【天井下り 2/2】
隣に目を向けると、アキはぐっすりと眠り込んでいた。
そして髪はやはり真上から垂れ下がっており、私はそれを目で追った。
次の瞬間、私は目を開けてしまったことを後悔した。
髪は天井まで続いていて、そこから髪の長い女が恐ろしい形相でじっと私を睨んでいた。
まるでそこから生えているかのように、天井から鼻より上半分だけ出して。
あまりの恐怖に私はそのまま気を失ってしまった。
翌朝、私はアキに起こされて目を覚ました。
私はアキに深夜の出来事を話して、この部屋はすぐに引き払うべきだと忠告した。
でもアキは元々幽霊なんか信じない人で、夢でも見たんだろうと言って笑うだけだった。
私は必死に訴えたけど、この部屋が気に入っているらしくて取り付く島もなかった。
一分一秒でも部屋にいたくなかった私は、説得するのをあきらめてそのまま家に帰った。
それから3日ほどして、私はもう一度アキを説得しようと彼女の部屋に行くことにした。
その途中で現像に出していた写真を受け取ろうと写真屋にも立ち寄った。
アキのマンションの前には何故かパトカーが止まっていて、人だかりが出来ていた。
マンションに入れなさそうなので、何かあったのかと警官の一人に尋ねてみた。
アキに用があって来たと伝えると、アキがあの部屋の中で首を吊って自殺したのだと教えられた。
3日前、私が帰ってからすぐのことだった。
警察には、あの日何かアキに変わったことはなかったかとも聞かれたけど、
アキが自殺するような動機は何もないし、むしろ一人暮らしを喜んでいた。
髪の長い女の話をしても不謹慎だと怒られただけで、信じてもらうことは出来なかった。
私は家に帰ってあの部屋で撮った写真を眺めていた。
生きているアキの最後の姿を収めた写真だったからだ。
その中の一枚を見て、私は思わず写真を投げ捨ててしまった。
その写真には、はしゃぐアキの首に天井から伸びた髪の毛が巻きついているのが映っていた。
それ以来、私はアキの死は自殺ではなかったと信じている。
私はもう二度とあの部屋には行きたくない。
普通に怖いぞ((((;゚Д゚))))
>>941 ありがとう
これで安心して無に帰れます
943 :
本当にあった怖い名無し:2006/11/20(月) 22:14:02 ID:2ycnWPbZO
>>942 帰るなよ〜!戻って一緒に生涯童貞を貫こうぜ〜
峠の山姥伝説。
宿を求めて山の中をさまよっていると、明かりが見えた。
親切な老婆が泊めてくれるというのでお世話になることに。
夜中ふと目を覚ますと障子越しに明かりが射しこんでいる。
何やらごそごそと音もする。
隙間からそっとのぞいてみると、なんと一羽の鶴が機を織っているではないか。
べつに鶴に恩返しされる覚えは無いがなあ、などと不思議に思ったが、
まあ何か危害を加えられることも無いだろう。
そんな暢気な納得をして、また床へ戻った。
その気配を察した山姥はさっさと鶴の着ぐるみを脱ぎ、
「さて。旅人は安心して寝た様だわい」とほくそ笑んで包丁を研ぎだした。
私がまだ4歳の頃の話です。
当時家には風呂が無く、よく母親と銭湯に行っていました。
まだ小さかったので母と女湯に入っていました。
或る日のこと、あそび飽きた私はボイラー室の中が気になり、
ドアの鍵穴から中をのぞいてみたのです。
おわースゴい。私は夢中になって覗いていました。
ふと、ドアの向こうの気配、それとも何かが知らせてくれたのか
突然、私は目を離し身を引いたのです。
そして次の瞬間、見たものは。
鍵穴から狂ったように乱舞する、マイナスドライバーの先端だったのです。・・・・・・
こんな信じられないことをする中の人は、
きっと特別な狂人なのだと思いました。
今では私が変質者。
鍵穴に突っ込むのは、もちろんマイナスドライバー。
なぜなら私も、特別な狂人だからです。
↑
ちょwwおまww
「はあ〜い」
