【あれから20年】日航機事故Part20【慶子タンハァハァ】
451 :
1/12:
<字幕> 1985年8月12日午後6時
《ナレーション》この日、お盆を控えて満員の乗客を乗せた
JAL123便は午後6時過ぎに羽田空港を離陸する。
大阪に向けて順調に飛行を続けていた機体に異変が生じたのは
離陸からおよそ12分後、伊豆半島東岸の上空にさしかかった
時だった
<字幕> 午後6時24分35秒
(爆発音)
機長:何か爆発したぞ
機長:スコーク77(緊急事態送信)
副操縦士:ギアドア
機長:ギア(車輪)見て、ギア
副操縦士:えっ?
機長:エンジン?
副操縦士:スコーク77(緊急事態送信)
機関士:オールエンジン(ボディギアと言ってるとゆー説も)
《ナレーション》コックピット内に居たのは高浜機長、
佐々木副操縦士、福田機関士の3人、突然の爆発音に
一体何が起きたのかわからないまま彼らは一旦羽田空港に
引き返す事を要求する
452 :
2/12:2005/08/12(金) 01:09:21 ID:vrucGlZr0
18時25分
機長:バンクとんな、そんなに(機体を傾けるな)
副操縦士:はい
機長:バンクとんな、そんなに(機体を傾けるな)
副操縦士:はい
18時26分
機長:なんだよ、それ
機関士:ハイドロプレッシャー(油圧)が落っこちてます、ハイドロが
機長:戻せ
副操縦士:戻らない
《ナレーション》ジャンボ機の元パイロットの諸星氏はこの時の状況に
ついてこう語る
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《字幕》航空評論家(元ジャンボ機パイロット)諸星廣夫
諸星氏:「ハイドロプレッシャーと言うのは、丁度人間の身体を
巡回してる血液と同じもんですからこれがなくなったらね、もう飛行機は
完全にあの、コントロールできないんですよね。それはクルーも
良く承知していると思います。ですからね、その瞬間は驚きと
恐らく困ったでしょうね〜」
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453 :
3/12:2005/08/12(金) 01:09:59 ID:vrucGlZr0
8時26分
機長:ハイドロ全部だめ?
機関士:はい
機長:ディセンド(高度下げろ)
副操縦士:はい
機関士:ディセンドした方がいいかもしれないですね
副操縦士:ディセンド(降下)
機長:なんで、こいつ…
《ナレーション》実はこの時すでに圧力隔壁の破壊にともなって垂直尾翼の
殆どが吹き飛んでいた
18時29分
機長:気合を入れろ
副操縦士(?):はい、入れてます
機長:ストール(失速)するぞ本当に
副操縦士:はい気をつけてやります
機長:はいじゃないが…
副操縦士:はい
機長:ディセンド
454 :
4/12:2005/08/12(金) 01:10:38 ID:vrucGlZr0
《ナレーション》この数分後、客室のスチュワーデスから連絡がはいる
18時31分
機関士:何が壊れているんですか?
機長:あー、ああ
機関士:荷物を収納するところですね?
荷物の収納スペースのとこが落っこってます、これは降りた方が
いいと思います。
《ナレーション》客室内ではすでに酸素マスクが自動的に落下し非常事態を
告げるアナウンスが流れていた
《ナレーション》乗客の1人、河口博次さんはダッチロールを続ける機内で
こんな遺書を書いていた
《字幕》河口博次さん(52歳)
[河口さん遺書]:もう飛行機には乗りたくない
どうか神様たすけてください
昨日みんなと食事をしたのが最後とは
何か機内で爆発したような形で
煙が出て降下しだした
どこへどうなるのか
《ナレーション》文字の乱れは機内の揺れが如何にすごかったかを物語っている
455 :
5/12:2005/08/12(金) 01:11:15 ID:vrucGlZr0
<字幕>迷走と試行
《ナレーション》この間、機体は駿河湾を横切り焼津を過ぎた辺りから、右方向へ
迷走飛行を続けていた。そして富士山の西側上空にさしかかった辺りからコックピット 内ではこんなやりとりが繰り返されていた。
18時37分
機長:あたま(機首)下げろ
副操縦士:はい
18時38分
機関士:ギアダウン(車輪をおろす)したらどうですか?ギアダウン
副操縦士:ギアダウンでしょうか?
機長:出せない、ギア降りない
(何かのスイッチを入れる音)
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諸星氏:あのー、通常緊急降下と申しましてね、その場合にはギアを
おろしてそしてあたまを突っ込んで降りていくのが、
あの通常の操作なんですよ。抵抗をつくってそしてまあ、
飛行機を降ろそうと、そういう意図ですね。
《字幕》ギア(車輪)の抵抗によって高度を下げる
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456 :
6/12:2005/08/12(金) 01:11:54 ID:vrucGlZr0
18時43分
機長:(操縦桿が)重たい
もっと、もう少しあたま下げろ
副操縦士(?):はい
18時44分
機長:いっぱいやったか?
副操縦士:いっぱい、舵いっぱいです
《ナレーション》丁度この時、機体は山梨県大月上空で、くるりと円を書くように旋回し その後も不安定な飛行を続ける
18時45分
機長:ジャパナ123アンコントローラブル(操縦不能)
<字幕>午後6時46分 もう、だめかも…
《ナレーション》機体が神奈川県相模湖上空にさしかかった頃9秒間の沈黙の後、機長が つぶやく
18時46分
機長:これはもう、だめかもわからんね
457 :
7/12:2005/08/12(金) 01:12:31 ID:vrucGlZr0
8時47分
機長:羽田へのレーダー誘導お願いします
{地上管制}:了解 90度の方向に進入せよ
機関士:(でも操縦桿が)オールロスしてきちゃいましたからな…
{地上管制}:現在コントロールできますか?
