★★ウミガメのスープ★★463杯目 止められない味
【解説】
「僕と妹は森で道に迷って途方に暮れているときに、お菓子の家を見つけました。
でもそれは実は魔女の家だったんです。
魔女は僕を太らせて食べるんだと言って牢屋に閉じこめ、
妹を奴隷代わりにこき使いました。
僕たちは魔女から逃げるために死にものぐるいになりました。
ある日、妹はたまたま魔女が暖炉を覗き込んだときに後ろから押し込んで
なんとかやっつけることができたんです。
僕と妹はこうして魔女の家から命からがら逃げ出してきました。
家の中には魔女が人間から奪った宝物があったので、それも持ってきました。」
「裁判長異議あり!
今被告は、被害者はヘンゼル被告を食べるために閉じこめて、
グレーテル被告をこき使ったと言いましたが、
普通は男の子のほうが体力もあるのだから、こき使うなら男のほうがいいのではありませんか?
それに食べるのなら女の子のほうが肉も軟らかいはず。
どうもこれは被告たちがひとり暮しの老婦人を魔女に仕立て上げ、
自分たちが襲って宝物を奪ったことを正当防衛だと言いつのるための
巧みな作り話であるように私には思われます。」
まあ被告たちは未成年なわけですがw