なにそのツンデ霊★2人目

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921本当にあった怖い名無し:2006/03/10(金) 21:04:21 ID:LVQrR2Vs0
新作が貼ってないのにageんなw
922本当にあった怖い名無し:2006/03/10(金) 21:53:34 ID:iDDpuh4N0
大槻教授はツンデレ
923本当にあった怖い名無し:2006/03/10(金) 22:37:32 ID:iDDpuh4N0
つーか小部屋パワーハウス、入る前にギガヘッドの姿で気づいたのに間違えて攻撃しちまった。
絶対凌げたと後悔してしまうぜ。
924本当にあった怖い名無し:2006/03/10(金) 22:38:11 ID:iDDpuh4N0
壮大な誤爆をしました。すいません
925本当にあった怖い名無し:2006/03/10(金) 22:43:04 ID:LVQrR2Vs0
それなんてツンデレ?ワロスw
926本当にあった怖い名無し:2006/03/10(金) 23:04:20 ID:UI9PqBqFO
不思議のダンジョンナツカシス
927本当にあった怖い名無し:2006/03/11(土) 00:36:15 ID:GN9j1V4YO
おぢさんの続きマダァ-?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
928本当にあった怖い名無し:2006/03/11(土) 00:39:16 ID:8eP/NAHF0
まぁ気長に待てし(俺もY県人だけどw)

それより次スレは誰が立てるんだ?
この流れなら>>970あたりでいいのかな?
929おぢさん@気を持たせてスマンね:2006/03/11(土) 03:00:53 ID:d2RtP9Dh0
戦争が終わったなんていっても、暮らしがすぐに変るわけじゃなかった。
相変わらず食べ物は少ねぇし、天から家や財産が降ってくるでもなかった。
疎開組の大人たちは不安と悲しさが混じったみたいな暗い顔をしちょった。
恨み言をぶつける相手も無いし、やり場の無い怒りや悲しみに耐えてたんじゃろな。
そんでもまぁ村の大人たちが気丈に励ましてくれてたけんどな。

あの幽霊は、あれから一度も姿を見せなんだなぁ。

無事な親類や家族が居るもんはぼちぼち下に下りてったが、
わしらは一番最後に下りた組じゃった。
こんなことでも無ぇと親類が集まるなんてこたぁ滅多にねぇ、なんて
村に残る爺さんの弟が見送りながら言っていた。気でも遣ったじゃねぇだかな。
最後まで振り返り振り返りして、悪ガキたちと名残を惜しんだ振りしてたが、
実ンところあの幽霊が気になってただよ。

焼け野原になったk府は、そんでもぼちぼち人が集まってた。
荒川をはさんで中心の方はひどい有様じゃったけんど、
わしらの住んでたk母の方はいくぶんましじゃった。
結局一年ばっかし疎開しとったからな、それもあってうちは荒れ放題だった。
その後のつましいくらしの話なんぞ、思い出すのも億劫だし、聞きたくもなかろ。
かいつまんで言うと、ツテを頼って父が宝石の仲買を始めたんじゃ。
じゃがなにぶん慣れないもんでの、一月も経たんうちに失敗して、
下の姉と妹まで借金でひぃひぃ言っておった。そんな時じゃった。
930おぢさん@要望が多いので書き溜めて投下:2006/03/11(土) 03:00:57 ID:d2RtP9Dh0
兄ちゃんが帰ってきおったんじゃ。
あまりに突然のことで家族みんなびっくりしてな、
幽霊でも見るように見つめるしかできなんだよ、はっはは。

兄ちゃんによると、とうに何度も現金を入れて手紙を送ったらしいんじゃが、
まったく音沙汰が無いので、こりゃぁもういよいよ駄目だったかと思って
せめて供養だけでもと思って帰ってきてみたらしいの。
あとで聞くところによると、この時分はどこでもそんなことがあったらしいがの。

