時の私には意味が分かりませんでした。
もっとよく見ようと思い、体の位置を入れ替えてもう一度覗きました。
が、何も見えません。
角度の加減なのか、はずみで隙間が詰まってしまったのか、 とにかく隙間を拡げてみようと、無造作に箸を突っ込みました。
一瞬、柔らかいものを突いた感触が手に伝わったかと思うと、 ドタンッと大きな音がしました。
思わず顔を上げて立ち上がりました。下の部屋からは、ドタンバタンという振動が伝わってきました。
時折、シュッシュッと畳を擦るような音も聞こえてきます。
立ち尽くす私の足元の天井板が下からドンドンと叩かれました。
天井を叩く音は次々と位置を変え、何かを探しているようにも思えました。
怖くなった私は、梁の上を走って元の階段のところまでたどり着き、
慌てて下に下りると、天井板を閉めて階段を元通り天井に上げておきました。
288元 ◆vqwsSGDLQ2 :2006/08/12(土) 05:21:26 ID:OcWOAFgWO
3/3
しばらく耳を澄ましていましたが、さっきの物音はもう聞こえて来ませんでした。
やがて、祖父母と両親と妹が外出先から連れ立って戻ってきましたが、
私は怒られるのを恐れて、留守中の出来事については黙っていました。
それから2度ほど祖父母の家には遊びに行きました。
内心ビクビクものだったのですが、
祖父祖母の態度には、特に変わった様子はありませんでした。
やはりビビリながらも、あの殺風景な部屋を見つけようと探し回ったのですが、
不思議なことに、どうやっても見つけることは出来ませんでした。
数年前、祖父母が相次いで亡くなると、家は売りに出され、
今では更地になっていると聞きます。
 
289ハンミ ◆FJypzoorzo :2006/08/12(土) 05:24:33 ID:3fSkVGtbO
八十三本目の蝋燭が消えようとしています……
元◆vqwsSGDLQ2さん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第八十四話目。どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
290進行役@自殺 ◆5izEvL3bjE :2006/08/12(土) 05:24:42 ID:nX5ebVjo0
【第84話】
「出られない」

俺の伯母さんの旦那さんが体験した実話。

十年近く前のある日の夜。
会社の同僚と酒を飲み、夜も更けてきたのでそろそろ家路に着こうと、
伯父さんはタクシーに乗った。
そこから家に着くまでの道筋には広い墓場があり(横浜市港南区にあるH公園墓地 美空ひばりの墓所がある)
ちょうどその墓場の入り口に差し掛かった時、
伯父さんは墓場の中でキャッチボールをしている父子の姿を見たらしい。
時刻は夜中の0時ごろ。
こんな時間にこんな場所でキャッチボールなどをしている人がいるはずがない・・・。
そんなことを思いながらも、あまりに眠かった伯父さんはそこでぱたりと寝入ってしまった。

いくらか眠った後ふと気がつき、時計の時刻を見ると夜中の2時。
タクシーに乗ったその場所から伯父さんの自宅までは、車で20分ほどしかかからないはず・・・
おかしいな・・と思いながら車外を見ると、まだその墓地を走っている。
「どうかしたんですか?」
顔面蒼白のタクシーの運転手に尋ねると、運転手は
「何時間か前にこの墓地に入ってから、ずっと同じところをぐるぐる回って出られないみたいなんです・・・」

伯父さんは震えながら、再びそーっと車外を覗くと、数時間前に見たキャッチボールをしている父子の姿が見えた。
「あの父子、さっきからずーっといるんですよね・・・」とタクシーの運転手。
頼む・・・頼むからここから出してくれ・・・・と伯父さんは強く念じた。
そのかいあってか、それから数分経ってようやくその墓地から出られたんだと。

【完】
291ハンミ ◆FJypzoorzo :2006/08/12(土) 05:26:48 ID:3fSkVGtbO
八十四本目の蝋燭が消えようとしています……
自殺 ◆5izEvL3bjEさん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第八十五話目。どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
292ネムレス ◆xVcLcXyd7k :2006/08/12(土) 05:27:38 ID:h2N3bWHB0
第八十五話
「いつも笑顔」(1/2)

友達の実体験。
友達の家のお隣に歳のとった夫婦が住んでいた。
二人は友達の近所で有名なおしどり夫婦で、いつも笑顔を絶やさなかった。

夫婦には日課があるようで、それは近くの橋へ散歩に出かけることだったそうだ。
いつも仲良く橋から川を眺めていたらしい。

そんなおしどり夫婦に不幸が訪れた。
妻が亡くなってしまったのだ。そして、後を追うように夫もすぐに逝ってしまった。

葬式にはかなりの人がやってきて、みんな夫婦が死んでしまったことを悲しんだ。
友達も学校帰りに橋を通るので、よく二人あいさつしていたので、葬式に出席した。
皆、「これから二人の笑顔が見れないと思うと、自然に涙がこぼれてしまう」と、言っいて、
友達は、「俺が死んだときもこんな風に涙を流してもらいたいな」と思ったらしい。
293ネムレス ◆xVcLcXyd7k :2006/08/12(土) 05:29:31 ID:h2N3bWHB0
(2/2)

夫婦が亡くなって、しばらくした頃、「夫婦の幽霊が出る」という噂がたった。
いわく、夫婦の散歩コースを生前どおり歩いているらしい。
友達は噂を全く信じなかったが、学校の帰り道ついに二人を目撃してしまう。

友達が言うに、自転車で下校途中、橋を渡ろうとしたら夫婦が川を眺めていたそうだ。
夫婦はこっちを振り向いて、

夫婦:「○○君(友達の名前)、お帰りー」

といい、友達は、

友達:「ただいまーっすー」

と普通に返したそうです。橋を渡った後、友達は「あれ?」と思い振り返ると
もう夫婦は居なかったといいます。

なぜか、夫婦を目撃している間は、夫婦が亡くなっていることに誰しもが気づかないらしいです。

友達は「とても懐かしかったなぁ〜、二人ともいつも通りだったしぃ。」と不思議な顔して言っていたの

で、
一時期、橋に入り浸っていましたが、とうとう僕が見ることはありませんでした。。。。><

【完】
294ハンミ ◆FJypzoorzo :2006/08/12(土) 05:32:05 ID:3fSkVGtbO
八十五本目の蝋燭が消えようとしています……
ネムレス ◆xVcLcXyd7kさん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

第八十六話目。どうぞ。


語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
295うめ2:2006/08/12(土) 05:33:57 ID:NVmMNfM80
第八十六話 玄関の土の下

知人から聞いた話。
ある地方の旅館に宿泊した際、夜中、トイレにいこうとしたら
玄関の靴置き場のあたりから赤ん坊の泣き声が聞こえたらしい。
気味が悪くなって、玄関のあたりにいったら、
何人もの赤ん坊が血まみれになって泣いていた。

もともと霊感のあるそいつは、これはやばいと思ってさっさと逃げた。
で、翌朝、旅館の人にその話をしたら、それは実はよくある話だったそうな。
その地方だと子供を間引くときに、玄関の土の下に埋めたらしい。
実際、その旅館を改築したときも、玄関のあたりからけっこうな数の
赤ん坊らしい骨が出てきたという。
昔の日本だと口減らしで子供を間引くのは当たり前で、江戸時代くらいまで
日常的に行われていたという話です。

なぜ玄関かというと、いろんな人に踏まれ続けることでの呪術的な意味があったとのこ
と。
「この子が決して表に出てきませんように」
【完】
296耳袋の夜 ◆ryof9hzfa. :2006/08/12(土) 05:35:01 ID:6VRxWei60
第八十七話  家族愛?

友人の母親Hが体験した話です
2〜3年実家に帰らず音信普通でいたらしいんですが
久しぶりに実家に電話をしてみようと思ったらしいんです
実家にはHの母親一人で暮らしていたんです
父親は3年前になくなり、そのときに母親と大喧嘩をしてから
実家には帰っていなかったんです
が、ある日
夏の暑い夜に寝ていたとき突然金縛りになったそうです
体は動かなかったらしいんですが首だけは動いたようなんです
すると、ベッドの横に誰かが立っているんです。
最初はぼんやりとしか見えなかったらしいんですが
徐々に顔が見えてきました。
それは、3年前亡くなったはずの父親でした
「実家のトイレを見てきてくれ」と、父親はそれだけを言ってすぅーっと消えて言ったそうです
その次の日、夜のことが気になったため実家に帰ったそうです
が、実家にはここ最近人が生活した形跡が感じられないのです
母親が住んでいるはずなのに、生活の形跡がない
夜に父親が言っていたトイレを見てきてくれといっていたことを思い出して
トイレに行ってみると、そこにはトイレの中で母親が倒れていたそうです。
死後3ヶ月くらいたっていたために異臭がひどかったらしいんですが
Hさんは母親の遺体を抱いて1日中泣いていたそうです
父親が、Hさんに母親が死んだことを知らせるために夜やってきたんでしょうと言っていました。

『完』
297黒 ◆9fw1ZntG8Y :2006/08/12(土) 05:42:28 ID:yNwqTCvu0
八十六本目の蝋燭が消えようとしています……
うめ2さん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

八十七本目の蝋燭が消えようとしています……
耳袋の夜 ◆ryof9hzfaさん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

八十八話目 犬バカ ◆Tsi7Uqno3c さんお願いします。

語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
298犬バカ ◆Tsi7Uqno3c :2006/08/12(土) 05:43:49 ID:3f9aavcK0
【第88話】
[居間]
みなさんかなり怖いので自分はちょっとコーヒーンブレイク的な話を

