【寒くても】皆で雑談スレッド【さみしくても】

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1ゆび
そしてさもしくても雑談。ひとりごちだってなんだっていいじゃない。
2本当にあった怖い名無し:2006/01/21(土) 17:38:09 ID:9hAIN/Q80
2get
3本当にあった怖い名無し:2006/01/21(土) 17:49:42 ID:fQNoXAwg0
部屋のなかでも白い息が出る
4本当にあった怖い名無し:2006/01/21(土) 18:06:49 ID:OPkow/irO
部屋より外が温かい…
5本当にあった怖い名無し:2006/01/21(土) 20:28:23 ID:Wlk/vak40
5っと
6本当にあった怖い名無し:2006/01/21(土) 20:29:36 ID:Wlk/vak40
6つかしい
7本当にあった怖い名無し:2006/01/21(土) 20:30:39 ID:Wlk/vak40
7らんで
8本当にあった怖い名無し:2006/01/21(土) 20:31:51 ID:Wlk/vak40
8っと
9METAL ◆net9MBtTr. :2006/01/21(土) 20:35:27 ID:5Pc389Qc0
>>1
いやお前飛び出せよ
10デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/01/23(月) 23:23:57 ID:KlmouVQ90
だーれも来ないのね。

スレ主さんもいないの?

独り言は寂しいなあ…
11本当にあった怖い名無し:2006/01/24(火) 02:07:57 ID:AMssFX2zO
自分の近所のお寺か神社で頻繁にお参りしていると、
自分を護ってもらえると聞いたことがあるんですが、
お寺と神社、どちらがいいんでしょうか?
12本当にあった怖い名無し:2006/01/24(火) 02:49:09 ID:AMssFX2zO
だれかおしえてー
13本当にあった怖い名無し:2006/01/24(火) 03:45:56 ID:b+HnMv8V0
  
14本当にあった怖い名無し:2006/01/24(火) 04:13:33 ID:Wks3kJL0O
だれかいますか?
15本当にあった怖い名無し:2006/01/24(火) 04:14:26 ID:qcMVR19zO
16本当にあった怖い名無し:2006/01/24(火) 04:21:21 ID:Wks3kJL0O
チャーハン作るよ?
 ∧,,∧
`(・ω・) 。・゚・⌒)
`/  o━ヽニニフ))
`し―ーJ
17本当にあった怖い名無し:2006/01/24(火) 04:23:20 ID:L1ueHUm30
                      ∴∴∴∴ 
                    ∴∴∴∴∴∴
       | ̄P━━━━━━∴∴∴∴∴∴∴∴
        /  \
      | ̄ ̄ ̄|
      | エア   |
      | ダスター|
      |   . |
      |   . |
      |___|
18本当にあった怖い名無し:2006/01/24(火) 04:24:16 ID:eM7F1+J/O
俺おまいら愛してるよ。どうしたら良い?
19本当にあった怖い名無し:2006/01/24(火) 04:30:17 ID:Wks3kJL0O
つ(:∪:)
20本当にあった怖い名無し:2006/01/24(火) 04:36:42 ID:eM7F1+J/O
愛してる事だし今日の所は寝るわ。ノシ
21本当にあった怖い名無し:2006/01/24(火) 04:45:18 ID:Wks3kJL0O
    モゾモゾ
 <⌒/ヽ−、__
/<_/____/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


    ビクッ
 <⌒/ゞ=、=_
/<_/____/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

  
    フー オヤスミ
 <⌒/ヽ−、__
/<_/____/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
22デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/01/24(火) 08:00:14 ID:E98o+cXP0
わ、何だか増えてる☆

>>11
この↓スレの37-38が参考にならないかしら?

【不動尊】感応しやすい神仏【地蔵尊】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1136978794/l50
23デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/01/26(木) 20:47:32 ID:K+yqOrm/0
…と思ったら、また過疎ってる。

ま、いいや。遊んじゃお☆

 『龍門』 by杜甫

  龍門 野に横たわりて絶え
  駅樹 城を出でて来たる
  気色 皇居近く
  金銀 仏寺開く
  往来 時しばしば改まり
  川陸 日に悠なるかな
  相閲す 征途の上
  生涯 幾回か尽くす
24本当にあった怖い名無し:2006/01/27(金) 02:51:05 ID:S5cEUZKSO
>>16
可愛い〜っ
(*´Д`*)チャーハン…ハァハァ
25本当にあった怖い名無し:2006/01/27(金) 14:07:31 ID:tW8miSuO0
オカ板鯖落ちってなんとなく怖いな
26本当にあった怖い名無し:2006/01/27(金) 15:25:43 ID:6mVzIr3Q0
・・・・・、そうだな・・・・、怖いな。
27本当にあった怖い名無し:2006/01/27(金) 17:27:23 ID:I+J/dE5x0
かなり長いこと落ちてなかった? オカ版。なにやってんだか。
裏2chの契約、今月で切るわ。使用料払いたくない
28デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/01/27(金) 21:22:38 ID:/Mqx9eWc0
何だか今日は切れたり繋がったりしてたよね。

パソでダメで、携帯で見られて、良かったーと思ってカキコして送信したら
『むりぽ…』って出て。
なんなのさ〜|¨- -)-Д
でもって、他板はちゃんと繋がるのよ。毎度毎度。ヽ(`Д´)ノプンプン

ちょっち疲れたな、今日は本当に。
29デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/01/28(土) 18:04:59 ID:DukUsVJG0
ふふふ、ダレモ居ナイ< ̄! ̄>

 『曲江三章 章五句(其二)』  by杜甫

  即時 今に非ず 亦た古に非ず
  長歌 激越にして 林莽を捎がす
  比屋 豪華にして 固より数え難し
  吾人 甘んじて 心の灰に似たるを作さん
  弟姪 何をか傷みて 涙雨の如くなる
30デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/01/29(日) 22:22:42 ID:QT9TU4Ut0
しみじみ杜甫☆

 『帰雁』

  東来 千里の客
  乱定まりて 幾年にか帰らん
  腸は断つ 江城の雁
  高高 正に北に飛ぶ
31Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/01/29(日) 22:48:46 ID:YlwnS6+Y0
いいね、漢詩。
いや、俺詳しくないけど。けど、好きな漢詩、いくつかあるよ。

忘れちゃったけど。
32デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/01/29(日) 23:03:56 ID:QT9TU4Ut0
うわ、水銀さんだ (* ^ー゚)ノコンバンハ
お久しぶりデース☆

水銀さんの好きな詩って、どんなのかしら?
興味あるなあ。
思い出したら教えて下さいね♪
33Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/01/29(日) 23:12:09 ID:YlwnS6+Y0
>>32
揚子江をね、船が行くの。爽やかな詩だよ。船がドンドン小さくなるの。
青って言葉が強調されてた。
教えて欲しいのはこっちなんです。

あと、酒を飲む詩も好きだったよ。君に求むいっぱいの酒。って奴。

真面目に勉強しなかったので、忘れちゃった。
34デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/01/29(日) 23:24:10 ID:QT9TU4Ut0
脳味噌ボーン!! ΣΣ(゚∀。 )

ははは、底が浅いのバレちゃいました。
お酒の方は李白かな?と思いますが、先の方はワカリマセン…
ごめんなさい。
35デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/01/30(月) 21:47:07 ID:qU+RN3bJ0
水銀さんの言ってた詩、わかんなかった… (´;ω;`)ウッ…
今日は気分を変えて王維にしよう。

 『送元二使安安西』 by王維

  渭城の朝 雨 軽塵を潤す
  客車の音 青柳 色新たなり
  君に勧む 更に尽くせ 一杯の酒
  西のかた 陽関を出れば 故人無からん
36Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/01/30(月) 22:17:14 ID:cP8S09Sz0
>>35
goole先生が教えてくれたよ!

渭城朝雨?輕塵 渭城の朝雨 軽塵を?し
客舍青青柳色新 客舎 青青 柳色新たなり
勸君更盡一杯酒 君に勧む 更に尽くせ一杯の酒
西出陽關無故人 西のかた 陽関を出づれば故人無からん

王維

つか、君に勧むだったよ。求めてどうすんだよ!俺。

後は揚子江のほう探しますね。
37Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/01/30(月) 22:18:08 ID:cP8S09Sz0
あ、やば、
まさにそれ、それだったよ。>>35
連投すまん。
38デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/01/30(月) 23:03:54 ID:qU+RN3bJ0
わーい、2日続けて水銀さんに会えるなんて、ラッキー☆
39デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/01/30(月) 23:10:19 ID:qU+RN3bJ0
あ、>>35 題名間違ってるわ(恥

『送元二使安西』が正解。
40Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/01/30(月) 23:19:45 ID:cP8S09Sz0
>>38
ん?俺、毎日丘板来てるよ。

けど、あまりそういう発言すると煽られるから気をつけてね。
41デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/01/30(月) 23:24:57 ID:qU+RN3bJ0
???
好きなコテさんに会えると嬉しいよ。
ダメなのかな?
42Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/01/30(月) 23:37:24 ID:cP8S09Sz0
>>41
駄目ってことないけど。

俺の尊敬するお坊さん、明恵上人の言葉置いておきますね。

「坊さんをほめるな、天狗にしたら可哀想だ」

ん?いや、こんな台詞だったかな?でもこんな事言ってたんよ。たしか明恵上人のおじさん
上覚の言葉だと思ったけど。
43デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/01/30(月) 23:49:29 ID:qU+RN3bJ0
う、水銀さんの天狗…想像したら、似合ってて可愛いかも☆

でも、水銀さんはうぬぼれても良いと思うな。
いつだって胸張って、顔を上げて、俺イズム通してるもん。
男らしくて、好きだな♪
44デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/01/31(火) 21:45:32 ID:nUPTBDvB0
さてさて、今宵は長恨歌でも散らしたいけど、誤解で迷惑を及ぼしてもいけないので、
ちょっと新しい所で冬の歌、うpしてみましょうか。

 『冬夜読書』 by菅茶山

  雪は山堂を擁して 樹影深し
  檐鈴動かず 夜沈沈
  閑に乱帙を収めて 疑義を思う
  一穂の青灯 万古の心
45Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/01/31(火) 23:31:04 ID:d/mlR8iX0
>>44
デビルさんってさ。神主かなにかの勉強してるとか?あるいは既に神主さんとか?
どういう経験ってか経緯で言霊の勉強?習得?とかしてるの?たまには雑談らしくw

あと、俺も。
最近また薔薇十字にハマってる。以前に知識造指編スレに書いたけど、あの本
結構いい本だよ。あたりだった。
46デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/01/31(火) 23:48:20 ID:nUPTBDvB0
わ、緊張しちゃうな☆

デビルは只の般ピーですよ。
リーマン家庭で生まれ育って、今はOLしてます。
ちょっと特異体質で、大偏食。
勉強は何もしてません。
ただ、自分の経験の裏付と言うか確認と言うか、その為にそっち方面の話を
読んだり聞いたりしてるだけです。

こんな所でよろしいでしょうか?
47Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/02/01(水) 00:20:55 ID:aSNBf40B0
>>46
上の言霊じゃなかったね。真言だった。ごめん。

そっか、俺、分け分からずにあのスレ読んでるんだけど、自分の体験ってのが凄いと思った。
そういうものに裏付けされた知識ってやっぱいいよ。

正直ね、俺なんて頭でっかちなんで俺の書き込んできたレスなんて浅はかなもの。
それを自覚しちゃってね、最近丘板での書き込み減ってるんだ。やっぱそういう実体験つか、
経験として知っている人が丘板で活躍しなきゃね。

あ、まあ、自虐的にそう思ってる訳ではないですのでご心配なく。傍観者は傍観者として
の役割があるの知ってるので。

レスありがとう。
48デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/01(水) 00:32:26 ID:GTaRDIXs0
でも、水銀さんはいろんな事総合して、組み立ててお話が出来るでしょう。
すごいなって思ってます、お世辞じゃなしに。

デビルはちっとも凄くなんかないですよ。
只のおかしなヤツです。
良ければまた、構ってやって下さい。

では、今日はここで落ちます。おやすみなさい。
49デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/01(水) 20:03:56 ID:WsRP9lOp0
>>44に続いて新しいとこ、もう一つ。

 (無題) by良寛
  花 心無くして蝶を招き
  蝶 心無くして花を尋ぬ
  花開く時 蝶来り
  蝶来る時 花開く
  吾れもまた人を知らず
  人また吾れを知らず
  知らず帝の則に従う
50Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/02/01(水) 23:14:59 ID:aSNBf40B0
>>48
あはははh、組み立てて?
できません。できた試しはありません。その場で適当言ってるだけです。


ところでデビルさん。皆さんお元気?たまに思い出しますよ。
51Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/02/01(水) 23:16:28 ID:aSNBf40B0
つか、ここで馴れ合ってるとアレなんで、メッセこない?
オケならアドレス晒しますよ。

あまり馴れ合ってると怒られるもの。
52デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/01(水) 23:29:04 ID:WsRP9lOp0
>>50
にゃ?皆さんとは、どちらの皆さんでしょう?

メッセはした事無いので…
どうすればいいの?
53Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/02/01(水) 23:41:08 ID:aSNBf40B0
>>52
あなたの仲間ですよ。いや、勘ですが私も少し関わった方達の仲間かと。勝手に
妄想した次第です。違っていたらスイマセン。

メッセはマイクロソフトのHPにやり方あると思いますが、Macintosh(私はMacintosh)と
違うようなのでどうアドバイスしたらいいかわかりません。

多分ここでわかるかと。
http://www.microsoft.com/downloads/Browse.aspx?displaylang=ja&productID=BEAE32B8-4A67-4F78-BF4E-C114F922F1EA
54デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/01(水) 23:50:18 ID:WsRP9lOp0
>>53
デビルは独りです。
ホントに水銀さんは誰と私を間違えてるのかしら?気になるなあ…

ああ、ありがとうございます。早速、ダウンロードしてみますね。
55デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/02(木) 00:31:54 ID:uXZQ7jfF0
何ででしょうか、インストール出来ません (;‐ Δ‐)ゝ”
困ったよ…

明日またガムばってみます、おやすみなさい。
56デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/02(木) 21:14:29 ID:SSNWW84O0


昨日の拒否が嘘のように、今日はすんなり上手く行きました。
始動前に一発、拳骨で折檻したのが効いたのかしら?

まあ、良いです。今日もここは静か。
漢詩の世界にどっぷり浸って妄想しましょ♪

 『鹿柴』  by王維

空山 人を見ず
但だ 人語の響きを聞く
返景 深林に入り
復た 青苔の上を照らす
57Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/02/03(金) 00:11:10 ID:3VAbOAxQ0
>>54
どうも、誤解してたのかな?俺。
前に言っていたからさ。俺、あの騎士団の人か人かと思ってたの。間違っていたらごめんね。


さて、話は変わりますが、人間って馬鹿だよね。そう、馬鹿なの。
けどね、馬鹿だけど愛すべき馬鹿なんだよ。
58デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/03(金) 00:23:50 ID:+WjLG6/A0
間違ってますよ100%
デビルは女の子なのに…
なんでかな?
他の別コテの男の人かもって疑われた事あるし…

ま、いっか。その内わかって貰えるだろうし。

馬鹿は馬鹿でも自覚があるかないか、ある馬鹿でも他人の迷惑がわかっているか
いないか、それで大きく違って来るよね。
59本当にあった怖い名無し:2006/02/03(金) 05:52:17 ID:2bf5yFlh0
|ω・´) ?!
60デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/03(金) 20:31:55 ID:fVGree1Z0
節分なんで、何かそれらしいの…と思ったんだけど、もひとつなのね。
で、有名どころで富と貧が入ってるヤツ、持って来たわ。

 『対酒』  by 白楽天

 蝸牛角上 何事をか争う
 石火光中 此の身を寄す
 富に随い 貧に随いて 且らく歓楽せん
 口を開いて笑わざるは 是れ痴人
61デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/04(土) 22:02:32 ID:my6pv5UI0
お酒繋がりでもうひとつ。

 『勧酒』  by 于武陵

 君に勧む 金屈巵
 満酌辞するを須いず
 花発けば 風雨多く
 人生 別離足し
62デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/05(日) 20:10:25 ID:fLjCnTQp0
今日は春節祭なので、神戸へお出掛け。
三宮の関帝廟へお参りして、デビルの大好きな美しい方、媽娘々にご挨拶。
と言う事で、早春らしい所で行って見ませう☆

 『弘道館賞梅花』  by徳川景山

 弘道館中 千樹の梅
 清香馥郁 十分に開く
 好文 豈に威武無しと謂わんや
 雪裡春を占む 天下の魁
63Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/02/05(日) 21:20:29 ID:N5Ay2Uxm0
>>58
そっか、ごめんね。
毎日がんばってるね。乙。

じゃ、新しい話題。

俺錬金術に興味あるって知ってるでしょう?
俺、こないだ気づいたの。錬金術師のいう「賢者の石」って何か。いや、それが正解とは思わないけど、
一つの説としてありとおもうんだ。

あのね、「賢者の石」って錬金術師自身の事だったんだよ。よく賢者の石って「つまらないもの、
打ち捨てられてる石、誰からも顧みられない」って表現があるけど、あれって錬金術師たち自身
の事なんだ。

彼らは貴族とか金のある人が多かったけど、きっと社会的にはあまり認められてなかったんじゃないかな?
で、自身の立場を賢者の石に投影してたんじゃないかと、そういう考え。

この考え、結構いいと思うんだ。何しろ誰も言ってないオリジナルの考えだし。
64デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/05(日) 21:33:22 ID:fLjCnTQp0
何で水銀さんが謝ってるのか、ワカリマセンが…
デビルは漢詩で妄想爆進してるだけですので。
ただ、妄想まで書き込むと、陽子さん同様に扱われる危険があるので、詩だけで
留めてる訳です。

そっかー、賢者の石って「つまらないもの、打ち捨てられてる石、誰からも
顧みられない」ものだったのかー。
デビルはあんぽんたんだから、ずっとその逆の「知性の結晶」なんだと
思い込んでましたよ(笑
だから、普通の人には手の届かないものだから、見つけられない方が負け惜しみで
「ある訳が無い」みたいに言ってるのかと。
そうじゃなかったのね。
一つ賢くなったゾ。えっへん☆
65Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/02/05(日) 22:13:46 ID:N5Ay2Uxm0
>>64
ん、誤解してたみたいだし。それに謝ってれば問題ないんだよ。日本では。それがいいか悪いかは
ともかく。

てか、人こないね。他にも人くればいいのにね。
66デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/05(日) 22:27:19 ID:fLjCnTQp0
んー、でもデビルは静かな方が好きだな。
あんまりがちゃがちゃしてるのは遠慮したいクチだから。
67デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/06(月) 21:17:31 ID:9meGs70Y0
朝から冷えてたけど、やっぱり雪になったね。
今日も雪の句で行こうかな。

 『江雪』  by柳宗元

 千山 鳥飛ぶこと絶え
 萬徑 人蹤滅す
 孤舟 簑笠の翁
 獨り釣る 寒江の雪に
68デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/07(火) 21:18:31 ID:h9eZ/S9J0
今夜はちょっと還和給代。

  山ふかみ 春ともしらぬ 松の戸に 絶え絶えかかる 雪の玉水

                       <詠み人:式子内親王>
69デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/08(水) 21:42:38 ID:7Lpcnuyr0
今とーっても寒いけど、綺麗な半月が出てるのね。
と言う訳で、これにしましょう。

 『静夜思』  by李白

 牀前 月光を看る
 疑うらくは 是れ地上の霜かと
 頭を挙げて 山月を望み
 頭を低れ 故郷を思う
70本当にあった怖い名無し:2006/02/09(木) 20:37:36 ID:RF2slZUqO
フニックル一輝
71デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/09(木) 21:00:34 ID:DeP9dfBL0
雪の別名は風花。この言葉を含む詩があるの。

 『春望詞 其三』  by薛濤

 風花 日に将に老いんとす
 佳期 猶渺渺
 結ばず 同心の人
 空しく結ぶ 同心の草
72デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/10(金) 21:51:58 ID:5MKU+yrh0
たった一つでも光るもの、残したいよね。
この人もこの詩しか残ってないの。でも良い詩だよ。

 『探春』  by戴益

 終日 春を尋ねて春を見ず
 杖藜 踏破す 幾重の雲
 帰来 試みに梅梢を把って看れば
 春は枝頭に在りて 已に十分
73デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/12(日) 10:38:11 ID:3VTc8moj0
昨夜はすっかりこっちの事忘れてたよ、危ねー Σ(`∀´ノ)ノ アウッ
だから今日は、二人で1対のにするね。

  by 項羽&虞美人

 力は山を抜き 気は世を蓋ふ
 時利あらず 騅逝かず
 騅の逝かざるを 奈何すべき
 虞や虞や 若を奈何せん

 漢兵 已に地を略す
 四方 楚歌の声
 大王 意気尽く
 賤妾 何ぞ生に聊んぜん
74Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/02/12(日) 21:36:44 ID:ue92Rg2G0
>>73
なんかあっちのスレ、盛り上がってるね。
良かった。俺にはなんや全然分からないけど。

ところで明恵って知ってる?
75デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/12(日) 22:11:24 ID:mT1iybxs0
【明恵:みょうえ】
華厳宗の人で、高雄山の文覚上人に師事して華厳と密教を学んだ上、紀伊白上山で
苦行した。
後、インドに渡ろうとして果たせず、栄西禅師について禅を究めた。
後鳥羽上皇に栂尾山を賜り、高山寺と称して華厳宗の道場となした。
朝廷や北条泰時の帰依を受け、信仰が厚かった。
華厳唯心義釈他70余巻の著書があり、華厳宗中興の祖と言われる。

こんなところかしら。
76Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/02/12(日) 22:26:14 ID:ue92Rg2G0
>>75
うん、そんなところ。

>栄西禅師について禅を究めた。
これは違うと思う。

まあ、俺としては「こんなところ」と言って済ましておきたくないほど、尊敬している
人です。仏眼仏母もこの人に教わりました。
77デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/12(日) 22:36:11 ID:mT1iybxs0
ああ、ごめんなさい。
デビルは知識がないんです、本当に。

水銀さん、あっちにも加わってくれたらいいのに。
あなたなら、錬金術とかそう言う事の知識もあるし、今のメンバーならきっと
大歓迎で受け入れてくれると思うな。
そしたらもっと面白くなりそうな気がするんだけど。
78Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/02/12(日) 22:40:42 ID:ue92Rg2G0
>>77
ごめんなさい。俺、錬金術にしても知識ないんです。本当に。
真言ももちろん。全くない。俺はただ、皆さん楽しそうにしているの眺めてるのだけで満足ですよ。

あと、明恵上人について知ってるってだけで満足ですよ。最近は知らない人多いですから。

ちなみに彼の伝記、江戸時代にはベストセラーだったんですけどね。ははっは。
79デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/12(日) 22:45:05 ID:mT1iybxs0
>>78
も少しkwsk。

駄目ですか?
80Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/02/12(日) 22:45:57 ID:ue92Rg2G0
あ、そうそう、明恵は日本でお茶を広めた功績があるんですよね。
栄西がお茶の種を中国から持ち帰り明恵がそれを日本で広めたってことになってます。
だから明恵上人の住んでいた高山寺にはお茶畑あるんですよ。今でも。
もちろんこの説には異論もありますが。

私が明恵上人を紹介したのは、理由があります。デビルさんも明恵上人の伝記、読まなければ
いけません。俺はそう思います。読めば納得いくはずです。

あ、俺ってなんか宣教師みたい。ごめんなさい。けど、本当、伝記安いですよ。文庫です。
ははっは。
81デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/12(日) 22:50:20 ID:mT1iybxs0
なんだか、今日の水銀さんはいつもと違いますね。

いつもは、そこに見えてて、でも手を伸ばせばすいっと消えてしまうのに。
今日は何だか伸ばした手の先に、まだ姿が見えてて…
嬉しいけど、なんか不安だな。
82Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/02/12(日) 23:00:53 ID:ue92Rg2G0
>>81
いえいえ、仕事しなきゃいけないのに逃避してるんですよ。2chで。あ、心配はないです。
時間はまだ沢山ありますからw

明恵上人は亡くなりに当たって「顕教、密教ともに極めた」と言ってなくなりました。
臨終の言葉は「我、戎を守る中より来る(原文ママ)」でした。

だから、真言に興味を持つデビルさんに紹介しました。調べて心を打たれたら
他の人にご紹介ください。私にはその力はありません。

伝記がベストセラーになったって件に関しては伝記に載ってました。

後、御成敗式目を作ったのは北条泰時ですが、彼の相談役は明恵。御成敗式目には明恵の
思想が織り込まれていると思います。

で、御成敗式目ですが、鎌倉時代から江戸時代の終わりまで400年にわたり日本の法律の中心でした。
山本七平によりますと、古今東西こんな例はないそうです。
83デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/12(日) 23:11:37 ID:mT1iybxs0
>>82
教えて下さってありがとう。
探す場合、タイトルは「明恵上人伝記」でいいのかしら?
84Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/02/12(日) 23:17:43 ID:ue92Rg2G0
>>83
ひょえ〜。今調べたら売ってなかった。講談社学術文庫で売っていたんだけど。

古文読めるならこれあります。
明恵上人集 ワイド版 岩波文庫
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4000071424/

これは上記明恵伝記と明恵の綴った夢日記、その他特典付き
あ、やっぱ宣伝だw
85デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/12(日) 23:25:02 ID:mT1iybxs0
どっひゃ〜!
脳味噌、探しに行かなきゃ ( ̄▽ ̄lll)

毎回お世話かけて申し訳ありません m( __ __ )mごめんちゃい…
86デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/12(日) 23:43:26 ID:mT1iybxs0
ああ、こんな時間になっちゃった。

今日の詩は和歌で行きましょう。

  君や越し 我や行きけむ 思ほえず 夢か現か 寝てか覚めてか
87Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/02/12(日) 23:51:05 ID:ue92Rg2G0
じゃ、俺も和歌でしめるよ。

あかあかや あかあかあかや あかあかや 
あかあかあかや あかあかや月
88本当にあった怖い名無し:2006/02/13(月) 00:08:44 ID:QplK+xZg0
x51.orgみれないの俺だけ?
89デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/13(月) 21:33:23 ID:X9hqjOKP0
今日のお月様、見た?
まん丸で、ロウバイみたいに綺麗な色なの。
だから今日も梅の詩ね。

 『梅花』  by高啓

 瓊姿 只だ合に 瑤台に在るべし
 誰か江南に向かって処処に栽えし
 雪は山中に満ちて高士臥し
 月明の林下に美人来る
 寒に疎影に依るは 蕭蕭たる竹
 春に残香を掩うは 漠漠たる苔
 何郎の去りてより好詠無く
 東風に愁寂として幾回か開きし
90Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/02/13(月) 23:04:18 ID:DRL4n9tK0
>>88
今見たら見れたよ。

慢性的なデジャブの記事面白かったね。
デジャブに科学的なメスが入る日も近いかもね。

デビルさん、古文読める?白文とか。俺全然読めないんだ。
別に読めなくても困らないけどさ。鎌倉時代の文学とかやっぱ読みたいじゃん。
原文で。現代語あればいいけど、ないのとかはさ。

俺、もっと勉強しとけば良かった。

で、思うのだけど、最近流行の携帯型ゲームとかPCのゲームでそういうの学習
できるソフトあればいいと思うんだよね。脳年齢とかどうでもいいから。
俺、そういうの出たら絶対買うよ。
91デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/13(月) 23:15:14 ID:X9hqjOKP0
こんばんは、水銀さん。

古文、にゃははは…
「…聞かねえで下せえましよォ、旦那ァ」状態ですね。
だから、教えて下さった本も、出来れば白洲正子の方から読んでみようかなっと
思ってました。

そうですね、でもデビルはゲームやらないからなあ。
携帯で電話するのさえ、あんまり好きでないんだもの。
そのくせ、ここにどっぷり嵌ってますが…(汗
92Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/02/13(月) 23:57:41 ID:DRL4n9tK0
>>91
あ、俺もゲームは全然やらないよ。たまにパックマンやるくらい。これも懐かしいからじゃなくて
やった事なかったからつーわけ。

たださ、最近教養をクイズやバラエティー風に紹介する番組増えてるからさ。
日本人って基本的に好きなんだよね。江戸時代なんて数学の問題掲示板ってのがあって
神社かお寺に数学の問題がでるのよ。匿名で。で、また匿名で誰かが答える。ってのが流行ってた
らしいよ。今で言う2chだね。

今も昔も変わらないと。
93デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/14(火) 00:23:30 ID:lcPD62oQ0
そうですね、日本人のクイズ好きは、万葉の時代からですもんね。
万葉集のどこだったかな「…美濃の国の 高北の 八十一隣の宮に…」
八十一隣=くくりと読みますが、八十一をくくと読ませてますし、
二五い山=とおいやま、十六=しし、なんて言うのもありましたよ。

ほんとに変わらないですね。
94デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/14(火) 20:33:44 ID:CExiEQAn0
ああ、今日の雨はずいぶん暖かくなったと思わない?
まだ如月のうちだから、油断は出来ないけど。
春よ恋、な気分になるね。

 『北陂杏花』  by王安石

 一陂の春水 花身を繞り
 身影 妖焼 各々春を占む
 縦い 春風に吹かれて 雪と作るも
 絶えて勝る 南陌に碾かれて塵と成るに

※ホントは妖焼の焼の字は火偏じゃなくて女偏ね。
95デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/15(水) 21:12:59 ID:D8SIrj4m0
今日はオカルティックに生暖かい夜。
ほんとの春の雨なら『春夜喜雨』にしようと思ったけど、そうではないのでこれ。

  『江畔独歩尋花 其一』  by杜甫

 江上 花に悩まされ徹せず 
 告訴するに処無く 只だ顛狂す
 走いて南隣の酒を愛する伴を覓むれば
 旬を経て出飲して 独り空牀のみ

※顛の偏は、本字は眞なの。
96デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/16(木) 21:55:02 ID:AcvsOOI70
今夜も雨。
雨の日は、鬱陶しいけど、物思いにいいんだな。

  『行行重行行』 (古詩…詠人知らず)

 行き行きて重ねて行き行く
 君と生きながら別離す
 相去ること万余里
 各々天の一涯に在り
 道路阻しく且つ長し
 会面安くんぞ知るべき
 胡馬は北風により
 越鳥は南枝に巣くう

 相去ること日に已に遠く
 衣帯 日に已に緩し
 浮雲 白日を蔽い
 游子 顧返せず
 君を思えば人をして老いしむ
 歳月 忽ち已に晩る
 棄捐して復た道(い)うこと勿かれ
 努力して餐飯を加えよ
97本当にあった怖い名無し:2006/02/17(金) 15:00:04 ID:BkUM3AJg0
雑談??
98デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/17(金) 21:09:27 ID:RGgeGsTd0
>>97
そうよ、脳内雑談。楽しいよ(ry

…と言うのは冗談だけど。

今朝の新聞に明恵上人の話が出てたのね。
教えてもらって、紀野一義の『名僧列伝(一)』で読んで、ちょうど自分が
感動してた所が取り上げられてて、なんかすごく不思議だったな。
出会いって凄いよね。つくづくそう思う。

  逢ひ見ての 後の心に比ぶれば 昔はものを思はざりけり (権中納言敦忠)

本当は恋の歌だけど、でも、こうとしか思えないのね。
99本当にあった怖い名無し:2006/02/17(金) 22:35:06 ID:BkUM3AJg0
デビルサマ。
もしよろしければ、漢文や古文をよく解らない人のために、注解などしていただけるとありがたいのです。


関係ないんだけど、今回のオリンピックには魔物がおりますな。
100Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/02/18(土) 00:06:38 ID:AL7AFWfi0
>>98
おお、俺も名僧列伝読んだよ。
講談社やつ。

で、感動したところってどこ?
101デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/18(土) 08:12:19 ID:5+lnWtyM0
あや、>>99サンいらっしゃい☆

あはは、デビルがやるとトンデモ解釈になっちゃうよ ( ̄▽ ̄)凸
ちゃんとした人に怒られるかも…
それでも良ければ、どうぞ、題名を記して下さいな♪
それから、私の事は呼び捨てにしてもらっていいですよ。お気軽〜に☆

オリンピックですか、うーん、ごめんなさい。
興味がないので、全然関知してないのですよ。申し訳ない。
102デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/18(土) 08:21:35 ID:5+lnWtyM0
>>100
だーっ!
水銀さんには、てっきり叱られると思ってましたよ。
「ダイジェストみたいなの読まないで、ちゃんとしたもの読みなさいね」って。
ああ、よかった (・∀・)ほっ

島の桜に手紙を書く所です。
普通で行けば、それはおかしな事。自分でも重々承知しているのに、なお想い止み難く
心を文字にしてしまう。
そこまでの思い入れがありながら、自ら届ける事もせず、島へそれを放って来いと言う。
求めはしても、執着しない。
見事!

そう、思ったんです。
103Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/02/18(土) 21:04:14 ID:AL7AFWfi0
>>99
俺も同意だよ。
俺も白文も古文も読めないからね。

>>102
あははははh、怒ってばかりが俺じゃないよ。もちろん、ダイジェストじゃなく
伝記を読むのはお勧めですけどね。売ってないんだから仕方ない。

島への手紙、いいね。一説では弟子たちに華厳経の教えを分かりやすく説明するために
書いたともいわれていますが。
でも土地に対する愛着ってあるじゃないですか?俺にもあるよ。ある土地を愛する気持ち。
だから、その説明するってだけの説明じゃ、物足りない。俺もある土地を思い返すと
恋しい気持ちになるよ。
で、土地って土地ってだけじゃなく時間でもあるんだよね。その場所で過ごした時間。
これ、大事なんだ。だから、バブルで土地の売り買いが流行ったときに立ち退かなかった
人たちがいる訳だし、エアーズロックって土地を大切にするアボロジニがいる訳だし。
そしてサンタフェも。そういう感覚、俺にも良く分かる。
104Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/02/18(土) 21:08:37 ID:AL7AFWfi0
そして明恵上人自身、「俺っておかしいよな」って思ってたところがすばらしい。
だって島に手紙書くっておかしいでしょ。自分でもそれ、分かってた。だから
手紙を書かずに我慢してたんだ。これ、我慢しないで、当たり前にしちゃうと
変人。明恵の場合、変人と思われたくないな。との思いを抱きつつやっぱり書く。

これ、俺にとっては大事なんだよね。なんつーのこの遠慮ってか、そういうためらい。
そういうところが好きなんだよね。俺もそんな感じだもの。
105デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/18(土) 21:22:46 ID:3drgVWee0
そう、常識は常識。
でも、自分の気持ちが抑えがたい。
ある意味芸術家のような人だったと思うんです。
いえ、人ではなく、既に鬼であったかも。
水銀さんが書いてくださったあの歌も、月の美しさと怖ろしさ、双方が高い
テンションで混ざり合った挙句に口をついて出た、静の叫び。
それを知るのは、人ではない。
聖なるものにも届かず、人にもあらず。
間を放浪する鬼の心地。
私はそんな風に感じました。
106デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/19(日) 13:27:14 ID:Q3YTMFMd0
さて、それじゃリクエストが来るまで、勝手に解釈してましょうか。
まずは>>23からね。

  『龍門』 by杜甫

 龍門は、平野にまっすぐに聳(そび)え
 並木は 城外にも続いている
 皇城の何とも言えない雰囲気
 仏寺も金銀で彩られている
 何度も往来し、月日は過ぎても
 川も陸も同じように悠々としている
 旅の途中で目を見交わす人々は
 生涯で 幾回ここを通るのだろう


デビル訳だと↓こうなっちゃうんだよね。

 何処までも広がる野辺に、昂然と聳える龍門
 城内から城外へ 道は果てなく続く
 雅な雰囲気溢れる皇都
 ここでは 仏寺さえ 金銀で華やかに彩られる
 積もる月日の中で 私は何度この門を往来しただろう
 目に映る景色は 昔のまま 悠々として変わらない
 時には 旅の人と目が合う事もあるけれど
 その人は、生涯で何度ここを往来するのだろう
107本当にあった怖い名無し:2006/02/20(月) 12:44:20 ID:7cnEpGABO
age
108デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/20(月) 21:49:08 ID:sk6hKvFg0
さて、次は>>29

  『曲江三章 章五句(其二)』  by杜甫
 
 即興の歌は 今風でもなく古風でもなく
 長く声を引いて歌えば、激しく林や草むらを揺さぶる
 甍を重ね 多くの豪華な家が立ち並んでいる
 我々は心を灰の様にしてしまおう
 弟よ甥よ 何を悲しんで涙を雨のように流すのか


デビル訳☆

 声にならざるこの歌は 不遇を託(かこ)つ我が思い 
 激しく揺れる心のままに ただ胸の裡で絶叫する
 立ち並ぶ 諛従の徒らの どっしりと甍を重ねた豪邸
 認められぬ者は 冷たい灰のように静まっていろと言わんばかり
 我が身を濡らすこの雨は 家族が流す涙だろうか
109デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/21(火) 21:28:36 ID:GKOXYQDD0
お次は>>30

  『帰雁』  by杜甫

 東から 千里も遠くへやって来た私
 乱が定まって 帰れるのは幾年後だろう
 江城の雁が高々と 正に北に飛んで行くのみると
 はらわたも断ち切れんばかりに悲しい


デビル訳(;´Д⊂)

 東より 戦火を逃れ 千里の旅路を越えて来た
 何時の日に乱は静まり 帰り支度が出来るのか
 江城の雁は 移ろう時を知り 既に蒼天を高々と飛んでいる
 ああ、彼らの目指す方位こそ 我が故郷のある辺り
110本当にあった怖い名無し:2006/02/22(水) 09:23:51 ID:q/XC85yq0
デビル訳イイね。

直訳は、書いてあることから自分で膨らませ感じろと。
111本当にあった怖い名無し:2006/02/22(水) 10:54:47 ID:Hj2l020F0
111GET!
112デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/22(水) 22:08:01 ID:d0xfpHTS0
>>110
うれしいな!(*´∀`)アリガト♪
よかったら、一緒に妄想しませんか?

で、今夜は>>35なんだけど、実はずいぶん間違ってて、>>36の水銀さんのが正しいのね。
申し訳ごじゃらん…

  『送元二使安西』  by王維

 渭城に降った朝雨に 土埃は潤されたし
 旅館の前の 柳の新緑もきれいに見える
 君にもう一杯 酒を勧めよう
 この陽関より西に 君の知り合いは居ないだろうから


デビル訳

 雨が 渭城の町の埃を洗ってくれた
 建物も 柳並木も 今朝は生き生きしている
 旅立つ君と 餞(はなむけ)の盃を交わそう
 これより西は蛮地になる
 願わくば無事戻り来たれ 我が友よ
113デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/23(木) 21:53:10 ID:snVvaXSM0
今日は>>44ね。
この作者の菅茶山と言う人は、江戸時代の日本人で頼山陽のお師匠さんなの。

  『冬夜読書』  by菅茶山

 雪はすっぽり我が家を包み 木々はそこに黒々と影を落としている
 軒端の風鈴も動かないまま 夜はしんしんと更けて行く
 書物を片付けながら 思案にふけっていると
 稲穂にも似た灯火が、古の聖賢の心を表しているような気がする 

 ※乱帙=和綴じ本のブックカバーのようなもの


デビル訳ヽ( ゚ー゚)ノ

 山の木立の奥深く 降り積もる雪は山荘を覆い
 軒端の風鈴さえ音も立てず ただ夜は静かに更けて行く
 広げた書物を静かに閉じ いろいろ考えてみるのだが
 古の賢者と呼ばれた人たちは
 本当に 闇夜の灯火のような存在だったのだなあ
114デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/24(金) 21:14:07 ID:2j1fwQU40
>>49の作者、良寛さんは曹洞宗のお坊さん。
時々、一休さんと間違えてる人がいるけど、二人は別人です。
 
この直訳は不要だね。
デビル訳はもっと要らない…と思うけど、ちびっとだけ。


 縁有るものは万里を越え 企まずして廻り合う
 全ては時のままに 全ては自然のままに
 万物は知らないうちに その道に従っているのだ


ちょっと逝って来ます…
115本当にあった怖い名無し:2006/02/24(金) 22:05:14 ID:i3GZeIKf0
>>114
ちょっとどこ逝くの〜




・・・水銀さんのお見合いはうまくいったかな?
116デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/24(金) 23:02:19 ID:eiQT4PiW0
え、水銀さん、お見合いされたんですか?

わくわく☆
どうなったんだろう、知りたいな、聞きたいな ( ☆∀☆) ドキドキ
117Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/02/24(金) 23:09:58 ID:QdfiMryy0
ご無沙汰しちゃってスイマセン。

デビルさん、解説ありがとうね。もう一度高校に戻って漢文勉強したいわ。

>>115-116
いや、お見合いってほどでもないんだけどね。
まあ、とにかくとある女性と会うことになりまして。。。
これからなんです。が、しょっぱなから失敗の悪寒。。。
118本当にあった怖い名無し:2006/02/24(金) 23:22:40 ID:i3GZeIKf0
>>117
>しょっぱなから失敗・・・
等身大の自分で有れば良いですよ?失敗も込みで良いでしょ?

自分自身であれー!!(有りがちだけど)
119デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/24(金) 23:27:03 ID:eiQT4PiW0
きゃあ、水銀さんだぁ!!
お久しぶりですっ!!

にゃはは、恥ずかしいなあ…
デビルの解説なんて、ただの妄想ですから。

いえいえ、大丈夫ですよきっと。
水銀さん素敵だもの。
ただ、あんまり気遣いし過ぎると堅苦しくなりがちだから、ちょっち気楽に
行かれた方がいいと思います。
なんて、デビルの独り言です。どうか、お気になさらずに。
120本当にあった怖い名無し:2006/02/25(土) 11:02:57 ID:9r1k5zu00
最近オカルトチックな番組はあっても心霊番組って少なくないか?
血液型がどうのとか、気孔がどうのとか超能力はいい、心霊をやってくれ。
”誰もいない2階から物音がする家”とかを検証する番組あったよなぁ。あーいうの。
俺幽霊とか信じてないけど、こういう番組は好きなんだよな。
ないのが悔やまれる
121デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/25(土) 12:23:13 ID:BvZ03Wd30
>>120
そうね、デビルもそんなの見てみたいな、恐いけど。
ただ、そう言う番組がなくなってしまったのは、一時あまりにも見え透いた
派手なヤラセが横行した所為らしいの。
だから、今ちゃんと取材して真面目な番組を作っても、「またヤラセかよ」
って思われて、視聴率も取れないだろうって踏んでるのかな。
でも、細木さんとか江原さんなんかの出演する番組だと、結構みんな見てる
みたいだから、やれば見る人居るだろうと思うんだけど。
122本当にあった怖い名無し:2006/02/25(土) 14:23:51 ID:Hegfd4+k0
>>120
>気孔がどうのとか
気功ではある程度のレベルになると心霊スポットで練功するらしいよ?
感触や感覚を確認したりの勉強のためみたいだけど。
123デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/25(土) 14:29:55 ID:F2/KEEH40
ほんと?
怖いなぁ、幽霊出て来ても平気なのかしら?

あ、ちょっち疑問なんだけど、気功って幽霊にも効くのかしら?
124122:2006/02/25(土) 16:26:52 ID:Hegfd4+k0
>>123
ある程度以上のレベルの人なら如何とでも成るかも知れませんよ。
気の塊と捉える(理解する)みたいだし。

それよりあなた『ぼうちゅうじゅつ』スレに居たでしょ?
レスに「らしいよ?」なんて書く程度の名無しに聞くなんて、底意地が悪いですヨ(笑)
125122:2006/02/25(土) 16:55:28 ID:Hegfd4+k0
>>120
今見ると>>122のレスは120さんのレスの一部のみ抽出して
イチャモンつけたみたいにも見えるので謝っておきます、ごめんなさい。
もちろんイチャモンつけようなんて思っちゃいませんでした。失礼しました。
126デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/25(土) 17:40:10 ID:+I/VszZ+0
>>122
あっはっはぁ☆
気にしてませんよ、ダァイジョービッ!!
こちらこそ意地悪したみたいな表現になってしまってごめんなさい。
そんなつもりじゃなかったんだけど、何せ元々魔性なものですから…
かんべんしてね♪
127デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/25(土) 17:47:48 ID:+I/VszZ+0
そりでは今夜の宿題、>>56をお送りします。

 『鹿柴』  by王維

 木の葉が落ち尽くし ひっそりと静まりかえった山の中
 人影は見あたらない
 しかし どこからか人の声が幽(かす)かに聞こる
 夕日の照り返しが 奥深い林の中へと差し込み
 緑の苔を照らし出している

 
デビル訳

 実りの時は終わり もう眠りに就こうかと言う山に
 ただ独り遊ぶ
 誰も居ないはずなのに 懐かしい人の声を聞く
 胸の中の思い出が 今 静かに残り陽に照らされる
128デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/26(日) 20:05:18 ID:h4197wqV0
今夜は>>60だけど、この一行目は、たいていの人が知ってるんじゃないかな?

  『対酒』  by 白楽天

 カタツムリの角の上で 一体何を争おうと言うのか
 火打石から飛ぶ火のように 束の間の人生なのに
 富裕な者はそのように 貧しい者もそれなりに 楽しくやろう
 口を開けて笑わないのは 馬鹿なやつだ


デビル訳…ま、お約束なので勘弁してね。
 
 つまんない事でとんがって ギャースカやると疲れるよ
 花の命は短くて カラスの足跡なぜ怖い?
 お金や恋人 持ってたって 持たなくたって こだわんないで
 みんなで一緒に コンパしようよ
 お腹の底から笑えなきゃ 人間終わっちゃうよ
129本当にあった怖い名無し:2006/02/27(月) 09:56:48 ID:1J3BIHHH0
>>125
>>122だけど気にしてないよ。ちゃんとわかってます。
オカルト(?)っていう意味では気孔も科学的に証明は出来てないから
オカルトの類だけど、別に気孔を卑下するわけじゃなくて、
気孔の番組よりも占いの番組よりも、どうせオカルトな番組なら心霊ものがいいよおおー
って思うんだ。最近ないから特に。

ほかのオカルトはおなか一杯だから、幽霊ものやってほしいなぁ。
たしかに「やらせ」の問題は出てくると思うけど・・・
幽霊ちっくなモノがなにもでなくても、芸人とカメラさんと音声さんだけで廃墟に忍び込むとかそんなの希望したい。
でもテレビは大衆受けする用に作らないといけないから難しいだろうなあ
130デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/27(月) 21:38:26 ID:QII243Al0
>>129
その気持ち、わかるよ。
気功もふしぎだけど、ちょっちドキドキ感が違うのね。
ドキドキ感と言うか、期待感と言うか…
(何か出る?何カ出ル?)って言う、恐いもの見たさな気持ち。
がっかりしても、それなりでも、何だかわからないけど注視しちゃう。
そんな気持ち。

そうね、TVだったら視聴者より先にスポンサーに気を使わないといけない
から、何も無かったじゃあダメなのかもね。
131デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/27(月) 21:40:09 ID:QII243Al0
えー、今晩は>>61なんだけど、ちょっちやりにくいナ…

『勧酒』  by 于武陵


 君に黄金の杯を勧めよう
 なみなみと注いだこの酒を 断ってはいけない
 花咲く頃には 雨風が多くなるけど
 人生にこんな別離はよくある事だ
 
 
この詩については、井伏鱒二がこんな風に訳してるの。

 この盃を受けてくれ
 どうぞ なみなみ注(つ)がしておくれ
 花に嵐の例えも有るぞ
 さよならだけが人生だ


デビル訳だとこんな感じ。
 
 君の輝く明日の為に この金杯を勧めよう
 もうたくさんだなんて 聞かないよ
 毎年 花咲く頃に嵐が来るように
 人生もまた 出会いと別れを繰り返すのさ
132デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/02/28(火) 21:28:40 ID:pqHsdd6Y0
今日の>>62もちょっち新しいところ。
作者の徳川景山と言うのは、水戸九代藩主『斉昭』のコト。
徳川十五代将軍慶喜のパパだよ〜ん☆ 
だから作中の弘道館と言うのは、水戸藩藩校だったあの弘道館のコトです。

 『弘道館賞梅花』  by徳川景山

 この弘道館の中に多くある梅は
 すべて精一杯の芳香を放っている
 好文木と言われているが、人を威武する実力も持ち合わせているのだ
 見よ、雪の中で何よりも早く開いて春を独占しているではないか


デビル訳、あんまり変わらないな。

 弘道館に植えられた沢山の梅は もう十分に開いていると見え
 清々しい香りがふんわり優しく漂っている
 文を好む事が 武士の力を失くしてしまうなどとは戯けた事
 この雪の中に春を謳うが如き梅のように
 我らもまた天下の魁となりたいものだ
133デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/01(水) 21:53:13 ID:ZVNeyDVX0
それでは>>67、山水画を見ているような詩だから、わかりやすいでしょう。

  『江雪』  by柳宗元

 すべての山から 鳥の飛ぶ姿が絶え
 あらゆる小道から 人の足跡が消えた
 一艘の小舟の上に 蓑笠をまとった老人が
 寒々とした川で 独り釣りをしている


デビル訳
 
 降り積もる雪に籠められ 山々の鳥も飛ばず
 街道も小道も野辺も 歩む人無し
 一艘浮かんだ小船の上には 蓑笠姿の翁が独り 
 凍りもせず流れ行く河に 静かに糸を垂れている
134デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/02(木) 22:08:47 ID:vp20iDGc0
今夜の月齢は21日。蛾眉のような細い月だから、>>69の情景には程遠いけど、そこは
各人の想像力でヨロシク( ^▽^)ノ


  『静夜思』  by李白

 寝もうとして 差し込む月光に気が付いた
 地上の霜に 見紛う程に美しい
 顔を上げれば 山とその上に懸かる月が見えた
 故郷を思い出して 俯いた


デビル訳

 何もかも投げ出したい夜 ふと月光に誘われて 出て見れば
 冴え冴えと地上に降り敷く銀の砂 隔てなく 果てしなく
 山並みのように続く甍の向こうに 飛び出して来た故郷
 空しい夢を追う日々に そろそろ別れを告げようか
135デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/03(金) 21:13:51 ID:gtwnaKAr0
今日は桃の節句。だけど、大阪は霙が降ったよ。
>>71のこの詩も、風花って言う言葉に魅かれて選んだんだけど、これは雪じゃなくて
風に散る花の事なのね。


  『春望詞 其三』  by薛濤

 風に散る花は 日毎に風情を失っていく
 嬉しい約束の日は 遥かにに遠い
 心を通わせる恋人とは結ばれず
 ただ、草だけを同心に結んでいる


デビル訳

 風が吹く ちらりほらりと花が散る
 花嫁衣裳に憧れたのは もうずいぶんと昔の話
 気が付けば未だ独り 心を結ぶ恋人も無く
 ただ日常をこなすだけの 虚しい日々
136デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/04(土) 21:49:19 ID:dE74t9q20
ようやく梅が満開だよね。
今夜の>>72は、シンプルだけど春を待つ心がよく表された詩なの。

  『探春』  by戴益

 どこかに春が来ているかと 探したけれど見つからない
 アカザの杖を突いて 雲の向こうの山まで探したけれど
 家に帰り 試しに庭の梅の木に手を伸ばせば
 春はもう枝に届いていて 蕾がふっくら ふくらんでいた


デビル訳
 
 銀の小籠を携えて 幸せの青い鳥を探していた
 あっちこっちを訪ね歩いたけれど 羽一枚 啼一声にも出会えない
 がっかり気分で戻ってみれば 家の庭にいるじゃないか
 嬉しいような 可笑しいような どのみち笑うしかないな

…駄〜!ちょっち往って来まつ…
137デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/05(日) 20:37:49 ID:cKfQt33u0
>>73は、知ってる人もあるだろうけど、ちょっち歴史メモするね☆

これは紀元前202年、漢の劉邦が楚の項羽を破るほんの直前の事なの。
秦が滅亡した後、楚と漢は干戈を交える事になって、5年間の抗争の末、ついに漢軍が有利な情勢に
なり、項羽は垓下(安徽省霊璧県項羽南東)の地で劉邦軍に包囲されてしまうのね。
この時、漢の陣営から楚の歌が響き(四面楚歌)、既に楚の地が漢軍に帰順したことを知った項羽は
訣別の宴を張るの。
そして、寵愛を受けてずっと付き従ってきた虞美人と、名馬騅(すい)を前にして歌ったのがこれ。
  
 力は山を抜き 気は世を覆った
 時に利無く 騅は進もうとしない
 騅が進もうとしないのを どうすればよいのか
 虞よ虞よ お前をどうすればよいのか    

それに対して、虞美人が返した歌がこれ。

 漢の兵士は 既に楚を絡めとりました
 四方から聞こえるのは 楚の国の歌
 大王様が困っておいでですのに
 賎しい女が どうして命にしがみつきましょうか

(続く)
138デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/05(日) 20:43:07 ID:cKfQt33u0
(続き)

デビル訳

<項羽>
 敵方の勢力は 既に我が軍を上回り
 もはやこれまで と言うしかない
 我が愛馬騅でさえ その事を覚って進もうとはしない
 愛する者よ 私はお前を無事守ってやる事さえ出来ないのか
 
<虞美人>
 ああ 既にこの国は漢のものなのですね
 四方を囲む敵陣から 楚の歌声が聞こえますもの
 あなたが嘆いておられるのを見るのは 辛く悲しい事ですわ
 どうぞ あなたの手で私の命を終わらせて下さいな

※美人というのは、最高位を皇后とする後宮の女性の位のひとつなの。
※虞美人が落命した地に生えて来たのが、虞美人草(ケシ)だと言われているわ。
139デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/06(月) 21:59:47 ID:aBhSwpBl0
今夜は>>89。まだまだ寒い中で、春の訪れを花と香りで告げてくれる梅を、人々がどれだけ
心待ちにし、愛したかが良くわかるような詩ね。

  『梅花』  by高啓

 玉のような梅の姿は まさに瑶の台にあるべきだ
 誰が江南に持って来て 方々に植えたのだろうか
 雪に埋もれた山中に起き伏す高潔の士や
 月明らかな林の下を歩く美女のようだ
 寒い時には そのまばらな影にざわめく竹が寄り添い
 春になれば その残香をいちめんの苔が覆っている
 何郎がいなくなって以来 よい詩は無く
 春風の中で 何度寂しく花を咲かせたことだろう

※何郎=何遜…梁時代の詩人、梅花を愛したことで有名


デビル訳

 その美しさは 瑶地の女仙(玉女)のようだ
 この江南の地のそこかしこに それを殖やしたのは誰だろう
 雪の山中で独り暮らす高潔の士のように 凛として
 名月の夜に庭園をそぞろ歩く美女のように 艶かしい 
 花も枝葉も無い時でさえ その側には囁き続ける竹が寄り添い
 花が終わってなお残る香りを 一面の苔が自らの裡へ抱き取っている
 何遜が身罷って後は 良い詩が詠まれる事もなくなり
 春誘う東風の中 この梅たちは何度寂しく咲いたのだろう
140デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/07(火) 21:45:19 ID:C/wGL61l0
さて、今夜はぐんと春っぽい>>94
これは、三行目まではきれいなんだけど、四行目がけっこう意味深なのよね。

  『北陂杏花』  by王安石

 池の春の水が 杏の花をまとい
 花もその影も あでやかに春を独占している
 たとえ春風に吹かれ 雪のように散ってしまおうとも
 南の道端で挽き潰され 塵になるよりずっとましだ


デビル訳

 艶やかな杏の花が 堤の上に咲き誇る
 水面に映った影さえも 妖しく春を謳うよう
 例え 明日は心無い風に散らされて 
 雪のように消えてしまおうと
 日陰もない地べたを這いずり回る
 塵のような暮らしよりずっといい
141本当にあった怖い名無し:2006/03/08(水) 18:44:43 ID:Yf4+B4XhO
age
142虚羊:2006/03/08(水) 18:47:13 ID:ieuPACCqO
わんばんこ
143デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/08(水) 22:04:13 ID:3Rn+LmJr0
>>142
いらっしゃいませ。どうぞごゆっくり☆

さあ、>>95は久々の杜甫。
杜甫は暗いって嫌う人があるけど、この詩なんて笑えるよ( ̄▽ ̄)凸

  『江畔独歩尋花 其一』  by杜甫

 川のほとりで 花が気になって仕様がない
 誰にも告げるすべがなく 物狂いのようにうろついている
 南隣の酒好きな友を訪ねていけば 
 酒を飲みに出かけたまま 10日余りも帰っていない


デビル訳

 通学途中で見かけた天使に惚れて 何一つ手につかなくなったオレ
 告りたいけど告れない どうすりゃ良いかわからねえ ただうろつくばっか
 閃いた 酒好きだけど頼りになる あの先輩ん家へひとっ走り
 行ってみりゃ 「飲みに行く」そう言って10日以上帰ってねえ だと orz...
144デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/09(木) 22:24:55 ID:XAeMQ0Hn0
でわでわ、今日は>>96
読み下しと解釈が別々になってるのは、これでお終い。
ちょっち長いので、二つに分けるね。


  『行行重行行』 (古詩…詠人知らず)
 
 今日も明日も旅路を重ね 
 あなたとは生き別れになってしまった
 二人は互いに遠く離れ
 それぞれ 天の一方に暮らす
 道中は険しくまた長い
 何時またあなたに会えるだろうか
 胡の馬は北風に向かって嘶き、
 越の鳥は南側の枝を選んで巣をかける
 (それほど故郷を思うものなのに)
 
 別れてから ずいぶん日が経った
 私はやせ細り 帯は日増しに緩くなる
 浮雲が太陽を隠すように
 あなたは 振り向きもせず出て行った
 あなたの事が気がかりで 私は老け込み
 歳月は たちまち過ぎ去ってゆく
 もう 愚痴をこぼすのはやめよう
 きちんと食事はしているだろうか
145デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/09(木) 22:26:30 ID:XAeMQ0Hn0
デビル訳

 昨日今日 明日へ向かう旅をするうち
 いつか あなたと違う道を選んでいた
 今や二人の間には 平原万里 遥かに隔たる
 それぞれの世界の片隅で 
 道の険しさまた長さ そんな事を思いつつ
 逢えれば良いなと思ってみる
 胡の馬が北風に向かって嘶くように、
 越の鳥が南側の枝を選んで巣をかけるように
 
 別れてから もうどの位になるのか
 あれから自分は随分痩せた
 浮雲が一瞬で 人目から太陽を隠すように
 あなたは振り向きもせず 行ってしまった
 あなたを思う度 老人のように昔に浸ってしまう
 楽しかった日々は一瞬に蘇り また埋もれていく
 ああ 取り留めもない繰言は止めよう
 そして明日の為に ご飯を食べよう
146デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/10(金) 22:07:06 ID:1OsLWLty0
この時期は冬から春への分かれ道。
まだ新しい恋を見つけていない、そんな誰かの独り言。

  『柳枝』  by銭謙益

 離別して春を経て 又年を隔つ
 青を揺るがし緑を漾わすも 誰か憐れむこと有らん
 春来 東風と共に語るを羞ず
 桃花に背却して 独自眠る


 君と別れてから春が過ぎ、また年も替わってしまった
 相変わらず緑の葉を揺らし空に漂わせている柳のような自分を
 誰が可哀想に思ってくれるのだろう
 春が来たのに 友人と一緒に話をする事さえ恥かしく
 桃花のような人に背を向け 独りで眠るありさまだ


デビル訳

 もう一年もたったのに まだ忘れられない
 でも 相変わらず髪をなびかせ 風を切って歩く私を
 みんな 強い女だと思っているのよね
 春が来ても 新しい恋に踏み切れない
 優しい言葉を掛けてくれる人に背を向けて
 今日も膝を抱え 独りで眠るわ
147デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/12(日) 22:28:01 ID:wBu2RcKx0
  『梅村』  by呉偉業

 枳籬 茅舎 蒼苔掩う
 竹を乞い 花を分かち 手自ら栽う
 人に詣るを好まず 客の過るを貪り
 遅くに答を作すに慣れて 書の来るを愛す
 閑窓に雨を聴きつ 詩巻を攤げ
 獨樹に雲を看つつ 嘯台に上る
 桑落の酒香ばしくして 盧橘美し
 釣舟 斜めに繋いで 草堂開く


 からたちの垣根の茅葺き小屋を青い苔が覆っている
 竹や花の株を分けてもらい 自分で植えてみる
 人を訪ねるのは好まないが 客が来るのは大歓迎
 返事を書くのは遅れがちだが 手紙をもらうのは大好きだ
 静かな窓辺で 雨の音を聞きながら 詩の本を広げたり
 一本松の上に浮かぶ雲を眺めながら 歌ってみたりする
 桑落のお酒は香ばしいし 金柑は美味い
 釣舟を斜めに繋いだところに 我が草堂を開いている


デビル訳

 枳殻の垣根の中 青い苔に包まれた茅葺き小屋がマイハウス
 分けてもらった竹や花を 自分好みに植えてみる
 お呼ばれするより お招きしたい
 返事はゆっくりだけどちゃんと書くよ 手紙をもらうの大好きだから
 雨の日は 窓辺で好きな本を読んだり
 天気の良い日は 木の上の雲を見ながら歌ったり
 甘い金柑をおつまみに 香ばしい桑落のお酒を飲むのも好き
 目印は斜めに繋いだ釣舟 そこが私のお家なの
148デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/13(月) 21:54:21 ID:b1D2GBjM0
今日は久々に冷え込んで、大阪でも雪だったの。
咲き始めの桜の上に、軽く名残の雪が積んで、暗い夜空に白い月が輝いて。
これが本当の『雪月花』ね。
花雪の照り返しが、星のブローチみたいにきれいだったな。


  『山中問答』  by李白


 余に問う何の意ぞ 碧山に栖むと
 笑って答えず 心自ずから閑なり
 桃花流水 杳然として去り
 別に天地の 人閧ノ非ざる有り

 人が問う、君はどう言う訳でこんな深い山にいるのかと
 ただ 私は笑う 心は長閑だ
 桃の花びらは水に浮かび 何処か遠くへ流れて行く
 ここには世俗とは異なった天地があるのだ


デビル訳

 どうしてこんな僻地に住んでるの?って聞かれるけど
 そんな時は笑ってやり過ごす あくせくしなくていいんだもの
 桃源郷から流れてくる花びらが 誰も知らない所へ行くように
 都会の決まりと無関係な 自分らしい世界が有るのよ
149Dark Side of the Moon ◆etC21QOprE :2006/03/13(月) 22:57:43 ID:uHojAe960
読んできたよ。すげえなデビル!
あっちのスレじゃ漢詩のことなんて一言もいってなかったじゃん!
150デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/13(月) 23:01:52 ID:b1D2GBjM0
にゃはは、照れるよ( ^▽^)

適当にやってるだけだもの。
151Dark Side of the Moon ◆etC21QOprE :2006/03/13(月) 23:05:06 ID:uHojAe960
適当にできることじゃないよ。オレも少しここで勉強させてもらうね。
152デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/13(月) 23:08:01 ID:b1D2GBjM0
どっひゃあ!
な、な、なんて畏れ多い…
153デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/14(火) 21:48:19 ID:bWEIm8iY0
今日も冷えたね☆
デビルが土曜日に行った公園だと、もう梅も桃も桜までも咲いてたのに。
でも、北国の雪が融けるのは、まだもう少し先かな。


  『辺詞』  by張敬忠

 五原の春色 旧来遅し
 二月 垂楊未だ糸を掛けず
 即今 河畔氷開く日
 正に是 長安花落つる時

 五原は 元々春の訪れが遅い
 二月になっても 柳が糸を垂らさない
 ようやく今 黄河の河畔では氷が融け始めた
 長安では 花が散っている季節だ


デビル訳

(正)
 この五原辺りは 元々春が遅いの  
 梅の花咲く2月になっても 柳は新芽を吹かないし
 今頃ようやく 河の氷が緩み始めたわ
 長安じゃあ もう花が散り掛けてる頃なのに

(変)
 そうね 恋には晩熟な方よ
 皆が恋した季節でさえ ときめきなんて知らなかった
 だけど今 時が動きかけたみたい
 友達はみんな ただのオバサンになっちゃってるけど
154Dark Side of the Moon ◆etC21QOprE :2006/03/15(水) 19:11:36 ID:Lu/PSQmu0
(変)の訳、おもしろいねー。案外マジでそんな意味だったんじゃないの?
「オバサン」ってのはデビルを投影させたんだろうけど、
これが「オジサン」なら全体がくずれちまうんだよね。
いや実におもしろい!
155デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/15(水) 21:41:53 ID:zLjdgvIL0
>>154
ども、ありまと (〃⌒ー⌒)ノ

今日の満月は、ほんのり金色♪
デビルが好きな『鵬一啼』と言うお酒の色にそっくり。
だから今夜は李白☆

  『月下獨酌』  by李白

 花間 一壷の酒
 獨りで酌んで 相親しむ無し
 杯を擧げて 名月を邀え
 影に對して 三人になる
 月既に 飲を解せず
 影 徒らに 我が身に隋う
 暫く 月と影とを伴い
 行楽 須べからく 春に及ぶべし
 我歌えば 月徘徊し
 我舞えば 影零乱す
 醒時はともに交歡し
 醉後は各々分散す
 永く無情の遊を結び
 相期して 雲漢はるかなり

(訳は次で)
156デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/15(水) 21:43:16 ID:zLjdgvIL0
(続き)

 花の間に壷に入った酒がある。しかし、一緒に飲む相手がいない。
 杯をあげて名月を招き、自分の影と合わせて三人とする。
 月は飲むことができない。影は私にくっついているだけ。
 月と影を相手にして、春の去らぬ間を存分に楽しもう。
 私が歌えば月は歩み、踊れば影もゆらぐ。
 醒めている間はともに楽しみ、酔ってしまえば互いにわかれわかれになる。
 月と影、この無情のものといつまでも交遊を結び、
 はるかな天の川でまた会う約束をする。


デビル訳

 満開の花を前にして、旨い酒があるのだが、
 悲しい事に一緒に楽しんでくれる相手が無い…orz
 はっ、そうだ!
 盃を見せびらかして月を誑かし、影も引き摺り込んで三人で飲もう yes!
 but,月は下戸だし、影は遠慮する
 いいや無問題(モウ・マンタイ)、春とは楽しむ事と見つけたり
 私が歌えば月は弾むし、私が踊れば影はぷるるんwww
 ほろ酔い気分で一緒に楽しみ、酔っ払えばサヨナラねー
 今宵一夜の友でなく、一生涯の友として
 遥かミルキーウェイでまた飲もう、うん
157Dark Side of the Moon ◆etC21QOprE :2006/03/16(木) 01:17:44 ID:b7xeyREX0
人と月と影とは不離の関係なんだなあ。無情とはいいながらも生きているようだ。
158デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/16(木) 21:59:24 ID:m6XsaT4/0
>>157
本当にね。李白って凄いなあ、って改めて思うよ。

さて、今日は雨。とっても冷たいな、昨日とは段違い。
でも、案外、花の咲く頃って雨が多いの。
なので、今日は言葉で風景を紡ぐ王維の登場。

 『田園楽』  by王維

 桃は紅にして 復た宿雨を含み
 柳は緑にして 更に春煙を帯ぶ
 花落ちて 家僮 未だに掃わず
 鶯啼いて 山客 猶お眠る

 桃の花は紅に咲き、夕べの雨を含んで鮮やかになった
 柳の芽は緑に萌え出で、春霞をおびている
 花びらが庭に散っているが 召使はまだ掃除もしない
 ウグイスが囀っているのに 隠者はまだ眠っている


デビル訳…ふっふっふ、後朝のイメージでね☆

 今朝の私は美しい 昨夜あなたに愛されたから
 あなたの余韻が 体中をまだ熱らせる
 床に散らばる衣(きぬ)の島々
 名前をそっと呼んでみるけど 愛しいあなたは夢の中
159Dark Side of the Moon ◆etC21QOprE :2006/03/17(金) 00:36:30 ID:mek+NFuG0
デビルってエチー!
予想をはるかに超えた訳だった…
160Dark Side of the Moon ◆etC21QOprE :2006/03/17(金) 01:02:16 ID:mek+NFuG0
オレもちょっぴちスケベな歌をひとつ。

張文成『遊仙窟』より

腰支 一たび遇い勒(いだ)きて
心中 百処に傷(いた)ましむ
若(いか)に為(し)てか口子(す)うことを得ん
余が事 承り望まざらん


月闇訳

ちょっと抱きしめただけなのに
オイラのハートはふにゃふにゃさ
どうやってチッスしてやろか
BCまではのぞまないからさぁ
161デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/17(金) 22:28:23 ID:nuFb7U4f0
むふふ、エチーィでエロいデビルです☆
漢詩で妄想の意味をご理解頂いたでしょうか?