上の姉や世話になった親類なんかも呼んで開いた宴席で、兄ちゃんは不思議なことを話し出したんじゃ。

あの日の夕方、特攻命令が出たんで隊長として皆に最後の言葉を掛け、
往復分の燃料と特攻用の爆弾とを積んでT林の基地を後にした。
この日の夜の作戦には約75機の特攻機が飛び立った。
兄の特攻の目標となる軍艦には、他に戦友の少尉の隊も攻撃する予定だった。
目標に近づいたら二つの隊は雲の上と下から、反撃をくぐってそれぞれ特攻する予定だった。
上官である兄が指示を出そうとしたとき、突然寒気と耳鳴りがした。
目の前の雲が赤く染まって見え、雲の上に誘導しているみたいだった。
状況が飲み込めないまま他隊に雲下に行くように指示し、自隊は上に進路をとった。
だが、いくら探しても敵艦なんて見つからない。
燃料が残り少なくなって、犬死を避けて出直すために引き返した。
爆弾は誘爆を避けるため、途中で放棄した。

兄は基地に帰ってみて初めて敗戦していることを知ったそうじゃ。
それから生還したのが自隊だけということも。
931おぢさん@あと2レスくらい:2006/03/11(土) 03:01:03 ID:d2RtP9Dh0
その話を聞いたわしは、ぱっとあの幽霊を思い出した。
気付いたらそのことを皆にまくし立ててたな。

ふと見ると父も母も押し黙って、じっと俯いてるんじゃ。

長いこと何にも言わなかった母が、わしのせっつきで少しだけ話してくれた。
実はわしら兄弟にはもう一人姉がいたこと。
あの村で結婚した父母の始めての子で芳子と言い、赤い着物を好んで着ていたこと。
おっとりしていて、あの土蔵から村の子供たちを眺めるのが好きだったこと。
4歳になるころ、山でも珍しいすももをおすそ分けで貰ったこと。
親の目を盗んで未生のすももを食べてしまい、急性腸炎であっという間に亡くなってしまったこと…

きっといつもわしらのことを見守っててくれたんじゃろな。
それとも誰かを助けるまでこの世に留まらならんかったんか。
さてな、どっちもなんじゃろか。

あれ以来幽霊は出んようになってしもたし、兄は結婚して娘に芳子とつけた。
あんときの幽霊に、似とると言えば似とるかの。
そう、お前の母さんじゃ。
ほれ、お前にも赤い洋服がよく似合うよ、はっはは。


--------
祖父の三回忌で聞いた話は、あたしのふるさとを少しだけ見せてくれた気がした。
今年の夏休み、その村を訪ねてみよう。
932おぢさん:2006/03/11(土) 03:01:09 ID:d2RtP9Dh0
まづ、昨日来ることが出来ないので一昨日のうちに書き上げたかつたのだが、
あまりの眠気に途中で寝てしまつた事は許して呉れな。
それから少し論議された様だが、この話は何処にも載つてないものですよ。
私が縁あつて実際にお聞きしたものです。
「兄」の土台となつた人、「芳子」の土台となつた人は実在の人物です。
いや、「でした」。
実際はその兄の娘だつたのが芳子で、一家はG県のT林に住んで居りました。
その「兄」自身から伺つたお話を基にして、幽霊話に仕立て上げました。
その方は残念なことに一昨年、永遠の楽土へ旅立たれました。
その後、ご供養に行つた折に奥様に伺つた当時の話も混ぜて真実味を出しました。
出来るだけお話の雰囲気を出したかつたので、いたづらに長い文になつてしまいましたな。
どなたか短くまとめてくださればありがたいと思います。
芳子さんの挿話も実話が基ですよ。勿論お名前や場所は変えてありますけれど。
皆さん、長い話に付き合つて呉れてありがとうね。
このスレがますます発展すると良いですね。また覗かせてもらいます。

そうそう、>>847のご要望にはお答えできてますでしやうかね。


・・・もし差し支えなかつたら、
お話を聞かせてくれたk中尉のご冥福を祈って
少しだけ手を合わせて頂けないでせうかな。
いや、これは少々あつかましいお願いでしたかな・・・
933本当にあった怖い名無し:2006/03/11(土) 08:38:10 ID:8HOikS8tO
とても良かったです。お疲れ様でした
934本当にあった怖い名無し:2006/03/11(土) 09:26:20 ID:naBzKLMX0
いい話をありがとうございます。あなたのレスに出会えて良かったと心から思います。
話が長すぎるとは全く感じませんでした。
これからももしよろしければ、心に沁みる話をお聞かせいただければと。
935本当にあった怖い名無し:2006/03/11(土) 12:30:06 ID:jUTGOAYyO
真実であったにせよ長すぎる。スレ内容に沿っているとも思えないし。
俺は読んでて楽しくなかったな。語り口調も不快だった。
だいたい特攻機は片道分の燃料しか詰まないんじゃなかったか?
936本当にあった怖い名無し:2006/03/11(土) 12:40:53 ID:b5QObp880
>>935
積まなかったんじゃなくて、資源不足で積めなかったんだよ。