どこの家にもあるように自分の家にも居間があって
掛け軸やら恵比寿様の像やら足型やらが置いてあります。
私はそうでもないのですが、そこは怖い場所らしいのです。

というのも、友人の五人中四人が居間を見た瞬間
「こわっ!」っと言うのです。
寺の息子で霊感のある奴なんて「先輩んち外より寒いですよ」と言い出す始末

詳しく聞いてみても霊とかそういう類じゃなく、
何がどうとは言えないけど兎に角怖いのだそうです。

消防の頃などはその部屋で寝ていて慣れ親しんでいた場所で特に恐怖体験があったわけではありませんがですが
ビビリの自分は周りからその様にいわれるとなんだか不安です。(´・ω・`)
                        【完】
299黒 ◆9fw1ZntG8Y :2006/08/12(土) 05:45:46 ID:yNwqTCvu0
八十八本目の蝋燭が消えようとしています……
犬バカ ◆Tsi7Uqno3cさん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

八十九話目 ワッツ ◆Tsyel2tS9Y  さんお願いします。

語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
300ワッツ ◆Tsyel2tS9Y :2006/08/12(土) 05:47:29 ID:9tyG4lPv0
第八十九話 窓の外

看護師をしている母の体験談

ある日、夜勤だった母が巡回を終え、喫煙所で先輩看護師と一服していると
廊下の奥の窓の外をパジャマ姿のお爺さんがヨタヨタと横切った
その病棟にはお年寄りの患者が多く、中には深夜に徘徊する人もいたらしい

「先輩!今の患者さんですよね!?大変!」
どうやって外に出たんだろう??さっき見回りしたのに、、、なにかあったらどうしよう!!!
慌てる母に対して先輩看護師は
「あぁ、かまうんじゃないよ」
と面倒そうに言うだけ
でも!と喫煙所を飛び出そうとする母を呆れた様子で制止する
「馬鹿だねアンタは」

「自分が働いてるのが何階か忘れたの?」

当時の母は三階勤務
もちろん窓の外にはベランダなどない
先輩看護師いわく、
「歳とると自分が死んだことすら忘れてしまう患者さんが多いんだわ」
とのことだそうだ

                                          【完】
301黒 ◆9fw1ZntG8Y :2006/08/12(土) 05:50:39 ID:yNwqTCvu0
八十九本目の蝋燭が消えようとしています……
ワッツ ◆Tsyel2tS9Y さん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

九十話目 米 さんお願いします。

語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
302:2006/08/12(土) 05:51:49 ID:l83YaXBP0
「着信ナシ」

これは私の実体験です。
6年前、当時16歳だった私は、友人の誘いを受け、地元ではちょっと有名な心霊スポットである「廃ダム」へ胆試しに行った。
胆試しと言っても、集まった5人全員で、違反行為ですが原付3台に乗り込み、ダム周囲に渡っている周回コースを一周するだけ。
霊感がある者も、ましてや心霊現象を体験したものも、そしてそれを信じる人間もいない、いわゆるおふざけ感覚だった。

最初の内は、「この周回コースのどこかに変な扉があって、開けるともう戻って来られないらしいぜ」
等と、他愛もない話をしていた面々だが、次第に飽きが来たのか、無言の中でエンジン音だけが響く。

『ビィーーーーーーーーーーーーーーーッ!』
突然、私のバイクのクラクションが鳴り出す。後部シートに乗ってる奴の悪戯だ。
その手を払いのけ、轟音が止むと周りからは見え透いた悪戯に失笑が上がり出す。

すると次の瞬間、後ろを走っていた友人が突然の転倒。驚いた私達は、その場に停車し、友人の元へ駆け寄る。
大してスピードも出さずに走っていた所為か、幸い運転者にも同乗者にも怪我はなかった。
まったく怪談にもならない笑い話だ。

しばらくの沈黙の後、物凄い音で私の携帯電話が鳴り出した。
静けさの中の電子音にさすがに驚いたのか、皆笑いながらも急ぎ気味にバイクの元へ戻り、周回コースを走り抜けた。

ダムを離れ、ふもとの公園に到着し、談笑している時、途中で携帯が鳴ったのを思い出し、着信履歴を見てみる。
すると何故か20件の履歴が残る機種なのだが、19件しか残っておらず、転倒事故のときの着信履歴は残っていなかった。
あの電話は、一体何者からの電話だったのでしょうか。そしてあの時電話に出ていたら、何が起きていたのでしょう。
大して何も起こらなかった中、ちょっとした怪談話を作ってくれた私の携帯電話。
私は、少し誇らしげに、転倒した友人とその同乗者、終始ニヤニヤと笑っていたもう一組の友人達を見渡した。
その時に気付いてしまったんです。


「俺の後ろに乗ってたの、ダレ?」

【完】
303黒 ◆9fw1ZntG8Y :2006/08/12(土) 05:53:05 ID:yNwqTCvu0
九十本目の蝋燭が消えようとしています……
米 さん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

九十一話目 勝久 ◆pzAvkiNEhc さんお願いします。

語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
304勝久 ◆pzAvkiNEhc :2006/08/12(土) 05:53:37 ID:xx5ZYji6O
【木刀を引っ張る奴】
つい先日のことなんだけど、自分、眠れないときに
枕もとにおいてある木刀を寝ながら振り回したりするんだけど
その日も寝付けなくて同じように寝ながら天井にむかって
木刀振りかざしたりしてたら急に木刀の先を「ガッ!」って
掴まれた。(天井は暗くてよくみえないんだが、そういう感触)
あまりのことに木刀を掴んだまま唖然としていたんだけど、
意を決して引っ張ってみたら意外に強い力で握られてんのか
びくともしない。で、恐る恐る手を放してみたら空中に固定されてる。
もう訳がわからなくて仕方なくまた木刀握ったら
その瞬間すごい速さで木刀が上にスライド。俺の手は振り払われる形で
木刀を逃してしまった。
すると、天井に木刀が当たる音なのか「ゴンッ」って音がして
木刀が落下。股間を直撃。俺は悶えた。
怖いとか不思議だとかより、激痛が一番印象に残った怪奇現象だった。

【完】
305黒 ◆9fw1ZntG8Y :2006/08/12(土) 05:54:37 ID:yNwqTCvu0
九十一本目の蝋燭が消えようとしています……
勝久 ◆pzAvkiNEhc さん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

九十二話目 猫侍 ◆/8nBjf3PZU  さんお願いします。

語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
306猫侍1/2 ◆/8nBjf3PZU :2006/08/12(土) 05:59:00 ID:o3B3bO970
見えない人

 今回はキヌとはあまり関係ない話。

 先に書いておく、俺のダチ(#六十四話参照)に言われたんだが、
俺にはなんというか、霊的な力があるらしい。
なんでもソイツが言うには、俺の魂は悪霊のソレであるという。
憑依されて乗っ取っているというわけではないらしい。
魂自体は生まれたときからのモノだが、育てる過程で邪となったらしいのだ。
因みにソイツが言うには、
悪霊を上中下と分け更にそれぞれを『強1〜5弱』と分けた場合、
俺の強さは『上の3』だと言う。
どうもキヌが俺になつくのは俺の瘴気が心地いいかららしい。
因みに悪霊も俺の瘴気に寄って来るが一定以上は近づけないとも言っていた。
火のようなもので、近づきすぎると俺が無意識下で獲って喰うらしい。
307猫侍2/2 ◆/8nBjf3PZU :2006/08/12(土) 05:59:55 ID:o3B3bO970
 さてここからが怖い話しなのだが、先ほど彼女……キヌが起きた。
それは別段どうでもないのだが、彼女が言うには、

 「あぁ、大量に来ちまってるね。
   まぁアンタより強い瘴気の奴はまだ居ないから大丈夫だろうよ。
   それにアンタより強いのはそうそう居ないからね。」

と言って朝の散歩に出かけました。
何やら外から変な物音しますし、日も昇りかけてるのに部屋がやけに暗い雰囲気です。
そして俺は霊を視るスキルが無い。
俺はどうすればいいのでしょうか。つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:


あぁ因みに、妖怪の強さは悪霊の比ではなく、
例え『上の1』でも太刀打ちできないそうです。
ウチのキヌも例外で無くソレなので平然としてましたよ。

【完】
308クリやん ◆aHHsHtXLnA :2006/08/12(土) 06:00:20 ID:+b2E+JKw0
九十二本目の蝋燭が消えようとしています……
猫侍 ◆/8nBjf3PZU さん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

九十三話目 クリやん ◆aHHsHtXLnAさんお願いします。

語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
309クリやん ◆aHHsHtXLnA :2006/08/12(土) 06:00:58 ID:+b2E+JKw0
『武勇伝』

自宅の玄関や洗面所、台所の電球が頻繁に切れる時期がありました。
漏電でもしているのかと思い、業者に連絡をしようと考えていた時でした。

その夜はとても暑かったものの、乳児との生活であるためクーラーはつけずに寝ていました。
しかしその日は、記録的な熱帯夜―――
耐えられなくなった私たち夫婦は、リビングのクーラーをつけ
しばらくの間ソファーベッドで横になっていました。

うとうとしていたら、子供が夜泣きをしました。
その日の妻はひどい頭痛がするそうで、みるからに具合が悪そうです。
今夜は自分が寝かしつけようと子供の所へ行ったら、添い寝だけですぐに眠りました。
子供の寝息に引きずられ、自分もそのまま寝入ったのですが、
その頃リビングに一人きりとなっていた妻に、異変が起こっていました。

フローリングの床が、ミシ、ミシ、ミシ…
部屋を歩きまわっていたのが、男性であったとわかったそうです。
体調不良でそれどころではない妻は、これが頭痛による幻覚・幻聴だと言い聞かせ、
金縛り状態の体をどうにかしようともがいていました。
しかしそれは一向におさまらず、彼女は徐々に怒りが込み上げてきたらしく。
出ない声を振り絞り、声にならない声で叫んだそうです。

『ふざけるな!ころすよ!』

その瞬間、金縛りも霊の気配もふっと消えたそうです。

妻は見事にキレましたが、それ以来電球が頻繁に切れることはなくなりました。

【完】
310クリやん ◆aHHsHtXLnA :2006/08/12(土) 06:02:29 ID:+b2E+JKw0
九十三本目の蝋燭が消えようとしています……
クリやん ◆aHHsHtXLnA さん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

