いや〜・・
>>178-182さん、仮に
>>178さんとしておきましょうか・・
彼のリアルな実体験の後なもんで、ちょっと気が引けるんですがね・・・
私も別の奇妙な体験談があるもんで・・ちょっとお話させていただきたいと思います。ハイ。
あれは・・もう5〜6年くらい前になるのかなぁ・・
当時、私は都内で一人暮らしをしていたんですがね、古い木造のアパートですよ・・。
ところどころ床が踏みつける度に、ギィ〜コ、ギィ〜コ、なんて音が出ちゃうような古い建物です。
ある時、遊びに来た知り合いの人形使いの男が
「淳ちゃ〜ん、ここ京都じゃないのにウグイス張りの床があるなんて、豪勢だねぇ・・」なんて
冗談言ってましたけどね・・
ま、そんな古いアパートですから、
都会特有のヒートアイランド現象ってやつですか?あれも相まって
夏になると尋常じゃないくらい暑くなるんだなあ・・これが・・
ムア〜ッと部屋ん中も、いや〜な熱気で包まれてねぇ・・
・・一応、後付けでエアコンなんてシャレたもんも
ついてるんだけど、これも如何せん旧式なもんだから
ゴアーッって音だけは景気よく出るんですが、出てくるのは
ホコリっぽい臭いばっかりで、全然冷気は出てこないんだ。
いま考えると、私もよくそんな場所に住んでたなあ・・なんて思うんですが
駅から近いって事もあって数年は住んでたかなぁ・・
しかし、そこを結局、引き払うことになった「理由」があったんですよ。ハイ。
そのアパートに住み始めて3年目くらいだったかなあ・・
例の如く、その年も猛暑で
夜になっても一向に気温は下がらない。連日の熱帯夜ですよ。
当然、例のエアコンも役に立たないもんだから
Tシャツにトランクス1枚てな格好で、大半を過ごしてた。
男の一人暮らしですからね、気楽なもんですよ。
その日は、たまたま「信長の野望」ってんですか?
そういう歴史SLGの新作を、知り合いのADくんに勧められたもんで
あーでもねーこーでもねーって試行錯誤しながらプレイしてたんですよ。
汗ダクダクかきながらね・・
私もこの手のゲームが嫌いじゃないもんだから、ついつい熱中しちゃって
気が付いたら深夜んなってた。そうだなぁ・・時間にしたら・・夜中の3時くらいかなぁ・・
「そろそろセーブして今日はこの辺にするかな・・」なんて思いまして
ふと、気を緩めた瞬間ですよ・・
な〜んか嫌な気配を感じるんだ。当然部屋には私一人しかいないのにですよ・・
なのに、何故かとってもイヤ〜な気配を感じるんだなあ・・
でね、ふと窓を見上げたんですよ。
この、「見上げた」っていう表現はですね、ちょっと説明しますと
エアコンがさっきの通り使い物にならなかったモンだから
当時の私は、気温が高い熱帯夜の時なんかは
窓を開けて過ごしてたんだな・・
ただ、何だかんだでパンツ1丁ですからね
私も一応の恥じらいを持ってるもんで、通常の大きな窓は雨戸を閉めて
外から見えないようにして、その上についてる
明り取り用の小さい窓だけ、いつも網戸を閉じた状態で
窓は開けてたんだ。
これなら風は入ってくるけど、外からは高くて中を覗けない・・ってなもんでしてね。ハイ。
そうだなぁ・・高さにしたら、地上から上の小窓まで180pくらいはあったかなあ・・
まあ、普通の人なら覗けない高さですよ。
たまたまそこをジャイアント馬場が通りかかりでもしない限りね。
話を戻しますが、その風入れの為に開けてる小窓の方から
イヤ〜な気配を感じるんだ。
丁度、私がパソコンを覗いている、その真後ろにある小窓から。
しかし、あるわけがないんだ。
そんな高さに、わざわざ独身男の姿を覗くためによじ登る
人間もいるわきゃないし、ましてやG・馬場が訪ねてくる予定もない。
なんだろな〜と思いながら、もう汗ビッショリですよ。
熱帯夜のせいじゃないですよ。脂汗でビッショリなんだ。
確かに気配は後ろからする・・しかし、こっちも微動だにできないわけですよ・・
もし、振り返って そこに「あるはずのないもの」があったら・・と思うと
こっちも怖くてなかなか振り返れない・・
でも、いつまでもこうしてるわけにもいかないですからね・・
ついに思い切って私も「エイヤッ!」って振り向いた!
