問題
>>334 【解説】
とあるビルの会議室
彼は一人ひっそりと息を引き取っていた
椅子に座ったまま少し顔を俯いた体制で誰にも気づかれる事なく
彼と一緒にいた人たちは動かなかった
警報機がなっても
サイレンが鳴り響いても
部屋の中に煙が充満し始めても
そのまま会議を続けていました
彼らが危険を感じ避難しようとした時には
すべての逃げ道は火の海になっていました
彼らが最初の頃に何を考えていたのかは今となってはわからない
周りで誰も立ち上がったり何があったか調べたりしないのに
自分だけ慌てたりしたら臆病者と思われると思ったのかもしれない
周りが動かないのだからここは関係ないと思ったのかもしれない
何人か何度か立ち上がったのかもしれない
だが物言わぬ座りつづける死体の彼が動かなかったので
結局もう一度座ってしまったのだ・・・
結果的に物言わぬ死人が多くの犠牲者を出してしまったのだ