九十四話目の語り部さんをお待ちしています…。

語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
311クリやん ◆aHHsHtXLnA :2006/08/12(土) 06:04:11 ID:+b2E+JKw0
黒 ◆9fw1ZntG8Yさん、九十四話目をお願いします…
312黒 ◆9fw1ZntG8Y :2006/08/12(土) 06:05:04 ID:yNwqTCvu0
葬式 1/2

むかし、仕出し弁当屋で配達のバイトをしていた。
たまに妙な客からの注文があった。
怪しげなセミナーだったり、何かの撮影現場だったり。
お葬式の会場に運ぶことも多かった。

あるとき、郊外の小さな町へ弁当を届けに行った。
そこでお葬式が行われていた。
よくあるお葬式で何も変わったことはなかったのだが。

次の週にも、その地区へ弁当を届けに行った。
やっぱりお葬式だった。
代金を払ってくれたのは、前回と同じおばさんだった。
前回は地区の施設を使ったお葬式だったが、今回は故人の自宅らしかった。

その次の週はシフトに入っていなかったが、更に翌週はまたもその地区へ配達に行った。
あとで帳簿を見せてもらったら、5週連続で注文が入っていた。
お客さんの名前も注文の数もいつも同じだった。
注文しているのはあのおばさんかも知れない。

今回も故人の自宅でのお葬式で、あのおばさんが会計をしてくれた。
聞いちゃいけないような気もしたけど、つい聞いてしまった。
「最近、こちらでお葬式が多くないですか?」
一瞬、おばさんの顔がこわばったように感じた。
313黒 ◆9fw1ZntG8Y :2006/08/12(土) 06:06:09 ID:yNwqTCvu0
葬式 2/2

おばさんはだまって空を見上げた後、おかしな事を言った。
「そうだね。毎年この時期はね」

「毎年なんですか?」
「次はあの家だよ」

おばさんは無表情に通りの向こうのある家を指さした。
見ると、その家の玄関脇に赤い30cm四方くらいの紙が貼ってあった。
何か丸い記号のようなものが書いてあった。

そう言えば。
今いるこの家も、玄関に紙が貼ってあった。
「あの赤い紙は何なんですか?」
「そういうシルシだよ」

もっと聞こうと思ったが、「もういいから帰りなさい」と言われてしまった。
そのあと、やはりその地区で同じおばさんから弁当の注文があったらしい。
気味が悪かったので、自分はその地区への配達を避けた。

しばらくしてそのバイトは辞めたので、弁当の注文がいつまで続いていたのかはわからない。
おばさんの話が本当なら、今年もあそこで毎週お葬式が行われているのだろう。

【完】
314クリやん ◆aHHsHtXLnA :2006/08/12(土) 06:06:27 ID:+b2E+JKw0
九十四本目の蝋燭が消えようとしています……
黒 ◆9fw1ZntG8Y さん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

九十五話目の語り部さんをお待ちしています…。

語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
315クリやん ◆aHHsHtXLnA :2006/08/12(土) 06:10:47 ID:+b2E+JKw0
黒 ◆9fw1ZntG8Yさん、九十五話目をお願いします…
316黒 ◆9fw1ZntG8Y :2006/08/12(土) 06:11:55 ID:yNwqTCvu0
占有席 1/3

学生の頃、駅前のファーストフードで試験勉強をしに行った。
そこは友達がバイトしている店で、夜は静かだから勉強しやすいと聞いていた。

一人、ずっと顔も上げず集中してる女の人がいた。
横顔がちょっとキレイだったので、なんとなくちらちらと目が行ってしまう。
けれど、何度見てもその人は下を向いて一心に何か書いてるだけだった。

トイレに立って戻るとき、妙なことに気が付いた。
その店は、椅子の席やソファタイプの席などがある。
例の女性はソファの席で、後ろは壁になっていた。
さらに席の隣には、取り囲むようにテーブルが置いてあった。
席を立って移動するには、テーブルを乗り越えるか、どかさないといけない。

よっぽど神経質で、自分のエリアを作ってしまいたかったんだろうか。
ちょっと引いた。
317黒 ◆9fw1ZntG8Y :2006/08/12(土) 06:13:00 ID:yNwqTCvu0
占有席 2/3

次の夜もその店に勉強しに行った。
やっぱり静かで勉強ははかどるのだが、
あの女性がまた同じように席を作っていたのが気になった。
前の晩もそうだったが、その日も深夜にぼくが帰宅とき、
彼女はまだ勉強を続けていた。

さらに次の日の昼、他の友人とその店に行くことなった。
これで3日連続だと笑っていた。

夜とは違ってにぎやかな店内だったが、ある一角だけ空いている。
例の女性が座っていたところ。
夜と同じように、その座席はテーブルで閉ざされていた。
女性はいなかったけど。
周りの席にも人はいなかった。
ぼくらもなんとなく、もっと混んでる方で食事した。

食べ終わってからしばらくおしゃべりして帰るとき、バイトの友人が出勤してきた。
挨拶のついでに2階の座席について聞いてみた。
318黒 ◆9fw1ZntG8Y :2006/08/12(土) 06:13:43 ID:yNwqTCvu0
占有席 3/3

「あれね。なんでだろ。あのままにしておけって先輩に言われてるし」
との答えだった。
「ず〜っと掃除もしてないから、ほこりがたまってて汚いんだけどね」
とも言われた。

慌ててもう一度2階の座席を見に行った。
テーブルにも座席にも、うっすらとほこりが溜まっていた。
指でなぞると白くほこりが付いた。
そして、テーブルには細かく何か文字が書いてあるのに気が付いた。

ざっと2〜3行読んだだけだが、乱れた文字で人生のつまらなさを書いてあるようだった。
そして「死にたい」と言う文字を見つけたとき、それ以上読むのをやめた。

知らなくていいことを知ってしまった気がした。
次に店に行って、あの女性がいたら、目が合ってしまうような気がした。
だから、その日から夜の勉強はやめた。

【完】
319クリやん ◆aHHsHtXLnA :2006/08/12(土) 06:16:18 ID:+b2E+JKw0
九十五本目の蝋燭が消えようとしています……
黒 ◆9fw1ZntG8Y さん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

九十六話目 猫侍 ◆/8nBjf3PZU さん、よろしくおねがいします。

語り手希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
320クリやん ◆aHHsHtXLnA :2006/08/12(土) 06:30:23 ID:+b2E+JKw0
九十六話目 虎 さん、よろしくおねがいします…
321:2006/08/12(土) 06:30:49 ID:UwBV6ZBN0
お盆の訪問者 1/2

僕の幼馴染に「えみこ」って女がいます。
転校生えみこは色々な怖い体験を話してくれましたが、
お盆になるとこの話を思い出します。
たしか、話してくれたのは高校のときだったかな・・・。

えみこが小学生の頃からの話。
夏休みの中、母親がお勤めに出かけている間、えみこは留守番。
ピンポーン!!!
えみこが住む、アパートのチャイムが鳴る。
ドアを開けるとそこにはたたずむ男性が居たそうです。
背が高く、大きな体。
怖くはなく、むしろ安心感があったそうです。
じっと見つめるえみこの前から、スッと男は消えたそうです。
それから毎年、決まってお盆の時期にその訪問者は現れる。
引っ越した先でも同じくその男は現れる。
毎年決まって、ドアの前で消えてしまう・・・。
322:2006/08/12(土) 06:31:22 ID:UwBV6ZBN0
お盆の訪問者 2/2

そして中学生に上がった年のお盆。
ピンポーン!!!
えみこが住む、アパートのチャイムが鳴る。
ドアの前にはやはり、あの男。
この年、初めて気がついた事があった。
この男、真夏なのに黒いコートを着ている。
黒いコート・・・・、見覚えがある。
お母さんが大切にクローゼットに保管している古びたコート。
「亡くなったお父さんのお気に入りだったのよ」と話してくれたコート・・・。
気がつくとその男・・・お父さんの姿はなく、
その後えみこの前にお父さんが現れることはありませんでした。

お盆に死者が帰ってくるというのは、本当なのかもしれませんね。

<完>
323クリやん ◆aHHsHtXLnA :2006/08/12(土) 06:32:45 ID:+b2E+JKw0
九十六本目の蝋燭が消えようとしています……
虎さん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

九十七話目 勝久 ◆pzAvkiNEhcさん、よろしくおねがいします。

語り手最後の一人をご希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
324勝久 ◆pzAvkiNEhc :2006/08/12(土) 06:37:35 ID:n5rDr7JE0
「フロントガラス」
俺はラリーが好きで実際に自分でもやるんだが、
よく走りに行く場所でやばいところがアル。
墓地の近くの林道なんだが、一番怖かったのは、
何本か練習して先輩とだべっていたら、
止まってるだけの何もしてない車のフロントガラスが
「ぴしぃっ」
って嫌な音を立ててひびが入った。
あそこは絶対なんかいる。

325クリやん ◆aHHsHtXLnA :2006/08/12(土) 06:39:02 ID:+b2E+JKw0
九十七本目の蝋燭が消えようとしています……
勝久 ◆pzAvkiNEhcさん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

九十八話目 ビビリ ◆T0iOfn.P8さん、よろしくおねがいします。

語り手最後の一人をご希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
326ビビリ ◆T0iOfn.P8. :2006/08/12(土) 06:41:33 ID:GaXTFMEh0
『憑かれた友達』(1/3)

大学時代実際自分にあった話

ある日友人が「この間、彼女と夜の○○公園の滝のところで幽霊見てマジでビビッて逃げたよ」って話をしてきた。
その時、俺はあまり信用していなくて「マジで、コエー」とかノリだけで話をしていた。

