枚方市

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32本当にあった怖い名無し
もうかなり前ですが、私が体験した話です。

枚方市の○○病院の裏に細い道があります。
私はバイト帰りにいつもその道を通って家まで帰っていました。
バイトが終わるのが0時だったので、その道を通るのは大体0時半〜1時の間になります。
その道には街頭が無く、夜になると辺りは真っ暗になります。
道の横には池があり、草木が自然の姿のまま生い茂っています。
その茂みの中には古い井戸があります。
硬く蓋が閉ざされ、何年も開けられた様子はありません。
人通りも滅多に無く、たまに原付きが走り去る程度です。
いつも怖いなぁと思いながらその道をトボトボ歩き帰っていました。

2月の霧雨の降る夜、いつも通りその道を通って帰っていました。
ただでさえ気味が悪い道なのに、霧雨なんか降るとその怖さも倍増です。
早く帰ろう・・・そう思い、早足で歩いていました。
そして丁度○○病院の裏にさしかかった時、道の端に一人の男性がポツンと立っているのが見えました。
雨が降っているにもかかわらず、傘もさしていません。
よく見ると○○病院の半袖の寝巻きのようなものを着ています。
患者さんが夜風にあたってるんだろうか・・・と、なるべく嫌なことは考えないようにして、その男性の横を早足で通り過ぎました。
私が通り過ぎる時もその男性は微動だにしませんでした。
そして無事家に帰り、その男性のことを思い返しました。
すると、一つおかしなことに気づきました。
2月だというのにその男性は半袖を着ていたのです。
仮に寒さを我慢していたとしても、腕をこすったり震えたりするはずなのに、その男性は直立不動で微動だにしていませんでした。
まさか霊かな・・・?そう考えると薄気味悪くなり、その日は電気をつけっぱなしにして寝ました。

そしてそれから数週間経った頃、○○病院の裏にある井戸の中から、男性の死体が見つかったというニュースを耳にしました。
私が見たのはその男性の霊だったのでしょうか・・・。
霊かどうかはわかりませんが、その男性の悲しげな表情が今でも頭にこびりついて離れません。