夕方遅く学校から帰ってくると、家の中が暗い。
「おかあさ〜ん」と呼ぶと、2階からか小さな声で「はあ〜い」と
応える声がする。もういっかい呼ぶとまた「はあ〜い」。
2階へ上がったところで、誰かが玄関の戸を開ける音が聞こえた。
「しゅんすけ、帰ってる〜?」母だ。
なあんだ。さっきの声は気のせいか。
下へ駆け下りると、誰も居ない。
「・・・おかあさん?」呼んでみると、「はあ〜い」。
風呂場の方だ。
洗面所をのぞいても、誰も居ない。
風呂の戸を開けて入る。「・・・おかあさん?」
「・・・はあ〜い」
すぐ後ろから声がした。
母の声じゃない。怖くて振り返ることが出来ない。
【電池】
まだ小学校に上がる前の、ムシキング好きの男の子がいた。
ある日、その子が大切に育てていたカブトムシが死んでしまった。
男の子は動かなくなったカブトムシをじっと見ていたが、
おもむろにカブトムシのお腹を引き裂いた。
「何をやっているのっ!?」
息子の異様な行動に母親が鬼の形相で怒鳴る。
「動かなくなったから電池を換えようとしたんだ。」
母親は悲しい顔をして、もう死んでいるのだと言い聞かせた。
すると息子は不思議そうな顔で母親を眺めて言った。
「だってママはパパが動かなくなったときにお腹を切ってたでしょ?」
次の日母親は、警察に息子の捜索願いを出した。
友人の体験した怖い話。巧く伝えられなかったら、ごめんなさい。
友人Aは、幽霊をよく見るんだって。
でも、有名な都市伝説やコピペみたいのばっかりで、全然怖くないんだよ。
『落ちていく人と目があった』とか
『外から自分ちのベランダをみたら、首吊りしてる人影が』とか
『隙間に人がいる』とか、そんなんばっかりね。
ありがちな怪談ばっかりで、全然怖くないって言ったらさ・・・
『オレの母親、先月自殺した』って。
(こっからマジ話だから、リアルに怖えよ)
『オレが家出てから、ずっと一人だった。
遺書には『夫と息子を恨みます。私は独りで逝きます。』って書いてあってさ。』
『自分の辛さ訴えたいのかさ。
オレが見る幽霊、全部母親なんだよね。』
ふと視線を感じると、箪笥と壁の隙間に、こちらを窺うAの母親の姿が・・・
虚ろな目付きでニヤニヤ笑いながら、包丁を首に当てた。
『目をあわすなよ。見ると母親は、死に様再現するから。
飯食えなくなるぞ。』
かなりやつれたAが、苦笑しながら言った。
ネタのヒントは、私自身の体験です。実際には、夢に見るだけなんだけど・・・。
くっそ〜!
意味がどうしてもわからん!
誰か教えて!
母親が父親を刺して殺したのを子供が見ていた。
子供がこの調子で誰かに話してしまったらまずいから
子供も消した。
って感じで読んだ。
元の話は最後の一行が無いんだったかな?
956 :
本当にあった怖い名無し:2006/11/23(木) 18:34:33 ID:Qbb3p41BO
宿を求めて山の中をさまよっていると、明かりが見えた。
親切な老婆が泊めてくれるというのでお世話になることに。
夜中ふと目を覚ますと障子越しに明かりが射しこんでいる。
何やらごそごそと音もする。
隙間からそっとのぞいてみると、なんと一羽の鶴が機を織っているではないか。
べつに鶴に恩返しされる覚えは無いがなあ、などと不思議に思ったが、
まあ何か危害を加えられることも無いだろう。
そんな暢気な納得をして、また床へ戻った。
その気配を察した山姥は、
「さて。旅人は安心して寝た様だわい。ワシの80年間守り通したバージンをくれてやるわい」
とほくそ笑んで鶴の着ぐるみを脱ぎだした。
ちょwwwやめwww
俺が若い時分、いつも何かしら気分が鬱積していた。心がすさんでいた。
ヤケ酒を呑んで、自販機に蹴りをいれたりしながら帰る途中のことだった。
ネオン街の裏通りで、大きなマスクの女に話しかけられた。
「ねえ、あたし、キレイ?」
最悪だと思った。
ゾクゾクとアドレナリンが背筋を登るのが感じられた。