そして数日後、友人が「やばい。こないだの幽霊にマジで憑かれた」って真っ青な顔して相談してきた。
友人が言うには「家の前に夜になると現れて、部屋を通り抜けたり、壁から顔だけを出してジーと見てきたりする」との事だった。
こういう話は大抵恐怖から大げさに言ってくるものなのだが友人が真剣なのもあってしばらく俺の部屋や他の友人の部屋に泊まることになった。
(その時友人はアパートで一人暮らし、俺は下宿暮らしで下宿には共通の友人も多数いたので部屋を転々と移動していた。友人の彼女もなんか怖い事になってるらしく一緒に俺の下宿に来た)

そんな状態で数日たち、友人も落ち着いてきて「教科書とか取りに行きたいし、風呂にも入りたいからアパートに一緒に行ってくれないか」と持ちかけてきた。(下宿はシャワーしかなく風呂がなかったので)
俺は特に怖い目にあったわけでもないので軽い気持ちで「いいよ」と承諾し、二人でそろって原付にのって友人のアパートへと行ったのだが、正直行かなければよかったと後悔した。

友人のアパートに着き、友人が準備をしながら「風呂にも入るからちょっと時間かかりそうなんでテレビでも見てて」というので手袋を脱ぎヘルメットの中に放り込んでテレビをつけて見ていた。
ある程度準備を終えた友人が「それじゃぁ風呂に入るけど、待っててね。絶対、待っててね」と怯えながら言うので「大丈夫だって、置いて帰るようなことしないから」といって風呂に入らせた。
327ビビリ ◆T0iOfn.P8. :2006/08/12(土) 06:42:58 ID:GaXTFMEh0
『憑かれた友達』(2/3)

友人の風呂を待っている間、ボーっとテレビを見ていたのだが、後ろからいきなり
「はい、これ・・・・」
と声を掛けられて俺の手袋を手渡してきた。
俺は、『友達は風呂から上がってきたんだな』と思い手袋を受け取って
「テレビがちょうどいいところだから終わるまで待って」
と言ったが答えは無かった。テレビに集中していたのでその時はまったく気になっていなかったのだが、そのすぐ後に
「あー、いい風呂だった」
と友人が風呂から出てきて、その時になって俺は手渡された手袋を見ておかしいことに気がついた。

ワンルームのアパートなので風呂は俺がテレビを見ている部屋と扉一枚隔てただけの場所にあり、扉が開けばすぐにわかる状態だったのだ。

さすがに怖くなってきた俺は
「お前さっき出てきて手袋手渡してくれたよな?」
と確認したのだが
「いや、今出てきたばっかりだし、手袋渡す必要ないじゃん」
と友人は言い、それで気づいたのか慌てて服を着始めた。
その時俺の視界の隅でなにか白いものが動いた気がした。
慌ててそちらを向いたが何も無い・・・と思ったのだが、向いた方向にある壁に掛けてあったカレンダーが風もないのにゆらゆらと揺れていたのだ。
カレンダーの方に行こうとした時、友人がいきなり
「うわああああぁぁぁあぁ」
と叫んで駆け寄ってきて
「今そこの床から奴が出てきて天井に抜けていったああああああ」
その声に友人の方を向いた時、友人の後ろにある擦りガラスの窓に不自然な光が揺れているのが見えた。
俺は友人に「あの窓の向こうって車の光とか入ってくるんだっけ?」と聞くと
「そっちは隣のアパートがあるだけだよ」と言うことだった。
友人と怯えながらその光を見ていたが一向に消える気配はない。
328ビビリ ◆T0iOfn.P8. :2006/08/12(土) 06:43:34 ID:GaXTFMEh0
『憑かれた友達』(3/3)

友人が思い切って擦りガラスを開ける
「うわあああぁぁぁぁ、やっぱりいるうううぅぅぅぅぅぅ」
と窓の外を凝視している。俺も窓の外を見たのだがどこにいるのかわからない。それにさっきまで見えていた光はどこにも見当たらない。
「え?どこ?」と聞くと
「向かいのアパートの二階あたり、真正面からちょい左」
友人の言う方向を見ると・・・・なんかそこらへんだけがおかしい
その辺の空間だけなんか歪んでいるというか、湯気を通して見たような感覚というか。

たしかに、そこには何かがあるのだけは分かり怖くなった俺は友人と一緒にすぐ部屋を出て原付のエンジンをかける。
だが、いくらキーをまわしてもどちらの原付もエンジンがかからない。
キックでエンジンをかけようとするがうんともすんとも言わない。
友人の原付はそれでもなんとかキックでエンジンがかかったのだが、俺のほうは一向にかからない。
俺は押しがけでエンジンをかけようと原付を押して走った。どれぐらい走ったのかわからないしその時は回りなんてまったく目もくれずエンジンをかけることだけに必死だった。
押しがけでなんとかエンジンがかかり、フルスロットルで下宿へ向かう。

その時、ふとバックミラーに目をやると、手足をだらーんとたらした白いワンピースを着たぼさぼさの長い髪の女が手も足も動かさずに滑るようについてきているのが見えた。あきらかに足は地面についていない。
こちらは無改造とはいえ60km/hで走れる原付。
どう考えても後ろのものは人間じゃない・・・・
そこからは、もう怖くて後ろを見ることができずただ必死に下宿まで突っ走った。

下宿に帰り塩を自分達にかけ、事情を知る友人達で集まって怯えながらその夜はその後何も無く無事に過ぎた。

後日談なのだが、友人がその幽霊に憑かれた場所で以前、男に振られて首を吊って自殺した女性がいるという噂を聞いた。
友人は寺に行きお払いをしてもらい、その後おかしなことはなくなった。

【完】

注)俺の原付はそれまでエンジントラブルなどまったくなく、その後もおかしくなることは無かった。
注2)窓のくだりの部分で、擦りガラスの窓を開けたのに窓の向こうと言っているのは、北海道なので二重窓だからです。
329クリやん ◆aHHsHtXLnA :2006/08/12(土) 06:43:52 ID:+b2E+JKw0
九十八本目の蝋燭が消えようとしています……
ビビリ ◆T0iOfn.P8さん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

九十九話目 猫侍 ◆/8nBjf3PZUさん、よろしくおねがいします。

語り手最後の一人をご希望の方は、下記のスレにて受付を。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
330猫侍1/2 ◆/8nBjf3PZU :2006/08/12(土) 06:51:24 ID:o3B3bO970
科(死菜)葉草

 これはダチから聞いた話。

 昔、T塚っていう有名劇団にとても人気の若手が居た。
彼女の演技はとても素晴らしく、歌もうまく、
彼女が出演する劇のチケットは飛ぶように売れ、ダフ屋が出る始末。

 しかし、先輩団員たちは彼女の事が気に食わなかった。
そこで練習中に事故を起こしビビらせようとした。
天井に細工し、幕が彼女の近くに落ちるようにした。
布といってもステージの幕は結構な重さがあるので驚かすには丁度良かった。

 だが先輩団員たちの予想に反して幕は大活躍してしまった。
幕は彼女の上に落ちた。
幸い彼女に怪我は無かったのだが、悲劇はその後起こった。
驚いた彼女は幕を被ったまま動き幕を踏んで躓いて、
スッポトライトを倒してしまったのだ。
331猫侍2/2 ◆/8nBjf3PZU :2006/08/12(土) 06:52:09 ID:o3B3bO970
 不幸な事にスポットライトの熱で幕に火が点き、彼女は幕ごと火達磨になってしまった。
しかし彼女は何とか一命を取りとめた……が彼女の皮膚は焼け爛れ、
見るも無残な姿になってしまった。
三日三晩泣き続け涙も枯れた彼女病院を抜け出し、
劇団の窓から白いドレスの衣装を着て飛び降りてしまった。

 彼女が落ちたのは土の地面だったが頭から落ちたのと、
飛び降りたのが四階という高さもあって、即死だったという。
更に彼女が落ちたところには毎年『科葉草』という花が咲くようになった。
その花は彼女の死に様さながらに、白に赤い斑点がある花だそうです。
まるで、純白のドレスに飛び散った血のように………。

 さて、この話を聞いた又は、最後まで読んでしまった方、
T塚に行って『科葉草』を摘み、K府M市の寺にあるという彼女の墓前に四日以内に供えてください。
さもなくば、彼女と同じ運命を辿る事になるやもしれません。

【完】
332クリやん ◆aHHsHtXLnA :2006/08/12(土) 06:52:51 ID:+b2E+JKw0
九十九本目の蝋燭が消えようとしています……
猫侍 ◆/8nBjf3PZUさん、ありがとうございました。
   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴

百物語も残すところ あと1話になりました…

最後の語り手を引き受けてくださるの方は、下記のスレにて受付をおねがいします。
(なお、雑談もそちらです)

【受付】百 物 語 関 係 者【談話】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1155288428/
333クリやん ◆aHHsHtXLnA :2006/08/12(土) 07:06:51 ID:+b2E+JKw0
さて、蝋燭はこれで最後…残り一本となりました…


百話目…

黒 ◆9fw1ZntG8Yさん よろしくおねがいします……
334黒 ◆9fw1ZntG8Y :2006/08/12(土) 07:08:04 ID:yNwqTCvu0
「里帰り」 1/2

小学生ぐらいの頃は、毎年夏休みには田舎の祖父母の家へ遊びに行ってました。
田舎で過ごす時間は、何かと楽しかったと覚えています。
近所の子供達ともすぐ仲良くなって、一緒に遊んでいました。

でも、夜になると一人で退屈なことが多かったです。
見たいテレビ番組がないと、おもちゃも漫画もなかったので退屈でした。

ある日、村の集会で祖父母が外出してた日がありました。
私は一人留守番です。
テレビにも見飽きたわたしが興味を持ったのは、蚊取り線香でした。

ライターで蚊取り線香に火を付けました。
先じゃなくて途中から火を付けてみたり。
上に紙切れを置いて、次第に焦げていくところを眺めてみたり。

そのうち、炎の上がらない蚊取り線香よりも、紙を燃やしたほうが楽しいと思い始めました。
新聞紙をちぎって灰皿の上で燃やしました。
何度か繰り返すうちに、もっと長く燃やせないかと考え始めました。
そして、新聞紙を丸く筒状に加工しました。
下から火を付けてゆっくり燃える様を見ようと。
335黒 ◆9fw1ZntG8Y :2006/08/12(土) 07:09:45 ID:yNwqTCvu0
「里帰り」2/2