すると、閉まっていた筈の
小窓の網戸が横にスーッ・・と半分くらい開いてましてね。
その開いた真っ黒な空間に、指が4本 ビターッ!とひっかかってるんだ。
今にもまさによじ登って入ってこようか、ってな感じでね。4本。
私、途端にゾクーッときましたね。
もう顔も真っ青ですよ。
指!夜中の3時に知らない指が4本、不法侵入!
たまりませんよ・・人間ってのは不思議なもんで
予想外の出来事に遭遇すると、ポカーン・・としちゃって
何もできないもんなんですね。
あんぐりと口を開いたまま・・声も出ない。
状況を理解できないんだな・・
だって、あるわけのない場所に、あっちゃいけないものがあるんだもの。
理解の範疇を超えてますよ。完全に。
普通なら「だ・・誰だー!!」とか「うわぁ!」とか悲鳴のひとつもあげそうなもんなんですけどね・・
やっぱり、ああいう状況に遭遇しちゃうと声すら出ないもんなんだなあ・・と
つくづく実感したもんですよ・・
で、しばらく凝視したまま私が固まってると
その指がスッ・・と引っ込んで消えた。
物音も声も発せずにね。
それでも、私はしばらくは何もできなかった。
一体あれは何だったのか?何故、指が?
それだけで頭がイッパイイッパイでねぇ・・
時間にしたら・・そう30秒くらいだったと思うけど
イヤ〜に長く感じましたね。
んで、やっとこ気持ちが何とか落ち着いて
「はっ!?泥棒か?いやはや覗きか?」なんて考えて
恐る恐る、その小窓に顔を近づけて覗き込んだんだ・・
しかし、そこには見事に何もないんだなあ・・・
よじ登るのに、足がかりになるような物も、人影も、
な〜んにもありゃしない。
一体あれは何だったんですかねぇ・・
ただ、閉じていたはずの網戸が半分開き、そこに指が4本あった・・
それだけの話なんですがね・・
>>183-187の淳ちゃんの話し怖いですよねぇ、ええ。
アタシもね、昔ぼろアパートに住んでた。
今思うと結構奇妙なことがあったんだけども、
一番怖かったのは、遊びにきた友達が後日アタシに言った言葉なんだ。
その友達こう言いましたよ。
「淳ちゃん、部屋に遊びに行って、同じ方向向いて体操座りしたのは初めてだよ」
これを聞いたとたん意識がすぅーーーっと・・・
これは4畳半収納無しの狭すぎる部屋に住んでた男のお話です。
>>188さん、
この話には、まだ後日談がありましてね・・
翌日の朝、
そのことを知人に相談したんですよ、あーでもねーこーでもねーってね。
で、結局 冷静に考えてみれば、指があって窓が開いていたわけですから、
あれは霊でも何でもない、実際そこに誰か人がいたんだろう、って話になりましてね。
で、一応、警察に相談に行ったんですよ。
ひったひったひったひった・・って徒歩で近くの駐在所にね。
そしたら、しばらくして 鑑識って言うんですか?よくドラマで見るような
アルミ粉末をつけて指紋を採取したり、透明なシートを貼り付けて足跡を探したり・・
そんな事をやる専門の方がいらっしゃった。
んで、当然 私が見た指があった場所も調べてもらって
指紋が出た。ちゃんと4本揃ってね。
それを聞いて「あー、なんだやっぱり変質者でもいたのか・・」なーんて
ある意味、怖がらなきゃいけないところなんですけど、何故かホッとしちゃった。
ところがね・・出ないんですよ。足跡が・・・
建物の立地条件上、よじ登って窓のサンに手をかけるには
どうしても、窓に足をかけてよじ登らなきゃならないってんで
窓に透明なシートを貼り付けて、徹底的に調べてもらったんだけど
足跡は一向に出てこないんだなあ・・
刑事さんも「どうやってこの窓に手をかけたのか・・」と、不思議がっていましたねぇ・・
仕舞にゃ、私が中側から誰かに指紋をつけさせたんじゃないか、なんて冗談言われたりもしましたが
私もそんな無駄なオカルト話を創作して、警察呼ぶ程 暇じゃあないですからね・・
ありえないんですよ・・
やっぱり、あれはG・馬場さんが私を訪ねてきたんですかねえ・・