1 :
本当にあった怖い名無し:
私は屑籠から一枚の古い写真を拾い上げた。
それは祖母がまだ幼い頃の写真で、
祖母はただ無表情にキャメラに目を向けている。
私は急にそのセピア色の写真が恐ろしくなって、
静かに屑籠の中へ戻してしまった。
そして糞スレを立てた
>>1は病気にかかりまもなく息を引き取りました
3 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/22(月) 19:51:52 ID:VUJZ6Ez70
益々強くなっていく雨をガラス越しに見つめながら、
二人の男女が何やら話し合っている。
死ぬ計画を立てているようだった。
玉川上水の話題が出たときに、
丁度ウェイターが珈琲を二つ運んできた。
めでたしめでたし
終了
5 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/22(月) 19:54:28 ID:VUJZ6Ez70
ワインの蓋がどうしても開かない。
開けられる人がいないか探し回ったのに、
誰も開けることが出来ず、
結局パーティは中止になってしまった。
6 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/22(月) 19:54:37 ID:4b2q/ESN0
2 gets
7 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/22(月) 19:55:30 ID:VUJZ6Ez70
ガード下の暗がりの中で少女が燐寸を売っていた。
すると太った紳士がやって来て、
彼女を言葉巧みに連れて行こうとする。
私はなんとか止めようとしたのだけれど、
彼女はそれよりも薔薇園の方に興味があるようだった。
8 :
6:2005/08/22(月) 19:55:57 ID:4b2q/ESN0
ここに、夢かいたら 誰か解析してくれるんですか?
9 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/22(月) 19:56:41 ID:VUJZ6Ez70
車のラヂオから懐かしい曲が流れていた。
けれど、私は曲名を思い出すことが出来ない。
歌手の名前は分かるのに。
もどかしい思いのまま、目的地に着いた。
11 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/22(月) 19:59:09 ID:VUJZ6Ez70
台所のコンセントから私を呼ぶ声が聞こえた。
小学校の同級生だった康文君だと気付いたので、
遊ぼうよ、と声を掛けたのだけれど、
出て来られないと寂しそうに言った後、
それきり声は聞こえなくなった。
私はまた味噌汁を作り始める。
┌────────────────────────┐
│ ( ̄ ̄) │
│ ) ( ダ メ ス レ 認 定 証 │
│ / 2ch \ │
│ | ΛΛ |/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \. 認定番号. 第5385号 │
│ | ( ゚Д゚)< ダメだこりゃ! | │
│ \__/ \_____/ │
│ │
│ このスレが、2ch.ダメスレ審査委員会の定める認定 |
│ 基準(第5項) を満たしていることをここに証する。 |
│ │
│ 平成17年7月 2ch.ダメスレ審査委員会 │
│ 理 事 長 ひろゆき@管直人 |
│ 認定委員 レイプマン │
└────────────────────────┘
13 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/22(月) 20:03:23 ID:VUJZ6Ez70
私は小さな虫だった。
ガス燈の灯りに吸い寄せられて、
ぷるぷると羽を震わせて飛んでいた。
夜はまだ始まったばかりだった。
┏━┓
┗┓┃ ┏┓ ┏┓
┃┃ ┃┃ ┏━┛┗━┓
┃┃ ┃┃ ┗━┓┏━┛
┃┃ ┃┃ ┃┃
┃┃ ┃┃ ┏━┛┗━┓
┃┃ ┃┃ ┃┏┓┏┓┃
┏┛┗┓ ┃┗┓┃┗┛┃┃┗┓
┗━━┛ ┗━┛┗━━┛┗━┛
┏━━━━━━━━━━━┓
┗━━┓┏━━┓┏━━━┛
┏┛┗━┓┃┃
┃┏━┓┃┃┗━━━┓ ┏┓ ┏┓┏┓
┏┛┗━┛┃┃┏━━━┛ ┏┛┗━━━┓ ┃┃┃┃
┃┏━━┓┃┃┃ ┗┓┏━━┓┃ ┃┃┃┃
┗┛ ┏┛┃┃┃ ┏┛┃┏━┛┃ ┃┃┃┃
┏┛┏┛┃┃ ┏┓ ┗┓┃┃┏┓┗┓┗┛┗┛
┏━┛┏┛ ┃┗━━┛┃ ┃┃┃┗┛┏┛┏┓┏┓
┗━━┛ ┗━━━━┛ ┗┛┗━━┛ ┗┛┗┛
15 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/22(月) 20:04:54 ID:VUJZ6Ez70
遠くに細長い船が進んでいくのが見える。
黄昏。
橙色の空を雁が群れを成して飛んでいく。
ここが私の故郷なのか、と思う。
∩
| |
| |
| |
| |
∧_∧ | | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´Д`)// < 先生!このスレは糞です!