>>160
それってあまりに直截的でわ…

えとですね、今日はちょっち真面目にやりましょう。ヾ(^-^;)


  『春日偶作』  by武元衡

 飛花は寂々 燕は双々
 南客の衡門 楚江に対す 
 惆悵す管弦 何れの処にか発する
 春風吹き到る 読書の窓

 花びらは寂しく散り、燕のつがいが忙しげに飛ぶ
 南方の私の住まいは、楚の川に面している
 もの悲しげな笛や琴の音は どこから来るのだろう
 春風がその音色を この読書の窓辺に吹き送ってくる


デビル訳

 気が付けば いつしか花は しずこころなく散り
 ツバメは並んで宙を舞う
 本物の都会まで あと一足の私の住まい
 そこに聞こえる この寂しげな音楽は
 いったい 何処から来るのだろう 
 ああきっと それは窓辺で本を読む 私の心が
 春風に乗って舞っているのだ
162本当にあった怖い名無し:2006/03/18(土) 13:17:02 ID:eKaVH2QJO
あげ
163本当にあった怖い名無し:2006/03/18(土) 20:36:53 ID:WqKA5CdaO
Dr.レオンのスレが無くなったのは何か裏から手が回ったからですか?
そうですか
164デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/18(土) 21:09:14 ID:ELQ5BOaF0
>>163
Dr.レオンって誰?
さて、今夜は寿ぎの詞をひとつ ..._〆(゚▽゚*)
婚礼のスピーチに使えるから、読みも書いておくね☆

  『桃夭(とうよう)』  by詩経(しきょう)

 桃の夭夭たる    (ももの ようようたる)
 灼灼たる其の華   (しゃくしゃくたる そのはな)
 之子 于き歸ぐ   (このこ ゆきとつぐ)
 其の室家に宜しからん(そのしつかに よろしからん)

 桃の夭夭たる    (ももの ようようたる)
 賁たる其の実有り  (ふんたる そのみあり)
 之子 于き歸ぐ   (このこ ゆきとつぐ)
 其の家室に宜しからん(そのかしつに よろしからん)

 桃の夭夭たる    (ももの ようようたる)
 其の葉 蓁蓁たり  (そのは しんしんたり)
 之子 于き歸ぐ   (このこ ゆきとつぐ)
 其の家人に宜しからん(そのかじんに よろしからん)
165デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/18(土) 21:10:09 ID:ELQ5BOaF0
(訳)

 燃えるように咲いている 桃の花のような子が嫁ぐ
 きっとその家に相応しく 家はいっそう華やぐだろう。

 実がたくさん生っている 桃の木のような子が嫁ぐ
 きっとその家に相応しく 子宝に恵まれるだろう

 艶やかに生い茂る 桃の葉のような子が嫁ぐ
 きっとその家に相応しく 家はますます繁栄するだろう

※新郎側からスピーチするなら、「于き歸ぐ」を「今、娶る」に変えてね。

※子宝と言う言葉に障りが有る時は、「宝物」とかそう言う類の言葉にしてね。
 でも、「夢」はダメよ。覚めれば消える物だからNGなの。

今日はデビル訳はありまっしぇ〜ん┐(´∇`)┌
166本当にあった怖い名無し:2006/03/19(日) 08:36:28 ID:vx/s8ramO
【犬・猫】何故か動物に好かれる人 4人目【その他】 スレからコピペ
>742 :本当にあった怖い名無し :2006/03/19(日) 00:03:32 ID:y+hDK1tl0
>   この車の運転手は犬に好かれるのだろうか?
>   http://straw.pmp.to/kotiura/img/vc.mpeg

18禁CMかな?
167本当にあった怖い名無し:2006/03/19(日) 11:41:16 ID:qpAZu7Xx0
たった今、ノロイエと言うDVDをレンタルして見た。心霊DVDじゃなくてお笑いコントDVDで怖いというより爆笑した。
暴力夫なんて本気つーか蹴ってもないしクッションで殴っても痛くねぇだろうし 妻のもってた凶器は引っ込み凶器だろ?
ガキの流す涙はなんだろね。風呂場のあれは絵の具だし、便所の水も絵の具だし謎の声は変声機だし影もありゃないわ。
「どういうことですか?台本にはありませんよ」 そのまえにお前らじたいが演技してんじゃねぇのか?
まあ心霊だとウキウキしてレンタルした奴にとってはゴミだね。
168デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/20(月) 22:31:09 ID:gItC0II00
さてさて、今夜はちょっち有名なの行ってみましょうか☆

  『春夜』  by蘇軾

 春宵一刻 値千金
 花にC香有り 月に陰有り
 歌管 樓臺 聲寂寂)
 鞦韆 院落 夜沈沈

 春の夜は一刻千金の値打ちが有る
 花は清々しい香りを放ち 月は朧に霞んでいる
 歌や管絃で賑やかだった楼台も、静まりかえっている
 ぶらんこのある中庭に夜はしんしんと更けていく


デビル訳

 春の夜更けは とても味わい深い
 冬を耐えた草木が花を咲かせ 良い香りを辺りに漂わせるように
 刃のように輝いていた月も 昼間の温もりさながら ふうわりと
 さっきまではしゃいでいた子供達が寝んでしまうと
 家の中は嘘のように静かだ
 ブランコのある庭を見ながら グラスを傾ける
 穏やかに更け行く夜
169Dark Side of the Moon ◆etC21QOprE :2006/03/20(月) 23:24:59 ID:mm7h7SL+0
あれえ?
さすがのデビルも『毛詩』の詩に想像めぐらすのは避けたか。
民の言葉を収録したとはいえ、聖典クラスだもんね。
蕭統もおそれおおくて『文選』には採録するのを憚ったというし。
170デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/20(月) 23:32:51 ID:gItC0II00
そりゃそうよ。
世の中やってイイ事とワルイ事があるもの。
いくらエチーィでエロいデビルでも、それくらいの分別はあるさっm9(`・ω・´)
171Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/03/20(月) 23:53:39 ID:CVh5QbKH0
>>163
アレぐらい残しておいてもいいと思ったけどね。まあ、手品板があるからそっちでやれって
ことだと思うけど、丘板なりの楽しみ方ってあるからね。ひどい処置だと思った。
ちなみに手品板にスレあるよ。
172デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/21(火) 00:02:03 ID:gItC0II00
>>171
こんばんは、水銀さん。
Dr.レオンの事は知らないけど、最近何だかスレがパタパタ消えてくね。
で、消えた分だけ訳の分からないのが立って来るし。
もう少し、住民の意思を尊重して欲しいなと思う時があるわ。
173本当にあった怖い名無し:2006/03/22(水) 15:08:00 ID:sX5h55EA0
ちょっとお邪魔しますよ〜
174デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/22(水) 20:14:24 ID:CunXJkQU0
>>173
いらっしゃいまーせー。
なんのお構いも出来ませんけど、どうぞごゆっくり♪

ねえ、また雨だね。でも、一雨毎に春が近づくって言うから☆
おなじみ杜甫センセは、春の雨をこんな風に歌ってる。

  『春夜喜雨』  by杜甫

 好雨 時節を知り
 春に当たって 乃ち発生す
 風に随って 潜に夜に入り
 物を潤し 細やかにして 声無し
 野径 雲は倶に黒く
 江船の火は 独り明らかなり
 暁に 紅の潤える処を看れば
 花は錦官城に重からん
175デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/22(水) 20:15:56 ID:CunXJkQU0
(続き)

 ちょうど好い時に 雨が降る
 春になると降り出し 全てのものが生まれてくる
 雨は風に従って しとしとと夜中まで降り続き
 音もなく 全ての物に滲み込み 潤して行く
 野の小道も 雲も 真っ暗な中に
 川に浮かぶ船の 漁火だけが明るい
 明け方に 湿った赤い所を見ると
 それは錦官城に咲いている花が しっとりと濡れている姿だった

 ※錦官城=現在の四川省成都の町のこと


デビル訳

 好い雨は 降る時を知っている
 雨の中から命は生まれる それが春だ
 風に乗り 静かに夜まで降り続く雨は
 世界を 密やかに潤して行く 
 野の小道も雲も 表はもはや真っ暗
 ただ 漁師の船の漁火だけが明るい
 そして一夜が明け 外に見える赤いものは
 昨夜の雨を受けて花開いた 錦官城の花達だ
176デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/23(木) 23:21:45 ID:TPJgO4T30
どんな事でもそうだけど、望みが叶うって嬉しいよね☆
昔の人もそれは同じ。
科挙(まあ言うなら官僚になる為の国家試験)に受かった人の気持ちを読んだ歌。

  『登科後』  by孟郊

 昔日の齷齪 誇るに足らず
 今朝 放蕩として思い涯無し
 春風 意を得て 馬蹄疾し
 一日看尽す 長安の花

 あくせくしていた昔の事は自慢にならない
 今朝は合格の発表 心は嬉しくてたまらない
 春風をうけて得意満面 馬のひづめも軽い
 一日で 都の花の名所を見尽くしてしまう


デビル訳

 いろんな手管を使った事は 鏡の裏へ隠しましょう
 恋の勝者になった今朝 乱れ髪さえ誇らしい
 ルージュを引いて表へ出れば 春風気分で足も軽い
 桜は花に現れて 恋は面に表れる
177デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/24(金) 23:15:25 ID:l9ZtGCNx0
三寒四温とはよく言ったものね。
春ゆえに、喜ぶ人も悲しむ人も。


  『人面桃花』  by崔護

 去年の今日 此の門の中
 人面 桃花 相映じて紅なり
 人面 ただ今 何れの処か去る
 桃花 旧に依りて春風に笑む

 去年の今日 この門の中で
 娘と桃の花は 互いに競うように美しかった
 彼女は今 どこへ行ったのだろう
 桃の花だけが 昔のように春風に微笑んでいる


デビル訳

 覚えているのは 去年の今日
 満開の桃花の下 幸せそうに笑う君
 僕らはいったい 何時から違う道を歩んでいたんだろう
 愛を誓わなかった桃だけが 去年と同じに咲いている
178本当にあった怖い名無し:2006/03/24(金) 23:33:59 ID:rwWm8lQU0
あんたの訳、なんつーか・・・メロゥだね
179デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/25(土) 16:23:53 ID:JowFwy0U0
>>178
ええ、妄想ですもの☆
180デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/25(土) 18:49:43 ID:DI4/z8zO0
今日の大阪はすごくあったかだったよ☆
まだ卯月にもならないけど、ツバメが飛んでたの。
と言う訳で、今夜はツバメの居る風景ね。


  『感事』  by于濆

 花 開けば 蝶 枝に満ち
 花 謝すれば 蝶 また稀なり
 惟だ 旧巣の燕 有り
 主人貧しきも 亦た帰る

 花が咲いている時には 蝶が枝に集まるが
 花が散ると 蝶はやって来なくなってしまう
 ただ 燕だけは去年の旧巣を忘れずに
 主人が貧乏であっても 今年も帰ってきてくれる


デビル訳

 まだ 私が若くて綺麗だった頃
 華やかに 夜毎に恋をしたものよ
 だのに今 どんなに綺麗に装ったって
 恋を語ってくれる人は 少なくなったわ
 だけど 今も昔も態度の変わらない人がいて
 真実の愛は 揺るがないのね
181デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/26(日) 21:56:17 ID:ZYPz7aK/0
春は新しい出会いの季節☆
だけど、別れの季節でもあるんだな。


  『送呂卿』  by高啓

 遠汀 斜日 思ひ悠悠
 花は離觴を払ひ 柳は舟を払ふ
 江北 江南 芳草遍し
 君を送りて併せて得たり 送春の愁ひ

 遥かな渚 沈み行く夕日 思いはあてどなく広がる
 花は別れの盃に散りかかり 柳の枝は舟を撫でる
 江北にも江南にも 芳しい草が生い茂る
 君を見送りながら 過ぎ行く春をも悲しむよ


デビル訳…今日はちょっちマジメね。
 
 延々続く渚の果てに 陽はゆっくりと傾いて
 思い出は止め処なく溢れ始める
 はらりはらり散る花びら 別れの杯にも舞い落ちて
 船を優しく撫でる柳 おまえまでも別れを惜しむか 
 北も南も 草萌え出ずる香に包まれ 
 気配はもはや 春より初夏へ
 旅立つ君を送る悲しさ 去り行く春を知る悲しさ
 二つの愁いに満たされる胸
182デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/28(火) 20:18:23 ID:u3y9uLI00
昨日は暖かだったけど、今日は雨。
雷が凄くって、デビルはちょっちドキドキしたよ☆

清明節(陰暦三月、今の4月5・6日頃)の時分は、結構雨が多いの。
昔の中国じゃあ、柳を門に挿したり、前日から3日間炊事に火をつかわない
「寒食」の習慣があったそうだけど、今はどうなのかしらね♪

 『清明』  by杜牧

 清明の時節 雨紛々
 路上の行人 魂を断たんと欲す
 借問す 酒家は何れの処に有る
 牧童 遥かに指さす 杏花の村

 春の盛りに、小糠雨がしきりに降っている
 道行く旅人は 心をすっかり落ち込ませ
 居酒屋はどこかと訪ねると
 牧童が 遥か彼方 杏の花咲く村を指さす


デビル訳

 しとしと雨が降り続く 遊びに行きたし 連れは無し
 杏露酒のグラス片手に ネットでプチ旅探してみれば
 牧童(ナビ)が指差す“杏花村”
 氷がゆらりと身じろいで 彼方と此方で広がる香り
183デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/29(水) 21:47:43 ID:JuBkgCEW0
昨夜からなんだか冬に戻っちゃったね☆
冷たい風がひゅうひゅう、木枯らしみたいに吹いてたよ。
 
  『春夜洛城聞笛』  by李白

 誰が家の玉笛か 暗に声を飛ばす
 散じて春風に入り 洛城に満つ
 此の夜 曲中 折柳を聞く
 何人か 故園の情を起こさざらん

 どこからか美しい笛の音が 闇の中から聞こえてくる
 その音は春の夜風に溶け込んで この洛陽の隅々にまで届いている
 今宵 奏でられた曲の中に 折楊柳の曲があった
 それで 一体何人が望郷の念に駆られただろう
 
※折柳=折楊柳(せつようりゅう):旅人を見送る時、楊柳の枝を折って手渡す風習
 に因んで歌われた離別の曲。


デビル訳

 何の気なしに窓を開け 地上の星を眺めてみる
 何処からか聞こえる 懐かしい歌
 青い夢を語った日々を 今はただ懐かしく思うだけ 
 ある春の夜のひととき
184うなぎパイ:2006/03/29(水) 23:01:31 ID:YxMTQmDw0
漢詩!?
漢詩でつか!?

オカ版にこんなスレがあるとは・・・
185うなぎパイ:2006/03/30(木) 12:20:33 ID:DMwIKDvO0

×版
○板 ね
間違えちった^^;
186デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/30(木) 22:27:56 ID:dlQnzBPJ0
>>184-185
うなぎパイさん、いらっしゃい。
こんな所にこんなものが…それがオカ板のおもしろさでは?

今日はもう、思い切り冬だね☆
渡り鳥たちはもう北へ帰っちゃったのかしら?
と言う訳で、今日の詩はこれ。

 『帰雁』  by銭起

 瀟湘 何事ぞ等閑に回るか
 水碧く 沙明らかに 両岸苔むせるに
 二十五絃 夜月に弾ずれば
 清怨に勝えずして 却飛し来るならん

 雁よ この美しい湘水から どうして北に帰るのか
 ここは 水青く砂清らかなうえ 両岸は好物の苔で一杯なのに
 美しい月夜に 水の女神が弾く二十五絃の瑟
 その音色の悲しさに耐えかねて 飛び帰ってしまうのか

デビル訳

 北へ帰る雁に問う
 どうしてここを離れるの
 こんなに綺麗で 良い所なのに
 雁が答える
 二十五弦の琴のせいさ 月夜に湖水の女神が弾く
 あの凛列な澄んだ音色に 訳もなく帰りたくなるんだよ
187本当にあった怖い名無し:2006/03/31(金) 12:30:07 ID:wTeX0XXUO
晒しアゲ
188デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/31(金) 21:57:10 ID:3XiH/pUD0
春と言えばお花見だけど、唐代のお金持ちは妓女を呼んで自宅でパーティ☆
これはその時(揚州で雨の日に張十の宅で妓を観て)詠んだ詩なの。


  『揚州雨中張十宅觀妓』  by劉長卿

 夜色春煙を帯び 灯花払ひて更に然ゆ
 残粧石黛を添へ、艶舞金鈿を落とす
 笑みを掩はんと頻りに扇をそばだて 
 歌を迎へて乍ち弦を動かす 
 知らず巫峽の雨 何事ぞ海西の辺

 春霞たつ夜景色 妓女の袖が灯火を掠めるとなお明るく見える
 白粉・頬紅・黛と 優雅に舞えば落ちる簪
 扇を傾けて笑顔を隠し 歌に合わせて弦を鳴らす
 巫峽の雨(仙女)が どうして海西の地にいるのだろう


デビル訳

 朧に霞む春の夜 恋の炎に身を任せる
 簪が外されて 黒髪が解けたなら
 鮮やかな化粧も 優雅な衣装も 何も要らない
 扇で笑みを隠すように あなたの腕の中へ抱き取られ
 あなたに奏でられるまま 愛の歌を迸らせる
 夢幻の 海辺の一夜
189本当にあった怖い名無し:2006/03/32(土) 07:21:04 ID:I32G0JZ00
「オカルトな 幼 女」スレ削除されちまったな。
190デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/03/32(土) 21:13:04 ID:V6Sg9oki0
>>189
そうね。それに、新スレの方も消されちゃってるみたい。

さてと、それじゃ今日も『勝手に漢詩解釈』行きましょうか。
春の夢は恋心に例えられるって、知ってた? 

 『花非花』  by白居易

 花にして 花に非ず
 霧にして 霧に非ず
 夜半に来たりて 天明に去る
 来たること春夢の如く 幾多の時ぞ
 去るは朝雲に似て 覓むる處無し。

 花のようであって 花ではない
 霧のようであって 霧ではない
 夜半にやって来て 空が明るくなったら去って行く
 その人がやって来る時は 春の夢のようで あっと言う間に時が経つ
 去って行く時は 朝雲のようで 探しようがない


デビル訳

 恋の心は 見せて見えず 隠れて顕わる
 夜の帳に訪れて 黎明の前に去って行く
 うつつの時は儚くて ただ束の間の夢をみる
 衣擦れの微かな音に 手を伸ばしても
 残り香だけがそこに漂う
191真紅:2006/04/02(日) 19:05:02 ID:4Idnb39AO
日付変えちゃう人凄いですね。それを捜したデビルさんも凄いですね。
192魔青蓮 ◆hO/jJrDVl. :2006/04/02(日) 20:11:33 ID:WL/Vt2RC0
ああ、真紅さん。
こちらへわざわざ来て下さったのですか。
ありがとうございます。
何もありませんが、どうぞ遊んで行って下さいね。
では、本日の妄想、行きましょうか。

4月になって、桜の便りが多くなったわ☆
この辺じゃまだ2・3分咲きなんだけど、もう少ししたらお花見したいな。

  『墨上春遊』  by永井荷風

 黄昏 転た覚ゆ 薄寒の加わるを
 酒を載せて又過ぐ 江上の家
 十里の珠簾 二分の月
 一湾の春水 満堤の花

 たそがれ時 何となく寒さがつのり
 酒を携えて また川縁の料亭へと上る
 十里の堤に立ち並ぶ青楼 空に満月 
 春の水は入江に満ち 桜の花は堤に満ちる


デビル訳

 たそがれに 寒さを覚える身と心
 気付けの酒を少し入れ 浮世を飾る色街へ
 延々続く長暖簾 空に月星 地に月星
 うら騒ぐ心と身体を満たすのは
 河岸に居並ぶ妓女(おんな)達
193デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/04/03(月) 21:12:57 ID:r6h1icRe0
高杉晋作って人、知ってる?

幕末の長州藩に居た人なんだけど、明治維新に向けて、四カ国連合艦隊との講和談判、
功山寺の挙兵、そして第二次長州征伐(四境戦争)という、長州藩に降り掛かった
多くの危機を救ったすごい人なの。
高杉晋作なしに、長州藩の明治維新は無かったと言われるくらい。

だけど彼は肺結核の為にたった29歳で、慶応3年(1867年)4月13日、下関で
亡くなってしまうの。

今日の詩は、その彼が詠んだ詩。

  (無題)

 軽暖 軽寒 春色晴る
 閑吟して 独り小門(おど)に向かって行く
 梅花は凋落し 桜はなお早し
 窓の外 ただ夕棹の声を聴くのみ

 少し暖かいが少し肌寒い そんな晴れの日
 独り静かに詩を吟じながら 海峡の方を眺めてみる
 梅の花はもう散ったけれど 桜の花はまだ咲いていない
 窓の外には 夕暮れの海を渡る舟の棹の音だけ

(続く)
194デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/04/03(月) 21:14:08 ID:r6h1icRe0
デビル訳

 時季はめぐり 待ちわびた春の訪れ  
 心あてに吟じつつ 小門より広がる海を眺める
 雪の名残の梅花は散れど 門出を祝す桜花はいまだ 
 窓の外は静かな夕暮れ
 ただ聞こえるのは 行き交う舟の櫓を漕ぐ音

(おまけ)
 
 ねえ、幾つもの大仕事を終えたとは言うものの、維新まではまだ気は抜けない。
 そんな時なのに、自分は大病を得て独り療養している。
 世界に繋がる海。
 第一線を離れてしまった閑けさ。
 つい口を衝いて出てしまった詩。
 冬の終わりを告げる梅。
 新しい季節を宣言する桜。
 
 高杉晋作青年の気持を考えると、ちょっちホロッと来ちゃうのね。
 
 。゚(゚´Д`゚)゚。
195Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/04/04(火) 00:53:12 ID:MF1MTaYp0
>>193
高杉晋作、もちろん知ってるよ。30超えて知らない人なんていないんじゃないか?
それはともかく辞世の詩が有名だよね。

それはともかく、
>高杉晋作なしに、長州藩の明治維新は無かったと言われるくらい。

はないんじゃない?

明治維新は長州藩、土佐藩、薩摩藩、そして幕府の幾人かも関わっていて
それら全体がそれぞれの役割をはたしているのだから、

まず、「長州藩の明治維新」つー言い方はあり得ない。
196デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/04/04(火) 05:53:21 ID:g1iZSluJ0
>>195
水銀さん、レス下さってありがとう☆

>明治維新は長州藩、土佐藩、薩摩藩、そして幕府の幾人かも関わっていて
>それら全体がそれぞれの役割をはたしているのだから、

>まず、「長州藩の明治維新」つー言い方はあり得ない。

ふふふ、確かにそうですね。
ただ、幕末とか維新って言う言葉が出て来ると、たいてい坂本竜馬か西郷隆盛の
方へ話が行ってしまうでしょう。
だから、「こっちにもこんな凄い人がいたんだいッ!!」って言いたくて、つい
肩入れしちゃいました。
贔屓ですね(;⌒ー⌒)
197本当にあった怖い名無し:2006/04/04(火) 20:28:42 ID:xWpYoTpJ0
あぁぁ・・・疲れたな・・・・・。
何をやっても楽しくない。だから何もしたくない・・・。

          /⌒ヽ
        /( ´ω`)
        | | |  | |
         ( | |ノ| |
         ノ>U U
      ..........レレ
198デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/04/04(火) 21:03:02 ID:wZqm/cZv0
>>197
そう言う時は、心臓と息を止めて眠ると良いのよ。うふっ☆

( `∀´)ノ じゃあ、幕末関連でもう一つ行くわね♪

この作者のョ鴨高ヘ『日本外史』を著した学者、ョ山陽の息子で詩人なの。
勤王の志が厚く、自分が生まれ育った京都で尊皇攘夷の策を練り、活動したけど、
安政の大獄に捕われて、吉田松陰・橋本左内等と共に安政6年10月、35歳の
若さで小塚原で刑死。その刑に臨んで獄中で作ったのがこれなの。

  『春簾雨窓』  byョ鴨

 春は自ずから往来し 人は送迎す
 愛憎何事ぞ 陰晴を別つ
 花を落とすの雨は 是 花を催すの雨
 一樣の檐聲 前後の情

 ※檐聲(えんせい)= 軒端に滴る雨の音

 春は自然に来て いつしか自然に去って行く
 人はただ送り迎えするのみ
 それなのに 晴れか雨かで 喜んだり憎んだり
 花を散らす雨だと言うが それは花を咲かせた雨でもある
 軒端に滴る雨音さえも 好ましかったり憎かったり


デビル訳

 春は勝手に通り過ぎる 誰もそれを気にしない
 だのに 晴れか雨かだけは 何時も何時も気にされる
 花を落とす雨だとなじられるけど 雪のままでは花は咲くまい
 軒端に滴る雨垂れは 天音だろうか雑音だろうか
199本当にあった怖い名無し:2006/04/04(火) 22:09:44 ID:qgpd4GJa0
死ぬ勇気さえあればいつでも死にたいさ・・・。
200デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/04/04(火) 22:23:44 ID:wZqm/cZv0
急いで死ぬ必要はないのです
時が来れば、嫌でも応でも勝手に死にます 誰だろうとね

勇気が無ければ生きなさい

どうせ生きるしかしょうがないなら、ちゃんと生きなさい
201Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/04/04(火) 22:35:29 ID:MF1MTaYp0
>>197
そういう時はゆっくり休むといいよ。エネルギーが減ってるだけ。充電だと思って
のんびりしちゃうといいよ。じきに元気出るよ。
後、元気でないときはいろいろ大切なことは決めない方がいいみたいよ。

>>196
>ただ、幕末とか維新って言う言葉が出て来ると、たいてい坂本竜馬か西郷隆盛の
方へ話が行ってしまうでしょう。

そうか?確かに京都のあの寺なんだっけ?坂本龍馬のお墓があるところ。
あそこ行ったときは、こえーと思ったよ。龍馬ファンのその情熱というか
なんというか、正直引いた。まあね、スーパースターだから仕方ない。
相手と同じレベルにまで自分を貶めることはないよ。
202デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/04/04(火) 22:50:57 ID:wZqm/cZv0
>>201
こんばんは、水銀さん。

>相手と同じレベルにまで自分を貶めることはないよ。

はい、気を付けます。

正直言って、小・中・高とも、明治維新については通りいっぺんの事、事件と
人物と年号くらいしか教わってきませんでした。
最近ようやく、ものを見たり読んだりして、少しづつですけどわかりつつある
ような気がします。
あの頃には、勤皇・佐幕と言う立場に関わらず、本当に国の未来を憂えた人達が
大勢居たんですね。
そんな人がたくさん命を失った事、これは本当に悲しい事ですし、勿体無い事
だったと思います。
その上に成り立った、近代国家であったはずなのに、根底に流れていた熱い志は
どこへ行ってしまったのでしょう。
203デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/04/05(水) 21:42:32 ID:QLWmRwui0
えー、高杉晋作についてちょっちググッてみたら、彼の諱を見つけました。
《春風》だそうです。
( ̄□ ̄;) ナント、ビックリー!!

  『春興』  by武元衡

 楊柳陰陰 細雨晴れたり
 残花落ち尽くして 流鶯を見る
 春風一夜 郷夢を吹き
 又た春風を逐いて 洛城に至る

 柳がうっそうと茂る頃 小雨が上がった、
 残んの花は散り尽くし 鶯は花を求めて飛んで行く
 夜どおし吹いた春風に 懐かしい故郷を思い出す
 その春風を追うように 洛陽へ向かう


デビル訳

 浅緑糸 縒り掛け乱るる青柳に
 白玉の露を残して 小雨上がれり
 風見せて 舞う花びらは既に無く
 ただ 鶯の音ばかり残らん
 夜通し吹ける花散風(ハナチラセ)
 来るは懐かし故郷からか
 我が宛て所は風の行く先
 洛水の北 都城(ミヤコ)へ進む
204デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/04/06(木) 21:30:00 ID:lO1417Jo0
この2・3日で、ずいぶん桜が開いて来たわ☆
世間にはいろんな花が、それこそとりどりにあるのに、この桜ほど日本人の注目を
集める花もないよねえ。

  遊芳野  by菅茶山

 一目千株 花盡く開き
 滿前 唯見る 白皚皚
 近く人語を聞けども 處を知らず
 聲は香雲 團裏自り來る

 ※芳野=奈良県吉野郡の吉野山一帯
 ※皚皚(がいがい)=雪などの白い形容、この場合は桜花を雪に見なした

 幾千株もの桜の花が 見渡す限り全て咲いている
 あたり一面 ただ雪の降り敷いたように真っ白だ
 近くで聞こえる人の声は いったいどこから聞こえるのか
 その響きは あの香ぐわしい雲の中から出て来るようだ

(続く)
205デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/04/06(木) 21:30:54 ID:lO1417Jo0
デビル訳

 山々を覆い尽くすは 満開の桜の樹々
 見渡す限りただ白く 霞の如くただ煙る
 胸を突かれて呆け立てば 誰とも知れぬ感嘆の声
 雲井に隠れて神仏も 吉野の桜を愛でておられる

(独り言)

ふつう、花はババちくなって散って行くけど、桜は咲いた姿のまま凛として
散って行くでしょう。
そして、只落ちるのでは無く、命の流れを暗示するように風に乗り、花びらと
風と相舞しながら散って行くよね。
その時、花びらは死に行く花びらでありながら華を生き、風は見えぬもので
ありながら花に添って姿を見せる。
桜ほど、風の姿を見せる花は他には無いわ。
だからデビルは桜が好き。
西行法師じゃないけれど、願わくば…、だね。
206デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/04/07(金) 23:51:57 ID:FinvHj/T0
そう言えば、一休禅師は13歳で詩文を学び始めたけど、15歳の時にはもう
こんな詩を作っていたのね。
これを謡う事が、当時の都人達の間で大流行したんだって。


  『春衣宿花』  by一休

 吟行の客袖 幾時の情ぞ
 開落百花 天地清し
 枕上の香風 寐か寤か
 一場の春夢 分明ならず

 花見の客たちを酔わせた 僅かな暇の袖の香りよ
 あっという間に散った百花の情よ
 家へ帰って寝てみたが 夢かうつつか まだ瞼に消えずあり
 枕もとの衣かけから 香りが漂ってくる


デビル訳

 花に誘われ 彷徨い 謡い 袖を交わして契り合う
 咲いて散り行く百花の定め 跡も残さぬ泡沫の愛
 枕に残る移り香は 風にそよいで幻になる
 夢かうつつか この恋は 春の朧月夜に似るばかり
207デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/04/08(土) 14:54:33 ID:hxBQtiiw0
今日は花祭り。お釈迦様の誕生日なのね☆
それを祝って、お釈迦様の小さなお像に甘茶をかけてあげるの。
天気も少し曇りで、暑くなく寒くなく、そぞろ歩きにちょうど良かったわ。


  『尋胡隠君』  by高敬

 水を渡り 復た水を渡り
 花を看 還た花を看る
 春風 江上の路
 覚えず 君が家に到る

 ※胡隠君=胡という姓の隠者。
 ※この歌が作られた蘇州の辺りは水郷地帯で、川や堀がとても多いの。

 何度も川を渡り あちらこちらの花を眺め
 春の風に吹かれながら 川沿いの道を歩くうち
 いつの間にかあなたの家に着いてしまった

デビル訳

 そぞろ神に誘われて てくてく てくてく 歩きます
 今爛漫に咲き誇る 花また花を楽しみながら
 春の女神の息吹受け 帆船が川面を行くように
 優しい気持ちに包まれて あなたの許へ着きました
208Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/04/08(土) 22:59:43 ID:qhE0lrRS0
ねえ、デビルさん。この板、元オウム真理教信者、現アレフ信者が訪れている気がしない?

前からそういうことあったと思うけど、今の問題は組織的に書き込みしているように
感じる。そういうことない?

俺は凄く感じる。スゲー臭うよ。
209デビル ◆hO/jJrDVl. :2006/04/09(日) 09:49:16 ID:utvyjEx60
>>208
水銀さん、あなたもそう感じておられましたか。

霊視にしてもヒーリングにしてもそうですが、いくつかのスレで信者同士で
やり合ってる。
そこへ全くの第三者が興味を持って近づいて、能力者を信じるようになって、
オフで顔を合わせる。
後は、その手の団体でよくやる手に乗って、引き摺り込まれて身内にされる。
そう言うパターンがあるような気がするんです。

見え見えなんですけれど、どうしてそこへ乗ってしまうんでしょうね。
210デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/09(日) 19:59:57 ID:J68S/j9V0
いやいや、昨日の黄砂は凄かったね。太陽が只の銀盤に見えちゃったもの☆
今朝は表の車も葉っぱもみんなザラザラ。

  『黄鶴楼送孟浩然之広陵』  by李白

 故人 西の方 黄鶴楼を辞し
 煙花 三月 揚州に下る
 孤帆の遠影 碧空に尽き
 唯だ見る 長江の天際に流るるを

 ※黄鶴楼=湖北省武漢市武昌の西にあった楼で、揚子江を見下ろす高台があった。
 ※故人=古くからの友人。(亡くなった人ではない)

 我が友は黄鶴楼に別れを告げ これを西にして、
 春霞に花が咲き乱れる春三月 揚州へと下って行く
 遠くに浮かんだたった一つの帆影は やがて碧空へ吸い込まれ
 あとはただ 長江が遥かな空の果てまでも流れていくばかり


デビル訳

 旧友を 黄鶴楼から見送る 
 花吹雪舞い散る三月 友は広陵へ向かう
 次第次第に遠くなる孤独な白帆は いつしか空の碧へ溶け
 唯残るのは 遥か天まで続く長江
211Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/04/09(日) 23:40:56 ID:ug57il5u0
>>209
へー、ヒーリングスレとか霊視スレってそんな感じなの?
俺は覗いたことないんだけど。けど、事実ならマジヤバいな。
かと言って荒らしにいく訳にはいかないし。

ってデビルって霊視に否定的じゃなかったけ?どうして覗いてるの?
212デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/10(月) 05:44:42 ID:nfOISvF60
>>209
もちろん、それらだけではないんですが、一番わかりやすい形ですので。

>ってデビルって霊視に否定的じゃなかったけ?どうして覗いてるの?

人の苦悩とするところが知りたい。
苦悩は裏返せば欲望です。
他人が何を苦とし、何を欲して悩みとするのか、それが実であるか虚であるか。
そして、どう言うきっかけで、どう言う具合に物事に嵌って行くのか。
そう言った事が、他のスレより端的に表れていると思うので、覘いています。
213デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/10(月) 22:13:38 ID:tWUN24wE0
桜もそろそろ散りかけたよね☆
まだまだいろんな花があるけれど、漢詩で忘れちゃいけない花がある。
YES. これよ、これ。

  『牡丹』  by皮日休

 残紅 落ち尽くして 始めて芳(ハナ)を吐く
 佳名呼び 百花の王と作す
 競い誇る 天下無双の艶
 独り占む 人間(ジンカン)第一の香り

 いろんな花が咲いては散り そして最後に咲く花がある
 それは花の中の王様とよばれている
 その艶やかさは天下に比類無く
 その香りもまた 世界一だと呼ばれる栄誉を独り占めだ


デビル訳

 可憐 清楚 優雅に豪華 いろんな花が咲いては散ったその後に
 ようよう開く芳しい花
 その名を嘉し “百花の王”と人は呼ぶ
 互いに競い誇り合う 並ぶもの無き艶やかさ
 至高の香りを持つ王には 玉座こそが相応しい
214Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/04/10(月) 23:16:42 ID:6QFocv+W0
>>212

>人の苦悩とするところが知りたい。
苦悩は裏返せば欲望です。 以下ry

それ凄く違和感ある。人の苦悩や欲望ならメンヘル、人生板とかあるし、
そもそも>>209の通りならそこからすでにその苦悩なりを学べる余地はないと思うんだが。

あるいは、そういう目的なら古今東西の文学を読む方がよっぽど得る物があると思うんだ。
215デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/10(月) 23:26:50 ID:tWUN24wE0
>>214

>人の苦悩や欲望ならメンヘル、人生板とかあるし、

確かにそうですね。
でも、その虚実が一番はっきりしているのがここ、オカ板だと思いますので。

文学から得るものは大きいですね。
けれど、文学、それも後世に残る程のものは、意識が昇華された形を取っていると
思われませんか?
私はそうなる以前のものが見たいんです。

水銀さんは私に何を求めておられるのですか?
216デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/11(火) 21:20:09 ID:vJ3weN7n0
今日も雨ね。(´・ω・`)ガッカリ・・・
せっかく咲き始めた八重桜も、雨に打たれて下を向いているわ。

  『嵐山雨景』  by篠崎小竹

 急雨沛然として花風に散り
 遊人去り盡くす 水の西東
 煙雲變幻して 山奇絶
 付與す橋頭の一釣翁

 俄か雨が盛んに降って来て 花は風のために散ってしまい
 花見客たちも川の東西に逃げ去ってしまった
 煙のようにたちこめる雨雲は変幻の妙を描きだし
 山の景色はまことにすばらしい
 橋のほとりで釣糸をたれる一老人の姿が一層の風情を添えている
 

デビル訳

 突如訪なう激しい雨 吹き荒れる風に煽られ 舞い散る花
 浮かれ花見の客達も 濡れるを厭うて屋根の下
 篠突く雨を揺らす風 山川は濃く薄く紗を被る
 そんなこんなも歯牙にもかけず 老爺が独り釣り続ける
217うなぎパイ:2006/04/12(水) 21:18:55 ID:zZsgDrqQ0
今日、夜、気になる人とごはんを食べに行く約束をしてたんですね
んで、昼休みになに食べよっかあ〜ってメルしたら、
なにそれ、そんな約束してないよって返事が・・・・゚・(ノД`)・゚・。。
がんばって自分から誘ったのに><
ある意味ドタキャンより凹みますた
デビルタン、そんなあたすの心を癒してくれるような詩はないでしょうか・・・
218デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/12(水) 21:35:30 ID:x2jq0CF80
wow!!リクエストどすかっ!!
うなぎパイさん、おありがたうっ!!

(…しかし、準備がなーんも無かったりするので、こう言う場合は前のを
引っ張り出してお茶を濁すデビルであった)

  『対酒』  by 白楽天

 蝸牛角上 何事をか争う
 石火光中 此の身を寄す
 富に随い 貧に随いて 且らく歓楽せん
 口を開いて笑わざるは 是れ痴人

 カタツムリの角の上で 一体何を争おうと言うのか
 火打石から飛ぶ火のように 束の間の人生なのに
 富裕な者はそのように 貧しい者もそれなりに 楽しくやろう
 口を開けて笑わないのは 馬鹿なやつだ

デビル訳 

 つまんない事でとんがって ギャースカやると疲れるよ
 花の命は短くて カラスの足跡なぜ怖い?
 お金や恋人 持ってたって 持たなくたって こだわんないで
 みんなで一緒に コンパしようよ
 お腹の底から笑えなきゃ 人間終わっちゃうよ
219デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/12(水) 21:41:25 ID:x2jq0CF80
(メ・ん・)σ
…と一つ誤魔化したところで、さてさて、そりでは今日の分に移りませうか☆

ほんのり色づいた桜もきれいだけど、純白の梨の花もとてもきれいなのね。

  『左掖梨花』  by丘為

 冷艶 全く雪を欺き
 余香 乍ち衣に入る
 春風 且く定まることなかれ
 吹いて玉階に向って飛ぶ

 梨の花の色は 冷たく艶やかで 雪をも欺くようだ
 もれ出でてくる香りは たちまち衣に移ってしまう
 春風よ しばらくそのまま吹き続けてくれ
 そうすれば 梨の花びらがお屋敷の中に届くだろうから
 

デビル訳

 雪のような梨の花 とてもいい香り
 花びらに綴ってみる あなたへの想い
 春風よ お願い そのまま吹き続けて
 私の気持ちを どうぞ届けて
220うなぎパイ:2006/04/12(水) 21:59:17 ID:zZsgDrqQ0
おお!デビルタンdクス!

↑ 訳のつづき

私の気持ちは春風に吹かれる梨の花といっしょに
どこかへ飛んでっちまいますたチャンチャン

あああセンスナス!!
逝ってきます〜
221デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/12(水) 22:09:33 ID:x2jq0CF80
>>220
なんのなんの、いいセンスしてますよ。
優しい春風にそっと吹き上げられて、どうぞ素敵な貴公子の所にお出でなさいな。

いい恋しましょうね。
乙女ですもの☆
222本当にあった怖い名無し:2006/04/13(木) 21:39:55 ID:rJmji5d/O
晒しあげ
223デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/13(木) 21:41:34 ID:f3LctoaV0
恋と言えばラブソング☆
ざっと2000年前の漢代の人々は、こんな恋歌を歌っていたそうよ。

  『上邪』  詠み人知らず

 上や 我君と相知り
 長命絶え衰ふること無からんと欲す
 山に陵(おか)無く 江水為に竭き
 冬雷 震震として 夏に雪 雨(フ)り
 天地合すれば すなわち敢えて君と絶たん

 天に願う
 私は君と出会った
 この愛は 命続く限り衰え消える事が無いように
 山が高くなくなり 川の水が干上がり
 冬の雷が轟いて 夏に雪が降り
 天と地が合わさるような この世の終わりが来たならば
 君への愛が断ちられても仕方がないが


デビル訳

 天よ
 万里を越えて出会った我らの愛が どんな時も永遠であるように 
 山が平野に 川が野原に 冬の雷鳴 夏の雪 
 例えこの世が終わろうと 死が我々を分かとうとも
 二人の愛は変わらない
224大仏サマー ◆VQdAiBuTsU :2006/04/13(木) 22:08:07 ID:WQeBvvSSO
なあ?これオカルトなのか?
バカ銀よーオマエ人には何て言ってたっけか?
女子高生スレでのオマエの今までの発言は何だ?

所詮はこんなもんか
ガッカリだ、早く死ねよ基地外
225うなぎパイ:2006/04/13(木) 22:49:13 ID:tlbFYShE0
エエ?(゚д゚≡゚д゚)エ?
とりあえず大仏サマーこんばんわ

恋とか鯉とか故意とかもうだめぽ (´・ω・`)

226本当にあった怖い名無し:2006/04/13(木) 22:54:16 ID:1XBntiBvO
片思いの人がいる
夜寝る前、その人のことを考え悶々としている
一度酔った勢いで告白したが、即答「NO」
でも諦めきれず、好きだ好きだと身もだえる


でもオナニーしたらすっきり眠れちゃうから不思議ダネ!
227大仏サマー ◆VQdAiBuTsU :2006/04/13(木) 22:57:40 ID:WQeBvvSSO
>>225
こんばんわ^^
で、おやすみー
228うなぎパイ:2006/04/13(木) 22:58:18 ID:tlbFYShE0
>>226
おとこのこってふしぎダネ!

(226が男子の場合)
229うなぎパイ:2006/04/13(木) 23:05:56 ID:tlbFYShE0
>>227
おやすみーヽ( ´∀`)ノ


230本当にあった怖い名無し:2006/04/13(木) 23:38:27 ID:1XBntiBvO
男子ダネ!
携帯にはエロ画像がいっぱいダネ!
そろそろ「氏ね」っていわれそうダネ!

ではごきげんよう…皆様よい夢を…
231デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/14(金) 22:41:46 ID:QH0GMIha0
>>230
「氏ね」と言う人が氏ねばよろしい。
あなたがそれに従う必要などありませんよ。これっぽっちもね。

さてさて
明日は満月☆
この季節、月はほんわか朧に霞むわ。春ならではの景色よね。

  『蘇台覧古』  by李白

 旧苑 荒台 楊柳新たなり
 菱歌清唱 春に勝えず
 只今 ただ有り 西江の月
 かつて照らす 呉王宮裏の人

 古い庭園 荒れ果てた高台に 楊柳だけが新芽をふいている
 菱の実取りの美しい歌を聞いていると 春の感傷にたえない
 昔も今も変わらぬものは 西江の流れに映る月のばかりだが
 この月はその昔 呉王の愛人西施たちをも照らしていたのだ


デビル訳

 美しかったこの庭も高台も 今はすっかり荒れ果てて
 淀みに沈む景色の中で 楊柳だけが緑を生む
 美しい菱取り歌が聞こえると しみじみ感じる春の気配
 今はただ 朧の月が西江に映るのみ
 その影は 呉王の美姫たちをも照らした事だろう
232本当にあった怖い名無し:2006/04/14(金) 23:03:57 ID:W4uW2cPeO
満月か…子どものころ、狼男が変身するときって痛そうだなって思ったことを思い出すよ
233デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/14(金) 23:39:59 ID:QH0GMIha0
>>232
気持ちの優しい子供だったのね、あなたは。
234うなぎパイ:2006/04/14(金) 23:49:21 ID:7he9kBVA0
月かあ〜

月見て一杯 花見て一杯 

うなぎ訳
ようするに飲めりゃいいにょ

あああダメやん><
デビルタン、すごいな〜かくいいな〜
235デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/14(金) 23:57:25 ID:QH0GMIha0
うなぎパイさん、ちっともダメな事なんかないよ。

あなたの感性はあなただけのもの。
あなたの中の真珠だよ。
だから大切にしてね。
人と比べる必要なんか、これぽっちもないの。
あなたの素直さ、とても可愛いよ。
236Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/04/15(土) 00:16:02 ID:b0+7hS4e0
>>215
ちょいと前後するけど、

>文学から得るものは大きいですね。
>けれど、文学、それも後世に残る程のものは、意識が昇華された形を取っていると
>思われませんか?
>私はそうなる以前のものが見たいんです。

なるほど、そういうことなら分かる。文学などで表現される以前のもっと生の苦悩、あるいは
感情を知りたいと、そういう風に理解していいかな?

けどね、なおさら丘板でそれは望めないと思う。だいたい、丘板の霊視スレ(俺は見てないけど)
救って欲しくてきてるわけでしょう?その時点でフィルターかかってるはずでしょう?
それは霊視スレに限らず感じるね。そういう風に感じない?

感じないとしたら俺は貴方の感性を疑う。
つまり、「その虚実が一番はっきりしているのがここ、オカ板だと思いますので。 」
ってのは真逆でその虚実が一番はっきりしないのが丘板だよ。

で、尋ねるけど、その「その虚実が一番はっきりしているのがここ、オカ板だと思いますので。 」
の理由なに?
いきなりそう結論づけてるけど。その辺を説明して欲しいんだ。

>水銀さんは私に何を求めておられるのですか?

何だろうね?俺もはっきりとは分からないから、明言は避けとく。どうも俺もまだ分からないんだ。
この辺はすまないと思ってる。
237真紅:2006/04/15(土) 01:58:06 ID:oxtaYD8uO
デビルさんこんばんわ
今日満月ですか?
満月、新月の時はなぜか車の事故が多いのです。皆さん気をつけてください。
238デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/15(土) 21:37:06 ID:s1GFJaXP0
>>236
こんばんは、水銀さん。
すれ違いばかりで、大変残念です。

そう、確かに水銀さんの言われる通り、物事にフィルターがかかっていて、虚実が
一番はっきりしないのがここ、オカ板でしょう。
ですが、私に取っては一番救い上げ易い、取り上げ易い場所がここオカ板なんです。
どうしてかと問われたら、さあ…としか返事の仕様がありません。
たぶん私にとってこのスレが、ミス・マープルの言う水溜り=セント・メアリ・
ミードに当たるのでしょうか。
全く持って電波な答で申し訳ないのですが…

>何だろうね?俺もはっきりとは分からないから、明言は避けとく。
ほっ。群集を導けと言われなくて安心しました。(^o^) ヨカッタヨカッタ

>>237
真紅さん、お元気そうですね。
車の調子は如何ですか?
>満月、新月の時はなぜか車の事故が多いのです
そうですね。ただ、満月の頃は役所の給料日で、新月の頃は民間の給料日だから…
って言う人がいますよ。
本当か嘘かは知りませんが(笑
239デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/15(土) 21:39:40 ID:s1GFJaXP0
では、今夜も参りましょうか☆

今日も雨だったわ。
菜種梅雨とは言うけれど、やっぱりちょっちウツだわね…( - _ - )

  『旅舎遇雨』  by杜荀鶴

 月華 星彩 坐来に収まる
 嶽色 江声 暗に愁いを結ぶ
 半夜 燈前 十年の事
 一時 雨に和して心頭に到る

 月の色も星の輝きも あっと言う間に消え失せて
 山の景色や川の音が とても不安を掻き立てる
 夜中に起き出し 灯りの下でこの十年間を思い出す
 しばらく雨の音を聞いていると 記憶が次々蘇る


デビル訳

 幸せな時が 何時までも続くものだと信じてた
 突然 あの日が来るまでは
 真夜中にふと目覚めれば雨 訳も無く不安になる
 眠れなくて スタンド付ければ 時間は過去へ逆戻り
 降りしきる雨さながらに 途切れない思い出
240デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/16(日) 17:38:56 ID:gdib99EK0
やっほーい、晴れたぞ☆
でも、ちょっち寒い。こんな日は、オトナはやっぱり『お酒』でしょう。

  『月下獨酌』其二  by李白

 天 若し酒を愛さざれば
 酒星は天に在らず
 地 若し酒を愛さざれば
 地 応(マサ)に酒泉無かるべし
 天地既に酒を愛す
 酒を愛するは天に愧じず
 己に聞く 清を聖に比し
 復た道う 濁は賢の如しと
 賢聖は既に己れを飲む
 何んぞ必ずしも神仙を求めん
 三杯 天道に通じ 一斗は自然に合す
 但だ、酒中の趣を得んのみ
 醒者の為に伝える勿かれ

(続く)
241デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/16(日) 17:40:06 ID:gdib99EK0
 天がもし酒を愛さないなら
 天に酒星があるはずがなく
 地がもし酒を愛さないなら
 地に酒泉という地名があるはずもない
 天地も酒が大好きなのだ
 私(李白)も酒を愛して天下に恥じる処はない
 昔から、清酒は聖人に喩えられ
 又 濁り酒は賢者と言うではないか
 聖人も賢者も酒を飲むのだから
 この上 仙人なんぞ必要もない
 三杯飲めば天地の妙が理解出来て
 一斗飲めば宇宙の原理と同一になれる
 ただひたすらに酔うことを楽しむべきである
 醒めた人にこの楽しみを言ってなんになろう
242デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/16(日) 17:41:55 ID:gdib99EK0
デビル訳…関西風にやってみました (;⌒ー⌒)ゝ”

 天がもしお酒を愛してないんなら
 酒星なんて星 在る訳ないやん
 地がもしお酒を愛してないんなら
 酒泉なんてトコ 在らへんやろ
 天地が愛するお酒やねんから
 人かて愛して当然やん
 昔から 清い酒は偉い人
 濁り酒は賢い人 そう言うねん
 清濁両方飲んで見ぃや
 仙人なんか成らんでええで いやホンマ
 三杯飲んだら天界通 一斗飲んだら創造主 
 ひたすら楽しく飲もうやないの
 飲まんアホに言うてもあかん

(おまけ)

 実はこの詩が書かれた時、三国志で有名な魏王:曹操が禁酒令を出してました。
 李白君って、スゴイ反骨精神あったんですね( ̄▽ ̄)凸
243Dark Side of the Moon ◆etC21QOprE :2006/04/16(日) 19:13:24 ID:0e4oZCDh0
>デビル

曹操と李白とじゃ時代離れすぎ。
もう少しくわしく書かないとわかんないよ。
244デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/16(日) 20:23:55 ID:hYNaLRl40
にゃはははは、元ネタがちょっち壊れてました。
ごめんなんしー♪
物事はある程度正確じゃなきゃいけませんね。

魏王曹操は作物の不作を理由に禁酒令を出しました。
李白君がこの詩を書いた頃、同様の理由で禁酒令が出されようとしていました。
(実際には出されなかったらしいんですが)

これ↑が本当の所です。
デビルが間違ってました。すみません。
>>243
指摘して下さってどうもありがとう。
245うなぎパイ:2006/04/16(日) 22:53:33 ID:9rDz5mwh0
お酒飲めないなんてありえないにょね
飲みすぎると次の日1人反省会だよね
お花畑は見えないけど、死んじゃうんじゃないかと思うとき
あるよね
水も受け付けなかったりするよね
もう飲まないと誓うよね
でもまた飲んじゃうよね
(*´・д・)(・д・`*)ネー
246デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/16(日) 23:03:16 ID:hYNaLRl40
ああ、うなぎパイさん。
飲んでも良いけど、飲まれちゃダメなんだよ。
せっかくのあなたのいい所を、飲み潰れた姿が台無しにしちゃうんだもの。
もったいないよ。
それで体壊しちゃって飲めなくなったら、人生つまらなくなっちゃうしね。
何よりカニより、暴飲すると若さも可愛さも人より早くどっかへ行っちゃうよ。
嫌でもいつかはお婆になるんだから、急いでお婆になる必要ないじゃん。

楽しく飲ろう、いつまでも。
247うなぎパイ:2006/04/16(日) 23:21:09 ID:9rDz5mwh0
デビルタン、ほんとそのとーりでつ!
飲みすぎは次の日一日無駄にしちゃうし、
おさいふにもやさしくないし!
とりあえず、楽しく飲んでくれる男子щ(゚Д゚щ)カモーン
てな感じでつ!
248デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/16(日) 23:33:00 ID:hYNaLRl40
そう、そのためにも飲み潰れないように、自分をセーブする方法を見つけようね。
せっかく一緒に飲んでくれる男子が出来ても、みっともないところ見せたら
幻滅されちゃう可能性大だもの。
いい人と、いいお酒飲もう。ね?
249デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/17(月) 21:17:01 ID:9Bt1uZ+Q0
李白君の名前が出たところで、当時、彼や王維と親交のあった日本人がいるわ。
彼の名は『阿倍仲麻呂』
元正天皇の霊亀三年(717年)、遣唐留学生として渡唐した彼は、名を晁衡(朝衡)と
改め、科挙に合格して官吏となり、玄宗皇帝に仕えて従三品の高位にまで至った人なの。
一度は帰国の途に付くんだけど、船が難破して安南に漂着。
結局、50年を唐で暮らし、そのままかの地で没してしまったわ。
この阿部仲麻呂の死を悼んで、李白が詠んだのがこれ。

  『哭晁卿衡』  by李白

 日本晁卿 帝都を辞す
 征帆一片 蓬壺を繞ぐる
 明月帰らず 碧海に沈み
 白雲愁色 蒼梧に満つ

 日本から来た晁君が 長安から去っていった
 小さな白帆が 蓬壷のような日本をめぐる
 清らかな月のような晁君は 青い海に沈んでしまった
 憂いを帯びた白雲が 蒼梧の海に広がっている


デビル訳

 遠い国から来た人は 自分の国へ帰ると言った
 大きな空と広い海 果てなく広がるまだ向こう
 静かに微笑む優しい人は 鏡のように海へ消えた
 ああ 私の涙よ白雲になれ 青い海を覆い尽くせ
250大仏サマー ◆VQdAiBuTsU :2006/04/18(火) 02:50:29 ID:NRpFOoAzO
水銀さんはいないんですか?
何らか言う事は無いんですか?
自分の事は棚に上げる姿勢を崩さないんですか?
自分が他者に対してしてきた事と自分がしてきた事を
比べて恥じる事もなければ
それに対する詭弁を弄する事もしないんですか?
他人に誠意を問うた言葉を自らには示さないんですか?
陳腐な茶番を演じただけと
自己弁護に引き籠もるんですか?
251デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/18(火) 23:07:40 ID:gb1c5x+l0
阿倍仲麻呂君が帰国の途に付いた時、王維はこう詠んだわ☆

  『送秘書晁監還日本国』  by王維

 積水 極むべからず
 安んぞ滄海の東を知らんや
 九州 何れの処か遠き
 万里 空に乗ずるか若し
 国に向かって惟だ日を看
 帰帆は但だ風に信すのみ

 鰲身は天に映じて黒く
 魚眼は波を射て紅なり
 郷樹は扶桑の外
 主人は孤島の中
 別離 方に域を異にす
 音信 若為ぞ通ぜんや

(続く)
252デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/18(火) 23:08:52 ID:gb1c5x+l0
この水は一体どこまで続くのだろう
 大海原の東の果てを知るよしも無く
 中国の外の九世界の中で どれ程遠い所だろう
 万里の彼方 まるで空に浮かぶようだろうか
 日本に向かって ひたすら日の昇る方を目指し
 故郷に帰る船は 風任せで進む他はない
 
 仙山を背負う大海亀が 太陽を浴びて黒い巨躯を露わにし
 長さ千里の大魚の目の輝きが 波涛を紅く染めることもあろう
 故郷の木は扶桑の向こうだが 君は最果ての孤島の中へ
 別れは我々を天地程も隔たらせる
 どうやって便りを通わせればよいのだろうか 

(続く)
253デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/18(火) 23:17:53 ID:gb1c5x+l0
デビル訳

 見渡す限り果てしなく広がる大海原
 この蒼い世界を何処まで東に進むのか
 九大世界の何処より遠い 遥か彼方のその国は
 もしかして空に浮かんではいまいか
 そんな遠い国に向かい 君の船は今 太陽に向かう
 水面を渡る風だけを たった一つの頼りにして

 日が照らす時には 海を横切る巨大な亀島
 月が照らす時には 波間に輝く怪魚の紅眼
 君の山河は 日出ずる方より更なる彼方
 遠い遠い旅をして 君は国へと帰って行く
 この別れは我らを本当に引き裂くのだね
 これからは 折々の知らせをどうやって君に届けよう

(おまけ)

 ねえ、今じゃたった数時間で何気に到着出来る距離だけど、当時の人に
 とっては命賭けだったのね。
 しかも、50年も帰れず、身内の誰にも会えないまま、かの地で没する
 なんて…
 現代でも50年は大きいよ。
 まして、50歳を迎える事無く死ぬ人々が多かったあの時代に、渡唐して
 から50年よ。
 なんだか、哀しいね。゚(゚´Д`゚)゚。

         ハ,,ハ  
        ('(゚∀゚∩_ おいらをどこかの板のどこかのスレに送って!
      /ヽ   〈/\ お別れの時にはお土産を持たせてね!
     /| ̄ ̄ ̄|.\/  今度はどの板にいけるのかなぁ…!?
       |Simtek|/
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255デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/19(水) 22:17:36 ID:x35sreCt0
でわでわ、気分を変えて行きましょう☆
今日の漢詩は恋の歌。

  『無題』  by李商隠

 颯颯たる東風 細雨来たり
 芙蓉塘外 軽雷有り
 金蟾 鎖を齧み 香を焼いて入り
 玉虎 糸を牽き 井を汲んで回る
 賈氏 簾を窺って 韓掾は少(わか)く
 伏妃 枕を留めて 魏王は才あり
 春心 花と共に発くを争うこと莫れ
 一寸の相思 一寸の灰

 さっと風が吹いたと思えば 細かい雨が降って来た
 蓮池の向こうから かすかな雷の音が聞こえる。
 蝦蟇が鎖を噛んでいる黄金の香炉から 部屋中に良い匂いが漂い
 虎の形の玉のろくろが 井戸端でくるくる糸を手繰っている
 昔 賈氏は簾越しに 美青年韓掾を見て恋に落ち
 洛水の女神は魏王に心を寄せ 枕を贈った
 しかし 恋心は花と競ってまで開かせるものではない。
 所詮一寸の恋の炎は一寸の灰となってしまうのだから。

 ※賈氏:宰相の賈充の令嬢
 ※韓掾:賈充の属官
 ※伏妃:洛水の女神、本来はウかんむりに必の字を用いる
 ※魏王:陳思王、詩才に富んでいたとされる
256デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/19(水) 22:18:51 ID:x35sreCt0
デビル訳…ちょっちエロいです♪

 春風は恋に似て 吹いたと思えば
 ひっそりと秘めやかな雨を連れて来る
 そよぐ蓮華の輪を離れ 熱く語る心の言葉
 月の化身が金の鎖を噛むように 私は愛の歌を歌い
 風の化身が大地に嵐をもたらすように あなたは私を翻弄する
 令嬢は簾越しに恋に落ち 女神は詩歌で恋をした
 春の心は恋心 百花と競って華になる
 終わりの見える恋だとて 命輝け 灰になるまで

(おまけ)

 この作者:李商隠は幾つか題名の無い詩を詠んでいるんだけど、どれもみんな恋の詩なんだって。
 他にどんなのがあるのか、見てみたい気がします。
257大仏サマー ◆VQdAiBuTsU :2006/04/20(木) 01:08:10 ID:SfL4EASmO
古文・漢文板でやれば?