ついでにこれを貼っとく。
http://shupla.w-jp.net/datas/flash/sinjituwadokoni.html
937本当にあった怖い名無し:2006/03/11(土) 13:02:58 ID:i0++AMXF0
>>936
泣いた。

当時、太平洋に展開する米兵は、英語で放送される
日本から流れてくる神風予報なるものに恐怖していたという。
バンザイアタックの喧伝も伝わり、本当に怖かったとアメリカの
じいさんがいってた。
938本当にあった怖い名無し:2006/03/11(土) 13:07:28 ID:i0++AMXF0
と同時に、すごく尊敬したそうだ。
戦術としてはFUCK OFFだが、それを遂行する兵士には
畏怖と尊敬を抱いていたらしい。
小柄な体躯だけど、一対一なら勝てなかったさ、と肩をすくめてた
939本当にあった怖い名無し:2006/03/11(土) 15:07:22 ID:aRScP112O
>>935
長くても脈略があれば構わんと思うよ。
短くても範馬とかはウザイ。
940本当にあった怖い名無し:2006/03/11(土) 15:33:37 ID:KULLaQmO0
最初は良かったけど中盤ダルかったな
941本当にあった怖い名無し:2006/03/11(土) 16:16:39 ID:ecdwCoDO0
>>935 あのなあ・・・

そりゃ特攻は成功すれば片道で二度と帰らないさ。

でもね。

目標を発見できなかったり、悪天候になったりして迂回したり、機関が不調を起こしたりして引き返さなきゃならんときはどうするんだよ!
基本的に「満タン」で送り出してやるんだよ!いざとなったら帰ってこられるように!

軍板初心者スレで質問してきてごらんよ。

942ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:2006/03/11(土) 16:20:29 ID:pCukqR5B0
そして帰ってきたら振武寮で「再教育」となるわけだ…
いずれにせよ地獄だな
943本当にあった怖い名無し:2006/03/11(土) 16:44:12 ID:UihvuuXB0
なになに?今は特攻隊の燃料が片道分か往復分かを論議するのが流行なの?
この板のトリビアスレでもやってたぞw
944本当にあった怖い名無し:2006/03/11(土) 16:48:58 ID:QbRDB08Y0
板違いうざい
945本当にあった怖い名無し:2006/03/11(土) 17:11:31 ID:UihvuuXB0
今、つらーっと「おぢさん」つう人のレスを読んでみたけど、
ツンデ霊っつうにはちと強引じゃない?
心霊ちょっといい話スレならマッチするかも試練
946897:2006/03/11(土) 19:58:15 ID:7r5dF4DW0
1/7
オレは山頂付近の展望台から街の夜景を見下ろしている。
時間は夜の8時少し前、彼女が来るのを待っていた。
彼女のおかげかどうか分からないが、仕事もうまくいき、
オレのできる部分は終わっていた。

「ほんとに来てるなんてばかじゃないの」
いつの間にか隣に彼女がいた。
「キミも来てるって事はヒマなんだね」
オレは彼女をからかうように言う。
「ば、ばかな事言わないでよ。
 わたしはただ・・そう、あなたが一人寂しくしてるのを見に来ただけ!」
「もしかしてオレの事、心配してくれたの?」
彼女の性格は、この前合った時に大体分かっている。
「なっ、勘違いしないでよ!
 わたしはあなたを笑いに来たの。心配なんかこれっぽちもしてないんだから」
彼女は紅潮した顔を見られるのが嫌なのかそっぽ向く。
オレは心の中で『ありがとう』と言い、別の言葉を紡いだ。
「まぁ、そういう事にしておくよ」
「だから、ちがっ・・」
「ああ、そうそう」
オレは彼女の言葉を遮り、コートのポケットから小さな紙袋を取り出すと、
中から空色の石の付いたネックレスを彼女に差し出した。
「キミのおかげで仕事がうまくいったよ。
 これはそのお礼、受け取ってほしい」
947897:2006/03/11(土) 20:00:11 ID:7r5dF4DW0