/ / \___________
/ /| /
__| | .| | __
\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
||\ \
||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄
|| || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
.|| ||
17 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/22(月) 22:07:45 ID:VUJZ6Ez70
深夜、電話が鳴った。
受話器の向こうではヒグラシが鳴いている。
私はしばらくそれを聴いていたが、
すぐに夏は終わり、電話は静かに切れた。
18 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/22(月) 22:08:24 ID:pdB04flf0
21 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/23(火) 10:05:56 ID:MIygFBGK0
バケツの上で雑巾を絞ると
濁った水が溢れ出てきた。
これは死んだ人から出る水なのだと気付く。
辺りを蠅が飛び回っていた。
22 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/23(火) 11:53:43 ID:FAC8CLlIO
23 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/23(火) 11:58:16 ID:KVSeFHxM0
25 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/23(火) 12:11:11 ID:MIygFBGK0
>>23 これは、わたしのゆめのにっきです
また、あなたのゆめのにっきです
そして、だれかのゆめのにっきです
>>1は小説家に 成 り た か っ た リーマン。
27 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/23(火) 15:24:32 ID:MIygFBGK0
街中を這い回る青い肌の赤ん坊の群れ。
車に乗り込んで、それらを轢き殺す。
それらは成長すると人殺しになるのだ。
芽を摘むのが私の役目。
28 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/23(火) 19:09:32 ID:vro+eKqv0
一人で黙々と雪だるまを作っている。
雪は止まない。
29 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/23(火) 19:13:47 ID:vro+eKqv0
斎藤さんが亡くなったという。
私と斎藤さんは古くからの友人だったそうだ。
遺影を見ても知っている顔ではなくて、
通夜の最中はずっと適当に相槌を打っていた。
30 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/23(火) 19:16:15 ID:FAC8CLlIO
淡々と降りしきる雨の中
去年の出来事を思い出そうとしても
睡魔がそれを邪魔をする
外はただただ雨が降り続ける
31 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/23(火) 19:18:14 ID:2a4U26WdO
透明な池で水浴びをした後私は神々の中の一員
として人間をこれからどう導いていくか会議に
でようとしている。
32 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/23(火) 19:24:01 ID:vro+eKqv0
窓を開けると金木犀が強く香った。
ただそれは、本当は金木犀ではないのだ。
庭に埋めた骨の匂い。
33 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/23(火) 19:31:10 ID:FAC8CLlIO
僕は飛行機に乗っていた
どこに行くかはわからないけど
兎に角ここは飛行機の中だった
途中、アナウンスが入りもうすぐイルカは絶滅するそうだ
でもそんな事は気にしない
だってここは飛行機の中だから
34 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/23(火) 19:37:20 ID:FAC8CLlIO
子供の頃の私の夢は、社会の歯車の一部になってその中で磨耗して行く事
35 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/23(火) 21:13:02 ID:q7fPMe6E0
私は急いで引っ越しの準備をしている。
早くしなければ大変なことになってしまう。
そう、彼らに捕まってしまうに違いないのだ。
36 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/23(火) 22:07:44 ID:J6EGIXxE0
こういう感じの文章にビンビン来た方は、
安部 公房 (あべ こうぼう)
の小説を読む事を勧めるよ。面白いよ。
37 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/23(火) 22:20:26 ID:fF1lMOlRO