「ばかやろう…気安く話しかけんじゃねえよクソッタレ」
女を睨みつけながら俺はさらに言った。
「お前みたいなクズは死んじまえ!」
マスクの女は、俺をじっと見て言った。
「なんであたしがクズだってわかるの?」
そんなこと知るか。
「うるせえよ。クズだからクズだって言ってんだよ!」
その言葉を聞くと、女はマスクをはずした。
「こんな顔だからクズなの?」
口が耳まで大きく裂けていた。若いのに不幸な女なんだな。瞬間、女を可哀想に思う。
しかし、その日はとてもいらついた気分だったので、すべてが怒りに昇華される。
気がついたら、ビール瓶で女を殴っていた。さらに、割れて半分になった瓶で、
女の顔をザクザク刺していた。「こうしてやる!こうしてやる!これでもか!!」
「兄ちゃん…もうやめときいや」
集まってきたヤクザもん達がなぐさめてくれた。
一緒に酒を呑み、話を聞いてもらった。すこし気分が晴れたように思う。
女の死体は秘密裏に処分された。もともと消される運命にあったのだろう。
今はもうそんな無茶はせず、幸せに暮らしている。
時々あの女のことを思い出すが、もうどうでもいいことだ。
終わり
船の上。
幼い娘がこちらを向き、
「お父さん。今度は落とさないでね」
なんて言う。
ムカッと来た。
あまりに腹が立ったので、娘を海の中へ叩き込んでやった。
「ちょっとあなた!」
妻が船べりから海を覗き込む。何だ。俺のやることが不服か!!
妻の尻を蹴り飛ばし、これも海中へ蹴り落とす。
「おいおいやめなされ」
船長が飛んでくる。しゃらくせえ。海へ投げ込んでやる。
「船長!ああ船長!」
集まってきた船員、乗客、片っぱしから投げ飛ばす。
船べりからのぞきこむと、海面にはあぶくが浮いているばかりで、誰の姿も無い。
みんな死んでしまったのだろう。
船の上には、もう誰も居なくなってしまった。
悲しくなり、甲板にしゃがみこんでひとしきり泣いた。
とんとん、と肩を叩く者がある。
見ると、天使のようにきれいな人だった。
「さあ、行きましょう」
「えっ・・・? どこへ・・・?」
聞き返した俺に、天使は答えた。
「あの世です。死んだのはあなたですよ」
そう言われて見ると海の中。たくさんのあぶく。ずっと上の方に船の底が見える。
「えーん。お父さーん」「あなたー!どうしてなの!!」みんなの声が聞こえるようだ。
ああ、体がどこまでも沈んでゆく。
三人の女の子の写真を見せられた。
真ん中の、亡くなった女の子だけが、ミイラのような状態で写っている。
とても言いにくい事だが、母親は私の言葉を待っている。
『残念ですが、あなたの娘さんは地獄に落ちました。
病苦に耐え、短い生を全うした娘さんが、なぜ地獄などに落ちることになったのかは、わかりません。
皆様が手厚いご供養をなされば、きっと浄土への路が開けましょう』
母親は暫くうなだれていたようだったが、顔を上げ、笑顔でこう言った。
『娘は、地獄に落ちたのではありません。・・・落としたのです。』
962 :
下手でスマン:2006/11/24(金) 23:32:02 ID:H5GcAASMO
一時期話題だったゲシュタルト崩壊ネタ
−−−鏡の中の自分と目を合わせながら、「お前は誰だ。」と声にだして言うと気が狂う
なんて話を聞いたのはいつの事だったのだろうか。
ネットで見たのかもしれないし、クラスの女子が言っていたのかもしれない。
思えば、この話を知ったときから狂っていたのかもしれない。
最近は、部屋にこもってネットばかりしている。
所謂「ひきこもり」ってやつだ、自分ではどうしようもできない…
こんな自分に嫌気がさしていたためか、この話を見たときにすぐに試したくなった。
話をよく読むと最低でも、胸から上が映る鏡が必要らしい。
大きな鏡は両親の寝室にしかない。
(となると…親が出かけるまでは出来ないな…)