て思ったのは俺だけですかそうですか
でもここのデビル訳けっこー好きなんでやっぱいーです
258うなぎパイ:2006/04/20(木) 19:54:54 ID:BiBi+Sxr0
>>255、256
春だよ!恋だよ、鯉!
なんかこれ見てたら恋しなきゃ!って気がしてくるよ!
とりあえず、冬の間に太ったから体重落とさなきゃ!
デビルタンは恋してるのかな〜
大仏サマーはかわいい彼女がいるんだよな〜
あたしがはたちの時にとった振袖のお見合い写真、出番がなくて
押入れで眠ってるけど、いま使ったら詐欺になるんかな〜
259大仏サマー ◆VQdAiBuTsU :2006/04/20(木) 21:40:54 ID:4B/ROJfn0
うなぎが何歳か知らんで分からんけど
見合いよりも恋愛だよね

つーか>>257はすいません
酔ってたんでこんなん書いてましたが
ワタクシ人に板違いを指摘できる立場でございませんでした
どうかお気を悪くなさらないでくださいね
260デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/20(木) 22:44:50 ID:l5/LHMxG0
( -∀-) あー、あのですね。贔屓するつもりじゃないんですけど、春のこの
のほほん・まったりした感じ、これを表現するのに一番イイ人なんです、李白君って☆

  『春日醉起言志』  by李白

 世に処ること 大夢の若し
 なん為れぞ 其の生を労するや
 所以に終日酔い
 頽然として 前楹に臥す
 覚めて来たって 庭前を眄むれば
 一鳥 花間に鳴く
 借問す 此れ何れの時ぞ
 春風 流鶯に語る
 之に感じて 歎息せんと欲す
 酒に対して 還た自ら傾く
 浩歌して 明月を待ち
 曲 尽きて 已に情を忘る

(続く) 
261デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/20(木) 22:45:54 ID:l5/LHMxG0

 世間に在ると言うことは 長い夢を見ているようなものだ
 なのに どうして生きる苦労をせねばならないか
 だから 一日酔い続け 縁側の柱の側でうつ伏せになって眠っていた
 目覚めて起きて 庭を眺めていると 一羽の鳥が花の間で鳴いていた
 ちょっと彼らに聞いてみる 今は一体何時でしょうか と
 春風のそよぎが 枝を渡って遊ぶ鶯と 何かを語り合っているようだ
 これに感じ なお感動したく思って 
 酒の方に向かい 自らそちらへのめり込む
 張り切って声を上げ、きれいな月が中天に懸かるのを待つが
 曲が終わる頃には 今日の出来事を きれいさっぱり忘れている
262デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/20(木) 22:47:46 ID:l5/LHMxG0

デビル訳

 この世の事は全てかりそめ 大きな大きな夢に同じ
 だのに何で あくせくあくせくせにゃならん
 ゆったりと酒を飲んで過ごせばいいさ
 そしてどうやら柱の陰で眠っていた
 目覚めてしばし ぼーっとながら庭を眺める
 樹から樹へ 飛び移り 花を千切って遊ぶ鳥
 ちょっと聞くよ これは一体何時の事だい?
 春風が移りぎな鶯に問うが 答えは一向帰って来ない。
 なんだかなあ ため息吐きたい気分になって
 手酌で独り ちびりちびり
 いい気分で歌いながら 名月を待ってみる
 やがて曲も終わる頃 もやもや気分は消えている
263デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/21(金) 23:02:59 ID:cINgIsxA0
本日残業の為、漢詩妄想はお休みです

ごめんなさい m(-_-;)m
264Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/04/21(金) 23:24:37 ID:v8yqEJuP0
>>263
そんなもん、いちいち書き込まんでもいいよ。リソースの無駄遣いだから。
真言スレの人たちもその辺分かってない人多いよね。そういう意識を持って
欲しい。コテもってるんだし。

無駄な書き込みが増えるとそれだけ、保存するのにスペースが必要、つまり、金が
かかる。昔はdat落ちしたスレもしばらく待てば読めたけど、今は実質無理。
理由はいろいろあるが、スペースと金の問題。
265大仏サマー ◆VQdAiBuTsU :2006/04/22(土) 01:41:53 ID:vtVLZx4w0
>>264
そんなもん、いちいち書き込まんでもいいよ。リソースの無駄遣いだから。
266本当にあった怖い名無し:2006/04/22(土) 08:24:50 ID:v0XFM5ltO
age
267デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/22(土) 23:28:18 ID:1R2xQH5c0
さて、遅くなりましたが、今夜も一つ行きますか☆

  『春過裴虫し郊園(時裴不在、因以寄之)』  by劉長卿

 郊原春暮れんと欲し 桃杏落つること紛紛たり。
 何れの処か芳草に随ひ 家を留めて白雲に寄する。
 鴬を聴きては情に友を念ひ 竹を看ては君の無きを恨む
 高台の上に長嘯し 南風爾(ナムヂ)が聞かんことを冀(ネガ)ふ。

 郊外の野原に春の日が暮れようとする頃 桃や杏の花びらがはらはらと散る。
 君はいったい何処まで香りの良い草を探し求め
 家を留守にして 白雲の彼方の山奥まで行ってしまったのだろうか
 ウグイスの声を聞くにつけても 友人である君の事が思い出され、
 竹を見るにつけても 君が居ない事を残念に思う
 高台の上で長く口笛を吹き鳴らせば 南風にのって君の耳に届くだろうか
268デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/22(土) 23:30:12 ID:1R2xQH5c0

デビル訳

 野原の日暮れ 花が散る 粉雪が舞うように はらはら はら…
 香り立つ草は何処にあるのだろう 
 私独りを留守に残し 雲の向こうへ出かけたあなた
 鶯が春を告げる度 あなたの歌を思い出し
 竹が健やかに伸びる度 あなたの姿を思い出す
 懐かしい丘の上で 口笛を吹くように 長く長く 長く叫べば
 遠いあなたに聞こえるでしょうか
269デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/23(日) 20:56:33 ID:PbCuqsl90
恋は、どちらから告白するのが多いのでしょうね☆
今夜の詩は、杜秋と言う女性が書いたもの。
1行目と2行目だけ取り上げて、若い頃に勉学や苦労をしておくものだと言う解釈をする人が
いるけれど、それはとんでもないスカポンタン!
実は、実は、実は、むふふふふ♪かなりダイタ〜ンな内容なのですヨ☆

  『金縷衣』  by杜秋娘

 君に勧む 惜しむ莫かれ金縷の衣
 君に勧む 惜しむべし少年の時
 花開きて折るに堪えなば直ちに折るべし
 花無きを待ちて空しく枝を折る莫れ

 あなたに勧めます 金糸で織った衣服など惜しまないで
 あなたに勧めます 若く美しい時を惜しんで下さい
 人生が花開き 手折り頃になったら すぐに手折って下さい
 花の時期を逸し 花の無い枝を折ろうとなどしないで


デビル訳

 ねえ そこら辺のレアものなんかに気を向けないで
 そんなものより 若さに溢れる私を見て
 恋が芽生えた今 いつでもすぐに私を奪って
 もし この情熱が冷めたなら あなたは虚しく空振りするのよ
270デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/25(火) 22:08:05 ID:EbvXkuIs0
何だかさ、世の中が嫌になる時って無い?
昔々、屈原って言う人の書いた『楚辞』の中に、こんな一節が在るの☆

 『漁父辞』  by屈原

 挙世皆濁り 我独り清めり
 衆人皆酔い 我独り醒めたり
是を以て放たれん

漁父曰く 聖人は物に凝滞せず
 能く世とともに推移す
 世人皆濁らば
 何ぞ其の泥をみだして 其の波を揚げざる
衆人 皆酔わば
 何ぞ其の糟を食らいて 其の汁を啜らざる
 何の故に深思高挙して 自ら放たれしむるを爲すや
271デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/25(火) 22:09:09 ID:EbvXkuIs0
(続き)

世の中はみな俗悪だ 自分だけが清潔だ
 人々は金や物や名誉の獲得に血眼になっている
 自分はそんなもの興味もない
 こんな世間から離れたいと願う

 老漁師が言う
 本当の聖人と言うのは 物事に拘泥しない
 だから 世俗と共に過ごしているのだ
 世の中が濁った水溜りに見えるなら
 そこをバシャバシャ掻き乱し 自分で波を起こしてみたらどうか
 人がみないい気持ちで酔いしれるなら
 酒糟をも味わい もちろん酒も喰らうがいい
 みんなの気持ちも知らずして 深い思想と高い理想を掲げた処で
 自分が聖人君子であれると思えるのか
272デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/25(火) 22:11:02 ID:EbvXkuIs0
デビル訳

 納得いかない事が多すぎて
 正直に気持ちを言葉に表せば 自分独りが蚊帳の外
 いいけどね 別に
 判りたくないし 判ったふりもしたくない
 ただ こんなトコ もう居たくない そう思うだけ
 
 賢いツレが言う
 頭カタイな おまえ 自分的考えばっかじゃん
 前後左右に上中下 世の中広いぜ案外と
 泥んこ遊び知ってるかい 大人がやってもいいんだぜ
 酒もちょいとは付き合いな 粕汁とは違うもんだって判るだろう
 知らずに物を言うのは止しな ご高説なんてつまんねえ
 そいつは世間を離れるんじゃなく 世間を逃げてるだけの事さ
273デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/26(水) 20:36:35 ID:ZxI1fQZN0
ねえ、G・Wは何してる?

  『和子由踏青』  by蘇軾

 春風 陌上 微塵を驚し
 遊人 初めて歳華の新たなるを楽しむ 
 人は閑にして 正に路傍の飲に好しく
 麦は短かくして 未だ遊車の輪を怕れず
 城中の居人 城郭を厭い
 喧伝として暁に出でて 四隣空し
 歌鼓 山を驚かして 草木動き
 箪瓢 野に散じて 烏鳶馴る
 何人ぞ 衆を聚めて 道人と称し
 道を遮ぎり 符を売りて 色 怒瞋す
 蚕に宜しきは 汝の繭をして瓶の如くならしめ
 畜に宜しきは 汝の羊をして麕の如くならしむと
 路人 未だ必ずしも此語を信ぜざるも
 強いて買服を為して 新春を禳(はら)う
 道人 銭を得て 径に酒を沽(か)い
 酔倒して 自ら謂う“吾が符 神なり”と
274デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/26(水) 20:37:30 ID:ZxI1fQZN0


 春風が吹き渡って土ぼこりを揚げ 
 行楽の人々はやっと新春の風光を楽しむ
 人々はまだ仕事も暇で、道端で一杯やるのに丁度よい
 麦もまだ短くて 野遊びの車に敷かれて平気だ
 町の人々は城郭の中の暮らしに飽きいて、
 賑やかに夜明けから出かけて 隣近所は空っぽだ
 歌や太鼓が山に響き渡って草木が揺れる
 弁当ガラが野に散らばり 鴉や鳶が平気で群がる
 誰だろうか 人々を集めて自ら道人と名乗り
 道の真ん中でお札を売っている 凄い顔で
 “蚕の札は お前の繭を瓶のように大きくする
 家畜の札は お前のヒツジをシカのように大きくする”
 道行く人は全く持ってその口上を信じていないが
 敢えて求めて 新春の縁起物とする
 道人は銭を手に入れると 道端で酒を買う
 そして酔っ払て独り語ちる“俺のお札はカミサマだ…”
             
今日の訳は要らないね♪
275デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/27(木) 21:02:26 ID:VYUkl+bp0
五月頃、信州の山はすごくきれいだから、デビルは大好き☆
麓の方はいろんな花が一斉に咲いて、風がどことなく甘い香りを含んでるのに、
高い山にはまだ残雪があって、不思議な模様になってたりするんだ♪

  『酔下祝融峰』  by朱熹

我 来たって万里 長風に駕す
絶壑の層雲 許(カ)く胸を盪(ウゴ)かす
濁酒三杯 豪気発す
朗吟 飛び下る祝融峰

私は最も高い祝融峰までやって来た 遠くから風が吹いてくる
深く険しい谷に雲が湧き起こる風景は 心を動かし掻き立てる
濁り酒を三杯も飲むと たちまち豪快な気分になって
高らかに詩を吟じながら 一気に祝融峰を下った

祝融峰:湖南省衡山県の西北にある衡山最高峰。
    山中に名勝古跡が多く、歴代の文人が多くの詩文や石刻を残している
    また、頂上の祝融殿からのご来光がすばらしい。
276デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/27(木) 21:04:47 ID:VYUkl+bp0

(デビル訳)

遙か遠い道を経て 頂上で山嶺を渡る風に吹かれる
鋭く深い渓谷より湧き上がる雲に 畏敬の念すら抱いてしまう
たった三杯の濁り酒に酔ったと見え 気分は既に神仙だ 
さあ 謡いながら雲に乗り 祝融峰を降りて行こう

(おまけ)
朱熹は“濁酒三杯”なんて書いてるけど、こんな事しちゃいけません。
心臓が走ったり止まったりするし、人によっては真後ろに首吊り死体があるような気分に
なるんだって。
お酒は下界に降りてから☆
277デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/28(金) 21:24:15 ID:GKrNpo010
ヒヨドリが、春が来たのが嬉しくて、花をあれこれ千切っているわ☆
デビルはそのおこぼれを拾って、水を張ったブランデーグラスに浮かべてる。
結構楽しめるものよ。

 『東欄梨花』  by蘇軾

 梨花は淡白 柳は深青
 柳絮飛ぶ時 花は城に満つ
 惆悵す 東欄 一株の雪に
 人生 幾度の清明をか看得ん

 梨の花は淡い白 柳は深緑
 柳の綿が飛ぶ頃に 花は城内に咲き乱れる
 官舎の東の庭の囲いの中 雪のような白い花咲く木の事を思う
 人生で 何度このような清明の時節を迎える事が出来ようか
278デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/28(金) 21:25:36 ID:GKrNpo010

デビル訳

 君は淡雪のような梨の花にも似て 
 私は君を見守る翡翠色の柳の木
 柳絮舞い飛ぶ春が来て 君はまた一段と美しくなる
 帳の向こうに隔てられた 艶やかな君の姿に思いを馳せる
 君を手折りに行きたい 今すぐにでも
279デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/29(土) 21:50:23 ID:P4pbQuWb0
今夜はちょっちジャパネスク☆

漢詩だと、梨の花はとてもロマンチックな扱いをされてるでしょう。
でも平安時代辺りの日本人は、そんな風には思ってなかったみたい。
清少納言が『枕草子』のうち、第34段『木(コ)の花は』でこんな風に
綴っているわ。

 木の花は 

  濃きも薄きも、紅梅。桜は、花びら大きに。葉の色濃きが、枝細くて
  咲きたる。藤の花は、しない長く、色濃く咲きたる、いとめでたし。
  四月(ウヅキ)の晦日(ツゴモリ)、五月(サツキ)の朔日(ツイタチ)の頃ほい、橘の葉の
  濃く青きに、花のいと白う咲きたるが、雨うち降りたる早朝(ツトメテ)などは
  世になう心あるさまに、をかし。花の中より黄金(コガネ)の玉かと見えて、
  いみじう鮮やかに見えたるなど、朝露に濡れたる朝ぼらけの桜に劣らず。
  郭公(ホトトギス)のよすがとさえ思へばにや、なほ、さらに言ふべうもあらず。

  梨の花、世にすさまじきものにして、近うももてなさず、はかなき文付け
  などだにせず、愛嬌おくれたる人の顔などを見ては、たとひに言ふも、
  げに葉の色よりはじめて、あはひなく見ゆるを、唐土(モロコシ)には限りなき
  ものにて、詩(フミ)にも作る、なおさりとも、やうあらむと、せめて見れば、
  花びらの端にをかしき匂ひ(ニオイ)こそ、心もとなうつきためれ。楊貴妃の
  帝の御使いに会ひて泣きける顔に似せて、「梨花一枝、春、雨を帯びたり」
  など言ひたるは、おぼろけならじと思ふに、なほいみじうめでたきことは
  類(タグイ)あらじとおぼえたり。
280デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/29(土) 21:51:37 ID:P4pbQuWb0
デビル訳

 <木の花は(何が良い?)>
   
  濃くても薄くても紅梅。桜は花びらが大きくて、葉の緑が深く、細い枝に
  咲いてるのがいい。藤は花の房が長くて、濃い紫色のがとてもすばらしい。
  四月の終わりか五月の初め頃(現代の6月半ばから7月くらい)、橘の葉が
  濃く青々と茂っている所に、真っ白な花が咲いている所など、小雨上がりの
  早朝など、またとない風情があってとても素敵だ。花の中から実が、黄金の
  玉のように鮮やかにのぞいているのは、朝露に濡れた明け方の桜の美しさにも
  負けていない。橘が郭公の好む宿りだと聞けば、なお一層心引かれる。

  梨の花はつまらないものと言われていて、身近に植える事も、ちょっとした
  手紙を結び付ける事さえしないし、可愛げの無い女性の顔を梨の花に例え
  たりする。と言うのも、葉の色からしてボケたように見えるからであるが、
  唐(中国)ではこの上なくすばらしいとされていて、詩にも詠まれる。
  それだけの事があるのだろうと、よおく見てみれば、花びらの端に美しい
  色艶が仄かに』見える。楊貴妃の、玄宗皇帝の使いに会って涙に濡れた顔を、
  白楽天が『長恨歌』の中で、「梨の花が一枝、春雨に濡れているようだ」と
  言っているのは、理由の無い事では無いと思えるし、そこはやはり特別な
  感慨があるのだろうと思っている。
281デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/30(日) 20:40:54 ID:ATnb+T7Y0
4月も今日でお終い☆
みんなは、往く春にどんな事をおもうのかしら。

  『漢江』  by杜牧

 溶々漾々として 白鴎飛び
 此トく 春深くして好く衣を染む
 南去北來 人自ずから老い
 夕陽長く送る 釣船の帰るを

 漢江は盛んに波立ち流れ その上を白い鴎が飛んでいる
 緑色の清らかな流れは 晩春の色であり衣を染める程である
 しかし世の人は南へ北へと忙しく往来し いつの間にか老いて行く
 西に傾いた太陽に照らされ 戻って来る釣り船の影が長く伸びている
282デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/30(日) 20:43:53 ID:ATnb+T7Y0
デビル訳

 漢江は滔々と流れ続け 白いカモメがいつものように飛んで行く
 碧玉のようなその色は 川が纏った晩春の色だ
 しかし 多くの人々は四季の移ろいに心を留める事無く 
 日々を 徒にあくせく駆けずり回り
 身の上の歳月に気が付かないまま ただ老いて行く
 悲しくも 振り返れば もはや既に夕暮れ時
 残照を受け 魂の舟は人生の水面に影を長々引きながら
 まもなく 帰るべき処へ帰ろうとしている
283うなぎパイ:2006/04/30(日) 21:28:18 ID:eVwNkKrv0
あたしはお茶とお花を習ってたんで(花嫁修業じゃないですよ!
子供のころからしてるんで)、そこから自然だとか
季節の移ろいだとか風情なんかを感じていたんですが、
漢詩とシンクロするところがあるんですね〜^^
特に季節感^^
デビルタン、すてきな詩をありがdです
284デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/30(日) 21:43:04 ID:ATnb+T7Y0
うなぎパイさん、いつも優しい言葉をありがとう。
すごく暖まるんだ、あなたの言葉で。

嬉しいな、幸せだよ☆
285うなぎパイ:2006/04/30(日) 22:22:03 ID:eVwNkKrv0
>>284
いえいえ、とんでもナイですよ^^;
実はあたしのばあちゃんが先生してて子供のころから教えて
もらってたんだけど、数年前からぼけちゃってお茶やお花から
だんだん遠ざかってたんだ。お抹茶椀なんかもおさめちゃって・・・
でも、ここでデビルタンの詩みてからなんか季節を感じるお抹茶が飲みたく
なったんだ。お抹茶椀だそうかな。お抹茶買ってこようかな。
季節のお花を生けようかな。
もう初夏ですね!
286デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/04/30(日) 23:40:23 ID:ATnb+T7Y0
そう、まだまだ春だと思っているけど、もう初夏なんです。
八十八夜も間近い事。

心が動くのはイイコトです。
それは周りのものに、細やかに心が触れているって言う証拠だから。
そんな時、人はとても優しい気持ちでいるものです。
287本当にあった怖い名無し:2006/05/01(月) 21:17:39 ID:w1bfiuwaO
age
288デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/01(月) 22:11:39 ID:g1WrRJyf0
さあて、いよいよ5月☆
春とはまた違う恋をしませんか?

  『采蓮曲』  by唐    賀知章

 稽山 霧罷み 鬱として嵯峨たり
 鏡水 風無きもまた 自ら波あり
 言う勿れ 春度りて 芳菲尽きたりと
 別に中流に荷花を采るあり

 会稽山は霧も晴れ こんもりとそびえたっている
 湖は 風がなくとも自らさざ波を立てている
 言わないでほしい 春が過ぎたから美しい花々は尽きてしまったなどと
 春とは別に 水の中でハスの花を摘み取ることができるのだから
289デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/01(月) 22:13:05 ID:g1WrRJyf0

デビル訳

 やっかみや憶測を除けてしまえば
 どっしり構えた本当のあなたが見えるわ
 おかしなものね 噂にも上らない私なのに
 何故か心が騒いでしまう
 わかってないのね 他の人には
 恋多き女には奴なんか物足りないだろうって
 恋にセオリーはないのよ 
 駆け引きは 見えない所でとっくに始まっているわ
290本当にあった怖い名無し:2006/05/05(金) 03:38:56 ID:HPHOLYrn0
昔テレビで見た心霊ネタ
そこは夫婦二人ですんでいる家で、2階はほとんど使っていない
ある時物音が聞こえたから2階へ行き、奥にあるふすまを開けようとした。
すでに20センチくらい開いていたふすまに手をかけたその時
ふすまの向こうの暗闇から手が伸びてきてガシッとつかまれた。
驚いて手を振り払い後ずさり
その後も誰もいないはずの2階からパタパタトントンと音が鳴り続ける

で、霊媒師がきてどうのこうの〜
あれの再現映像がすごく怖くていまでブルッってしまう
291本当にあった怖い名無し:2006/05/07(日) 01:58:32 ID:JVjoZxlL0
□!!!これを見た貴方は3日以内に死にます!!!■
■死にたくなければ、このレスをコピーして他のスレに □
□10回貼り付けて下さい。1時間以内にです!もし無 ■
■した場合は、今日寝ている間に富子さんがやってきて□
□貴方の首を絞めに来ます。富子さんは太平洋戦争の■
■時に16歳という若さで亡くなった女の子で、未だに成 □
□仏していないそうです。信じる信じないは貴方次第。 ■
■今年になってからこのレスを無視した人で、“呪われ □
□て死亡した人”が続出しています。これは富子さんの ■
■呪い。呪われて死んでもいいのならこれを無視するこ□
□とでしょうね。                        ■
■――貴方がこうしているうちに富子さんが後ろから見□
□ていますよ…。                       ■
292本当にあった怖い名無し:2006/05/07(日) 16:02:02 ID:gwm2FBMe0
別にどうでもいいや・・・。
私は長生きしたくねえし。
293うなぎパイ:2006/05/07(日) 17:18:54 ID:eYec3Pue0
>>292
ワーイヾヽ(゚∀゚)(゚∀゚)ノノナカーマ
ただ、怖い死に方はやだな〜

デビルタン、うなぎは初夏などとほざきましたが、
田舎のほうに行ってみたら、咲いているのは桃、梨、桜、水仙・・・
まだまだ春でしたよ〜^^;

294本当にあった怖い名無し:2006/05/07(日) 17:39:26 ID:gwm2FBMe0
>>293ウチは高温多湿の家ですが、庭の花壇に植えてあるラベンダーに
ツボミが付きはじめました。開花まであと一ヶ月ぐらいかな・・・。
295デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/07(日) 20:51:13 ID:/L0s4q/B0
は〜い、お久し振りデス☆
会社の事情で缶詰にされてたデビルです。やっと解放されますた。
今日の詩は5月らしく、燕なんぞ行ってみませうか。
(但し、訳は明日やります。ゴメサイね)
  『燕詩示劉叟』  by白居易

 梁上に双燕有り 翩翩(ヘンペン)たり 雄と雌
 泥を銜む 両椽の間 一巣に四児を生む
 四児 日夜に長じ 食を索(モト)めて 声 孜孜(シシ)たり
 青虫は捕らえ易からず 黄口 飽く期なし
 觜爪 敝(ヤブ)れんと欲すと雖も  心力 疲るるを知らず
 須臾にして十度来往するも 猶ほ巣中の飢えるを恐れ
 辛勤すること三十日 母痩せて雛は漸く肥え
 喃喃として 言語を教え 一々 毛衣を刷く
 一旦 羽翼を成すや 引きて庭樹の枝に上らしむ
 翅(ハネ)を挙げて回顧せず 風に随いて四方に散飛す
 雌雄 空中に鳴き 声尽くるまで呼べど帰らず
 却(シリゾ)きて 空巣の裏に入り ロ周啾(チョウシュウ)して終夜 悲しむ
 燕 燕 汝悲しむ事勿れ 汝 当に返って自ら思うべし
 思え 汝 雛たりし日 高く飛びて母に背きし時を
 当時の父母の念(オモイ)を 今日 汝 応(マサ)に知るべし
296大仏サマー ◆VQdAiBuTsU :2006/05/07(日) 20:54:31 ID:K5roCau70
>>293-294
昨日まで秋田に行ってたけど
家の近所じゃ梅もまだだったよ…
297うなぎパイ:2006/05/07(日) 22:36:44 ID:eYec3Pue0
>>294
うちのラベンダーは枯れました・・・

>>296
秋田かあ〜、行ったことナイ^^;
さすがに雪はないよね^^;
くねくねはいなかった?
298大仏サマー ◆VQdAiBuTsU :2006/05/07(日) 22:41:57 ID:K5roCau70
>>297
家の方にはなかったけど山の方はまだまだ雪あったね
あと高速のトンネル脇とか溶けないんだろね、アレも
くねくねはいませんでした〜w
299本当にあった怖い名無し:2006/05/07(日) 22:53:34 ID:Y2a/zPmN0
ナマハゲはいなかった?
300うなぎパイ:2006/05/07(日) 22:55:30 ID:eYec3Pue0
>>298
まだ雪あるんだ〜すごいな〜
ということは、春はまだかあ
季節って月でひとくくりにできないなあ

くねくねいなかったか、残念><
東北のほうにいるらしいんだけどな〜
広島じゃ聞いたこともないよ!

301本当にあった怖い名無し:2006/05/08(月) 12:29:39 ID:a3bxMtcU0
上ゲ
302大仏サマー ◆VQdAiBuTsU :2006/05/08(月) 12:59:18 ID:KxjLDX3vO
>>299
冬はいるよwホテルなんかにやってくるよ
けっこー恐いよw

>>300
見たら死んでしまうじゃないですか><
303デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/08(月) 22:11:15 ID:ilaKdJgn0
さてさて、>>295の訳ですよ☆

 梁の上に二羽の燕がいて 羽ばたいている 雄と雌だ
 泥を口に含んで 垂木の間に巣作りをし 一つの巣には4つ卵を産む
 雛は昼夜を問わず 餌を求めて鳴いてばかりいる
 青虫は捕まえにくいのだが 雛の黄色い口は開いたままだ
 親鳥はくちばしが破れそうになっても 心は疲れを知らず
 急いで10往復してもまだ 雛がお腹を空かせる事を恐れている
 苦労すること三十日 母鳥は痩せ細るが 雛はようやく肥える
 少しづつ少しづつ言葉を教え 一羽一羽に毛づくろいをしてやる
 翼が大きくなって来たら 庭木の上に上らせる
 すると 雛は羽ばたき振り向きもしないで 風に任せて飛んで行ってしまう
 二親はあちらこちらと雛を探し 声を嗄らして呼ぶけれど雛は帰って来ない
 仕方なく 空になった巣に戻り 雛を呼んで泣きながら夜を過ごす
 燕よ 燕 おまえ達は悲しむ事は無い おまえ達の昔の事を思い返せ
 思い出せ 雛であった頃 高く飛び去り母に背いた日の事を
 あの頃の両親の悲しみを 今日 おまえは知るだろう
304デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/08(月) 22:12:18 ID:ilaKdJgn0
デビル訳

 梁の上に 仲良く羽ばたく つがいの燕
 垂木の狭間にせっせせっせと巣を作り やがて四匹の雛が孵る
 空腹を訴え 日がな一日鳴く雛に 親鳥は一生懸命青虫を採る
 くちばしも爪も 身体はもうボロボロなのに なお雛の為に気力を奮い起こす親鳥
 急いで10往復はしただろう だのに未だ 雛が空腹になる事を恐れている
 そんな苦労を30日余り 母鳥はやせ細ったが 雛はようやく大きくなって来た
 親鳥は毎日毎日言葉を教え 一羽ずつ丁寧に身づくろいをしてやる
 だんだん羽根が大きくなって来たら 一緒に庭木の上に行って飛ぶ練習をする
 しかし ある日 雛は振り向きもせず 遠く離れた所へ 風に乗って飛んで行く
 いつもの通り 帰る雛を待つ親は 戻らぬ我が子を呼んで 声の限り叫び続ける
 そして 探しあぐねて巣に戻り 泣きながら雛を呼んで呼んで夜を過ごす
 燕よ燕 悲しむな おまえも昔を思い出せ
 おまえもかつて雛だった頃 突然遠くへ飛び去って 母の心に背いただろう
 あの時 両親がどんな思いをしたのか おまえは今日 深く深く思い知れ
305デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/10(水) 22:24:31 ID:O3S/MnOF0
この2日ばかり、なんだか梅雨時みたいな感じがしない?
まだまだ、春の名残を楽しんで居たいんだけど☆

  『金陵圖』  by韋莊

 江雨 霏霏として 江草 齊(ヒト)し
 六朝 夢の如く 鳥 空しく啼く
 無情 最も是れ 臺城の柳
 舊に依りて 烟を籠む 十里の堤

 長江に雨がしとしとと降り、岸辺の草は同じように生え揃っている
 六朝の栄華は夢のようで 今は鳥が空しく鳴いているだけ
 (歴史上の悲劇を知りながら)情が無いのは 宮城の柳
 昔と変わらず 十里の堤を緑色の霞で包んでいる
306デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/10(水) 22:25:24 ID:O3S/MnOF0
デビル訳

 雨が静かに降っている 
 春深く 青々と茂る草木の上にも ただ静かに降っている
 幾つもの王朝がここを都とし 栄え 滅んでいった
 その栄華を偲ぶものは何一つ無く 
 かつての人々のざわめきの代わりに 今は小鳥達が啼き交わす
 移ろう時に拘る事無く 泰然と過ごす城址の柳
 自らの 廻り来たる季節のまま 
 今年もまた 十里の長い堤を新緑で覆い尽くす
307うなぎパイ:2006/05/10(水) 23:03:11 ID:G5AKn0Qf0
ツバメが巣をつくる季節でつね!
うちの玄関の軒下にもツバメが飛んできて巣を
つくろうとするんだけど、うちぬこがいるから
ダメみたい、ツバメ逃げてっちゃうんだ^^;

そして田植えの季節!
くねくねがでてくるんじゃまいか!
308デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/10(水) 23:14:09 ID:O3S/MnOF0
>>307
こんばんは、うなぎパイさん☆
うちの近所では、某有名デパートの軒下にいっぱい巣が有るの。

オカ板へ来るようになって、初めて“くねくね”の事を知ったけど、
あれって、ムーミンに出て来る“ニョロニョロ”の親類なのかしら?
309うなぎパイ:2006/05/10(水) 23:27:22 ID:G5AKn0Qf0
>>308
デビルタンこんばんわ\(^o^)/
くねくねって、田んぼにでるらしいんだよね
見た人は気がふれるみたいな
でもうちの地方では聞いたことないんだよね〜
なんで大仏サマーに変わりに見てきてもらおうかと・・・
でも見るとあぶないんだよね^^;
ごめんよ大仏サマー^^;


ツバメが巣立つ前、電線とかにずら〜っとならんでとまってる
姿とかめっちゃかわいいよね!
今年も見れるといいな〜
310デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/10(水) 23:44:46 ID:O3S/MnOF0
>>309
へえ、そうなの?
じゃあ、農業やってる人には『くねくね保険』みたいなのが無いと、危ないよね。
いつ頃よく出て来るんだろう?
会いたいような、会いたくないような…ノ(´д`)
311デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/11(木) 22:52:31 ID:S7PHbU5o0
雨に打たれると、花は何となくしょんぼりして見えるよね。
でも、そう見えないのが『百花の王 牡丹』なの☆

  『清平調 三首之二』  by李白

 一枝の紅艷 露 香を凝らす
 雲雨 巫山 枉(ムナ)しく斷腸
 借問す「漢宮 誰か似たるを得ん」
 可憐の飛燕 新粧に倚る

 一枝の紅の牡丹に降りた露は 香を凝聚させたようだ
 楚の襄王は夢で巫山の神女と契り 覚めては虚しく断腸の思いをした
 少しお尋ねするが 漢代の宮中では誰がこの牡丹に似通っているだろうか
 可憐な趙飛燕が美しく装ったような あの牡丹の花に
312デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/11(木) 22:54:30 ID:S7PHbU5o0
デビル訳

 誇らかに咲く紅色の牡丹 
 その高い香りを凍らせたような露が
 花の上できらきら煌いている
 巫山の神女との契りは 覚めれば虚しい夢だが
 ここには夢ではない 美しい女性達が居る
 少し尋ねてみようか
 この宮中で あの牡丹に似た美しい女性は居るだろうか
 趙飛燕が艶やかに美しく装った時のような
 凛として佇む風情のある 美しい女性は
313デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/12(金) 22:10:57 ID:gFtflyJC0
はてさて、なんだか今週もあっと言う間に金曜日☆
デビル達が社会に出た頃には、5月病って言う言葉を良く聞かされたわ。
会社や学校みたいな、新しい環境に入って1ヶ月もたった頃、その場に
馴染めなくって辞めて行く人が多いから、そう呼ぶんだって。
今も、その言葉は生きてるのかしら?

  『遊子吟』  by孟郊

 慈母 手中の線
 遊子 身上の衣
 行に臨んで密々に縫う
 意は恐る 遅々として帰らんことを
 誰か言う 寸草の心
 三春の暉に報い得んとは
314デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/12(金) 22:11:52 ID:gFtflyJC0

 優しい母の手には針と糸
 旅だつ子が身に付ける服を
 出発に当たって 縫い目を細かく縫っている
 内心では 子供が行ったきりにならないかと恐れながら
 誰かが言う 
 今は一寸の草のように頼りなげな子供だけれど
 きっと立派に出世して帰って来ると


デビル訳

 優しい母が繕うのは 旅立つ我が子の服の数々
 一針一針 万感の思いを籠めている
 何時の日か 立派になって帰って来て欲しい
 でも これが今生の別れになってしまったらどうしよう
 期待と心配を繰り返しながら 黙って母は手を動かす
 人が言う 心配は要らないと
 風に弄られる小さな草でさえ
 春の光を浴びれば それなりに花を咲かせるもの
315デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/13(土) 22:45:39 ID:YcmSW2Bx0
今日、友達に言われたわ。
「あんた、あの有名なヤツ外してるの?」って。
だってねえ、これやると杜甫って暗い…って思われそうなんだもの。

  『春望』  by杜甫

 國 破れて 山河在り
 城 春にして 草木深し
 時に感じては 花にも涙を濺(ソソ)ぎ
 別れを恨んでは 鳥にも心を驚かす
 烽火 三月(サンゲツ)に連なり
 家書 萬金に抵(ア)たる
 白頭掻けば 更に短く
 渾(スベ)て 簪に勝(タ)へざらんと欲す
316デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/13(土) 22:46:29 ID:YcmSW2Bx0

 国は都長安までもが破壊され ただ山河の存在をのみ残しているだけになった
 春になった街中は 手入もされない草木が茂り 荒れ果てている
 人の世の動乱にも関わらず 自然は変わることなく春を告げ
 国家の運命を嘆く身は 春の麗しい花を見ても涙がこぼれ
 家族との別離を恨む身は 自由に飛び交う鳥を見ても心が痛む
 戦火は三ヶ月も続き 家族からの手紙は極めて貴重で万金にあたる
 苦労で老けた白髪頭を掻けば 髪は一層短く少なく
 ほとんど 簪を挿すにも耐えないような状態である

※今日はデビル訳なしね
317本当にあった怖い名無し:2006/05/14(日) 16:29:54 ID:FAfjvFHmO
age
318デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/14(日) 19:52:53 ID:DU/dL1Y50
漢詩って戦乱やそれに関した詩も結構あるの。
中にはこんな詩もあるのよ

  『避賊書事 其二』  by左緯

 妻と児と 一区を共にす 
 日夜 謹しんで相守る  
 遥かに白旗の来るに驚き 
 覚えず 四散して走れり 
 汝死するも 吾は知らざらん 
 吾亡するも 汝に何の咎ある 
 林を隔てて 哭声を聞く 
 相見ること 真に偶を成せり
319デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/14(日) 19:59:34 ID:DU/dL1Y50

 妻と子と 一つ所に集まって
 日夜 息を潜めて互いに守り合っていたが
 遠くに賊の白旗が来るのに驚いて
 思わず 散り散りになって逃げた
 お前が死んでも 自分は知らなかっただろう
 自分が死んでも お前に罪があるはずがない
 林の向こうに 泣き声を聞きつけ
 出会えたのは ほんとに偶然だった

(言い訳)
 今日もデビル訳はありません。
 こう言うのは、下手に意訳出来ないの。
 淡々と書いてるけど、それだけになお一層の真実味があるから。
 恋や景色を詩ったものなら、自分の心の感じたままに訳せるんだけどね。
320デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/15(月) 22:06:16 ID:6PxdESHk0
これも、きれいだけど、戦に関わる悲しい詩なの☆

  『涼州詩』  by王翰

 葡萄の美酒 夜光の杯
 飲まんと欲すれば 琵琶 馬上に催す
 酔うて沙場に臥すとも 君 笑ふ莫(ナ)かれ
 古来征戦 幾人か帰る

 葡萄酒を夜光杯で飲もうとしていると
 誰かが馬上で琵琶をかきならし始めた
 酔って砂の上に寝てしまっても 君よ笑ってくれるな
 昔から西域へ出征した人で 無事に帰った者は少ないのだから

※涼州は今の甘粛省で、省都は欄州。
 古来、天山山脈を越えヨーロッパに通じる南路、北路の交通の起点であった。
 有名な所に、敦煌の千仏洞などがある。
※唐代には度々、異民族との戦闘が繰り返された。
321デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/15(月) 22:07:22 ID:6PxdESHk0

デビル訳

 はるばる来たる遠い砂漠 凍る夜空に月や星
 夜光の杯に葡萄の美酒をなみなみ注ぎ
 飲もうとすれば 誰かが琵琶を弾き始める
 懐かしき故郷の歌を口ずさみ 
 合間 合間に 杯を干す
 そして酔い 砂の上に倒れ伏しても
 どうか誰も笑ってくれるな
 征戦に駆り出された我々兵士は
 明日の命も知れぬ身だから
322ジアザーズ ◆dZG5d.NTu6 :2006/05/16(火) 00:40:07 ID:OSwpoq9v0

こんばんは。
オカ板のオフ会をやりたいなあ、と思ってます。
詳しくはこちらで。
東京近辺にお住まいの方、どうぞよろしくお願いします。

オカルト板off会寄り合い所
http://off3.2ch.net/test/read.cgi/offreg/1145101651/
323デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/18(木) 22:12:44 ID:gV3FBQjp0
>>322
ご苦労様ですね
人の世話と言うのは大変なものです
上手く事が運ぶと宜しいですね

さて、何日かご無沙汰してしまいました
申し訳ない事です
今日のも戦関連のものです
訳が無い方が味わい深いかもしれません

  『従軍行』  by王昌齢

 秦時の明月 漢時の関
 万里 長征して 人いまだ還らず
 ただ竜城の飛将をしてあらしめば
 胡馬をして陰山を度らしめず
324デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/18(木) 22:14:47 ID:gV3FBQjp0

 昔から遠い遠い道のりを
 たくさんの兵士達が遠征して行ったが
 未だに誰も帰って来ない。
 もし飛将が生きていて 龍城にいてくれたら
 匈奴の胡馬などに陰山を渡らせないのだが
 
※秦時の明月 漢時の関:昔から変らぬものの例え・転じて、ずっと長い間と言う意味。
※竜城の飛将:李廣。漢の時代の将軍。


デビル訳

 秦の時代 夜空の月は美しく 今になってもなお美しい
 漢の時代 堅固に築かれた関は 未だ有って人を守る
 今に至るまで 幾度となく 蛮族を討つ兵が出されたが
 それらの人々は さあ 戦場に散ったのか
 病に倒れ 路傍で骸となったのか 誰も戻って来はしない
 もし 伝説の飛将がこの龍城にいてくれたら
 蛮族どもを蹴散らして 陰山の向こうに追いやり
 これ以上家族を失わなくて済むものを
325デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/19(金) 20:37:21 ID:xooU7yVi0
安直ですが、台風が来たと言うので、今日はこれを。

  『大風歌』  by劉邦

 大風 起きて 雲 飛揚す
 威は 海内に加わりて 故クに帰る
 安(イヅ)くにか 猛士を得て 四方を守らしめん

 大風が起こり 暗雲は乱れ飛んでいたが
 自分の威光は遂に天下を制圧し 今ここ故郷に帰って来た
 何とか勇猛な士を集め 国の四方を守らせよう
326デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/19(金) 20:38:56 ID:xooU7yVi0

(雑 学)
 秦の始皇帝没後は、天下の覇者たらんと欲する人々がたくさん
 現われ、中原はあちこちで戦火が上がっていました。
 その中で、最後まで戦に勝ち残ったのが、漢の高祖『劉邦』です。
 この歌は、彼が淮難王黥布の反乱を鎮定し、郷里の沛に立ち寄った
 際に作ったもので、「高祖はすなわち立ちて舞い、慷慨傷懐して、
 泣(ナミダ)数行下る」と史記高祖本紀にありますよ。
 天下統一を実感出来て、よほど嬉しかったんでしょうか。
 この後、漢は前漢・後漢を合わせて約400年程続きます。
 しかし、皇帝の座についてからの劉邦の半生を考えてみれば、
 最後の一行が、ずいぶん違う意味に聞こえて来ませんか。
327本当にあった怖い名無し:2006/05/20(土) 08:12:13 ID:qRspb9vC0
唐揚
328デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/20(土) 21:30:08 ID:VehtSeh30
>>327
ビールも付けて頂けると、なおありがたかったのですが、
まあ贅沢は言えませんね
それは自分で用意しますよ

チャーシューメン

さて、戦争関連の詩が続いたので、ちょっち方向を変えましょう

  『浪淘沙令』  by李U

 簾外に雨潺潺(センセン)たり
 春意 闌珊(ランサン)たり
 羅衾は耐えず 五更の寒きに
 夢の裏(ウチ)に 身は是客たることを知らずして
 一餉(シバシ)歓びを貪りぬ

 独り自ら 欄に憑ること莫れ
 無限の江山
 別るる時は容易にして 見ゆる時は難し
 流水 落花 春去りゆきぬ
 天上 人間(ジンカン)
329デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/20(土) 21:31:26 ID:VehtSeh30

 簾の外 雨は降りしきる
 春の気配は やるせなく衰えて行く
 薄絹の夜具に 耐え難い明け方の寒さ
 夢の中では 己が放浪の境遇であることを忘れ
 しばしの歓びに浸ったものを

 独りで欄干に寄りかかって眺めるのはよそう
 無限に連なる山や川
 別離は簡単にやって来るが 巡り合いは滅多に無い
 流水や落花と共に春は過ぎ去ってしまった
 天上と人の世の隔たりのように
330デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/20(土) 21:33:21 ID:VehtSeh30

デビル訳

 窓の向こうは降りしきる雨
 遠ざかる春の気配が切なくて
 冷めたさに 暖かな肌を求めた 虚しい夜明け
 あなたの腕の中にいたのは 夢の中
 戻らない日々の追憶

 頬杖をついて 外を眺めていてもしかたない
 無限に連なる山河のように 時は刻々過ぎて行く
 別れはあっけない 邂り逅いは難しいのに
 水が流れ去るように 花が落ちてしまうように
 あなたと私の恋は終わった
 今ではもう 天上と人の世の間程 遠い遠い物語
331デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/21(日) 22:52:39 ID:Of344tK80
若さだけが恋に勝つ秘訣ではなさそうです
こんな詩があります

  『柳花詞 其一』  by劉禹錫

 開くこと緑条の上よりし
 散じて香風の遠きを逐う
 故(コトサラ)に花落つるの時を取り
 悠揚として春晩を占む

 緑の枝の上に 白く柔らかな花を開き
 散る時は 香りを追って飛んで行く
 殊更に 他の花々が散る時を選び
 ゆったりと 晩春の主役を演じている
332デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/21(日) 22:54:19 ID:Of344tK80

デビル訳

 いろんな花が終わり 周りが少し落ち着いた頃
 華やかに淑やかに現われ ふんわりと香る
 散り際は鮮やかに潔く 風に乗って遠ざかる
 殊更に 他の花と競い合う事無く
 悠々と 独り賛辞を受けている
333本当にあった怖い名無し:2006/05/22(月) 03:11:46 ID:jFMTIO1G0
334本当にあった怖い名無し:2006/05/22(月) 19:48:09 ID:0BJJlhKIO
オカルト板にいると和む自分が一番のオカルトw

常に人間はオカルトと切っても切れない宿命だと実感するね
335デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/22(月) 23:37:36 ID:ys982Jb+0
>>334
人は何かしら自分の居心地の良い場所を見つけるものです
感性は自分自身の物指し
他人の物指しで計っても意味が無いものですよ

タンタンメン

さて、早いもので5月も後1週間余りでお終いですね
五月と言うのは、昔の中国では『悪月』とされていました
だから端午の祭りを行い、厄払いを行う事になっていたのですね
死者でさえ、五月生まれの霊魂(5月に亡くなった人の魂)は
大変凶暴で十二分な供養が必要とされていたくらいですから(笑
そんな五月をあえて美しく詠んだ歌がこれなんです

  『五月』  by李賀

 雕玉 簾額に雄し
 輕穀 虚門を籠む
 井に汲む 鉛華の水
 扇に織る 鴛鴦の紋
 回雪 涼殿に舞い
 甘露 空緑を洗う
 羅袖 徊翔に従い
 香汗 宝粟 潤う
336デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/22(月) 23:38:40 ID:ys982Jb+0

 彫刻のある玉を 簾(スダレ)の重石にし
 薄布(ウスギヌ)で 開け放しの入口を覆い隠す
 井戸で化粧の水を汲もう
 扇に織り込まれているのは 仲睦まじい鴛鴦(オシドリ)模様
 白い衣装が 雪のように宮殿に舞えば
 窓から降り注ぐ甘露が 乾いた緑の葉を洗う
 透ける衣の長い袖は 舞い手に従いひらひらと
 美しい人の香(カグワ)しい汗は 宝玉の粒のように肌を潤す
337デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/22(月) 23:40:34 ID:ys982Jb+0

デビル訳

 未だ夏ではないけれど、一足先に模様替え
 風で簾がそよがないよう、飾り玉を裾に付け
 開け放した扉は レースのカーテンで隠しましょう
 冷たい井戸水で肌を引き締めれば お化粧乗りもばっちりね
 夏の必須アイテム扇子には 清流で遊ぶ鴛鴦の刺繍
 雪色のお仕着せを纏い 清涼殿をあちらへこっちらへ 
 通り雨が 埃にまみれた庭の樹木のシャワーになるわ
 宮女達のシースルーの袖が 彼女らの往来につれて翻る
 その肌を伝うのは 宝玉の粒のような芳ばしい汗
338デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/23(火) 21:48:38 ID:tp+xERUW0
そう言えば、5月20日に中国・三峡ダムの本体が完成したと
ニュースで言っていました
さて、これからどうなるのやら…
と言う訳で、季節違いですが三峡を詠んだ歌をひとつ

  『峨眉山月歌』  by李白

 峨眉山月 半輪の秋
 影は平羌(ヘイキョウ) 江水(コウスイ)に入って流る
 夜 清渓を発して 三峡に向う
 君を思えども見えず 渝州(ユシュウ)を下る
339デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/23(火) 21:50:09 ID:tp+xERUW0

 峨眉山に半円の月が輝く秋
 その月影は平羌江(ヘイキョウコウ)の水面に映り きらきら流れているようだ
 私は夜中に清渓(セイケイ)を船出して 三峡の難所へと向っている
 君の事を思っても 姿を見ることすら出来ず、
 淋しく思いながら渝州の辺りを下っている

※峨眉山:四川省西部の名山で、月の名所でもある。
 古来より「峨眉は天下に秀麗たり」とうたわれた景勝地。
 その山容の壮麗さ故に信仰の対象となり、中国仏教三大霊場
 (泰山、天台山、峨眉山)の一つである。
340デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/23(火) 21:51:15 ID:tp+xERUW0

デビル訳
  
 なだらかな峨眉山の上に 半円の月が美しく輝く秋
 平羌江の水面に映った月影は 揺らめきながら共に進む
 夜 清渓を発して三峡に向う舟
 一目君に逢って行きたかったが それも叶わず
 心残りに思いながら 早くも渝州を突き進んでいる
341デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/25(木) 23:09:01 ID:6AGvl2oE0
ナントカになりたい
小さい頃、そんな事を思いませんでしたか
昔の中国の人は、大人になっても、仙人になりたい人が結構いたようです
この人もそんな夢見る大人でした

  『登太白峯』  by李白

 西の上(カタ) 太白峯に上り
 夕陽 登攀を窮む
 太白 我と与に語り
 我が為に天関を開く
 願くば冷風に乗りて去り
 直ちに浮雲の間に出で
 手を挙げて月に近づく可く
 前行して山無きが若(ゴト)からん
 一たび 武功に別れて去らば
 何れの時か 復た更に還らん
342デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/25(木) 23:09:53 ID:6AGvl2oE0

 西方にある 太白山に登る
 夕日と共に 頂上に着いた
 太白星(金星)が私に話しかけ
 私の為に天の関所を開いてくれた
 願わくば 穏やかな風に乗って
 真っ直ぐに雲の上に出て
 手を挙げれば 月に触れんばかりに近づき、
 山など見えない程の高みを飛行したい。
 一度 この武功の地を飛び去って 登仙すれば
 いつまたこの地へ帰って来ようか
343デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/25(木) 23:11:05 ID:6AGvl2oE0

デビル訳

 都より西に有る 太白と言う山に登ってみる
 沈む夕日を眺めながら 山頂を極める
 宵闇の中 金星と一緒にいろんな話しをし
 天の関を開けてもらった
 願わくば 颯爽と風に乗り
 たちまち 雲の隙間をぬい
 手を伸ばせば すっと月に届くように
 何一つ 遮る物無い天空を 飛び回りたい
 仙人になったら 一旦 この武功の地を去ったとしても
 いつかまた もう一度ここへ戻って来るだろう
344月闇仮面 ◆etC21QOprE :2006/05/27(土) 00:53:34 ID:t7uM6CKW0
ここを避難所につかうのか。ここはデビルの大切な空間なのにいいのか?
けっこうファンもいるよ。大仏サマーとか。
345デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/27(土) 00:54:14 ID:nN4UYue70
構わない、百やそこら使ったところでまだまだあるもの。
346:2006/05/27(土) 01:01:05 ID:JqHh90L9O
大日経の不動の曼陀羅に似てるけど、三角が有るのか?無いのか? ダイタイ周りに剣が四つ有るラシイ。
コノ剣が一番分からん。
先ず、風輪の中に三角が有るか確かめてくり。プリーズ。
もし無ければ、チョッと怪しいかも。

ダブン無いと思うけど!


ツッキーへ。

風輪の中に直に不動の三摩耶(剣と索)を置いたりする?

オレは為ないと思うんだよね。

判らんけど!



図像は無い、キョウミが無かったモノで。
347悟禄 ◆eXBYwvldsI :2006/05/27(土) 01:02:47 ID:hpr31/IN0
図についての質問だからなあ
肝心の図が無いと答えようが無いわけで

まあ、おれなんかが見てもわからんだろうけどな
348月闇仮面 ◆etC21QOprE :2006/05/27(土) 01:08:35 ID:t7uM6CKW0
>>346
おれも図像にはあまり興味がなかったから全然知らん。
まぁ、いちおう大疏にでもあたってみるか?
349デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/27(土) 01:12:45 ID:nN4UYue70
>>346
三角は無いわ。
蓮華座の上に左半分だけの半月形の風輪。剣は剣先から半ばまで火炎あり。
索は記号のリットル状態で、左が太く右が細い。
蓮華座+風輪の左右に剣が上向き・下向きに一対づつ。

△ ──── △
  │ П △ │
  ──── 
 ┌────┐
 │    │
▽└────┘▽

こんな感じかな。
ずれたらごめん 
350デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/27(土) 01:14:46 ID:nN4UYue70
あああああ…

_| ̄|○ デビル、下手だわ…
351月闇仮面 ◆etC21QOprE :2006/05/27(土) 01:17:28 ID:t7uM6CKW0
うわwすんげぇわかりやすい
352破羅漢:2006/05/27(土) 01:18:49 ID:RpzST8WSO
アハハハ
353デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/27(土) 01:20:54 ID:nN4UYue70
ぱらさん、改めて尊敬するわ。

打ったときはちゃんとなってたのに…
354悟禄 ◆eXBYwvldsI :2006/05/27(土) 01:21:13 ID:hpr31/IN0
ふと思い出して、
今回の東寺春の特別公開の図録をチェックしてみたが、
それっぽい図像は無いな

出典でもあればね
355:2006/05/27(土) 01:22:28 ID:JqHh90L9O
>>349
お疲れ様です
356破羅漢:2006/05/27(土) 01:23:09 ID:RpzST8WSO
エエェェ
AAはコピペだよ
357月闇仮面 ◆etC21QOprE :2006/05/27(土) 01:23:18 ID:t7uM6CKW0
もういいんじゃね?
マジ質問かどうかもわからんし。
ホントにききたかったら自分で写真うpしてくるっしょ。
どうも質問のしかたにも少しひっかかるんだよな。
上向きの利剣と下向きの利剣の意味でしょ?
利剣の意味じゃなくて、向きの意味ってのがどうもね…
358:2006/05/27(土) 01:24:05 ID:JqHh90L9O
デビルへ

其れって、中表紙じゃない?
359:2006/05/27(土) 01:26:49 ID:JqHh90L9O
ソレはさ、学研の人がデザインで作ったモノかも!
360月闇仮面 ◆etC21QOprE :2006/05/27(土) 01:27:22 ID:t7uM6CKW0
新しいっぽい?その図像。
361:2006/05/27(土) 01:28:31 ID:JqHh90L9O
コノへんで、止めようか!分からんものは分からんし
362デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/27(土) 01:29:22 ID:nN4UYue70
うん、外側のカバー外したら、真っ赤な無地の表紙があって、それを捲った1枚目に
お不動様の顔を書いてあって、そこにカバーと同じ文句『驚くべき秘儀・修法の世界』
って書いてある。
これでOK?
363破羅漢:2006/05/27(土) 01:29:39 ID:RpzST8WSO


>>http://p.pic.to/59vpo


携帯しか見れないけど申たんは見れるね
364悟禄 ◆eXBYwvldsI :2006/05/27(土) 01:30:09 ID:hpr31/IN0
>>361
そだね キリが無いし
知りたかったら改めてその図を見せろって事で

デビっち、出典とか載ってる?
365月闇仮面 ◆etC21QOprE :2006/05/27(土) 01:31:06 ID:t7uM6CKW0
といいながらも、ゴソゴソと資料を引っ張り出してはながめてる月闇であった。
ったく!こーゆうのって気になり出したら眠れんのじゃあ!
だから神仏板は嫌いなんじゃ!
366悟禄 ◆eXBYwvldsI :2006/05/27(土) 01:32:28 ID:hpr31/IN0
>>365
つっきん それを言っちゃあおしめえよ(w
367デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/27(土) 01:33:19 ID:nN4UYue70
>>346
ううん。載ってないわ。

後ろのページに写真提供・取材協力として、博物館や寺名、人名は挙げてあるけど。
368月闇仮面 ◆etC21QOprE :2006/05/27(土) 01:33:24 ID:t7uM6CKW0
>>363
うう…今どきケータイを持ってない自分が腹立たしい。
369悟禄 ◆eXBYwvldsI :2006/05/27(土) 01:36:11 ID:hpr31/IN0
>>367
普通どこかのを転載したら、
その図の横に何の図か書いてあるもんなんだけどね

学研デザインかなあ?

>>368
つっきん 携帯持ってなかったのか
まあ、必要なければ要らないだろうけどね
370破羅漢:2006/05/27(土) 01:37:11 ID:RpzST8WSO
ただのイラストだよ
371悟禄 ◆eXBYwvldsI :2006/05/27(土) 01:39:41 ID:hpr31/IN0
>>363
携帯で見てみた

ふ〜ん 何だろうね これ
372悟禄 ◆eXBYwvldsI :2006/05/27(土) 01:41:05 ID:hpr31/IN0
ひょっとして、学研に問い合わせた方が早いってオチか?
373デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/27(土) 01:41:15 ID:nN4UYue70
あのね、本文の方にだけど『諸派によって用いる法具や供物の内容に若干の違いが
あるため、用いられるすべての道具の詳しい内容、使用する印、真言などは割愛
させていただいた』って書いてあるの。
だのに、図だけどっかの派の物を正確に書くって事、ありえるかしら?
374:2006/05/27(土) 01:41:34 ID:JqHh90L9O
私は見た、

周りの剣の大きさが左右で違う。何故?


学研デザインでは無い様な気がする。

コノ節操の無い感じは、もしかして修験系かも!