>>36 高校の教科書で知ってからビンビンにファンです
38 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/23(火) 22:29:33 ID:HtD7FgnEO
私は古い屋敷に居た。
誰かにずっと追い掛けられていた。
ずっと…
ずっと…
ずっと追い掛けられていた
それが俺だった
40 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/23(火) 22:32:36 ID:q7fPMe6E0
その男は私に、釦の付いた小さな箱を手渡して言った。
「釦一つで世界は開かれるのです」
私は一瞬だけ躊躇してから釦を、押した。
気がつくと、友達の部屋に遊びに来ている。
友達はかわいいポニーテールの女の子だが、誰かわからない。
でも友達だということはわかる。
気まずいので話しかけたりするんだが、反応がない。
部屋を漁っても無反応。
しかしなんとなく部屋の電気を消した瞬間、
すごい衝撃とともに友達がでかいお面のような気味の悪い化け物に変わってしまう。
怖くて逃げようとするが、どういうわけか部屋から出られない。
そして、化け物に腕を掴まれた瞬間、
お面のような顔がくしゃっと崩れて、ニヤリと笑った……
42 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/23(火) 22:44:25 ID:q7fPMe6E0
私は電柱の陰に立って私を見ている。
その後ろでは別の私が、隠れて私を見ている。
多分その後ろでも別の私が、別の私を見ているのだろう。
43 :
ラッシュアワーじゃないよ:2005/08/23(火) 22:51:18 ID:9/MBfjpaO
俺は刑事になっていた。夢の場所は中華街だ。相棒は黒人だ俺より背が高い この男はコメディアンみたいによくしゃべる。どうやらこの黒人はロス私警らしい。犯人は要人の娘を誘拐した奴だ
神宮寺三郎か
45 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/23(火) 23:23:39 ID:q7fPMe6E0
曇り空。
くるくる回る風見鶏。
寂しそうな人たち。
西瓜の匂い。
46 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/23(火) 23:25:30 ID:3rLDQLNT0
___ __
|\ \. |\ \
| \ \.| \ \
| | ̄ ̄|\ | ̄ ̄|
/\ | | \| |
/. \|.  ̄ ̄ |\
.| |____/ ヽ
|. ● | / ● |
ヽ. | / / <乙カレー♪
ヽ、 レ __/____
`''-、、...,,,_...!-‐''' ̄  ̄  ̄~`''ー-.、_ '
,,r‐'" ,r-ー、..,,,,r''""゙`ヽr-、,、_ ~`ー、
,r''" r'~゙ヾ'" " ヽ,_ ゙ヽ,
,r" ,r"~ `'ヽ,、_ ゙:、
,i" r'" ゙''j ゙:,
,! ,i'" _,,,,,,,,_ _,,,.___,., __,、, "ヽ, l,
| ,r'.;:'"~:::"::::::::::::::~`''''ー―::::'''''"::::::::::::::::~~::::::::゙''"`ー:'''':、 |
i, ,r'::r:::::ヾ;::::::::::ヾ;;;;;ソ::、::ソ:::::(;;;;シ:::ヾ::::::,r':,r、:::::::::::::::::::::::::::゙i ,!
゙i !;:::::ヽ'''::::::::::::::::::::::::::::::::::::::シ:ヾシ:::::::::::::::〉::::::::'''''シ:::::::::::::::::ノ ,:'
゙i、 ゙i、:::::::::〈:::::::::ヾ::::::::::::::ヒソ::::::`ー''"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,r" ,r'
゙ヽ、゙ヾ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ーミ;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::,,r'" ,r'
゙ヽ、~゙ヾ;:::::::::::::::::::::く:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,,,r''",,r''"
`ー-ニ_ー--、::::::::::::::::::::::::::::::::::::_,,,,,,r‐'二.:r''"
困ってしまう
僕が彼女に触れようとすると
彼女が溶けてしまう
参ってしまう
僕が彼女に触れようとすると
彼女が消えてしまう
眺めるだけの存在者
あの空を突き破ろうとして腕を突き上げたら
青い膜がへばりついて溶けた
49 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/24(水) 12:17:56 ID:nvIpNjx10
頭が痛いので病院へ。
とても待たされる。
「早速今日から入院ですね」
にやにや笑いながら医者が言った。
そして伝説へ・・・
51 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/24(水) 13:18:52 ID:nvIpNjx10
マネキンとトランプゲーム。
私は逃げ出したくて仕方がないのだけれど、
