稲川淳二みたいな口調のスレですよ 第九夜

このエントリーをはてなブックマークに追加
183本当にあった怖い名無し
いや〜・・>>178-182さん、仮に>>178さんとしておきましょうか・・
彼のリアルな実体験の後なもんで、ちょっと気が引けるんですがね・・・
私も別の奇妙な体験談があるもんで・・ちょっとお話させていただきたいと思います。ハイ。

あれは・・もう5〜6年くらい前になるのかなぁ・・
当時、私は都内で一人暮らしをしていたんですがね、古い木造のアパートですよ・・。
ところどころ床が踏みつける度に、ギィ〜コ、ギィ〜コ、なんて音が出ちゃうような古い建物です。
ある時、遊びに来た知り合いの人形使いの男が
「淳ちゃ〜ん、ここ京都じゃないのにウグイス張りの床があるなんて、豪勢だねぇ・・」なんて
冗談言ってましたけどね・・

ま、そんな古いアパートですから、
都会特有のヒートアイランド現象ってやつですか?あれも相まって
夏になると尋常じゃないくらい暑くなるんだなあ・・これが・・
ムア〜ッと部屋ん中も、いや〜な熱気で包まれてねぇ・・
・・一応、後付けでエアコンなんてシャレたもんも
ついてるんだけど、これも如何せん旧式なもんだから
ゴアーッって音だけは景気よく出るんですが、出てくるのは
ホコリっぽい臭いばっかりで、全然冷気は出てこないんだ。
いま考えると、私もよくそんな場所に住んでたなあ・・なんて思うんですが
駅から近いって事もあって数年は住んでたかなぁ・・
しかし、そこを結局、引き払うことになった「理由」があったんですよ。ハイ。
184本当にあった怖い名無し:2005/09/27(火) 16:33:51 ID:lxmlH6+L0
そのアパートに住み始めて3年目くらいだったかなあ・・
例の如く、その年も猛暑で
夜になっても一向に気温は下がらない。連日の熱帯夜ですよ。
当然、例のエアコンも役に立たないもんだから
Tシャツにトランクス1枚てな格好で、大半を過ごしてた。
男の一人暮らしですからね、気楽なもんですよ。

その日は、たまたま「信長の野望」ってんですか?
そういう歴史SLGの新作を、知り合いのADくんに勧められたもんで
あーでもねーこーでもねーって試行錯誤しながらプレイしてたんですよ。
汗ダクダクかきながらね・・
私もこの手のゲームが嫌いじゃないもんだから、ついつい熱中しちゃって
気が付いたら深夜んなってた。そうだなぁ・・時間にしたら・・夜中の3時くらいかなぁ・・

「そろそろセーブして今日はこの辺にするかな・・」なんて思いまして
ふと、気を緩めた瞬間ですよ・・
な〜んか嫌な気配を感じるんだ。当然部屋には私一人しかいないのにですよ・・
なのに、何故かとってもイヤ〜な気配を感じるんだなあ・・
でね、ふと窓を見上げたんですよ。
185本当にあった怖い名無し:2005/09/27(火) 16:35:22 ID:lxmlH6+L0
この、「見上げた」っていう表現はですね、ちょっと説明しますと
エアコンがさっきの通り使い物にならなかったモンだから
当時の私は、気温が高い熱帯夜の時なんかは
窓を開けて過ごしてたんだな・・
ただ、何だかんだでパンツ1丁ですからね
私も一応の恥じらいを持ってるもんで、通常の大きな窓は雨戸を閉めて
外から見えないようにして、その上についてる
明り取り用の小さい窓だけ、いつも網戸を閉じた状態で
窓は開けてたんだ。
これなら風は入ってくるけど、外からは高くて中を覗けない・・ってなもんでしてね。ハイ。
そうだなぁ・・高さにしたら、地上から上の小窓まで180pくらいはあったかなあ・・
まあ、普通の人なら覗けない高さですよ。
たまたまそこをジャイアント馬場が通りかかりでもしない限りね。

話を戻しますが、その風入れの為に開けてる小窓の方から
イヤ〜な気配を感じるんだ。
丁度、私がパソコンを覗いている、その真後ろにある小窓から。

しかし、あるわけがないんだ。
そんな高さに、わざわざ独身男の姿を覗くためによじ登る
人間もいるわきゃないし、ましてやG・馬場が訪ねてくる予定もない。
なんだろな〜と思いながら、もう汗ビッショリですよ。
熱帯夜のせいじゃないですよ。脂汗でビッショリなんだ。
確かに気配は後ろからする・・しかし、こっちも微動だにできないわけですよ・・
もし、振り返って そこに「あるはずのないもの」があったら・・と思うと
こっちも怖くてなかなか振り返れない・・
186本当にあった怖い名無し:2005/09/27(火) 16:37:32 ID:lxmlH6+L0
でも、いつまでもこうしてるわけにもいかないですからね・・
ついに思い切って私も「エイヤッ!」って振り向いた!