375悟禄 ◆eXBYwvldsI :2006/05/27(土) 01:44:46 ID:hpr31/IN0
ついでに言うと、右側の利剣二本が蓮華座に隠れるようになってるな

節操が無いのが修験系って(w
そんなもんなの?
376月闇仮面 ◆etC21QOprE :2006/05/27(土) 01:45:24 ID:t7uM6CKW0
ううう…見てみたい…なんでオレだけ……ハミゴ
377悟禄 ◆eXBYwvldsI :2006/05/27(土) 01:47:29 ID:hpr31/IN0
>>376
つっきん 携帯で取り込んでPCのメールで送ってみようか?
携帯に取り込めたらだけど
378:2006/05/27(土) 01:48:29 ID:JqHh90L9O
悟っちんへ

携帯からメールで、ツッキーに送れば!
379デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/27(土) 01:52:00 ID:nN4UYue70
>>374
遠近法じゃナカッタのね。
380月闇仮面 ◆etC21QOprE :2006/05/27(土) 01:52:04 ID:t7uM6CKW0
>>377
おぅ!さすが悟禄さん。サンキュ
381破羅漢:2006/05/27(土) 01:52:13 ID:RpzST8WSO
申たん 賢い☆
382:2006/05/27(土) 01:52:43 ID:JqHh90L9O
羽羅さんかデビルへ

図の下に字が書いてあるケド何んて書いてあるの?
383デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/27(土) 01:53:55 ID:nN4UYue70
不動明王の三昧耶形
384破羅漢:2006/05/27(土) 01:55:11 ID:RpzST8WSO
不動明王の三昧耶形
385破羅漢:2006/05/27(土) 01:56:04 ID:RpzST8WSO
不動明王の三昧耶形
386悟禄 ◆eXBYwvldsI :2006/05/27(土) 01:56:17 ID:hpr31/IN0
つっきん 送ったよ
387月闇仮面 ◆etC21QOprE :2006/05/27(土) 01:58:29 ID:t7uM6CKW0
悟禄さんサンクスコ
こりゃ全く見るのは初めてだ。
胎蔵曼荼羅の三昧耶形でないことだけは確かだな。
388:2006/05/27(土) 01:59:35 ID:JqHh90L9O
>>383>>384>>385

じゃ、其だけの意味なんじゃない!

周りの剣はデザイン

389デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/27(土) 02:00:02 ID:nN4UYue70
不動明王の三昧耶形って、剣じゃないの?
その時もやっぱり索が要るのかしら?
390:2006/05/27(土) 02:00:35 ID:JqHh90L9O
風輪は憤怒尊だからでしょ
391悟禄 ◆eXBYwvldsI :2006/05/27(土) 02:01:07 ID:hpr31/IN0
写真で見る限り、撮影した画像を転載してるんじゃなくて、
印刷だよね
ぱらさんの言うとおりイラストだね
392:2006/05/27(土) 02:02:02 ID:JqHh90L9O
>>389
その時って?
393デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/27(土) 02:02:23 ID:nN4UYue70
>>390
教えてチャンでごめん。

どゆことかな?
394:2006/05/27(土) 02:05:20 ID:JqHh90L9O
>>391
今は写真でなくともイラストレーターとかで簡単に写せるんだよ。ソレっぽく
395デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/27(土) 02:05:57 ID:nN4UYue70
>>392
えと、護摩を焚いた時に、梵字が不動明王の三昧耶形である剣に変化するのでしょう?
その時に、剣の他に索も一緒に出現するのかどうか。
396悟禄 ◆eXBYwvldsI :2006/05/27(土) 02:07:56 ID:hpr31/IN0
>>394
これ初版は結構前だよ
イラストレーターで写すとかはしないと思う
原本があるなら、写真で撮影して転載した方がありがたい感じもするし、
学研は大抵そうしてると思う
397デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/27(土) 02:08:27 ID:nN4UYue70
こう言う面白い時に、魂っちいないのね。
運が悪いって言うか、なんて言うか…
398:2006/05/27(土) 02:08:45 ID:JqHh90L9O
>>393
逃げるワケではないが、バッテレーが無い、ツッキーに聞いてくり。
399悟禄 ◆eXBYwvldsI :2006/05/27(土) 02:10:42 ID:hpr31/IN0
>>397
最初いたのにな(w
まあしょうがないか

申っち、落ちるなら乙!
400デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/27(土) 02:12:26 ID:nN4UYue70
>>398
了解。いっぱいありがとう☆
おやすみなさい、ゆっくりやすんでね。
401月闇仮面 ◆etC21QOprE :2006/05/27(土) 02:14:39 ID:t7uM6CKW0
>>398
おいおいわかんねぇよ。
風輪=ウン=忿怒尊の種子 ってことか?
402月闇仮面 ◆etC21QOprE :2006/05/27(土) 02:18:15 ID:t7uM6CKW0
>>395
観想上では剣だけだけど、図像化したときは諸説あって
羂索も描くものがあるみたいだ。
403悟禄 ◆eXBYwvldsI :2006/05/27(土) 02:20:39 ID:hpr31/IN0
とりあえず写真は見れたわけだし
今夜はひとまずお開きにするかい?
本気で質問ならまた来るでしょ
404月闇仮面 ◆etC21QOprE :2006/05/27(土) 02:20:43 ID:t7uM6CKW0
おれもそろそろ犬わ。皆よさらば〜ノシ
405デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/27(土) 02:21:07 ID:nN4UYue70
ありまと、月闇さん☆
406悟禄 ◆eXBYwvldsI :2006/05/27(土) 02:21:51 ID:hpr31/IN0
あ、つっきん落ちた
乙華麗 ノシ

おれも落ちるか
戸締りだけしてくる
んじゃね☆
407デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/27(土) 02:26:08 ID:nN4UYue70
ありまと、悟兄☆

それでは『オカルト山 真言蔵寺別院 青蓮坊』本日はこれにて閉門です。
おやすみなさい、デビルの大事な人たち。

明日がみんなのいい日でありますように。
 オンサンマラサンマラ ビマノウ サラ マカシャキャラ バ ウン

では、また明日 ノシ
408月闇仮面 ◆etC21QOprE :2006/05/27(土) 02:32:41 ID:t7uM6CKW0
ここ雑談スレだよ…デビル
409月闇仮面 ◆etC21QOprE :2006/05/27(土) 02:35:11 ID:t7uM6CKW0
おあわwちゃんと別院って書いてあった(汗
でも、勝手に別院にしていーのか?
410:2006/05/27(土) 06:34:02 ID:JqHh90L9O
>>393
何かに、風輪を憤怒尊の標識と為す、と書いてあるわけでは無いのだけれど。
只、風輪に降伏の意味があり、不動尊も降三世尊も大日経の中では、風輪の中に有るため、図の様な発想に成ったモノと思うのじゃ。
注・現図曼陀羅ではない。
411本当にあった怖い名無し:2006/05/27(土) 07:13:00 ID:eIEOLV7p0
おっはよう☆

>>397
うぅ・・・ (つД−) 切ない。

なんでかねえ、こういう間の悪さって多いんだよねえ、俺は。
む〜
412火の魂 ◆5G.Bhu4NbE :2006/05/27(土) 07:13:50 ID:eIEOLV7p0
ありゃりゃ411は俺でつ。
あまりたくさんのスレに書き込まないから、HNのことをどうしても忘れちゃうわ。
413デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/27(土) 10:11:18 ID:a0A1GD1b0
おはよう☆
もう月巻の方も開門してるよ。

>>409
一時的な避難場所だもの。いいんじゃない?

>>410
オブリガータ、申乃介!
という事は、五輪の各々にまたそれぞれ意味があるって事なの?
機会があったら教えてね。

ではでは、本日はもう少ししたらお出掛けなので、夜に月巻の方で
お会いしませう ノシ
414破羅漢:2006/05/27(土) 17:44:55 ID:RpzST8WSO
臨時の避難所作ったよ

>>http://m-pe.tv/u/page.php?uid=singon&id=1

一応画像とかのせれるからね
まあ あんまし使う機会が無いと思うけど
自由に使ってちょ☆
415破羅漢:2006/05/27(土) 17:51:23 ID:RpzST8WSO
あれ?


>>http://m-pe.tv/u/page.php?uid=singon&id=1


載るかな?
416破羅漢:2006/05/27(土) 17:56:28 ID:RpzST8WSO
_| ̄|○
なんでだろ?



http://m-pe.tv/u/page.php?uid=singon&id=1
417月闇仮面 ◆etC21QOprE :2006/05/27(土) 20:21:47 ID:aa3AMp3d0
ぱらさん!
すんばらすぃ!
避難所にするには勿体なすぎっす!
本スレっすよ、あれは!
418破羅漢:2006/05/27(土) 22:26:45 ID:RpzST8WSO
あれっ?
行けたの?
でもホムペジで籠もると広がりがないからね
普及活動も重要な功徳だから2ちゃんねるが本スレじゃないとね
あくまでも遊び場として使ってもらえたら良いよ
419悟禄 ◆eXBYwvldsI :2006/05/27(土) 22:30:31 ID:4UePVmhT0
専ブラから書き込めない
IEでテスト
420悟禄 ◆eXBYwvldsI :2006/05/27(土) 22:32:30 ID:4UePVmhT0
IEだと書けるんだよなあ・・・なんで???

>>417
つっきん 相談者来てる
解答どうする?

>>418
おれは見れなかった・・・
HPはありませんと出たよ(汗
421Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/05/27(土) 22:40:23 ID:hB/MxG2u0
>>420
運営板いけや。詳細が分かるはず。
422デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/28(日) 20:29:35 ID:nQPcqUBM0
さて、ここからまた漢詩妄想に戻しますよ

『帰去来』
この言葉を聞いたことのある人は多いでしょう
でも、その全文を目にする事は無いのではありませんか?
作者は陶淵明
陶靖節、陶潛、陶元亮とも言います。靖節は号、潛は名、淵明は元亮と同じく字です
五柳先生ともいいます

本当はずいぶん長い物なので、少しずつ行きますね
423本当にあった怖い名無し:2006/05/28(日) 20:36:51 ID:DpTCsT/t0
地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/
地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/
地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/
地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/
地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/
地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/
地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/
地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/
地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/
地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/
地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/
地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/ 地球オワタ\(^o^)/

↑ね〜!あとでコレを訳しといてくれなあ〜い?暇な時でいいからさあ〜!
 じゃあ、また来るわね。スット子ドッコイ!
424デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/28(日) 20:43:31 ID:nQPcqUBM0
  『歸去來兮辭』  by陶靖節

 歸去來兮 田園將蕪胡不歸
 既自以心爲形役 奚惆悵而獨悲
 悟已往之不諫 知來者之可追
 實迷途其未遠 覺今是而昨非
425デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/28(日) 20:45:12 ID:nQPcqUBM0
 歸去來兮(カエリナン イザ)
 田園 將(マサ)に蕪(ア)れなんとす 胡(ナン)ぞ 歸らざる
 既に自ら心を以て形の役(エキ)と爲し 奚(ナン)ぞ惆悵して獨り悲しむ
 已往の諫めざるを悟り 來者の追ふ可きを知る
 實に途(ミチ)に迷ふこと 其れ未だ遠からずして
 覺る 今は是(ゼ)にして 昨は非なるを

帰ろう さあ
郷里の田畑が荒れかけているのに どうして帰ろうとしないのか
すでに自ら進んで「心」を「形(肉体)」の為に酷使して来た
どうしてめそめそとして独りで悲しみに浸ってのみおられようか
過ぎ去った昔の事は問題に出来ないと悟った
未来は 追求していくことが出来る
本当に道に迷っていたような私の人生は、まだそれほど歩んだ訳ではない
今の暮らしこそが正しく 昨日までのありようは間違っていた
426デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/29(月) 21:06:51 ID:o7XhqJwQ0
(続き)

 舟遙遙以輕揚 風飄飄而吹衣
 問征夫以前路 恨晨光之熹微
 乃瞻衡宇 載欣載奔
 僮僕歡迎 稚子候門
 三逕就荒 松菊猶存
 攜幼入室 有酒盈樽
427デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/29(月) 21:08:43 ID:o7XhqJwQ0

 舟は遙遙として 以て輕揚し 風は飄々として 衣を吹く
 問ふに 征夫の前路を以ってし 恨む 晨光の熹微なるを
 乃(スナワ)ち 衡宇を瞻(アオギ)み 載(スナワ)ち欣(ヨロコ)び 載ち奔(ハシ)る
 僮僕 歓び迎へ 稚子 門に候(マ)つ
 三逕は荒に就くも 松菊は猶ほも存す
 幼を攜へ 室に入れば 酒有りて 樽に盈つ。

 舟は はるばる広がる中を軽やかに進み
 風は軽やかに吹いて 衣服を舞い揚げる
 旅人に問いかけるに 〔吉祥を占うの意味〕
 朝の光が微かであることを残念に思う
 ついに 粗末な家(郷里の自宅)が見え
 喜びながら走りだす
 召使いは喜んで出迎え
 幼子が門のところで待ち伺っている
 庭園内の三つの小径は荒れてしまったが
 松や菊は まだ残っている
 幼い子の手を引いて 部屋に入れば 
 酒が樽に満ちている
428デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/30(火) 22:00:31 ID:998b+zRJ0
(続き)

 引壺觴以自酌 眄庭柯以怡顏
 倚南窗以寄傲 審容膝之易安
 園日渉以成趣 門雖設而常關
 策扶老以流憩 時矯首而游觀
 雲無心以出岫 鳥倦飛而知還
 景翳翳以將入 撫孤松而盤桓
429デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/30(火) 22:02:42 ID:998b+zRJ0

 壺觴を引きて 以て自ら酌し 庭柯を眄(ナガ)めて 以て顏を怡(ヨロコバ)す
 南窗に倚りて 以て傲を寄せ 膝を容るるの安んじ易きを 審らかにす
 園は日々に渉って 以て趣を成し 門は設くと雖も 常に關(トザ)す
 扶老(ツエ)を策(ツエツ)き 以て流憩し 時に 首を矯げて游歓す
 雲 無心にして 以て岫(シウ)を出で 鳥 飛ぶに倦みて 還るを知る
 景 翳翳として 以て將(マサ)に入らんとし 孤松を撫でて 盤桓とす

酒壷と杯を手許に引き寄せ 手酌をして
酒を飲みながら 庭の木の枝を見ていると顔がほころんでくる
日当たりの良い南の窓に寄り添って のびのびとくつろぎ
ひざを曲げて坐れるだけの狭さだが 安穏に過ごせる楽しい我が家
田園で趣きある生活をして日々を送る
門はあるが 世間との交わりはあまりない
杖をついて散策しては しばしば憩い
時には頭をあげ 四方を眺める
雲は無心に 山の洞窟から湧き出し
鳥は飛ぶ事に倦み疲れ 自らの巣に戻って行く
日は翳って来て薄暗くなり もはや沈もうとしている
私は立ち去り難く 自分の生き様にも似た一本松を撫でている
430デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/31(水) 21:23:39 ID:D84Sm9Wn0
(続き)

 歸去來兮 請息交以絶遊
 世與我以相遺 復駕言兮焉求
 ス親戚之情話 樂琴書以消憂
 農人告余以春及 將有事於西疇
 或命巾車 或棹孤舟
 既窈窕以尋壑 亦崎嶇而經丘
 木欣欣以向榮 泉涓涓而始流
 羨萬物之得時 感吾生之行休
431デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/31(水) 21:25:52 ID:D84Sm9Wn0

 歸去來兮(カエリナン イザ)
 交りを息(ヤ)め 以て 遊びを絶たんことを請ふ
 世 我と 以て相ひ遺(ワス)れ
 復た 駕して 言(ココ)に 焉(イヅク)にか求めん
 親戚の情話をスび 琴書を樂しみ 以て憂ひを消す
 農人 余に告ぐるに 春の及べるを以てし
 將に 西疇に於いて 事 有らんとす
 或は 巾車に命じ 或は 孤舟に棹さす
 既に窈窕として 以て壑(タニ)(たに)を尋ね
 亦た 崎嶇として丘を經(フ)る
 木は欣々として 以て榮に向かひ 泉は涓々として 始めて流る
 萬物の時を得たるを羨み 吾が生の行く行く 休するを感ず
432デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/05/31(水) 21:26:49 ID:D84Sm9Wn0

帰ろう さあ
今までのような俗な交遊を止めたいと請い願う
世間は 私の事などじきに忘れて捨て去るだろう
再び馬車に乗って世間に出 何かを求めるようとする気持ちなどない
親戚の人々の情の籠った話を悦びとし
琴や読書の道楽で 憂さを晴らしている
農民は私に春の訪れを告げる
西の方の畑で仕事があれば
ほろ馬車に乗っていったり
一艘だけの小舟を漕いで出かけて行く
奥深い谷に入っていくのみならず
また険しい山道をも通っていく
草木は 生き生きとして繁茂し始め
寒気が緩み 大地を覆う氷が溶けて 泉がちょろちょろと流れ出す
自然界の万物が 時を得て盛んになる様を 羨ましく思う
我が人生は まもなくお終いになると感じているから
433デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/01(木) 20:24:28 ID:ydvG9QtW0
さあ、帰去来は今夜でお終い☆

(続き)

 已矣乎 寓形宇内復幾時。
 曷不委心任去留 胡爲遑遑欲何之。
 富貴非吾願 帝ク不可期。
 懷良辰以孤往 或植杖而耘耕
 登東皋以舒嘯 臨C流而賦詩。
 聊乘化以歸盡 樂夫天命復奚疑
434デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/01(木) 20:26:04 ID:ydvG9QtW0

 已矣乎(ヤンヌルカナ)
 形を宇内(ウダイ)に寓すること 復た幾時ぞ
 曷(ナン)ぞ 心を委ねて 去留を任せざる, 
 胡爲(ナンス)れぞ 遑々として 何(イヅク)にか 之(ユ)かんと欲す
 富貴は吾が願ひに非ず 帝クは期す可からず。
 良辰を懷ひて 以て孤り往き 或は 杖を植(タ)てて耘耕す
 東皋に登り 以て 舒(オモムロ)に嘯き C流に臨みて 詩を賦す
 聊(ネガ)はくは 化に乘じて 以て盡くるに歸し
 夫(カ)の天命を 樂しめば 復た奚(ナニ)をか疑はん
435デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/01(木) 20:28:09 ID:ydvG9QtW0

やんぬるかな
この身がこの世に仮住まいしていられるのは もうどれ程かと思う
どうして 心の思うがまま 自然の成り行きにま任せようとしないのか
どうして 落ち着きなくそわそわと 何処かへ行こうとするのか
富貴は私の願いではないが
かといって 仙郷に行く事も期待出来ない
良い時候になれば 独りで出掛ける事を思い
或る時はまた杖を立て 農作業に没頭したりする
水辺の高地に登り 心地よく大きな声を出して歌ってみる
清らかな川の流れに臨んでは 詩の一つも賦してみる
願わくは 天地自然の変化に逆らう事無く 人生の終焉を迎えたい 
自分の天命を楽しんでいれば どうして疑いを抱くことなぞ有り得よう

(終わり)

結構、長かったでしょう。
あなたの気に入ったフレーズはあったかしら?
436うなぎパイ:2006/06/01(木) 22:14:31 ID:tqOqBgLa0
デビルタン、すごいな〜
なんでこんなにたくさんの漢詩とか知ってるの?
うなぎは学生のときに習ったよな気がするけど全然おぼえてないYO!
ほんとすごいな〜
437デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/01(木) 22:46:58 ID:ydvG9QtW0
うなぎパイさん、お久しぶり☆
お元気でしたか?

あはは、ちゃんと覚えてるのは少ないの。
でも、一句覚えてればそこからググれるから。いい時代だわ☆
438月闇仮面 ◆etC21QOprE :2006/06/02(金) 00:31:30 ID:QatPcUQu0
デビル毎日おつかれ。
かなりさがってるからあげておくよ。
439デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/02(金) 22:29:22 ID:NX0eg2DV0
>>438
月闇さん、ありまと☆

大切な人の言葉は、どうして心に良く響くのでしょうね
優しい言葉も、厳しい言葉も
他の人の言葉より、何倍も深く、心の奥に届いてしまう
不思議ですね

今夜は少し悲しい詩をお届けします


  『葛生』  by詩經

 葛(クズ)生え 楚(イバラ)を蒙(オオ)い
 かずら 野に蔓(ハビコ)る
 予(ア)が美しきひと 此(コ)こに亡(ネム)る
 誰と與(トモ)にかせん 獨り處(オ)り

 葛生え 棘(コナツメ)を蒙い
 かづら 域(ハカ)に蔓る
 予が美しきひと 此こに亡る
 誰と與にかせん 獨り息(イコ)う
440デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/02(金) 22:30:37 ID:NX0eg2DV0

 角枕 粲(キラメ)き
 錦衾 爛(カガヤ)く
 予が美しきひと 此こに亡る
 誰と與にかせん 獨り旦(アサ)す

 夏の日
 冬の夜
 百歳の後
 其の居(ハカ)に歸(カエ)る

 冬の夜
 夏の日
 百歳の後
 其の室(ハカ)に歸る
441デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/02(金) 22:32:56 ID:NX0eg2DV0

 クズが生え イバラを覆ってしまった
 カズラが 野に蔓延っている
 私の大切な人が ここに眠っている
 誰とともにしているのですか?独りだけで居るのですね。 

 クズが生え コナツメを覆ってしまった
 カズラが 墓域に蔓延っている
 私の大切な人が ここに眠っている
 誰とともにしているのですか?独りだけで休んでいるのですね 

 ツノの飾りのある枕は美しく
 錦の掛け布団は光り輝く
 私の大切な人が ここに眠っている
 誰とともにしているのですか?独りだけで朝を迎えているのですね

 夏の日々
 冬の夜々
 百年の後(人生の終焉の後)
 その(本来の)居場所である墓に帰っていく

 夏の日々
 冬の夜々
 百年の後(人生の終焉の後)
 その(本来の)居場所である墓に帰っていく
442デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/02(金) 22:35:58 ID:NX0eg2DV0
おわかりのように これは戦でなくなった良人を悼む歌です

デビル訳

 庭も野もいつしか葛に覆われて
 可憐なイバラはもう見えない
 私の大切な人はここに眠っている
 あなたは誰かと一緒にいるのかしら
 心の中でそう問えば 
 苦笑いするあなたの姿が眼に浮かぶ
 心配するな 独りきりでここにいるよ

 庭も野もいつしか葛に覆われて
 可愛いナツメはもう見えない
 私の大切な人はここに眠っている
 あなたは誰かと一緒にいるのかしら
 心の中でそう問えば 
 苦笑いするあなたの姿が眼に浮かぶ
 心配するな 独りでのんびりやってるよ
443デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/02(金) 22:36:59 ID:NX0eg2DV0

 立派な角付き枕は美しく飾られて
 金襴の掛け布団はお日様のように輝いていた
 私の大切な人はここに眠っている
 あなたは誰かと一緒にいるのかしら
 心の中でそう問えば 
 苦笑いするあなたの姿が眼に浮かぶ
 心配するな いつも独りで朝を迎える

 夏の日々
 冬の夜々
 繰り返し繰り返し
 いつか人生の終焉を迎えたなら
 きっとあなたの元へ駆けつけるから
444大仏サマー ◆VQdAiBuTsU :2006/06/02(金) 22:55:55 ID:LWdZ2ERL0
>>344
かなり亀ですけど
丁度オカ板にほとんどいなかったんで
スレ巡回もしてなかったんで
まあ、今更ですが

いーんじゃない
445うなぎパイ:2006/06/02(金) 23:55:18 ID:aylA0zdF0
>>443
いつか人生の終焉を迎えたなら
 きっとあなたの元へ駆けつけるから

こんなふうに想える人が現れたらいいなあ・・・

大仏サマー、444げとオメ^^
446大仏サマー ◆VQdAiBuTsU :2006/06/03(土) 00:04:13 ID:JimMb5540
>>445
意外に現れてるのに気付いてないだけかもよ
ある日いきなり気付かされたり
試しにワタクシのもとへ駆けつけてみたり…しないですね、ハイ

俺の人生まだ終焉迎えてねえええええYO
あと、あり^^
447うなぎパイ:2006/06/03(土) 01:32:07 ID:J6U04EZH0
いつかどこかで1000げと!
したいんだけどな〜^^
448大仏サマー ◆VQdAiBuTsU :2006/06/03(土) 01:46:23 ID:JimMb5540
うなぎがこんな時間に起きてるなんて

明日は雪でも降るんじゃね?
皆さん天気の荒れに注意をwwww


なんてなw
449うなぎパイ:2006/06/03(土) 01:50:14 ID:J6U04EZH0
>>448
広島を中心に低気圧が発生するかもよ!

広島は今、とおかさんってお祭りしてるんだよ
ゆかた祭りだよ
おにゃのこのゆかた姿は萌えるよ^^
去年、好きな人にお祭りいこってさそって拒否られた^^;
にゃんだかにゃ〜



450大仏サマー ◆VQdAiBuTsU :2006/06/03(土) 01:55:16 ID:JimMb5540
>>449
とおかさん
シラネ

祭りとか浴衣とかいいよね
あと浴衣とか浴衣とかね
艶っぽい着こなしがいいね
バカっぽいミニとかは嫌ね

今年は誘わなかったの?ただ単に人混み嫌いでも断るよね
451大仏サマー ◆VQdAiBuTsU :2006/06/03(土) 01:57:42 ID:JimMb5540
じゃあ、おやすみ^^

早く寝なさいよ!明日休みじゃないんだからね!!!


俺が
452うなぎパイ:2006/06/03(土) 02:02:01 ID:J6U04EZH0
ゆかたいいよね!
男のひとのゆかたすがたもいいよね!

そか、人ごみがいやでも断るのか・・・
きっとそれだ!
あたしと行きたくないんじゃなくて、人ごみが
いやだったんだ!
ありがとう、なんかなっとくしたよ\(^o^)/

453うなぎパイ:2006/06/03(土) 02:03:14 ID:J6U04EZH0
>>451
( ^ o ^ )お( ^ ○ ^ )や( ^ 。^ )す( ^ o ^)み
454本当にあった怖い名無し:2006/06/03(土) 11:45:04 ID:kItOG++i0
  心  理  テ  ス  ト  し  な  い  か  ?  
http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149297912/


ここにきて誰か出題してくれ
455本当にあった怖い名無し:2006/06/03(土) 19:13:43 ID:oocy+jcS0
デビル ◆idZRx8pOWQ←なにこいつきも・・・
456本当にあった怖い名無し:2006/06/03(土) 20:40:19 ID:Oc/D3Oxf0
>>455
このスレへ来て、わざわざそんな事を書き込むオマヘの方がもっと肝ッ!!

デビル姐さんの良さがわからないなら来なくて( ・∀・)イイ!
457デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/03(土) 23:13:43 ID:nTRaYBvM0
>>456
どうもありまと☆

人生について考えてみたくなる事、無いですか?
ちょっち考えさせられる本を読みました。
中島敦の『李陵』。
今夜は、その李陵が作ったとされる詩です。

   『與蘇武詩』 其一  by李陵

 良時 再びは至らず,
 離別 須臾(シュユ)に在り
 衢路(クロ)の側に屏營(ヘイエイ)し
 手を執(ト)りて 野に踟躊(チチュウ)す
 雲の馳(ハ)するを仰(アオ)ぎ視(ミ)るに
 奄忽(エンコツ)として 互いに相い踰(コ)
 風波に一たび所を失えば
 各ゝ(オノオノ)天の一隅に 在り
 長く 當(マサ)に此れ從(ヨ)り別るるべくも
 且(シバ)し 復(マ)た立ちて斯須(シシュ)す
 晨風の發するに因(ヨ)って
 子を送るに 賤躯を以てせんと欲す
458デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/03(土) 23:14:35 ID:nTRaYBvM0

 素晴らしい時は もう二度とやって来ないだろう
 別れはまもなくやって来る
 四つ辻のかたわらを 不安に思ってさ迷い
 手を取って 郊野(町外れ)に悩み ためらう
 浮雲が速く流れていくのを仰ぎ見れば
 たちまちの内に 互いに追い越そうとしている
 風の波が寄せて来て 居る所を失ってしまい
 それぞれが 天の反対側の片隅に別々にいる
 これからは ずっと別れて過ごすこととなろうが
 少し行ってまた ゆるゆる立ち止まってしまう
 朝風が吹いてくる(勢いに)任せ (見送りの歩を進めよう)
 (敵に降りた)賎しい身ではあるが あなたを見送ろう
459デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/03(土) 23:23:50 ID:nTRaYBvM0

デビル訳

 夢のような一時を 再び過ごす事は無いだろう
 間もなく 別れの時が来る
 人生の岐路に立つ今 心は大きく揺れ動く
 君の手を取り 町外れまで見送りながら
 心を横切るいろんな事を 思い悩んで 歩がはかどらない
 当て所なくこの世を流離う人々は
 浮雲が 互いに追い越し合うのにも似て
 定めのまま 共に居場所を失った我々であったが
 今や 別々の片隅へ別れようとしている
 この後は 相まみえる事も無いだろう
 そんな事を思うから 知らぬ間に足を止めてしまっている
 朝風の勢いを借り 歩を早めるとしよう
 こんな 敵の中で生きているような賎しい私だが
 心を込めて 君を見送りたいと思う
460月闇仮面 ◆etC21QOprE :2006/06/04(日) 00:36:45 ID:iBWP+xXI0
おおぅ李陵の詩か。
「武、陵に別るるの詩」もいいよな。
461大仏サマー ◆VQdAiBuTsU :2006/06/04(日) 07:15:44 ID:r06iJ0HYO
>>455
うんうん、最初はそう思ったりもするんだ
んで軽く煽ったりもするんだ
ただ何度かスレを見ているうちに
いつの間にかデビルワールドに引き込まれてくんだな
自然とスレをチェックするよーになってるんだな

故人が残した作品にどんな意味があるかなんて真意はもう探れない
けど自分なりにあれやこれやと考えるのも楽しいしね
難しい事はよく分がんねっけどなーw
462デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/04(日) 20:35:54 ID:VkwCVyMS0
>>460
月闇さん、その詩見つけたら教えて。
デビルも探したけど、わからなかったの。

>>461
こんなデビルの妄想に付き合ってくれて、ありまと☆

さて、戦争に巻き込まれるのは、男の人ばかりじゃないのね。
夫や子供を戦争に取られて泣く人もいっぱいいたけど、政治の道具にされた
身分の高い女性もいるわ。
庶民は逃げてしまえばいい。
でも、貴族・皇族の女性はそうは行かない。
ノブレス・オブリージ(高貴なる義務)。
自分の好き嫌いで事を行えば、それはたちまち自分の領民に撥ね返ってくるから。
身分としての公が優先され、私は後まわし。

そんな人の悲しい思いが、歌になったのがこれ。

  『悲愁歌』  by烏孫公主 劉細君

吾が家 我を嫁がす 天の一方
遠く 異國に託す 烏孫(ウソン)王
穹盧(キュウロ)は室と爲(ナ)し 氈(セン)を牆(ショウ)と爲す
肉を以って食と爲し 酪(ラク)を漿(ショウ)と爲す
居常 土(クニ)を思ひ 心 内に傷(イタ)む
願わくば 黄鵠(コウコク)と爲りて故クに歸らん
463デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/04(日) 20:37:20 ID:VkwCVyMS0

 私の家(漢王室)は 天の彼方(地の果ての西域)私を嫁がそうとしている 
 遠く異民族の国である烏孫の王の許へ嫁ぎ行かせる
 テントを住まいとし 毛氈(フェルト)を境の壁として
(獣)肉を(常)食とし 酪(乳製飲料)を飲み物とする
 普段から故郷を思い偲び 心の中では痛ましい思いがする
 願わくば黄鵠となり 故郷に帰りたい

※劉細君は江都王・劉建の娘で、漢の武帝の従孫になる人。
 当時、漢王朝対西域政策と軍略の一環として、塞外の民族や部族、諸侯との
 和親を図る為に政略結婚を奨めており、劉細君は西域の伊犂地方に住んでいた
 トルコ系民族国家・烏孫国に嫁した。
464デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/04(日) 20:38:35 ID:VkwCVyMS0

デビル訳

 私の嫁き先は 行方も知らぬ空の下
 遥か西域 烏孫と言う えびすの国の王の許
 丸いテントが家だと言う
 ごついフェルトが壁だと言う
 口にするのは獣の肉と どろりと濁った乳ばかり
 常に心に思うのは 遠い故郷での暮らし
 どうして私はここにいるのだろう
 日々繰り返す 虚しき問いに 答えはただ 涙あるのみ
 願わくば 神仙よ 我が身を(仙)鶴と化し給え
 翼折れるまで羽ばたいて 私は故郷に帰るから
465真紅:2006/06/04(日) 20:48:32 ID:a+Os+65TO
デビルさんこんばんは
あっち落ちちゃいましたね。
ちょっと寂しいですね。今日は姫路向け安全運転で行ってきます。
466デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/04(日) 21:28:52 ID:VkwCVyMS0
>>465
え、本当ですか?
あらー、昨夜保守に行けば良かった…
今夜当たり何かと思っていたんですが…

どうぞ気を付けて、道中ご安全に。
行ってらっしゃい ノシ
467月闇仮面 ◆etC21QOprE :2006/06/04(日) 21:53:04 ID:ij4KBHp80
>>461
大仏サマーってけっこういい人だね。
でも、同じコテ、二人いたんだっけ?凶暴な人と温厚な人と。

>>462
中島敦の本には出てなかった?
その詩は『蒙求』に収録されているよ。
468月闇仮面 ◆etC21QOprE :2006/06/04(日) 22:02:18 ID:ij4KBHp80
武 陵に別るるの詩 by蘇武

双鳧 倶に北に飛び
一鳧 独り南に翔ける
子は当に斯の館に留まるべし
我は当に故郷に帰るべし
一たび別れなば秦・胡の如く
会見 何ぞ渠(にわか)に央(つ)くる
愴恨 中懐に切なり
覚えず 涙 裳を霑(うるお)すを
願うらくは 子 長く努力(つと)めて
言笑 相忘るること莫かれ
469デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/04(日) 22:08:14 ID:VkwCVyMS0
>>467
月闇さん☆
中島敦の本に出てたのは李陵の『別歌』
 萬里を徑りて 沙漠を度り…
の方だったの。

>>468
わぁ、どうもありがとう。早速お持ち帰りするね☆
470デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/05(月) 23:06:22 ID:Y6lLnptz0
劉細君は皇族の女性だったけど、匈奴との和親の為に、皇帝の後宮のうちから
嫁がされた女性がいるわ。
その人の名は王昭君。
前漢の元帝の宮女で、匈奴の呼韓邪単于に嫁せられたの。
劉細君の婚姻の七十年余り後の事よ。
今夜はその詩を。

  『昭君怨』  by王昭君

 秋木 萋萋(セイセイ)として 其の葉 萎黄(イコウ)す
 鳥 有り 山に處し 苞桑(ホウソウ)に集(トマ)る
 毛窒養育し 形容 光を生ず
 既に 雲に升(ノボ)るを得て 上つ方 曲房に遊ぶ
 離宮 絶曠(ゼッコウ)にして 身體 摧藏(サイゾウ)す
 志念 抑沈して 頡頏(ケツコウ)するを得ず
 委食を得(ウ)と 雖(イエド)も 心に徊徨(カイコウ)する有り
 我獨(ヒト)り 伊(コ)れ 何ぞ 來往 常を變ず
 翩翩(ヘンペン)たる燕 遠く 西羌(セイキョウ)に集(トド)まる
 高山 峨々(ガガ)たり 河水 泱々(オウオウ)たり
 父や 母や 道里 悠長なり
 嗚呼 哀(カナ)しい哉(カナ) 憂心 惻傷(ソクショウ)す
471デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/05(月) 23:07:23 ID:Y6lLnptz0

 秋の樹木が茂っているが やがてその葉は萎れて黄ばむ
 鳥が山に棲んでいて クワの木の根元に集まってくる
 羽を育てて研きあげ 光り輝やく姿に仕上げた
 それで御殿に昇る事となり 上つ方の後宮に過ごす身となった
 皇宮は極めて広く なかなか皇帝の寵愛にあずかれない
 我が肉体は 衰えくじかれ 我が心は沈んでいる
 鳥のように大空へ羽ばたいたり 舞い下りたり出来なくて
 養って頂いている身とは言え 心の中では自由に彷徨う事を思う
 私だけ どうして往き来が世の常と異なっているのか
 身軽く飛ぶツバメは 遠い西羌族の許に留まっている
 山は高く険しく 川は深く広い。
 父よ 母よ 故郷(漢)までの道程は遙かに遠い
 ああ、哀しい事だと 憂えた心で自らを憐れみ悼んでいる
472デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/05(月) 23:10:38 ID:Y6lLnptz0

デビル訳

 まだ青々と茂る秋の草木も そのうち黄ばんで枯れて行く
 山に暮らす鳥たちは 大樹の根元で冬を過ごす
 そんな小鳥が一つ選ばれ 見目麗しく育てられた
 籠に入れられ 御殿へ上がり やがて間もなく後宮へ
 広い広い御殿の中 誰の眼にも留まらぬまま 徒に時が過ぎ
 衰え行く我が身を思い 小鳥の心は 日々 沈む
 気ままに飛ぶ事一つ出来ず ただ籠の中でじっと過ごす
 衣食が足りる事よりも 自由に彷徨える事を切に望む 
 どうして 私の来し方は 世の常とこんなにも違っているのだろう
 本当なら 身軽な燕は東も西も 好きに往来出来るのに
 私の思いを遮るように 山は高く険しく 川は深く広い
 父よ 母よ 故郷は余りにも遠い
 なんと哀しい事だろう 心中はいつも嘆きに溢れている
473大仏サマー ◆VQdAiBuTsU :2006/06/06(火) 00:38:54 ID:HZyFqKpaO
>>467
凶暴かどうかは知りませんが
一時期たくさんいましたね
大仏サマー

今はどうやら俺だけみたいですね
よろしく^^
474月闇仮面 ◆etC21QOprE :2006/06/06(火) 21:23:20 ID:9W8m+iNc0
>>473
こちらこそ。
大仏サマーとは何度かレスを交わしたことがあります。
貴殿と同一人物かどうかはわかりませんがw
475大仏サマー ◆VQdAiBuTsU :2006/06/06(火) 21:39:42 ID:HZyFqKpaO
>>474
そのコテハンで、でしたら別人でしょう
初めましてなコテさんですもん

名無しや別コテだったら
或いは絡んでるかもかもですけどね

あくまで、たぶんですけどね^^;
476デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/06(火) 21:40:44 ID:YIDGL8bY0
重い目の詩が続いたから、今夜は少し軽く行きましょ♪
デビルの妄想訳付よ☆  『紫藤樹』  by李白

 紫藤 雲木に掛(カカ)り
 花蔓 陽春に宜(ヨロ)しい
 密葉 歌鳥を隱し
 香風 美人を留む

 紫の花の咲いた藤が 背の高い木に纏わり付いている
 花房のある蔓は 陽気の満ちた暖かな春に好ましい
 生い茂った葉は 囀っている鳥の姿を隠し
 芳(カグワ)しい風は 美人の足を留めている

デビル訳…ちょっちエロいです ΣΣ(`∀´ )

 藤色の衣装の淑女が 背の高い貴公子にしなだれかかる
 袖から覗く白い手が そっと背中に回される
 陽気な季節の アバンチュール
 生い茂る藤の葉が 恋を囁く二人を隠し
 香る風が 時を過ごす二人の衣に染み込んで行く
477うなぎパイ:2006/06/06(火) 23:47:19 ID:uZt6jSbE0
デビルタンこんばんわ
デビル訳・・・いいですね!
あの難しい漢詩がデビルタンの訳のおかげで
すうっとはいってくるんだよ
エロいのもイイ(・∀・)
478大仏サマー ◆VQdAiBuTsU :2006/06/06(火) 23:59:11 ID:AFUi4Lee0
いやしかし
アバンチュールは…
うえへへへへへh

ですね
479デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/07(水) 21:55:51 ID:jgBt0cAI0
>>477
どうもありまと☆
でも、それはあくまで妄想なので、真面目な方には言わないで下さいね。
そんなコト、伝えた日には
「ん、ん、ん…ニャんたるワイシェチュにゃ!許しまッシェん!!」
と、大激怒されるでしょうから。

さて、今夜は色っぽいような、真面目なような、そんな詩をお届けしましょう。

  『長安道』  by白居易

 花枝缺くる處 青樓開き
 艶歌一曲 酒一杯
 美人 我に勸む 行樂を急にせよ
 古(イニシエ)自(ヨ)り 朱顏 再びとは来らず
 君見ずや 外州の客
 長安の道 一回来(キタ)り 一回老(オ)ゆ
480デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/07(水) 21:57:30 ID:jgBt0cAI0

 花の欠けている所に 妓楼がある
 艶かしい歌が一曲流れると 酒を一杯乾す
 美しい女性が私に 楽しめる時に楽しんでおきなさいと勧める
 昔より 若い時は二度とはやって来ないものだ
 ご覧なさい 外地から長安へやってきた旅人の姿を
 長安への街路を登ってくる人は 
 一回来る度毎に 一回ずつ老けてしまっているではないか

 
デビル訳
 街道の街路樹が途切れている辺りに 遊女と遊べる店がある
 艶かしい歌声が流れる都度 一杯の酒が飲み干される
 美しい遊女が 人生を楽しみなさいと 私の耳にそっと囁く
 昔から言うように 若い時は二度と取り戻せないのだから
 御覧なさい 遠くからここへ集まる人々を
 長安への道を一度辿る度毎に 彼らは段々老けて行く
 時とは片時も留まる事無く ただ過ぎて行くものだから
481本当にあった怖い名無し:2006/06/08(木) 16:18:01 ID:/t6tCMnk0
デビルって水銀のカノジョ?
482デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/08(木) 22:07:00 ID:IHJCnsDF0
>>481
Σ(゚∀゚;) イイエ、トンデモナイ
デビルなんかが、水銀さんの彼女である訳がないです。

あードキドキ Σ从^▽^;从
では、気を取り直してっと…

鬱陶しい雨だけど、雨がないと生まれて来ない素敵な生き物がいるわ。
それは蛍。
川岸の土の中で、蛍の幼虫は身の周りをすっぽりと泥で覆い、その泥団子の中で
サナギになるの。
地面に染みた梅雨の雨が、泥団子にも染みて柔らかくなるから、それで蛍は表へ
出て来られるようになるのね。

今日の詩は、そんな蛍が詩に読み込まれたものです。

  『玉階怨』  by謝朓

 夕殿 珠簾を下し
 流螢飛びて 復た息(イコ)う
 長夜 羅衣を縫い
 君を思う事 ここに何ぞ 極(キワ)まらん
483デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/08(木) 22:08:19 ID:IHJCnsDF0

 夕方の宮殿では、玉で作ったスダレが下され
 表を飛び交うホタルが、時々そこにとまったりする
 夜もすがら あなたの薄帛の衣を縫っている
 あなたを思う気持ちは いつか終わる時があるのだろうか


デビル訳
 宵闇がしっとり辺りを包む頃
 宮殿のあちこちに 目隠しの玉(ギョク)の簾がかけられる
 そぞろなる宮女達の 胸から上がる恋の蛍が今宵も飛び交い
 恋人のいる房の簾をそっと潜る
 私はと言えば 夜更けまで あなたの夏の衣装を仕立てている
 あなたを思う心の蛍を じっと胸にとまらせたまま
484うなぎパイ:2006/06/09(金) 22:23:22 ID:ntZwQUP50
蛍ってのは、忍ぶ恋の代名詞なんでしょうか^^

もう6月、蛍の季節かあ、えっ今年が半分終わるの?
はやっ^^;
485デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/09(金) 22:47:08 ID:1sTRC3lj0
>>484
そうね。
日本でも、和泉式部がこんな風に詠んでいるわ。
 物おもへば 沢の蛍も 我が身より
 あくがれいづる 魂(たま)かとぞみる

 訳:恋しさに思い悩んでいると、沢に飛ぶ蛍さえ、
    私の身体から抜け出した魂に見えてしまう

ところで、同じ題名でも、李白はこんな風に詠んでいるわ。

  『玉階怨』  by李白

 玉階に 白露生じ
 夜 久しくして 羅襪を侵す
 却下す 水精(スイショウ)の簾
 玲瓏 秋月を望む
486デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/09(金) 22:48:15 ID:1sTRC3lj0

 後宮の立派な階段(キザハシ)に 夜露が降りて来た
 皇帝の御成を待つ夜は長く 夜露が薄絹の足袋に浸みて来る 
 諦めて部屋に入り 水晶の簾を下ろし
 秋の澄んだ月光が玉(ギョク)のように光り輝くのを眺めている


デビル訳

 こんな夜には あなたが来るかと
 そっと部屋を抜け出してみる
 表へ続く階段で あなたの影を待ちわびて
 長い夜
 舞い降りたのは露 薄絹の足袋を濡らす
 今宵は縁なし ため息ひとつ
 部屋の窓辺に腰を降ろし
 透き通る水晶の簾をすり抜ける
 冷たい玉のような月光を ぼんやり眺めて
 あなたを思う 秋の夜
487:2006/06/10(土) 16:02:26 ID:fKFkZBzn0
こんちは。
空気読んでないと思われるのもヤなのであらかじめ断っておきますと、
デビルさんからの依頼で某所より勝手に派遣されてきた暗号解読班で御座います。
依頼内容は>>423の謎解き。
というわけで、これを私なりに解釈させて頂きたいと思います。


>>423は「地球オワタ\(^o^)/ 」が4×12、計48回繰り返され、
全体で横長の長方形を形作っておりますね。
数の方は、惑わされがちですが、あまり深い意味はありません。
48というのは「数が多い」ということを表す象徴的な数字です。
体位や相撲の48手でおなじみですが、あれらも厳密に48種に限られているわけではなく
実際にはもっと多くの体位や技があります。

で、重要なのは形の方。実はこれ、絵画の見立てなのです。
この比率の長方形は、神話や歴史をテーマにした
スペクタクル系の絵画によく用いられるものです。
この点まず頭に入れておきましょう。
      


488:2006/06/10(土) 16:03:20 ID:fKFkZBzn0
次に内容です。
ここでは\(^o^)/という単純なAAが執拗に使われています。
その意図は何か?
ここでちょっと実験をしてみたいと思います。

試験ニウカタ\(^o^)/
試験ニオチタ\(^o^)/

顔文字は同じものですが、言ってる内容は正反対です。
「試験に受かった」「試験に落ちた」
こうやって並べると分かりにくくなってしまうかもしれませんが、
この2つをそれぞれ独立したレスとしてどこかで見かけた場合、
\(^o^)/の印象は全く違ったものに感じられるはずです。
「ウカタ」の方は純粋な喜びに、「オチタ」の方はヤケクソな笑顔、場合によっては狂気寸前の絶望に。
想像力豊かな人ならば、きっと両者の表情の違いさえ感じ取ってしまうでしょう。
「オチタ」と叫ぶ\(^o^)/の目が涙目に見えたり、焦点が合ってないように思えたり・・・。

例えば名人が操る人形劇の人形達を思い出してみて下さい。
顔にギミックなど無くとも、生き生きとした動きに場面場面に見合った表情を読み取る受け手の感受性を。
この場合、むしろ単純な造りの人形である方が、幅広く表情を推し量れるかもしれない。
それと同様のことが起こっているわけです。


ここに考えが至った時、私の推理は一つの方向性を得ました。
48個の「地球オワタ\(^o^)/ 」、これ、実は全て異なる状態や感情を表現しているのではないか?
     


489:2006/06/10(土) 16:07:42 ID:fKFkZBzn0
同じ表現が状況によって全く違ったものに感じられる。
これは「地球オワタ」というセリフに関しても同様です。
叫ぶ人の感情や立場の在り様、シチュエーションによって、異なる多様なメッセージとして受け取ることができます。
絶望、悲嘆、狂気、諦観、虚無、歓喜、憤怒、哀切、興奮、混乱、自棄、懇願、責門、悔恨、陶酔、蛮勇、不審、
抵抗、絶頂、暴露、希望、保身、倒錯、謀略、解放、浄化、狂信、疑心、皮肉、楽観、恐怖、沈思、夢想、苦悶、
耽美、贖罪、自虐、逃避、暴発、虚偽、野望、痛快、悪意、畏伏、安堵、希求、驚嘆、宗教的確信......
例として列挙したこの一つ一つの背後に人生が、言葉を発する者の生き様がある。

しかし、リアルでは声色や声音の大小、語る速度の相違で別物の表現となる「地球オワタ」も
単純に文字にして放り出せば全て同じに見えてしまう。
けれど、実は違う、別個の感情が潜んでいる、そこに気付かなければいけません。
数多くの「地球オワタ」、そのそれぞれが固有の大きなドラマを内包している。
それが>>423が意図するところと考えます。
       
490:2006/06/10(土) 16:09:07 ID:fKFkZBzn0
\(^o^)/の両手もそう。
単にばんざいしているだけとは限りません。
神に向けて両手を差し向け、何かを訴えているのかもしれない。
追い縋るように両手を突き出しているのかもしれない。
絶望に打ちひしがれ天を仰いでいるのかもしれない。
大地に横たわっているのかもしれない。
水中深く沈み行くところかもしれない。
虚空を落下中かもしれないし、爆風に飛ばされている只中かもしれない。
武器を突き付けられホールドアップ、びっくりしてうひゃあ、戦士の雄叫び、処刑されて磔・・・。
実に多くの場面を想像できます。


どうでしょう?
「地球オワタ\(^o^)/ 」が多種多様な局面を表しているという真実、ご理解頂けたでしょうか?
     
    
491:2006/06/10(土) 16:09:42 ID:fKFkZBzn0
長くなりました。
以上を踏まえ、そろそろ結論を述べます。

>>423はスペクタクル絵画の記号的表現です。
それも黙示録のハルマゲドンや終末を描いたキリスト教古典絵画にも匹敵する壮大な群集描写を、
ポップでリズミカルな構図の中に表現し得た極まりし傑作、奇跡の芸術!
しかも、深いテーマ性と思索に基づく高い文学性をも併せ持つ。
世界の終わりを前に様々な思惑と状況の中、同じ言葉を発する人々の群像劇。
人の感情の全て、人のドラマの全てがここにはある。
深く眺めれば眺めるほどに饒舌に多くの物語を語り、多彩な映像を喚起する。
ただし、その読み解きは受け手の感性に委ねられ、それ故に多彩なテーマを紡ぐ。

お分かりでしょうか。
これは間違いなく人類の魂の結晶とも呼び得る至宝のアートです。
>>423の作品はネット掲示板で成し得た現代美術最大の偉業として、
永く語り継がれることになるのは間違いありません。
     


492:2006/06/10(土) 16:12:53 ID:fKFkZBzn0
と勝手に結論付けてしまいましたが、
まだ後で他の暗号解読人が押し寄せて来るかもしれません。
ご了承ください。
493八女茶 ◆Wfisc4rltY :2006/06/10(土) 18:42:14 ID:FBgaYc8o0
暗号解析班の八女茶です。
始めまして!

当方の暗号解析班長のヰの申すとおり、
この>>423はスペクタクルな絵画です。ただそれだけではない。

3Dアートというのをご存知でしょうか?
目の焦点をずらすことによって、二枚の隣り合わせた絵が重なり立体を形作る。

そうです単純に並べられたこの絵画といってもいい暗号は、モニターから浮かび上がるのです。
私が試してみたところに夜と、約20センチモニターから浮かび上がりました。

これは今流行のダ・ビンチでもなしえなかった快挙といっていいでしょう!
モニターから浮かび上がるメッセージ性の高い芸術としてのメッセージ。
これがこの暗号と思われたレスの真実です!
494月闇仮面 ◆etC21QOprE :2006/06/10(土) 20:14:46 ID:TbNY9enZ0
フントだ!
八女茶さんすんげぇ!
495月闇仮面 ◆etC21QOprE :2006/06/10(土) 20:26:51 ID:TbNY9enZ0
おっと、3Dアートであることを解明したのはすばらしいが
>>423には「訳しといてくれな〜い?」と書いてあるよ?
ということは何らかメッセージが込められてるんじゃないの?
んでもって、悪いがヰさんの答えは説得力あるとは思えないなぁ。
>>487-491の答えでは「\(^o^)/」というAAである必然性、
「地球オワタ」である必然性、48である必然性が述べられていない。
他のAAでも、他の言葉でも、48でなくても47でも同様の解釈がつくよね?
496研究所陰謀発見部員ルチオ・古賀:2006/06/10(土) 20:31:27 ID:IDwAaVzJ0
デビルさんみなさんはじめましてルチオ・古賀
またの名をフルーガーと申します。(逆)
非常に難しい暗号ですね。
ひとつの可能性としては、「地球オワタ」を繰り返し発声していると、
いずれ「たちきゅうおわ」となります。
変換すると「太刀急おわ」となります。
そこでググッてみたところ岡山に太刀という山がありました。
もしかするとそこにかなりの急斜面があり一瞬「おわ」というほどの
危険な目に遭ってしまうぞという警告なのではないでしょうか。
つまり直訳すると「太刀は結構急。「おわっ!」ってなるから気をつけろ」と
なり、「スットコドッコイ!」は警告を無視した者に対する戒めの言葉
ではないでしょうか。
ですのでレスするとしたら「まだ行ったことありません」とか
そんな感じでいいと思います。
497月闇仮面 ◆etC21QOprE :2006/06/10(土) 20:40:55 ID:TbNY9enZ0
おもろなってきた(ワクワク
つぎつぎにいろいろな人が来るんだね?
で、解析班のみなさんはどちらの板の方?
498:2006/06/10(土) 21:22:48 ID:fKFkZBzn0
ルチオ・古賀氏の説も迫真の説得力がありますが、
私は私でこちらの説への疑問にお答えしましょう。

>>495
「地球オワタ」と「\(^o^)/」と48という数の必然性に対する疑問ですね?
まず48という数については既に述べている通りです。
48個並べることで「多数」を表しているのです。
古来、48には多数という意味がありました。
つまり、48人に留まらない、もっと多数の「地球オワタ\(^o^)/ 」が
この画面内には表されているということです。

では、「地球オワタ」と「\(^o^)/」の必然性は?
これは元々客観的な意味での必然性などないと言わざるをえません。
あるのは作者の内的衝動における必然性です。

商業的目的等が付随する場合を除き、
芸術活動において何を主題とするか、いかなる表現を用いるか、
それらは全て作者の個人的事情により選択されます。
>>423の場合、作者は「終末」をテーマに選び、
「地球オワタ\(^o^)/」にイメージを結集させた。
それだけのことに過ぎません。

例えば詩人が言葉を選ぶ時、彼にはその言葉を使う内的必然があった。
しかし、他の言葉でも同じ意味を伝えることはできる。
だからといって、詩人が選んだ言葉に必然性がないとは言えない。
そういうことです。


>>497
オカ板ですよー。
499研究所陰謀発見部員No.8:2006/06/10(土) 21:37:01 ID:C6FZn6cQ0
皆さん始めまして!
ルチオ・古賀の上司のNo8です。

まーさーに難しい暗号といえるな・・・。
そこで、王道ともいえる手法を使ってみることにする。
これはひとつの仮説であるから、
真実を知ったときに愕然としないように、ご注意を・・・。
暗号解析の王道!
それはアナグラム!
暗号解析といえばアナグラム
アナグラムといえば暗号解析というぐらいの定番中の定番!
まづ、
「地球オワタ」を「tikyuuowata」と変換してみる。
アナグラムとは、並び替えである。
これを並び替えると・・・。
驚愕の事実が見えてくるのだ!

tikuwa at you  ちくわ@ユー
もしくは
you at tikuwa ユー@ちくわ
このちくわが何を意味するものなのかは、わからない。
そういえば昔ちくわ女というものが存在したということを聞いたことがある。
ここからが皆さんで推理していただきたい。
500月闇仮面 ◆etC21QOprE :2006/06/10(土) 21:40:59 ID:TbNY9enZ0
オカ板だったんすかー。知らなかった。
ということは、みなさん、コトリバコの話が出たときとかも
いろいろ議論されてたんですかね?

詩人のような内的必然性ですか?
それならばもっと豊かな表現がほしかったですねぇ。
いや、ヰさんの答えもそれはそれでなかなかおもしろかったですよ。
501月闇仮面 ◆etC21QOprE :2006/06/10(土) 21:44:41 ID:TbNY9enZ0
みなさん、発想豊かですねー。
よし、おいらもいっちょ脳味噌ひねってきますわ。
502研究所陰謀発見部員志願者アマンダ・両口屋:2006/06/10(土) 22:22:19 ID:jl1ecOU40
遅くなりました。やっと計算が終わり結果を出すことが出来ました。

>>423の図形からやっと3つの数字(媒介変数表示)を導き出しました。
そして、図形の形態及び性質・質問者の性格等を考慮した結果「トーラスの法則」に当てはめる事が出来ます。
この「トーラスの法則」はドーナツの輪切りの部分の変形・移動を想像して頂けると判り易いかと思われます。

テキストの問題により、数式及び解答をここに記す事は出来ません、ご了承願います。
上記の数字ここでaはドーナツの半径,b,cはドーナツを切ったときにあらわれる楕円の横と縦の半径をあらわします。
そして、定数a,b,cの値を法則に則り変化させます。

以上により導き出された「トーラス図形」は何と!!

「立体うんこ」です。

>>423は「立体うんこ」をこのような図形に表したのです。
尚、ここでいう「図形」とは『地球オワタ\(^o^)/×48(長方形)』を指します。

以上。

503:2006/06/10(土) 22:22:35 ID:fKFkZBzn0
せっかくなので別の説もやってみます。

「地球オワタ」は「土也球オワタ」とも読むことができます。
土也球はスレの性質上中国語でしょう。
訳すと「土はボールだ」ですね。
つまり、「土はボールだオワタ」になります。
オワタはケンシロウのバトル時の叫びかもしれません。
「土はボールだ!!おわたーーーッ!!」と絶叫しながら、
両手を振り上げ威嚇する拳法使い48人。

なるほど。
実に、こう、何ていうか・・・・・・

ワケ分かんねーよっっ!!!ヽ(`Д´)ノ
504:2006/06/10(土) 22:23:27 ID:fKFkZBzn0
いやいや、待て待て。
両手を上げているのは両手を使わないということかもしれないぞ。
手を使わない・・・そうだ、きっと彼らはサッカーをしているのだ!
「土はボールだ」ってことは、貧乏なのでボールを買えず
土を丸くこねてサッカーボール代わりに使ってるってことだね。
「オワタ」というのは土塊なんかをボールにしている自分達を卑下した言葉か。
そりゃこのボール、蹴るたんびに崩壊してちっとも転がらないんだもん。
いちいち飛び散った土埃が目に入って痛いし。
うんざりして「オワタオワタ」と言いたくもなるよね。
そんな無謀なサッカーを4チームでプレイ中。
選手11人+監督で12人。これが4チーム並べば>>423になる。
つか、もしかしたらグラウンド足りないんで
4チーム入り乱れてバトルロイヤルしてんのかもね。

うん、うん。
分かった、これはアレだね。
世間じゃワールドカップワールドカップと騒いでるけど、
同じサッカーでありながらこんな悲惨なゲームをしている人達が世界のどこかにはいる。
そのことを忘れないでいて下さいね、という魂のメッセージではなかろうかああ??
505本当にあった怖い名無し:2006/06/10(土) 22:30:40 ID:MSWY73p00
ええ!せっかく静かにロムっていたのにどうして荒らしがやってきたの?
506研究所陰謀発見部員志願者アマンダ・両口屋:2006/06/10(土) 22:36:13 ID:jl1ecOU40
>>505
申し訳御座いません。
上記の「説」は当スレ>>423についてのものです。
結論が出るかどうかは判りませんが、論議させて頂きたく存じます。
一連の書き込みは一過性のものであり、決して「荒らし」では御座いません。
もう少々お見守り下さいませ。宜しくお願い致します。
507大仏サマー ◆VQdAiBuTsU :2006/06/10(土) 22:41:55 ID:pIPr5K/r0
これはこれで面白いからええですやん>>505
508本当にあった怖い名無し:2006/06/10(土) 22:42:03 ID:MSWY73p00
>>506
あんなんただの落書きじゃん。何やってるの?
誰に頼まれたの?おかしいよ君たち。
509月闇仮面 ◆etC21QOprE :2006/06/10(土) 23:11:29 ID:TbNY9enZ0
かなりおもしろいよ。こういう流れ好きだな。
510研究所陰謀発見部員志願者アマンダ・両口屋:2006/06/10(土) 23:14:14 ID:jl1ecOU40
ありがとう御座います。
そして、お騒がせ致しました。

直ぐにまた元の流れに戻ると思います。

多分。
511研究所陰謀発見部員志願者アマンダ・両口屋:2006/06/10(土) 23:15:30 ID:jl1ecOU40
す、すみません。
多分は余計でした。

では、ここの住人のみなさんに幸あれ!!
512:2006/06/10(土) 23:39:14 ID:fKFkZBzn0
や、こういうの嫌いな人はごめんね。
で、依頼者のあなたは変に気にしないで下さいね。
513デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/11(日) 22:40:49 ID:InbzzTQw0
>>505,>>508
ヰ様、八女茶様、ルチオ・古賀様、bW様、アマンダ・両口屋様は、決して
嵐などでは有りません。
皆さんに>>423の訳をお願いしたのは、この私です。
あなたには大変申し訳ない事を致しました。
どうか許して下さい。

明日よりまた、平常通りに戻します。
あなたの心を騒がせてしまって済みませんでした。
514デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/12(月) 21:42:46 ID:W0Pb0Je70
ねえ、何だかちょっち気抜けしちゃわない?
雨が案外少ないのよね、梅雨入り間無しのこの頃は。
今時分の、ちょうど梅雨の合間の晴れの日は、こんな気分にならないかしら?