マネキンたちはとても負けず嫌い。
ただ、罰ゲームはとても怖い。
なんとしても負けるわけにはいかないと私は思う。
誰もいない和風の家のなか 急に段飾りのお雛様がかざってある でもすごい綿ぼこり 急な階段を昇ると 入り口はあっても入れない 中庭に井戸がある とにかく誰もいない
53 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/24(水) 13:31:12 ID:nvIpNjx10
墨を流したような空に向かって、
ずんと伸びた二本の煙突は発射台。
今夜も東京の空に贋物の星を散らすのだ。
人たちは美しいと云うが、私はそうは思わない。
54 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/24(水) 16:59:34 ID:nvIpNjx10
テレビから速報が流れている。
チチ キトク スグカエレ
けれど、私は眠っているので気が付かない。
すぐにも行かなければならないのに。
20歳の女性が行方不明になったと
ニュースキャスターは言った
でもそれはブラウン管越しのテレビの世界の話
56 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/24(水) 19:08:12 ID:nvIpNjx10
知恵の輪で溢れた部屋にいる。
全て解かなければ出ることが出来ないらしい。
私は苛々しながら知恵の輪を解いていく。
知恵とは何だろう、と思う。
無くした物が見つからない。とにかく大事なものだった。
布団の下にも、机の中にもない。私は焦った。
風呂桶の中にも、掘り返した土の中にもない。
大事なものを無くした。
大事なものだった。
そう思う割に、私はそれが何だったのか解らない
58 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/24(水) 20:01:56 ID:2S9vItIyo
森の中、雨が降る、私は一人、傘も差さずに、歩いている。ただひたすら、歩いている。帰る場所すら、解らぬまま。針の様な雨に打たれながら。
59 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/24(水) 20:30:05 ID:IlIFM6wjO
部屋の中に車が一台
排気ガスで部屋中が真っ赤
車の中なら安全だと
溶けたウサギがつぶやいた。
60 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/24(水) 20:38:07 ID:nvIpNjx10
真っ暗で何も見えない。
手探りで灯りのスイッチを探していると、
なんだかぶよぶよとしたものに触れた。
言い知れぬ不安に襲われる。
僕の話をしようよ。
マネキンが言った
僕はガードレールに座りながらマネキンの話を聞いていた
姉さえ死ねば俺は自由だと思った
姉さえ死ねば…
63 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/25(木) 00:01:51 ID:lgJuyPszO
空に擬態する蝶がいる。
そいつを捕まえて
逃がしてやると、
私の指にリンプンが
ついて空とおんなじに
なった。
64 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/25(木) 00:07:19 ID:IPGGyUke0
携帯電話が鳴り出した。
周りの人がじろじろと此方を見るので、
慌ててポケットや鞄を探すが見つからない。
着信音はいつの間にか、たくさんの蝉の声に変わっていた。
65 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/25(木) 00:15:47 ID:IPGGyUke0
夜の森をひた走る。
このまま川沿いに進んでいけば、
やがて海に出るだろう。
背負ったリュックサックがやけに重かった。
66 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/25(木) 00:29:46 ID:hb42HVGmo
月光に照らされた、彼女の肌は、白く透き通って、夜風に揺れる漆黒の髪が、さらにその白さ際立たせている。彼女の美しさに心奪われていた、その時。彼女が私に何か、囁いた。
>>2 >>4 >>10 >>12などなど最近こういう輩がホント多い。どんな駄スレでもとりあえず良い方向へと持ってこうとするやつらが少なくとも
俺が2ちゃんを始めたころにはいた。当時は厨房はいたがこんなリア厨みたいなやつはいなかったな。嘆かわしい。
まあいい、とりあえず昨晩の夢は覚えてない。ただ、夢日記を付けるってのは明晰夢を見る時の役に立つらしいよ。
何度か同じ夢みることってあるでしょ。それを確実に意識させてくれて、これは夢だと夢のなかで気づきやすくしてくれるらしい。
68 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/25(木) 07:49:34 ID:l3cYF/cjO
もうすぐ冬がやってくる。
木々達はそろそろ冬支度を始める
僕もそろそろ帰らなきゃ
空気が家に入って来る前に寝なくちゃならない
クルミ割り人形はクルミを割る為にある。
改札口へと向かう階段を
つまらなそうな顔をして登り続ける人達は毎日少しずつ命をすり減らしている
70 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/25(木) 11:55:14 ID:NOwv7JseO
さかさま人間だらけ。