わくわくしながらライターで点火しようとしたとき、ふと後ろから手を押さえられました。
ふりかえると、知らないおばあさんが座っていました。
少し怒った顔をしていたけど、優しそうな顔をしたおばあさんでした。

”そんなことをしてはいけない”と言うおばあさんに、退屈でしょうがないと文句を言いました。
おばあさんはどこからかお手玉を取り出して、やってみせてくれました。
見たことがないくらい上手なお手玉でした。
わたしにも教えてくれました。
祖父母が帰宅するまでの間、夢中になって練習したりおばあさんに見せてもらったりしました。

そのうち、玄関で祖父母が帰ってきた音がしました。
わたしは喜んで出迎えに行きました。
が、二人を連れて居間に戻ったとき、あのおばあさんはいませんでした。

一人で留守番できて偉いねと言う祖父母に、おばあさんと遊んでいたことを話しました。
お手玉が上手なおばさんというと、おじいさんは納得したようでした。
○○のばあさんだなと。(○○は多分地名だと思います)

そのおばあさんはお手玉が上手でよく見せてくれたそうです。
 おじいさんが子供の頃に。

きっと、お盆で里帰りしていたおばあさんなんだと思います。

【完】
336クリやん ◆aHHsHtXLnA :2006/08/12(土) 07:10:27 ID:+b2E+JKw0
最後の蝋燭が消えようとしています……
黒 ◆9fw1ZntG8Y さん ありがとうございました…


百の物語は終わりましたが、本当の恐怖はこれからなのかもしれません…

鏡をご覧ください
そこに映っているのは本当に……

……あなただけですか?






   フッ・・・
   ξ
  ,⊥
  ||
  ||
  ┴┴
337本当にあった怖い名無し:2006/08/12(土) 07:30:01 ID:XId9DUT20

 ┏━━━━━━━━━┓
 ┃              ┃
 ┃    /     \   ┃    
 ┃   /   / \ \ ┃
 ┃  |    (゚) (゚)   | ┃ 
 ┃  |     )●(  | ┃ 
 ┃  \    ▽   ノ ┃ 
 ┃    \__∪ /   ┃
 ┃    /   ̄ ̄\ ┃
338犬バカ ◆Tsi7Uqno3c :2006/08/12(土) 07:45:42 ID:3f9aavcK0
     ,,,...、,ィ-- 、,,,,,___
        ,,ィiii;:;:;:;:iii;:;:;:;:i;:i;:;:!;:!;:;:;:l、,,_
       r'":;:;:;:;:;:;:;:ヾ;:;: 彡ノノ'ヾ、;:;:;:i!
       |:;:;:;、ゞゞゞ'7''"~     `l;:;:;i!
       l:;:;l     ヽ、      l;:;:;:ミ
       l;:;:|   ,,....、    __,;;;;;;;,,,,,ヾ;:;-、
       ヾl,r"‐''''―、,-r'",..,、  i!`T")|
       l^ーi '"' ’'` ノ ヽ、,,,...-‐' j!  |
       i! :; `''ー'''';:',, ,,, )    : |ー'"
        ヽ-l    ,,.;:;::;;;;:,,,,,    |
           ヽ i '"ー''''"~~`' / ,,.!、_
           `ヽ、 "" '''  ,,.:'"/' :ヽ
            j^'ー--‐''".ィ'ン"   `ー-、
   r''"~~ ̄ ̄ ̄ ̄i\___,..-'" /    /
            | /`ヽ /
   ヽ   :;:      ^|ヾ,r`'    ,.    ,,.r'
   ミヽ  ヾ ::;;:    |     /   ,.ィ"

ここからは後日談報告スレです
その後起こった霊障、スレを見てて起こった怪奇現象、オカラジでの怪音など
色々報告してください
339晧月:2006/08/12(土) 08:03:07 ID:whWrESFW0
 後日談…「約束」 1/2

先ほども書いた様に霊などとは全く無縁、百物語でも肝試しでも
何一つ起こったためしが無い霊感ゼロのただのオカルト好きである私だが、
臆病者なので一応>>2のお守りを作っておくことにした。

家にあったいかにも古そうなペーパーナイフに料理酒をふりかけて。
名前はその時なんとなく頭に浮かんだ言葉をつけた。

幾話目だっただろう。物語も終盤に差し掛かった頃、
お守りを抱きながらPCの前でうとうとしてしてしまっていた。
 『いけない、寝てしまった』
そう思い目を開けようとしたがどうやら様子が変だ。
夜も明けかかっているというのにやけに部屋が暗い。
その上なんだか不穏な空気を感じる。
 『ん…もしかして?』
おそるおそる目を開けると、視界の端に何か黒いものが映った。
しかも一つや二つではない。
 『やばい!』
恐怖で動けずに焦っていたがしばらくしても何も起こらない。
落ち着いてみるとそれは私から少し離れた所で私の周りをぐるぐる回っているようだった。
まるで私には近づけないとでも言う様に。
そして気がついた。自分の体をたくさんの白い光のようなものが取り囲んでいることに。
その無数の光の中に、見慣れた祖母の姿があることに。

 『そうか…私は霊感がなかったんじゃなくて…』
そこで意識が途切れた。
340晧月:2006/08/12(土) 08:03:45 ID:whWrESFW0
2/2

目が覚めると窓の外も部屋の中も明るくなっていた。
物語もほとんど進んでいない。
夢、だったのだろう。

祖母は今年の3月に亡くなった。私は祖母が大好きだったし、祖母も私を可愛がってくれていた。
その時になって初めて気がついたのだが、ペーパーナイフにつけた名前は祖母の戒名の一部だった。
祖母は信仰心が強く四国88ヶ所全部回ったくらいで(車でだけど)、その戒名も生前にもらった立派なものだった。

きっとあの光の中には、写真でしか見たことのない私の先祖もいたのだろう。
祖母は私が小さい頃よく言っていた。
 「もし私が死んだら××ちゃん(私の名前)に取り憑いてずっと守ってあげるからね。
 大丈夫、写真を撮る時には映らない様に隠れているから」 
冗談じゃない、怖いよ、嫌だよそんなの…

そう、冗談ではなかったのだ。


【完】
341本当にあった怖い名無し:2006/08/12(土) 08:33:12 ID:XId9DUT20
( ;∀;)イイ話ダナァ
342ロム専だった人:2006/08/12(土) 09:51:35 ID:0toCCL0ZO
二度程ドロップアウトして寝たのですが、
起きる度に少しだけ不思議な事が有ったので報告します。
全く怖く無い上、携帯からの投稿なので汚くてすみません。

@カタンという物音で起きると、寝ていたベッドから1b以上離れた部屋の端に、
普段抱き枕代わりに使っているぬいぐるみが落ちていた。
丸い形では無いから、ベッドから落ちただけでそんな所まで転がるとは思えないし、
さっきまで寝てた自分に、ソレをそこまで放り投げる事が出来るわけ無いし…。
怖いのと眠いのと面倒臭いのとで、そのまま寝ました。


Aさっき起きたら、部屋の中に、うちで飼っている猫がいました。
そいつは、いつも私の部屋で寝るもう一匹の猫とは違い、
一人(匹)では部屋のドア(レバー式)どころか、襖さえ開けられないのに。
「いつも部屋で寝てる方が勝手に出て行って、コイツが開いてたドアから入ったのか?」
と思いドアを見ると、隙間無く、ぴっちりと閉まってる。
この猫は、布団などに漏らす癖が有り、それを知っている家族が、
鳴いてせがまれても、部屋に入れる訳が無い。

アイツはどっから入ったのか?
または、誰が入れてやったのか?
343本当にあった怖い名無し:2006/08/12(土) 11:31:17 ID:9DUXXL9v0
>>342
>普段抱き枕代わりに使っているぬいぐるみ

しろたんキタ━━(゚∀゚)━━!!!!
344ガザミ ◆NmKUrJ9ZXs :2006/08/12(土) 14:49:43 ID:/BeiaQwlO
このスレの話を読むうちに、そんな怖い話でもないのに背筋がぞくぞくしたので、自分で自分を携帯で撮ってみた。
なんか顔が歪んでた・・・・
背景に歪みはなんにも無いのに・・・・・
怖いのと、自分のキモさで消しちゃったけど
345本当にあった怖い名無し:2006/08/12(土) 16:58:15 ID:lY1rXJjO0
100話終わって犬バカさんのおにぎりAAを見て、すっかりおにぎりを食べたくなってしまい、炊飯器を開けたら ご 飯 が 炊 け て ま せ ん で し た。
これも100物語の怪異…!?
346本当にあった怖い名無し:2006/08/12(土) 18:31:13 ID:xYvZi/XxO
347本当にあった怖い名無し:2006/08/12(土) 19:07:06 ID:OcWOAFgWO
【目次】
1〜10話>>80
11〜15話>>97
16〜20話>>116
21〜27話>>121
28〜31話>>147
32〜39話>>150
41〜49話>>225
50〜59話>>235
348本当にあった怖い名無し:2006/08/12(土) 19:09:48 ID:OcWOAFgWO
【目次】
60「落とし穴」>>214-216
61「頭」>>218
62「登山者」>>220-222
63「石焼き」>>226
64「化け猫」>>228-232
65「隙間女」>>236-237
66「迎え」>>239
67「ついてくる」>>242-243
68「ゴミ捨て」>>245
69「子供たちの見たもの 其の二」>>247
349本当にあった怖い名無し:2006/08/12(土) 19:12:50 ID:OcWOAFgWO
70「鏡の女」>>249
71「ウラ本」>>251
72「帰り道」>>253-255
73「1分先の予知夢」>>258
74「子供たちの見たもの 其の三」>>247
75「未熟児」>>262
76「お通夜」>>264-265
77「キミが…」>>267
78「しかと」>>269
79「地下トンネル」>>271
350本当にあった怖い名無し:2006/08/12(土) 19:15:48 ID:OcWOAFgWO
80「過ち」>>273-275
81「キューピットさん」>>277-279
82「鼬の怪」>>281-283
83「天井裏から見たもの」>>286-288
84「出られない」>>290
85「いつも笑顔」>>292-293
86「玄関の土の下」>>295
87「家族愛?」>>296
88「居間」>>298
89「窓の外」>>300
351本当にあった怖い名無し:2006/08/12(土) 19:18:31 ID:OcWOAFgWO
90「着信ナシ」>>302
91「木刀を引っ張る奴」>>304
92「見えない人」>>306-307
93「武勇伝」>>309
94「葬式」>>312-313
95「占有席」>>316-318
96「お盆の訪問者」>>321-322
97「フロントガラス」>>324
98「憑かれた友達」>>326-328
99「科(死菜)葉草」>>330-331
352本当にあった怖い名無し:2006/08/12(土) 19:20:11 ID:OcWOAFgWO
100「里帰り」>>334-335
353本当にあった怖い名無し:2006/08/12(土) 19:56:38 ID:DcSR1xfOO
б
354本当にあった怖い名無し:2006/08/12(土) 19:58:06 ID:DcSR1xfOO
みなさんは何話目が特に怖いと
思いましたか?
355本当にあった怖い名無し:2006/08/12(土) 20:06:44 ID:YyT9zcOE0
百読むと怖い目にあうの?(´;ω;`)
356前作ハイライト:2006/08/12(土) 20:12:43 ID:PULqPKlbO
この話による事件・事故に私は一切責任を負いません。各自の判断にて閲覧して下さい。