  『初夏行平水道中』  by陸游

 老い去っては 人間 楽事稀なり
 一年容易 又 春歸る
 市橋 担を圧して 蓴糸(ジュンシ)滑らかに
 村店 盤に堆(ウズタカ)く 豆夾肥ゆ
 水に傍(ソ)える 風林 鶯は語語し
 園に満てる 烟草 蝶は飛飛たり
 郊行 已に覺ゆ 微暑を侵せるを
 小(シバラ)く桐陰に立ちて 夾衣を換う

 年を取ると 世の中楽しみは少ない
 しかし 一年はすぐ過ぎてまた春が帰って来る
 町の橋では 商人が沢山のジュンサイを担いでいるし
 村の店では 皿にうずたかく積まれた莢豆が丸々と太っている
 水辺の風に揺れる林では 鶯が鳴き交わしているし
 畑一面の青草の上を蝶が飛び交う
 野歩きすると もう暑さを覚える季節となった
 ちょっと 桐の木陰で着替えようと立ち止まる
515デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/12(月) 21:49:14 ID:W0Pb0Je70

デビル訳

 人間 年を取ると 大して楽しい事がなくなる
 しかし 1年はあっと言う間に廻り 春はすぐやってくる
 橋の上の市場では 滑らかなジュンサイが山盛りに売られているし
 村の店では 丸々育ったソラマメを皿にうず高く積んで売っている
 防風林は青々とした姿を水辺に映し
 その梢では鶯が声高らかに鳴き交わしている
 風に揺れる田畑の緑の上を 蝶々がひらひら舞っている
 野歩きすれば もう汗ばんでしまうこの季節
 霧の木陰で少し休んで 着替えをしよう

(ちょっち一言)
 こんなデビルの妄想を見守ってくれてる人たち、どうもありがとう。
 このスレを守ろうとして下さった事、大変嬉しく思いました。
 時々、書き込んでくれるコテさんたちに対してと同じくらい、凄く感謝しています。
 本当にありがとう。
516デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/13(火) 21:12:06 ID:xAiXYyS00
をを、のっけから間違いを見つけてしまいました。
>>515の訳のラストの行
 >霧の木陰で少し休んで 
霧ではごじゃ〜ません、桐でごじゃます。
ううっ、ごめんなさいよう… (_ _(--;(_ _(--; ペコペコ

でわ、木を取り直して、今日の分へ行きませう。

  『西湖』  by楊万里

 畢竟(ヒッキョウ) 西湖 六月の中
 風光は四時 同を与えず
 天に接す 蓮叶(レンキョウ)の碧(ミドリ)は無窮(ムキュウ)にして
 映日(エイジツ) 荷花(カカ)の紅は別の様なり

※西湖=中国杭州市にある6平方キロ位の湖。
517デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/13(火) 21:13:16 ID:xAiXYyS00

 さすがは西湖だと思う 
 六月の中頃は 景色が一日四度も変化する
 空を向く蓮の葉の緑は最高で
 照り輝く蓮の花の紅は 見る度に別の花のようだ


デビル訳

 西湖が一番美しいのは 六月の半ば
 刻々と移ろう景色
 空に向かい 水面一杯に広がる睡蓮の葉の艶やかな緑色 
 輝く日の下 咲き誇る睡蓮の花の赤色は 
 どれ一つ また一瞬たりとも同じではない
518本当にあった怖い名無し:2006/06/14(水) 09:08:53 ID:6fqC4Ru00
がんがれ!
応援、緊急浮上!
519デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/14(水) 21:36:17 ID:7teD0tMk0
>>518
ヽ(・∀・)ノ どうもありまと☆

今夜はちょっち趣向を変えて、般若心経 by 漢詩 ?!

  『萬空歌』  by悟空

 天も空 地も空 人生 渺々(ビョウビョウ)として其の中に在り
 日も空 月も空 東昇 西墜 誰(タ)が爲(タメ)の功
 金も空 銀も空 死後 何ぞかつて手中に在りや
 妻も空 子も空 黄泉の路上に相ひ逢はず
 権も空 名も空 眼を轉ずれば 荒郊に土に一封せらる

※ここで言う《空》は、仏法で言う空、世の中の全ての物事は、みな因縁によって
 起こる仮のものであるから、実体がない、虚しいものだということなの。
520デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/14(水) 21:39:54 ID:7teD0tMk0

 天も空 地もまた空
     人の世の営みは果てし無く続き 天地の間にある
 太陽も空 月輪も空
     太陽が東から昇り西へ沈むと言う事は 誰のお陰なのだろうか
 黄金(財産)も空 白銀(財富)も空
     生前の富を 死後も手の中に持っておられようか
 妻も空 子も空
     縁あって家族となった者達とも あの世の途上では出逢わない
 権力も空 名声も空
     死んでしまえば瞬く間に 郊外の荒れ果てた草むらに埋葬される


< ̄! ̄>ノ
デビル訳はありません。力不足で申し訳ないんだけど、勘弁してね。
521本当にあった怖い名無し:2006/06/15(木) 00:43:59 ID:3JO8KCyS0
話さえぎって申し訳ない。
探してるレスがあります。
たしかオカ板だったと思うんだが、

・友人にレコード(CD?)を貸していた。
・その友人が亡くなった。
・結局レコードは返してもらわないまま。
・それから後、ラジオを聴いていたら偶然そのレコードの曲がかかった。
・友人が返しに来てくれたのだと思った。

という内容のレスを知ってるかたおらんでしょうか?
522本当にあった怖い名無し:2006/06/15(木) 07:45:09 ID:2gyUEqrK0
>>521
そう言うのは、こっち↓で聞くといいよ

☆やさしい人がレスしてくれる質問スレその30☆
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1146562579/l50

このレス貼っといてあげるから、むこうで答えを待つといい

こっちはデビルたんと漢詩を楽しむ場所だからね
523デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/15(木) 22:44:39 ID:8qBU+HmZ0
巡り合う恋も有れば、終わる恋もある。
そして、終わった恋を偲ぶ事だってあるの☆
今日はそんな詩を。

  『更漏子』  by温庭芍

 相ひ見ゆること 稀に
 相ひ憶ふこと 久し
 眉 淺く(アサ)く 淡く烟(カス)めること柳の如し
 翠の幕を垂らし 同心を結ぶ
 郎(キミ)を待ちて 綉(ウスギヌ)の衾(シトネ)を燻(クン)ず

 城上の月 白きこと雪の如し
 蝉鬢(センビン)の美人 愁絶す
 宮樹暗く 鵲橋(ギンガ)たはる
 玉籤(ギョクセン) 初めて明を報ず
524デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/15(木) 22:45:24 ID:8qBU+HmZ0

 逢うことが稀になり
 その分 想いが募っている
 眉の化粧が薄くなり 柳のように淡く霞んでいる 
 閨の帳の結い紐を 同心結に結んでみる
 あなたを待って 薄絹の掛け布団に香を焚く
 
 街の上の月は白く 雪のようだ
 艶やかな髪を流行の形に結い上げた宮女が 嘆いている
 宮中の樹木は夜目にもなおくらく
 夜空には天の川が横たわる
 待つ程に 水時計が夜明けを告げる
525デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/15(木) 22:46:06 ID:8qBU+HmZ0

デビル訳

 愛しいあなたと逢えなくなって
 ただ想いばかりが募る日々
 化粧する気力さえ失せ 形ばかりの眉をひく
 再びの契りを願い 閨の帳を同心結に結んでみる
 そして何時もしていたように
 あなたの帰りを待ちながら 寝床を設え 香を焚く

 昔 あなたと見た月も 白い雪のように輝いていた
 あの頃は あなたの為に美しく より美しく装ったもの 
 あなたのいない日が来ようとは 夢にも思わず
 宮中の樹木がなお黒々と陰を落とす真夜中
 夜空に横たわる天の川に カササギの橋はいつ渡されるのだろう
 眺めるうちに時が移り いつしか空が白んでくる
526デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/16(金) 21:39:11 ID:5ibJmkvO0
追憶するのは、女性ばかりじゃないわ。

  『荷葉杯』  by韋莊

 記し得たり 那の年 花の下
 深夜
 初めて 謝娘(シャジョウ)を識(シ)りし時
 水堂の 西面は画簾(ガレン)垂れ。
 手を携(タズサ)え 暗(ヒソカ)に相(ア)い期(キ)す

 惆悵(チュウチョウ)たり 暁(アカツキ)の鶯 残(ナゴリ)の月
 相(ア)い別れ
 此れ從(ヨ)り 音塵(オンジン)を隔(ヘダ)つ
 如今(イマ) 倶(トモ)に是れ異クの人
 相(ア)い見(マミ)ゆるに 更に因(ヨシ)無し
527デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/16(金) 21:40:28 ID:5ibJmkvO0

 覚えている あの年 花の下
 真夜中
 初めて謝娘と知り合った時
 水辺の館の西面に 綺麗に彩色を施した簾が掛けてあり
 そこで 手を繋ぎ 密かに逢引をした

 恨み嘆いて居れば 明け方になり 
 鶯は鳴き始め 月は沈みかけている
 別れが来て
 以来ずっと 音信はない
 今 共に異郷の人となってしまい
 会いたくても手立てがない。

謝娘:詞では若くて美しい女性、素敵な人(但し、男性から見た場合)
528デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/16(金) 21:42:27 ID:5ibJmkvO0

デビル訳

 憶えているよ 彼の年の あの花の下
 真夜中の事だった
 初めてあの人を知ったのさ
 水辺の館の西側 絵簾の裏で
 手を取り合って こっそり待ち合わせた

 恨めしいのは 明けのウグイス 有明の月
 独り寝の侘しさ
 別れてよりこの方 音信は途絶えたまま
 今はもう 二人の間は 遠く隔たる
 逢いたくても 伝えられる術がない 
529うなぎパイ:2006/06/16(金) 22:14:46 ID:KnStx1zi0
恋の詩イイ(・∀・)
デビルタンの漢詩にはいろんなのあって全部
好きなんだけど、
やっぱいよね、恋の詩^^
うなぎも恋がしたい・・・
てか、もてたい・・・
530デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/17(土) 23:06:30 ID:fSWRdFCJ0
>>529
うなぎパイさん。川o^-^)ノ
デビルはね、恋がしたいの。何時だって。
両思いでなくたって構わない。
恋は自分の勝手な気持ちだもの。
片恋で構わない。いろんな人のステキな所を見つけて恋するの。
もちろん、両思いになれて、愛を語れたらもっと素敵だけど。
でも、世の中にはいろんな人がいるでしょう。
たった一人に絞るのも良いけど、何人もの違う良い面を見てるのも楽しいよ。
楽しいと、自分の気持ちも明るくなるし、周りの人にも優しくなれるよ。
だから、デビルは何時だって恋してる。
リアルだって、ここでだって。⌒゚(σ,σ)゚⌒

さて、お喋りはこの辺にして、今夜も一つ行きましょうか。
531デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/17(土) 23:07:34 ID:fSWRdFCJ0
  『七哀詩』  by曹植

 明月 高樓を照らし
 流光 正に徘徊す
 上に 愁思の婦有り
 悲歎して 餘哀有り
 借問す 歎ずる者は誰ぞと
 言ふ 是れ客子(カクシ)の妻と
 君行きて 十年を踰(コ)え
 孤妾(コショウ) 常に獨(ヒト)り棲(ス)む
 君は C路の塵の若(ゴト)く
 妾は 濁水の泥の若(ゴト)し
 浮沈 各ゝ(オノオノ)勢を異(コト)にし
 會合 何(イヅ)れの時にか諧(カナ)わん
 願わくば 西南の風と爲(ナ)り
 長逝して 君が懷(フトコロ)に入らんことを
 君が懷 良(マコト)に開かずんば
 賤妾(センショウ) 當(マサ)に何(イヅ)れにか依るべき

※曹植:魏の武帝、曹操の第三子
532デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/17(土) 23:08:39 ID:fSWRdFCJ0

 明るく清らかな月が 高殿を照らして
 移り行く月光は ためらうように行きつ戻りつしている
 高殿の上には 夫を思い偲んでいる婦人がいる
 彼女の悲しみ歎きは 慰め切れないものがある
 試みに問うてみる 歎いている者は一体誰か
 答えて言う 旅立った男性の妻である
 (彼女が言うには)あなたが旅立ってから十年を越した
 一人ぼっちの私は ずっと独りで過ごしている
 あなたは 綺麗な道に舞い上がる塵のよう
 私は濁った水底の泥のよう
 人生の栄枯盛衰は各々の趨勢を別なものとしている
 二人の再会は いつ叶う事になるのか
 願わくば西南の風となり 遠く あなたの懐にまで吹いて行きたい
 あなたの懐が誠に開かれないのなら 私は一体 何に頼っていけば良いのか
533デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/17(土) 23:10:09 ID:fSWRdFCJ0

デビル訳

 輝く月が 高殿を照らしている 
 降り注ぐ月光は 過ぎ行く年月のようにゆっくり動いている
 最上階には女性が一人 深い愁いに沈んでいる
 その悲しみと嘆きの激しさは救い難い
 尋ねてみよう 嘆きの主は誰か
 曰く 夫に旅立れた妻である
 あの人が旅に出て はや十年が過ぎてしまった
 私は独り ずっと独りで暮らしている
 旅立ったあなたは 綺麗な道に舞い上がる塵のように まだ浮かれているのかしら
 残された私は 濁り水の中の泥のように ずっと沈んでいる
 あなたと私は こんなにも隔たってしまった
 あの頃のように 私達が愛し合えるのは何時の事
 願わくば西南の風となり 遠く遠く吹いて行き 
 あなたの胸に飛び込んで そのまましっかり抱かれたい
 もし あなたの心がもう私に向けられないのなら
 私はいったいどうすればいいのだろう
534本当にあった怖い名無し:2006/06/18(日) 02:51:22 ID:dQ/FVpCd0
>>522
親切にどうもです!
関係ないのでsage
535デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/18(日) 17:07:04 ID:zBov12El0
ねえ、私たちなら何時でも次々恋愛出来るけど、皇帝の公の想い人になっちゃたら、
そう言う訳には行かないでしょう。
今日の詩は、寵愛を受けてた後宮の女性が、皇帝の新たな想い人にその地位を
奪われそうになった時に詠んだものなの。
タイトルも凄いわ。

  『怨詩』  by班u、

 新たに 齊の絹素(ガンソ)を裂けば
 皎潔(コウケツ) 霜雪の如し
 裁ちて 合歡の扇と爲さば
 團團 明月に似たり
 君が懷袖に出入し
 動搖して 微風發す
 常に恐る 秋節至り
 涼風 炎熱を奪ひ
 篋笥の中に 棄捐せられ
 恩情 中道に絶えんことを

※班u、…漢代に成帝の寵愛を受けた、宮中の女官。u、(ショウヨ)は位を表す。
※絹素…絹は当て字で正しくは糸偏に丸。光沢のある白絹を指す。
536デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/18(日) 17:07:38 ID:zBov12El0

 斉の国の 白い練り絹を新たに裂き破る
 その白くて穢れなく清い様子は 霜や雪のようである
 それを裁断し 合歡の扇(合せ扇)を作った
 その丸い様は 明月のようである
 あなたの懐や袖に出たり入ったりして
 搖り動かせば そよ風が起きる
 常に秋の季節がやって来ることを恐れている
 秋の涼しい風が 夏の激しい暑さを奪って
 屑籠の中に捨てられるように
 あなたの愛が 途中で絶えてしまう
537デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/18(日) 17:09:13 ID:zBov12El0

デビル訳

 真新しい 斉国産の白絹を手に入れました
 純白の練り絹は まるで霜か雪のように涼やかで
 あなたと歓を尽くせるよう 願いを込めて扇を作りました
 同心のまあるい扇は 名月のように白く冷たく輝いています
 私は扇に身を変えて あなたの懐や袖に入りましょう
 そしてあなたの望み通り 優しい風を送りましょう
 そんな私が恐れるのは 秋の季節がやって来る事
 秋の涼風が 夏の炎熱を追い払えば
 扇はもう要らなくなって 屑籠に捨てられる
 そんな風に あなたの愛が途絶えてしまう事を恐れます
538デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/19(月) 22:00:52 ID:PDJFiGOZ0
いろんな詩があるけど、今日のは別れてしまった恋人たちの、各々のつぶやき。
前半が男の人、後半が女の人の気持ちになってるの。
何故だか、この詩は前半のみが良く知られてて、後半は取り上げられていない
事が多いわ。不思議なんだけど。

  『蝶戀歌』  by納蘭性徳

 辛苦 最も憐れむ天上の月
 一昔(イッセキ) 環(カン)の如し
 昔々 長に夬(ケツ)の如し
 但し 月輪に似て終(ツイ)に皎潔(コウケツ)ならば
 氷雪も辞せず 卿の為に熱からん

 奈(イカン)とも無し 鍾情(ショウジョウ)の容易に絶ゆるを
 燕子 依然として
 簾鈎(レンコウ)を軟らかに踏みて説く
 秋墳(シュウフン)に唱(ウタ)い罷(オワ)りて 未だ愁い歇(ケッ)せず
 春叢に認て取る双棲の蝶
539デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/19(月) 22:01:24 ID:PDJFiGOZ0

 辛さや苦しさは ああ まるで天上の月のようだ
 少し前には 環(ワ)のようであった
 そのもっと前には 抉(エグ)れて長く伸びていた
 但し 心が月輪のように穢れなくあるならば
 どんなに厳しい状況でも あなたを熱く思うだろう

 鐘の音が中空に消えてしまうのは 仕方が無い
 燕の子らは依然として
 簾掛けのような巣の中でぬくぬくしながら
 あれだけ大声で啼いているのに まだ啼き足りないらしい
 春 真っ盛りの草の上に 番(ツガイ)の蝶がいる
540デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/19(月) 22:02:57 ID:PDJFiGOZ0

デビル訳

 恋の悩みは なんと月に似ている事だろう
 前には 望月のように満たされ 心が通い合っていた私たちだが
 その前には 三日月のように 身も細る思いで相手を恋していた
 だが その恋が天空の月のように 真に純粋である限り
 どんな目に遭おうとも 愛の炎で君を包もう そう思っていた

 時が過ぎ 鐘の音が空に消えるように 恋もまた冷めるもの
 巣の中で啼く燕の子のように ベッドに身を投げ出し
 泣いて泣いて 泣いてなお 悲しみは薄れない
 春爛漫の光の中で 二匹の蝶が舞っている
 あれはいつかの あなたと私
541デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/20(火) 21:29:58 ID:FiQq2lpO0
恋人を思うのも愛だけど、家族を思うのも愛だよね。
今日はそんな詩を。
短いから、訳をダブルで付けちゃいました。わはははは☆

  『夢帰 其の一』  by高啓

 何事ぞ 頻頻(ヒンピン)として夢裏(ムリ)に帰る
 只だ 未だ天涯に客(カク)たるに慣れざるに縁(ヨ)る
 覚(サ)め来れば 家人の面(オモ)を見ず
 恰(アタカ)も前朝 始めて別れし時に似たり

 どうしてだろう しばしば夢の中で家に帰るのは
 きっと 家族と遠く離れた旅暮らしに慣れていないからだ
 目が覚めると 家人の顔が見られない
 ちょうど先日 初めて家族と別れて来た時のようだ
542デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/20(火) 21:30:30 ID:FiQq2lpO0

デビル訳

 どうしてだろう 度々 夢の中で家に帰っている
 家族と離れ ただ独り
 遠い町で働き暮らす事に未だ慣れない所為か
 目覚めれば 家族の笑顔は儚く消える
 ちょうどあの旅立ちの日と同じような 切なさが胸に残る

(変形バージョン♪)
 何故だろう よく 家に帰る夢を見る
 独りで居る事にすっかり慣れたはずなのに
 ただ煩わしかった家族が 夢の中では愛おしい
 幼い日 笑いながら家族で食卓を囲んでいた あの日のように
543本当にあった怖い名無し:2006/06/20(火) 23:08:56 ID:MvU25iUG0
どうも始めして、特に気にしないで下さいです。
544デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/21(水) 00:07:50 ID:R+uJquhM0
どうも、始めされました☆
何もお出ししませんが、気にしないで下さい。
545油揚げ:2006/06/21(水) 10:12:02 ID:qGiXTh9l0
546デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/21(水) 23:02:38 ID:suXfF8R30
あらら、お客様だったんですね〜☆
放ったらかしで、ごめんなさい…

そんじゃあ、今日の分。
失った恋の記憶は、新しい恋が満ち足りるまで残るんでしょうか。

  菩薩蛮  by温庭芍

 玉樓 明月 長(トコシ)えに相い憶う
 柳絲 嫋娜として 春無力
 門外 草 萋々(セイセイ)たり
 君を送れば 馬の嘶(イナナ)くを聞けり。

 画(ウツクシ)き羅(ウスギヌ) 金の翡翠(ヒスイ)
 香(カグ)わしき燭(トモシビ) 消(トケ)て 涙を成し
 花 落ちて 子規(シキ)啼(ナ)けば
 国(リョクソウ)に 殘夢(ザンム)迷ふ

※翡翠:雌雄対になったカワセミの事。翡が雄で、翠が雌。
※子規:ホトトギス。血を吐きながら『不如帰(カエルニシカズ)』と鳴くと言う。
547デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/21(水) 23:03:10 ID:suXfF8R30
      
 玉のように立派な建物 明るい月
 昔の事をあれこれと思い起こす
 垂れ下がった柳の枝はなよなよして 春の様子は力無く見える
 門の外は 草が蒼々と茂っている
 あなたを送った時 馬の嘶きを聞いた

 美しい褥(シトネ)に 金のカワセミたち
 香りの良いロウソクは 溶けて涙を流したようになっている
 花の散った庭で ホトトギスが哀しい叫びをあげる
 緑のカーテンを掛けた窓辺で 見果てぬ夢に迷っている
548デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/21(水) 23:05:38 ID:suXfF8R30

先に言っておきます、今日の訳はちょっちエロいです。ムフフフフフ ( ̄▽ ̄)凸

デビル訳

 あなたと過ごしたこの家に 月の光が降り注ぐ
 誘われて 昔の事を思い出す
 今の私は柳の枝 時の風に吹かれるまま 無気力に過ごす日々
 門の外には 草が蒼々と茂っていたわ
 あの日 あなたを見送った時 馬が一声嘶いたっけ

 美しく設えた床の中で あなたと私は愛し合った
 時のままに 芳しく燃え 蝋燭が溶けるように私も溶けた
 愛する人を失ってから 空に幾度叫んだだろう
 『不如帰!(戻って来て、あなた!!)』と
 昔と同じ 緑のカーテンが掛かった窓辺で
 あの頃の愛の追憶の中を 今も未だ彷徨っている私
549デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/22(木) 22:58:00 ID:vqXouIW+0
昨日、夏至だったって、知ってた?
デビルはちーとも知らなかったよ。
夏だね。
夏は雨の降るのだって、梅雨とは全然違うわ。

  『望湖楼』  by蘇軾

 黒雲 墨を翻して 未だ山を遮らず
 白雨 珠を跳らせ 乱れて船に入る
 地を捲く風来って 忽ち吹き散ず
 望湖楼下 水 天の如し

 黒雲が墨を翻して まだ山をさえぎりきらないのに
 俄か雨が 真珠を弾かせるように 乱れて船に入る
 地を巻く風が起こり たちまちのうちに吹き散らかす
 望湖楼の下 水は天のように青い

※ちなみに蘇軾 がこの詩を詠んだのは、6月27日の事なの。

今日の訳はアリマセン。各自、自らの中でどぞ〜☆
550デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/24(土) 17:33:59 ID:EPZy43ZN0
はぁい☆
昨日は勝手にお休みしました。ごめんなさいね。

さて、今日の大阪は一日とっても上天気。
まだ夏空とは行かないけれど、気温は既に 《夏》 でごじゃます。ええ、ホント。
夏、と言って思い浮かべる所は、人それぞれだけど、大阪生まれで大阪育ちの
デビルが思い浮かべるのは、沖縄。
何となくエキゾチックな、大陸風の文化に出会えるようねイメージがあるのね。
行ったコト無いものだから。
今日の詩は、沖縄に赴任した清朝のお役人が、八重山諸島に転勤する同僚を
見送る詩なの。

  『送人之官外島』 by阮超叙

 六月 南風 君を送らんと欲す
 岐(ワカ)れに臨みて 人語 那んぞ聞くに堪えん
 扁舟(ヘンシュウ) 明日 千余里
 首(コウベ)を回(メグ)らすも 中山 只白雲に(あり)
551デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/24(土) 17:34:22 ID:EPZy43ZN0

 六月 南風が吹く中で 君を見送りに行く
 別れの時に臨んで 人々が餞(ハナムケ)の言葉を贈っているが 
 それを聞いていると 物悲しい気持ちになる
 この小船は 明日にはもう千余里を進んでいる
 その時 船の上から振り返っても こちらはきっと白雲の中だろう

※中山:沖縄本島のこと。

デビル訳

 六月の初夏の風の中 あなたを見送りに行く
 あなたとの別れを惜しむみんなの言葉を聞きたくない
 寂しさが一層募るから
 この小さな船は 明日はずっと遠くに行ってしまうけれど
 振り返ってごらん 島はきっと白雲に包まれているだろう
 私があなたを想う気持ちで 島を隠してしまうから
552デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/25(日) 18:27:35 ID:mIcyEeJt0
ねえ、連れ合いが浮気したらどうする?
今日の詩は、浮気した夫に一発、妻がバチーン!!!とかました詩なの。

  『白頭吟』  by卓文君

 皚(ガイ)たること 山上の雪の 如く
 皎(コウ)たること 雲間の月の若(ゴト)し
 聞く 君 両意有りと
 故(コトサラ)に来たりて 相(ア)い決絶す
 今日 斗酒の会 明旦 溝水の頭(ホトリ)
 御溝の上に小?(ショウチョウ)すれば 溝水は東西に流る
 淒々(セイセイ) 復(マ)た淒々たるも
 嫁娶(カシュ)に 啼(ナ)くを須(モチ)いんや
 願わくは 一心の人を得て
 白頭まで 相(ア)い離れざらん
 竹竿 何ぞ 嫋々(ジョウジョウ)たる
 魚尾 何ぞ 篩々(シシ)たる
 男児は 意気を重んず
 何ぞ 錢刀を用いるを為(ナ)さんや

※卓文君:前漢時代、臨の大富豪である卓王孫の娘。司馬相如と恋に落ちて
   駆け落ちをする。二人は「家居徒四壁立」という中で苦労を共にし、やがて
   妻の父から財産を分けてもらい、それで成功の基礎が出来たのだが、
   晩年、茂陵に住んだ時、夫の司馬相如が妾を持ったので、卓文君は
   この詩を以て夫を諫め、詰め寄った。

※錢刀:昔、お金が刀の形をしていた事から、銭貨をこのように表現した。
553デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/25(日) 18:28:05 ID:mIcyEeJt0

 私の心は 山上の雪のように白い
 私の心は 雲間の月のように真っ白だ
 あなたは浮気をし わたしを裏切る心を抱いていると聞く
 だから 私はわざわざあなたに永久の別れを告げにやって来た
 今日は 二人にとって 最後のお酒を飲む機会だ
 明日は 小川の畔に出掛けて行こう
 小川の畔へ小走りに行き 東と西に別れて流れよう
 冷ややかな上にも冷ややかな暮らし
 嫁入りは 必ずしも泣く(悲しむ)ものではない
 願わくば、嘘をつかないで愛し続けてくれる人を見つけ
 白髪頭になるまで添い遂げたい
 釣り竿は 何としなやかなことだろう
 魚は 何とピチピチとしていることか
 男とは 心意気を重んずるものだ
 どうして 金銭を私に使おうとするのか
554デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/25(日) 18:29:47 ID:mIcyEeJt0

デビル訳

 私の心は 山上の雪のように高潔で
 私の心は 雲間の月のように潔白なのに
 どうしてあなたは そのように汚い真似をするのかしら
 聞けば あなたは浮気をし 私を裏切る気でいるらしい
 それならこっちにも覚悟があるわ
 別れましょう あなた 永遠に
 今日が二人の最後の日 別れのお酒を飲みましょう
 明日は別れの小川の中ね
 さっさと行って 東と西 それぞれの人生 別々に流れましょう
 寒々した生活を続け 隠れて涙する事が結婚生活だとは思わない
 願わくば 愛情深い人を見つけ 一生愛し愛され暮らしたい
 夫は 妻のことを思うべきよ
 こんなに生き生きして素晴らしい妻なのに それがわからないなんて
 真の男なら 情義を重んずるものでしょうに
 どうして 御金銭(オカネ)で解決しようとするの
 いい加減になさい
555うなぎパイ:2006/06/25(日) 22:35:07 ID:td10Z/Rq0
>>552-554
浮気の詩もあるんでつね( ´;゚;ё;゚;)
今の時代はだんなさんよりも奥さんのほうが浮気する
のが多いって合コンに来てた既婚男性が言って
ましたが・・・^^;

そして華麗に555げとヽ( ´∀`)ノ

556デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/25(日) 22:50:26 ID:80vyBbbU0
うなぎパイさん、>>555ゲットおめでとう☆

その他に、他人のお嫁さんに懸想してる…なんていうのもあったはず。
また探しておきますね。
557本当にあった怖い名無し:2006/06/26(月) 14:13:03 ID:rV+uBcGt0
>>552
デビルさん、こんにちは。
「連れが浮気・・・」の言葉に胸が痛くなりました。

私が、浮気をしているからです。
心を奪われてしまい、私は抜け殻です。
どうにもならない「恋」なのですが、存在を感じるだけで幸せな気持ちになれます。

いつでも、どんな時でも感じているから。

こんな私に何か素敵な詩を紹介して下さい。
時間のある時で構いませんから。
558デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/26(月) 23:11:15 ID:WbdK+3u90
>>557
こんばんは☆

世間では「浮気」であっても、当人たちは本当に恋をしていた。
そんな例を幾つか知っています。
深い愛をちょっぴりと、浅い恋をどっさりと、そんなデビルが他人様に言えた事では
無いのですが、どうぞ素敵な恋をなさって下さい。
暗がりで俯くような恋ではなく、何時でも、陽の下で花が咲いたように笑える、そんな
恋をして下さい。
誰も、幸せ以外に涙しない、本当の恋をして下さい。

デビルが勝手気ままに選ぶ詩が、あなたのお気に召すかどうかはわかりません。
ただ、この先、たった一つでも、心に留めて頂けるものがあったら幸いです。
559デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/26(月) 23:14:36 ID:WbdK+3u90
  『竹枝』  by劉禹錫

 楊柳青々として 江水(コウスイ)平(タイラ)けく
 カの 江上に 歌を唱(ウタ)う聲(コエ)を聞く
 東邊(トウヘン)日(ヒ)出(イ)でて 西邊(セイヘン)雨降る
 道(イ)うは是れ 晴無きは却(カエッ)て晴有ると

 柳が青々として 川の流れは静かだ
 あの人が川上で歌う声が聞こえて来る
 東の方では日が出ている 西の方では雨降りだ
 昔から言う 晴れない時こそ晴れるものだ

※竹枝:民間の歌謡、千余年前に、楚(四川東部・湖北西部)に興ったものといわれている。
560デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/26(月) 23:15:05 ID:WbdK+3u90

デビル訳

 穏やかで平穏な そんな風に見える日々
 そっと確かめる あなたの気持ち
 こんな娘が好み あんな娘はイマイチ
 人にはそんな風に言うけれど 私に優しいのは何故?
561デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/27(火) 22:55:29 ID:1Hz0az8z0
きれいな人を春蘭・秋菊に例えたりするけど、菊ってなんとなく淋しい。
そんな気がしませんか?
今日はちょっち哀しい菊の詩を。

  『醉花陰』  by李清照

 薄霧(ハクム)濃雲(ノウウン) 永き昼を愁い
 瑞腦(ズイノウ) 金獣に消え
 佳節 又 重陽(チョウヨウ)
 玉枕 紗厨(シャチュウ)
 半夜に涼 初めて透る

 東籬(トウリ)に酒を把(ト)る 黄昏の後
 暗(ヒソ)やかなる香有りて 袖に盈(ミ)つ
 道(イ)う莫(ナカ)れ 消魂せざると,
 簾(スダレ) 西風に捲かるれば
 人 黄花の似(ゴト)く痩(ヤ)せん

※重陽:旧暦九月九日の節で菊の節句とも言う。しかし本来は、九日登高の節で、
     高き所(高楼)に登り、遙かな故人を偲ぶ日であった。
562デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/27(火) 22:55:53 ID:1Hz0az8z0

 薄い霧か濃い雲のような 長い一日を過ごした
 瑞腦(竜腦)香を 金獣型の香炉で炊く
 今日は節日 また 重陽(チョウヨウ)の日
 陶磁の枕や 紗のカーテンのお陰で
 近頃ようやく冷気を感じられるようになった

 菊の籬(マガキ)の中 御酒を飲む 少し昏(クラ)くなるまで
 秘そやかな花の香りが 袖にまで移っている
 私が悲しみに沈んでいないなどと思わないで欲しい
 簾が秋風(西風)に動かされるこの頃、
 私は残菊(黄花)よりもっと悴(ヤツ)れているだろう
563デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/27(火) 22:56:33 ID:1Hz0az8z0

デビル訳

 徒に重ねる 鬱々と楽しまぬ日々 
 まるで 金獣の香炉で燻(クユ)る瑞腦のように
 そして迎える大事な日 再びの重陽節
 最近 ようやく寝(ヤス)めるようになったのは
 陶磁の枕や 紗のカーテン
 夜半に忍び込む冷気のお陰だろうか

 菊の籬の中 お節句の御酒を頂く
 遠いあなたに思いを馳せ 黄昏まで
 気が付けば 私を包む密やかな菊の香り
 あなたのいない切なさに 胸が張り裂けそうになる
 私の心は 秋風に吹かれる草さながら
 この花たちと同じように 間もなく枯れて行くだろう
564デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/28(水) 22:21:19 ID:uz+9YjkD0
人生ってよく河に例えられるよね☆
今日はその中から一つ。

  『長相思』  by白居易

 シ下水(ベンスイ) 流れ
 泗水(シスイ) 流る
 流れて到るは 瓜州(カシュウ)の古き渡頭
 呉山(ゴサン) 点々(ヒトツ ヒトツ)に愁(ウレ)う

 思い 悠々
 恨み 悠々
 恨み 帰れる時に到らば 
 方(マサ)に 始めて休(オワ)らん
 月明(ゲツメイ)に 人 樓(ロウ)に倚(ヨ)る

※シ下水・泗水:川の名前。シ下水は河陰県(現・河南省榮陽県)から開封を通って
   泗水に注いでおり、当時は中原から東南方向への物流の幹線だった。
※瓜州:長江の北岸で大運河の入口にあたる所にある町の名。
※呉山:江南の呉地方の山。
565デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/28(水) 22:22:35 ID:uz+9YjkD0

 シ下水は流れ  泗水は流れる
 流れて行ったその先は 瓜州にある古い渡し場
 江南の呉の国の山々 一つ一つに悲しみを覚える

 思慕の念 遥かに遠く
 恨みの念 遥かに遠く
 恨みは 大事な人が自分の許に帰って来れば
 その時 初めて終わるだろう
 月の明るい夜 人が 高い建物の上で誰かを待っている


デビル訳
 
 シ下水から泗水へ 滔々と大河は流れる
 流れ流れたその先は 瓜州の古い渡船場
 此処から見える呉の山々 一つ一つに想いを馳せれば
 知らず涙が浮かび来る

 あなたよ
 遥かに遠い人を思う
 待ちわびて 待ちわびて 悲しみだけがただ積もる
 積もり積もった悲しみは
 あなたが此処に戻った時 初めてほどけて流れるだろう
 凍った月の光さす夜
 思い人が見えぬかと  高殿の窓辺に佇む人の影
566本当にあった怖い名無し:2006/06/29(木) 18:24:47 ID:gP8YLstu0
詩的だね
567デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/29(木) 21:07:09 ID:va+KnYAe0
>>566
ありまと☆
でもね、これ、元が「漢詩」だから…
ちょっち複雑…(^〜^;)

ま、いっか♪
ねえ、ねえ、今日思いっきり暑くなかった?
こんな日は、御飯より冷たい果物の方が、デビルは嬉しいな。
と言う訳で、果物に因んだこんな詩を。

  『食茘枝 其二』  by蘇軾

 羅浮山下 四時の春
 盧橘(ロキツ) 楊梅(ヨウバイ) 次第に新たなり
 日に啖(クラ)う 茘枝(レイシ) 三百顆
 妨げず 長(トコシエ)に 嶺南の人と作(ナ)るを

※羅浮山:広東省恵州にある山

 羅浮山の麓では 一年中春のような気候で
 ビワやヤマモモなどが次々と実る
 茘枝も毎日 もう三百個も食べた
 この嶺南で一生を送るのも悪くない
568デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/29(木) 21:08:05 ID:va+KnYAe0

(おまけ)
 これは蘇軾が59歳の時、二度目の弾圧で広東省恵州に流された時に
 作った詩のうちの一つ。
 嶺南地方はもう熱帯で、当時、中国では人外魔境のように思われていて、
 こんなに遠くまで流されたのは蘇軾が最初だって言うわ。
 だけど、そんな風に思われていた辺境の地にあっても「随処に楽しむ」
 蘇軾の大らかな人間性がよく出てると思わない?
 ただ、こんな詩が中央に伝わってしまったので、蘇軾は懲りない奴だと
 言うことになって、更に南の海南島へ移されることになってしまうの。
 。・゚・(ノД`)ヽ(;Д; ) ナンテイエバイインダロ・・・
569デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/30(金) 23:12:43 ID:QW+gDfb60
今日の詩は身分違いの恋☆
これは、作者・李Uが皇后の妹(小周)との禁じられた愛情を歌った詩なの。

  『菩薩蛮』  by李U

 花は明るく 月闇(クラ)くして 軽き霧籠もり
 今宵好し カ(キミ)が辺(モト)に 向かいて去(ユ)くに
 跣襪(タビハダシ)にて 香(カンバ)しき階(キザハシ)を歩み
 手には提ぐ 金縷(キンル)の鞋(クツ)

 画堂の 南畔に見(マミ)え
 暫(シバ)し 人に寄り添いて顫(フル)う
 奴(ワラワ)は出で来ること難(カタ)きが為
 君をして 恣意(ホシイママ)に憐(イトオシ)まヘ(シ)む
570デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/30(金) 23:13:04 ID:QW+gDfb60

 花が咲いている辺りは明るく 月がほの暗く感じられる夜
 薄い靄が立ち籠めている
 今宵は愛しい人(男性)の所へ行くのにちょうど良い
 靴下のまま 石造りの階段を歩いて行こう
 金の縫い取りのある靴を手に提げて

 美しく彩られた建物の南側で 愛しい人と会った
 しばらく その人に寄り添ったまま震えていた
 私は出て来ることが難しいので 
 あなたに 思うままに愛されたいと思う
571デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/06/30(金) 23:13:24 ID:QW+gDfb60

デビル訳

 月が霞むほど 花が咲き誇る頃 
 うっすらと夜霧が立ち籠める
 愛しいあなたの許へ忍ぶには好都合な そんな夜
 足音を忍ばせて 石の階段を降りて行こう
 手には金糸の縫い取りの有る靴を持って

 絵のように美しい楼閣の 明るい南の部屋で忍び合う
 あなたの胸に抱かれながら 小鳥のように震える私
 人目を欺き ようやくあなたに出会えたのだから
 今宵はあなたの思うまま 心ゆくまで愛されたい 
572デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/03(月) 21:10:53 ID:UwckLlJv0
え〜、勝手にお休みしてました。申し訳ござせん、平に平にご容赦を。
(_ _(--;(_ _(--; ペコペコ

さて、ぼちぼち暑くなって来ましたね☆
こんな時、悪友が夕涼みのお誘いをくれたら、あなたはどうします?
但し、この友達、ちょっち口が悪いんです。根は良い人なんだけど。

  『江楼夕望招客』  by白居易

 海天 東に望めば 夕べ茫々たり
 山勢 川形(センケイ) 濶(ヒロ)くして復た長し
 灯火 万家 城の四畔(シハン)
 星河(セイカ)一道 水の中央
 風 古木を吹けば 晴天の雨
 月 平沙を照らせば 夏夜(カヤ)の霜
 よく江楼に就きて 暑を鎮せんや否や
 君が茅舎(ボウシャ)に比すれば 校(ヤヤ)清涼
573デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/03(月) 21:12:04 ID:UwckLlJv0

 大きな湖の東側に立てば 夕景色が広がる
 山や川の景色が ずうっと広がっている
 灯りを灯した沢山の家が 町の東西南北にあり
 星の河の一筋が 湖に横たわっている
 古木を風が吹いて まるで天気雨のような音がする
 月が砂原を照らせば まるで夏の夜に降りた霜のようだ
 この江楼に来て 共に涼まないか
 君のあばら家より ずいぶん涼しいはずだから


デビル訳

 広大な湖の東には 黄昏の景色が果てしなく続く
 山々の連なり うねる河 天に続く
 町中の全ての家に 明かりが灯り
 それが映って 天の川が降りて来たように 
 湖の中央が 一筋 輝いている
 風が古木を吹いて 晴天の雨のような音をさせ
 月が湖面を照らせば 夏の夜に霜を見るようだ
 友よ この高殿で一緒に涼まないか
 きっと 君の粗末な家より 格段に涼しいから
574デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/04(火) 21:34:58 ID:IMxu3k0y0
今日の詩は蘇軾さん。彼のもう一つの名は蘇東坡。
東坡肉(トンポーロー)って言う、中華料理の名前聞いた事あるかしら?
そう、蘇軾さんは東坡肉の生みの親なんです。
政治的な争いの中で、結構不遇の生涯を送ったんだけど、何時でも
明るさとユーモアを失わなかった人なの。
杜甫さんは病と失業を悲壮に歌ったけど、蘇軾さんはそれをいい事に
人生を楽しんでるみたいな歌が多いのね。

(今日のは分かりやすいから、デビル訳は付けません)
575デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/04(火) 21:35:24 ID:IMxu3k0y0
  『病中遊祖塔院』  by蘇軾(東坡)

 紫李 黄瓜 村路 香ばし
 烏紗 白葛 道衣 涼し
 門を閉す野寺は 松陰に転じ
 枕を風軒に欹(ソバダ)てて 客夢 長し
 病に因って閑を得たるは 殊に悪しからず
 安心 是れ薬なり 更に方無なし
 道人は階 前水を惜まずして
 匏樽(ホウソン)を借与して 自在に嘗めしむ

 紫の李(スモモ)や黄色い瓜で 村の道は香りに溢れている
 黒い紗の冠 白い葛布の道衣が涼しい
 門を閉ざした寺の 松の木陰
 風のよく通る窓辺に 枕を斜めに一眠り
 病気のお陰で暇が出来たのは 決して悪くない
 安心は薬 それ以上のものはない
 坊さんは皆 庭先の湧き水を惜しまず
 柄杓と器を貸してくれて 存分に飲ませてくれる
576うなぎパイ:2006/07/04(火) 22:16:13 ID:i/5lHxGA0
デビルタンはバイクに乗れるんでつね!
カコイイ!(・∀・)
577デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/04(火) 22:35:11 ID:IMxu3k0y0
いえ、必要に迫られて… (^^;)ゞ
578デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/05(水) 23:45:07 ID:CUGXthwK0
長閑な風景を詠うと言えば、この人も忘れちゃいけません。
>>207 『尋胡隠君』の作者、高啓ね。

  江村即事  by高啓

 野岸 江村 雨 梅を熟す
 水 平らかにして 風軟らかく 燕は飛回する
 小舟 餉(ショウ)を送る荷包の飯
 遠旆(エンパイ) 招いて竹醴(チクホウ)の杯を売る

 野岸の江村は 雨中に梅が熟している
 水は平に風はやわらかで 燕が飛び回っている
 小舟で蓮の葉に包んだ弁当を運んで来る
 遠くに翻っている酒屋の旗は客を招いて 竹葉酒を売っている
579デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/05(水) 23:46:32 ID:CUGXthwK0

デビル訳

 郊外の岸辺にある村では 雨の季節を前に
 梅が熟したいい香りに包まれている
 河は穏やかに流れ 風が心地良く吹く中を
 ツバメたちはすいすい飛び回っている
 小船が 蓮の葉に包んだ弁当を 幾つも運んで来る
 遠くに見える酒屋の旗はひらひら翻り
 竹の香りがする酒を売っている
580デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/06(木) 22:58:42 ID:B7HkiNdc0
今日も雨は降ったり止んだり☆
雨上がりに人はどんな事を思うのでしょう。

  『風入松』  by呉文英

 風を聴き 雨を聴いて 清明を過(オク)り
 愁いつつ草(ソウ)す 花を埋める銘を
 楼前 緑は暗し 分携の路(ミチ)
 一絲(ヒトスジ)の柳 一寸の柔情
 料峭(リョウショウ)たる春寒 酒に中(アタ)り
 交々(コモゴモ)加(クワ)う 暁夢の啼鶯(テイオウ)

 西園 日々に林亭(リンテイ)を掃く
 旧によって新晴を賞す
 黄蜂(コウホウ) 頻(シキリ)に撲(ウ)つ 鞦韆(シュウセン)の策(ツナ)
 当時の繊手の香り 凝(コ)りし有らん
 惆悵(チュウチョウ)す 雙鴛(ソウエン)の到らずして
 幽階 一夜にして苔の生ずるを
581デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/06(木) 22:59:06 ID:B7HkiNdc0

 風を聴き 雨を聴き 清明節も過ごし
 愁いながら 花を葬る銘文を考えた
 屋敷の前の緑は暗い 別れを惜しんだ道
 一筋の柳に 一筋の恋心
 春の肌寒さを お酒で暖める
 寒さと暖かさが入り混じる中
 明け方の夢にウグイスの声を聞く

 西の庭の四阿を掃きながら
 昔のように 雨上がりを愛でている
 黄いろい蜂が ブランコの綱を頻りに突付くのは
 あの時のあなたの手の香りが残っているからなのだろう
 嘆かわしく思うのは 小さな靴が踏み入らなくなったから
 階段に 一夜にして苔が生えてしまったことだ 
582デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/06(木) 22:59:50 ID:B7HkiNdc0

デビル訳

 あなたと一緒に 風を聴き 雨を聴き 清明節も過ごした
 今はそんな事を哀しく思い出しながら
 心を葬る銘文を考えている
 屋敷の前の緑が 何故か暗く感じられる
 道で別れを惜しんだ時は もっと明るく思っていたのに
 風に揺らめく一筋の柳 一滴の恋心
 厳しさの残る春の夜明けに 暖めたお酒を少し飲む
 いろんな思いが交錯する中 うつつに春告鳥の声を聞く

 西の庭の四阿を 毎日掃除しながら
 昔と同じように 雨上がりを嬉しく思う
 黄いろい蜂が ブランコの綱を頻りに突付くのは
 あの時そこで遊んでいた あなたの小さな手の香りが
 まだそこにあるからなのだろう
 悲しく思うのは そこで遊ぶ人が居なくなったから
 静かな小径を 一夜で苔が覆ってしまったことだ
583本当にあった怖い名無し:2006/07/07(金) 13:41:52 ID:RO5USbhY0
上げときますね
584デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/07(金) 23:19:08 ID:5B7MYWNM0
今夜は七夕☆
でも、雨が降ってません。
今年は、夏、渇水に注意かも…

  『鵲橋仙』  by秦観

 繊雲 巧を弄し
 飛星 恨みを伝う
 銀漢 迢々(チョウチョウ)として 暗(ヒソ)かに度(ワタ)り
 金風 玉露 一たび相い逢わば
 便(スナワ)ち 勝却す 人間(ジンカン)の無数なるに

 柔情 水に似て
 佳期 夢の如し
 忍びて 顧(カエリ)みんや 鵲の橋の帰路を
 両情 若(モ)し是(コレ)長久なる時
 又 豈(アニ)朝朝 暮々たるに在らんや

※鵲橋:カササギの橋。七夕の夜、カササギが天の河に架かる橋となり、
      織女はそれを渡って牽牛に逢いに行く。
※七夕は「乞巧奠」とも云い、「巧み」になることを「願う」夕べでもある。
※金風玉露:旧暦の七夕。
585デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/07(金) 23:19:33 ID:5B7MYWNM0

 巧みに作り出された 繊細な雲の模様
 空にある牽牛星と織女星は 互いに愛情の恨み事を伝え
 遙々と広がる銀河を 密かに渡る
 秋風に玉成す露を置く秋 年に一度の出逢いは
 すなわち 人の世の無数の恋愛に勝っている

 優しい心情は 水のように流れ
 素晴らしい時は 夢のように儚い
 どうして 元来たカササギの橋の道を振り返れようか
 二人の思いがもし永遠のものならば
 どうして朝夕いつも出逢う必要があろうか
586デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/07(金) 23:20:07 ID:5B7MYWNM0

デビル訳

 繊細な雲が織り成す模様のように
 牽牛星と織女星は 互いに愛の言葉を交わしながら
 遥かに遠い道程を越え いまひそかに天の河を渡る
 七夕の夜 年にたった一度だけの逢瀬であっても
 それは 世間にありふれた愛より素晴らしい

 優しい気持ちは 河の水の如く止め処ないが
 逢っていられる時は 瞬く間に過ぎ去ってしまう
 カササギの橋を渡る前に どうして振り返らずにいられよう 
 もし 二人の愛が永遠であるなら
 逢えない日々が続いても 想いは決して揺るがない
587大仏サマー ◆VQdAiBuTsU :2006/07/07(金) 23:36:46 ID:u5IJ2qsU0
ワタクシ遠距離してましてね
これすごくよく分かるというか共感を憶えたというか
まあ主にデビル訳に対してですけどね

まあ年1ではなく最低月1で会ってるけど
今までの恋愛とは違って
凄く相手を強く長く想えるんですよね

カササギの橋を早く渡りたくなってきますた
588デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/07(金) 23:58:16 ID:5B7MYWNM0
今晩は、大仏サマーさん。
体調は如何ですか?
無理しちゃダメですよ。今までの養生が無駄になっちゃうから。

いい恋をなさって下さい☆
589大仏サマー ◆VQdAiBuTsU :2006/07/08(土) 00:33:42 ID:qLGKPSmE0
>>588
こんばんわ^^
お心遣いに感謝

いい恋したいですね、何歳になっても
お互いに頑張りましょう^^
590デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/08(土) 22:27:32 ID:nOhtie4R0
今日は大阪、どひゃーっと暑い日でごじゃました。
水が滴れば恋の一つも出来ましたでしょうが、汗がだらだらでは百年の
思いも吹っ飛んじまいますですよ、はい。
こんな日は、ザル蕎麦なんかありがてーですね。
…と思ってると、意外な人が、蕎麦を漢詩にしてました。

  『蕎麦麺』  by新井白石

 磨き落つ玉屑(ギョクセツ) 白皚々(ハクガイガイ)
 素餅(ソベイ) 団々 月様に開く
 蘆(ロ)は孤洲(コシュウ)に倒れ 雪を吹きて下り
 蓬(ホウ)は平野に飄(ヒルガエ)りて 雲を捲いて来る
 鸞刀(ラントウ) 揮(フル)う処 遊絲(ユウシ)乱れ
 翠釜(スイフ) 烹(ニ)る時 畳浪(ジョウロウ)堆(ウズタカ)し
 莱箙(ライフク) 葷葱(クンソウ) 香 碗に満ち
 肯(ア)えて麻飯(マーファン)を将(モ)って 天台を訪(オトナ)わんや
591デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/08(土) 22:28:19 ID:nOhtie4R0
デビル訳

 石臼で挽かれると まるで玉石の粉のように真っ白に光り
 丸められた白い餅は 満月のように広げられる
 アシが岸辺に吹き倒されるように伸されたその上に 
 雪が降るように粉が振られる
 そして 平野にそよぐ枯れヨモギや雲が
 風に転がされるように くるくる捲いて行かれる
 輝く刀が揮われるたび 細い糸が乱れ落ち
 それが碧の釜で煮られる時は 重なる波が沸き立つようだ
 大根おろしや葱の香りが 椀からあふれ 広がれば
 有名な胡麻飯を食べるために 天台山に行く必要もないだろう
592デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/08(土) 22:29:51 ID:nOhtie4R0
デビルのちょっちメモ ( ̄ー ̄)凸

※新井白石:江戸時代の政治家、学者(朱子学、歴史学、地理学、言語学、文学)
         であり、また詩人でもある。
         徳川家宣に仕え、側用人・間部詮房と共に正徳の治と呼ばれる
         政治改革を行った。
         @ 先代将軍綱吉の時代に大量に鋳造された元禄金銀を回収し
           良質の正徳金銀を鋳造して、インフレの沈静につとめた。
         A開幕依頼の長崎貿易で大量の金銀が海外に流失したため、長崎貿易
           縮小政策(長崎新令)を取った。

新井君、お堅いだけの人物ではなかったのですな。
人って、意外な所があるからオモシロイ☆
593デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/09(日) 20:18:23 ID:XV4adOre0
さてさて、週末はやっぱり恋ですよ☆

愛と恋の違いはなんでしょうね?
恋は独りで出来るもの、愛は二人で作るもの。
一時の恋、永遠の愛。
いろんな表現の仕方が有りますが、あなたはどんな風に表現するんでしょう?

  『如夢令』  by李清照

 昨夜 雨 疏(ソ)にして 風 驟(シュウ)なり
 濃き睡(ネム)りも消さず 残酒を
 試みに問ふ 簾を卷く人に
 却(カエッ)て道(イ)う 海棠(カイドウ)は旧に依ると
 知るや 否や?
 知るや 否や?
 應(マサ)に是れ 香@肥え 紅 痩せたるべし
594デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/09(日) 20:19:47 ID:XV4adOre0

 昨夜の雨は疎らで 風は速やかだった
 深い眠りも消せなかった 昨晩飲んだ酒の酔い
 試しに 使用人に聞いてみる 
 雨が降っていたようだが 海棠の赤い花は昔のままだろうか
 知っているか どうか
 ちゃんと確かめたか どうか
 きっと 雨に洗われて 緑の葉は艶々茂り 
 花は雨に散って 赤い色が減っただろう
595デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/09(日) 20:20:23 ID:XV4adOre0

デビル訳

 昨夜の恋は 本当の驟雨のようにあっさりしていて
 深く眠って忘れるつもりが 却って余韻を残してしまった
 部屋を片付けに来たメイドに聞いてみる
 ちょっと疲れちゃったけど 私 綺麗?
 ねえ どう思う?
 よく見てよ?
 きっと あの人の色が濃く移って
 私の色が抑えられてるはずだから
596デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/10(月) 21:09:49 ID:sb+TrPcH0
逢いたいのに、逢えない時ってありませんか?
そんな時に限って、連絡さえも上手く行かない…
どうしようもない気持ちを紛らわせたい時、あなたならどうしますか?

  『登樂遊原』  by李商隱

 向晩 意 適(カナ)わず
 車を駆って 古原に登る
 夕陽 無限に好し
 只だ是れ 黄昏に近し

※樂遊原:漢の武帝の頃から有名な景勝地。長安の東南にある高台で
       長安の町を一望出来る。
597デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/10(月) 21:10:18 ID:sb+TrPcH0

 夕暮れ時 気分がすっきりとしない
 車を駆って樂遊原に登る
 夕日は限りなくすばらしいが
 程なく黄昏になり 美しい姿も見えなくなる


デビル訳

 逢いたいのに逢えなくて 声さえ聞けない
 やるせない気持ちのまま 車を駆って 山ヘ上がる
 あなたの住む町を 夕陽が金色に染めるわ
 そして訪れる黄昏は 私の気持ちだと気付いて
598デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/11(火) 20:44:44 ID:LGBnRAJf0
今日も結構、『あぢぃ…日』でありました。
でも、デビルの家は結構風が通るから、ベランダで夕涼み出来るの。
これでロマンチックなシチュエーションだったらなあ…と思うけど、
公営住宅じゃあ、そうも行きません。
しょーもねー…
あーあ、コードレスの蚊取持って、独りでぼーっとしてましょう。

おっと、その前に今日の詩を☆ 

  『納涼』  by秦観

 杖を携え来たり 追ふ 柳外の涼
 画橋南畔 胡牀に倚る
 月明らかにして 船笛 参差として起こり
 風定まりて 池蓮 自在に香し
599デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/11(火) 20:45:07 ID:LGBnRAJf0
 杖を携え 柳の向こうの涼味を求めて来た
 綺麗な橋 川の南の畔で長椅子に凭れる
 月は明るく 船の警笛が時折起こり
 風は収まり 池の蓮の香が四方に漂っている


デビル訳

 杖を片手に 柳の植わった池の堤へ行ってみる
 美しい橋の側にある 長椅子に寄りかかって 一休み
 月は夜空に輝いて 遠くから 時折 船の警笛が響く
 穏やかな風が 心地良く吹いて来て
 寛いでいる私に 優しい蓮の香りを運んでくれる
600デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/13(木) 22:09:05 ID:65aNrfa70
何だか、関西の大学生が5500人ばかり、ネズミ講に引っ掛かったって
TVで言ってた。
詐欺丸わかりの、本当にありきたりの手口なんだけど、大学生にもなって
それが判断出来ないで、友人・知人まで巻き込んだって…
本人もパーだけど、巻き込まれた方もパーじゃないのって、言いたいわ。
欲に向かって突っ走るのは、今の時代に始まった事じゃないみたいだけど、
精神はせめて気高く有りたいよね。
今日はそんな詩をどうぞ。

  『離騷』  by屈原

 衆 皆 競ひ進みて 以て貪婪(ドンラン)に,
 憑(ミ)つれども 求索するに 厭(ア)かず
 羌(アア) 内に 己を 恕(ジョ)して 以て人を 量(ハカ)り
 各々 心を興して嫉妬す
 忽(タチマ)ち 馳務(チブ)して 以て追逐(ツイチク)す
 余が心の 急とする所に 非ず
 老(オ)い 冉々(ゼン)ゼンとして 其れ將(マサ)に 至らんとし
 脩名(シュウメイ)の立たざるを恐る
 朝には木蘭の墜露(ツイロ)を飮み
 夕には秋菊の落英(ラクエイ)を餐(サン)す
 苟(カリソメ)にも 余が情 其れ信(マコト)に美(ヨ)くして 以て練要ならば
 長く函頷(カンガン)するも 亦 何をか傷まん
601デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/13(木) 22:11:40 ID:65aNrfa70

 大衆は 皆が先を争って貪り
 満ちても未だ 飽きる事無く貪り求める
 ああ 内心で自分にゆるくして 他人を推し量る
 各々が異心を持って 他の者を嫉妬する
 急いで馬を奔走させ 互いに争うことは
 私が 緊要と思う事ではない
 老いがだんだんと進行して まさに来ようとしている
 高潔の名声が立たないことを恐れる
 朝にはモクレンに降りた薫り高い露を飲み
 夕べには香しい秋菊の花びらを食事とする
 仮にも 私の思いがまことに美しく立派で よく練れた内容であるのならば
 いつまでも飢えに苦しんだとしても また 何を傷み恨もうか
602デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/13(木) 22:12:15 ID:65aNrfa70

デビル訳

 人々は 先を争って何でも貪り合い
 たくさん物を持ちながら 未だ足りないと
 餓鬼のように求め続ける
 自分に甘く 人に厳しく
 心の内で常に他人を貶め 嫉妬する
 何時でも素早く他に抜きん出 名声を得ようとする
 だが そんな事は私にとってどうでもいい
 老いが段々と深まって行く中 私が恐れているのは
 高潔の士と呼ばれないまま 散ってしまう事だ
 朝はモクレンの露 夕は秋菊の花 
 仙人のように 心身にきれいな食事を取りたい
 もし 私の思いが正しく美しいものであるならば
 この身が長く飢えようとも 心は何も嘆くことが無い
603デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/14(金) 22:05:21 ID:AkA/sPIq0
今日、やっと蝉の声を聞けたわ。
こんなに時季のものを待ったのは初めて。
あぱぱ加減は小さい頃から変わらないと思ってるけど、気付かないうちに
自分の中で時が経っていたって事なのかしら。

  『長歌行』  by古樂府(漢代)

 青々たる 園中の葵
 朝露 日を 待ちて晞(カワ)く
 陽春 徳澤を布(シ)き
 萬物 光輝を生ず
 常に恐る 秋節の至りて
 焜黄(コンコウ)せる 華葉(カヨウ)の衰ふを
 百川 東の方(カタ) 海に到るも,
 何(イヅ)れの時か 復(マ)た西に帰らん
 少壮にして 努力をせざれば
 老大になりて 徒(イタズ)らに傷悲せん
604デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/14(金) 22:05:37 ID:AkA/sPIq0

 青々とした園の中の冬葵
 朝露は 太陽が昇ってくるのを待って乾く
 春は その恩沢をのべひろげて
 あらゆるものが輝きを発している
 いつも 秋の季節が来て黄いろくなった葉が次々散って行く事を恐れる
 黄色く輝く葉は順に衰える
 全ての川は東の方の海へ流れて
 いつ 再び西へ帰る事があろうか
 若く元気な時に努力をしないと
 年を取ってから 徒らに痛み悲しむことになる
605デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/14(金) 22:05:58 ID:AkA/sPIq0

デビル訳

 若い頃は 花園の中の葵のようなもの
 日毎に消える 葉の畝の上の朝露のように
 時が立つのは当たり前だと思って
 ただ 人生の秋が来て どんなに装いを凝らした所で
 隠しようもない 『老いが来る事』だけが怖くて
 やがて時は確実に過ぎ 気が付けば
 いつのまにか 身体は老い始めている
 全ての川が海に向かうように
 過ぎ去った時は二度と戻らない
 若く 何でも出来る頃に 自分を磨いておかないと
 年を取り 身動きが大儀に成る頃に
 何も出来ない自分に 悔し涙を流す事になるだろう
606スッタフ ◆4uxz0.Xg1s :2006/07/14(金) 22:48:33 ID:ocr3oxc00
デビルさん、こんばんは!