2/7
彼女はオレの顔と差し出されているネックレスを見比べる。
心なしか彼女の顔が暗くなった気がした。
「わ、わたしはあなたの為に何かした覚えはない。
 勘違いも大概にして!」
俯きながらも強い口調で彼女は否定した。
オレはいままでの雰囲気と違う彼女に驚きを覚えた。
「・・すまない。
 じゃあ、出会った記念でってのはクサすぎるかな?」
オレは苦笑しつつ、彼女の反応を見る。
「・・・受け取れないよ・・」
彼女は消え入る声で呟いた。
そして、キッと睨むように顔を上げた。
その瞳には涙が溜まっている。
「あなた、もう分かってるんでしょ!?
 わたしは・・・わたしは・・・」
彼女の言葉は声にならず聞き取ることができなかった。
彼女はまた俯き、肩を震わせている。
オレはため息をつき、ネックレスをポケットに戻した。
そして、そっと彼女に触れようと手を伸ばす。
しかし、手は彼女に触れることはなく、空を掴むようにすり抜ける。
「・・キミに合った時から、なんとなくだけど違和感はあった」
オレは触れることのできなかった手を見つめ、彼女の方へ視線を移す。
彼女は俯いたまま動こうとしない。
948897:2006/03/11(土) 20:01:16 ID:7r5dF4DW0
3/7
オレは夜景に目を向けポツりと呟く。
「オレも死んだらキミに触れる事できるかな・・」
幸いにも周辺の柵は低く、オレの腰辺りまでしかない。
この程度なら余裕で越えられるだろう。
「ちょ、ちょっと、なに考えてんのよ!
 ダメ!そんなのダメなんだから!!」
彼女の慌てる声が聞こえる。
オレはゆっくりと柵の方へ歩いていた。
「ばか、そんな事したってなんにもならない!
 わたしが喜ぶとでも思ってるの!?」
彼女が引き止めるようにオレを掴もうとするが、
体をすり抜けていく。どうやら彼女も触れることができないらしい。
オレは他人事のように体から突き出ている手を見つめた。
「なんで・・どうして・・」
彼女の言葉を背にオレは柵を越える。
崖下は20mくらいだろうか、暗闇の奥にアスファルトで舗装された道路がぼんやりと見える。
オレは彼女の方へと振り向く。
彼女は信じられないといった顔でこちらを見ている。
オレも自分の行動が信じられなかった。
949897:2006/03/11(土) 20:02:15 ID:7r5dF4DW0
4/7
彼女へ自嘲気味に微笑んだ時、彼女の表情が怒りへと変った。
「あなたばかよ!ほんとにばかだわ!!
 なんでわかんないのよ、そんな事したってわたしは嬉しくなんてない!
 あなたが死ぬ事でどれだけの人が悲しむと思ってるの!?
 残された両親は?友達は?彼女は?
 死んだら何もかも無くなると思ってるの!?
 そんな事ない!私は死んでこんなになっちゃったけど、
 両親や友達の悲しみ、怒り、落胆、いろんな感情に押し潰されそうになったわ。
 自分の行いにとても後悔したわ。なんで死んじゃったんだろうって・・。
 でも、戻りたくても戻れない。だから、もう忘れようって・・、
 誰の目にも触れないようにしてたのに。
 あなたが・・あなたが、ここに来なければ!あんな感情を持って来なければ!
 う、ぅぅ・・」
彼女は捲くし立てるように言った後、崩れ落ちるように泣き出した。
彼女の死んだ理由・・あの時のオレのように自暴自棄になって、か。
幽霊に諭されるとは思っていなかった。
オレは柵を越え彼女の方へ歩み寄る。
「ごめん。オレ・・」
オレは彼女の肩に手を伸ばす。
「ばか!!」
彼女の平手がオレの頬をすり抜ける。
痛みはないはずなのに、ズキリと胸に響く。
950897:2006/03/11(土) 20:05:29 ID:7r5dF4DW0