みなさん「紫鏡」と言う言葉をご存じでしょうか。この言葉を知っている人は、二十歳の誕生日迄に忘れてしまわないと、鏡の世界に引き込まれ死んでしまうと言う話です。
この話の発端となるのは私が小学3年生の時の担任の先生が住んでいた東京都八王子市にあると聞きました。

昔、八王子にはライ病患者の隔離施設が存在し、ライ病患者達が不治の病と供に生活していました。
ライ病とは皮膚病の一種で、肌がただれ、人によってはただれた肌が紫色に見えることから、「鏡に映った自分が紫色に見えた。」ら、ライ病が発症し死に至るという事が紫鏡の発端だったと聞きます。

先生が子供頃もこの話しは有名で、
「今A君が紫色に見えた。」
「B君だって紫色の服着てるじゃん。」
など、冗談混じりながらも怯えていたそうです。

休み時間ともなれば、小学校で鏡の前に立ち、自分が紫色では無いことを確認すりのを面白がってやっている時、ふとA君が
「今、鏡の中の僕が笑ったよ。」と言いました。
「A君はいっつも笑ってるじゃん。」
丁度チャイムが鳴ったので、みんな笑いながら教室に向かいましたが、A君だけは青ざめた顔をしていました。
先生は子供ながらに、何か嫌な予感がしたらしくA君に大丈夫だよと促しました。

翌日になると事態は一転しました。A君が学校に来ていません。
「先生!A君はお休みですか?」
クラスの誰かが聞きました。すると先生から、
「悲しいお知らせですが、A君は昨夜心臓発作で亡くなりました。A君の為にもお通夜には参加しましょう。」
クラス中が動揺する中、先生はピンと来ました。
昼休みにいつものように友達と集まっている時に、言いました。
「昨日、A君さぁ。鏡の自分が笑ったって言ってたよね。何か関係あるのかな?」
周りのみんなは、そんなことある訳がないと怯えながらも強い言葉で否定しました。自分だって信じたくはありません。でも、もし…
357前作ハイライト:2006/08/12(土) 20:13:55 ID:PULqPKlbO
お通夜でA君の家に家族で行きました。みんな黒い服で、カラスの集団のようでした。
花と線香をあげると、先生は
「A君が見たい。おばちゃん、最後にお別れが言いたいからA君を見せてよ。」
しかし、おばさんは幼い息子を失ったショックでか浮かない顔をしていました。
先生も子供ながらも、それを察知して無理強いはしなかったそうです。

お葬式も終わり、クラスの皆も落ち着きを取り戻した頃、先生はA君の家に線香をあげようと言いました。学校が終わり、友達とA君の家に行った時の事です。
おばさんに、線香をあげに来たと言い上がらせてもらいました。そして、皆が線香をあげて帰ろうとした時におばさんが
「〇〇君、ちょっといい…?」
先生は残り、他の友達は帰宅しました。A君と一番仲のよかった先生だけが残るように言われたからです。「実はAが死んだ朝、最初に見つけたのは私なのよ。」
おばさんは続けて言いました、
「時間になっても起きてこないから起こしに行ったの。最初に見た時、Aの体が黄色になっていることに気付いたわ。横向きになっていたんだけど、触れたら体が冷たいから急いで顔を見たら…言葉では言い現せない程、怯えた表情だったの…」
先生は、最後まで聞きました。
目は白目をむいていて、舌が飛び出し、腕が間接とは逆に曲がっていたそうです。お通夜で、見せられなかった理由もそれだったと、おばさんは伝えてくれました。
358前作ハイライト:2006/08/12(土) 20:16:49 ID:PULqPKlbO
先生も大学生になり、線香はあげていたもののA君の死因を忘れかけていました。当時所属していたサークルでも人気で一番可愛い女の子と付き合っていたそうです。
先生の家族が旅行でいない時に彼女を家に呼びました。テレビを見たりしながらイチャイチャしていたそうです。先生がお風呂に入り、次に彼女が入りました。洗面所で髪を乾かしている彼女がこう言います。
「ねぇ〇〇くん、今ね鏡の私が笑ってた。幸せだからかな?」
その言葉を聞いた瞬間、背筋がゾッとし全てが走馬灯のように記憶として甦りました。

今夜、何が起こるんだ?いや、たんなる病気だし何も起こらないかも知れない。でも、もし…
記憶を押し殺すかのように、先生は何も知らないふりをして夜を迎えました。
何かがあるなら見届けようと…

時間は午前2時半になろうかと言う時です、彼女は先に寝ていましたが先生はテレビを見ていました。
するとベッドで寝ていた彼女が突然動き出したのです。先生は恐る恐る布団をはぎ取りました。
すると、足元には見たこともない手鏡から笑顔の彼女が足引っ張っています。
必死で引っ張りましたが、あまりに強い力にとうとう彼女は鏡の中に吸い込まれてしまったそうです。
先生は怖くなり電気を付け、警察に連絡しましたがそんな冗談のような話を信じてくれるはずもなく、ただただ待ちました。
すると、突然ずしりと肩に重さがかかりました。よく見ると黄色い人間の手です。振りほどいて見ると、見るも無残な姿の彼女がいたそうです。

さすがに警察も乗り出し、死因を調べましたが心臓発作によるものと断定されました。
先生はその影響によるショックで髪が白くなってしまい、しばらく入院したそうです。
359前作ハイライト:2006/08/12(土) 20:18:53 ID:PULqPKlbO
私が小学生の時、先生は27才でしたが真っ白い白髪でした。若爺さんとも呼ばれていました。
先生はこの話をした後、言いました。
「誰もが一生に一度は訪れる怪奇現象なんです。もし、鏡の中の自分が笑ったら誰にも言わないように。そして、やさしくほほ笑み返して下さい。」
と、涙ながらに喋る姿は小学生ながらも、クラス中が本気なんだと感じました。

この話を知らない友達が、仲間内で「鏡の中の自分が笑った。」と言い、心臓発作で亡くなったことが、私の周りでも一度だけあります。
笑いかける鏡の自分は、鏡ではなく水面やガラス、会話している人の目に写ることもあるそうです。
ひょっとすると、自分の知らない間に笑いかけているかも知れません。迂闊に鏡の中の自分を、他人に語らないようにした方が懸命だと思いますよ…。


語り手 やぁ(´・ω・`)氏
360泥酔 ◆m4uzoLuDSs :2006/08/12(土) 23:19:33 ID:rWSUI9Fu0
目次の人乙
突然頼んじゃって正直スマンカッタ
361本当にあった怖い名無し:2006/08/13(日) 07:11:15 ID:GUd/mtuCO
次回 開催はいつですか?
362本当にあった怖い名無し:2006/08/13(日) 12:17:46 ID:PW4j4YxR0
>>2に書いてあったお守りの名前を決めた。
ヴァギナ
363本当にあった怖い名無し:2006/08/13(日) 13:35:38 ID:yGIpmmEeO
>>360
いや
ぐだくだなって申し訳ないっす
364本当にあった怖い名無し:2006/08/13(日) 21:36:25 ID:HjJjCnFuO
私のお守り、詫助くんですw
365本当にあった怖い名無し:2006/08/13(日) 21:39:13 ID:y661p6qS0
このスレ感じ出ててイイねw
366ネス ◆Ness.AmS0A :2006/08/14(月) 04:14:39 ID:SWcNlneM0 BE:597699195-BRZ(3001)
2/2


もう車は通り過ぎていった。電話BOXがライトに照らされたのも一瞬
でも光は消えない、ソレの周りに光が留まってゆっくりと光が消えていく・・・
俺は呆然と立ち尽くして見ていた。
光が全部消えたと思ったら、ソレはいつの間にか水を浴びた透明人間のような感じになって
消えていった。しばらく時が止まった気がした。
ハッと気付き俺は車道を全速力で駆け抜けていった。
酔っ払ってたといえど、あれは幻覚の類ではないと思う。
それまでは霊体験もなかったし信じてすらいなかった。
でも今では、ソレを見てからはよく金縛りにあうようになった。
金縛りにあうのは決まって朝方4時ごろ。
いきなり身動きが取れなくなって「おきてー!おきてー!おきろーおきろー!!!」
と耳元で叫ばれる。
目覚まし代わりにはなるけどこれはちょっとした迷惑行為だ。
何かいけないものを壊してしまった祟りなのかもしれん