機長:アンコントロール(操縦不能)です
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諸星氏:「レーダー誘導されてもだめな事はわかって重々承知して
いると思います。だけども、あるいは下からレーダー誘導で
なんらかの形でもってね、ひょっとしたら飛行機がそっちへ
戻るかもわからんて言うような本当の一縷の望みだったんで
しょうね〜」
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《ナレーション》一方、河口さんの遺書はこう続いていた
[河口さん遺書]:パパは本当に残念だ
きっと助かるまい
原因はわからない 今 5分経った
飛行機は回りながら急速に降下中だ
本当に今迄は幸せな人生だったと感謝している
458 :
8/12:2005/08/12(金) 01:13:07 ID:vrucGlZr0
8時48分
機長:おい山だぞ、ターンライト(右旋回)
機長:山だ
副操縦士:はい
機長:コントロールとれ、ライトターン
副操縦士:ライトターンですね
機長:山にぶつかるぞ、ライトターン
機長:レフトターン、今度はレフトターン!
(パネルを叩く音)
副操縦士:ききません
機長:あたま(機首)下げろ
機長:山に行くぞ
副操縦士:はい
18時49分
(別の警報音が鳴り始める)
<字幕>午後6時50分 どーんといこうや
機長:あーだめだ、ストール(失速)する
(ガリガリという音は失速を警告する操縦桿の震動音)
18時50分
副操縦士:スピードが出てます スピードが
機長:どーんといこうや
459 :
9/12:2005/08/12(金) 01:13:46 ID:vrucGlZr0
《字幕》機長は2人の部下を励まし続ける
機長:頑張れ
副操縦士:はい
機長:あたま(機首)下げろ、頑張れ、頑張れ
《字幕》機長は効かない操縦桿の代わりに出力レバーで機体を
立て直そうとする
機長:パワーでピッチ(姿勢)はコントロールしないとだめ
機長:スピード220ノット(396km/h)
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諸星氏:「みんなに活をいれてみんなを激励すると同時に自分自身
にもね、あれ、活を入れたと思いますね、どーんといこう
じゃないかと言う、もう結局、操縦桿も効かない、そうすると
後やることはあの、パワーの出力レバーで出したり入れたりして
飛行機をコントロールする以外に方法がない訳ですよね。」
《字幕》出力レバーで機体をコントロールするしかなかった
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《ナレーション》この時点でコックピット内のクルーは現在位置がわからなく
なっていた
460 :
10/12:2005/08/12(金) 01:14:22 ID:vrucGlZr0
18時54分
機関士:(地上管制に)羽田から何マイルですか?
機関士:熊谷から25マイル西です
機長:あたま上げろ
副操縦士:はい、了解しました
機長:あたま上げろ
あたま上げろ、あたま上げろ
18時55分
副操縦士:パワー!
機長:フラップ(主翼部分の羽根)止めな
機長:パワー!フラップ、みんなでくっついちゃだめだ
副操縦士:フラップアップ、フラップアップ
機長:パワー、パワー、フラップ!
副操縦士:上げてます
18時56分
機長:あたま上げろ、あたま上げろ!パワーッ!
(自動音声):シンクレイト
(自動音声):ウーウープルアップ(上昇せよ)
ウーウープルアップ(上昇せよ)
機長:もうだめだー!
ウーウープルアップ(上昇せよ)
ウーウープルアップ(上昇せよ)
ウーウープルアップ(上昇せよ)
ウーウープルアップ(上昇せよ)
(激突音)
《字幕》午後6時56分28秒 録音終了
461 :
本当にあった怖い名無し:2005/08/12(金) 01:14:57 ID:VNc6CfkT0
ドナタか、吉崎さん親子の現在を知ってたらおしえて
462 :
11/12:2005/08/12(金) 01:14:59 ID:vrucGlZr0
《字幕》亡くなった河口博次さんの長女、河口真理子さん
真理子さん:本当に頑張ったんだなあ、と言うのがやっぱ
プロとして…諦めかけながらも努力してそれで
ひょっとしたらどうにかなるかも知れないという
それでその気持ちがすごくわかりました…
本当に努力して下さってありがとうと言う事ですね
まあ15年経ったから言える事なのかも知れないん
ですけど…
《ナレーション》父、博次さんの残した遺書は今も大切に
保管されている
《ナレーション》一人娘だった宝塚歌劇団出身の女優
北原遥子さんを亡くした両親は
《字幕》故・北原遥子さん、こと吉田由美子さん(当時24)
《字幕》母・吉田公子さん(65)
公子さん:これだけ懸命に努力されていて、この状態では
仕方なかったのかと思いますね…
《字幕》父・吉田俊三さん(65)
俊三さん:まぁ30分間のね、娘の乗った機体がどんな状況だと
いう事がわかるだけでもね、非常に貴重だと思います。
463 :
12/12:2005/08/12(金) 01:15:31 ID:vrucGlZr0
《字幕》福田博機関士(46)
《ナレーション》そしてコックピット内で奮闘していた機関士
福田博さんの遺族は
《字幕》[話]福田機関士の遺族は…
遺族女性:もう、これだけ何もかもが動かなくなった状態では…
最後まで本当にどこかに着陸しようっていうのが
すごく感じられますね…乗っていた人が誰もがね
何が起こったかわからない状態の方だなって感じで
何が起きてたか教えてあげたいですね…