これは考えさせられますね・・・・
仕事にあてはめると今の自分がそうです。
わかってはいるんだけど、これがなかなか難しい・・・・・。
この歳になって、やっと気づきましたよ・・・。トホホ

突然失礼しますた。ノシ
607デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/14(金) 22:59:23 ID:AkA/sPIq0
いらっしゃいませ、スッタフさん。

こんな拙い訳ですが、あなたのお役に立てたのなら幸いです。
608本当にあった怖い名無し:2006/07/15(土) 07:03:16 ID:MRo99QtTO
あげ
609デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/15(土) 22:51:32 ID:wp4s8MD20
この3日間って、早くもお盆を迎えてる所があるのね。
普段は意識しないけど、お盆って言えば何だか、ご先祖様とか
亡くなった人の事を思い出すの。不思議ね。

  『挽歌詩』  by繆襲

 生時には 国都に遊び
 死沒して 中野に棄てらる
 朝(アシタ)に 高堂の上を発し
 暮(ユウベ)に  黄泉の下に宿す
 白日 虞淵(グエン)に入り
 車を 懸けて 駟馬(シバ)を息(イコ)わしむ
 造化 神明なりと 雖(イエド)も
 安(イズク)んぞ 能(ヨ)く 復(マ)た 我を存せんや
 形容 稍(ヤヤ) 歇滅(ケツメツ)せば
 齒髮 行(ユクユ)く 當(マサ)に墮(オ)つべし
 古(イニシエ)自(ヨ)り 皆 然(シカ)る有りて
 誰(タレ)か 能(ヨ)く 此者(コノモノ)を離るるあらんや

虞淵:太陽が没する・沈む場所。転じて、黄昏時。
610デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/15(土) 22:51:49 ID:wp4s8MD20

 生きていた時は 都に遊んでいたが
 死んでしまってからは 野中に棄てられてしまった
 朝には 立派なお屋敷を出発して
 夕暮れには 黄泉路の客として旅立ってしまった
 輝く太陽が 西方の虞淵(グエン)に沈んで
 日輪は 四頭立ての馬を解き放って休ませている
 自然の理は 神のように明らかであっても
 どうして私だけを 永遠に生存させる事が出来ようか
 老いて容姿はだんだん衰え
 歯や髪は やがてみんな抜け落ちて行くだろう
 昔から みなそうであって
 一体誰が この天の理から離れ去ることができようか
611デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/15(土) 22:52:07 ID:wp4s8MD20

デビル訳

 生時には 華やかに都会を泳いでいても
 死後には 片田舎の墓石郡のひとつでしかない
 朝にはセレブなあなたであっても
 夕にはわが身一つのただの亡者
 時は日暮れ
 太陽の馬車から 既に四頭の馬は解放され
 短い休息を楽しんでいる
 自然の理は 等しく万物の上に及ぶ
 如何なる工夫をしたとて
 どうして今の私の姿を永遠に留めておけるだろう
 月日の過ぎ去るうちに 容姿は段々衰え
 歯や髪は 何れ全て失われる
 それは 往古より 変わらぬ真理であり
 誰であっても そこから逃れることは出来ない
612デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/16(日) 16:30:55 ID:vKr1DObE0
何だかいきなり熱帯夜!
寝苦しいったらありゃしない。
夜中に起きて、残り湯で汗流して、ベビーパウダー散々はたいて、パジャマ変えて、
それで何とか朝まで凌ぎました。
みんなはどうして過ごしてるのかしら?
昔の人は、こんな風にしてたみたい。

  『夏夜追涼』  by楊万里

 夜熱 依然 午熱に同じ
 門を開いて 小立す 月明の中
 竹 深く 樹 密にして 虫の鳴く処
 時に微涼有り 是れ風ならず

 夜になっても依然 真昼時のままの熱気だ
 門を開いて外に出 暫く月明かりの中に立っていた
 竹や樹が生い茂る辺りで虫が鳴いた
 その時 わずかな涼しさを感じた
 別に風が吹いた訳ではなかったが


今日のはデビル訳ナシね☆
613本当にあった怖い名無し:2006/07/16(日) 23:46:01 ID:s/DUQTbL0
純情な私を虐めないで下さいよw
私は女ですよ?ボケが。
614デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/17(月) 00:20:06 ID:89eHcHwN0
うふふ、私は性別を変えられますよ☆

このタコが
615本当にあった怖い名無し:2006/07/17(月) 00:28:05 ID:jWdlJzPI0
混乱中!暇人め!
616デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/19(水) 22:23:53 ID:0zQxjUR10
さてさて、勝手休みしちゃいました。
ごめんなさいまし..._〆(゚▽゚*)

では、今日の分、行きますよん♪

  『望江怨』  by牛橋

 東風 急(ツヨ)く
 花に惜別せん時 手に頻(シキ)りに執(ト)る
 羅帷(ライ)に愁いて 獨(ヒト)り入る
 馬 嘶(イナナ)けば 殘雨 春蕪(シュンブ)を潤す
 門に倚(ヨ)りて 佇む
 語を寄す 薄情のカに
 粉香 涙と和(トモ)に泣く と

※牛橋…橋の部分、本当は山偏に喬です
617デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/19(水) 22:24:11 ID:0zQxjUR10

 風が強く吹き荒れている
 咲く花に別れるのを名残惜しく思うせいか
 何度も何度も手に執る
 別れを悲しんで 薄い絹の帳の中へ独り入る
 馬が嘶く時 名残りの雨は草を潤している
 門に寄りかかって立ち尽くす
 冷たいあの人に伝えてほしい
 私の化粧は 涙と一緒に泣いている と
618デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/19(水) 22:25:11 ID:0zQxjUR10

デビル訳

 春の未練を断ち切るような 強い風が吹いたあの日
 別れを告げるあなたは 何故だか頻りに私の手を取った
 それっきり 便りの一つも届かない
 帳(トバリ)の下りた閨(ネヤ)の内で 独り悲しむ
 今頃 あなたの馬車は 他所を訪れ 
 あなたの愛は 他のひとに注がれている
 門の所に佇んで 待ち続けても あなたは来ない
 誰か伝えて私の心を 愛の薄れたあの人に
 綺麗にお化粧したのに あなたの為に
 涙と一緒に 全部全部 何もかも流れてしまうわ って
619円錐すふ:2006/07/19(水) 23:38:30 ID:rG2wrf3M0
万葉集 大伴旅人作

生ける者 遂にも死ぬる ものにあれば この世にある間は 楽しくをあらな

《私訳》
生きている奴らは結局は死んじまうんだからさ!この世で生きているウチは
楽しいことばかりやっていたいよな!



この歌が好きだったもんで・・・。大変失礼いたしました。
620デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/20(木) 00:46:15 ID:3wI6tKZO0
ようこそ、円錐すふさん
歓迎しますよ

素敵な詩をありがとう

これからもどうぞ、あなたのお好きな歌を書き込んで行って下さいな☆
621円錐すふ:2006/07/20(木) 07:11:48 ID:nLvxXA+y0
おそれいります。
フハハハハ。
622デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/20(木) 22:38:50 ID:ue2o+s0T0
暑中見舞い、いつもなら、もうそろそろ出すんだけど、今年はまだそんな気に
なれないなぁ。
もう少し待って、残暑見舞いにしようかな。
そう思って、何となく住所禄をじっくり眺めてると、こんな季節の便りを出せなく
なってしまった人がいました。
そう言うことってありませんか?

  『女冠子(一)』  by韋莊

 四月 十七
 正に是れ 去年の今日
 君と別れし時
 涙を忍び 佯(イツワリ)りて 面を低げ
 羞(ハジラ)いを含みて 眉を斂(オサ)む

 知らず 魂(タマシイ) 已に斷たれ
 空しく 夢に相ひ隨ふ有り
 天辺の月を 除却(ジョキャク)せば
 人の知る没(ナ)し
623デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/20(木) 22:39:07 ID:ue2o+s0T0

 四月十七日
 ちょうど一年前のこの日
 あなたと別れた時
 涙をこらえても流れるのを見られるのが嫌で 偽って俯いた
 恥じらって 眉根を寄せ 少し辛そうな表情で

 気付かないうちに 心は既に冷え
 むなしく 夢の世界では逢っている
 空にある月を除けば
 誰も知らない
624デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/20(木) 22:39:27 ID:ue2o+s0T0

デビル訳

 四月十七日
 ちょうど一年前のこの日
 あなたと別れた時
 こらえても流れる涙を見せたくなくて
 恥らうふりをして俯いた
 でも きっと 苦しくて眉を寄せていた事でしょう

 私が気付かないでいた内に
 あなたの恋心は既に冷えてしまっていた
 だのにまだ 私は 夢の世界であなたに逢っている
 虚しい事ね
 天空に輝くお月様以外
 私の思いを知るものはない
625本当にあった怖い名無し:2006/07/21(金) 14:26:57 ID:rPjR01kO0
>>624
(;´Д`)ハァハァ
626本当にあった怖い名無し:2006/07/21(金) 15:34:48 ID:IL/65AxJ0
行きますよ
627相談員小百合お姉さん ◆S0MgK9L52Y :2006/07/21(金) 21:01:34 ID:NWHebQzF0
デビルの姐さん?こんばんは☆
毎日毎日お姉さん情緒不安に陥りながらロムらせて頂いていますよ?

デビルさんの訳・・・とっても切ないわ?
お姉さん全部自分に置き換えて読んでるもんだから悲しくて悲しくて・・・。
恋するって辛いわよねえ?

では☆恋する乙女同士お互い頑張りましょうね?
お姉さん、デビルの姐さん応援しちゃうからっ♪
628デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/21(金) 23:28:10 ID:sRHAX2/v0
こんばんは、小百合お姉さま☆
命短し恋せよ乙女♪
わたくしも応援しますよ、お姉さま ⌒゚(σ,σ)゚⌒

ねえ、初めて恋した日の胸のトキメキ、憶えてる?
デビルは全部、憶えてる。
何度目の恋だって、その人には初めて恋するんだもの。
誰とも比べたり出来ないよ。

  『採蓮子 其二』  by皇甫松

 船は 湖光を動かし 玲々たる秋
 年少を貪り看て 船の流るるに 信(マカ)す
 端無(ハシナ)くも 水を隔てて 蓮子を抛れば 
 遙か 人に知られて 半日羞づ
629デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/21(金) 23:28:27 ID:sRHAX2/v0

 船が湖面を波打たせたので 
 水面が動いて日の光がきらきらと反射している ある秋の日
 岸辺にいる若者をうっとりと見つめていたので
 船が勝手に流れてしまう
 訳もなく 舟から岸を目掛けて蓮の実を放り投げた
 それを 遙か離れている所の人に見られてしまい
 長時間羞じらった
630デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/21(金) 23:28:46 ID:sRHAX2/v0

デビル訳

 心のままに進む船 揺れる湖面に 波が光る
 いつもと同じ 秋の日のはずだった
 岸辺のイケメンに気を取られ 時が止まる
 動くのは 波に揺られる船と 私の恋心
 思わず 手元の蓮の実を 彼に向かって投げていた
 (お願い 届いて 私の心)
 まさか 見られていたなんて…
 恥ずかしさに 結構長く落ち込んだ
631デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/25(火) 22:37:23 ID:LM/PR7ZC0
人って不思議。
魅かれ合うのも人様々だし、反発するのも人様々。
思いの強さも、許せる事も、本当にいろいろ。
思い合うから寄り添うし、思い合うから別れ行く。
恋にもいろんな場面があるのね。

  『贈別 其二』  by杜牧

 多情は卻(jカエッ)て似る 総じて無情なるに
 惟(タ)だ覚る 樽前に笑いを成さず
 蝋燭 心(シン)有りて 還(ナ)お別れを惜しみ
 人に替わり 涙を垂れて 天明に到る
632デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/25(火) 22:37:48 ID:LM/PR7ZC0

 情が深いのは 反対に 総じて薄情なのに似ている
 ただ 酒を前にしてさえ 笑うことが出来ない
 ロウソクには心があって まだ別れを惜しんでいるらしい
 人に替わって涙を垂らし 夜を明かす


デビル訳

 いろんな思いが渦巻いているのに 何も表に出てこない
 無情に見える程 顔色も声音も変わらない
 ただ言えるのは お酒を飲んだって 心を解き放てない
 悲しすぎて凍りついた二人の間で キャンドルが揺れ
 身を溶かしながら涙を流し やがて別れの朝が来る
633デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/26(水) 22:31:57 ID:+/h7aK2G0
恋って、時々世間の倫理をふっ飛ばしちゃうのね。
いいか悪いか、それは一概には言えない事だけど。

  『東陽谿中 贈答』  by謝霊運

 憐む可し 誰(タ)が家の婦(オンナ)ぞ
 流れに縁(ソ)いて 素(シロ)き足を洗う
 明月 雲間に在り
 迢迢(チョウチョウ)として 得(ウ)可(ベ)からず

 可愛らしいのは どこの婦人だろう
 渓流に沿った所で 白い足を洗っているのは
 澄みわたった月が 雲間にあるのと同様に
 遥かに遠く高い存在なので 手に入れる事が出来ない
634デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/26(水) 22:32:36 ID:+/h7aK2G0

デビル訳…真面目な方はどうか読まないで下さい

 愛しいと思うあの人は 他人の妻
 屋敷の中に引き込んだ渓流で 
 今日も白い素肌を晒し 存分に沐浴している
 振り仰ぐ 夜空に輝く月は 自分の思いを知っているが
 地上に降りた月の精のようなあの人は 何も知らない
 とても叶わぬ恋だけれど この思いは止められない
635デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/27(木) 23:27:01 ID:7CV/Y7y40
やー、今日も暑かったわねー☆
こんな日には暑気払いが一番!
世間の暑気払いはやっぱ冷えたビールかな?
でも、冷酒も捨て難いのよね。
と言う訳で、今夜は久々の李白。

  『客中行』  by李白

 蘭陵の美酒 鬱金(ウッコン)香(コウ)
 玉碗 盛り来る 琥珀(コハク)の光
 但(タ)だ 主人をして 能く客を酔わしめば
 知らず 何(イズ)れの処か 是れ他ク(タキョウ)なるを

 ※鬱金香:チューリップ、ハルウコン、ハーブの名。酒に浸して、色や香を附けるために使う。
636デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/27(木) 23:28:03 ID:7CV/Y7y40

 蘭陵産の美酒に鬱金香を入れる
 玉杯に 琥珀色に輝く酒をいっぱいに入れて
 ただ 主人が客を酔っぱらわせてしまえれば
 (客には)どこが異郷であるのか分からない


デビル訳

 蘭陵の銘酒に鬱金香を入れれば
 玉杯は 琥珀色の光で満たされる
 主人のもてなしに 心地良く酔ってしまえば
 此処が他郷であることも忘れてしまう
637デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/28(金) 21:15:14 ID:aNMYiPP/0
愛する人に懸ける思いは、男の人と女の人と、どっちが強いのかしら?

  『好事近』  by李C照

 風 定(シズ)まりて 落花 深く
 簾外 紅を擁して 雪を堆(ツ)む
 長(トコシエ)に記す 海棠(カイドウ)開きし後
 正に是れ 傷春の時節

 酒 闌(ツ)き 歌 罷(ヤ)み 玉尊(ギョクソン)空しく
 き缸(トモシビ)) 暗(ヒソ)かに明滅す
 魂夢 幽(ヒソヤ)かなる怨に 堪えず
 更に 一聲(イッセイ)啼くホトトギス
638デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/28(金) 21:15:39 ID:aNMYiPP/0

 吹いていた強い風が収まり 散り落ちた花びらがうず高い
 窓の外は赤い花びらが まるで雪のように積もっている
 とこしえに覚えている カイドウの花が開いた後の情景を
 まさに 春の憂いの時期そのものだった

 酒が尽き 歌が止み 美しい酒器も空になった
 青く輝く灯火が ひっそりと明滅する
 夢の中の魂は 心に秘めた恨み言を我慢出来ない
 その上に 更にホトトギスが一声 悲しみを告げる
639デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/28(金) 21:20:51 ID:aNMYiPP/0

デビル訳

 あなたを亡くした悲しみが ほんの少し静まって
 見渡せば 追憶に埋もれた私がここに居る
 思い出箱を紐解けば あなたと過ごした日々は
 降り積もる雪のように 上へ上へと重なって行く
 今もはっきり覚えている 初めてあなたの手で女になった日を
 含羞と喜びとが綯い交ぜになった まさに春の憂いそのもの
 
 お酒を飲むのも 歌うのも 何でもあなたと一緒だった
 人生の楽しみは 全てあなたと私のものだった
 美しい玉の酒器より 素晴らしいあなたの笑顔がそこにあった
 今は独り 何をしても独り
 逢いたくて 胸の奥で 情念の青い炎がちろちろ燃えている
 愁いながら眠りに就けば 夢の中の魂は 遮るもの無く解き放たれ
 心に秘めた悲しみが鳥になって 一声 鋭く叫ぶ
 「・・・・・・!!」


(おまけ)
 あなたなら、最後の叫びの部分にどんな言葉をいれますか?
640小百合:2006/07/28(金) 22:42:15 ID:BVWGrj/t0
わたしなら、「待ってて?いまそっちにいくから!!」だわ?

そんな状態なら、間違いなく後を追うと思うわ?
姐さんは、なんて叫ぶの?

って、想像しただけで涙が止まらないわ?
どうしましょ・・・・・・。
641デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/28(金) 23:03:45 ID:aNMYiPP/0
あら、小百合お姉さま☆
いらっしゃいませですよ
まあまあ つ◇ ハンカチドゾー

さて、わたくしはなんと叫びましょうか?
言葉になるかどうかもわかりませんわね

凄絶に、血を吐いて倒れるか
絶叫して倒れるか

いずれにしても、叫ぶほどであれば「魂の緒よ、絶えなば絶えね」ですわね
642本当にあった怖い名無し:2006/07/29(土) 10:38:29 ID:+hU4+xbf0
上げとくよ
643デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/29(土) 21:38:09 ID:eBiznpSw0
>>642
どうもありまと☆

さて、別れても好きな人の夢を見る事、有りますか?

  『女冠子(二)』  by韋莊

 昨夜 夜半
 枕上 分明に夢に見(マミ)ゆ
 語ること 多時に渡る
 旧に依る 桃花の面(カオ)
 頻(シキ)りに低(サ)ぐ 柳葉の眉を

 半ば羞じ 還た 半ば喜び
 去らんと欲して 又 依々(イイ)たり
 覚め来って知るは 是れ夢
 悲みに勝(タ)えず
644デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/29(土) 21:38:38 ID:eBiznpSw0

 昨夜の夜半
 寝ている時 はっきりと夢で会った
 長時間 情愛を語った
 以前と同じ 桃の花のように麗しく
 頻りに柳の葉のような美しい眉を下げる君

 半ばは恥じらい また 半ばは喜ぶ
 行こうとしても 名残が尽きなくて離れがたい
 覚めてみれば 夢であると言う事が分かり
 とても悲しい
645デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/29(土) 21:39:50 ID:eBiznpSw0

デビル訳

 昨夜 眠っていた時の事
 夢の中であなたと出会った
 久方の逢瀬に 時を忘れ あなたと愛を語らった
 あなたは今も 桃花のようにかわいらしく
 頻りに眉を下げるその癖も 昔のまま

 とうに別れた私と こうして逢っている事を
 恥らいながらも喜ぶあなた
 無情にも 時が尽きる
 語る事は まだまだ無限に有ると言うのに
 だが…目覚めれば 全ては夢
 傍らにあなたの居ない悲しさが 
 胸いっぱいに 広がって行く
646本当にあった怖い名無し:2006/07/30(日) 16:23:29 ID:b5fiQUZh0

【怨念】呪詛の力でTBSの放送免許剥奪【倒産】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1154168986/

署名していただけるとうれしいです。詳しくは、↑のスレを見てくださいませ。

【署名提出】TBS放送免許剥奪を求める署名OFF 3
http://off3.2ch.net/test/read.cgi/offmatrix/1154197975/

あと、これ鑑定してみてください、有得ません

http://img.doblog.com/16000/u15765/1000/FI672535_1E.jpg
http://img.doblog.com/16000/u15765/1000/FI676029_1E.jpg
647デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/30(日) 18:12:40 ID:oXgK843M0
>>646
ごくろうさまですねー、頑張って下さいな☆

http://img.doblog.com/16000/u15765/1000/FI672535_1E.jpg
http://img.doblog.com/16000/u15765/1000/FI676029_1E.jpg

この↑2件の鑑定依頼はすみませんが、お断りします。
オバケだったら恐いもん…((;゚Д゚) シラナイヨウ

申し訳無いですが、こっち↓のスレでお願いしてみて下さい。

【心霊写真】鑑定、相談、雑談スレ6【霊視】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1151766095/l50
648デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/30(日) 18:18:44 ID:oXgK843M0
さてさて、本日ゲド戦記を観て来ました。
デビル的には『お金銭を戻して下さい!!』でした…
( ;∀;) ソンシタゾ、ゼッタイニ!!
戦記って銘打つの、間違ってます。

だからと言う訳じゃないんですが、今日の詩はこれです。

  『過零丁洋』  by文天祥

 辛苦の遭逢は 一經より起こり
 干戈 寥落たり 四周星
 山河 破碎し 風 絮を飄ばし
 身世 浮沈し 雨 萍を打つ
 惶恐灘頭に 惶恐を説き
 零丁洋裏に 零丁を歎く
 人生 古(イニシエ)より 誰か 死無からん
 丹心を留取して 汗を照らさん
649デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/30(日) 18:19:25 ID:oXgK843M0

 辛苦のとの遭遇は 科挙に合格してから
 戦争は廃墟を作り続け 四年にわたる
 国土は荒廃し 人は柳の実の綿のように風に飛ばされる
 人生 浮き沈みがあるものだが 今 雨は浮き草を叩いている
 惶恐灘のほとりに 恐れを説き
 零丁洋のうちに 落ちぶれた自身を歎く
 大昔からこっち 誰か 死なずに居るものがあろうか
 真心を留めて 歴史書に名を残したいものだ

※文天祥:南宋末の宰相。
       南宋滅亡の時、元に捕らえられて北京に送られるが、元に仕える事を
       最後まで拒み、幽閉3年の後、処刑される。

※四周星:二説ある。一説は元に対する起兵から、元の捕虜となるまでの四年間。
       もう一説は、歳星(木星)が太陽を一周する期間の十二年を一周星と言い、
       従って、四周星は四十八年間を指す。

※惶恐灘:江西省万安県にある急流の難所。

※零丁洋:広東省珠江口付近の海を指す。
650デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/30(日) 18:20:21 ID:oXgK843M0

デビル訳

 苦労に溢れた境涯は 科挙に受かり 進士となった時から始まっている
 戦の指揮を取り 戦い続けて 虚しく四年が過ぎた
 国土は荒れ果て 民衆は風に弄ばれる柳絮のように 明日が見えない
 揺れ動く世の中で 雨に打たれる浮き草のように ただ耐えるしかない
 惶恐灘の畔で 皇帝の詔を畏れながら賜った自分であるが
 今は 元軍の捕虜になり 零丁洋で独り落魄した身を嘆いている
 だが 死を恐れている訳では決して無い
 人は誰でも いつか必ず死ぬものだ
 ならば 自らの国に偽りの無い真心を持って仕えた事を誇りに思い
 それによって 辱められる事の無い名を 歴史に残そうではないか
651円錐すふ:2006/07/30(日) 22:29:17 ID:jVjY1L3U0
こんばんは。
本日は息子にせがまれてヤドカリを買わされてしまいました。

ヤドカリのように私も次から次へと新しい家に住んでみたいですよ・・・。

本日は「詩」が見つかりませんでしたので
次回は額田王の詩でも探してきますね。
では・・・・おやすみなさい。
652デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/30(日) 23:02:47 ID:oXgK843M0
>>651
うわ、ヤドカリですか
懐かしいなあ

デビルの近所の夜店だと、最近はヤドカリを見ないんですよ
昔は良く売ってたのに

可愛がってあげて下さいね☆
653Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/07/30(日) 23:12:26 ID:25jXlbi70
ヤドカリ?ああ、あれはヤクザの収入源以外の何ものでもありませんな。
しかも動物虐待。
アー言うものをありがたがる気持ちがわかりませんや。ガキならまだしも。
でも、子供にせがまれたんでは仕方ありませんな。これを機会に
いのちの大切さを教えてみては?

といいましてもそういうことは教える事が難しいですね。
ガキの頃は特に。

おっと、そうだ、そういうときはやっぱり買うんでなくて
海で獲るってのがいいですよ。本当に。
654デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/30(日) 23:16:58 ID:oXgK843M0
海ヤドカリは飼うの、難しいんじゃない?

陸ヤドカリだと、餌もキュウリなんかで良いし、水気もそんなにいらないし
655Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/07/30(日) 23:22:18 ID:25jXlbi70
とは言っても、やっぱりガキの頃は生き物ころしてなんぼだからな。
ただ、自分で捕まえてきたものに限りね、本当は最後には食ってしまうのがいいのだけど。

ま、金魚なんてのもあるけどね。あれもだいたい殺してしまうんだよね。
ただ、あれは江戸時代から続いている文化的なものもあるから判断も難しいね。
656デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/30(日) 23:26:44 ID:oXgK843M0
どんなものでも、食べるので無い限り、手にしたものはなるべく永らえさせてやりたいと思うわ

虫を捕まえても、そこそこ堪能したら逃がしてやるとかね
657Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/07/30(日) 23:31:56 ID:25jXlbi70
>>656
あ、お前あれだろう?トンボ捕まえて堪能した後、逃がそうと思ったら、トンボが元気なくて
焦って、そのまま逃げた事あるだろう?ん?

無責任だな〜。


ちなみにトンボ捕まえてはねつかんだままにすると死にますから。お気をつけ下さい。
658Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/07/30(日) 23:33:06 ID:25jXlbi70
あっというの忘れた。

あの今度はゴキブリ、やってしまってください。食べるの飼うも任せますから。。
659デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/30(日) 23:35:27 ID:oXgK843M0
>>657
ないよ、そんな事(笑

酷いなあ

>>658
遠慮します

660Mercury ◆YXXD24Gj2U :2006/07/30(日) 23:56:25 ID:25jXlbi70
>>659
>遠慮します
やっぱり友達は食べれませんか?当然ですよね〜すいませんね〜。
ならナメクジでも?
661デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/30(日) 23:58:28 ID:oXgK843M0
>>660
そっちよりは、殻付のカタツムリの方が良いです

出来れば、クチベニマイマイ飼ってみたいな
可愛いから☆
662エヴァンジェリン ◆3D/Eagle.. :2006/07/31(月) 00:02:52 ID:7EsgL6FeO
なんか読んでたら酸っぱいのがこみあげてきた。オェ つわりじゃないよ。
663デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/31(月) 00:05:47 ID:oXgK843M0
>>662
あら、消化不良かしら?
胃薬飲んで、寝んだ方がいいんじゃない?
664円錐すふ:2006/07/31(月) 07:46:52 ID:A4l19Xes0
>>654オカヤドカリですよ。小鳥とくらべたら温度管理とか難しいですが
なるべく長生きしていただけるようにできる限りの事をしてあげたいと思います。

>>655ウチの夜店で釣ってきた金魚は今年で3年目になりますが
体長が20センチ以上になってしまいました。

たかが金魚・・・・
どうせ肉食魚の餌に使用される・・・・。
ガキ達がストレス解消するための生け贄にすぎないのだろう・・・。

玩具のように売られている金魚達を見るのは嫌だから私は夜店には行きたくありませんね。
665デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/31(月) 22:47:12 ID:TcMUvXdN0
すみません
夜店での金魚すくいを、夏の楽しみの一つにしてるデビルです

あの小さな赤いのや黒いのを、ポイを破かないように気をつけて、そうっと掬う
どれを掬おうか、何匹掬えるか
すごくワクワクしてしまうのですよ、いい大人なんですが…

さて、明日からは8月
短い夏の短い夜を、どんな風にして過ごしましょうか?

  竹枝』  by白居易

 竹枝 苦(ヒド)く怨む  何人(ナンビト)を怨むや
 夜 静かに  山 空しくして 歇(ヤ)みて また 聞こゆ
 蛮児 巴女 声を斉(ヒト)しくして 唱う
 江南に愁殺して 使君を病ません
666デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/07/31(月) 22:47:38 ID:TcMUvXdN0

 民謡がひどく怨めしげである 一体だれを怨んでいるのだろうか
 夜は静かで 山もしいんと静まっている
 歌声は 止んではまたも聞こえてくる
 現地の若者と少女は声を揃えて歌っている
 使君は 江南で 悲しみの余りに病気になりそうだ

※使君:江南に派遣された役人(この場合、白居易自身のこと)


デビル訳

 恋歌が 風の彼方から届く 誰を想って謡うのだろう
 静かな夜 山々もまた眠っている
 遙々響く恋歌は 止んでは始まり 終わっては続く
 青年と少女が 心を合わせて謡っている
 江南の夜の切なさに 私の心は揺れ動いている
667デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/01(火) 22:59:36 ID:wsJwnmoM0
今宵の月は、朧に霞む三日月
はっきりしたいのにそう出来ない、自分の心を観るみたい…

  『浣溪沙 其五』  by韋荘

 夜夜 相い思いて 更漏(コウロウ)殘(スタ)れ
 明月に 傷心して 欄干に凭(ヨ)る
 君を想うに 我を思いて 錦の衾(シトネ)寒からん

 咫尺(シセキ)の画堂 深きこと海に似る
 憶い来って 唯だ 旧き書(フミ)を把(ト)りて看(ミ)る
 幾(イズ)れの時か 手を携えて長安に入らん

※更漏:水時計
※咫尺:僅かの距離
668デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/01(火) 22:59:59 ID:wsJwnmoM0

 夜毎 大事な人を思い偲んでいると 
 夜明けまでの時間が残り少なくなってくる
 明るい月に 物思いしてしまい 高殿の手すりに寄りかかる
 あなたに想いを馳せば きっとあなたも私の事をおもって
 独り寝で 夜を過ごしているのだろうか

 狭い画堂が 海のように深く感じられる
 あなたとの事を思い出し 昔交わした手紙を手に取ってみる
 何時の日か 一緒に手を取り合って長安へ帰ろう
669デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/01(火) 23:01:22 ID:wsJwnmoM0

デビル訳

 夜毎にあなたを思えば 時が瞬く間に過ぎて行く
 月の光に照らされて 欄干に凭れながら いろんな事を思う
 あなたも今頃 こうやって 私の事を思いながら
 独り淋しい夜を過ごしているんだろうか

 仮住まいの小さな画堂が 海のように深く感じる寂しい日は
 思い出すまま 昔の手紙を手に取って ただ追憶に浸る
 いつの日か 手を取り合い あなたと都へ帰れる時を夢見て
670デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/02(水) 22:03:35 ID:zOdOcBtr0
出会いって、いろんな所に転がってるよね
友達に恋した時って、どんな気持ちから始まったか、憶えてる?

  『狡童』  by詩經

 彼(カ)の狡童(コウドウ)は
 我(ワレ)と 言(カタ)らず
 維(タダ) 子(シ)の故に
 我(ワレ)をして 餐(サン)する能(アタ)わざらしむ

 彼(カ)の狡童(コウドウ)は
 我(ワレ)と 食(ク)はず
 維(タダ) 子(シ)の故に
 我(ワレ)をして 息(イコ)う能(アタ)わざらしむ

※狡童:顔は美しいが、性格が悪い(男の)人
671デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/02(水) 22:04:28 ID:zOdOcBtr0

 あの顔が美しくて心が邪な男の人は
 私と言葉を交わしてくれない
 ただ あの人故に
 私は食事が出来ない

 あの顔が美しくて心が邪な男の人は
 私と一緒に食べようとしない
 ただ あの人故に
 私は安らぎを得られない
672デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/02(水) 22:06:21 ID:zOdOcBtr0
デビル訳

 ちょっと気になるイケメンは
 いつも私に素っ気ない
 話なんかもしてくれない
 そんな彼が気になって
 御飯が喉を通らない

 ちょっと気になるイケメンは
 いつも私に素っ気ない
 食事も一緒にしてくれない
 そんな彼が気になって
 あれもこれも上の空
673デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/03(木) 22:50:51 ID:fNyhYCau0
何が、って言う訳じゃないけれど、気が付けば自分の心が離れていた。
これと言って思い当たるような出来事は、何にもなかったのに…
そんな経験、有りませんか?

  『南歌子』  by李清照

 天上 星河 転じ
 人間(ジンカン) 簾幕 垂る
 涼 生じて 枕簟 涙痕(ルイコン)滋(シゲ)く
 起ちて羅衣 解きつつ 聊(イササ)か問う
 夜 何ぞ 其(イカバカリ)ならん

 翠(ミドリ)貼れる 蓮蓬小さくして
 金銷(キンショウ)の藕葉(グウヨウ)稀なり。
 旧時の天氣 旧時の衣
 只だ 情懐のみは似ずに有り 旧家(むかし)の時に
674デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/03(木) 22:51:06 ID:fNyhYCau0

 天上界では銀河が動き
 地上界では 窓のカーテンを降ろそう
 涼しい風が吹き始めるが
 夏物の敷物には涙の跡がたくさんある
 起きて薄絹の着物を脱ぎながら 召使に少し尋ねる
 夜はいったい どれほど長いのか

 緑色のハスの実の刺繍は 古くなって摩滅して
 ハスの葉の金糸の縫い取りも少なくなった
 以前と同じ季節のようすに 以前と変わらない衣裳
 ただ 気持ちだけが以前とは違っている
675デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/03(木) 22:52:03 ID:fNyhYCau0
 
デビル訳

 天上の星々が動く程の時が過ぎ
 地上ではそろそろ誰もが寝む時間となった
 もう 秋が来ようとしているけれど
 夏の敷物には 夏の間に付けた涙の跡が 幾つも残っている
 起き上がり 夏の着物を脱ぎ捨てながら そっと独りごちてみる
 どうして 夜はすぐに明けてしまうのかしら

 蓮の実の刺繍は 何時しか貼り付けたように 色艶を失ない
 蓮の葉の金糸の刺繍は ずいぶん縫い取が剥げてしまっている
 相変わらずの季節の様子に 昔ながらの季節の衣装
 繰り返す日々の中 私の気持ちだけが変わってしまった
 訳も無いのに
676デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/04(金) 22:16:28 ID:RXYYGqQR0
なんだか、今年の夏はあんまり厳しくないような気がします。
今なら、日陰に居てさえ肌が焦げるような、そんな時期なのに…
盛夏と言えるのもあと数日。
間もなく立秋になります。

  『南陵道中』  by杜牧

 南陵の 水面 漫 悠悠として
 風 緊(キツ)く 雲 軽やかに 秋に変ぜんと欲す
 正(マサ)に是(コ)れ 客心 孤(ヒト)り迥(ハル)かなる処
 誰(タ)が家の 紅袖ぞ  江樓に凭(ヨ)るは
677デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/04(金) 22:16:53 ID:RXYYGqQR0

 南陵への川面は 水が広々 悠々としている
 風が強く雲が軽やかに流れ 秋になろうとしている
 ちょうど旅情が 一人遥かな処へ思いを馳せている時
 どこの若い女性だろうか 川沿いの建物の欄干に寄り添っているのは


デビル訳

 南陵へ続く川は 水をたっぷり湛え 悠々と流れている
 吹く風は強く 流れる雲は軽やかに
 季節は巡り もう秋が来ようとしている
 そんな旅情を味わいながら 独り遥かな処を行く
 川沿いの建物の 赤い欄干に凭れる若い女性が
 いるはずのないあなたに見えて 胸が切なくなった
678デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/05(土) 22:26:35 ID:1wE7Rndi0
今日、大阪では淀川の花火大会が有ったよ。
残念ながら見に行けなかったけど…
打ち上げ花火って、夜空に幾つも幾つも、大輪の光の花が咲くようで、
ほんとに綺麗だなぁって思う反面、輝いた後には消えるしかない訳だから、
なんだか物悲しく思えてしまう時があるの。

  『登幽州臺歌』  by陳子昂

 前に古人を見ず
 後に来者を見ず
 天地の悠々たるを念(オモ)い
 獨り愴然として 涕(ナミダ)下る

※幽州臺:現・北京市大興県にある薊北楼のこと。

 前には 古代の聖賢の徳に会うこともなく
 後を見れば、将来を担う者の姿がない
 天地の悠々たる様を思えば
 自分独りだけ 愴然として悲しくなり 涙が出てくる
679デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/05(土) 22:27:06 ID:1wE7Rndi0

デビル訳
 
 私の前には誰も居ない
 後追いしてくる者も無い
 天地は永遠に続き 歴史は途切れなく流れるように思うけれど
 その中にいる者は ただ 今この瞬間を生きているだけ
 過去や将来とも縁がなく この世にあるのはただ自分だけ
 そんな風に考えると 心が傷んで涙が出てくる

(おまけ)
※陳子昂:機会があって郷校に学び、発憤努力して、進士に及第した。
       則天武后に認められ、契丹征討に、武攸宜の参謀として
       従軍するが、貴族出身でない彼の献策は全て容れられず、
       征討軍は惨敗を喫する。
       その失意の裡にいた頃の作である。
680デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/06(日) 21:20:23 ID:/1he5SEo0
淋しいのについ、強がりを言ってしまう。
そんな経験、ありませんか?

  『釵頭鳳』  by唐碗

 世情 薄く
 人情 悪し
 雨は黄昏を送り 花は落(チ)り易し
 暁風 乾すは
 涙痕の殘れるを
 心事 箋(カカ)んと欲し
 斜闌に 獨り語る
 難 難 難

 人 各(オノオノ)と成り
 今は 昨に非ず
 病魂 常に似るは秋千の索
 角聲(カクセイ) 寒く
 夜 欄珊(ランサク)たり
 怕(オソ)る 人の尋ね問うを
 咽(ムセ)び涙(ナ)くも 歡びを裝(ヨソオ)う
 瞞 瞞 瞞
681デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/06(日) 21:21:42 ID:/1he5SEo0

 世情は 苛酷である
 人情は 醜く 兇悪である
 夕暮れ時に雨が降ってきた
 花は散りやすい
 明け方の風は 泣き明かした私の涙の痕を乾かす
 心の悩みを手紙に書こうとし
 斜めに手すりに寄りかかり 独り言を言う
 難しい上に難しいことだ と

 私たち二人は、それぞれ別個に過ごすようになった
 今日は昨日と違う
 思い悩む心は いつも同じことをあれこれ繰り返すばかり
 角笛の音が物寂しげである
 夜がうんと更け 真夜中を過ぎた
 人に尋ねられるのが恐い
 むせび泣きをごまかして 歓んでいるふりをする
 嘘を嘘で固めて
682デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/06(日) 21:22:16 ID:/1he5SEo0

デビル訳

 世間は薄情で
 誰もが人の不幸を面白がっている
 黄昏を待っていたように 雨が降りだす
 花びらは 冷たい雨に殊更弱い
 明け方の風に ようやく涙が乾き始める
 悩む心を持て余し ベランダで独り呟く
 「…どうすればいいの、私」

 私たちは 離れて暮らすようになった
 これまでと違う暮らしが始まる
 思いはブランコの紐のように揺れるばかり
 遠く聞こえる角笛の音が 一層淋しく聞こえる
 日々は無情に過ぎて行く
 他人から様子を聞かれるのが恐い
 本当は 毎日まだ あなたを想って泣いているのに
 独り暮らしの気楽さを 嬉々として話してみせる
 私の嘘吐き
683デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/07(月) 22:52:20 ID:f3e96H850
ごめんなさい、

どいう訳だかわからないけど、デビルも眠たくなっちゃった他聞通りすがりの氷魚t



684デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/07(月) 22:56:55 ID:f3e96H850
あ、変なの送っちゃった(笑

なので、早いけどここらで落ちますね
ついでにご門を閉めておこう

『オカルト山 真言蔵寺 列巻』 今夜はこれにて閉門です
おやすみなさい、デビルの大好きな人たち

明日も皆が息災で有りますように祈ります
 オンサラバタタギャタ ネリヤダノウ フジャ メイギャサンボダラ ソハラダサンマエイ ウン

でわでわ ノシ
685デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/08(火) 05:50:09 ID:tff2Xisf0
>>683>>684

…誤爆しました
ごめんなさいです…
朝まで気付いてませんでした…
恥ずかし過ぎ…

・・・_| ̄|○・・・はうぅ・・・
686デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/08(火) 21:37:34 ID:XppBWKYz0
台風です
みんなの所は大丈夫かしら?
天気予報で追っかけてはいるけれど、台風は生き物だから、いつ気まぐれに首を
振るか、わからない
気を付けましょうね、としか言えないわ
ゴメンなさいね

さあ、今夜の詩、行きましょうか
これは、少しは知ってる人、あるかな?
ながいから、少しづつ行くね
687デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/08(火) 21:37:54 ID:XppBWKYz0
  『木蘭詩』  by無名氏

 喞々(ショクショク) 復(マ)た 喞々(ショクショク)
 木蘭 戸に當りて織す
 聞かず 機(ハタ)の杼(チョ)の聲
 惟(タ)だ聞く 女(ムスメ)の歎息を
 女(ムスメ)に問う 何の思ふ所ぞ
 女に問ふ 何の憶ふ所ぞと
 女は 亦た 思ふ所無く
 女は 亦た 憶ふ所無しと

 昨夜 軍帖(グンジョウ)を見るに
 可汗(コクカン) 大いに 兵を点ず
 軍書 十二巻
 巻々に 爺(テテ)の名有り
 阿爺(アテ)に 大児無く
 木蘭に 長兄無し
 願わくは 鞍馬を 市するを爲し
 此れ從(ヨ)り  爺に 替りて征(ユ)かん


可汗:本来は、突厥・回鶻・鮮卑などの、中華王朝の周辺に存在する
    諸外国の君主の事を指す
688デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/08(火) 21:38:21 ID:XppBWKYz0

 トントン カラカラ またトントン カラカラと
 木蘭は窓口に向かって機織りをしている
 機織(ハタオリ)機の杼(ヒ)の音が聞こえてこない
 ただ 娘(木蘭)の歎息だけが聞こえてくる
 娘に 何を思っているのか 
 どんな事を思っているのか と 尋ねると
 彼女は 別に何も思っていない
 別に 何も思っている事はない と答える

 昨夜 張り出されていた軍隊の告知書を見て
 可汗が大規模な徴兵をするのが分かった 
 召集令状が十二枚
 その どの書類にも 父の名があった
 お父さんには 成年の息子はいない
 木蘭には 年上の兄がいない
 願わくば 馬と鞍を調えて
 これより父に替わって 出征したい
689デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/08(火) 21:39:11 ID:XppBWKYz0

デビル訳

 さくさく とん さくさく
 木蘭は 毎日 窓辺で機を織る
 だのに 今日は 杼(ヒ)の音がしない
 ただ 聞こえるのは 彼女の溜息
 ねえ木蘭 どうしたの?
 何を悩んでいるの?
 ううん 別に なんでもないの
 ちょっと考えてるだけよ

 昨夜張られた 軍の告知書
 戦争が始まる 王は兵を求めている と
 召集令状が十二枚
 その全てに父の名があった
 父には 兵役を肩代わり出来る 年頃の息子は居ない
 私(木蘭)には 年上の兄がいない
 出来ることなら、馬と鞍を調達して
 私が父に成り代わって 兵役に着こう
690デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/09(水) 21:47:32 ID:CE7qQVK10
『木蘭詩』 続きです。


 東の市に 駿馬(シュンメ)を買い
 西の市に 鞍薦(アンセン)を買う
 南の市に 轡頭(ヒトウ)を買い
 北の市に 長鞭(チョウベン)を買う
 旦(アシタ)に 爺嬢(ヤジョウ)に辞して去り
 暮に 黄河の辺(ホトリ)に宿す
 聞こえず 爺嬢の女(ムスメ)を喚(ヨ)ぶ声を
 但(タ)だ聞く 黄河の流水 濺々(センセン)と鳴る

 旦(アシタ)に 黄河を辞して去り
 暮に 黒山の頭(ホトリ)に至る
 聞こえず 爺嬢の女を喚ぶ声を
 但だ聞く 燕山の胡騎 啾々(しうしう)と鳴くを
 万里 戎機(ジュウキ)に赴き
 関山 度(ド)すこと 飛ぶが若(ゴト)し
 朔気(サク) 金柝(キンタク)を伝え
 寒光 鉄衣を照らす
 将軍 百戦して死し
 壮士 十年にして帰る
691デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/09(水) 21:48:41 ID:CE7qQVK10

 東の市場で駿馬を買い
 西の市場で鞍と下鞍を買い
 南の市場で轡(クツワ)を買い
 北の市場で長い鞭を買った
 朝に父母の許を辞去して
 夕方には黄河の畔に泊まった
 父母の娘を呼ぶ声は 聞こえなくなった
 ただ 黄河の流水のさらさらいう音が聞こえるだけだ

 朝に黄河を辞去して
 夕暮れ時には黒山に至った
 父母の娘を呼ぶ声は 聞こえなくなった
 ただ燕山の胡(エビス)の騎馬が 悲しげに密やかに鳴く声が聞こえてくるだけだ
 万里の彼方まで 辺境防備の戦闘に赴(オモム)き
 要害の地を 飛ぶような速さで撃ち破った
 北方の気が 軍中の銅鑼と拍子木の音を伝えてきて
 寒々とした月光が 軍装を照らしている
 将軍は何度も戦って 遂に戦死を遂げたが 
 勇士(木蘭)は 十年ぶりに帰ってきた
692デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/09(水) 21:49:12 ID:CE7qQVK10

 東の市で良い馬を求め
 西の市で鞍を調えた
 南の市で轡を買って
 北の市場で長い鞭を手に入れた
 その朝 家族に別れを告げ
 夜には黄河の側で野営する
 両親の叫びは 彼女の耳には届かない
 ただ ゆったりと黄河が流れ行く音がするばかり

 朝になり 黄河の畔の陣を撤収(タタ)み
 夕暮れには 既に黒山に至る
 両親の悲痛な叫びは もう既に遠い
 ただ 燕山の蛮族の飼い馬の淋しげな嘶きが聞こえるばかり
 辺境防備の任に着き 遙々遠く参戦し
 まるで飛鳥のような勢いで 敵陣を攻め落とす
 北方の気配の中 熱く戦闘が繰り広げられるが
 夜空の月は 両軍の上で静かに冷たく輝いている
 そして 将軍は戦いのうちに 命を落とし
 勇士(木蘭)は十年目に 故郷へ戻る
693本当にあった怖い名無し:2006/08/10(木) 15:07:01 ID:gmemIKof0
気象庁(大手町)の1Fにある本屋「津村書店」についての裏事情

ここにいる70歳くらいの、頭の完全に禿げた眼鏡をかけたジジイは、とにかく短気かつ凶暴である。
以下にこのジジイの悪行を、一部であるが記す。

・まず、本屋で5分以上うろついていると、「何か買いたい物があるか」と突慳貪に言い、
黙っているか、「いいえ」とか言うと、「買う気がないなら、出て行け」と言う。
・次に、立ち読みでもしていようなら、腕をつかんだ上で、奥に連れて行き、殴る蹴るの暴行を
加える。過去に顔にあざができたり、鼻血が出たりしたケースもあったらしい。また、女性の場合
胸を揉むなどの、セクハラをしたこともあったとか。
・一見ひ弱そうに見えるが、実は、柔道黒帯,合気道二段の腕前。そして、足も速い(笑)
・そして、納品作業をしていると、客がいようがお構いなしに「そこ邪魔だ、どかんかい」
と怒り、睨み付ける。(場合によっては足で蹴る)ちなみに店内は非常に狭い。そして本の陳列も非常に雑。
・極め付けは、清算をする時。例えば320円の雑誌を買って、1020円を出そうものなら
「何故1000円札一枚で出さない?計算しにくいんだよ、アホンダラ」と言って、20円分を投げる。また、お釣りは投げるようにして、渡される。

ここの本屋は、マニアックな本は多いが、品揃えは悪い。そして、何と言っても、上記のように主人の
接客態度が最悪。
こんな本屋で買い物をするのは、極力避けた方が良いとアドバイスしておく。
694円錐すふ:2006/08/10(木) 21:48:38 ID:4g+m8qGu0
デビル氏殿こんばんは。
こちらでは35℃を越す猛暑が続いてますが、立秋になったとたん夜になると、
コオロギが鳴き始めましたよ。
秋が始まったのかな・・・・。
早く晩秋にならなにかなあ・・・・と、思っております。
695デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/10(木) 23:23:20 ID:K66ofalk0
こんばんは、円錐すふさん☆

コオロギですか、早いですね
こちらではまだのようですが、心なしか蝉の声が減って来たように思います
目にはさやかに見えねども、と言ったところでしょうか

さて、それでは『木蘭詩』、残りを一気に行きましょうか
696デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/10(木) 23:25:12 ID:K66ofalk0
『木蘭詩』 続きです

 帰り来りて 天子に見(マミ)ゆれば
 天子 明堂に坐す
 策勲(サクイン) 十二転
 賞賜(ショウシ) 百千彊(キョウ)
 可汗(コクカン) 欲(ホッ)する所を問うに
 木蘭 尚書カ(ショウショロウ)を用ひず
 願はくは 千里の足を馳せて
 児(ワレ)を 送りて 故郷に還(カエ)らしめんを

 爺嬢(ヤジョウ) 女(ムスメ)の来(キタ)るを聞き
 郭を出(イ)で 相い扶将(フショウ)す
 阿姉 妹の来るを聞き
 戸に当りて 紅粧(コウショウ)を理(トトノ)う
 小弟 姉の来るを聞き
 刀を磨(マ)すこと 霍々(カクカク)として豬羊(チョヨウ)に向かう
697デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/10(木) 23:25:31 ID:K66ofalk0

 帰って来て 天子に謁見す 
 天子は殿堂に坐していた
 論功行賞は 十二階級の特進で
 褒美は多量に上った
 可汗は木蘭に欲しいものを訊ねた
 木蘭は、「尚書郎など(高い地位)は要りません
 お願いですので 駿馬をお貸しくださって
 私を故郷へ帰らせてください」と願い出た

 父母は 娘が帰って来ると伝え聞き
 抱き抱えあいながら 城郭の外へ出迎えた
 姉は 妹が帰って来るのを伝え聞き
 窓口に向かって化粧を整えた
 弟は 姉が帰って来るのを伝え聞き
 包丁をぴかぴかに研(ト)いで ブタとヒツジに向かった
698デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/10(木) 23:25:54 ID:K66ofalk0

 辺境から戻り 天子に謁見する
 天子は 明堂に座していた
 木蘭の論功行賞は 十二階級の特進となり
 大量の褒美を賜る
 そして さらに可澗は 木蘭の欲しいものを尋ねた
 木蘭は 地位や名誉を求めなかった
 ただ一刻も早く 遠い故郷へ
 私を還らせて頂きたい そう望んだ

 父母は娘の帰還を伝え聞き
 互いに庇いあいながら 街外れまで迎えに出た
 姉は妹の帰還を伝え聞き
 改めて きちんと化粧を整えた
 弟は姉の帰還を伝え聞き
 刃物を研ぐと いそいそとして肉料理の支度にとりかかった
699デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/10(木) 23:26:30 ID:K66ofalk0

 我が東閣の門を開き
 我が西閣の牀(ショウ)に坐る
 我が戦時の袍(ホウ)を脱ぎ
 我が旧時の裳(モ)を著(ツ)く
 窓に当りて 雲鬢(ウンピン)を理(トトノ)え
 鏡に対して 花黄(カオウ)を貼る
 門を出で 火伴(カハン)を看(ミ)れば
 火伴 始めて驚惶(キョウコウ)す
 同行十二年
 知らず 木蘭は是(コ)れ女カなるを
 雄兎(ユウト) 脚 撲朔(ボクサク)して
 雌兎(シト) 眼 迷離(メイリ)す
 両兎 地に傍(ソ)いて走らば
 安(イズク)んぞ能(ヨ)く 我の 是れ 雄雌なるを弁ぜん
700デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/10(木) 23:27:06 ID:K66ofalk0

 我が家の東の建物の門を開けて
 我が家の西の建物の床几に腰を掛ける
 私の着ていた軍服を脱ぎ
 昔着ていた女性用の衣裳を身に着けた
 窓に向かい 雲なす女性の髪型に調えた
 鏡に向かい 花黄を額に貼り付けて美しく粧い
 ドアから出て 仲間たちを見た
 仲間たちは驚き 畏まった
 連れだって行く事、十二年
 木蘭が少女だとは 分からなかった 
 おすのウサギは足を曲げて走り
 めすのウサギは目がぼんやりとしていると言うが
 雌雄二匹のウサギが地に寄り添って走れば
 どうしてよく 性別を見分ける事が出来ようか
701デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/10(木) 23:28:15 ID:K66ofalk0
デビル訳

 我が家の母屋の門を開け
 我が家の離れのベッドに座る
 今まで着ていた軍服を脱ぎ
 かつて着ていた衣装に袖を通す
 改めて 髪をふんわり結い上げて
 鏡を見ながら 額飾りの位置を決める
 彼女が戸外へ出 戦友たちを見たとたん
 彼らは大変驚いた
 十二年も一緒に居たのに
 木蘭が女性だとはわからなかった
 雄のウサギは脚が曲がってヨタヨタで
 雌のウサギは目が悪いからヨタヨタだって言うけれど
 両方のウサギが一緒に走っていれば
 その性別は 見分けが付きにくいもの
 それと同じことよ
702あゆこ ◆M97q2.0iI6 :2006/08/11(金) 00:50:23 ID:y/E777ayO
はじめましてぇー(*・∀・*)
703円錐すふ:2006/08/11(金) 09:09:39 ID:tZpQ2l3M0
いらっしゃいませ!
704あゆこ ◆M97q2.0iI6 :2006/08/11(金) 19:55:46 ID:y/E777ayO
人がいないですね(*・∀・*)
705デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/11(金) 21:35:26 ID:53v5K3nF0
はじめまして、あゆこさん☆
何もありませんが、どうぞゆっくりして下さいね。

さて、『木蘭詩』がわりと長い目だったので、今日の詩はちょっと軽めで行きましょうか。

  『夢江南』  by温庭芍

 千萬の恨み
 恨みの極まれるは 天涯に在り
 山月は知らず 心裏の事
 水風に空しく落つ 眼前の花
 碧雲 揺曳して斜めなり
706デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/11(金) 21:37:19 ID:53v5K3nF0

 限りなく 心に強く残るわだかまり
 その最たるものは 天の果てにある
 山にかかっている月には 分からないだろう
 水辺の風に 目の前の花が空しく落ちる
 青雲がたなびきながら 渡って行く


デビル訳

 全てを押しのけ 私の心を占めるもの
 それは他ならぬ 遠い空の下のあなた
 夜を照らす月でさえ 私の想いを知らないだろう
 川面を吹き抜ける風が 目の前の花を空しく散らせる
 私は心を雲に乗せ 天空をあなたの許へと渡って行こう


(おまけ)
恨みって、怨みだけじゃなくって、強い思いの事全般を、そう表現するのね。
707円錐すふ:2006/08/11(金) 22:06:53 ID:o8IxMPim0
デベル氏様。
9月あたりになったら、額田王の歌を書き込む予定です。
それまでに探しておきますね!

では・・・・デビル殿、あゆみ様、おやすみなさい。
708デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/11(金) 22:11:08 ID:53v5K3nF0
おやすまなさい、円錐すふ様☆
いい夢を
709デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/12(土) 19:49:42 ID:lZQdcFBO0
今来むと 言いしばかりに 空曇る 雨や待つらむ 今日の一日
…でしたが、大阪は全然、降りませんでした。ちっくそ〜!!

待つのは嫌いじゃないんです、一向に。
でも、ねえ、ため息出ちゃう時ってないですか?