                     【完】
367ネス ◆Ness.AmS0A :2006/08/14(月) 04:15:40 ID:SWcNlneM0 BE:557853067-BRZ(3001)
ごめん、誤爆しますた
本当にごめん
368本当にあった怖い名無し:2006/08/14(月) 12:54:48 ID:HtRkUoi7O
>>367

WW許さんWWW
369本当にあった怖い名無し:2006/08/14(月) 17:06:28 ID:1YWUF8RL0
>>367
1/2の方も載せてくれたら許す
370本当にあった怖い名無し:2006/08/14(月) 17:37:19 ID:jDHlWTAz0
第二夜はいつ?
371本当にあった怖い名無し:2006/08/14(月) 17:42:02 ID:jDHlWTAz0
失礼しました
372本当にあった怖い名無し:2006/08/14(月) 21:34:23 ID:FI9N2q06O
>>370あほ
今年度、オカ板で百物語4回もやってんだぞ
373本当にあった怖い名無し:2006/08/14(月) 23:55:13 ID:jDHlWTAz0
>>372
うん、だから謝った
374やぁ(´・ω・`):2006/08/15(火) 02:20:24 ID:L3bH7nUpO
じゃあ五百物語にしちゃえばよくない?
この際、怖い話じゃなくてもいいよ。とりあえず五百個の話を用意する。
375くろさん ◆LdvZfU9b6I :2006/08/15(火) 02:26:03 ID:+XzShCEh0
>>374
普通に耳袋って感じですね。
376やぁ(´・ω・`):2006/08/15(火) 02:39:02 ID:L3bH7nUpO
何それ?耳袋?
377くろさん ◆LdvZfU9b6I :2006/08/15(火) 03:02:38 ID:+XzShCEh0
>>376
江戸時代のある人がいろんな人から聞いた珍しい話を
集めて書きしるした本のこと。

新耳袋のタイトルの由来になった本。

新耳袋は木原さんが怖い話しばかりを集めたもの。
378:2006/08/15(火) 03:04:09 ID:YcSplAT1O
彼女が捨てた物
(1/2)
これは僕が大学を卒業して初めて都内で一人暮らしを始めた頃の事です
隣の部屋にはとても美人な姉妹が住んでいました
最初は廊下ですれ違うと会釈だけだったのに時間がたつに連れて声を出して挨拶、徐々に軽い雑談、冗談を言えるまでになりました
当日彼女のいなかった僕は淡い期待を抱きつつ特にお気に入りの妹の方にターゲットを決めていました
そんな矢先、彼女達姉妹の部屋の前に小さなコンビニの袋が置かれていました
なんとなく袋を見ると、ゴミでした
「何でこんな所に?」と思いながらその日は仕事に出かけました
379:2006/08/15(火) 03:17:25 ID:YcSplAT1O
(2/2)
次の日の夜、仕事が終わり部屋に戻ると姉妹の部屋の玄関が開き、妹が出てきました
目が会って「こんばんわ」と挨拶すると部屋の前にゴミのビニール袋を置いて中に入ってしまいました
翌日の朝玄関先で「〇子、(妹の名前)ゴミ持っていくよー」と姉の声がしました
たぶんゴミを部屋に置いておくと臭いから廊下に置いておいて翌朝ゴミ収集場に出すという方法を取っていたんだと思います
そんなある日、彼女達姉妹の部屋の前に置かれたゴミ袋を開けてみたくなりました


すみません、もう一ページで終わります
380本当にあった怖い名無し:2006/08/15(火) 03:27:11 ID:WapvwbfG0
おせえええええええええええええええええよ
381:2006/08/15(火) 03:35:22 ID:YcSplAT1O
最後
ゴミが捨てられるのは朝なので、夜中に姉妹の部屋の電気が消えたのを確認してからゴミを取りにいきました
音を立てないように部屋に戻り、袋を開けてみるとテイッシュ、紙切れ等に混ざって小さな青いハンカチの様な布が捨ててありました
その布を手に取り広げてみると、なんとパンツでした
小さな青いパンツを裏に返すと、ツンと鼻を刺激する強烈なおしっこの染みがありました
パンツのサイズを見るとMサイズと表記されていました
姉は美人ですが少しポッチャリでしたので汚れたパンツは妹の物だと思います
こうして憧れの娘の汚れた激臭パンツを手に入れ、半年後に姉妹は引っ越してしまいました
あんなに美人なのに、あんな汚いパンツを履いていたなんて……
もう10年も前の話ですが、今でもそのパンツはビニールに入れて保管し、たまに匂いをかいでいます
382本当にあった怖い名無し:2006/08/15(火) 03:38:25 ID:bLi0kDKdO
('A`)
383本当にあった怖い名無し:2006/08/15(火) 03:38:33 ID:L3bH7nUpO
>>377
サンクス!木原さんも知らんからググッてみる
384本当にあった怖い名無し:2006/08/15(火) 03:39:01 ID:Twph7S1NO
死ねばいいのに
385:2006/08/15(火) 03:39:01 ID:YcSplAT1O
【完】←書き忘れました
携帯からなので、遅くて申し訳ありません
386本当にあった怖い名無し:2006/08/15(火) 16:48:18 ID:PRNMmVMt0
8月11日、お爺ちゃんの命日でした。
387本当にあった怖い名無し:2006/08/15(火) 18:54:50 ID:vsqvPUhR0
一気に読んだぉ。
途中から鳥肌が止まらない…
388本当にあった怖い名無し:2006/08/15(火) 20:13:14 ID:l3mkhKAC0
誰か呪い系の話ください。
389本当にあった怖い名無し:2006/08/15(火) 20:27:51 ID:cTMyufzo0
390本当にあった怖い名無し:2006/08/15(火) 21:09:01 ID:gIWD5byhO
http://ex16.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1155641340/
このスレのも怖ぇ・・・・・
391本当にあった怖い名無し:2006/08/15(火) 23:26:57 ID:JyBWgKP+0
さっき経験したんですが・・・
一人暮らしの俺は、1階がファミレスになっているマンションの4階に住んでます。
30分前にファミレス行くために部屋から出て、エレベーターに乗ろうとしたのね。
で、エレベーターを呼ぶボタンの「下」と間違えて「上」を押しちゃって。
まぁいいやって思って「下」も押して待って、エレベーターに乗り込んだの。
で、エレベーターの扉が一瞬閉まって、すぐ開いた。
『あぁ、俺が上と下の両方のボタンを押しちゃったからか』
って思って、『閉』ボタンを押して、扉が閉まる瞬間に・・
・・・・・・見えちゃった。青白くて痩せていて、でも目はしっかり見開いてこっち見てた、
見たことのない人。まるで俺がエレベータを待ってるときから背後にいたかのように、
扉の真正面に立ってた。
その時は普通の人かと思いながらも、気配なく突然視界に入ったので、
驚いて『開』ボタンを押せなかった。
その後、1階についてファミレスで夕飯食べながら思った。
『あの人、エレベーター前にいて、エレベーターが開いたのに、
なんで閉じかけた瞬間に外側からボタンを押さなかったのだろう?』
・・・その人が生きている人間であっても、そうでなくても怖いんで、
とりあえず夕飯を急いで食べて、階段で上って、速攻鍵かけた。

因みに俺は、普通は『見えないけども感じる人』なんだけど、やっぱり、お盆って
関係してるのかな。
392391:2006/08/15(火) 23:31:27 ID:JyBWgKP+0
【完】
393やぁ(´・ω・`):2006/08/16(水) 00:03:00 ID:L3bH7nUpO
腹減った
394本当にあった怖い名無し:2006/08/16(水) 04:09:38 ID:gi+CBnoh0
        .....-‐――‐‐- ...、
      /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
     /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
     /:::::::,::,:::::,::,::::::::,:::::::::::::::::::::::::::::i
    〈::::::::|::|::/;/|;;;;|;ハ;;;;;;;|;∧::::::::::::::|
     |::::YVィ..,,_   _,,..ィチ |::::::::::::::|
     |::::ハ(( ::: )ハl <( ::: ) |::::::::::::::|  
     |::::|:| -'" _____  `"- |:::::::::::::::|
     |::::|::|   [  ̄カ    |::::::::::::::::|
     |::::::::ヽ、 `ー-'   /l::::::::::::::::l
      l:::::::::::::::::::r ---r:::::::::::::::::::::::::l
      i::::::::::::::,=|   |=、:::::::::::::::::/
       ヽ:::::< \_/  >、::::::/
       / \/ \/  \/
395本当にあった怖い名無し:2006/08/16(水) 09:22:01 ID:RTAHUncM0
>>393
やぁ(´・ω・`)さんおかえりなさい
396本当にあった怖い名無し:2006/08/16(水) 16:55:00 ID:aJOtLv0U0
今回やぁ(´・ω・`)さんいなかったよね?さびしかったよ
397本当にあった怖い名無し:2006/08/16(水) 18:06:00 ID:rM7oROu30
やぁ(´・ω・`) (携帯厨)のこれまでのまとめ

・元々スロットサロン板住人
・スロットサロン板のスレ(※)において

157 名前:( ´∀`)ノ7777さん 投稿日:2006/07/19(水) 04:58:25 ID:OoAWhYAe
「八甲田山」って話がやばいと聞いたんだけどどんな話?

158 名前:( ´∀`)ノ7777さん 投稿日:2006/07/20(木) 00:20:05 ID:IzK8BDdj
>>157
俺も知りたい!
教えてエロい人!

160 名前:( ´∀`)ノ7777さん 投稿日:2006/07/20(木) 00:30:38 ID:8dE6Srdi
オカルト板から貰ってこようか?