みんな僕のことは知らんぷり。
太陽が月を滅ぼしてから
みんなさかさまになってしまったのだと
そう僕は聞いています。
ふと、上を見ると、人がぶら下がってた
72 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/25(木) 17:39:05 ID:ZRZtKSb30
私は海辺に佇む小さなホテルの一室で本を読んでいる。
窓の外では風がごうごうと吹き荒んでいる。
私はふいにデジャ・ビュを覚える。
73 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/25(木) 18:41:12 ID:Ul4S1Xw50
仰向けに墜落した。
あちこちが壊れて、予定のコースには戻れそうも無い。
でも、これもなかなか悪くないと思う。
血溜まり。
何かを下敷きにしている事に気付く。
どうやら仔馬をひどく潰してしまったようだ。
母馬が丸くて真っ黒な眼で私を見ている。
74 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/25(木) 18:52:32 ID:ZRZtKSb30
私は小さな少女で、
次の誕生日が来るのを楽しみに待っている。
綺麗なドレスを買って貰う約束を取り付けたのだ。
ただ、心のどこかでそれを疑っている。
能力の無い者が書く駄文は見るのも苦痛
それがこのスレの評価です
76 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/25(木) 19:15:01 ID:ZRZtKSb30
くちゃくちゃと厭らしく響く、
チューインガムを噛む音。
静かな待合室ではそれがとても耳に付く。
私は不愉快な心持ちで時計を睨む。
77 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/25(木) 19:43:25 ID:2HqQhsgUo
貴方は囁く、私の頬に触れながら貴方は囁く、私の首筋にキスしながら、貴方は囁く、私の胸に指を滑らせながら 「愛してるよ」 と 私は、心の中で、こう呟く 『この嘘付き』
78 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/25(木) 19:46:17 ID:ZRZtKSb30
締め切ったカーテン。
蒸し暑い部屋。
女の笑い声。
赤い、赤いマニキュア。
ふと気がつくと降下してるエレベーターの中にいた
しょうがないからそのまま降り続ける事にした
人生なんてこんなもの
校舎の中でかくれんぼ
見覚えの無い特別教室
ひとりきりで隠れるが
見つかったら殺される
猫の肉球で遊んでいると、止めろ。と猫に怒られた
気が付くと
目の前に大きな壁がある
男が脚立に乗り壁を白く塗っている
ここはどこですか?と男に尋ねた
瞬間、ふわりと闇が振ってきた
寿司屋の丁稚奉公が
なぜ氷を削り続けなければならない
氷からまな板を削り出すとは尋常でない
逃げて逃げて、とうとうここまで逃げて
寿司の修行に入ったのに
耐え切れずとうとう刺身包丁で
主人の背中を刺し また逃げることになった
84 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/26(金) 02:08:32 ID:xWhcsKUho
少女が言う。「もうすぐセカイが終わるの」少女が言う。「空が紅く染まってくの」少女が手を差しのべる。「一緒行きましょう」不思議と恐怖は感じない。そして、私は少女の手を取った。
85 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/26(金) 04:35:55 ID:nlWrT9uaO
本を開くと雑学がぎっしり書かれていた。
水はどうして毒じゃないのか
その理由に私は納得したが
ゆめから覚めたら何も覚えていない
気違いピエロがやってきた
世闇に紛れてやってきた
子猫もスヤスヤ夢見る晩に
不思議なステップ踏みながら
気違いピエロが笛を吹く
憑かれたように笛を吹く
誰もがかかる催眠術
起きていたなら気が狂う
気違いピエロが隠れてる
扉の陰に隠れてる
私は悪夢にうなされながら
幽かに感じる血の香り
沈み行く月を見て悲しくなる
傷はどんなに浅くても
それを忘れられないならば
そこに居る必要はない
10年前に死んだ月
情緒的な世界で滅ぶ空
メンヘル板でやれ
ウザッ
座ると死ぬと噂の椅子に誤って座った老人を
この前見かけたが
彼は天国で幸せに暮らしてる様子だった
窓の外には真っ白な人がいて
窓をバンバン叩いてくる
電車の中に居て、流れる景色を見ようと窓を眺めていると
髪の長い女性の様な形が電車と同じ速さで
窓の向こう側を移動していた
多分、顔はこっちを向いてるから窓にへばりついているのかと
思ったがそうでもなかったらしい
>>75 激しく同意。
腕まえの差がよくもこれだけ歴然とでるもんだな。
ヘタクソなのは本当にただの引立て役だ。すごいものだ。
巧者のひきたて役としてヘタクソがなくてはならん存在だと
むしろ思わされる。
しかし、ここの場合はヘタなヤツがヘタクソというよりも、
うまいヤツがぬきんでているというのが正当だとおもう。
いずれにせよ、両者ともに今後もどんどん書きこんでほしい。
93 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/27(土) 06:37:12 ID:rVx7dQnno
目の前に、白いキャンバスぽつんとひとつ。さあ何を絵描きたい?弐つの夢無し来る前に。四つの意味無し来る前に。拾の脳無し来る前に。拾弐の心無しが来る前に。彼方何を絵描きたい?
