死んでないけど痛かった　12撃目

消防6の時

うちの風呂は長方形のホーロー製でした。
お湯と水の蛇口と反対側に排水口があって、消防の俺は
いつも排水口の方に据わって（たぶん蛇口の方に座るヤシは居ないかと）
入浴していた。

ある日、いつもの様に入浴していたけど、背中に排水栓を繋ぐチェーン
が気になりだし、そのチェーンを引っ張って栓を抜いてしまった。
突然「ガボッ!」という音と共にケツのあたりが凄い勢いで吸い込まれて行く。
その時、偶然にも黄門様が排水口に吸い込まれた。この時、初めてなんか気持
いいかも〜〜的な感覚が芽生えました。
そして、それから毎日のように風呂に入っては黄門様を排水口にあてがっては
スポン！またまたスポン！みたいにして遊んでいました。

10月の体育祭（運動会だったかな？）が終わって少し寒くなった頃、またいつもの
用に風呂場に向かいました。湯加減が少しぬるめだったので蛇口からお湯を出しながら
いつものように黄門様で遊んでいるとき、突然「グリュッ・ガボ・・」キーン！
そうです、キャンタマが・・・・片方排水口に吸い込まれていったのだ〜〜！

　注）キーンは男だけに解るあの腹の痛いやつ。

あわてて片タマを引き抜こうとしたけど、排水口の中はθみたいな金具があって
ひっかっかって抜けましぇ〜〜ん。なんとか抜こうともう一度おもいっきり引っ張ると
キーン！キーン！ああ・・・痛いよ！
もがいているうちに残りの片タマ「ガボッ」！！
もうね、最悪。両方引っ張るたびに　キーン！ｷｰﾝ！ｷｰﾝ・・
お腹に響いてきたよ、ｷｰﾝ！


続く

902続き

どうしようか？って、悩んでいる余裕なんて無いんだよ。これが
だってさ、俺消防でしょ！キャンタマひっかっかってる状態で（座っている）
お湯が蛇口から湯船に入ってるわけよ。段々自分のあごの辺りにお湯が迫ってくるんだよね。
相変わらず下半身はｷｰﾝ！このままでは俺はきっと溺れ死ぬな〜！とか本気で思った。
お湯が口の辺りまで来そうなので、親を呼ぼうかと考えたけど、こんな間抜けな格好を見せる
わけにはいかない、めっちゃ恥ずかしいじゃん。でもこのまま溺死したら、ニュースになって
「タマを排水溝に詰まらせて小学生が死亡しました」なんてなってもかっこ悪いし・・
とか下らない事考えてたら本当に口の所までお湯が来た。

結局親を呼んだんだけど、俺の姿を見てあきれた母が風呂桶で俺の頭をカコーン！！
お湯を止めてもらい、湯船のお湯を風呂桶とホースで排水して、溺死は免れました。
が、まだ「ｷｰﾝ」が残ってい。
母が引っ張るけどやっぱりキーン！
今度は親父が力任せに引っ張ろうとしたので、泣きながら抵抗しました。
親父は解ってくれました。うん！
しばらく両親は考えていたが、その間俺は凄く間抜けなかおで涙を流していたとおもう。
そして母が石鹸を沢山付けて引っ張ると「ツルッ」と簡単に取れました。
家族でほっと一息の瞬間でした。

でもその後母に時間が止まったかと思うくらい説教されました。
もし、あの時家族が留守なら俺はきっと溺死していたでしょう。
いまもキャンタマいじる度にガクブルします。