161 名前:( ´∀`)ノ7777さん 投稿日:2006/07/20(木) 00:36:30 ID:IzK8BDdj
>>160
よろしこ

162 名前:( ´∀`)ノ7777さん 投稿日:2006/07/20(木) 00:46:24 ID:8dE6Srdi
とりあえず今聞いて回ってるから、しばし待たれよ

ちなみにID:8dE6Srdiがやぁ(´・ω・`)

(※)怪奇・心霊現象
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/slot/1152983435/
398本当にあった怖い名無し:2006/08/16(水) 18:11:39 ID:rM7oROu30
やぁ(´・ω・`) はオカルト板において
八甲田山
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1153324285/
という単発質問スレを立てる。

1 名前:ふぅ 投稿日:2006/07/20(木) 00:51:25 ID:t05I9Kd/O
「八甲田山」って話を探してます
スロサロで俺が立てた板で数人が知りたがってるだが、やばいの?
知ってる人いたら、詳細キボンヌ

できれば全文書き込んでください。お願いします。

16 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/07/20(木) 01:06:27 ID:ox2+3A98O
>>1 はマルチだし、たてた「板」とかもう。。。心からウザイ

47 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/07/20(木) 01:40:43 ID:aPrS54n80
マルチのあげくスレまで立てやがった!

このスレの>>1であるやぁ(´・ω・`)は、スレ立て(しかもマルチ)しておきながら、
丁寧にも答えてくれる人たちに対するレスをほとんどないまま、スレから早々に消える。
399本当にあった怖い名無し:2006/08/16(水) 18:17:35 ID:rM7oROu30
その後、7月23日に行われた百物語スレにおいて、
やぁ(´・ω・`)は「紫鏡」に関する話を書き込む。
その話の怖さを賞賛するレスが続いたあと、
【ロビー】百物語関係者2【談話室】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1153591708/
において、

67 名前:やぁ(´・ω・`) 投稿日:2006/07/23(日) 03:24:13 ID:lcf3cVSJO
やぁ(´・ω・`)
また会ったね。
私自身が、鏡の自分が笑ったことがあるかは言えないよ。
しかし、これは呪いではないんだ。いつも笑顔を絶やさなければ安心だね。

実はこの前、八甲田山のスレを立てて聞いたのは私だ。
あの時、オカルト板住人の冷たい数人の態度はスロサロでも不評だったよ。

自分らは携帯坊が多いが、熱帯夜をしのぐ為に日々精進してる。
また何か怖い話があったら持ってくる。

楽しみにしていてくれ…
(`・ω・´)

などと、マルチ・単発質問・答えてくれた人への感謝のレスもない という最悪なスレを
立てたにもかかわらず、
調子に乗ってオカルト板住人の態度を非難するレスを書き込む。
400本当にあった怖い名無し:2006/08/16(水) 18:26:59 ID:rM7oROu30
やぁ(´・ω・`)
年齢 24(男)

2年前から付き合っている女子高校生(現在18)と、
彼女の親公認で結婚する予定
401本当にあった怖い名無し:2006/08/16(水) 20:49:25 ID:qUpOPc2/0
いまさらこんなレスしなくても

>実はこの前、八甲田山のスレを立てて聞いたのは私だ。
>あの時、オカルト板住人の冷たい数人の態度はスロサロでも不評だったよ。

これ見た時点でコイツが厨で空気嫁で調子乗ってることはわかってたけど?

>やぁ(´・ω・`)は「紫鏡」に関する話を書き込む。
>その話の怖さを賞賛するレスが続いたあと、

賞賛してない奴はレスしてないだけ。そもそもテンプレに違反してて不愉快だった。
だからもうこの件は持ち出さないでくれ。今回の百物語にやぁ(´・ω・`) は無関係。
402本当にあった怖い名無し:2006/08/17(木) 21:22:06 ID:qF07TnWVO
どーでもいいですよ♪
403本当にあった怖い名無し:2006/08/17(木) 21:34:16 ID:InLKO+Qg0
>>399

>自分らは携帯坊が多いが、熱帯夜をしのぐ為に日々精進してる。

意味が分からん。
404やぁ(´・ω・`):2006/08/18(金) 00:16:37 ID:BKKPHEvuO
ずいぶんと調べられてるな…

今回は諸事情で来れなかったが、またやるようなら話は提供しますよ!

では、また(´・ω・`)ノシ
405本当にあった怖い名無し:2006/08/18(金) 02:37:21 ID:PtjA/sMU0
>>404
また来年にでもお願いします。
でも今度は呪われる系じゃない話にしてくださいね。
チキンな俺は、百物語なのに100話すべてを読めなくてなんともスッキリしなかった。

今回もさ、せめて前置きっつーか予告してほしかったのあるよ。
読んでしまって激しく後悔したよ…
呪われる系が好きな人も多いようだが、来年からはそっちはそっちで別の百物語をしてくれないだろうか
406本当にあった怖い名無し:2006/08/18(金) 03:16:42 ID:/nIsdDTb0
自分の場合は紫鏡の話は知っていたので大丈夫でしたし、8/11のときはネタバレしてくれたので特に気にはならなかったのですが、やはり気にする人もいるようなのでそういう人のためにも配慮は必要ではないかと思います。
呪われるよとか死ぬよといわれたら、よい気はしませんから。
407本当にあった怖い名無し:2006/08/18(金) 23:52:02 ID:UZsAp4a4O
>>406禿同
99話…
申し訳ないんだけど読み終えた瞬間にイラッときますた…
“読み終えて四日以内に行動しないと何かある”とか書いてるくせに肝心の寺の名は伏せ字だしさ…
(´・ω・`)ショボーン
408やぁ(´・ω・`):2006/08/18(金) 23:54:56 ID:BKKPHEvuO
すまん。
あの話は呪い系ではないつもりだったんだけど、見る人によってはそうとらえられなくも無いね。
今後気を付けます。


俺について調べた香具師は、長澤まさみが好きと言うレスは見逃してるな…
409本当にあった怖い名無し:2006/08/19(土) 06:58:06 ID:bQMk9zhb0
>>408
自分も読んだら呪われるまたは死ぬ系ではないと思ったのですが、読んだ人によっては解釈の違いが多少あるのだと思います。
厳密に判断していくとテンプレに違反しているのでは?と思われる話は他にもあるのではないかと思いますし、皆次からは少し気をつけて書き込むようにしようということで今回はテンプレ違反の話題はこのへんで終わりということでどうでしょう?
410本当にあった怖い名無し:2006/08/19(土) 10:34:03 ID:gUEDg+WE0
  
411本当にあった怖い名無し:2006/08/19(土) 13:08:04 ID:WIEapteq0
(゚д゚)
412本当にあった怖い名無し:2006/08/20(日) 13:28:33 ID:8kfwLkyf0
(゚д。)
413本当にあった怖い名無し:2006/08/20(日) 20:32:57 ID:dsQmlF0R0
(;;)д゚)
414本当にあった怖い名無し:2006/08/21(月) 21:25:03 ID:7K1meGdz0
(;;)д(;;)
415本当にあった怖い名無し:2006/08/22(火) 01:59:14 ID:azCtOeMr0
まとめサイトの42話の取り扱いってどうなっているのか、
気になったが、やっぱこうなってたワラ
http://www.aoki.cc/maka_fushigi/100/200681112/1.shtml
416本当にあった怖い名無し:2006/08/22(火) 02:03:38 ID:62gqmU9G0
>>415
(笑)
417本当にあった怖い名無し:2006/08/22(火) 02:10:56 ID:wRIDc2/0O
45:沙希 :2006/08/08(火) 16:29:45 ID:Qt0hTY550
沙希 -/-

これは北海道の網走市であった話です。
古塚美枝さん(当時23) は、いわゆる売春婦でしたが夫がいました。
しかしその夫は働こうとせず、酒に溺れる毎日、そして酔うと必ず美枝さんに
暴力を振るいました。83年の夏、美枝さんは体調を崩し病院へ行きました。
原因は妊娠によるつわりなどでした。売春婦であった美枝さんは、
まず誰の子なのか考えましたが夫の子である事を確信し、
早く報告しようと急いで帰りました。しかし夫は自分の子とは信じず、
中絶を命じました。 それから5ケ月。結局美枝さんは中絶を拒み、
生むことを決意しましたが、夫は従わなかった事を不満に思い、
さらに暴力を振っていました。 そしてその日夫は美枝さんの腹部に
膝蹴りをしました。する と、美枝さんの股間からは溢れる様に血が流れてきました。
そして美枝さんは崩れ落ち、声にもならない 様なうめき声で唸りながら
........流産でした。夫は慌てて家を飛び出して行きました。何故?
それは生まれてきた子供が余りにも醜かったからです。目はあべこべに付き、
片方の目は眉毛の上に付いていました。鼻はだらしなく直角に曲がり、
口なんぞは縦向きに、しかも耳のつけねから裂け目の 様に付いていました。
動きもせず、ただこちらを眺めていました。 それからどうなったかは分かりません。
ただ、この話を聞いた人は最低3日間気を付けてください。
うしろで何か気を感じても振り向いて いけません。
それはあの子があなたを眺めているから。 10分以内にこれを
掲示板の5箇所に貼らなければそのままあの子は離れて行きません。
[2006.06.08.20:48]
418本当にあった怖い名無し:2006/08/22(火) 02:26:46 ID:aDPeuGyu0
↑これもう飽きた 内容もつまんないし
419本当にあった怖い名無し:2006/08/22(火) 17:52:46 ID:daenTAMq0
>417
コピペにマジレスもなんだけど
同級生にそんな顔の子がいた。
スタイルまあま、性格はいじめられてたけど
いい子だった。
今どうしてるか知らない。
420本当にあった怖い名無し:2006/08/22(火) 20:07:42 ID:sxEYcxFk0
かわいそうだな なんか
421本当にあった怖い名無し:2006/08/23(水) 14:15:47 ID:yRGdO5tv0
>>415
笑った
422本当にあった怖い名無し:2006/08/24(木) 13:43:37 ID:1QJV//ag0
7話なら笑えるが42話だとマジコワス
423やぁ(´・ω・`)
ベヘリットみたいだな