95 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/27(土) 12:35:13 ID:RZJDoBySo
淡い月。何故か哭いている私。今にも崩れそうな私に、貴方は、優しく微笑みながら、こう囁いた。 「一緒に行こう」
96 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/27(土) 12:55:35 ID:SnxZmuKH0
駅前の古本屋が店を畳んでいた。
読みたかった本を二、三冊貰う。
帰り道、近所の小母さんたちが、
バブルが崩壊したのだと噂していた。
97 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/27(土) 13:16:18 ID:gKFqDUFc0
霧の降る寒い夜、トロッコに乗っていた。
海洋と陸地を隔てる、高い堤防の上を走るトロッコ。
ボロ布だけを纏う、ひどく老衰した骨と皮だけの男だけが同乗者。
隅に小さくうずくまって、死を待っているように見える。
老人は自分が私の父親だと言った。
しかし私に父親はいなかった。 こいつは嘘をついているのだな、と思う。
朱く錆びた鉄が霧でぬめる。 この老人が疎ましくて仕方がない。
拡散した月光を見上げ、大気を味わい、
「海が、きれいですよ。 ほら、御覧なさい。」
紙のような体がひらひらと、黒い海に吸い込まれ。 トロッコには私しかいない。
しばらくトロッコの音を楽しんで、水平線が白む。
朝が、来たのだな。
老人が私に語りかける。
98 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/27(土) 13:28:54 ID:62plHrhD0
夜道を歩いていた
淡く照らす街灯が優しかった。
繋いだ手を振り解いて、
笑顔で走っていく誰かが居た。
結局公園には誰も居ない。
引っ越しをしようと不動産屋へ足を運ぶが
何故か良いのが見つからない
家を案内されるたびにただれてグズグズになった体が部屋に居た
なぁ・・・・・・・・他の板行けよ
メンヘルとかポエム(あるの?)とか
小鳥は言った
ずっとここに居て見ているよ
小鳥は言った
苦痛はいつだってタダさ
小鳥は言った
102 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/28(日) 17:54:17 ID:6CK4WGbn0
私は女が纏っていた襦袢を乱暴に剥ぎ取った。
青い血管の薄く浮いた乳房が露わになる。
突然、廊下の電話がジリリと鳴って、
私は思わず逃げ出してしまった。
103 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/29(月) 11:51:33 ID:z/K/FOnU0
ようちゃんの家の馬を殺してしまった。
ばれたら只じゃ済まされないだろう。
私は死骸を荷車に載せて筵を掛けると、
競馬場へと急ぐ。
104 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/29(月) 17:45:33 ID:nUrWgbky0
黒っぽい部屋に佇む。
壁や天井をよく見ると、たくさんの活字で溢れているのだった。
その活字のひとつひとつがもぞもぞと、
まるで虫のように蠢いている。
私はその中に自分の名前を見つけて、ぞっとする。
105 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/29(月) 22:31:08 ID:5zHcgO4X0
私には家族がいない。
ずっと孤独なのだ。
きっとこれからもそうだろう。
屋上で月を見上げた。
そこで見たものは・・・
107 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/29(月) 23:09:03 ID:5zHcgO4X0
嵐のためか、部屋の中が朧気に青い。
救急車のサイレンが遠くから幻のように聞こえてくる。
猫の影が壁でゆらゆら。
そして3週間後・・
車でドライブしていると
向こう側に逃げ水があった
まだ夏は続く…
そして逃げ水は消えた…
110 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/30(火) 11:15:54 ID:/SUGM3Xc0
ごみ捨て場の前を通ると、
プラスティックの塊が捨ててあった。
緑色をした烏避けネットの下で、
プラスティックは哀しそうに「にゃーにゃー」と鳴いた。
LSD?
柵に手を掛けて下を覗くと、
ざおんと音を立て、荒波が岸壁に砕けるのが見えた。
ここから落ちれば、あの人のところへ行けるだろうかと考える。
あの人とは一体誰だろう。
君の家まで後、500mと言う所で財布を忘れて来てしまった
彼にお金を返す為に来たのだから仕方なく引き返した
家まで後、68kmはある
ところでどうやってここまで来たのだろうか…
そもそもこんな場所は初めて来たし友達など居ない。
私は諦めて歩いて帰る事にした
もしかしたら財布が交番に届いているかも知れないので
立ち寄ろうなどと思いながら…
114 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/31(水) 12:06:11 ID:IvNnNmGA0
歪んだ顔に追いかけられていた。
私は、まるで迷路のように入り組んだ建物の中を走っている。
曲がり角で顔と鉢合わせ。
地下に張り巡らされた上り下りの滑り台を
滑り降りたり登ったりしながら
どこかに向かって移動してる
服は何も身に着けていない
横を見ると軍服を着た兵隊たちが
同じように滑り降りたり登ったりしながら
どこかに向かって移動してる
私たちは共に行軍しているのだ
116 :
本当にあった怖い名無し:2005/09/01(木) 00:41:23 ID:ziNvJyhk0
何かのクイズ番組なのだろうか。