5/7
お互いが動かず、どれくらいの時間がたっただろう。
「ようやくキミの本心を聞けた気がした・・」
オレはできる限り優しく話しかけた。
「もう死ぬなんて言わない。だから・・ごめん」
彼女がゆっくりと顔を上げる。
咎めるような視線が痛い。
――なんであんな事したんだろうな
とことん不器用なんだと思った。オレも彼女も。
「ふぅ・・」
彼女は少し大げさにため息をついた。
どこか吹っ切れたような、そんな表情だった。
「こんな気持ちになるなんて・・。
 なんでもっと早く素直になれなかったんだろ」
自問自答のようで、オレに問いかけるような彼女の言葉。
オレの言葉で彼女の人生を否定してしまいそうで、
答えることができなかった。
――情けねぇな、ほんとに。
「あ〜、なんかすっきりした〜。
 身体が軽くなったみたい」
オレは突然明るくなった口調に驚いてしまった。
「この前のあなたじゃないけど、ありがとうって言うべきかな?」
彼女はからかうような笑みをオレに向けた。
「オレは礼を言われるような事をした覚えはない。
 そんなことを言われても嬉しくはないな」
951897:2006/03/11(土) 20:08:52 ID:7r5dF4DW0
6/7
「ちょ、なによその言い方!」
オレはにやりと笑みを浮かべる。
「キミのマネをしただけだ、気にするな」
彼女は『全然似てない』と抗議するような視線を向てきた。
しかし、ふっと真顔になって言った。
「あなたも素直になった方がいいよ」
――ああ、分かってる。
オレは心の中で答え、苦笑だけを彼女に返した。

「そろそろ時間かな・・」
「行くのか?」
言っておいてなんだが、変な質問だと思った。
「うん、なんかそうみたい」
ハッキリとしない回答だった。
「一つだけ」
彼女はオレに向けて人差し指を立てた。
「一つだけ約束して」
強い意志を持った瞳がオレを見つめる。
「あなたはわたしが生きられなかった分、幸せになること!」
簡単なようで難しい約束だった。
だが、なんとでもなる、それが人生だ。
「ああ、わかった。がんばるよ」
オレは彼女に負けないくらい意志を込めて見つめ返す。
「うん、がんばれ!」
見たことのない屈託のない笑顔だった。
「キミも・・」
オレは思わず出そうになった『一緒に』という言葉を飲み込む。
ここで引き止めてはいけない。オレは首を横に振り言い直した。
「また、いつか会おう・・」
「ええ、また、いつかどこかで・・」
そして彼女はオレの前から消えた。
952897:2006/03/11(土) 20:11:31 ID:7r5dF4DW0
7/7
十数年後
オレは妻と小ニになる息子を連れて遊園地に来ていた。
といっても、妻はショッピングに勤しんで子守を押し付けられた形なのだが。
「おと〜さん、次アレ乗ろうよ」
手を繋いだ息子の指さす方向にはジェットコースターが見える。
「よし、行こうか」
オレは息子に引っ張られるような形で歩く。
「すいませ〜ん!」
誰に向けられた言葉か分からないが、比較的近い場所で声がした。
オレは辺りを見渡し、左手の方からこちらに向かって駆け寄ってくる女の子に視線を止めた。
栗色の髪を肩まで伸ばし、学生服を着ている。
中学生くらい・・旅行生だろうか。
「すいません。写真撮ってもらっていいですか?」
オレの元まで走ってきた女の子が尋ねてくる。
彼女の少し後ろには、この遊園地のマスコットを囲んでいる3人の女の子がいた。
「いいですよ」
オレは彼女の持っていたデジカメを受け取り、マスコットを中心に並んだ4人の女の子を撮った。
「ありがとうございます」
オレは栗色の髪の彼女にデジカメを返した。
「どういたしまして」
言葉も半ばに、横で待っていた息子にせかされて歩き始める。
「あの」
再度呼び止められ、オレは振り向く。
彼女はオレを真っ直ぐ見つめていた。
「あなたは幸せですか?」
普段のオレなら『宗教か?』と眉をひそめただろう。
「ああ、とても幸せだ」
しかし、無意識の内に答えていた。
オレの言葉を聞いた彼女は満足そうに、そして見た事のある屈託のない笑顔を向けて言った。
「わたしも幸せだよ」
―終―
953897:2006/03/11(土) 20:12:34 ID:7r5dF4DW0
>>897 の続きです。
ツンデレって難しいと実感しました。
後の方はツンデレじゃなくなってしまったし・・。
話を分けて長々とすいません。

オカルト板でツンデレの意味を知った自分がオカルト。
以上、記念カキコでした。
失礼しますノシ
954本当にあった怖い名無し:2006/03/11(土) 21:27:15 ID:/VcWlGeB0
>>946-952
内容はGJだと思う。乙。
でもな〜正直タイミングが悪かったと思う。
上でさんざん長いのが出てて、みんな食傷気味だからすぐには読む気がしないんじゃないか?
次のスレまで待ったほうがよかったかも?