すると、閉まっていた筈の
小窓の網戸が横にスーッ・・と半分くらい開いてましてね。
その開いた真っ黒な空間に、指が4本 ビターッ!とひっかかってるんだ。
今にもまさによじ登って入ってこようか、ってな感じでね。4本。

私、途端にゾクーッときましたね。
もう顔も真っ青ですよ。
指!夜中の3時に知らない指が4本、不法侵入!
たまりませんよ・・人間ってのは不思議なもんで
予想外の出来事に遭遇すると、ポカーン・・としちゃって
何もできないもんなんですね。
あんぐりと口を開いたまま・・声も出ない。
状況を理解できないんだな・・
だって、あるわけのない場所に、あっちゃいけないものがあるんだもの。
理解の範疇を超えてますよ。完全に。
普通なら「だ・・誰だー!!」とか「うわぁ!」とか悲鳴のひとつもあげそうなもんなんですけどね・・
やっぱり、ああいう状況に遭遇しちゃうと声すら出ないもんなんだなあ・・と
つくづく実感したもんですよ・・
187本当にあった怖い名無し:2005/09/27(火) 16:42:51 ID:lxmlH6+L0
で、しばらく凝視したまま私が固まってると
その指がスッ・・と引っ込んで消えた。
物音も声も発せずにね。

それでも、私はしばらくは何もできなかった。
一体あれは何だったのか?何故、指が?
それだけで頭がイッパイイッパイでねぇ・・

時間にしたら・・そう30秒くらいだったと思うけど
イヤ〜に長く感じましたね。
んで、やっとこ気持ちが何とか落ち着いて
「はっ!?泥棒か?いやはや覗きか?」なんて考えて
恐る恐る、その小窓に顔を近づけて覗き込んだんだ・・

しかし、そこには見事に何もないんだなあ・・・
よじ登るのに、足がかりになるような物も、人影も、
な〜んにもありゃしない。

一体あれは何だったんですかねぇ・・
ただ、閉じていたはずの網戸が半分開き、そこに指が4本あった・・
それだけの話なんですがね・・
188本当にあった怖い名無し:2005/09/27(火) 16:51:08 ID:vAwzielM0
>>183-187の淳ちゃんの話し怖いですよねぇ、ええ。

アタシもね、昔ぼろアパートに住んでた。
今思うと結構奇妙なことがあったんだけども、
一番怖かったのは、遊びにきた友達が後日アタシに言った言葉なんだ。

その友達こう言いましたよ。
「淳ちゃん、部屋に遊びに行って、同じ方向向いて体操座りしたのは初めてだよ」
これを聞いたとたん意識がすぅーーーっと・・・

これは4畳半収納無しの狭すぎる部屋に住んでた男のお話です。
189本当にあった怖い名無し:2005/09/27(火) 17:06:28 ID:lxmlH6+L0
>>188さん、
この話には、まだ後日談がありましてね・・

翌日の朝、
そのことを知人に相談したんですよ、あーでもねーこーでもねーってね。
で、結局 冷静に考えてみれば、指があって窓が開いていたわけですから、
あれは霊でも何でもない、実際そこに誰か人がいたんだろう、って話になりましてね。

で、一応、警察に相談に行ったんですよ。
ひったひったひったひった・・って徒歩で近くの駐在所にね。
そしたら、しばらくして 鑑識って言うんですか?よくドラマで見るような
アルミ粉末をつけて指紋を採取したり、透明なシートを貼り付けて足跡を探したり・・
そんな事をやる専門の方がいらっしゃった。
んで、当然 私が見た指があった場所も調べてもらって
指紋が出た。ちゃんと4本揃ってね。
それを聞いて「あー、なんだやっぱり変質者でもいたのか・・」なーんて
ある意味、怖がらなきゃいけないところなんですけど、何故かホッとしちゃった。
ところがね・・出ないんですよ。足跡が・・・
建物の立地条件上、よじ登って窓のサンに手をかけるには
どうしても、窓に足をかけてよじ登らなきゃならないってんで
窓に透明なシートを貼り付けて、徹底的に調べてもらったんだけど
足跡は一向に出てこないんだなあ・・
刑事さんも「どうやってこの窓に手をかけたのか・・」と、不思議がっていましたねぇ・・
仕舞にゃ、私が中側から誰かに指紋をつけさせたんじゃないか、なんて冗談言われたりもしましたが
私もそんな無駄なオカルト話を創作して、警察呼ぶ程 暇じゃあないですからね・・
ありえないんですよ・・

やっぱり、あれはG・馬場さんが私を訪ねてきたんですかねえ・・