ちょっと長いかも。
5年ぐらい前に近所の小学生達が猫の死体見つけたと騒いでいた。
放っておくのは可哀想だから、墓を作ってやろうと俺が穴を掘って埋めてやったんだ。
その日の夜、不思議な夢を見た。
昼間埋めてやった猫と似たような毛の色をした猫が、
咥えていた白い箱の様な物を俺の枕元に置いて消えて行った。
その時はタダの夢だと思っていた。
ちょうどその日高校入試で、学校へ行き鞄を開けて驚いた。
夢の中で猫が置いて行った白い箱が入ってたんだ。
中にはその猫の毛を纏めて作った様なストラップらしき物が入っていた。
最初は少し気味悪く思ったが、そのストラップを握ってみると、不思議な安心感を覚え、
緊張感が無くなったんだ。
まぁ残念ながら、その入試は落ちてしまったんだが、
その日の夜また猫が夢に現れた。
しきりに俺に向かって頭を下げてるんだ。
どうやら謝っているようで、
俺が「お前は悪くない、気にしなくていいぞ」と言ったら、一回鳴いて消えて行った。