  『雑詩』  by徐幹

 浮雲 何ぞ洋々たる
 願わくは 因りて我が詞を通ぜん
 飄々として 寄す可からず
 徒倚(トイ)して 徒に相思うのみ
 人は離るるとも 皆 復た会うに
 君独り 返るの期なし
 君の出でし自り
 明鏡 暗くして治せず
 君を思うこと 流水の如し
 何ぞ窮已する期有らんや
710デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/12(土) 19:50:15 ID:lZQdcFBO0

 空に浮く雲は 何にも妨げられないようだ
 願わくば この浮雲によって私の言葉をあなたに通じたい
 しかし 雲は風に流れてしまうので 言付けが出来ない
 私は立ち去り難くて 無益にもただ思い続けている
 他の人々は 離れても みな 再会するのに
 あなただけは 何時帰るのやら 当ても無い
 あなたが出て行ってからは
 澄んだ鏡も涙で曇り 私は化粧も直せない
 あなたを思うことは 流れる水のようで
 どうして窮まり止む時があろうか
711デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/12(土) 19:53:03 ID:lZQdcFBO0

デビル訳

 天空を自由に渡る白い雲
 そこに あなたへの言伝を乗せようか
 でも 雲は知らん顔で風に翻り 流れて行ってしまう
 わかっている けど どうする事も出来ないから
 ただ窓辺に寄りかかり あなたの事を思っている
 他所の人は みんな戻って来たのに
 あなただけ 何時戻るのか 音沙汰も無い
 あなたが出征してからは
 朗らかだった私の心も すっかり暗く塞いでいる
 どんなに長く離れていても
 大河の水が流れ止む事の無いように
 私はあなたを永遠に思い続ける
712デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/13(日) 21:35:49 ID:30cWgXDA0
秋といえば、驚く勿れ『七夕』も秋の言葉だったのですよ。
正確に言えば、夏の一番最後の節句なんですが。

  『秋夕』  by杜牧

銀燭の秋光  画屏 冷え
軽羅の小扇に  流螢捕ふ
天階の夜色 涼しきこと水の如く
臥して看る  牽牛 織女星

白いロウソクで照らし出された秋の風光は
秋の冷えた風で 絵屏風を冷やす
薄絹の軽やかな小さい扇で 飛び交うホタルを捕まえた
宮中や天上世界の階段は 水のように涼しいらしい
横になり 彦星と織姫を眺めている
713デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/13(日) 21:36:20 ID:30cWgXDA0
デビル訳

白ロウソクを燈す 秋の夜
絵屏風もどことなく 冷んやりして
(人肌の温もり恋しい季節なのに)
秋の夜長の徒然に 
彷徨う蛍を 絹の扇で捕まえている
(私は独り お前も独り 遣る瀬無い夜)
天の階段から見える夜景を楽しめば
水辺に遊ぶ程に涼めるとか
(側にあなたがいてほしい)
横になり 天を見ている 七夕の夜
(ため息ひとつ あなたの許へは届かない)
714デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/14(月) 18:25:30 ID:vqAsj8QJ0
お休みなので、長編詩に取り組んでみたですよ☆
題は『胡笳十八拍』、作者は蔡文姫。

題の通り、本編だけで18ブロックに分かれているので、いつものように
ちょびちょびやって行くですね。

で、その前に簡単な作者の経歴を記しておくわ。
その方が、詩に籠められた作者の気持ちがわかると思うから。

蔡 文姫:後漢代の詩人。文姫は字。
      後漢末期の官僚で歴史家でもあった蔡?の娘。
      衛仲道の妻となるが死別。195年董卓の残党によって
      乱が起きた時、実家に帰っていた蔡文姫は匈奴の兵に
      拉致され、南匈奴の左賢王の側室とされて二子を設ける。
      12年後、蔡家の後継者が無くなる事を惜しんだ曹操が、
      身代金を匈奴に支払って彼女を買い戻し、董祀に嫁がせた。
      先の動乱で、蔡?の蔵書は失われてしまっていたが、
      帰国後、彼女は曹操の命により、そのうちの暗記していた
      ものを約400編復元させている。
715デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/14(月) 18:25:54 ID:vqAsj8QJ0
  『胡笳十八拍』  by蔡文姫

 我れ 生まるる初(サキ) 尚 無為なるも
 我れ 生まれし後(ノチ) 漢祚 衰う
 天 不仁にして 乱離を降(ク)だし
 地 不仁にして 我れをして此の時に逢わしむ
 干戈 日々に 尋(ツヅ)きて 道路危うく
 民 卒(ニワカ)に流亡して 共に哀悲す
 煙塵 野(ノ)を蔽(オオ)いて 胡虜 盛んなり
 志意(シイ)乖(ソム)きて 節義欠く
 殊俗に対して 我が宜(ヨ)しと するところに非ず
 忍辱に遭(ア)いて 當(マサ)に 誰にか告ぐべき
 笳 一会して 琴 一拍し
 心 憤怨すれど 人の知る無し
716デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/14(月) 18:26:15 ID:vqAsj8QJ0

 私が生まれる前には まだあまり変化がなかった
 私が生まれた後は 漢の皇統は衰えていった
 天は 無慈悲で 人々を離散させ
 地は 無慈悲で 私をこんな辛い時に逢わせた
 戦乱は日々続き 道々は危険である
 民衆は 俄かに彷徨いだして 悲哀を共にしている
 戦塵が野を蔽い、蛮族は意気盛んである
 志と思いは乖離して 節義は減少した
 異国については 私の好むところではない
 恥を忍ぶ事に出くわしたのを 一体誰に告げるべきか
 葦笛がしばし合わさって 琴は一拍する
 心の中の鬱憤は誰が分かってくれようか
717デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/14(月) 18:26:43 ID:vqAsj8QJ0

 私が生まれる前は 平穏な時代だった
 私が生まれた後で 漢王室は衰え始めた
 天は無情で 兵乱と離散をこの世に与え
 地は無情で 私をこんな憂き目に遭わせる
 戦争は日々継続され 大路を行くさえ危険がある
 民衆は突然何もかも失い、流浪の民となって互いの境遇を嘆く
 町が焼かれる煙が野を覆い 蛮族の勢いが一層増す
 理想と現実は大きく食い違い 節度と義理は失われた
 習慣の異なる所は 私の気持ちに叶う場所ではない
 この辱めを耐え忍ばなければならない事を 誰に訴えればいいのだろう
 蛮族の葦笛と 漢の琴が出会った 第一幕
 我が心の怨みと憤りは 誰も知らない
718デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/15(火) 17:23:36 ID:jFBltT0O0
 漢の国を越して 胡の城(マチ)に入る
 家亡び 身失ひて 生 無きに如(シ)かず
 氈裘(センキュウ)を裳と為せば 骨肉震驚し
 羯羶(ケツセン)を味と為せば
 我が情(ココロ)枉遏(オウアツ)す
 兵鼓(ヘイコ) 喧(ケン)として 夜從(ヨ)り明(アカツキ)に達し
 胡風 浩々として 塞營暗し
 今を傷(イタ)み 昔に感じて 三拍成り
 悲しみを銜(フク)み 恨みを畜(タクワ)えて 
 何(イヅ)れの時にか 平けくならん
719デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/15(火) 17:24:54 ID:jFBltT0O0
 
漢王朝の国を通り越して 匈奴の都市へ入った
 一門は滅んでしまい 我が身分は失ってしまい 死んだ方がましである
 毛織りや革衣を衣裳として身に纏えば 骨と肉は 震えおののき
 匈奴のなまぐさい臭いを風味としているので
 私の心は痛めつけ抑え付けられている
 軍鼓が 夜中から明け方まで 鳴り続けている
 匈奴の地の風は はるばるとを吹き渡り
 辺疆の要塞は 砂塵の為に薄暗くなっている
 今の境遇を傷み 過去の幸せな生活を思い起こして 三拍が出来上がる
 悲しみの感情を含んで抑えて 恨みを蓄えているが
 この思いは いつになったら 平穏になるのだろうか
720デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/15(火) 17:25:31 ID:jFBltT0O0
デビル訳

 漢の国を越して 蛮族の城市に入る
 家は滅び 身分を失くした今 私は死んだも同然だ
 毛織物や皮衣を普段着にするなど 本当に驚くべき事だし
 ヒツジの生臭さを美味と感じているらしい
 私は狂い死にしそうになっている
 戦時の太鼓が 一晩中 騒がしく打ち鳴らされる
 蛮地の風は大いに吹き 砂塵で塞が暗く霞む
 辛い毎日を嘆き 普通に幸せだった過去を思い出して 第三幕
 悲哀を心に留め 憤怨を積み重ねているが
 この思いを消し去れる そんな日が来るのだろうか
721デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/16(水) 18:30:20 ID:YgUexDSu0
あや!
1の次に3が来ているではないですか…
2が抜けてるよう

ごめんなさいです。
昨日と順番逆です、申し訳ない…
722デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/16(水) 18:30:53 ID:YgUexDSu0
 戎羯(ジュウケツ) 我れに逼(セマ)りて室家(ツマ)と 為し
 我れを將(シタガ)え行きて 天涯に向かう
 雲山 萬重(バンチョウ)にして 帰路 遐(はる)かなり
 疾風 千里にして 塵沙を揚(ア)ぐ
 人 多くは暴猛にして 爬蛇(キダ)の如く
 弦(ユヅル)を控え 甲を被(カブ)りて 驕奢を為す
 両拍 弦(コトイト)張れど 弦(イト)絶えんと欲っす
 志 摧(クダ)け 心 折れて 自ら悲嗟す
723デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/16(水) 18:31:17 ID:YgUexDSu0
 西の蛮族は私に妻となるように迫り
 私を連れて旅をして 天の果てへ向かった
 雲がかかる高い山が幾重にも続き 帰途は遠いものとなった
 強い風が彼方から吹いて来て 砂塵を巻き上げた
 その地の人は 多くは兇暴で 毒蛇のようである
 弓を手許に置き よろいを着て 驕り高ぶっている
 二拍は 琴の弦を張っても 弦は悲しみの為に切れようとする
 志は砕け 心は折れて 嘆き悲しむ
724デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/16(水) 18:31:48 ID:YgUexDSu0
デビル訳

 西の蛮族は 私を無理やり妻として
 我が物として 地の果てへ連れて行く
 雲をまとった山が幾重にも重なるその向こう 帰り道は遥かに続く
 強い風が千里を駆け、砂埃を舞い上げる
 蛮族の人民の多くは 勇猛を誇り 毒蛇のような性格を持っている
 常に弦を張った弓を持ち 甲冑を着込んで 自分達の強さに驕っている
 第二幕 気丈であろうとしたけれど 時々ぷつんと切れそうになる
 意志が砕け 気弱になってしまう自分を 悲しみながらも励ましている
725本当にあった怖い名無し:2006/08/17(木) 14:55:10 ID:6vWmNiCn0
 
726デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/17(木) 18:37:44 ID:XD+Lx6PA0
それでは、今夜は第四拍へ♪


 日々に無く 夜々に無し 我がク土を思はざるを
 稟気(リンキ) 生を含みて 我が最苦に過ぐる莫(ナ)し
 天 災(ワザワ)い 国 乱れて 人に主無く
 唯(タ)だ 我が命(メイ)薄くして 戎虜に 沒す
 殊俗 心 異りて 身 処し難く
 嗜慾(シヨク)同じからずして 誰と共にか語る可(ベ)き
 尋思 渉歴して 艱阻(カンソ)多く
 四拍 成りて益々悽楚(セイソ)たり
727デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/17(木) 18:38:18 ID:XD+Lx6PA0

 昼となく 夜となく 故郷を思わない時はない
 寒気は厳しいが まだ春の訪れがあるので
 私の一番辛いことよりも厳しくはない
 天災が訪れ 国が乱れ 人は主を失った
 私も薄倖の運命で 西の蛮族の中に身を埋めている
 異なった風俗の民族は 心も異なり 身を処遇し難い
 嗜好も異なっているので 誰と語り合う事が出来よう
 あれこれと思って 心中で渡り歩けば 多くの難儀や妨げがある
 四拍が出来たけれど 益々痛み苦しむ
728デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/17(木) 18:39:08 ID:XD+Lx6PA0
デビル訳

 昼も夜も 故郷の事を思い続けている
 天命は生命を含んでいる それが私の一番辛い事であったとしても
 天は人界を罰し 紛争が起こって 王者が居なくなった
 その中で 私は不幸にも蛮族に連れ去られてしまった
 風俗習慣も性質も異なっていて 生活はとても不便だ
 好みなども全く違うから 話の通じる相手もいない
 思いは堂々巡りを繰り返し 建設的な考えがまとまらない
 第四幕 此処へ来て益々痛ましさが募る
729デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/18(金) 21:52:05 ID:lrXyu+cK0

 雁 南征して 辺声を寄せんと欲っし
 雁 北帰して 漢音を得んと為す
 雁 飛ぶこと高くして 遥か尋ね難し
 空しく斷腸して 思い?々(インイン)たり
 眉を攅(アツ)め 月に向かいて 雅琴を撫し
 五拍 冷々(レイレイ)として 意 彌々(イヨイヨ)深し
730デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/18(金) 21:53:09 ID:lrXyu+cK0

 ガンが南へ飛び 北方の辺疆の物音を伝え
 ガンが北へ帰り 漢の国からの便りを届ける
 しかし ガンは高い所を飛ぶので はるか遠くまで尋ねる声が届きにくい
 空しく 断腸の思いをして 黙り込んでしまう
 眉を寄せ 月に向かって琴を撫してみる
 五拍は 清く涼しくて 思いは益々深まってくる
731デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/18(金) 21:53:41 ID:lrXyu+cK0
デビル訳

 雁は南へ行って 辺境からの便りを寄越そうとし
 北へ帰って 都のニュースを知ろうとするそうだ
 けれど 雁が飛ぶのは高い空 私が叫んだ所で届かない
 腸が千切れんばかりの口惜しさが 心に深く沈んで行く
 眉を顰め 月に向かって 都の琴を弾いてみる
 第五幕 いや増す哀しさに 望郷の念がいっそう深まる
732デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/19(土) 22:18:55 ID:XWbdWVhm0
 冰霜 凜々として 身 苦寒し
 飢えて 肉酪に対して 餐する能はず
 夜間に 隴水 声 嗚咽す
 朝に長城を見て 路 杳漫(ヨウマン)たり
 往日を追思して 行李 難(カタ)く
 六拍 悲しみ来りて 彈(ヒ)くを罷(ヤ)めんと欲す
733デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/19(土) 22:19:34 ID:XWbdWVhm0
 冰霜が凜々として 寒さが厳しくて身にしみる
 飢えて 獣肉や乳製品を採ろうとしても 食べられない
 夜間に 隴水の川の流れはむせび泣き
 朝に長城を見ても 道は遙かに続いている
 往時を思い偲べば 旅行の支度も滞りがちになる
 六拍は 悲しみがこみ上げて来たので 楽器の演奏をやめようとする
734デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/19(土) 22:20:10 ID:XWbdWVhm0
デビル訳

 氷雪や霜 厳しい寒さに この身はいっそう苦しむ
 飢えるあまり 羊肉やチーズを食べようと思っても とても口に入らない
 夜中にそっと独り 隴水(河)のように 声を殺して泣いている 
 朝 人界の果て(長城)を見たけれど 蛮族の国への道は遥かに続く
 かつて 都で暮らしていた日々を思い出し 荷造りの手が度々止まる
 第六幕 こみ上げる悲しみに胸がつまり 心を閉ざしてしまおうかと思う
735デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/20(日) 19:13:01 ID:cQBEchBB0
 日暮 風悲しくして 辺声四起し
 知らず 愁心を誰に向かってか説く 是なるを
 原野は蕭條として 烽戍(ホウジュ)萬里
 俗(ナラ)いは 老弱を賤(イヤシ)みて 少壯を美(ヨ)しと為す
 逐(オ)いて 水 草有れば 家を安(トド)めて塁を葺(フ)き
 牛羊 野に滿ちて 聚(アツ)まること蜂蟻の如し
 草盡(ツ)き 水竭(ツ)くさば 羊馬 皆な徙(ウツ)る
 七拍 恨みを流せど 此(コ)こに居すを惡((ニク)む
736デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/20(日) 19:13:20 ID:cQBEchBB0
 日が暮れてくると、風が悲しげに吹いて来て
 国境地帯の軍馬の嘶きや物音が周りからおこってくる
 愁いに満ちた心の中は 誰に訴えたらいいのか分からない
 原野はもの淋しくて 狼煙の見張台が遙か彼方にまで続いている
 その地の習俗は 老人や子どもを軽んじて 壮年を尊重する
 水や牧草のある所を追いかけて行き 居を構えて塁を構築する
 牛や羊が野に満ちて まるでハチやアリのように群れをなしている
 草が尽き果てて水が涸れてしまえば 羊や馬は皆移していく
 恨みを流しても ここに居住することを憎み嫌う
737デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/20(日) 19:13:53 ID:cQBEchBB0
デビル訳

 日暮れになれば 風は悲しく唸り 四方からは時の声が聞こえてくる
 これほどに愁える心を 誰に説明すればわかってもらえると言うのだろう
 原野はただ広がるばかりで 狼煙台が向こうの方に小さく見える
 ここでは 老いたものや弱いものは軽蔑され 強いものが称えられる
 移動し 水や牧草があれば 家を組み立て 砦を築く
 牛や羊が 野原中にいて 集まれば蜂か蟻のようにたくさん居る
 草が無くなり 水が無くなれば 家畜たちは移動する
 第七幕 たとえ恨みが忘れられても 此処にある自分を許せない
738デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/21(月) 20:52:22 ID:am8wf+u60
 天に眼(マナコ)有り為(タ)れば  
 何ぞ見えざる 我れ独(ヒト)り漂流するを
 神に霊 有り為(タ)れば  
 何事ぞ 我れを天南海北の頭(ホトリ)に処せしむると
 我れは 天に負(ソム)かざるに  
 天は何ぞ 我を殊匹(シュヒツ)に配(メア)わすや
 我れは神に負(ソム)かざるに   
 神は 何ぞ 我を誅(ツミ)せんとて荒州に越すや
 茲(ココ)に八拍を製して 憂ひを排するを擬(ナゾラ)えんとするも
 何ぞ知らん 曲成りて 心転(ウタタ)た愁ふるを

※殊匹:蛮族(胡人)の配偶者
739デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/21(月) 20:52:43 ID:am8wf+u60
 天に物を見る目があるというのならば
 どうして 私が独りぼっちで流転漂泊しているのが見えないのか
 神に霊力があるというのならば
 一体どうして私が 天の果て・地の果ての辺で 過ごすようなことになっているのか
 私は天に背いていないのに
 天はどうして私を夷人に娶わすのか
 私は神に背いていないのに
 神はどうして 私を罰して辺疆によこすのか
 ここに八拍を作って 憂いを晴らすこととしよう
 なぜだろうか 曲が出来上がっても 心はいよいよ愁えてくる
740デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/21(月) 20:53:22 ID:am8wf+u60
デビル訳 

 天に物事を見分ける目があるのなら
 何故見えないのだろう 私が孤独の海を漂っている事を
 神に慈しみがあるならば
 私を天地の外れに押し込めるのは 一体どう言う訳だろう
 私は非道な事はしていないのに
 運命はどうして 私を蛮族の妻と為したのか
 私は非礼な事はしていないのに
 神はどうして 私を罰しようとこんな荒地へ寄越したのか
 第八幕 此処に書き上げ 憂さ晴らしになると思ったが
 どうしてだろう 曲は出来たが 心は新たな嘆きに愁えている
741エル ◆5qSAvJsZh6 :2006/08/21(月) 21:47:37 ID:6qS7L5N/0
宣伝失礼します。ただ今、創作文芸板では

●○創作文芸板競作 灼熱の『夏』祭り!!5○●

という小説作品の競作祭を開催してます。投稿・感想ともに大募集中です。投稿は後二日で締め切りですが、今週末27日(日)まで実施しております。力作良作揃ってますので、ぜひ、ご覧になってみてください!!
祭りスレ:http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1156088855/l50


●現時点の投稿作品(現在9作)

熱砂
http://novel2ch.sakura.ne.jp/toukou/kyousaku/tstk1.cgi?key=20060819000249&log=&page=&action=html2
果てなく続く砂漠、西瓜を手にバスで旅する男。その先で出会う人達との交流の果てに彼が感じたものとは。

サマーキャンプ
http://novel2ch.sakura.ne.jp/toukou/kyousaku/tstk1.cgi?key=20060819001122&log=&page=&action=html2
カリフォルニア州の大学に留学経験を持つ英会話塾講師の主人公。彼は塾の企画したサマーキャンプで予想外のアクシデントに遭遇する。

ヤノコさん
http://novel2ch.sakura.ne.jp/toukou/kyousaku/tstk1.cgi?key=20060819034252&log=&page=&action=html2
僕には幽霊の友達がいる。愛する人に裏切られ、自らの命を断ったヤノコさん。彼女を成仏させる為、僕はひと夏の冒険に出発した。

君がいた夏
http://novel2ch.sakura.ne.jp/toukou/kyousaku/tstk1.cgi?key=20060819175410&log=&page=&action=html2
理解されぬ愛に苦悩する二人の男。夏のある日、彼らはそれぞれに思いを抱えながら死を選ぼうとするが……。

続きます。
742エル ◆5qSAvJsZh6 :2006/08/21(月) 21:48:13 ID:6qS7L5N/0
続きです。

おれは結婚しないだろう
http://novel2ch.sakura.ne.jp/toukou/kyousaku/tstk1.cgi?key=20060819203125&log=&page=&action=html2
日々、額に汗して働く「おれ」が、かつての同僚の過去や現在の先輩の近況を知り、人生について改めて考える事となる。

愚劣の鷹
http://novel2ch.sakura.ne.jp/toukou/kyousaku/tstk1.cgi?key=20060819220004&log=&page=&action=html2
母親に捨てれらたお時は森の闇の中で、最悪の王と呼ばれ悪魔の親族でもある「愚劣の鷹」と出会い取り憑かれてしまう。

交差する三日間
http://novel2ch.sakura.ne.jp/toukou/kyousaku/tstk1.cgi?key=20060819224903&log=&page=&action=html2
互い違いに時を逆行する潤一とルイ。過去に起こった凄惨な事件の秘密が解き明かされてゆく。

全てを無に返して
http://novel2ch.sakura.ne.jp/toukou/kyousaku/tstk1.cgi?key=20060820131113&log=&page=&action=html2
気だるい夏休みに自動車教習所へ通う。そこで僕は、一人の女性に心を奪われてしまった。

虹蛇の季節
http://novel2ch.sakura.ne.jp/toukou/kyousaku/tstk1.cgi?key=20060821062124&log=&page=&action=html2
脳裏に居着く蝉の声。それは祐貴の中で、虹蛇の季節を喚び起こす。




743デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/22(火) 21:58:24 ID:WN2nEU8T0
 『胡笳十八拍』 続きね☆

天は涯(ハテ)無くして 地は辺(カギ)り無し
 我が心愁いて 亦(マ)た復(マ)た然(シカ)り
 人生 倏忽(シュクコツ)として 白駒の隙(ゲキ)を過ぐるが如く
 然(シカ)れども 歓楽を得ざること 我が盛年に当らん
 怨みて 天に問わんと欲すれど
 天 蒼々として 上るに縁(エニシ)無し
 頭(コウベ)を舉げて仰望すれば 空しき雲煙
 九拍 情(オモ)いを懷(イダ)くも 誰にか伝えん
744デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/22(火) 21:58:46 ID:WN2nEU8T0
 
 天は果てしなく 地には窮みがない
 私の心は愁えて また再びそのように限りない思いである
 人の一生は速やかで 白馬が隙を過ぎるような一瞬である
 だのに 私は 人生の盛りの年代は楽しむ事も出来なかった
 それを大変口惜しく思い 自分の運命を天に問いかける
 天は蒼々としているが 問いに上っていく方法もない
 頭を挙げて仰ぎ見れば ただ 空しく雲と霞が立ち籠めているだけ
 九拍 思いを抱いても 誰に打ち明ければいいのか
745デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/22(火) 21:59:54 ID:WN2nEU8T0
デビル訳

 天は永遠で 地は永久である
 私の愁いも動揺に とめどなく広がってゆく 
 人生は瞬く間 それこそ白馬が一瞬に脇を駆け抜けるようなもの
 しかし 私の人として盛んな年頃には 何も楽しい事なぞなかった
 私の不幸の因を 天に問うてみたいと思ったが
 天は変わらず青々と頭上に広がり そこへ昇ろうにも何もない
 口惜しさに顔をあげ 諦め切れずに請い願えば 
 目の目には雲か霞が広がっている
 第九幕 希望は胸に膨らむが 一体それを誰に云おう
746デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/23(水) 00:12:55 ID:53hsUHPo0
しまった、間違いハケーン!

誤 : 目の目には
  ↓
正 : 目の前には

ヾ(^-^;) ゴメンゴメン
747デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/23(水) 20:45:13 ID:89KsEb500
続きますね☆ 

 城頭の烽火 曾(カツ)て滅(キ)えず
 疆場(キョウジョウ)の征戰 何(イズ)れの時にか歇(ヤ)まん
 殺気は 朝々 塞門を衝(ツ)き
 胡風は 夜々 辺月に吹く
 故郷隔てて 音塵絶え
 哭けど声無く 気 將(マサ)に咽(ムセ)んとす
 一生の辛苦は 別離に縁(ヨ)り
 十拍 悲しみ深くして 涙は血と成る
748デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/23(水) 20:45:30 ID:89KsEb500

 城頭の烽火は 消えたことがなく
 辺疆での征戦は いつやむのだろうか
 殺気は 朝ごとに要塞の門を衝き
 胡地を吹き渡る風は 夜毎に辺疆の月影に吹き
 故郷とは隔たってしまい 世間との交際は絶えてしまった
 声に出して泣こうにも 声は出なく 息もつかえようとする
 一生の苦労は別離に起因する
 十拍 悲しみが深いあまり 涙が血になってしまった
749デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/23(水) 20:46:44 ID:89KsEb500
デビル訳

 城を照らす篝火は 今まで消えた事が無い
 蛮族の野望に満ちた諍いは 何時になったら止むのだろう
 殺気を帯びた一群は 毎朝 門から出撃して行き
 亡霊の啜り泣きにも似た風は 毎晩 月に向かって吹く
 故郷は遥か彼方 便りも今では届かない
 声無くして絶叫し 息一つまともに出来ない
 思い知る
 人生で一番の苦しみは 別離に勝るものなしと
 第十幕 尽きせぬ深い悲しみに 私の涙は血に変わる
750デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/24(木) 22:06:10 ID:Z/PP1LfN0

 我れは生(セイ)を食(ムサ)ぼるに非(アラ)ざれども 死を惡(ニク)み
 身を捐(ス)つること能(アタ)はざれども 心に以(ユエ)有り
 生きては 仍(シキリ)に冀(コイネガ)い得て桑梓(ソウシ)に帰らんことを
 死しては 当(マサ)に骨を埋めて長(トコシ)えになるべきのみ
 日や月や 戎塁(ジュウルイ)に在りて
 胡人 我れを寵(チョウ)して 二子有り
 之(コレ)を鞠(ヤシナ)い 之(コレ)を育てて羞恥せず
 之(コレ)を愍(アワレ)み 之(コレ)を念じて辺鄙(ヘンピ)に生長す
 十有一拍 因(ヨ)って茲(ココ)に起こし
 哀響 纏綿(テンメン)として心髓に徹す

※桑梓:故郷
751デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/24(木) 22:06:29 ID:Z/PP1LfN0

 私は生きることをむさぼる訳ではなく 死ぬことを憎む
 身を捨てられないのには理由があるのだ
 生きて なおもやはり 父祖の地に帰ることを請い願う
 死んだ後は骨を埋め 永久にその地に祭られたい
 太陽よ 月よ 私は西方異民族の砦にあって
 蛮人(胡人)が私を可愛がったので 二人の子どもがいる
 この胡人との間に出来た子を 養い育てても
 私は漢民族として 恥じることはない
 この子を憐れみ この子を思って 片田舎で大きくした
 十一拍 この事の為に起こす
 哀しげな響きは 心に纏わりついて離れないで 
 心と骨の髄にまで達した
752デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/24(木) 22:07:20 ID:Z/PP1LfN0
デビル訳 
 
 私は生に執着している訳ではないが 死を忌避する
 死を選べないのには 訳がある
 生きて 必ず故郷に帰りたいと思う
 死んだなら 故郷に骨を埋め そちらで祀られたいと思う
 過ぎ行く月日を 蛮族の砦で重ねるうち
 蛮人の寵を受けて 二人の子供が出来た
 この子らを養い 育てる事を 恥ずかしいとは思わない
 この子らを慈しみ 気配りしながら 辺境で成長させた
 第十一幕 だから此処に記しておこう
 哀しみの響きが私を捉え 心の芯まで貫いた
753デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/25(金) 21:12:47 ID:c6JDiUrH0

 東風 律(コヨミ)に應じて 暖気多く
 知るは是れ 漢家天子 陽和を布(シ)くを
 羌胡(キョウコ)蹈舞(トウブ)して 共に謳歌し
 両国 交歓して 兵戈罷(ヤ)む
 忽ち 漢使に遇(ア)いて 近(シタシ)く詔(ミコトノリ)を稱(トナ)わる
 千金を遣(ツカ)わして 妾身を贖(アガナ)うと
 喜び得たり 生還して聖君に逢うを
 稚子(オサナゴ)と嗟(ナゲ)き別れて 会するに因(ヨシ)無し
 十有二拍 哀楽 均(ヒト)しく
 去ると住(トドマ)るとの両情は 具(トモ)に陳(ノ)ぶること 難(カタ)し
754デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/25(金) 21:13:12 ID:c6JDiUrH0

 東からの春風は 暦通りにやって来て 暖かくなった
 漢の天子が 穏やかな媾和を宣(ツ)げたことを知った
 西方異民族は 舞い踊って共に謳歌して
 漢と胡の両国は互いに親しく交わり楽しんで 戦闘を止めて武器を収めた
 急に 漢の使節にお会いすることになり 親しくあり難い詔を賜った
 千金を遣わして 私の身を購ったということだった
 嬉しい事に 生きて還って 聖君(曹操)に逢える
 悲しい事は 幼子との別れを歎いた事で 今後出会う手立てが無い
 十二拍 我が子との別離の哀しみと 帰国の楽しみとが等しくある
 胡地を去る事と 留まる事との両方の感情が 共に在って
 気持ちは簡単には言い表せない
755デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/25(金) 21:14:01 ID:c6JDiUrH0
デビル訳

 東からの風が 暦のままに 日々暖かくなって来た頃
 ニュースが一つ舞い込んだ
 漢の皇帝が この蛮族と講和条約を結んだのだと
 蛮族どもも嬉しいのか あちこちで踊りの輪が出来 歌が聞こえる
 中原と辺境と 共に喜んで 戦が終わった
 ほっとしていたら 漢の使者に呼ばれ 直々に皇帝からのお言葉を賜る
 大金を蛮族に支払って 私を漢に帰らせて下さると
 嬉しかった 
 生きて我が祖国へ戻り 皇帝に謁見出来るなど思っても見なかったから
 しかし 此処で幼子達と別れてしまったら たぶんもう二度と会えないだろう
 第十二幕 哀しみと喜びは どちらが勝るとも劣らず
 望郷と慈愛の二つの心は とても一緒に表せない
756デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/26(土) 22:52:22 ID:DTzIlrrf0

 謂(オモ)わざりき 残生 卻(カエ)って旋帰(センキ)を得て
 胡児を撫(ナ)で抱(イダ)きて 泣き下り 衣を沾(ウルオ)す
 漢使 我れを迎へて 四牡(シボ)?々(ヒヒ)たり
 胡児 号すれど 誰か知ることを得ん
 我が生死に與(アズカ)りて 此の時に逢い
 愁いて 子の爲に 日 光輝無し
 焉(イズクン)ぞ 羽翼を得て 汝を將(シタガ)えて帰らんや
 一歩一遠すれど 足(アユミ)は移り難く
 魂は消え 影は絶ゆるとも 恩愛は遺(ノコ)る
 十有三拍 弦は急にして調(シラベ)は悲し
 肝腸 攪刺(コウシ)さるも 人の我れを知る莫(ナ)し
757デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/26(土) 22:52:54 ID:DTzIlrrf0

 余生が たちまちのうちに帰って過ごせるとは思えなかった
 胡人の左賢王との間に生まれた男子を抱いて 撫でいつくしみ
 涙を流して衣服を濡らしてしまった
 漢の使者は私を迎えに来 牡馬四頭に引かせた馬車は勢いよく進んで来る
 男の子は号泣したが 誰も気づかなかった
 わたしの生死に関係して 帰国と子どもとの生別の大きな課題の時に出逢い
 胡地に遺される子のため 愁う
 どのようにかしてつばさを手に入れて あなたを連れて帰れないものか
 一歩一歩と遠ざかっていくが なかなか前へと進まない
 肉体の形に伴った精神活動は消えて 肉体の影も無くなっても 恩愛は残っている
 十三拍 弦の動きは急になって 調べは悲しげである
 はらわたが掻き乱されるが 誰にも分かってもらえない
758デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/26(土) 22:58:04 ID:DTzIlrrf0
デビル訳

 思っても見なかったことだ
 残りの命を故郷へ帰って暮らせるなど
 蛮族との間に出来た子らを抱きながら 涙でその服を濡らせてしまう
 漢の使者が私を迎えに寄越した 四頭立ての馬車はとても威勢がいい
 子供達は号泣したが 誰も気に留めていなかった
 私の一生の中で 帰郷と別離が同時にやって来ようとは
 再び母に相見える事の無い子らの事を思うと 涙で眼が雲ってしまう
 出来ることなら 鳳凰の翼を得て お前達を連れて帰りたい 
 一歩ごとに 厭わしい蛮族から遠ざかる そして愛しい子らからも
 歓喜と悲哀の間に有ってって 足が前へ進まない
 子供達よ 母がこの地を去ったとて お前たちへの慈しみは変わらない
 第十三幕 急展開に 弦の動きは慌しいが 調べは哀しみを帯びている
 我が心がどれほど深い痛手を負っているか 他人には到底わかるまい
759デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/27(日) 22:18:59 ID:QRzw1rh10
 身 帰国すれど 児 之れに隨う莫(ナ)く
 心 懸々として 長(ツネ)に飢うるが如し
 四時(シイジ)の萬物は 盛衰有れど
 唯(タ)だ 我が愁苦のみ 暫(シバ)しも移らず
 山 高く 地 闊(ヒロ)くして 汝に見(マミ)ゆる期(トキ)無し
 更 深く 夜 闌(タケナ)わにして 汝の斯(コ)こに来たるを夢む
 夢中に手を執(ト)りて 一喜一悲し
 覚めし後 吾が心を痛まして 休歇(キュウケツ)せる時無し
 十有四拍 涕涙 交(コモゴ)も垂れ
 河水 東流して 心 是れ思(ウレ)う
760デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/27(日) 22:19:36 ID:QRzw1rh10

 我が身は帰国しても 我が子は連れて行けない
 我が心は落ち着かないで 常に飢えているかのようだ
 四季を彩る万物には 盛衰があるが
 ただ私の愁いと苦しみは 暫しの時も移っていくことがない
 山は高く 地は広くして あなたに会う時は約束できない
 夜もふけて 夢見るのは あなたがここに来ることだ
 夢の中で手を執って 邂逅を喜んだり 悲しんだりするが
 目覚めた後 夢であったことが 私の心を痛めて休まる時がない
 十四拍は 涙が交々流れる
 川の水は東に流れ 心は憂える
761デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/27(日) 22:20:12 ID:QRzw1rh10
デビル訳

 私は故国へ還れるが 子供は一緒に連れ帰れない
 どうしようもないとわかっているが それでも手は無いものかと考え続ける
 春夏秋冬 季節はそれぞれ順々に移ろっていくが
 私の愁いと苦しみは どこにも移ろう事が無い
 高い山と広い大地に隔てられ 子らよ もうお前達に会うことは無い
 夜遅く 闇が全てを包む頃 お前達が此処に来た夢を見た 
 夢の中 手を取り合って再会を喜び また別れねばならない事を悲しむ
 目覚めた後 子供達にはもう夢でしか逢えないことに いっそう心が傷む
 第十四幕 愛しさと哀しさと 涙は二つの想いに流れ
 故郷へ戻る嬉しい道を辿りながら 子供を想って心は愁える
762デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/28(月) 22:11:40 ID:gyQZWZ9o0

 十五拍 節調 促(セ)き
 気 胸を填(フサ)ぎ 誰か曲を識(シ)らん
 穹廬に処して 殊俗に 偶(ツレソ)う
 願い得て帰り来たるは 天の欲するに從(マカ)し
 再び 漢の国に 還(カエ)れば 歓心足(ミ)つ
 心に懐(オモ)い有りて 愁い転(ウタ)た深し
 日月 無私にして 曾(カツ)て照臨せず
 子 母に分離せば 意 任(タ)え難く
 天を同じうするも 隔て越(トオ)きこと 商 參(セン)の如かりせば
 生死 相い知らずして 何処(イズコ)にか尋ねん

※殊俗:異国人
※商參:商星(さそり座のアンタレス)と参星(オリオン)。
      同時に天には現れない。
763デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/28(月) 22:12:08 ID:gyQZWZ9o0

 十五拍 テンポが急で急き立てられる
 気持ちが胸にいっぱいになって塞がっても 誰が曲で識別できようか
 テントで生活して、外国人と結婚し
 願いが叶って 帰ってくるのも 天のなすがままである
 再び漢の国に還ってみれば 心を楽しませることがいっぱいだ
 しかしながら 心に思う所があるので 愁いはいよいよ深まってくる
 日や月は公平で、照らしてこなかったということはなかった
 子どもと母が分離してしまうということは 思いは耐え難いものがある
 天を同じくするとはいうものの、商星と参星のように遠く離れて会えない
 生死も分からないが、どこに訊ねたらよいのやら
764デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/28(月) 22:12:54 ID:gyQZWZ9o0
デビル訳 

 第十五幕 一時にいろんな思いが押し寄せる
 胸が潰れんばかりのこの思いを 一体誰が 曲から読み取ってくれようか 
 テント暮らしの蛮族の中にあって 彼らの嫁にされて暮らしていたのも
 帰郷の願いが叶って 帰国出来るのも 全ては天の思し召し
 再び戻った漢の国には 私の望む暮らしがある
 しかし 残してきたものを思えば そんなものはたちまち失せてしまう
 昼には陽が 夜には月が 等しく我々親子の上にあった
 子と母が別れ別れになった今 心はとても平穏ではいられない
 同じ空の下に居るとは言うが 商と参ほどにも遠く離れ 会うことが出来ない
 消息を知る事も互いに出来ないし どこへ尋ねればいいと言うのだろう
765本当にあった怖い名無し:2006/08/29(火) 07:47:50 ID:ltTxFGf10
766デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/29(火) 22:45:37 ID:tcWDWlF90
 十六拍 思い茫々として
 我と児とは 各々一方
 日は東し 月は西して 徒(イタズ)らに相い望み
 相い隨(シタガ)うを得ずして 空しく斷腸す
 営草に対して 憂い忘れず
 琴を彈(ヒ)き鳴らして 情 何ぞ傷(イタ)まん
 今 子に別れて故クに帰れば
 旧怨 平けくなるも 新怨長ず
 血に泣き 頭(コウベ)を仰(アオ)ぎて 蒼々(ソウソウ)たるに訴う
 胡為(ナンスレ)ぞ 生きて獨(ヒト)り 此の殃(ワザワイ)に罹(カカ)らんや
767デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/29(火) 22:45:52 ID:tcWDWlF90

 十六拍して 思いはぼんやりとなる
 わたしと子どもとは それぞれ異なった方向にいる
 日は東にあって 月は西にあって いたずらに相手側を望んでいるような境遇である
 相手について行くことができないので 空しく断腸の思いをしている
 テント村の草に対しても 憂えて忘れられない
 琴をかき鳴らせば 心はどうして傷まないことがあろうか
 今 子と別れて故クへ帰ったが
 昔の胡地での生活の怨みごとは収まったが 新たな親子の別離の怨みが大きく育ってきた
 血を流して傷み泣いて頭を挙げて 蒼天に訴える
 どうして生きて たった独りこのような天罰を受けるのか
768デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/29(火) 22:46:26 ID:tcWDWlF90
デビル訳 

 第十六幕 想いはとめどなく広がる
 私と子らは それぞれ世界の端にいる
 太陽は東へ 月は西へ行くものを 出来るなら一緒に有りたいと夢想するが
 どちらも相手に従う事が出来ず ただ空しく嘆くばかりである
 風にそよぐ草花を見れば テントの前に広がる景色を思い出し また悲しくなる
 気を紛らそうと琴を弾き鳴らせば 思い出が次々に現われて なお悲しくなってしまう 
 こうしてここに 子らと別れ 独り故郷に帰って来たが
 彼の地での恨み事は鎮まったものの 我が子との別離と言う新たな怨みが育っている
 我が身を傷つけ 泣きながら天を仰ぎ 大いなるものに訴える
 私が一体何をしたから 独り生きて こんな神罰を受けねばならないのか 
769デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/30(水) 22:23:52 ID:x27IQ2gK0

 十七拍 心 鼻(ハジメ)より酸(ツラ)く
 關山は 阻み修(ソナ)えて 行路難し
 去る時は 土(くに)を懷(おも)う心緒無く
 来たる時は 児に別れて 思い漫々(マンマン)たり
 塞上は 黄蒿(オウコウ)して 枝は枯れ 葉は干(カワ)き
 沙場の白骨は 刀痕(トウコン) 箭瘢(センハン)あり
 風霜 凜々として 春夏寒く
 人馬 飢え 喧(カマビス)しくして 筋力侭(ツ)く
 豈(アニ)知らんや 重ねて 長安に入るを得(ウ)
 歎息し 絶えんと欲して 涙 闌干(ランカン)たり
770デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/30(水) 22:24:24 ID:x27IQ2gK0

 十七拍 こころが辛さで満たされている
 故郷の周囲の山は 阻むかの如く 道を行き悩む
 故郷の漢の国を去っていく時は 心はあまり砕かれなかったが
 胡国から帰って来た時には 思いは 限りがない
 辺塞に秋が訪れて 原野が黄ばみ 木の枝は枯れ落ちて裸になり
 枯れ葉は乾燥している
 戦場に遺棄された白骨には 刀傷のあとと矢傷がある
 風や霜は寒さが身にしみるような厳しさで 春夏といえども寒い
 人馬は 飢えてさわがしく 筋力も尽き果てた
 もう一度長安に入って行けるとは どうして分かっていたろうか
 ため息をつくことをやめようとすれば 涙が止めどもなく流れる
771デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/30(水) 22:26:44 ID:x27IQ2gK0
デビル訳 

 第十七幕 心は哀しみに満ちている
 故郷を取り巻く山々は険しく 道を阻むようで なかなか思うように進めない
 連れ去られる時は 国を思う気持ちは それほどでもなかったけれど
 こうして 子供に別れてまでも戻ってくれば 思いは果てしなく広がる
 辺境の砦に秋が来て 枝も葉も茶色く枯れてしまっている
 砂塵が舞う大地に残る白骨には どれもみな 刀や矢の傷跡がある
 この辺りは 殊更に寒さが厳しく 春・夏といえども寒い所
 全ての生き物は飢え 貪欲であるが 体力がない
 そんな土地から もう一度長安の都へ戻れるとは 誰が想像できただろう
 繰り返すため息を 心して止めれば 代わりに尽きせぬ涙が溢れる
772デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/31(木) 22:21:19 ID:VDWMxNCI0

 胡笳 本(モ)と 胡中自(ヨ)り出づ
 琴に縁(ヨ)り 翻(カ)え出だすも 音律は同じ
 十八拍 曲 終わると雖(イエド)も
 響に 余有りて 思い 窮(キワマ)り無し
 是れ 絲竹(シチク)微妙にして 均(ヒト)しく造化の功なるを知る
 哀楽 各(オノオノ)人心に隨いて 変有れば則ち通ず
 胡と漢とは 域を異にして 風(フウ)を殊(コト)にす
 天と地と隔つがごとく 子は西し 母は東す
 我を苦しめたる怨気は 長空よりも浩(ヒロ)く
 六合(リクゴウ)広しと 雖(イエド)も
 之(コ)れを受くること 應(マサ)に容(イ)れざるべし
773デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/31(木) 22:21:43 ID:VDWMxNCI0

 胡笳とは もともと胡の中より生まれ出たものである
 琴に再編曲しても 音律は同じである
 十八拍 曲は終わるといえども
 響きには余韻があって 思いは無窮である
 それは 糸竹の弦楽器と 管楽器の微妙な釣り合いの 造化の功である
 ことを知っている
 哀しみや樂しみは それぞれの人の心に隨ってのものであって様々である
 胡と漢とは地域を異にして 風俗が殊(こと)なる
 天と地とを隔てるが如く 子は西に 母は東にと隔てられている
 私を苦しめたことへの怨念は 大空よりももっと大きくて
 世の中が広いといっても どこにも収めきれるものではないだろう
774デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/08/31(木) 22:22:40 ID:VDWMxNCI0
デビル訳

 胡笳は元々 蛮族の民族音楽である
 それを琴用に編曲してみるが 音律は変わらない
 第十八幕 これで曲は終わるのだが
 余韻が長く響き 終わりが無いかのように思える
 これは糸の弦楽器と 竹の管楽器の 微妙なバランスの上に立つものだ
 喜怒哀楽は それぞれ人の心にあるもので 心が揺らげばそこに生まれる
 蛮族と中華とは 住む地域も違うし 風俗も全然違う
 天と地が隔たっているように 子らは西におり 母は東に居る
 私が苦しみの中で抱いた怨みの心は この大空よりもはるかに大きく
 世界がいくら広いと言っても それを受け 鎮められるような所は
 おそらくこの世に有りはしまい

                                       (おしまい)
775デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/01(金) 23:37:56 ID:NpujSUKj0
やっほ〜い、デビルだよ〜ん☆

『胡笳十八拍』、長らくのお付合い有難うございました。
突然異国へ拉致された驚きや、自らのアイデンティティに対する思い、
母としての子供への愛が、淡々と記されたすごい詩だと、デビルは
思っています。
同時に、この訳をしながら、横田めぐみさんの事を考えました。
政府高官であり歴史学者である父と、その蔵書のほぼ全てを暗記して
いたような、世界情勢に明るい20代後半の蔡文姫でさえ、これほどの
思いを抱きました。
何も知らない10代前半の少女が、いきなり異国へ拉致されたのです。
いったいどれほどの悲嘆を味わったことでしょうか。
蔡文姫は運良く故国へ戻る事が出来ました。
めぐみさんも、1日も早く御両親の元へ帰れる日が来るよう、祈りたいと
思います。
776デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/01(金) 23:46:22 ID:NpujSUKj0
さて、もうひとつお知らせです、と言うかなんと言うか…

このスレッドを削除要請した人がいます。
削除理由は、
>5. 掲示板・スレッドの趣旨とは違う投稿(スレッド)
だそうです。
受理されれば、当然削除され、突然無くなってしまうことになります。

もう100編ぐらい、妄想したいものがあったんですが、しょうがありません。
消えるまでに、出来る限り妄想しようと思います。

では、切なさをこめて、今夜は杜甫。
777デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/01(金) 23:46:39 ID:NpujSUKj0
  『促織』  by杜甫

 促織(ソクショク)は 甚(ハナハ)だ微細なるに 
 哀音(アイオン)は 何ぞ 人を動かすや
 草根(ソウコン)に吟ずること 穏やかならず
 牀下(ショウカ)に 意は相親しむ
 久客(キュウカク) 涙無きを得んや
 故妻(コサイ) 晨(アシタ)に及び難し
 悲糸(ヒシ)と 急管(キュウカン)と
 感激は天真(テンシン)に異なれり

※促織:コオロギ
778デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/01(金) 23:47:01 ID:NpujSUKj0

 コオロギは極めて小さいが
 その鳴き声は悲しくて 私の心を揺り動かす
 草の根元で落ち着きなく鳴いていたが
 今は寝台の下へ来て鳴いている
 コオロギの声に 長期の旅人は涙を流すだろうし
 捨てられた妻は 夜明けを待つ事が出来ないだろう
 悲しげな弦楽器の音と 急調子の管楽器
 作られた音で得る感激は 天然のそれには及ばない
779デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/01(金) 23:47:27 ID:NpujSUKj0

デビル訳

 コオロギは 本当に小さい虫なのに
 哀しそうな鳴き声が 人の心を打たずにいられない
 さっきまで 草の根元で盛んに鳴いていたが
 気が付けば ベッドの下から 私に語りかけている
 久しく旅をしている人は 涙せずにはいられないだろうし
 帰らぬ夫を待つ妻は 哀しさが募って 眠れぬ夜を過ごすだろう
 管弦で 如何に優れた演奏が為されようと
 感動の大きさは 自然のものにはとても及ばない
780デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/02(土) 21:55:24 ID:0ao+FtSn0
今夜はちょっち早いけど、ま、いっか☆
秋と言えば月。
月とくれば、この人。李白さん、行ってみましょ〜♪

  『把酒問月』  by李白

 青天 月有りて このかた 幾時ぞ
 我 今 杯を停(トド)めて之に一問す
 人 明月に 攀(ヨ)づるは得(ウ)可(ベ)からずも
 月行 卻(カエ)って 人と相い隨う
 皎として 飛鏡の丹闕(タンケツ)に臨むが如く
 拷戟@滅し盡(ツ)くして 清輝発す
 但(タ)だ見る宵に 海上より来たり
 寧(イズクン)ぞ知らん 暁に 雲(ウンカン)に向いて沒するを
 白兔 藥を搗く 秋 復(マ)た春
 嫦娥 孤り棲み 誰と隣りせん
 今人 見ず 古時の月を
 今月 曾經(カツ)て 古人を照らす
 古人 今人 流水の若(ゴト)く
 共に 明月を看る 皆 此(カ)くの如し
 唯だ願わくば 歌に當(アテ)たり 酒に對(タイ)するの時
 月光 長(トコシ)えに  金樽の裏(ウチ)を照らさんことを

※嫦娥:本当は女偏に亘のコウであるが、変換の問題で、別名の嫦娥としている
781デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/02(土) 21:56:24 ID:0ao+FtSn0

 大空に月が現れてから どれくらいの時間が経ったことだろう
 わたしは杯を動かす手をとどめ ちょっと月に訊いてみよう
 人が月によじのぼっていくことは 不可能であり得ないが
 月の運行は 逆に 人に付き隨ってくる
 白く輝く月が 赤い天界の門に臨むように
 緑色の靄がすっかり無くなってから 清らかな光が射してきた
 ただ 宵に海面から昇ってくるところだけを見ているが
 どうして暁になって 月が雲間に沈んでいくところを知っていようか
 白ウサギが秋からまた春になっても ずっと薬を搗き続けている
 嫦娥は月に奔(ハシ)って 月で独りぼっちで住んでいた
 今の人は 昔の月をながめられないが
 今 見えている月は かつて昔の人を照らしていた
 昔の人も昔の人も 流れ去る川の流れのように移ろっていったが
 ともに明月を見て みんなこのように思ったことだろう
 ただ願わくば 歌を唱って酒を飲んでいる時には
 月光はいつも 黄金の素晴らしい酒器を照らしていて欲しい と
782デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/02(土) 21:56:46 ID:0ao+FtSn0

デビル訳

 紺碧の夜空に 月が輝いて 一体どのくらいになるんだろう
 今しばし 盃を持つ手を止め 月に聞いてみるとしよう
 あの澄んだ月に 人が攀じ登って行く事は不可能だが
 人がどこへ行こうが 月影はお構いなしについて来る
 大空を飛ぶ鏡のように月は白く輝いて
 仙界の丹塗りの門のように赤い 夕焼け空に昇って行き
 黄昏の残光がすっかり消え去ると 清らかな光を放つ
 我々は いつも 夕方に海の上へ昇って来るのを見ているが
 明け方 雲の中へ隠れて行くさまをどうして知っていようか
 月に棲む白ウサギは 秋も春も仙薬を搗き続け
 不死の仙薬を飲んだ嫦娥は月に昇ったが
 隣人も無く 独りぼっちで住んでいる
 今の時代の者が 昔の月を見ることは出来ないが
 今のこの月は かつては昔の時代の人々を照らしていた
 昔も今も人々は 流れる水のように
 こうして月を眺めては 時のままに移り変わって行く
 ただ願うことは 歌って飲んで楽しんでいる間
 月は酒と共にあって 金色に輝いていて欲しい
783デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/03(日) 18:26:50 ID:CYdRL9lu0
うふふふ☆
今日のはちょっくら長いのですよ、皆様、お覚悟あそばせ♪

  『水龍吟(登建康賞心亭)』  by辛棄疾

 楚天 千里の清秋
 水は 天に隨(シタガ)い去りて 秋は際(キワマ)り無し
 遙(ハル)けき岑(ミネ)を 遠目すれば
 愁(ウレ)いを獻(ケン)じ 恨(ウラ)みを供する
 玉簪(ギョクシン) 螺髻(ラケイ)
 落日の樓頭(ロウトウ)
 斷鴻(ダンコウ)の聲裏(セイリ)
 江南の游子(ユウシ)
 呉鉤(ゴコウ)を把(ト)って 看(ミ)了(オ)え
 欄干 拍(ウ)つこと 遍(アマネ)し
 人の 會(ワカ)る無し 登臨せる意(ココロ)を
784デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/03(日) 18:27:19 ID:CYdRL9lu0

 説(イ)うを休(ヤ)めよ 鱸魚(ロギョ)は膾(ナマス)に堪(タ)えると
 西風 儘(ツ)き
 季鷹(キヨウ) 帰りきや 未(イマ)だしや
 求田(キュウデン)問舎(モンシャ)
 怕(オソラ)く 應(マサ)に見(マミ)ゆるを羞(ハ)ずべし
 劉カ(リュウロウ)の才気に
 惜しむ可(ベ)し 流(ウツ)ろう年
 風雨に憂愁す
 樹 猶(ナ)お此(カ)くの如し
 請(コ)う 何人(ナンビト)か
 紅巾(コウキン)翠袖(スイシュウ)を 喚(ヨ)び取りて
 拭(ヌグ)えかし 英雄の涙を

※季鷹:人名、晋の張翰の字
785デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/03(日) 18:28:23 ID:CYdRL9lu0
(訳)

 江南の空は遥かに広がり 清らかな秋の気配に満ちている  
 川の流れは遙か地平線の彼方 天に接するように流れ去り
 秋の景色が極まりなく広がっている
 遥かな峰に目をやれば 婦人の髪型のような山並みは
 各々 愁いや恨みを訴えてくる
 夕映えの高殿の上 
 群を失った雁の声
 江南の旅人は 刀剣を手にしたまま
 景色に感動して何度も手摺を叩いた
 私が登臨する気持ちを理解する者は 誰もいない
786デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/03(日) 18:28:51 ID:CYdRL9lu0

 言わないでほしい 
 スズキは 刺身にして食べるのに旬の時期になったと
 秋風が立った 
 季鷹はもう帰郷したのだろうか
 大志も抱かず 田舎で暮らすというが
 もし彼に出会ったら おそらく会うのを恥じ入るだろう
 彼の蜀の劉備のような才気に
 過ぎ行く年月を残念に思う
 難局を憂える
 樹木でさえも このように立派になるのに
 誰か頼む 麗しい女性を連れてきて
 悲憤の余り涙している英雄の涙を拭ってほしい
787デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/03(日) 18:29:13 ID:CYdRL9lu0
(デビル訳)

 楚国の空は どこまでも秋色に染まり
 河は流れ流れて天に続き 
 大地にもまた秋が無限に広がっている
 遠く見える山稜に目をやれば 
 婦人の巻貝のように結い上げた髪に 玉の簪を留めたような山々が
 幾つもの愁いや恨みを語りかける
 夕陽に染まる高殿の上を 二つ三つ 雁が鳴きながら飛んで行く
 江南の旅人は剣を携えたまま しばし景色に見とれていたが
 やがて 感極まって何度も欄干を叩いた
 彼が此処に来る気持ちは 誰にも理解されるまい
788デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/03(日) 18:29:39 ID:CYdRL9lu0

言わないで欲しい 官を辞めるかなどと
 秋風が終日吹いていたが
 季鷹のような彼は もう帰郷したのかなどと
 このまま田舎へ帰り 平凡な暮らしに埋もれてしまったら
 おそらくきっと 友に会うことを恥じ入るに違いない
 蜀の劉備のような才気ある者に
 徒に 難局に憂えたまま 年月が流れていく事を
 非常に口惜しく思う
 樹木でさえ 年輪を重ねれば 立派に成長するものを
 人は何故 いつまでも愚かしくあるのだろう
 お願いだ 誰か 優しい女性を連れて来て
 悲嘆にくれる男を慰め 涙を拭ってやって欲しい
789デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/03(日) 18:30:36 ID:CYdRL9lu0
(おまけ)

※呉鉤:刀剣、刀剣名。形は剣に似て、湾曲しているという。
     春秋時代、呉では武器として鉤をよく作っていたことから
     呉鉤と呼ばれた。
     呉王闔閭が金鉤を国中に命じて作らせたところ、
     ある者が自分の子二人を殺し、その血で以て鉤を鍛え、
     呉王に献じたという。【玉堂陂b】
     唐詩の中で使われる場合は、単に刀剣という意味で使う。
     呉鈎とも書く。

※鱸魚は膾に堪えられる:季鷹が秋風に逢って、故郷の菜や
     スズキが刺身にして非常に美味しい季節になったという
     ので、役人を辞めて故郷へ帰った故事に基づく。

※求田問舎:土地や家屋の産を治めることを知るのみで、
      大志を抱かない。
790本当にあった怖い名無し:2006/09/04(月) 07:43:03 ID:uwUNjYnW0
791デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/04(月) 21:24:36 ID:Zdpj9lQl0
昨日が長かったんで、今日はちょっち短いヤツ☆

  『如夢令』  by李清照

 嘗(カツ)て記(キ)す 溪亭(ケイテイ)の日暮
 沈酔して 帰路を 知らず
 興(キョウ) 盡(ツ)きて 晩く舟を回らす
 誤りて入る 藕花(グウカ)の深き處(トコロ)
 争いて渡る
 争いて渡る
 驚き起(タ)つ 一灘(イッタン)の鴎鷺(オウロ)

※溪亭:現山東省の済南七十二名泉の一で大明湖畔
※藕花:ハスの花
792デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/04(月) 21:24:58 ID:Zdpj9lQl0

 かつての 溪亭の日暮を憶えている 
 酩酊し 帰る道が分からなくなった
 充分楽しんだが おそく舟を 帰らせることになった
 誤って 蓮の花の生い茂る辺りへ 船が入ってしまった
 急いで帰路を辿った
 急いで帰路を辿っていると
 それに驚いて 中洲から 水鳥たちが飛び出した
793デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/04(月) 21:25:28 ID:Zdpj9lQl0

デビル訳

 昔のことを思い出す 溪亭のあの夕暮を
 慣れないお酒に酔って 帰り道を忘れてしまった
 遊び疲れた所為もあるし 
 寄り道しながら 舟を操っていた
 思いがけない出会いがあって 束の間恋して 
 だめよ 急いで戻らなきゃ
 戻らなきゃ
 あの時 中洲から飛び立つ水鳥のように 
 いつもの私はどこかへ行ってしまっていたのだろう
794デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/05(火) 21:36:23 ID:rtt6wWtp0
デビルの住んでる辺りは、もう全然蝉の声を聞かなくなっちゃったけど、
まだ鳴いてる所、あるかしら?

  『暮立』  by白居易

 黄昏(コウコン) 独り立つ仏堂の前
 地に満つる槐花(カイカ)  樹に満つる蝉(セミ) 
 大抵(タイテイ)四時(シイジ) 心 全て苦しかれど
 就中(ナカンズク) 腸(ハラワタ)の断たれるは
 是れ秋天(シュウテン)
795デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/05(火) 21:36:41 ID:rtt6wWtp0

 黄昏時(タソガレドキ) 独り仏道の前に立つ
 地面は落ちた槐樹(エンジュ)の花で埋め尽くされ
 樹ではたくさんの蝉が鳴いている
 どんな時でも 心を悲しませる事があるものだが
 中でも一番 悲痛なのは 秋の季節だ
796デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/05(火) 21:37:06 ID:rtt6wWtp0
デビル訳

 残り陽が辺りを金に染める頃 独り 伽藍の前に立つ
 風が散らせた槐樹の花が 白く地面を埋め尽くす
 光と共に降り注ぐ 樹々からの 読経にも似た蝉の声
 どんな年も 四季はそれぞれ 愁いや恨みをもたらすが
 とりわけ 心が砕け散ってしまいそうに悲しいのは 秋
797デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/06(水) 21:00:22 ID:NRgFSD9M0
今日は朝からひんやり☆
お3時のアールグレイも良いけど、この時間に頂く白毫烏龍茶もなかなか。
日本の玉露に勝るとも劣らないのですよ。
ふふふふふ♪

と言う訳で、今日は御茶党の詩を一つ、行ってみましょう。

  『九日与陸処士羽飲茶』  by皎然

 九日(キュウジツ) 山僧の院
 東籬(トウリ) 菊また黄なり
 俗人 多く酒に泛(ウカ)ぶ
 誰か 茶香(チャコウ)を助くるを解(カイ)せん
798デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/06(水) 21:00:41 ID:NRgFSD9M0

 九月九日 山間の寺で
 東の籬(マガキ)の菊が 今年も黄色く咲いている
 世間の多くの人々は この菊を酒に浮かべて飲んでいるが
 本当は 菊の香と言うものは 茶の香を助けるものだ


デビル訳

 今日は重陽 山間の寺へ登って行く
 東の籬の菊は 今年も鮮やかな黄色に咲いている
 俗人は 仙人を見習い 酒に菊を浮かべて飲むけれど
 本当は 菊の香は茶の香を助けるものだってこと
 解ってほしいなあ
799デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/06(水) 21:01:25 ID:NRgFSD9M0
(おまけ)

※陸処士羽:中国茶のバイブルとも言われる『茶経』を著わした陸羽の事。
         官職についていない人を処士と言う。

※九日:陰暦の九月九日を『重陽(チョウヨウ)』といい、この日は至る所から
         邪気が発散するので、高い所へ登って(登高)邪気払いの
         菊酒を飲んだりする。
800デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/06(水) 21:08:05 ID:NRgFSD9M0
漢詩で『山中の人』と言えば、世捨て人みたいなイメージがあるでしょう。

おなじ世捨て人でも、道士・隠者・仙人はお酒を飲む事を重んずるのね。
仙人が好んで飲むお酒は “流霞(りゅうか)”って言うんですって。

でも、僧侶はお酒を飲まないので、自然とお茶に親しむようになるから、
一般にお茶が広まるようになると、それらの指導の中心をなすように
なったみたい。
801デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/07(木) 22:32:36 ID:F+i6RBiR0
今日みたいな天気の日は、朝でも何となく薄暗くて、電車を待つホームで
虫の音を聞いていると、なんとなくしんみりしちゃう。
春夏秋冬、もの思うことはいろいろあるけど、一番感傷的になるのが
この季節なのかも☆

  『蘇幕遮』  by范仲淹

 碧雲の天
 黄葉の地
 秋色の連波
 波上の寒煙は 翠(ミドリ)なり
 山は斜陽に映じて 天は水に接す
 芳草は 情無く
 更に 斜陽の外に 在り

 闇(あん)たる ク魂
 旅思を 追う
 夜々 除くに
 好夢 人を留めて睡るに非ざれば
 明月 樓高 獨り倚るを休(や)めよ
 酒 愁腸に入りて
 化して 相思の涙と作(な)る
802デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/07(木) 22:33:13 ID:F+i6RBiR0

 青々と澄みわたった 雲がたなびいている空
 色づいたもみじ葉で いっぱいになった地面
 秋の気配が さざ波のように続いている
 水面上に 寒々とした靄(モヤ)が緑色に立ち籠める
 夕陽が山に照り映え 空の涯が水面と繋がっている
 春の草花は 情けないことに
 夕陽の当たるところの外にある

 故郷を思い 心が晴れないで落ち込んでいて
 旅路での思いに耽る 
 夜毎に 麗しい女性と一緒に眠る
 そんなすばらしい夢を見る以外は
 ただ 寂しく独り寝である
 澄みわたった月が高殿の上の時には
 ひとりだけで窓辺の欄干に寄りかかるのは止めよ
 酒が愁いに満ちた心身に入っていっても
 酒が あなたを慕う涙と化していくだけだ
803デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/07(木) 22:34:17 ID:F+i6RBiR0

デビル訳

 青く高く澄んだ空
 見渡す限り 黄葉に染まった大地
 秋が世界に広がっている
 水面に立つ霧は 翡翠色に染まり
 山々は夕陽に朱く染められて
 天は水平線で水とまじわる
 かつて恋を語った人は 今はつれなく
 今頃は 遥か遠い空の下だ

 失意を得て 故郷を思い
 また 旅路でのことを思い出してみる
 夜毎 美女と枕をともにする
 そんな楽しい夢を見ながら 独り眠る
 月の冴えた美しい夜
 高殿の上 欄干にもたれて景色を眺め
 物思いに耽るのは止めておこう
 せっかくの酒が 愁いに満ちた心身に沁み渡り
 酔いとはならずに あなたを想う涙になるから
804デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/08(金) 21:10:23 ID:VYrdBYgk0
人を待つ。
あなたは嬉しい気持ちで待ちますか?
それとも悲しい気持ちで待ちますか?

  『秋怨』  by魚玄機

 自ら歎ず 多情は是れ足愁(ソクシュウ)なるを
 況(イワ)んや 風月満庭の秋に当たるをや
 洞房(ドウボウ) 偏(ヒト)えに更声(コウセイ)と近し
 夜々 燈前に白頭とならんと欲す

※洞房:婦人の部屋
※更声:夜の時刻を知らせる太鼓の音
805デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/08(金) 21:10:39 ID:VYrdBYgk0

 多情なほど 愁いが多くなるとわかっているのに
 自分でもつくづく嘆かわしく思う
 風や月明かりが庭中に満ちる秋は 尚の事
 思うのは あなたの事だけ
 私の居る女部屋は 時刻を告げる太鼓の音が良く聞こえる
 毎夜毎夜 燈し火を前にして 白髪頭になりそうな気分だ
806デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/08(金) 21:11:21 ID:VYrdBYgk0

デビル訳

 別にどうと言う事はない 取るに足りないような些細な事まで
 あなたの事だと ついつい深く考えてしまう
 風や月の光が冷たくなって 庭に居る私を包む秋なら 尚更
 あなたの事しか 考えられない
 けれど 部屋であなたを待ち続ける 私の許を訪れるのは
 ただ 刻々過ぎる時を告げる 太鼓の音だけ
 毎夜毎夜 ひたすら空しく 燈し火を見詰め続ける私は
 そのうちきっと寂しさで 髪が白くなってしまうのだろう
807デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/09(土) 20:17:17 ID:mbKmEb7K0
今夜は晴れてるんだけど、とっても蒸し暑いの☆
ベランダで、ちょっち一献…のつもりだったけど、お部屋で一献と相成りました。

今夜のお酒は『関帝』、紹興酒で〜す。
詩もお酒にちなんだものをひとつ、どぞ〜♪

  『飲酒 其七』  by陶潜(陶淵明)

 秋菊 佳色(カショク)有り
 露に潤う 其の英(ハナブサ)を摘み
 此れを 忘憂の物に汎(ウ)かべる
 我が遺世(イセイ)の情を 遠(トオザ)く
 一觴(イッショウ) 獨り進むと 雖(イエド)も
 杯 盡(ツ)きて 壺 自ら傾く
 日 入りて 群動(グンドウ)息(ヤ)み
 帰鳥(キチョウ) 林に趨(オモム)きて鳴く
 嘯傲(ショウゴウ)す 東軒(トウケン)の下(モト)
 聊(イササ)か復(マ)た 此の生(セイ)を得たり
808デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/09(土) 20:17:38 ID:mbKmEb7K0

 秋の菊には すばらしい趣がある
 露でうるおう 芳しい花房(ハナブサ)を摘んで
 これを酒に浮かべて 菊酒にすれば
 私が忘れ捨てている世俗を 一層遠ざけ 忘れさせてくれる
 独りで飲んでいる
 杯の酒が無くなれば 酒壺を傾けて自分で注ぐ
 日没になったので 多くのものの活動がやんで
 鳥も林のねぐらに帰って鳴いている
 東の軒下で うそぶきくつろぐ
 しばし また 心のままに過ごすのだ
809デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/09(土) 20:18:36 ID:mbKmEb7K0

デビル訳

 秋菊が色美しく咲いている
 しっとりと露に濡れた 香り高いそのはなびらを摘んで
 世俗の憂さを忘れさせる妙薬(酒)に浮かべて飲めば
 俗世を厭い 遠ざかった私の気持ちを 更に深める
 一杯 一杯 また一杯と 独りで觴(サカズキ)を運ぶ
 酒が残り少なくなれば 壺も自然と傾いてくる
 陽が落ちかかれば 昼間のいろんな音が静かになって
 ねぐらに帰る鳥が 林に向かって鳴きながら飛んで行く
 東の窓辺で 自分もまた緩やかに歌い くつろぐ
 しばし 天命に順(シタガ)ってこの生を過ごすのだ
810デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/10(日) 19:41:01 ID:mtUpY1Mc0
秋はいろんな人がもの思うのね☆
庶民は愛しい人と食べ物の事が一番だけど、王様になると悩みも違うみたい。

  『秋風辞』 by武帝 

 秋風(シュウフウ)起こりて 白雲飛び
 草木(ソウモク)黄落して 雁(カリ)南帰す
 蘭(ラン)に秀(ハナ)有り 菊(キク)に芳(カオリ)有り
 佳人を懷(ナツカ)しみて 忘る能(アタ)わず
 樓船(ロウセン)を汎(ウカ)べて 汾河を済(ワタ)り
 中流にたわりて 素(シロ)き波を揚げる
 簫鼓(ショウコ)鳴りて 櫂歌(トウカ)発(オ)こる
 歓楽極まりて 哀情多し
 少壯(ショウシソウ)幾時(イクトキ)ぞ
 老いを奈何(イカン)せん

※武帝:漢の武帝。前漢第七代皇帝、劉徹のこと。
      漢帝国の基礎を確立させ、匈奴勢力を漠北から
      駆逐した。詩をよくする。

※汾河:黄河の支流。汾水。山西省の寧武県に源を発し、
      河津県で黄河に注ぎ込む。
811デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/10(日) 19:41:31 ID:mtUpY1Mc0

 秋風が吹いて 白雲が飛ぶ
 草木が黄ばんで散り 雁が南の方へ帰っていく
 秋蘭は美しく 秋菊はよい薫りがする
 美しい女性を懐かしく思い 忘れる事が出来ない
 二階造りの船を浮かべて汾河を渡る
 川の流れの中程を横切れば 白い波が揚がる
 簫と太鼓を鳴らせば 舟歌が起こる
 楽しみごとが極まれば 哀しみの思いが多くなる
 年若く意気盛んな時がどれほどの時間になろうか
 老いて行く事をどうしようか
812デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/10(日) 19:41:54 ID:mtUpY1Mc0

デビル訳

 秋風が立って 白い雲が流れ
 草木は黄葉して落ち 雁は南方へ再び帰って行く
 秋欄は愛らしい花盛りで 秋菊は馥郁と香り立つ
 それらに勝る美しい女神を思い出し 忘れる事が出来ない
 こうして 屋形船を浮かべ 汾河を渡れば
 舟は流れの半ばを横切り 白波が上がる
 楽器が演奏されると 舟歌が威勢良く歌われる
 だが この喜びが極まった頃 不意に哀しみに襲われた
 若く盛んなこの時は いったい何時まで続くのだろう
 ひっそりと迫り来る老いの影を どうすれば良いのだろうかと
813本当にあった怖い名無し:2006/09/11(月) 20:26:13 ID:EPCGdKK50
オカスレではなくて「古文漢文」板に立てなさい。

あーたの「漢詩」の博識は分かりましたんで・・・
なんなら貼ってきやしょうか?
814本当にあった怖い名無し:2006/09/11(月) 20:36:30 ID:ubFAJtRB0
>>813
スレ立て主はデビルちゃんじゃないよ。

  1 ゆび sage 2006/01/21(土) 17:37:18 ID:AzQn3ILs0
      そしてさもしくても雑談。ひとりごちだってなんだっていいじゃない。

スレ立て主が何だっていいじゃないって認めてるんだ。
俺らもデビルちゃんの妄想訳楽しんでるんだし。

いまさら野暮はナシだ。
オカ板のオアシスなんだ、荒らさないでくれ。
815本当にあった怖い名無し:2006/09/11(月) 20:54:22 ID:EPCGdKK50
あんたらはオアシスでもめざわりなんで
漢文でやれ
816本当にあった怖い名無し:2006/09/11(月) 20:56:02 ID:EPCGdKK50
こいつこんなずうずうしい女だったんだ。
まるで


















まさこ
817本当にあった怖い名無し:2006/09/11(月) 20:57:25 ID:EPCGdKK50
オカ板で




















なにさま?
818本当にあった怖い名無し:2006/09/11(月) 20:59:58 ID:EPCGdKK50
デビルはいくつだい?