そう考え、ゲームをしつつ時間が経つのを待つ、時間が経つのが待ち遠しいのは久しぶりだ。
玄関のドアの開く音が聞こえる…どうやら、出かけたようだ。
両親の部屋に忍び込み、鏡を覗き込む。
中の自分と目を合わせ、息を吸い込み、一言声を発した−−−
「お 前 は 誰 だ」
−−−あれは、夏も終わりにさしかかろうかという日だった。
963 :
本当にあった怖い名無し:2006/11/24(金) 23:48:14 ID:fBV+XR6m0
人は死んだら、えんまサン等大勢の前で
生きてる間にやったオナニーを全部見せられるらしい
それは恐ろしい
>>963 ゲシュタルト崩壊によって自分の顔が他人の顔のように見えちゃうんだよ
だけど頭では自分の顔だって分かってるから気が狂っちゃうって話
967 :
本当にあった怖い名無し:2006/11/25(土) 01:13:41 ID:H2DQw81B0
そろそろ次スレですな。
>>966 つまり自分の頭が「これは自分の顔だ」と認識してなければ狂うこともないな。
>>969 自分の顔を自分の顔だって認識してない時点で狂っているという見方も出来るがなw
ややこしいぃ〜(;´_つ`)
>>969−970
つまりこう言う訳だな。
頭では分かっているが目で見えている顔が他人の顔だと思うから混乱して発狂する。
だったら目で見えている顔が少しでも自分よりイケメンだったら自分の顔と
思い込めば自分ハッピーになれるんだ、逆だとあぼ〜んだが。
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|| ( 人____) | ( ) ┌───────
|| |ミ/ ー◎-◎-)| (ヽミ | < どう見てもジョニー・デップだよなぁ・・・
|| (6 ゜(_ _) )|. ( 6) | └───────
|| __| ∴ ノ 3 )| (∴ \____ノ_
|| (_/.\_____ノ | >--(っ___□__)
|| / ( )) ))ヽ| ( )) |三| ヾ
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(_)\|三三三三三|
(:::::::::::::::::::::y:::::::::ノ)\
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974 :
971:2006/11/25(土) 12:42:08 ID:tfLOkf+jO
>>972>>973 解説ありがとう。じゃあ、
>>962は割りといい話になる可能性もあるんだ。
夕陽に紅くそまる自分の姿。
そのあまりの美しさに身震いした。
『なんて、美しいんだろう・・・』
そして、鏡に映る自分にそっとくちづけをした。
自己愛へようこそ
とか続いたりするんだ。
>>974 ちょww俺がまるでナルシストみたいじゃないか
そういう続かせ方は考えてなかった
>>964 何気に死ぬほど怖いな。
パソの前でオナヌーして来た自分の姿を想像すると背筋が凍りつく。
わりぃ。ちょうど知合いにメールの返事出してたところでさ。待たせて悪いね。
ささ、どうぞどうぞ。汚い部屋だけど、遠慮しないで上がってくつろいで下さいって。
あ、お茶より酒の方が良かったかな……悪い。発泡酒しかねえんだ。我慢してくれよ。
え? こんなもん酒じゃない、って? 勘弁してくれ。給料日前で貧乏なの、あんたも知ってるっしょ?
……ははっ、次の給料出たら焼酎とか用意しておくって。
てかホント、金が無いのって苦労するよな。特に俺なんかフリーターで一人暮らしだし。住むとこ探すのも一苦労だよ。
でもさ。俺の経験上、安すぎる部屋はマジで止めた方がいいよ。
実は、この部屋に引っ越す前に住んでたマンションが、ねぇ……
出る――いや、出たんだ。
何って、その……幽霊が。
……あー、信じて無いね?
