ん?
飛ばしちゃったかw
ちょっとまっててね☆
>>132
の
つづき
晩方になって、おじいさんが帰(かえ)ってきて、おばあさんは、
「今日、さきざきさんが来なさったんで、お金を全部渡(わた)したけえ。」
と話したそうな。おじいさんは、びっくりするやら、あきれるやら、
「さきざきいうたら、わしらのこれからさきのくらしのことじゃが、なんちゅうことをしてくれたか」
といって、かんかんに怒(おこ)ったそうな。
「もうすぐ正月(しょうがつ)がくるのに、年をこす金もない。夜逃(よに)げするしかあないなあ」
といって、おじいさんとおばさんは、身支度(みじたく)をして夜(よる)が来るのを待っておったそうな。
>>138
の
つづき
どこの家も寝静(ねしず)まったころに、おじいさんは、
「さあ行こう、おばあさんや、戸(と)をしめとけや。」
と言って、先に家から出ていった。おばあさんは、少し耳(みみ)が遠(とお)いもんで
「戸をもっていくんだかや?」 と聞(き)き返(かえ)した。
「何を言うか、戸をしめとけよというたんじゃ。」
と、近所(きんじょ)に聞こえんように小声(こごえ)で言うたんで、おばあさんは、また、
「戸をもって行くんだか?」と聞き返した。
おじいさんは腹(はら)がたってしもうて、
「勝手(かって)にせえ。」
と言って、さっさと先に行ってしもうた。おばあさんは、戸を背負(せお)うたり、
さげたりしながら、やっこらやっこらおじいさんのあとを追(お)いかけた。
そして、>>133につづくっと☆