そんくらいの常識は持て!

オカ板乗っ取っていい気持ちになってるな!
819大仏サマー ◆VQdAiBuTsU :2006/09/11(月) 21:01:59 ID:t/cvqR2L0
スレも800も過ぎてから言うことかよwww
自治厨気取りは網良いってwww
無駄な改行とか
バカでしょ?おまえ
820本当にあった怖い名無し:2006/09/11(月) 21:02:23 ID:Lj0xX16QO
コテうざいし、連投うざいし
でも改行もうざい
821本当にあった怖い名無し:2006/09/11(月) 21:02:32 ID:EPCGdKK50
ずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーと



静かに見てやってれば図に乗りやがって











おまえの解釈がスンバらしいんで黙っていたわけではないぞ!

キショイ、ぬるぬるでれでれの解釈しやがって

自分のが素晴らしいと思うなら学者とでも遣って炉!

めざわり!
822本当にあった怖い名無し:2006/09/11(月) 21:04:01 ID:EPCGdKK50
>>819 汚物はすっこんでな
823大仏サマー ◆VQdAiBuTsU :2006/09/11(月) 21:04:33 ID:t/cvqR2L0
>ずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーと



>静かに見てやってれば図に乗りやがって

そのまま静かに見てれよw
っつか取ってつけたように今更言ってんなよwww
お前ほんとは最初の方とか見てないだろwww
824大仏サマー ◆VQdAiBuTsU :2006/09/11(月) 21:05:41 ID:t/cvqR2L0
>>822
雑談でひっかかったのか?このスレが
今更なんだよw全てが

二番煎じのみとかいらんからw
825本当にあった怖い名無し:2006/09/11(月) 21:05:54 ID:EPCGdKK50
オカ違いのアラシはどいつだろ?
826大仏サマー ◆VQdAiBuTsU :2006/09/11(月) 21:07:24 ID:t/cvqR2L0
>>825
間違いなく ID:EPCGdKK50もその類に漏れないな
827本当にあった怖い名無し:2006/09/11(月) 21:10:17 ID:EPCGdKK50
デビル出微流さま




オカ板のマサ子様
828本当にあった怖い名無し:2006/09/11(月) 21:12:10 ID:EPCGdKK50
出微間ささま



すんばらしいときめくほどの解釈を是非おねがいいたします。
さすれば、拒絶などいたしませぬぞwwwwwwwwwwwwwwww
829本当にあった怖い名無し:2006/09/11(月) 21:15:05 ID:EPCGdKK50
馬鹿指がすれ立てたからと


図に乗ってかきこんでんじゃねーぞ!
あれとか汚物とか糞コテ中の糞コテ



その中のお姫さま気取り?
830大仏サマー ◆VQdAiBuTsU :2006/09/11(月) 21:15:41 ID:t/cvqR2L0
つまんねえなこいつ

元の流れの方が全然いいぞ
ID:EPCGdKK50もういいよお前
自分のスキル不足感じてるだろ?今
831大仏サマー ◆VQdAiBuTsU :2006/09/11(月) 21:16:48 ID:t/cvqR2L0
どんどんつまらなくなってるよ?
最初の勢いのみ?

あ、最初っからつまんなかったwww
832本当にあった怖い名無し:2006/09/11(月) 21:19:07 ID:EPCGdKK50
ご真言の真髄が分かっているものがこんなスレに
「素晴らしい」解釈などレスするわけは無いよね!

すみわけは分かっているよね?
なんでいろんな板があると思う?

おまえらはベタベタきしょいのっ!
833本当にあった怖い名無し:2006/09/11(月) 21:21:37 ID:EPCGdKK50
汚物ねー、これがオマエと最期の会話だから。













汚物は女でも追いかけてろ!
馬鹿に馬鹿と言ってもわかんねーだろーからいわないwwwwwwwwww
834大仏サマー ◆VQdAiBuTsU :2006/09/11(月) 21:22:16 ID:t/cvqR2L0

         / ̄ ̄ ̄ ̄\
       >/_______/|  で?
   r、r.r 、 |\      __・\_
  r |_,|_,|_,| | .|   ・  /.・`    )
  |_,|_,|_,|/⌒ ..|      /フ ̄| |
  |_,|_,|_人∂(^i @._/ ̄  / /
  | )   ヽノ | \    m/ /
  |  `".`´  ノ   ヽ─ ⌒ ./
  人  入_ノ ヽ────-
   \_/
835大仏サマー ◆VQdAiBuTsU :2006/09/11(月) 21:24:14 ID:t/cvqR2L0
お前の力じゃあなんもできねーんだからすっこんでろよw
削除要請でもなんでも方法あるのに文句言うだけなんだろ?

>汚物は女でも追いかけてろ!
これはお前
俺に対する応援エールとして受け取っておくね♪
836大仏サマー ◆VQdAiBuTsU :2006/09/11(月) 21:24:46 ID:t/cvqR2L0
誰が汚物やねん!
837大仏サマー ◆VQdAiBuTsU :2006/09/11(月) 21:48:11 ID:t/cvqR2L0
はい、落ち着きましたね
スレ汚しすいませんでした
↓こっから元の流れで↓↓
838本当にあった怖い名無し:2006/09/11(月) 21:53:18 ID:VO3Fn8QI0
後の汚物首相である。
839デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/11(月) 23:00:07 ID:Y5cqyrnk0
あや、大仏サマーさん。お久しぶりデス☆
お元気でしたか?

さて、今夜も元気に行きましょうか。
秋と言えば、やっぱり月の詩が多くなりますね。
これも結構有名なものです。

  『山中月』  by眞山民

 我は愛す 山中の月
 烱然(ケイゼン)として 疎林(ソリン)に掛かる
 幽獨(ユウドク)の人を 憐れむが為に
 流光(リュウコウ) 衣襟(イキン)に散ず
 我が心 本(モト)月の如く
 月 亦(マ)た 我が心の如し
 心と月と 両(フタ)つながら 相(アイ)照して
 清夜 長(トコシ)なえに相(アイ)尋(タヅ)ぬ
840デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/11(月) 23:00:24 ID:Y5cqyrnk0

 私は山の中で見える月を愛する
 光り輝いて 枝がまばらな木の茂みにかかっている月
 独り 人目につかず静かに棲んでいる人に 月は心を動かす
 月光は 衣服を纏ったこの身に降りかかる
 私の心は 本来 月のようであり
 月もまた 私の心のようである
 私の心と天の月は ふたつながら照らし合う
 澄みわたった静かな夜に いつも訪ねてきてくれる
841デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/11(月) 23:00:51 ID:Y5cqyrnk0

デビル訳

 私は 自分の住まう山の中で見る月が
 葉の落ちた林の上に懸かり 明るく輝くのを愛している
 ひっそり暮らす隠者に 心を寄せてくれるかのように
 月の光が 衣服の上に振り撒かれる
 人間本来の“我が心”と言うものは 月のように冷静なもの
 月もまた私の心のように 清浄である
 己の内外(ウチソト) 二つの光が互いに照らしあって
 静かで穏やかな境地が 永遠に広がるのである
842大仏サマー ◆VQdAiBuTsU :2006/09/11(月) 23:59:08 ID:t/cvqR2L0
>>839
久しぶり^^
と言うか
いつもロムってますよ
スレの空気悪くしないようにレスしませんけど
843デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/12(火) 00:06:27 ID:fl4lKP040
>>842
ふふふ☆
今日は本当にありがとう。
ごめんなさいね、私のせいで酷いこと言われてしまって…
844大仏サマー ◆VQdAiBuTsU :2006/09/12(火) 00:12:14 ID:+e2ZrGz00
駄コテで大汚物ってどっかのバカ次元が言ってたのを見てた人でしょう

だから酷い事じゃないんです^^
デビルさんのせいじゃないし^^
このスレ好きなんでまたロムに戻ります^^
845デビルちゃん親衛隊 ◆De3MDnal5A :2006/09/12(火) 00:14:01 ID:bu6ua4ru0
オイラもロムっていました。がんばってね、デビルちゃん。
何かあったら教えてください。
846デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/12(火) 00:21:08 ID:fl4lKP040
>>844,>>845

Thanks ☆☆** v( ̄ー ̄)v**☆☆ Thanks
847デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/12(火) 22:56:28 ID:fd577Ygq0
最近、誰かに手紙を書いた事、有りますか?
メールだと、目の前の事だけ、ちょこちょこっと打ってしまえるんだけど、手紙を書こうと
すると、いろんな事が書きたくなって、とりとめが無くなっちゃう。
友人はそれで、考えがまとまらなくて、結局「元気です」とだけ書いた手紙(ハガキじゃ
無いのね (^ ^;)ゞ )を家に送って、家の人をかえって心配させてしまったらしい…

今も昔もそう言うところ、人は変わらないみたい。

  『秋思』  by張籍

 洛陽城裏 秋風を見る
 家書を作らんと欲して 意 万重
 復た恐る 怱々(ソウソウ)にして 説いて尽くさざることを
 行人 発するに臨んで 又封を開く

 洛陽に滞在しているうちに もう秋風のそよぐ頃となってしまった
 家への手紙を書こうとすると 様々な思いが浮かんで来る
 慌てて書いたので 言葉の足りない箇所はないかと心配になり
 手紙を託する旅人が出発する時になって また封を開いてみる

今日はデビル訳なしね☆ ( ̄▽ ̄)凸
848オカルトか?:2006/09/12(火) 23:32:04 ID:Biq0rFpH0
846 :デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/12(火) 00:21:08 ID:fl4lKP040
>>844,>>845

Thanks ☆☆** v( ̄ー ̄)v**☆☆ Thanks


847 :デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/12(火) 22:56:28 ID:fd577Ygq0
最近、誰かに手紙を書いた事、有りますか?
メールだと、目の前の事だけ、ちょこちょこっと打ってしまえるんだけど、手紙を書こうと
すると、いろんな事が書きたくなって、とりとめが無くなっちゃう。
友人はそれで、考えがまとまらなくて、結局「元気です」とだけ書いた手紙(ハガキじゃ
無いのね (^ ^;)ゞ )を家に送って、家の人をかえって心配させてしまったらしい…

今も昔もそう言うところ、人は変わらないみたい。

  『秋思』  by張籍

 洛陽城裏 秋風を見る
 家書を作らんと欲して 意 万重
 復た恐る 怱々(ソウソウ)にして 説いて尽くさざることを
 行人 発するに臨んで 又封を開く

 洛陽に滞在しているうちに もう秋風のそよぐ頃となってしまった
 家への手紙を書こうとすると 様々な思いが浮かんで来る
 慌てて書いたので 言葉の足りない箇所はないかと心配になり
 手紙を託する旅人が出発する時になって また封を開いてみる

今日はデビル訳なしね☆ ( ̄▽ ̄)凸


キショイ★!
849自己顕示:2006/09/12(火) 23:37:36 ID:Biq0rFpH0
日記にでも書いとけ!>>>>>>>>>>>>>>>>デビル
850本当にあった怖い名無し:2006/09/13(水) 01:11:30 ID:wt2UyBalO
>>849
丘板、他に叩きどころ一杯あるじゃんよw
そういう所に目が行かず、800こえたスレに今更文句たれる君がオカルト……
いや、非常識かな。

何げに板屈指の癒しスレなんだからさ、
もうちょいほっといてくれると嬉しいかも。
851円錐すふ:2006/09/13(水) 10:18:11 ID:P6QBAYl60
☆盛り上がっているところを申し訳ないが秋らしい詩を書き込みます。

 君待つと 我が恋ひ居れば 我がやどの 簾動かし秋の風吹く
                        By 額田王
《一般的な訳》
 恋しい思いであなたを待っているとき 意地悪な秋の風が私の家の簾を動かした。
 (貴方が私に逢いにきてくださったのかと思ったけど秋風がイタズラしただけだったのね。もう秋だわ・・・。)

・情熱的に生きてきた彼女もやはり普通の女性のように大海人皇子や彼の沢山の妻達に
嫉妬したことがあったのかなあ・・・。
852本当にあった怖い名無し:2006/09/13(水) 11:32:06 ID:A02iKnGv0
>>851
>>849は他板のカルト野郎だ。
こないだから、ずっとデビルちゃんのいる真言蔵スレに粘着してやがるのさ。

まったく、脳や魂を持っていないヤツはどうしようもないぜwww
853円錐すふ:2006/09/13(水) 12:35:19 ID:E3ikz+8F0
>>852 エヘヘ ぶひー

854癒しにでも往ってろ!:2006/09/13(水) 14:27:25 ID:mbm6lm1J0
      
855癒しにでも往ってろ!:2006/09/13(水) 14:44:27 ID:mbm6lm1J0
ここは最初っから、目をつけてたぞ。
忙しいから、一つ一つ片付けないとね、同時にはできないんでね。

私に憑いているものが、お嫌いなのかもしれません。
何かを嗅ぎ付けているんでしょう。
856本当にあった怖い名無し:2006/09/13(水) 16:24:56 ID:dNnWjkUS0
>>855だまれ!糞デブス。
857癒しにでも往ってろ!:2006/09/13(水) 17:12:21 ID:mbm6lm1J0
858本当にあった怖い名無し:2006/09/13(水) 19:57:30 ID:F4U5Ew7EO
ボージョボー人形効きますか?この前テレビでセット販売されてました。
859デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/13(水) 22:26:08 ID:gBwar+cQ0
>>851
円錐すふさま、お久しぶりデス☆

そうですね、あてどなく待つと言うのは、何かにつけ心が動くもの。
それが秋風と言うのが、また意味深な歌です。
この時、額田王の胸の裡にあったのは、誰方の面影だったのでしょう?
継続中の恋の相手なのか、はたまた新たな恋の相手なのか。
さて…?

ステキな歌を、どうもありがとうございました。
860デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/13(水) 22:27:57 ID:gBwar+cQ0
>>858
ボージョボー人形というのは、どんなものですか?
幸福のお守りみたいなものかしら?

ごめんなさいね、知らなくて。
861デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/13(水) 22:28:51 ID:gBwar+cQ0
では今夜もひとつ、参りましょうか。

  『泊秦淮』  by杜牧

 煙は 寒水に籠(コ)もり
 月は 沙(スナ)に籠もる
 夜泊す 秦淮(シンワイ) 酒家(シュカ)に近し
 商女は知らず 亡國の恨
 江を隔て 猶(ナオ)も唱(ウタ)う後庭花(コウテイカ)

※後庭花:『玉樹後庭花』、南朝の陳の後主が作った淫靡な詩。
       (本来は音楽)
       かつてこの地に都を構えていた、南朝の陳の後主は
       酒色に耽り、最後は隋の軍勢に国を攻め滅ぼされた。
862デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/13(水) 22:29:35 ID:gBwar+cQ0

 靄が寒々とした冬の川にたちこめて
 月光が河の砂州辺りを明るくしている
 夜は秦淮河の畔 歓楽街の酒家が近くにある所に泊まった
 妓女は 陳王朝の 亡国の哀しい出来事を知らないので
 川向こうより亡国の歌曲である『玉樹後庭花』を唱っている


デビル訳

 夕靄が冷たい川の上に立ちこめ
 月の光は白々と岸の砂を照らす
 今宵 船泊りをしたのは 秦淮の料亭の近く
 妓女たちは それが陳の亡国の恨みの歌だとも知らずに
 川向こうで『玉樹後庭花』を歌い 笑いさざめいている
863癒しにでも往ってろ!:2006/09/14(木) 07:55:40 ID:0EyGLSFS0
862 :デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/13(水) 22:29:35 ID:gBwar+cQ0

 靄が寒々とした冬の川にたちこめて
 月光が河の砂州辺りを明るくしている
 夜は秦淮河の畔 歓楽街の酒家が近くにある所に泊まった
 妓女は 陳王朝の 亡国の哀しい出来事を知らないので
 川向こうより亡国の歌曲である『玉樹後庭花』を唱っている


デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳

 夕靄が冷たい川の上に立ちこめ
 月の光は白々と岸の砂を照らす
 今宵 船泊りをしたのは 秦淮の料亭の近く
 妓女たちは それが陳の亡国の恨みの歌だとも知らずに
 川向こうで『玉樹後庭花』を歌い 笑いさざめいている


デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳
デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳
864円錐すふ:2006/09/14(木) 09:38:05 ID:ZDmAF8Ar0
>>859おそれいります。
865デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/14(木) 22:57:36 ID:8EoysDNl0
そろそろ涼しくなって来て、世間では行楽シーズンだけど、昔の人にとって
旅は楽しいばかりではなく、どちらかと言えば苦痛だった場合も多かったみたい。

  『古歌』  (漢代:詠み人知らず)

 秋風 蕭々(ショウショウ)として人を愁殺し
 出づるも 亦(マ)た愁え
 入るも 亦た愁う
 座中 何人(ナンビト)か
 誰(タレ)か 憂いを抱(イダ)かざる
 我をして 白頭ならしむ
 胡地に 暴風多し
 樹木 何ぞ修々たる
 家を離れ 日々に遠きに趨(オモム)き
 衣帯 日々に緩(ユル)きに趨(オモム)く
 心思(シンシ) 言うを能(アタ)わず
 腸中(チョウチュウ) 車輪 転ず
866デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/14(木) 22:58:02 ID:8EoysDNl0

 秋風がもの寂しく吹いて 人の気持ちを愁いの極みにさせる
 戸外に出れば 景色を見てはまた愁え 
 屋内に入れば入ったで また愁える
 同席のどんな人も 憂いを抱かずにはいられず
 私を白髪頭にさせる
 夷狄の地ではつむじ風が多く
 樹木がどうして豊かに茂る事が出来ようか
 家を出てより 日毎により遠くの方へ向かっており
 痩せて 衣服の帯が 日毎に緩くなっていく
 思いを言葉で言い表すことができないが
 腹の中では 車輪が回るように 思いが渦を巻いている
867デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/14(木) 22:58:55 ID:8EoysDNl0

デビル訳

 秋風は 静かに吹いて 人を愁いに追いやる
 夏が過ぎ 秋が訪れるのも 寂しい気持ちにさせるし
 秋が深まって行くのもまた 哀しい気持ちにさせる
 たとえ この座の中の誰であっても
 愁いを覚えずにはいられないだろう
 私などは 髪が白くなってしまったぐらいだ
 北方の蛮族の住む地方では 身を切るような風が吹く
 だから 樹木も大きく育たないのだとか
 旅立てば 日毎に家から遠ざかり
 苦労の余り 痩せて 日毎に衣服が緩くなって行く
 今の気持ちを 言葉に出すことは出来ないが
 内心では 積もる思いが渦を巻いて荒れ狂っている
868日記に書いてろ!:2006/09/14(木) 23:22:40 ID:0EyGLSFS0
866 :デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/14(木) 22:58:02 ID:8EoysDNl0
 秋風がもの寂しく吹いて 人の気持ちを愁いの極みにさせる
 戸外に出れば 景色を見てはまた愁え 
 屋内に入れば入ったで また愁える
 同席のどんな人も 憂いを抱かずにはいられず
 私を白髪頭にさせる
 夷狄の地ではつむじ風が多く
 樹木がどうして豊かに茂る事が出来ようか
 家を出てより 日毎により遠くの方へ向かっており
 痩せて 衣服の帯が 日毎に緩くなっていく
 思いを言葉で言い表すことができないが
 腹の中では 車輪が回るように 思いが渦を巻いている

867 :デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/14(木) 22:58:55 ID:8EoysDNl0
デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳
 秋風は 静かに吹いて 人を愁いに追いやる
 夏が過ぎ 秋が訪れるのも 寂しい気持ちにさせるし
 秋が深まって行くのもまた 哀しい気持ちにさせる
 たとえ この座の中の誰であっても
 愁いを覚えずにはいられないだろう
 私などは 髪が白くなってしまったぐらいだ
 北方の蛮族の住む地方では 身を切るような風が吹く
 だから 樹木も大きく育たないのだとか
 旅立てば 日毎に家から遠ざかり
 苦労の余り 痩せて 日毎に衣服が緩くなって行く
 今の気持ちを 言葉に出すことは出来ないが
 内心では 積もる思いが渦を巻いて荒れ狂っている
デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳 デビル訳
デビル訳 デビル訳 デビル・・・デリカシーの無い奴!
869本当にあった怖い名無し:2006/09/15(金) 02:55:54 ID:Jwne51J+0
「存在」で検索したら……。

 幽霊とか存在しませんよ^〜^
 UFOなんて存在しないよね(*´・ω)(...
 霊なんて存在しない。
 クジラは存在する!!

この並びでワロタ
870デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/15(金) 23:02:45 ID:xMyZMsTO0

秋山の したへる妹(いも) なよ竹の とをよる子らは いかさまに 思ひ居れか 
栲縄(たくなは)の 長き命を 露こそば 朝(あした)に置きて 夕へは 消ゆといへ 
霧こそば 夕へに立ちて 朝(あした)は 失すといへ 梓弓 音聞く我も 
髣髴(おほ)に見し こと悔しきを 敷栲(しきたえ)の 手枕(たまくら巻きて 剣大刀
身に添へ寝けむ 若草の その夫(つま)の子は 寂(さぶ)しみか 思ひて寝(ぬ)らむ
悔しみか 思ひ恋ふらむ 時ならず 過ぎにし子らが 朝露のごと 夕霧のごと
871円錐すふ:2006/09/15(金) 23:11:18 ID:RLLKUIs00
>>870人麻呂君のかな?
872デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/15(金) 23:21:32 ID:xMyZMsTO0
>>871
流石ですね、円錐すふ様

大正解です
873デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/16(土) 21:44:29 ID:cG+0LRI00

 さなきだに ものの淋しき秋の夜の 人目稀なる古寺の
 庭の松風更け過ぎて 月も傾く軒端の草 忘れて過ぎし古(イニシエ)を
 忍ぶ顔にて何時までか 待つ事なくて存(ナガラ)えん
 げに 何事も思い出の 人には残る世の中かな
 ただ何時となく一筋に 頼む佛の御手の糸 導き給え法の聲(コエ)
 迷いをも照らさせ給う御(オン)誓い 照らさせ給う御誓い
 げにもと見えて 有明の行方は西の山なれど 眺めは四方の秋の空
 松の聲のみ聞(キコ)ゆれども 嵐は何処とも定めなき 世の夢心
 何の音にか覚めてまし 何の音にか覚めてまし
874円錐すふ:2006/09/16(土) 21:53:26 ID:2WlcP3Bc0
>>872あとでデビル氏殿の訳を披露してね。つごうの良い日でええですから。
楽しみにしておりますよ。
875円錐すふ:2006/09/16(土) 21:54:58 ID:2WlcP3Bc0
アゲてしまいました。
申し訳ない!               


オ〜・ルボワール・・・・・・・・。
876デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/16(土) 22:03:13 ID:cG+0LRI00
>>874
そうですね、また後日
今は少し、その言葉のままにおいておきたいと思いますので…

勝手を言ってすみません
877(゚∀゚):2006/09/16(土) 22:09:36 ID:2uOvHsD00
漏れも、レス番22のところからず〜っとここをロムっていた・・・
                    _,,.. -―ー―-- .,
                 /;;;:::::::::::::::    ::::::` 、
                /;;:::::::::::::::::::      ::::::::゙、
                /;;:::::::::::::_;;_;;_;;_;;_,;_:::ゝ
               ,i';;;::::::::::::r"_,,..._     _,,.._  |:::|
               |;;;:::::::::::::| r-=f    r=-' |::::|
               |;;;:::::::::::::|       j     |::::|
               |;;;:::::::::::::|     _,、,、   /:::::|
               |;;;:::::::::::::ト 、    `-"  /::::::::|
               |;;;;::イ:::::::|  ゙` ー--‐7'" |:::::::::::|
              /  |::|::::::|ヾ\  / / |:::|::::::|ヽ
             /"   |::|::::::|、   ヽ、|: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
            / ~ _、ヽ  ̄ ̄  \ ,/|  |ヽ   /゚        |
          /ヽ  /^,ー―--、..,,/ |  ヾ i/゚        |
          |oソ )/  /  し" /,-っゝ、__ (ヽ         丿っ⊂、
          |ノ、ノ   J      | i ~つニニニニニニニニニニ=∈}ノ
          .| イ     , ' ,i' | iヽ_ヲ| / /  __,,..i   ,'  | |ー'"i|
           | ヽ   _,,イ ,/  | i:   l | ̄ ̄ ̄  _|/  / | |  i|
           |      。。/   | i   | |三      |( ,ij, ヾ| |  i|
ここは疲れがとれる・・・
878デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/16(土) 22:37:14 ID:cG+0LRI00
>>877
ありがとう☆

ステキなAAも ゚☆,。・:*:・゚★o(´▽`*)/♪Thanks♪\(*´▽`)o゚★,。・:*:・☆゚
879(゚∀゚):2006/09/16(土) 22:47:01 ID:5GlmWsL40
>>878
さすがオカルト板住人ですな。。。
市松人形が怖くない・・・
880デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/16(土) 22:53:46 ID:cG+0LRI00
>>879
とっても可愛いですよ☆
夢枕にしちゃおうかしらw?
881(゚∀゚):2006/09/16(土) 22:58:25 ID:5GlmWsL40
>>880
手ごわい・・・・
882(゚∀゚):2006/09/16(土) 22:59:34 ID:5GlmWsL40
|i;: ;| イi ;ノ='''" モ//リ;,i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',//リヲ/jlll||lllll__゙i、ヨ、 `美`美_~美=|!洲:j~ l: ;iL
ji;: ;j fi;: ;|(Φд/;/リ,;',:',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i','//r'、\kkkkkkkkkk .美、  "美~^'=j!:洲:|_,=-美
li;: ;| |i;: ; ,,r''/盒j,;',:',:',i',:':,i',:',i',:',i',:',i',i',i',:',i',i',:',i',i',:',i',i','盒リ`i、':、\kkkkkk 美=w美w,,_wL. |!:洲_美=iiw
;; ,、_,,-'',r''":,:',;',;',:',:',:',:',:',i',:',i',:',i',:',i',:',i',:',i',:',i',:',i',i',i',i',i',i',i',i',i',i'`i、'::、゙i、kkkkkkkkk"''美;''==、_j!:洲;L_,,美=
 {l,,r''",:',:',:',:',;',;',:',:',:',:',:',:',:',:',i',:',i',:',i',:',i',:',i',:',i',:',i',:',i',:',i',:',i',:',i',:',i',`i、';〔〕kkkkkkkkj;i='j: :;il ,=~!!:洲イ'" ;ij
;;: :``ミ牟牟牟牟牟牟牟牟牟牟牟牟牟牟牟牟牟牟牟牟牟牟彳[jjjjjjjiiiiiilllllll  j: :;ijソ ト:洲:;| .l: ;i|
;;: ;| |i;: ;j ;: i:. | |―‐| |―‐| |―‐| |―‐| |―‐| |―‐| |―‐| |:|llll|:|lll|:|lll||ll||ll|| 川川 .|: :;i|  .f!:洲:L_,,wii
;;: ;lリ (T_T) ! : | |iiiiiiii| |甬ヨ| |甬ヨ| |fjfjfj f甬ヨ| |甬ヨ| |iiiiiiii| |:|llll|:|lll|:|lll||ll||ll|| 川川 j: :;ij('A.j!:洲;j'".: ;ij
- '''^::::::::: ::::::: | |―‐| |冊ヨ| |冊ヨ| |fjfjfj f冊ヨ| |冊ヨ| |―‐| |:|llll|:|llll'jl:-‐::'''",>  .|: :;i|  .|!;洲;| ,|: ;i|
::::::::::::::::::_,,-‐└― 亠― 亠― 亠― 亠― 亠― 亠ーー┴、'''"~ _,:-;‐ij"i!    .从 ;l、 |!;洲:j~^'' '"
::::::::::::  '====ィ=== ィ=== ィ====ッ:―‐ッ====ィ=== ィ=====;ィ==i:ii"[l! ‐'::~::::::::::::~゙゙ - '"'::::|!::洲:|:::::::::
   :::::::::::::::::::Ll,!;:::::Ll,!;:::::Ll,!;::::j','三j'j::::::: ::::Ll,!;:::::Ll,!;:::::Ll,!;::└'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::   f!;i洲;l:::::::::
883デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/16(土) 23:02:53 ID:cG+0LRI00
>>882
これもスゴイですねぇ!!!!

ミミ彡  ゚̄ ̄' 〈 ゚̄ ̄ .|ミミ彡  正直、感動した!!!

(ちょっち古くて、ごめんなさいです)
884糞厨ヽ(`Д´)ノ:2006/09/16(土) 23:05:12 ID:5GlmWsL40
よく見たら、スレ立てたの ゆびさんか・・・(w
今までずぅ〜っと気がつかなかった(w
885糞厨ヽ(`Д´)ノ:2006/09/16(土) 23:07:20 ID:5GlmWsL40
>>883
心霊が
右の松の木のところと、
左の屋根の軒下、屋根の上に
三体写っています・・・
886糞厨ヽ(`Д´)ノ:2006/09/16(土) 23:08:29 ID:5GlmWsL40
実はレス番666取れなかったから、今度はレス番888狙っています・・・・
887デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/16(土) 23:09:02 ID:cG+0LRI00
>>885
あら、心霊だったのですか?
デビルはまた幽霊かと…
888糞厨ヽ(`Д´)ノ:2006/09/16(土) 23:14:18 ID:5GlmWsL40
僕の街の繁華街にちょっと大きな文房具屋があって、そこの会長らしき人物が
書道家なんですな。
で、漏れがちょくちょくドイツ戦車を買いに行くと、書道の道具売り場が
すぐ隣にあって、セールスの人とよく李白の詩を次々とそらんじていたのを
よく耳にしていたんですが、
ま、李白のうたをそらんじれるのはかなり教養があるわけでして、、、
しかし、漏れは何を言っているのかまったくわかりませんでした(w
889デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/16(土) 23:15:36 ID:cG+0LRI00
糞厨ヽ(`Д´)ノ さん、888げっとオメデトウ!ですよ
890糞厨ヽ(`Д´)ノ:2006/09/16(土) 23:17:22 ID:5GlmWsL40
888げっと〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!
              \    \   ,. - ――‐ - 、      /
                \       /            `ー 、 /    /
                        / / // / //      ヽ    /
    ┌┐    ┌──┐      /./   / ,/ / // / ̄ヽ ヽ  ',.  /           ┌─┐
┌─┘└─┐│┌┐│       || ,/ /| /|//レ'    \ヽ . l /          │  │
└─┐┌─┘│└┘│┌─┐ || | /○     ○  |||  /┌───┐│  │
┌─┘└─┐│┌┐││  │ ! |  |´///____///  | | |   / .|      ││  │
└─┐┌─┘└┘││└─┘ ! |  |  |     |   |l |. /  └───┘└─┘
    ││        ││      | l |   |     |   | | .l /          ┌─┐
    └┘        └┘        !.|  |ヽ、ヽ____/   /! ! | /.            └─┘
                     | |  | l `>t----j‐<i | | |       /
.               \    | \_! ,イト、___/|゙ト、 l |     /
                  \   ヽ、i | !|         !.|.|/    /
891糞厨ヽ(`Д´)ノ:2006/09/16(土) 23:19:52 ID:5GlmWsL40

ヽ(^Д^) ヽ(^Д^)
  | ヘ|ヽ  | ヘ|ヽ
  | ̄     | ̄     >>889 ありがとうです♪
892糞厨ヽ(`Д´)ノ:2006/09/16(土) 23:29:56 ID:5GlmWsL40
もっとも漏れは李白も杜甫も興味も関心もないけど、
じゃりん子ちえって言う漫画に三文小説家っていう人物が
出ていて、実は彼はかなりの大学教授なんだけど、何か分けありで
貧乏暮らしをしているんですな。
で、件の小説家の彼が特に詳しいのが李白について・・・

・・・そういう経緯で、リハクってどういうのかここ見てたわけで砂(w
893デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/16(土) 23:33:41 ID:cG+0LRI00
なるほど、そう言う訳でしたか。

デビルの書き込む妄想は、少しはあなたのお役に立ったのかしら?
894糞厨ヽ(`Д´)ノ:2006/09/16(土) 23:36:10 ID:5GlmWsL40
さて、888もとったし、そろそろ他所へ逝きます。
good nihgt ☆です
  ☆        o ,           ★
,      o       。     ,    o
 。         , ァ               。
     ★   //   。゚      ☆  ゚
      ゚  / i.      ,
    o  /  i   ,      o  。  ゚
 。     |    i,    ∧ ∧
  ☆   |     ;,   (*‘ω‘ *)      。良い夜を☆。
       |    'i,  |⌒⌒と )
       'i    ト、/⌒⌒ヽノ___,ャ ゜   。
 o      'i     `〜〜~`   ,;'
        丶,        ,/   ☆
          ' ー- - - r '´
895糞厨ヽ(`Д´)ノ:2006/09/16(土) 23:40:03 ID:5GlmWsL40
>>893
いや、妄想でなくて直訳に近いんでないですか。
・・・李白でないからわからないけど誰にもわかる様に
書くときっとそういうことを書いた詩なんです・・・
896デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/16(土) 23:42:54 ID:cG+0LRI00
糞厨ヽ(`Д´)ノ さん、ありがとう☆
あなたとお話出来て、とても嬉かったわ♪
897デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/17(日) 19:37:06 ID:7e7/ESGF0
台風が近づいてるけど、みんな大丈夫かしら?

せっかくなので、今夜は李白☆

  『子夜呉歌 其三』  by李白

 長安 一片の月
 万戸 衣(コロモ)を擣(ウ)つの聲(コエ)
 秋風 吹きて盡(ツ)きず
 総(スベ)て是れ 玉関(ギョクカン)の情
 何(イズ)れの日か 胡虜(コリョ)を平(タイラ)げ
 良人(リョウジン) 遠征を罷(や)めん
898デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/17(日) 19:38:09 ID:7e7/ESGF0

 長安の夜空に浮かぶ半月
 全ての家から 砧(キヌタ)を打つ音が聞こえてくる
 秋風が吹いて尽きる時がない
 みんな 玉門関に遠征している家族を思い 偲んでいる
 いつになったら 蛮族を退治して
 夫は遠征をやめて 帰ってくるだろうか


デビル訳

 都の夜を照らすのは 離れ離れのあなたと私のような半月 
 どこの家でも冬支度 砧の音が聞こえてくる 
 もう 秋風が 日がな一日吹き続けるから
 月も風も何もかも 遠い玉門関にいるあの人の事を思わせる
 いつになったら 蛮族との戦闘が終わり
 あの人は遠征から解放され 私の許に戻るのだろう
899本当にあった怖い名無し:2006/09/18(月) 04:00:58 ID:3Fk/H4B4O
・・・。
900900:2006/09/18(月) 04:01:52 ID:3Fk/H4B4O
900
901本当にあった怖い名無し:2006/09/18(月) 04:14:09 ID:76ehvYIdO
あぁぁぁぁ〜!バワーボムしてえぇぇぇ〜〜〜!
902デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/18(月) 19:45:05 ID:+/3ILYi60
月と言えば李白、李白と言えば酒☆
でも、三国志の英雄、曹操もこんな詩を残しているの。
(長いから、一節ずつ、本文・訳・デビル訳で行くわね)

  『短歌行』  by曹操

 酒に対しては 當(マサ)に 歌うべし
 人生 幾何(イクバク)ぞ
 譬えば 朝露の如く
 去日 苦(ハナハダ)だ 多し


 酒を飲む時は 歌って歓しく過ごすべきだ
 人の命はどれほどのものだろうか
 たとえて言えば 朝露のようなもので
 過ぎ去った日々は はなはだ多いが


デビル訳

 酒を飲むなら 歌えるほどに 楽しく飲もう
 人生がどれほどあるかと考えたら
 朝露に譬えていいほど 儚いもので
 なのに 大部分がもう過ぎ去ってしまってる
903デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/18(月) 19:45:53 ID:+/3ILYi60

 慨(ガイ)して 當(マサ)に以(モ)って慷(コウ)す
 憂思 忘れ難し
 何を以ってか 憂(ウレ)いを解かん
 唯だ 杜康(トコウ)の有るのみ


 歌声は昂ぶり 憤り嘆く声は思わず高くなっていく
 憂いの感情は 忘れがたいものである
 何をもって その憂いを解くかと言えば
 ただ 杜康らが作った“酒”があるのみ


デビル訳

 慨(イキドオ)り 慷(ナゲ)きが心に澱(ヨド)んでいる
 憂いがいつも側にある
 どうやって その憂さを晴らそうか
 それにはただ 酒あるのみ
904デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/18(月) 19:46:45 ID:+/3ILYi60

 青々たる 子の衿(エリ)
 悠々たる 我が心
 但(タ)だ 君が為故
 沈吟(シンギン)して 今に至る


 遥かに離れて行く 青い襟の愛しい人よ
 遥かになって行く 私の思い
 ただ あなたのため故に
 深く静かに あなたを思い 歌って 今に至っている


デビル訳

 学問にいそしむ 青い襟の君よ
 その成長を 遠くから見守ろう
 ただ 君の才能の故に
 そう呟いて どれほどの時が経ったのだろう
905デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/18(月) 19:47:39 ID:+/3ILYi60

 ようようと 鹿は鳴き
 野の苹を 食う
 我に 嘉賓(カヒン)有り
 瑟(シツ)を鼓(コ)し 笙(ショウ)を吹く


 ようようと 鹿が鳴いて
 野のヨモギを食べている
 私には すばらしいお客がいる
 彼等の為に 大琴を奏で 笙を吹こう


デビル訳

 友を求め 要々(ヨウヨウ)と鹿は鳴き
 広がる沃野で 共に豊かなヨモギを食べる
 今 私の元に 価値ある人々がやって来た
 彼等の為に 楽を奏してもてなそう
906デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/18(月) 19:48:14 ID:+/3ILYi60

 明々たること 月の如きも
 何の時か 輟(ト)る可(ベ)けんや
 憂いは 中(ナカ)從'(ヨ)り来たり
 断絶す可(ベ)からず


 月のように はっきりとしていても
 優れた人材は いつ 拾い取る事が出来ようか
 憂いは 心の中から起こってくる
 断ち切ることが出来ない


デビル訳

 夜空の満月のように はっきり見えているようでも
 いつ 小休止に踏み切ろうか 迷っている
 心配の種は 内側から出てくるものだ
 断ち切れぬものが そこにあるから
907デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/18(月) 19:48:55 ID:+/3ILYi60

 陌(ミチ)を越え 阡(ミチ)を度り
 枉(マ)げて用いて 相い存(ト)わば
 契闊(ケイカツ)談讌(ダンエン)して
 心に 旧恩を念(オモ)わん


 苦難の道中を重ねて
 無理をして訪問してくれた君よ
 久しぶりに会い 語らいながら酒盛りをしよう
 そして 心に昔の誼(よしみ)を思い起こそう


デビル訳

 東西路 南北道 多くの道を乗り越え
 わざわざ見舞ってくれた君よ
 万里を遠しとせず 訪問してくれた賓客を歓待しよう
 久しぶりに懐かしい 積もる話をしようではないか
908デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/18(月) 19:49:43 ID:+/3ILYi60

 月 明るく 星 稀(マレ)にして
 烏鵲(ウジャク) 南に飛ぶ
 樹を 繞(メグ)ること 三匝(サンソウ)
 何(イズ)れの枝にか 依(ヨ)る可き


 月が明るく照りわたるので 星影が目立たなくなり
 カササギは 南に向かって飛んで
 木の周りをぐるぐると何度もまわる
 どの枝に留まろうか 思案しているのだろう


デビル訳

 月が明るいと 綺羅星も霞んでしまう
 カササギは 南に飛んで 樹の周りを三度廻る
 そして どの枝に止まろうか 思案している
 まるで 誰がその陣営に所属しようか 悩んでいるように
909デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/18(月) 19:50:20 ID:+/3ILYi60

 山 高きを厭(イト)わず
 水 深きを厭わず
 周公 哺(ホ)を 吐(ハ)きて
 天下 心を帰せり


 山は 多くの土砂や岩石が慕い寄り 自らの高さが増すことを厭がらない
 海は 多くの水が慕い寄り 自らの深みが増すことを厭がらない
 周公は 食事を中断してまで 来客に面会し
 天下の人心を獲得した


デビル訳

 山は 自らが高くなる事を厭わない
 海は 自らが深くなる事を厭わない
 周公は 食事を中断してでも 人に会い
 民衆の心を 自らに引き付けた
 自分もまた 斯く有りたいと思う
910デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/18(月) 19:52:32 ID:+/3ILYi60
豆知識 ( ̄▽ ̄)凸

※杜康:初めて酒を造った人の名。転じて、酒。

※青々子衿:周代の学生服でもある。

※嘉賓:曹操は天下平定の為に人材を広く集め、賢士を
      自分の陣営に招いた。

※周公:周公旦のこと。古代の聖人。周の文王の子で、
      武王の弟になる。
      武王の子の成王を補佐し、人材の発掘に努め、
      制度・礼楽を定めて、周王朝の基礎を固めた。
      人材の登用を重視して、高位に在るにも拘わらず、
      一回の洗髪を三度中断したり、一回の食事を三度
      中断してまで賢士の来客に面会した。
911騙りモヒャ( ´⊇`):2006/09/18(月) 20:05:18 ID:Uj5KxToI0
>>902
(´-`).。oO(伊達正宗の 少年馬上過ぐ は曹操のパクリだったのか・・・
912騙りモヒャ( ´⊇`):2006/09/18(月) 20:09:40 ID:Uj5KxToI0
>>898
.。oO(二昔前の日本に置き代えば吉幾三の 津軽平野・・・
913デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/18(月) 20:19:25 ID:+/3ILYi60
>>911
パクリではなくて「本歌取り」なのではないかしら?
詩歌の世界では多々あることよ。

>>912
そうね、夫を父に変えればそうかも。
離れ離れの家族を思う気持ちは、どんな時代のどこの土地だろうと、大差ないような気がするわ。
914騙りモヒャ( ´⊇`):2006/09/18(月) 20:20:14 ID:Uj5KxToI0
   ________
   / / / / / / / /
  / / / / / / / /
  /_/_/_/_/_/_/_/_/
_/|
(ギ)Vニニニニニニニ
(コ)‖| とんこつ、カタコテ、細めんストレート
(ら)‖ ̄ ̄∨ ̄∧~∧~
(∫)‖ ┻= (゚Д゚;)
(め)上|__|__∧∪_
(ん)|・・・それにしても人間なんて、いつになってもあんまり変わらんもんだぁ。
.~~ ∧~∧ ̄~∧ニ∧ ̄
__(  )_(   )_
__/  |_(   )_
915騙りモヒャ( ´⊇`):2006/09/18(月) 20:21:51 ID:Uj5KxToI0
>>913
あ、コンバンワ。;;;
916デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/18(月) 20:22:53 ID:+/3ILYi60
>>914
ステキなAA ありがとう☆

もしこれが、おでん屋さんで冷や酒だったら、投げキッスしたかったわ♪
917騙りモヒャ( ´⊇`):2006/09/18(月) 20:24:32 ID:Uj5KxToI0
なるほど。なんでも、正宗=日本板曹操だそうナ・・・
ちょっと出かけてきますので、ノシです。。。☆
918デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/18(月) 20:25:27 ID:+/3ILYi60
>>917
いってらっしゃい☆
919騙りモヒャ( ´⊇`):2006/09/18(月) 20:48:50 ID:Uj5KxToI0
>>918
        ⊆⊇
        i´  `i
          |___.|
        〉   〈
.         |(::) (::)|
       ヽ.   /
         〕 ..::〔
       / o  \
        i.  o 。 .:::i
        | 。゚ ゚ ...:.::|
        | ゚  .:.::.::|
        |ー---‐‐''|
        |.一 ./..ヽ .|
        |.フ.ム 不 |
        |ー---‐‐''|
        `ー‐--‐''´ 
あいにく酒は飲めないので(w
920デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/18(月) 20:54:26 ID:+/3ILYi60
ありがとう☆
ラムネは好きよ
子供の頃、中のビー玉はどうやって入れたのか、ずっと疑問に思ってたわ
今も不思議なんだけど
921騙りモヒャ( ´⊇`):2006/09/18(月) 20:55:08 ID:Uj5KxToI0
もしかしたら、漏れが某スレで使っているトリップはデビルさんから、
盗んだものかもしれない・・・
一年前の五月ころ、デビルっていう人の書き込みから選んで使っているんです・・・・・
       || ||
      ,-||-||"
     /! ,||-|| ,/
     いJ⊂_ノ
     ゝ||)||
        || ||                         _ ,,,,,,,,,,,_
      || ||                       r ニ,,..,  ,,,  ニヽ   
      || ||                       τ.::ll l U ;;;;;;;,,,,,,,l    
      || ||  (   (    ) (    )   )    .`.J~ i。 .゚::::::i:::::l. l    
          (  )   (   )  (   ノ    l .!。゚・;。 o 。゚ ! l,⌒ヽ   
       ____...................____        l .i ! 。 ゚ .! ci. l´ ) . )  
    ,, -ー" _,,..   _,,._  ,,.._  ,,.._  _,,.. ゙ ヽ、     l {l i。  ゚i  l}.l,'/. /  
  /   /,,r"i/ ,r"i/,,r"i/,,r"i/,,r"i  、 ヽ   l .l  。 ゚   l. l,_,ノ  
 / ./  /#; / /#.; / /#; / ,/#; / ,/#; / .,"  i  |   l .l  。  ゚  l. l     
 i  i. /#; / ,/#; ./ /#; / ,/#; / ,/#; / .,'   / /    l└  ゚-  ┘l    
 ヘ.  |〃/ ,|〃/ ,|〃/ .,|〃/ , |〃/ .,"..;;/ /    `"'ー--‐‐''"   
  ヽ   ヽゝ' `ヽゝ~ ヽゝ' ~ヽゝ' ~ヽゝ'  " /        ↑コーラ  
    ゙ ー-- 、、... _ ____ ,,,,, .... --―"
922騙りモヒャ( ´⊇`):2006/09/18(月) 20:56:41 ID:Uj5KxToI0
台風が通過するから、外は雨降り、だんだんひどくなるのかなぁ・・・
923デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/18(月) 21:00:33 ID:+/3ILYi60
>>921
別にいいんじゃない?

>>922
日本海側はまだひと荒れしそうよ
雨より風に注意してね
924騙りモヒャ( ´⊇`):2006/09/18(月) 21:01:43 ID:Uj5KxToI0
>>920
ビー球をどうやって入れたのかなんて考えたこともなかった(^^;











(´-`).。oO(ソレニシテモ、D仏サマーノ、マジメナ顔初メテミタ(wwwwwwwwwwwww
925騙りモヒャ( ´⊇`):2006/09/18(月) 21:02:46 ID:Uj5KxToI0
>>923
やっぱり同一人物でしたか。
926デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/18(月) 21:05:03 ID:+/3ILYi60
>>924
だって、入り口の蓋になるのに、中に収まってるでしょ?
927デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/18(月) 21:06:18 ID:+/3ILYi60
>>925
さて、どうでしょう?

内緒内緒、ふふふ
なんでもあからさまじゃ面白くないもの
928騙りモヒャ( ´⊇`):2006/09/18(月) 21:16:18 ID:Uj5KxToI0
>>927
           /´/ , -  '⌒ヽ      ``ヽ `ヽ\
         / ./ / / / /{、  `、        `` ゝ \
         / / / / { ffトヽ   `ヽ        `ヽ`、
         /./  / /  j  ハ ト \    `‐-、      `、 `、
       / /   | /   }.  j ヽヽヽ `ヽ、   、 ``ヽ、   .} .}
       //   /{  }  j`、`、ぃ`ヽ、 ``ヽ、`ゝ ,ィ‐、`、  }  }
      //   ノ {  .j  ,j ヽ) }ノ  ,ィ´-ッ、 `ヽゝf } ハ  .}  }
      {{  / {   j ノ 、ノ_ノ_ッt( ∵"´ヽ `y }}  } {  {
      { {  /  .}  //`=--、 `゙ `  '´   ヽj }/.  | ト |
      { .{ {  }  /,/ツ(∵ ゙j       (_ノノノ|'    }  ト `、
      `、`ハ  | ,{/ ハ `"´ .j        ``j" {   |  { \\
       \ ャ  { y {. `、  、    _ノ    ノ  t.  .{  \ \ \
         `、 ハ { {   ヽ  ` 、/´     /  ヽ  ハ   \ \丶、
           `、  {. .   `ヽ       /    ヽ `、   `、 `、 `、
            ハ .{.       `丶、___ ノ    ,r-'´ヽ     ___, -‐ー‐- 、
         ,r'   ノ `ヽ        、    , ノ´`‐ 、 }``'"´ ̄        ``ヽ、
         ゝ、ノ ノ   `、         、_,. '"   , -‐`'ノ                ヽ
          `ー-ンj    }        キ  _,/'´   {                  `、
             j   }      _,.r'"レ'"´      `、                 \
             j   f   ___,r ´,r'ノ´          キ                  `ヽ
            f   f  /"  /" {           キ    ____,,              
            【WANTED】

・・・ですか・・・(w
929騙りモヒャ( ´⊇`):2006/09/18(月) 21:20:19 ID:Uj5KxToI0
なるほど・・・
だとすると、元来ダコテ系の住人ですな。
・・・だから、俺もこのスレを
無意識にロムってたんだ・・・
930デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/18(月) 21:21:22 ID:+/3ILYi60
>>929
ふふふ、それはどーかなー?
無関係とは言いませんが・・・
931デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/18(月) 21:22:06 ID:+/3ILYi60
ただ、スレ立てはゆびさんだからw
932騙りモヒャ( ´⊇`):2006/09/18(月) 21:28:29 ID:Uj5KxToI0
レスの忙しさのあまり、ついつい聞きそびれていたんですが、
>>887の幽霊と心霊は違うんですか?
933騙りモヒャ( ´⊇`):2006/09/18(月) 21:30:37 ID:Uj5KxToI0
中岡俊哉の書いたのを見たら、人は
生霊→幽霊→亡霊→怨霊→悪霊の順でだんだんひどくなるとか・・・
934デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/18(月) 21:31:50 ID:+/3ILYi60
>>932
幽霊は人間、心霊は人間をも含めたこの世の物全て
昔、そんな風に聞いたんだけど

>>933
まあ、怖い
今夜眠れなくなっちゃう・・・
935騙りモヒャ( ´⊇`):2006/09/18(月) 21:33:26 ID:Uj5KxToI0
怨霊までは成仏可能、悪霊になるとこれはかなりたちが悪くなってしまっていて、
936デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/18(月) 21:36:02 ID:+/3ILYi60
>>935
後はもう魔物になるしかないわね
自分でそこから抜け出そうとしない限り
937騙りモヒャ( ´⊇`):2006/09/18(月) 21:37:57 ID:Uj5KxToI0
>>934
そうだったんですか、じゃ>>885は幽霊でつ(w

>>934
・・・いや、多分、悪霊も・・・
938騙りモヒャ( ´⊇`):2006/09/18(月) 21:39:26 ID:Uj5KxToI0
俺、悪霊(wWWWWWWWWWWWWWWwwwwwwwwwwwwwwWWWWWWWWWWWwwww

自覚はなくてもアナタも悪霊???
939デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/18(月) 21:39:40 ID:+/3ILYi60
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
940デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/18(月) 21:40:45 ID:+/3ILYi60
>>938
残念♪
デビルは、恋を求めてオカ板を飛び回る乙魔、よ☆
941騙りモヒャ( ´⊇`):2006/09/18(月) 21:42:12 ID:Uj5KxToI0
幽霊ぜんぜん怖くなさそうだし。俺だったら怖いけど(w
942悟禄 ◆eXBYwvldsI :2006/09/18(月) 21:42:44 ID:PVhKIg570
おれは外道の不死戦士だ

>>938よろしく ノシ
943デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/18(月) 21:43:40 ID:+/3ILYi60
あら、悟兄☆
こっちへ顔出しなんて、珍しい
944悟禄 ◆eXBYwvldsI :2006/09/18(月) 21:46:21 ID:PVhKIg570
>>943
食いついてみました(w
945騙りモヒャ( ´⊇`):2006/09/18(月) 21:46:30 ID:Uj5KxToI0
>>940
これは失礼いたしました(^^;
>>936
実感としてそうですよね・・・
だけど、チャンスをくれる者まで危害加えるから、駆除する鹿梨。
悪霊も超えてとうとう最後に行き着くところは何なんでしょうね。
昆虫か何か・・・ま、どうでもいいけど、、、
946騙りモヒャ( ´⊇`):2006/09/18(月) 21:48:19 ID:Uj5KxToI0
>>942
あ、 これはどうもm(__)m 悟禄さん、こんばんわ。
947悟禄 ◆eXBYwvldsI :2006/09/18(月) 21:49:20 ID:PVhKIg570
>>946
おや?どこかで絡んだりしましたかね?
お初だと思います よろしく
948デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/18(月) 21:55:02 ID:+/3ILYi60
>>945
さあ、なんなんでしょうね?
なったことないからわからないわ
949騙りモヒャ( ´⊇`):2006/09/18(月) 22:00:33 ID:Uj5KxToI0
>>948
ならない人は絶対ならないと思う。

なる人とならない人の違いって、、、不幸なとに本人が生まれる前の
さらにその前の親の人間関係がなんだか関係ありそうなんだよね。でも、気のせい。


・・・つか、俺がそんなもの知るはずない(^^;;;
950騙りモヒャ( ´⊇`):2006/09/18(月) 22:03:16 ID:Uj5KxToI0
般  羯 多 呪 多 得 想 掛 所 亦 無 耳 不 是 異 蘊 観  摩
若  諦 呪 能 是 阿 究 礙 得 無 意 鼻 増 舎 色 皆 自  訶
心  羯 即 除 大 耨 竟 無 故 老 識 舌 不 利 色 空 在  般
経  諦 説 一 神 多 涅 掛 菩 死 界 身 減 子 即 度 菩  若
      呪 切 呪 羅 槃 礙 提 盡 無 意 是 是 是 一 薩  波
   波 曰 苦 是 三 三 故 薩 無 無 無 故 諸 空 切 行  羅
   羅   真 大 藐 世 無 陀 苦 明 色 空 法 空 苦 深  蜜
   羯   実 明 三 諸 有 依 集 亦 聲 中 空 即 厄 般  多
   提   不 呪 菩 佛 恐 般 滅 無 香 無 相 是 舎 若  心
        虚 是 提 依 怖 若 道 無 味 色 不 色 利 波  経
   波   故 無 故 般 遠 波 無 明 觸 無 生 受 子 羅
   羅   説 上 知 若 離 羅 智 盡 法 受 不 想 色 蜜
   僧   般 呪 般 波 一 蜜 亦 乃 無 想 滅 行 不 多
   羯   若 是 若 羅 切 多 無 至 眼 行 不 識 異 時
   諦   波 無 波 蜜 顛 故 得 無 界 識 垢 亦 空 照
        羅 等 羅 多 倒 心 以 老 乃 無 不 復 空 見
   菩   蜜 等 蜜 故 夢 無 無 死 至 眼 浄 如 不 五
   提
   薩
   婆
   訶
951騙りモヒャ( ´⊇`):2006/09/18(月) 22:05:19 ID:Uj5KxToI0

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ヽツ.( ):::::::::.:::::::...|  (,,゚Д゚) ∬
  ヾソ:::::::::::::::::.:ノ  /  ⊃旦.
   ` ー ‐'"‐'   (__)  ふー。ちょっと一休みです。。。 
952デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/18(月) 22:07:34 ID:+/3ILYi60
>>949
良くわからないけど、そんなに前の事から縛られてしまうのかしらね?
生まれて来て、前世やその前の前世の事を憶えていられたら、せめて償いや
罪滅ぼしのしようもあるけど、憶えてなきゃわからないものね

>>950
般若心経の最後の部分、ギャーテイ ギャーテイ ハーラーギャーテイ ハラソウギャーテイ ボウジー ソワカ
この部分だけでも効き目があるそうよ

>>951
はい、お疲れ様☆
953夜 2番 ◆SpringP7.w :2006/09/18(月) 22:24:51 ID:Uj5KxToI0
>>952
いや、前世があるとして、前世がどうであれ、
生まれ変わっているのはもうぜんぜん関係ないんです。。。

・・・なんといったらいいか、、、よくわかりません(^^;;;
話を振っておいてすみません。なんだかよくわからなくなりました。
とりあえず、今の話は梨ということで(w


>>952
いいこと聞きました。こんなに幽霊に出くわした時よいですね。
ギャーテイ ギャーテイ ハーラーギャーテイ ハラソウギャーテイ ボウジー ソワカ


954デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/18(月) 22:27:41 ID:+/3ILYi60
>>953
はあい、了解☆
ごめんなさいね、デビルも良く知らないものだから、なんとも言い様が無くって…
955夜 2番 ◆SpringP7.w :2006/09/18(月) 22:29:54 ID:Uj5KxToI0
    △
   ( ´¬`) >>952 話のネタも無くなったので、今日はこれにて(^^;
 ((( (νν     では、おやすみなさい〜☆
    )ノ
956デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/18(月) 22:32:07 ID:+/3ILYi60
>>955
おやすみなさい☆
今夜はどうもありがとう ノシ
957デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/19(火) 23:00:58 ID:0JvVnOx10
円錐すふ様
いつぞやのご依頼の>>870の訳です。

  『吉備津釆女(キビツウネメ)が死にし時、柿本朝臣人麻呂の作る歌』

 紅葉の秋の山のように 美しい女(ひと)
 しなやかな若竹のような 手弱かなその女は
 どうしたのだろう まだまだ命があるはずなのに
 露ならば 朝方 葉上に降りて 夕べを待たずに消えるけれど
 霧ならば 夕方 立って 朝日を待たずにきえるけれど
 あの女は もう この世から去ってしまったと言う
 梓弓が空気を震わせるように 遠くから噂が聞こえてきて
 いつかは一目逢いたいものだと 思っていたのに
 今となっては それすら叶わなくて とても口惜しく思うが 
 敷布の上で手枕をし 腰に帯びた刀のように いつも身近で愛していた
 その女の想い人は どんなに寂しく思っているだろうか
 口惜しいだろうか 恋しいだろうか
 突然去ったあの女は 朝露の化身だったのだろうか
 それとも夕霧の精だったのだろうか
958デビル ◆idZRx8pOWQ :2006/09/19(火) 23:03:57 ID:0JvVnOx10
もうひとつ、>>873が未だでしたね。

こちらは謡曲『井筒』からの抜粋です。
訳がまだこなれていないので、申し訳ないのですが…

 ただでさえ 淋しさ漂う秋の夜更け
 訪れる人も滅多にない 古寺では
 庭の松を通り過ぎる風すら 妖しい気配を漂わせ
 傾く月が 庭に茂る軒端草を 冷たく照らしている
 こんな夜は 心に仕舞った遠い日を 何となく思い出す
 何時までも 待っていても仕方がないと 分かっている
 そんなものを当てにして 長らえられそうな筈も無い
 分かっていても なお この情が捨て難い
 妄執であると 重々承知しながら
 こんな心弱い私だが いつの頃からだろう
 み佛の存在を知り 後生を願うようになったのは
 お像の手より垂らされた 五色の糸を有難く思い
 西方浄土へ導き給えと常に願う
 衆生の迷いを照らされる み佛のお誓いに縋るのみ
 有明月は夏のように 西の空に残っているが
 空の色そのものは もうとうに秋の気配
 松風のざわめきばかりが耳に届いて
 本当の嵐がどこにあるのか定めがたい
 夢の如き儚き浮世から 私を覚ましてくれるのは
 いったい何の音だろう
959本当にあった怖い名無し:2006/09/20(水) 00:01:37 ID:tNsLZn7L0
         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |  しまった・・・コテとトリップが・・・シッポガデテルゼ。
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉      
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ 
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \    超スピードだとか催眠術だとか
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしいものの片鱗を(ry…
960本当にあった怖い名無し:2006/09/20(水) 08:12:43 ID:6gE3Ip6O0
>>959
いい加減にしろ、荒し野郎!
AAのコピペばっかり貼りやがって、この脳無しが!
名前とIDが変わればバレないとでも思ってるんだろうが、きさまは
どこにいたって空気嫁ねえし、フインキがわからねえからチョンバレ
なんだよっ!!!
おう、おまえ、ご丁寧にこっちの真言スレだけじゃ無しに、神仏板の
方へもデビルの名前騙って書き込んだろ?!
ぜーんぶお見通しだ、変態オヤヂめ!

俺らのデビルに、ちょっかい出しに来んじゃねえ!!!
このキモオタ糞野郎が!!!

これ以上やるんなら、俺ら全員でお前の事を呪ってやるぞ!
961本当にあった怖い名無し:2006/09/20(水) 09:37:05 ID:K05rcFvcO
お前もアゲるなよ
962本当にあった怖い名無し
お前もアゲるなよ