参加者と思しき人々は皆一様に巨大なディスプレイを凝視している。
ディスプレイには、鼠が懸命に滑車を回す映像が流れ続けていた。
くるくる回るそれを見つめていると、突然眩暈に襲われる。
なんかなにも見るべき物がないな・・・・
118 :
本当にあった怖い名無し:2005/09/02(金) 23:20:19 ID:wDOQBv4p0
チャイムが鳴ったので玄関を開けると、
喪服の男が立っていた。
男が後ろ手に隠している鎌がぎらりと光る。
私は、彼が死神だということに気が付くが、少し遅かった。
自分のHPでやれ
ぼけ
いいからココでやれや
ワシはここはヒイキにしとる客じゃ
121 :
本当にあった怖い名無し:2005/09/10(土) 00:54:13 ID:iQXChsNP0
近所の屠殺場から夜毎、断末魔が響く。
豚のような声で鳴きながら死んでいくそれは、
本当に豚なのだろうか。
窓を開けると、温い空気が肌を撫でた。
122 :
本当にあった怖い名無し:2005/09/10(土) 01:09:04 ID:D2VU1KSP0
太陽が妙にがびがびしている
きっと月が自慰行為の際にひっかけてしまったのだろう
月の性器の形を考えてみたら
それはうさぎ型のペッツなのだと気付いた
子供たちには内緒にしておこう
何かいいな、ここ。
124 :
本当にあった怖い名無し:2005/09/10(土) 02:24:53 ID:iQXChsNP0
小さな映画館の中で無声映画を見ていた。
スクリヰンの中をゆっくりと流れていく、
どこの誰とも知れない家族の日常。
上空から俯瞰された町の風景が映し出された直後、
ぷつりと音を立ててフヰルムは唐突に終わりを告げた。
125 :
本当にあった怖い名無し:2005/09/10(土) 02:47:25 ID:neUTjtq50
霧のかかった崖沿いの道を侍らしき男の後ろについて歩いていた。
私は男が好きだが男とは義理の兄妹関係でどうにもならないと思った。
義兄に恋した自分が情けなく恥ずかしく崖から落ちて死んでしまいと考えていた。
男がふいに立ち止まり、こちらに振り返って
「こうして二人でお話できるときを待ちわびておりました」
と言われた。男も同じ思いだった。
しかし告白されてみると義兄妹でこんな仲になることが父に申し訳なく、恐ろしくなる。
逃げなければと思って目が覚めた。
これはついさっき見た夢
昼寝から覚めてベッドから置きあがると数秒後に目覚め、それは夢であったと気づく
そしてまたベッドから起きる。それも夢で、気づくとベッドに戻っている
今度こそと起きるがまた夢
るまり夢の中で夢を見て、またその夢の中で夢を見て…という夢
これを5回ぐらい繰り返してやっと本物の目覚めがきた
127 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 01:16:21 ID:ImHyU5MB0
何かを作ろうと、必死になって粘土を捏ねる。
そう、私は人を…
128 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 01:18:12 ID:QrGP1dlUO
129 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 02:25:17 ID:ImHyU5MB0
腐葉土の積もったすぐ下を、
たくさんの小さな蟲たちが這っていく。
彼らは遠い春へ向かっているのだ。
走っていくのだ。命の芽吹く春へと。
130 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 02:30:49 ID:OTbcK9tHO
私は何処か知らない町に居た。町を歩いている人達が無表情で私の顔をじっと見つめてく。
私は何故だろうと思いながら何故かエレベーターに乗った。
すると津波が起こり町の人々は呑まれていった。
それでも私を見つめてる
バスを崖から突き落としたら
勢い余って自分も宙ぶらりん。
崖下の海には魚がいるから
生きていけるだろうと思って手を離した。
132 :
本当にあった怖い名無し:2005/09/12(月) 02:13:47 ID:5nJ1Pz6x0
私は長い長いエスカレーターに乗っている。
見下ろすと、人の頭はもう芥子粒ほどの大きさであった。
今、後ろに倒れこんだらどうなるだろうかと考えてしまう。
手摺りを握る手がじっとりと汗ばむのが分かった。
糞のオナニースレはsageた方が良いと思うぜ
134 :
本当にあった怖い名無し:2005/09/13(火) 01:15:59 ID:j8EyZLvi0
森の中。
たくさんのしゃぼん玉が辺りをふわふわと漂っている。
私はそれらを見て、とても満ち足りた気持ちでいた。
135 :
本当にあった怖い名無し:2005/09/13(火) 01:28:48 ID:zpXzBvf10
あっそ。
精神科逝ってこいおまえら
136 :
本当にあった怖い名無し:2005/09/13(火) 01:30:47 ID:zpXzBvf10
ここの住人は頭の中見てもらったほうがいいと思うよ。
検査だけ受けてみてごらん?
まぁ結果はわかってるけどwwwwwww
137 :
本当にあった怖い名無し:2005/09/13(火) 01:36:36 ID:p2hwYeOmO
戦地、そこで戦っている自分。
現実では見たことも無い顔の奴を友人と認識していて、
そいつといつになったら戦争が終わって故郷に帰れるだろうかとか話している
途中、そいつが撃たれてしまい助けようと抱き起こすがその瞬間に
そいつの体は崩れ、中から蛆が大量にわいてくるという夢を見た。
自分の夢に出てくる奴は現実じゃ知らない人間なんだが何故か夢の中では
ずっと前から知り合いの様な感じがしている..なんでだろ?
138 :
本当にあった怖い名無し:2005/09/14(水) 02:48:52 ID:Qr4N8c6Po
何時もそう。唐突に別れはやって来る。私の貴方は消えてしまった。今頃貴方は他の誰かを抱いているの?
