怖い話とは違うかもしれないけどこれは本当の話。
漏れにとっては、一番悲しい。
最初に謝る、長文スマン。4つにわける。
まずは前ふり。(飛ばしていいよ。)
うちのヌコが失踪してもう3年がたとうとしている。
愛猫はもらってきたときからFIP(ネコ伝染性腹膜炎)という不治の病。
何件もの家をたらいまわしにされ、虐待され、最後にうちにやってきた。
そいつが失踪した。もらってから4年目の夏だった。
その頃は末期で病気にうちのめされ、ボロ雑巾のようになっていて、
(今でも思い出すと涙が出そうだ。。。)
医者からインターフェロンしか治療がないと言われた矢先だった。
犬猫って保険ないだろ?
病気の悪化と共に、免疫抑制剤とか何とか、医療費が跳ね上がって、
最後は毎月何万円もかかってしまっていた。
そこからさらに高額な治療ということで、
さすがにちょっとためらったし、祖母がいやみを言ったりもしていた。
ヌコにしては恐ろしく頭がよかったから、きっと事情をわかって出てったと思う。
さて、ここからだが。
ヌコは家族全員を夜中に起こして、なーなーと挨拶してから突然姿を消したそうだが、
当時漏れは海外に行っていて会えなかった。
帰国したのは失踪の一ヵ月後だった。
まだ生きていると信じて探し回ったし、ポスターもビラも配りなおした。
毎日朝と晩に、野良猫出没ポイントを見て回ってた。
そしたら一週間後くらいかな?
ヌコが枕元に来た。
帰ってキターとか思って、最初とか夜中にがばって跳ね起きたよ。
何も見えなかったんだけど、なんというか、気配がはっきりとわかる。
飼ってる人はわかると思うけど、
ヌコって足音しなくても、かすかに息遣いがわかるだろ?
それで、寝てるとろうかから部屋に入ってきて、ベッドの上に乗って、
足元に座ってから、2、3分でまたふらっと出て行くんだよ。毎晩毎晩。
ずっと気のせいだ、疲れだと自分に言い聞かせてたけど、
とうとうある晩『ああ、死んじゃったんだ』と思って、泣いてしまった。
その晩から、一旦こなくなった。
続き。
母はその後さらに秋まで、ずっと毎日一人で探していたが、
ある日カラスに襲われた仔猫を拾ってきた。
骨盤骨折の重症。また金のかかる仔猫キタコレ。
かわいそうだとは思ったけど、前のヌコが忘れられない漏れは
当然のように新しくヌコを飼う母が許せなかった。
愛猫に申し訳なくて、仔猫もかわいがれなかった。
で、新しいヌコが来て3日くらいの晩に新入り仔猫が
漏れの部屋の入り口まで這ってきてみゃーみゃー鳴いてる。
シカトして寝たふりしてたら、例の愛猫がまた来た。
今度は金縛りみたいになって、目が開かない。
愛猫は漏れの肩のとこまで来た。
確かに首が「もふっ」とした。あの感触はまさしく愛猫。
多分肩により沿って座って、目を閉じた漏れをじーっと見てた。
多分、かわいがってやってくれっていう意味なんだと思って
それから漏れは新入りをかわいがるようになった。
それっきり愛猫はこなくなった。
ラスト。
その後さらに保健所行き寸前のヌコをもらうことになった(ヌコだらけw)
もらってびっくりしたが、こいつ見た目は例の愛猫そっくり。
だが中身が違う、違いすぎる。何が違うって、バカだ!
それで家族で言いたい放題言ってたんだけど。。。
なんか夜9時ごろに二階からネコの鳴き声がしたから覗きにいったら、
誰もいない電気のついてない部屋で、
ソックリヌコがピシッと壁のほうを見てしゃんと背筋を伸ばして座ってる。
バカにはありえない、あまりにかしこまった様子と、
聞いた鳴き声が例の愛猫のように思えて仕方なくて、
ヌコが見ているほうをみてそっと例の愛猫の名前を呼んだ。
もちろん返事はなかったし何も感じなかったけど、
ソックリヌコはまるで敬礼かなんかみたいにずっとかしこまってた。
最後カーテンがふわっとなったら、いつものバカに戻った。
そういうことが何回かあって、家族も結構それを見ている。
で、驚くことに段々バカヌコが賢くなって、
しかも行動が段々愛猫に似てきた!
毎朝起こしてくれたりとか、その起こし方、甘えるときの首の独特の角度、、、
ついでにパソコン使ってると必ず邪魔するとこまで前のヌコソックリww
もしかして、家族みんなからバカにされてるのを見るに見かねて
愛猫が彼岸から教育しにきたんじゃないだろうかとか思う。
最後におまけ。
漏れの家、幽霊屋敷というか、
ポルターガイストがよくおきる家だったけど、
ヌコが失踪してから全く起きなくなった。
長文スマン。