ガキの頃、買ってもらったトランシーバーで近くの墓地で弟と遊んでた。
結構離れても聞こえるもんで、俺はズンズン奥に入っていった。
ふと、あるお墓をみるとプラスチックの車のオモチャがおいてあった。
「お、ケースも新しいし、いいなぁ」なんてことをその車のオモチャを
さわりながら思っていると、トランシバーがザザザ・・・と鳴り出した
「?」おれはオモチャをおいて弟にはなしかけた。
「聞こえますかー?、ドーゾ」
「・・・」
「おーい、聞こえるかー?」
「・・・」
聞こえねーのかな?
「・・・み、水をちょーだい・・・」
「!?」
それを聞いたとたんダッシュで弟のトコに行って頭をこづきましたよ
でも、弟はそんなことしないって泣き喚いた。
ま、確かに弟の声じゃなかったんだよ。
んで、なんかその声の後ろで、何人かのうめき声も聞こえた。
それ以来墓場でトランシーバーをやるのはやめた。
そんな小4の夏の思い出。