人間を猫に変えられる能力を持っている。
わたしは適当な人間を探し猫にして飼うが、
友人にいたく非難される。
いつの間にか猫は人間に戻ってしまっていた。
140 :
本当にあった怖い名無し:2005/09/19(月) 16:01:50 ID:Wt56Y9pY0
「御免なさい。貴方とは付き合えないの」と、
見知らぬ女性に告げられる。
「僕は君の為なら命だって惜しくない。
君を心の底から愛しているんだ」
未練がましい見知らぬ私。
141 :
本当にあった怖い名無し:2005/09/19(月) 16:19:45 ID:CtlC85qk0
「重たいから・・・ちょっとそっち持って」
「よっしゃ」
「持ったか」
「持った持った」
「持ったな?」
「持った」
「せーのォ」
「わちょちょちょちょ、まって」
「いけるか?」
「あかーん」
「せーのォ」
「わちょちょちょちょ」
「インサート」
「あはははははははははははは!笑かすな!力がはいらん!」
「ああ!あぶない!」
「イタ!」
「大丈夫か」
「うん、けどもう笑かすなよ」
「インサート」
「あははははははははははははははは」
戦時中、場所は府中中学という所。
皆が撃たれまいと逃げまどう。中にはその場でうずくまってる人も。
私は立ちすくんでいる。
目の前で頭の上部半分を吹き飛ばされる少年。
そこで目が覚めた。
府中ってドコですか…。
143 :
本当にあった怖い名無し:2005/09/20(火) 19:50:58 ID:mXWRZyMj0
ほろほろ鳥が鳴いていた。
「もっと笑えばいいのに」と私が言うと、
「死を前にして笑える強さが欲しい」と鳴いた。
ほろほろ、ほろほろ。
144 :
本当にあった怖い名無し:2005/09/23(金) 20:52:49 ID:ycnlNgBp0
キメテルノ?
そのアイデアは、実のところあなた以外の千人が考え付いている。
早いもの勝ちだ。早いもの勝ちだ。
しかしそのことは千人が知っている。
そのことを知っていることを更に千人が知っている。
そのことを知っていることを知っていることをまた千人が知っている。
永久に人間は人間から抜け出せないのだ。
永久に人間は人間なのだ。
146 :
本当にあった怖い名無し:2005/09/26(月) 16:05:38 ID:rzzf/DKG0
深夜のタクシーが私を乗せ、
豪雨の中を走っていた。
運転手が何やら話しかけてくるが、
全く耳には入ってこない。
私は、忙しげに往復を繰り返す
ワイパーだけを見つめていた。
147 :
本当にあった怖い名無し:2005/09/27(火) 16:05:30 ID:f+5LJQy80
その蔵は黴の匂ひに支配されてゐた。
鼠が居るのだらう、山と積まれた書物は、
その一つ一つが所々欠損してゐる。
床の埃に軌跡を残し乍ら、私は蔵の中を探索して行く。
色褪せた置き時計は零時丁度を指して止まつてゐた。
日直の仕事が終ったので学校から帰る。
薄闇の中、ボルゾイの群れが見えた。
あの犬は人を襲わないから大丈夫と友人は言うが、
私たちは追いかけられ襲われ、食われてしまった。
149 :
本当にあった怖い名無し:2005/09/30(金) 21:11:18 ID:4+AL7VU10
朱の剥げかけた鳥居が幾重にも並んだ石畳の道。
黄昏の時、私は無心にそこを歩いてゆく。
この道はどこまで続いているのか。
150 :
本当にあった怖い名無し:2005/10/02(日) 01:35:17 ID:kzQpV1bT0
胎内を写したスライドが、
ゆっくりと映写幕に映し出されていく。
画面上で徐々に成長していく胎児を眺めるうちに、
私はそれが自分自身であることを悟る。
ただ、スライドの中の胎児は双子であるのだが。
151 :
玄武:2005/10/02(日) 04:06:22 ID:gByXUkm30
出産の夢を見た。
このような所で産んでも誰も助けに来てくれない。ヘソの尾を切って母体と切り離して良いのか?
そもそも産んだのは誰なのだ?そしてこの子供は一体何なのだ?人間ではない。
では産んだのも人間では無いのか?私の子・・・俺は誰なんだ?
見覚えの無い町を歩く。だが、妙に懐かしい。
無音。ここには自分以外いない様だった。気が付いたらマンションの廊下にいた。
昼間だと思ったんだが薄暗い。むしろ暗すぎる。気が付けば屋上。
見下ろすと、そこには無数の白いシーツが干されていて見ていてとても綺麗だった。