417 :
396:
396です。私の体験した話をもう1つ。
18歳の時の話なんですが、ある夏の日、友人のDと深夜ドライブに行くことにしました。
別にどこに行く予定もなく、適当に車を走らせていました。(運転はD、私は助手席)
その日は星がきれいだったので、そのうちDが「もっと星が見えるところに行こう」と言い出しました。
1時間ほど車を走らせて、ある山のふもとに着きました。
Dの話ではこの山の上には神社があって、そこの駐車場なら星がきれいに見えるとのこと。
その駐車場に行くために山道に入った瞬間、なんだか嫌な感じがしたのです。重苦しい雰囲気というか、なんだかすごく不気味な感じ。
できれば行きたくなかったのですが、せっかくDが運転してここまで連れてきてくれたのだし、他に行くところもないし…とあえて何も言いませんでした。
それにその道は街灯がほとんどなく、道の両端が森になっていたので、不気味な感じがするんだろうと自分に納得させました。
続く
まずメモれ!
お願いしますm(_ _)m
419 :
396:2006/08/07(月) 19:32:55 ID:BhJLC33YO
道はカーブが多く、真っ暗だったのでゆっくりと車を走らせてました。
何個目だかの左に曲がるカーブの手前で、車のライトの光が見えました。
カーブを曲がるとすぐに白い大きな車(クラウンとかそんなやつ)がライトをつけたまま止まっていました。
Dは「何こんなところに車止めてるの?車通れないじゃん」とか文句言いつつ、スピードを下げその車の横を通ります。
なんとかギリギリで通れそうでした。
車の横を通り過ぎるとき、私は『一体こんなところに車を止めてるやつはどんな奴だ?』と運転席を見たのです。
その車の運転席にいたのは40〜50代ぐらいの髪の薄い男性でした。
その男はこちらを見ていました。
無表情で。
本当に完璧なぐらいの無表情。
あたりには街灯もないのに、顔がぼんやり光っていました。
そして何より、その男は顔だけで首から下がないのです。
顔が宙に浮いてる感じ。
そしてジッとこちらを見つめているのです。
それまでに、何度も霊を見たことはあったのですが、そのときはじめて背筋が凍り付きました。
続く
420 :
396:2006/08/07(月) 19:43:10 ID:BhJLC33YO
それから無事に駐車場に着き、星を見るために外に出ましたが、膝がガクガクと震え、立つこともできずその場に座り込みました。
とても星なんて見る余裕はありません。
Dも近くに来て座りましたが2人とも星など見ていません。
5分もたたないうちに「帰ろう」と車に乗り込みました。
「来た時とは違う道があるから…」と別の道から神社の駐車場をあとにしました。
2人もずっと無言で、車を走らせて30分ぐらいしてDが「…見た?」と聞いてきました。
Dも同じものを見ていました。
その日はすぐに家に帰りましたが、寝ようと思っても目をつぶるとあの顔が脳裏に浮かび上がって、眠ることはできませんでした。
それからその神社には近づいていません。
今でもあの顔だけは忘れることができません。
長文すみませんでしたm(_ _)m