でも内容は良かった。また頼むよ。
955本当にあった怖い名無し:2006/03/11(土) 21:51:51 ID:aRScP112O
>>953
>>897までは良かったけど、今回のは既に誰かが書いたものの焼き増しな感じがする。
956本当にあった怖い名無し:2006/03/11(土) 22:07:22 ID:GN9j1V4YO
それは、しょうがないだろう
題材が決まってるからな
957本当にあった怖い名無し:2006/03/12(日) 00:16:14 ID:Hve3DDTsO
>>946-952
グッジョブ
輪廻って今回初めて出たな。

とってもよかったお。・゚・(ノД`)・゚・。
958本当にあった怖い名無し:2006/03/12(日) 00:29:48 ID:GriLkGyU0
>>957
輪廻ネタは>>360-362にもあったり
959本当にあった怖い名無し:2006/03/12(日) 01:23:22 ID:tkHzm+9C0
普段はROMってるおれだが950こえたし新しいの立てといたよ

なにそのツンデ霊★三人目★
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1142094064/
960本当にあった怖い名無し:2006/03/12(日) 01:37:22 ID:M1zfuvBiO
>>959 乙か霊
961本当にあった怖い名無し:2006/03/12(日) 11:19:07 ID:NuqY/+YN0
>>942
そこに行く人もいるし、そのまま基地で待機になって次回に行く人もいる。
なんせ戦争だし基地もあちこちだし指揮官も色々出しパイロットも色々だし。
962本当にあった怖い名無し:2006/03/12(日) 11:19:43 ID:NuqY/+YN0
板違いお詫び ;y=ー∵. <´`д゚` ・∵. パン ・・・ッ・・・
963本当にあった怖い名無し:2006/03/12(日) 11:29:04 ID:BnjYAitG0

…そして>>962はツンデ霊としてこのスレを静かに見守っていくのであった…

■■■■■■■■ツンデ霊 第二部 〜韓〜■■■■■■

次スレが立っているので、以下埋め作業か新人の練習として使う?
それともまだ本スレあつかい?
964本当にあった怖い名無し:2006/03/12(日) 11:32:03 ID:BnjYAitG0
まちごいた…OTL
〜韓〜って何だよ韓って…
〜完〜の間違いな

おれも逝ってこよう…;y=ー<ヽ`д´>・∵.
965本当にあった怖い名無し:2006/03/12(日) 12:02:11 ID:M1zfuvBiO
いや、漏れには狙ってやったように見えたよ
966本当にあった怖い名無し:2006/03/12(日) 12:09:45 ID:BnjYAitG0
ばかじゃないの?!いくらツンデ
レだからって、そんな簡単なネタで
たのしんでるとでも思う?!
w笑わせようとしてるにしても
ごういんだし、そんな言いがかりって
メンドイんですけど…暇なニーとは
寝てればァ?
967本当にあった怖い名無し:2006/03/12(日) 12:50:05 ID:8vuJDlCfO
まー、なんだな。
とりあえず>>966
しんで良いと、思うよ
968本当にあった怖い名無し:2006/03/12(日) 13:12:22 ID:928q/hns0
きのうの夜、ETV特集という番組で、脳の機能が衰えたお年寄りに
ごく簡単な計算などをやらせて機能回復させるっつうのをやってた。
中には嫌がる人もいて、出題されても「知らん!」と大声で繰り返すお婆さん
がいた。答がわからないようには見えなかった。一種のツンデレだろうか?
969本当にあった怖い名無し:2006/03/12(日) 13:27:24 ID:hWaa6ph1O
婆はもうデレッとする事はないかと。ただでさえ老人(特に女)はお荷物なんだから可愛くしてないと救いようがねーな
970本当にあった怖い名無し
次スレURLきぼん・・・・
次スレからデビューしまつ・・・・・