でもこれマジな話よ。
俺、その時、○○市内の駅前にあるマンションに住んでたんだ。そこの408号室。
駅から近いしコンビにもいっぱいあったんで、そこに決めちゃったんだけど、今思うとあの部屋、変にジメジメして薄暗くてヤな感じだったんだよな……
あの時点で気付いて止めておけば良かったけど……俺も、一日歩きづめで部屋探しに疲れてて「もう、ここでいいや」って気分になっててさ。不動産屋の親父が妙な愛想浮かべてるのにも気付かないで契約しちゃったよ。
んで、その部屋なんだけど。この部屋より、ちょっと大きいくらいだったかな。トイレ風呂付1LKで、備え付けのクローゼットがあってね。そいつが、どういうわけか閉めてもすぐに開いちゃうんだ。
最初は俺も、建て付け悪いなーぐらいにしか思ってなくてさ。
引越が一段落して布団引いて横になったら、そしたら急に金縛り。
全身が石になったみたいに全く動けなくなったのに、どういうわけか顔はクローゼットの方に段々と向いていく。
こりゃヤバいなーって思ってたら、案の定、クローゼットの中から血塗れの女が這い出してきたんだ。
なんてゆーか、ほら、あの少し前に流行ったホラー映画の女幽霊あるじゃない。あんな感じ。
全く、あの時は心臓麻痺で死ぬかと思ったね。
でも、よく見るとその女、結構可愛い顔してるんだ。
ゴス系の可愛い服でも着せたら似合うよなーって思ったら急に怖くなくなっちゃって……ま、俺のゴスロリ好きが功を奏した、って感じ?
怖くなくなったのは良いけど、金縛りで動けないのは相変わらずだったもんで、金縛りが解けるまでその子のこと眺めてたんですよ。
そしたら、その子は何か喋ってるみたいで、俺に何かを訴え続けてるんだ。
でも俺、霊感って奴が無いみたいで、その子が何言ってるか聞き取れなくってね。
困ったなーとか思ってるうちに朝になって、女の子の姿は消えちまったんです。それと同時に金縛りも解けたんだ。
あの子が何を言ってたのかが気になって、思わず俺「自殺でもしたのかな……」って呟いちまったんだ。
そしたら、また金縛りが襲ってきてさ。さっきよりも強い力で、力ずくでクローゼットに振り向かされたんだ。
そしたら、俺の目の前にあの女の顔があったんだ。流石に驚いたよ。金縛りじゃなけりゃ、悲鳴の一つも上げただろうね。
数分間、女と睨み合ってたんだけど、突然携帯が鳴り出してさ。メールの着信音だったんだけど、それと同時に金縛りも幽霊も、スッと消えて無くなっちまったんだ。
正直、メール送ってくれた奴が神様に思えたね。その時は。
誰からだろうと思って、メール開けてみたんだ。
ちがうちがうちがう
わたしはころされた
……恥ずかしい話、小便漏らすかと思ったよ。
んで、朝一番で不動産屋に駆け込んで、話を聞いたわけよ。
やっぱ、あの部屋で事件があったらしいんだ。若い男が恋人を殺してクローゼットに詰め込んだって話でね。
まあ、居た堪れない話だよ。ホントにさ。
おいおい、どうした? 悪酔いしたんじゃないか。顔真っ青だぞ?
あ、そうそう。実はさ。俺、その部屋に1年くらい住んでたんだよ。
何で、って……そりゃ、あんた。俺好みの女の子が毎晩出てきてくれるんだぜ。こんな幸せなこと、他にあるかよ?
それに、彼女と会話する方法を見つけたからな。
ほら。メールだよ、メール。
メルアドも何も無いのにさ、最初に送ってくれたメールに返信すると彼女からメールが届くんだよ。
……こんな風に、ね。
あいつをみつけてくれてありがとう
こんどはわたしがころしてやる
最近、妻が変わった。
部屋は掃除が行き届いていて、花など飾ってあるし。
妻自身は、きちんと化粧をし、髪を整え、洋服の趣味も変わったようだ。
初めは浮気を疑ってしまったが・・・。
なにより、料理が美味い。
和洋中独伊米露などはもちろん、見知らぬ国の料理が何品も食卓に並ぶ。
手間暇かけた、とても美味い料理だ。
俺への愛情なくしては、出来ないだろう。
『あなた、美味しい?
たくさん食べてね』
まるで、恋人時代に戻ったような気分だ。
うん、とても美味い。
『おかわりくれるかい?』
981 :
本当にあった怖い名無し:2006/11/26(日) 07:26:11 ID:x8MIUVzEO
えっΣ(・ω・`)
これで終わり…?
ごめんなさい。
あげちゃいました…(´・ω・`)
983 :
本当にあった怖い名無し:2006/11/26(日) 11:48:04 ID:wBtoTTHdO